前略 公明党殿
与党と野党の間に『ユ党』があると言われてきましたが、公明党はまさにそれですね。『ユ』は癒着のユでもあるでしょう。まさか、公明党が自民党と一緒になって『特定秘密保護法案』を成立させようと躍起になるとは思いませんでした。与党ボケしたとしか言いようがありません。
1998年秋、私は盗聴法案の反対の集会で公明党代表代行の『浜四津敏子さん』と同席しました。その時彼女は、ナチスドイツの支配下、秘密警察が次第に取り締まりの対象を広げ、反戦平和運動や環境保護運動にまでその手を伸ばしたことを引いて、通信傍受法という名の盗聴法に反対する姿勢を明確にしたはずです。ところが、公明党が与党入りするや、コロリと態度を変えて、集会にも出てこなくなりました。
それで、久米宏さんがキャスターの『ニュースステーション』で、♪あなたはもう忘れたのかしら―♯♭、という『神田川』の歌い出しにかぶせて、浜四津さんの反対発言を再放送し、コメントを求められた私は、『彼女の発言には賞味期限があり、半年も経たずにそれは過ぎてしまったということか』と皮肉りました。
まるでコウモリのような公明党を見ていると、私は、すさまじい出版妨害自然を巻き起こした、藤原弘達著『創価学会を斬る』(日新報道)を思い出します。1969年秋に出たこの本で、藤原はいち早く、『創価学会・公明党が目下ねらっているものは「連立政権」ではないのか』と指摘し、『もし自由民主党が過半数の議席を失うというようなことになった場合、公明党に手をさしのべてこれとの連立によって圧倒的多数の政権を構成するならば、その時は、日本の保守独裁体制が明らかにファシズムへのワンステップを踏み出すときではないかと思う』と危惧しているのです。『慧眼の至り』と言うべきでしょう。
阿倍晋三はもう北朝鮮の金正恩と同じ独裁者を志向しており、『アベジョンウン』と呼ぶしかない、と私は思っていますが、公明党はまだ、そう見ていませんか。福島の公聴会では、与党推薦の参考人でさえ反対したこの法案を、公明党は危険だとは思っていないのでしょうか。あるいは危険だと思っても、与党となったからには『下駄の雪』のように、どこまでも自民党についていくと言うことですか。
いつか、私が公明党の『変化』を非難したら、当時の市川雄一書記長が、『変わったのではなく、成長したと理解していただきたい』と開き直りました。それで私は、『コウモリは成長するだろう。しかし、成長したコウモリはコウモリだ』と毒づいたのですが、どこまでも『コウモリ党』で行くつもりですか。 (参考: サンデー毎日 コラム『佐高信の政経外科』)
『佐高信』は、『社民党親派』であり、同党機関誌とでも言うべき『週刊金曜日』の編集長であり、私は好きではありません。が、彼の切り口はとても鮮やかであり、ぐさりとささる槍のような手応えがあります。この『秘密保護法案』での公明党の『コウモリ党』との揶揄は傑作ですねえ。
先日書きましたが、消費税増税にからみ、食料品や新聞に『軽減税率』を適用する公明党案はまさに『税金ポピュリズム』であり、庶民は『食料品のような日常生活物資には低い税率にするのは尤も』とうなずいているでしょうねえ。が、よく見ると、高級で高価な松坂牛も神戸牛も、庶民的で低価格のオーストラリア、アメリカの牛肉も『軽減税率』を適用されます。これって不公平ではありません?また、百貨店でドンドン売れる5万円、10万円、20万円の『おせち』も『軽減税率』の対象になりますねえ。庶民には縁のない『おせち』ですよ。公明党の主張する『軽減税率』は、庶民に対する『目くらまし』でしかありません。慧眼の皆様方、くれぐれも公明党の『目くらまし』にだまされないよう、お気をつけ遊ばせ。(@_@)
★阿倍首相の靖国神社参拝。中国、韓国だけでなく、今回はアメリカがネガティブなコメントを。が、どう言っても阿倍首相は日本の首相。単に英霊への尊厳だけではないはず。裏に隠された戦略があるように思えますが、どうでしょう。戦略も何もなしで、単に参拝しただけなら、バカ殿、ご乱心、ですがねえ。(@_@)
その阿倍首相の靖国参拝。NYタイムズが社説で阿倍首相の参拝を『危険なナショナリズム』と批判したものの、同時に中国や韓国が日本に圧力を加えていることが、阿倍首相の参拝に 『ライセンス』を与えたと指摘、中韓首脳に阿倍首相と会談するよう促しています。まさに『公平で正しい論評』です。
★国民健康保険の保険料納付率はたったの59%。残りの41%はごね得して、保険料を払わずじまい。これでは保健制度がなりたちませんよねえ。よって国保は赤字だらけ。よって遅かりし鹿之助ではありますが、来年4月から徴収を強化し、13ヵ月以上の滞納者には強制徴収、即ち財産の差し押さえをすると。やっと厚労省も本当の仕事を始めましたねえ。これには拍手です。もちろん生活保護を受けている人たちにはそれ相応の対応が必要ですよ、厚労相殿。正直者がバカを見る世の中を直すのが自民党のモットーでしょう。しっかりやってくださいませ。(^.*)
■今日の画像は、『小笠原諸島・西之島と陸続きになった「新島」(手前)』と、『今朝、雪景色の広島南アルプスの山々』です。雪って、いいですねえ。(^.^)