生活用品大手、『アイリスオーヤマ』(仙台市)が昨年末、大阪市のど真ん中、心斎橋で9階建て伸ビル1棟を丸ごと買いました。社内では『R&Dビル』と呼んでおり、今春から30人の技術者がここで扇風機、電子レンジ、クリーナーなどの家電製品の開発に従事します。
姫路にはパナソニック、大津には旧三洋電機、天理にはシャープの生産・開発拠点があります。あふれ出る技術者を受け入れて、開発力を一気に強化する。アイリスがビル1棟を用意したのは『100人くらいは採用したい』(大山社長)という野心の表れ。大きな検査装置を入れるスペースも確保して。
アイリスが電機大手の技術者を採用し始めたのは2012年の秋。生活用品や発光ダイオードLED照明の生産を委託する中国メーカーを訪れた大山社長は、行く先々で元三洋、元シャープ、元パナソニックの技術者に出合いました。ほとんどの人が単身赴任で第二の人生を懸命に生きて。LED照明に参入し、パナソニックや東芝に挑んでいた大山社長には、彼らが労働市場にあふれ出た即戦力に見えました。
アイリスが採用しているのは、リストラの対象になりやすい50代後半が中心。40代で管理職になり『図面を引くのは10年ぶり』と言いながら、数ヶ月もすると勘を取り戻します。アイリスでは自分が開発した製品がすぐ店頭に並びます。
電機大手が放出した人材の新天地はアイリスだけではありません。姫路市に本社を置くベビー用品チェーンの『西松屋チェーン』には60人を超える技術者が集まり、幼児バギーや三輪車を設計しています。菓子の『ポッキー』などで海外展開を加速する『江崎グリコ』は元三洋電機の社員を6人迎え入れています。
『電機大手の40代、50代は日本製品が海外市場を席巻した時代の主戦力。世界での勝ち方を知っている』(西松屋)。野球やサッカーなどプロスポーツの世界では、若いチームが常勝チームのベテランを獲得してチーム経験を高めます。
新天地には古巣のように立派な設備はないし、収入も減ります。それでも必要とされ、活躍の場を与えられれば、人は輝きを取り戻します。
電機産業の強烈なリストラではき出された人材が、あちこち同業、異業を問わず活躍しています。特に中国、韓国の電機メーカーに再就職し、頭脳移植した人も多いでしょう。『人生、至るとこりに青山あり』です。第二の人生を大切に生きて欲しいですねえ。(@_@)
★サンフレ、川崎を2-1と逆転で下し、20年ぶりの連勝スタートです。前半ロスタイムに先取点を許したサンフレは、後半12分佐藤が超芸術的なスーパーボレーを決めて同点。ロスタイムには塩谷が針の穴を通すような素晴らしい直接FKを決めて、勝ち点3を奪いました。
佐藤のボレーは、青山の縦パスに反応し、ゴールに背を向け、相手を背負いながらトラップを浮かせ、反転しながら左足ボレーを決めました。今季初得点はゴールの位置を全く見ずにネットを揺らす超芸術弾。『常にゴールの位置は背中で感じている。トラップも狙い通り』と。昨季、鳥栖戦でスーパーループを入れた際には、ロナウド(元マンU)の素晴らしいループを見て、いつかやってみたいと思っていた、と語りました。それを上回る素晴らしいシュート、30にしてなお研鑽を忘れない佐藤寿人ではあります。
★今日から大相撲春場所が。人気の遠藤は前頭1枚目。横綱、大関と総当たりです。今日は鶴竜、明日は白鵬。出稽古で、鶴竜とは50戦48敗。めった負けです。さあどこまで力が出せるか、関門ですね。(^.*)
★午後から、広島南アルプス、鈴が峰~鬼ヶ城山~柚木城山を縦走します。2週間前、北から、武田山~火山~丸山~大茶臼山、13舛僚珍鬚掘∋弔3山ですので、つないで南アルプススルーという次第です。(笑)
★パラリンピック、クロスカントリーの『新田佳浩選手(30)』は、3歳の時、祖父が運転するコンバインに巻き込まれ、左腕を無くしました。祖父は、左手がない分人一倍の努力がいる、と人生の指標を示します。それに応えて新田選手はソチ・パラリンピックに出場。楽しみにしていた祖父は残念ながら2年前他界。
3歳の時左腕を無くしたら、相当精神的ショックも大きく、素直に現実を受け入れることが難しいのが普通。その壁を新田選手は乗り越えて、なんと健常者でも難しいクロスカントリーの選手になるとは。本当にすごいですねえ。あの『佐藤真海選手』も、大学時代骨肉腫により右足を切断。それにめげず、パラリンピックを目指し、陸上競技で鍛錬を積んで。
柏市の連続殺傷犯は、自分の現在の環境は『全て社会が悪い』と、自分の努力不足は棚に上げ、責任を社会に押しつけています。新田選手、佐藤選手の爪の垢でも煎じて飲みたまえ、柏の犯罪人は、と思いますねえ。
■今日の画像は、その『青山からの縦パスをトラップで浮かし、スーパーボレーを決めた佐藤寿人』と『強烈なFKを決めた塩谷』、『塩谷をねぎらう佐藤』、そして呉市天応の『烏帽子岩山の岩場登り』です。この岩場は急角度でしかも、両手両足を使って登らねばなりません。この岩場は30分強もある長丁場ですが、足腰を鍛え、アルプスを歩くためには必要な鍛錬だと思い、2~3ヵ月に1度は登っています。(^.^)
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