第二次世界大戦の後、日本の戦争犯罪を裁いた『東京裁判』。第二次世界大戦後におけるドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルグ裁判と並び、人類史の汚点ともいうべき『裁判』なのです。東京裁判もニュルンベルグ裁判も。ひと言でまとめると『勝利国による敗戦国への復讐劇』に他なりません。両裁判ともに、連合国側の戦争犯罪は不問に付されました。勝てば官軍でしょうか。
1939年9月1日にドイツはポーランドに侵攻しました。これは当然ながら侵略として糾弾されました。ところがその二週間後にソ連がポーランドにいきなり侵攻しました。がこちらは断罪されていません。ドイツもソ連も本当は同罪なのです。その二ヶ月後にソ連はフィンランドに侵攻し、国際連盟から侵略国として追放されました。日独伊は国際連盟から自発的に脱退しましたが、除名という不名誉はソ連だけなのです。にもかかわらずこれも裁判では不問です。勝てば官軍ですねえ。
米英はドイツ全土への無差別爆撃を実施し30万人の市民を虐殺しましたがこれも不問です。米軍は主に軍事施設を、英軍は主に一般地域を爆撃しました。占領したドイツにおけるソ連兵お得意の数限りない強姦、殺人も同様です。また米仏軍の収容所におけるドイツ人老若男女の大量死亡も、闇に葬られました。未だ史実として確定していませんが、80万人以上という説もあります。
東京裁判でも同じことです。日中戦争の始まる10年ほど前からの、中国の日本に対する数限りない不法な挑発は無視されました。真珠湾攻撃の前からアメリカが、蒋介石を助けるためビルマからの援蒋ルートを利用し中国に軍需物資を送ったり、フライング・タイガースという航空隊を派遣していたことも不問でした。中立を宣言していたアメリカは、空軍パイロットを退役させた上で義勇兵として中国に送ったのです。実際は真珠湾のすっと以前から、アメリカは、無論宣戦布告もなしに日本に対して敵対行為を始めていたのです。
広島、長崎への、人類にとって今だ唯一無二の原爆投下、そして東京大空襲を含む焦土作戦も無論取り上げません。繰り返しますが、これはヒットラーやスターリンの暴挙に比肩する、アメリカ人にとって悪夢中の悪夢だからです。1945年8月9日にソ連が中立条約を破り、174万の兵力、5千台の戦車、5千機の航空機をもって満州に侵入したことも、日本の降伏後にソ連が60万人以上の邦人をシベリアに送り強制労働させたことも、一切不問です。
両裁判では『平和に対する罪』および『人道に対する罪』という、第二次世界大戦の終戦後にニュルンベルグ裁判に際して新しく考え出された罪を、過去に遡って適用しました。近代法の原則『法の不遡及』の原則に逸脱します。清瀬一郎弁護人はこの点を東京裁判の開廷早々に動議として述べましたが、裁判長は理由も述べずにこれを却下しました。
また、ブレイクニー弁護士の動議、『長崎、広島への原爆投下という空前の残虐を犯した国の人間に、この法廷の被告を「人道に対する罪」で裁く資格があるのか』、も詭弁により斥けられました。触れてはいけない大地雷に触れたこの爆弾発言は、発言とほぼ同時に日本語への同時通訳が中止されたため、日本人の耳には届かず、マスコミにも流れませんでした。欺瞞に満ちたこの東京裁判を破砕するものだったからです。
さらには両裁判での証拠採用基準は近代の裁判基準から大きく逸脱したものでした。普通の裁判なら却下されるような伝聞証言が、ドイツや日本に不利に働く限りそのまま証拠として採用されました。それらの結果、ソ連が虐殺したカチンの森事件がドイツの仕業とされ、日本軍による虚構とも言える南京大虐殺が登場しまのです。カチンの森事件は、1940年にソ連が、占領中のポーランドから移送したポーランド軍将校や上級官吏、学者、ジャーナリスト、聖職者といったインテリ階層など4,400人を、スモレンクス郊外のカチンの森で銃殺した事件です。
