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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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間違いだらけの歴史認識②『日本国憲法はGHQのお仕着せである』

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終戦と同時に日本を占領したアメリカの唯一無二の目標は、『日本が二度と立ち上がってアメリカに刃向かわないようにする』ことでした。それは国務省、陸軍省、海軍省合同で作成した『日本降伏後における米国の初期の対日方針』にも明らかです。

そのために、日本の非武装化、民主化などを行いましたが、それに止まらず次々と米国=GHQは手を打ちます。日本人の家を燃やし破壊してもその『基軸』を壊さない限り、いつかこの優秀で、勇敢で、誇り高く、白人にひざまずく素直さに欠けた唯一の有色人種、日本人が強力な敵国として復活することを知っていたからです。

そのためGHQ即ちアメリカはまず新憲法を作り上げました。GHQ民政局の局員が集まり1週間の突貫工事で作ったのです。憲法の専門家はいませんでした。まず前文に『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』と書きました。アメリカは他国の憲法を自分たちが勝手に作るというハーグ条約違反、そしてそれ以上に恐るべき不遜、をひた隠しにしましたが、この文章を見ただけで英語からの翻訳であることは明らかです。『決意した』などという言葉が我が国の条文の末尾に来ることはまずあり得ないし、『われら』などという言葉が混入することもないからです。まさに平和主義者を標榜する護憲主義の人達が守ろうとする日本国憲法はアメリカに押しつけられたもので、日本人の発意で出来た憲法ではないのです。

そして、GHQの方針に沿わない日本人意見は全てシャットアウト。そのため、今次大戦は軍部がすべからく悪役である旨のマスコミに対する強烈な言論統制を行い、戦争の勃発原因である、欧米列強による日本を囲い込んだ欧米によるブロック経済圏による日本排除、資源断絶戦略には言及させませんでした。宣戦布告前の真珠湾攻撃も、不当な攻撃であるとして批難。しかし当時世界の戦争勃発は、宣戦布告前に軍事行動が先行したのは常識中の常識だったのです。この真珠湾攻撃の報を受けて、ルーズベルト大統領は『ついに来たか』と机を叩き、自分の戦略に日本がはまったことを喜びました。

第9条の『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、之を認めない』は前文の具体的内容です。自国を自分で守れないのですから、どこかの国に安全保障を依頼する以外に国家が生き延びる道はありません。そして安全保障を依頼できる国としてアメリカ以外にないことは明白でした。即ち、日本はこの前文と第9条の作られたこの時点でアメリカの属国となることがほぼ決定されたのです。この憲法が存続する限り真の独立国家ではありません。

その意味で、日本人の手による日本国憲法を作ろうという、維新の会の主張には賛成しますねえ。

このお仕着せの日本国憲法を、自称知識人達護憲派はありがたくいただき、死守せよと国民に檄を飛ばします。しかも、この新憲法の改正には国民投票が必要という厳しい足かせがはめてあります。なら、新憲法の改正には国民投票を行ったのか。否、行っていません。何故か、旧帝国憲法はその改正を国会決議で可能としていたため、新憲法の信任は国会だけで行われたのです。こんな方手落ちな新憲法なのに、何故か日本国民は第9条を盾にお念仏のように守り立てます。あの永世中立国、平和国家スイスでさえ徴兵制度が存在し、国を守る軍隊を持っています。さらに一党独裁の中国共産党王朝が周辺国に横暴な行為をするのも、日本が軍隊を持っていないという安心感からなのです。アメリカも大戦では中国を大支援しましたが、戦いが終わってみれば中国は共産党に政権を取られるという何ともトンチキな愚を犯しています。

★今回の総選挙。巷では  私が一番気に入らないのは、安部首相が『アベノミクスにイエスかノーか』と騒々しく騒ぎ立てていることです。待てよ、アベノミクスとはそんなにいいものなのかなあ。第一の疑問、このアベノミクスには数値目標や数字的裏付けが全くないこと。1990年代に自公民政権がバラマキ政策を限りなく行った結果が、現在の財政赤字1千兆円。アベノミクスは、いつまでに、どれだけ経済成長をさせ、その結果税収がどれだけ増えて、年度予算の赤字がなくなる、という終着目標を一切示しておらず、ただ単に代案があるか、イエスかノーか、だけの抽象的表現に止まっています。

私はこの政策が失敗すれば、1千兆円の累積赤字に加えてさらに1千兆円もの赤字が積み上がるのではないかと思っています。安部首相、もしそうでないと言い切るのなら、数値目標、中期的期間目標数値を堂々と発表すべきではないでしょうか。財政赤字が税収の70%を超えたスペインでは、全国民が無駄な政府支出を止めて、苦労の中に財政再建の活動をしています。日本政府は無駄支出などどこ吹く風で、毎年毎年予算は50兆円を超す赤字国債で埋めている現状を、我々国民はもっとしっかり見つめる必要があると思いますが、どうでしょうか。尤も、大赤字が大問題になる頃には私は墓の下ですから委託も痒くもありませんが、今の若い人達が被る大被害は想像を大きく上回るでしょう。

私の計算では、年度政府予算の赤字を消すには、GDPをもう250兆円、今の25%増やさなければなりません。さらには、消費税を20%に上げ、年金支給開始年齢を70歳に引き上げて初めて財政収支の均衡が取れるのです。GDPを25%も増やせますかねえ、アベノミクスは、無理でしょう。消費税再増税が衣の下に透けて見えますがねえ。そうなら、入るを計り、出るを制する財政の基本に立ち返り、倹約政策を並行的に行うべきです。まずは櫂より始めよ、国会議員定数を半減せよ、安部晋三殿。

★大鵬に並ぶ史上最多32度目の優勝を成し遂げた横綱白鵬。彼が15歳で来日し、宮城野部屋に入門。来日時の体重62キロ。新弟子検査の基準に届かなかったといいます。文化や生活の何もかもが異なり、「1日3回泣いた」と。
その白鵬少年は牛乳を毎日5リットル飲み、どんぶり飯3杯を1時間半以上かけて食べて体をつくりました。「戻さぬよう、柱にもたれかかって眠った」という話には執念すら感じさせます。忘れがちですが、大横綱出現の陰には血のにじむ努力があったはず。外国人ならなおさらだったでしょう。連載で描いた話はそのごく一部でしょうが、異国から来た少年が歯を食いしばる様子が想起されます。まさに『努力に勝る天才なし』です。私はこの言葉が大好きです。(^.^)

★今日の画像は、NHK人気朝ドラ『マッサン』の出店と、『文化服装学院のファッションショー』です。広島そごう百貨店でおこなわれたもの。全国20の百貨店で同時に行われたそうです。そのマッサン効果で、ニッカのお歳暮セットは前年比3倍の売れ行きだこと。元気いっぱいのニッカウイスキーです。O(^-^)o

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