このほどパナソニック福島工場で新製品の本格的な生産が始まりました。しかしそれは家電ではありません。人工透析を受けている人でも安心して食べられるカリウム含有率の低い『レタス』。宮部常務は『高機能野菜を市場に展開したい』と。東日本大震災で被災したデジタルカメラ工場の1棟を使うため、復興支援として経済産業省の事業に選ばれ、1億6千万円の補助も受けました。『デジカメからレタス』。背景には、デジカメ事業の赤字があります。
1970年にできた福島工場は、音響機器を作っていました。デジカメの生産は2004年から。後発ながらも勢いがあって。特に強かったのが小型カメラ。レンズ一体型の国内シェアは07年、カシオやソニーを抜いてキャノンに次ぐ2位に躍進。
だが、いい時は長く続きませんでした。『想定以上の速さでスマホに寝食された』と。国内メーカーのデジカメ出荷は、10年の1億2千万台から13年には半減。福島工場も減産しました。事業悪化が決定的になって。昨年10月、津賀社長は中間決算の場で、デジカメ事業のテコ入れを宣言。
まずコスト削減。生産は福島から中国への移管を加速。9機種あった自社開発は高級な4機種に絞り、低価格モデルは他社からのOEMに切り替え。もう一つは、他事業でも進める法人化向けの強化。デジカメやビデオカメラは個人と法人の販売比率が9対1。これを5対5に引き上げると意気込みます。高価格モデルでは、低価格モデルとは逆に、他社ブランドの生産請負も始めて、タブーも破ります。
『21事業が上半期に未達だ』。昨秋、津賀社長は社内スピーチで不満をあらわにしました。巨額赤字を踏まえ、15年度までの3年間で全49事業部を黒字化させる計画を昨年3月に立てました。その初年度の前半で、つまずきかけたからです。
この1年はプラズマテレビや個人用スマホから撤退、半導体工場の売却といったリストラを重ねました。ビデオコーダーや薄型テレビの大量生産、大量販売で利益を稼ぐやり方を離れ、航空機向けや法人向けパソコンなど、小規模でも着実に利益を生む事業を育てる戦略に変えました。
その効果もあり14年3月期決算は、本業の儲けに当たる営業利益が今の予想を200億円上回る2,900億円程度になりそうです。今年を『反転攻勢の年』とするパナソニック。今の事業部単位の消すのにやっきです。一方、初期の赤字を我慢しながら将来を見越して工場などに投資するのも経営者の大事な判断です。反転だけでなく、攻勢が出来るか。新たな舵取りが始まっています。
『デジカメからレタス』へ。ドラスティックですねえ。長年テレビの収益の上にあぐらをかいてきたように見える弱電業界は、リストラ・変身に一生懸命です。が、テレビのような大型、かつ長期にわたる収益源が霧の中であるだけに、その行く末がまた心配のタネにもなります。
パナソニックは、事業強化の一つに自動車部品を挙げます。しかし過去を見ると、あの日立でさえ、デンソー、ボッシュの前に成果を上げるまで、どれだけ長いいばらの道のりを歩いたか。相当の覚悟がいります、パナソニックは。
★ACL、1日のサンフレ-FCソウルのミ理不尽なジャッジに対して、球団が出した抗議文の説明です。『このたび、サンフレッチェ広島は、昨日(4月1日)に行われた「AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ第4戦vs.FCソウル」において、「試合全体を通じて勝敗に影響を及ぼす意図的な判定があったのではないか」との抗議文をAFCに提出いたしました。アジアのチャンピオンを決める大会ということを鑑みても、このような判定をスタンダードなものとして受け入れることはできません。サンフレッチェ広島は、レフェリングの向上を切に願うとともに、今後はJFA、ならびJリーグの指示を仰ぎながら、本件について対処して参ります。
株式会社サンフレッチェ広島』
あるファンのブログから。『あのゲームにおけるファハド・ジャバー・アル・マリ主審のジャッジは、明らかにFCソウルの味方をしていた。もちろん、これはFCソウルの問題ではない。彼らも90分、勝利のために必死で戦っていた。問題はファハド・ジャバー・アル・マリ主審。FCソウルの1点目は、明らかにオフサイド。サンフレッチェ広島の選手がファウルを受けても全く取られない。そして、最後のPK2本。話にならない。GOAL JAPAN編集長のチェーザレ・ポレンギ氏は、現地でゲームを観戦し、このジャッジに対して、痛烈な、しかし冷静な批判を発表しているが、少し抜粋すると「林が2本目のPKをストップしてほしいとも望まなかった。1本目を勇敢に止めたのと同じように2本目を止めていれば、おそらくはアディショナルタイムがさらに追加され、スコアが同点になるまであと何本でもPKが取られていたことだろう」と』。
全く同感。サンフレッチェ広島のペナルティエリア内で、サンフの選手がソウルの選手のディフェンスに行ったとたん、例え接触がなくても、ファウルを取られ、カードを出されてPKになっただろう。ふざけたジャッジだった。あってはならないジャッジだった。しかし、偏った、ジャッジがあったことも事実。そしてこの事実は、既に世界のサッカーファンの間で、嘲笑の的になっている。
★昨日朝方、たまたまTVをつけると『W杯女子U-17決勝戦・ライブ』なるものを。対戦相手はスペイン、プレーはコスタリカで。プロが中心ですが、年齢的には高校生代表のようなもの。しかしきびきびとしたプレーでスペインを圧倒。2-0で下し優勝しました。名付けて『リトルなでしこ』と。素晴らしいですねえ、女子サッカーの世界も。私はアメリカのFWモーガンのファンですが。あのポニーを揺らせてプレーするモーガンはたまりません。\(^o^)/
★これもたまたま、夜TVをつけると土曜ワイド劇場が。題して『おとり捜査官北見志穂18』。主演は松下由樹で助演が先日亡くなった『蟹江敬三さん』。収録はおそらく2ヵ月前程度と予測されます。シワが増えているぶん、年齢を感じさせますが、胃癌と闘いながらの出演だったのですねえ。渋い、ニガミの聞いた風貌は健在でした。
★北海道せたな町で45歳の女性がヒグマに襲われました。女性は肩や腕をかまれ重傷を負いましたが、一緒に山菜採りに来ていた知人(63)が、枝払いに持っていたナタでヒグマの顔を叩くと、山中に逃げたそうです。すごい女性ですねえ。肝っ玉母さんを凌ぎます。(@_@)
■今日の画像は、『W杯優勝のリトルなでしこ』と、『冬の牛田山』です。冬枯れの牛田山もそろそろ若葉の季節を迎えます。(^.^)