イギリスはドイツ軍の暗号解読に成功していましたから、ナチスがカチンで大きな墓穴を発見したことも、それがソ連による大虐殺であることも知っていました。情報を耳にした米ルーズベルト大統領は、1944年に密使を送り事件を調査させましたが、報告が『ソ連の仕業』となっていたので公表を禁止しました。カチンの森事件は長くナチスの仕業をされていましたが、事実が世界に向けて明らかになったのはソ連が潰れた1990年と終戦45年後で、ゴルバチョフがスターリンの虐殺命令によるものだったことを認めたからでした。 (参考:藤原正彦著『日本人の誇り』)
★このカチンの森事件で4,400人の墓穴が発見され、事件が世に。なら、南京大虐殺の30万人の遺体は一体どこに葬られ、どんな大きな墓穴が開いているのか。それさえ立証・明確にせず、ただただ共産党王朝お得意のでっち上げ宣伝、デマを垂れ流して、事実化する中国の行動、思考には嫌悪感を抱きます。日本政府・官僚も知恵を出し合って、この中国の詭弁を世界に認知させなければなりません。真っ向勝負ではまた両国間の摩擦に発展しますから、まさにウルトラCの知恵が必要ですよ。それだけの責任を負っている政府・官僚です。
★国土交通省が所有し、入札にかけられた戦後初の国産旅客機『YS11』が、スクラップの危機を免れました。大阪府八尾市の航空機ベンチャー『エアロラボ インターナショナル』が落札。この機は国交省が空港の検査用に6機所有していたYS11のうち残っていた最後の1機。機体の登録が抹消され、そのままでは飛べません。12月17日に一般競争入札があり、応札した3社のうち約223万円を提示した同社が最高額で落札。予定価格は約20万円でした。この会社、トップはなんと32歳のベルギー人ハーフ。修理には5千万円かかるが、完遂し、生き返らせると。素晴らしい感動を覚えました、この未知の世界を切り開く若いエネルギーに。
★それにしても、消費税増税に伴う『軽減税率』。これを主張し、導入した公明党に怒りを感じます。低所得者向けに、と言いますが、これは金持ちも一緒に税が安くなる制度。消費税増税の足を引っ張るもの。まさに公明党のポピュリズム。一歩譲って軽減税率を主張するなら、なぜ8%に引き上げの際主張し、実現しなかったか。亡国の党、公明党だと、私は思います。
★朝日新聞植村元記者という輩は卑劣だねえ。慰安婦記事で誤報を書きながら、取材を拒否。気に入ったNYタイムズには応対。自分が記者の時代には、取材先に対し、公平なメディア対応を声高に叫んでいたくせに。そして、ついに名誉棄損だと誤報・ねつ造を報道したと週刊文春と執筆記者を訴訟に。なら、初めから取材に応じるべきだろう、植村君。あんたそれでも元朝日の記者かえ。
★前回アップの、間違いだらけの歴史認識ァ愎深醢儡饅韻論鐔兢鐚韻糧楼蓮戞結構注目を浴びました。毎日200件を越すアクセス。時には1,000件を上回る日も。私は、日本が行ったことが正しかったとは言いませんが、全部悪かったと決めつけられて、黙っている日本政府、教養人、ジャーナリスト、マスコミに我慢できないのです。当時の国際的な倫理観を現在の倫理基準にすり替えて、悪い、悪いというのはどうか。朝鮮国など国としての守りの体裁が出来てなかったのですから。弱肉強食時代において、自国を守る兵力、戦力を清国に頼り切り、自国の軍隊はたった4千人。国内で李王朝に対して叛乱した『東学党の乱』でさえ、自力で制圧出来ず、清国の援助を受けています。恥ずかしくないのか、朝鮮半島の人達は。正しい歴史認識をしたらどうだい。
★今日の画像は、広島『冬の縮景園』です。江戸時代はやった中国杭州の西湖を模した回遊式庭園。池の中央には円形の跨虹橋(ここうきょう)が独特の庭園景観を醸し出します。1枚目はこの跨虹橋の水路で泳ぐ鯉たち。エサをねだっての遊泳でしょうか。午後の柔らかい日差しに照らされる縮景園もまた楽しからずや、です。O(^-^)o