『いつもより高いな』。東京スカイツリーの商業施設『東京ソラマチ』内にあるマクドナルドに立ち寄った若者は少しためらいました。普通使う都内の店舗なら、ビッグマックのセット価格は平日昼間550円なのに、ソラマチ店は700円。日本有数の観光名所だから仕方ないか、と買いました。
日本経済に広がる値上げの波。消費者の理解を得ながらどう価格を見直すかが企業の知恵の絞りどころに。日本マクドナルドが9月中旬に出した答は、全国6段階だった価格体系を9段階に細分化するもの。その時、その場所でマクドナルドにどれだけの価値があるか。『一物九価』のポイントは『顧客の納得感』。ソラマチ店は全国3,181店のうち10店しかない『最上位店』に格上げされ、ビッグマックのセット価格は周辺店より50~150円高い700円に。
経済学の教科書は、一つの市場の中で同じ商品の価格が一つに収斂される『一物一価の法則』を説きます。経済の現場はもう少し複雑です。安い値段のモノしか買いたくない人もいれば、少し高くてもこだわらない人もいます。収入や年齢、地域などそれぞれの事情によって実際の需要は様々。買い手の側にも、一物一価に背を向ける動きがあります。
多摩ニュータウンに住む70歳の女性は、毎週月曜日の夕方、団地の前で1台のトラックを待ちかまえます。ニュータウンを巡回して卵を売る『たまご倶楽部』の移動販売車。10個だと300~400円程度と、200円前後の相場よりも割高です。それでも『家の前で新鮮な卵を買える利便性を考えれば、高いとは思わない』と。たまご倶楽部の移動販売車は10月、1台増え12台に。
安さを求める人がいなくなるわけではありません。『おいしいのに安い』。大阪で勤める青年は、1杯100円のセブン-イレブンの入れ立てコーヒーを片手にオフィスに向かうようになりました。オフィス近くのスタバの常連客でしたが、コンビニコーヒーの3倍の値段に足が遠のいて。
消費者は揺れています。最新調査では『多少値段が高くても良いものを買う』が00年調査の40%から46%に上昇しましたが、『安くて経済的なものを買う』との回答も41%を占めます。経済の現場で浮上し始めた『納得感』と『安さ』の綱引き。それは、『脱デフレ』の成否を映す攻防の最前線でもあります。
私は『安くて、良いもの派』ですね。が、山歩き道具に限っては、『高くても、良いもの』、カメラも『少々高くても、良いもの』ですね。生活必需品は安いものを、嗜好品は高くても、という感覚。いかがでしょうか。(^.*)
★東京都が管轄する『財団法人』。その中で30の財団法人が行方不明に。責任者が死亡したとか、行方がわからないと。財団法人が解散した場合、資産は東京都に繰り入れられるもの。行方がわからない、なんてとぼけた東京都ではあります。『やれる反意でやった結果』と開き直る担当課長。これって『親方日の丸の平和ボケ』ではないでしょうか。知事が知事なら、課長も課長の東京都。この程度で仕事をしたと言い、給料をもらっているのですから、本当『都庁の公務員って気楽な商売』ですねえ。 (*_*)
★大阪府内11月の有効求人倍率が1.03倍と1を超えました。好き嫌いを言わなければ、求職者が全員職につくことが出来る状態。寒さの中にも、ポッと見える灯火のようです。大阪で倍率が1を超えたのは5年半ぶり。また、全国の倍率も1.00と6年1ヵ月ぶりの1台乗となりました。ちなみに、全国最高の東京都の倍率は1.46倍、最低は沖縄の0.58倍。(*.^)
★現代自動車は、アメリカで燃費を誇大表示し、ユーザーから訴えられていましたが、このほど集団和解に。最大410億円の補償を。現代の燃費誇大表示は、2012年11月に発覚。EPAが13車種、90万台で平均3%の水増しをしていたと。日本では子供に『嘘つきは泥棒の始まり』と教え、嘘をつくことを戒めますが、韓国ではそのようなことはないのでしょうねえ。前代未聞の燃費詐欺、天下の大企業が嘘を平気でつくのですから。
■今日の画像は、『機体に真央を描き、ソチオリンピックを応援するJALのB777』と、『切り花のユリ』『ヒガンバナ』『ヤブラン』です。真央大活躍の巻、ですねえ。ガンバレ、真央!