間違いだらけの歴史認識『中国は今でも軍事政権』
今の中国は民主的な手続きを踏んだ国ではありません。共産勢力が大きくなって軍事的反乱を起こし、当時の政府をつぶしたという非常に特異な国。基本的には軍事政権で、その性格を今も持ち続けています。
1949年、中華人民共和国成立後、最初の毛沢東時代は、拡張戦略を押し進めました。チベットや内モンゴル地域だけでなく、ベトナムやインド、旧ソ連とも紛争を起こしました。そこには中国が昔の栄光を取り戻し、秩序を打ち立てるという野望が見え見えです。ただ、当時の中国は経済力が弱く、毛沢東時代の拡張戦略は失敗しました。
そして今、アジアで中国を頂点とした秩序を作るのが習政権の本当の狙いです。そこで一番強く意識しているのは日本です。そのため、いくつか記念日を設定しました。まずは日中戦争につながる盧溝橋事件が起きた7月7日。次に中国が対日戦勝記念日としている9月3日。そして、日本が南京を陥落したとする12月13日。いずれも日本にまつわる国家的記念日で、反日キャンペーンを大々的に展開しています。
こうした秩序作りに加えて、米国への対抗意識も強く持っています。その狙いは海です。習政権は小平時代の海洋戦略を引き継ぎ、集大成して完成させることを自覚しています。米国と妥協しながらも、対等に渡り合おうとしているのです。太平洋を二分し、こちら側は中国が管理し、アジアを支配して行くというのが習政権の考えです。
習政権は日本に対して挑発的行為をエスカレートさせている超タカ派政権。ただし、色々紛争を起こし孤立化しているところもあり、アジア諸国は中国を名指しで批判しています。そのような中国と、どう付き合うか。軍事的脅威もあり、付き合わないのは不可能なので、ほどほどに付き合えばいい。
日本の国を守る唯一の戦略は、海洋覇権主義の現実を阻止し、自由と秩序を守ることです。中国を排除することではなく、法の秩序を作ること。米国やオーストラリアを中心とした太平洋諸国と連携して中国を封じ込め、アジアの秩序を回復する。それが賢明な方法です。そして決して忘れてならないのは、日本を『右傾化』『軍国化』と批判するおのれ中国自身が『今も軍事政権』であることを。さらには、この軍事力で近隣諸国に威圧をかけ、領土、資源などへのどう猛なる行動を取っているのですから。陸軍兵力は、日本の15.1万人、米国の53.8万人に対し、中国160万人という超軍事大国なのです。空軍も米国の33.4万人を抜く39.8万人です。なんと巨大なモンスター。
★韓国李大統領も困ったと思っているでしょうねえ。シャーマン米国務次官が先月、ワシントンでの演説で、対立している日中韓関係について、『理解できるがもどかしい状況だ』と批判し、『国の首脳がかつての敵国を非難することで陳腐な喝采を得ることができるが、そのような挑発行為は前進ではなく麻痺状態をもたらす』と述べました。これをアメリカの日本より発言として、韓国人がリッパート駐韓米大使が切りつけられ、血を流しました。韓国人の『恨文化』を象徴した事件になりそうです。
ふと、思いました。河野元官房長官は、韓国人元慰安婦達に直接話を聞き、同情に堪えないとして『河野談話』を発表しています。その聞き取りの時、河野さんは元慰安婦の当時の職業を質したのでしょうかしら。ナマの一般人ならいざしらず、当時女性特有の職業であったとしたら、この慰安婦問題はとても奇妙な内容となる訳ですが。想定で申し訳ありませんが、私はこの方達は、すでに女性特有の職業をしておられたのではないか、と推察します。このような人達が当時多く存在したのは間違いない事実であり、ならば難しいナマの一般人女性を慰安婦としてリクルートするより手っ取り早いと思うのが自然ですから。間違っていたら、土下座をして謝罪しますが。
★外務省のHPで、韓国と日本の関係の記述について『基本的価値の共有』の文字が消えました。韓国はその理由を日本政府に質していますが、外務省は昨今の外務大臣演説などで使われる言葉に直しただけとシンプルな回答。何も日本が言葉を換えたことを、韓国が質す資格はないのではないかと愚行します。李大統領以下、韓国の日本への姿勢を見れば、このようなフレンドリーな言葉は不適当なもの違いありませんからね。
★米シャーマン国務次官補の発言、『歴史問題が政治的に利用されている。日中韓は慎重な対応が必要』と。この発言は日本よりだと韓国では大騒ぎ。中国では王外務相が、戦勝70年を祝うと大声で。が、うがった見方をすると、中国は莫大なアメリカの支援なしで、日本には勝てなかった。そのアメリカの支援を忘れるなと。韓国には、アメリカの支援がなければ、今の韓国自体が存在しない国なのだ、と評していようにも見えますねえ。これは本当、歴史的事実です、中韓殿。
★NHKの籾井会長の口災が問題になっています。私が見るに、この人はジャーナリズムが何たるかを理解せず、放言が重なっているように見えますねえ。本当、任命責任を丁寧に説明して欲しいですねえ、阿倍さん。
本人は『話術の勉強を、アナウンサー室にも籍を置いて勉強させてもらいたい』と語っていますが、この場合『メディアトレーニングを受けたい』と話すのが筋で、アナウンサーのトレーニングを受けても、記者会見などの対応には何の役にも立ちませんよ、籾井さん。この大きな勘違いの点からも、もうあなたはNHKの会長でいる人ではありませんねえ。
★いよいよ選挙権が18歳まで引き下げられます。それだけに少年達の政治への関心が高まることが期待できますし、次代を背負う人達の意見が政治の場で論じられる形になりますねえ。まさに時代は変わる、です。
★今日の画像は、初春の花たち。妖艶な『アネモネ』を初め、デージー、段菊、サイネリア、クリスマスローズ、ルピナス、ゴールデンクラッカー、です。いずれもアヤメか、カキツバタ、です。