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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『NHK籾井会長問題、公共の要職者に何が必要か』

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公共放送の公平、中立に重大な責務を負うNHK会長や経営委員の言動が取りざたされ、私は以前、地方公共団体にある行政委員会事務局に勤務したことを思い出した。

委員の方々といろいろお話をする経験をしたが、その中に弁護士がおられた。ある時、その方に行政委員であることで何か影響がありますかと尋ねたことがある。行政委員であることが弁護士として役立つこともあるのではないかと考えたからだ。

すると、その方は『行政委員になっている以上、絶対に後ろ指をさされることのないようにしなくてはならない。日頃から弁護士としておかしな事件を受託することのないよう、仕事を選別している』と言われ、私の心に残った。

公、あるいは公共の組織の意志決定に関わる立場にある人は『*李下に冠を正さず』が基本だろう。今回のような批判を受ける言動があってはならないと思う。

経営委員を任命したのは阿倍晋三首相である。そして会長の任命権は経営印会が持つ。彼らをそのような立場にした首相の責任は極めて重い。 (参考: 朝日新聞・投書 57歳地方公務員・男性)

*李下に冠を正さずとは、誤解を招くような行動はすべきではないといういましめ。スモモ(李)の木の下で曲がった冠をかぶり直すと、スモモの実を盗んでいるのではないかと誤解を招く恐れがあることからきた故事の諺。

まさに至言。『後ろ指をさされないようにする』とは、至言です。籾井さんが経営委員会で『何かおれ悪いことした』と発言したそうです。『あなたは世間、視聴者から後ろ指をさされる愚行をしたのですよ』、おわかりでしょうかねえ、籾井会長殿。(>θ<)

★4ヵ月かけて、『永井路子歴史小説全集17巻』を完読しました。まあ、日本史の勉強をし直した気分。1巻目は鑑真和尚を書いた『氷輪』。これは本当学術的で唯一途中で投げ出しました。もっとも鑑真については別の本で読んでいたので、それなりに、唐招提寺を建立した人としても有名です。

第一に教わったのは第3巻『風と雲と』。桓武天皇が奈良・平城京から、京都・平安京へ都を移した理由。奈良の都は、もう仏教関係者に牛耳られ、政権運営の自由度がなくなってしまっていました。そこで桓武天皇は遷都による国政刷新を図ったのです。そして、天台宗最澄を顧問格とします。その後平城天皇、嵯峨天皇と代が変わり、やっと天皇の座を巡る殺戮が終了します。

そして、嵯峨天皇は文化に傾注。台頭したのが空海。最澄が天台宗で比叡山なれば、空海は真言宗・高野山。空海は仏教だけに止まらず、文化全域にわたり嵯峨天皇を補佐し、全国にその名をはせます。

最澄と空海がこのような形で対峙していたとは、また初耳。そして桓武天皇の遷都に隠されていた意図を初めてしりました。知らぬ事のまだまだ多い私です。(@_@)

★小保方晴子さんの発見した『STAP細胞』。論文の不明朗さがたたき込まれ、とりあえず取り下げになりそう。こんな混乱になったか、しっかり検証し、公表してほしいですねえ。まさか、小保方さんが虚実の論文を書いたとは思えませんが。

★今日、サンフレは不祥事を起こした『浦和』との対戦。浦和の選手の心境も複雑でしょうねえ。ビッグクラブに憧れ、サンフレからは監督を含め6人も移籍。今日は軽くいなして、第二サンフレ達を下して欲しいものです。(@_@)

■今日の画像は、浦和埼玉球場に張り出された問題の『JAPANESE ONLY』の横断幕と、千田公園の『冬枯れ』です。ナンキンハゼが落葉し、実も落ちて、寒々と立ちます、まさに冬枯れ。(^.^)

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