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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『憲法はGHQが8日間で作り上げた=阿倍首相発言』

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間違いだらけの歴史認識魁愀,GHQが8日間で作り上げた=阿倍首相発言』

ようやく当たり前のことを当たり前に言える時代になってきました。最近、しみじみそう感じています。『事実を述べたものにすぎず、首相として事実を述べてはならないということではない』。安倍晋三首相は4月6日の衆院予算委員会でこう明言。過去に産経新聞のインタビューで現行憲法について『連合国軍総司令部(GHQ)の憲法も国際法も全くの素人の人たちが、たった8日間で作り上げた代物だ』と語ったことについて、民主党の逢坂誠二氏の追及を受けてのこと。

翌日の在京各紙で、この発言を特に問題視したところはありませんでした。一昔前ならば、地位ある政治家が憲法が米国製の即席産物であるという『本当のこと』を指摘したならば、右翼だの反動だのとメディアの批判にさらされ、袋だたきに遭っていでしょう。また、2月26日の記者会見で東京裁判の法律的問題点について言及した自民党の稲田朋美政調会長はその後、産経新聞の取材に『以前は東京裁判を批判するなどあり得ない、という状況だった』と振り返った。

文芸評論家の江藤淳氏のいう戦後日本を長く覆ってきた『閉された言語空間』はほころび、自由闊達な議論がかなりの程度、可能になってきたようです。かつて『国益』も忌避、慰安婦問題もそうです。かつては『従軍慰安婦』という言葉が戦後の造語であることを指摘するだけで、『慰安婦の存在を否定する人たち』と偏見に満ちたレッテルを貼られました。軍や官憲による強制連行の証拠は見つかっていないという事実を述べると、元慰安婦の人権を無視する暴論だと反発されて。平成8年に早大学園祭のシンポジウムを取材した際には、同様の趣旨を述べた藤岡信勝東大教授に学生らが『元慰安婦の前でも同じことが言えるのか』『教授の感性が許せない』などと罵声を浴びせ、議論にならなかったことが強く印象に残っています。

さらに現在では、野党議員も含めて国会で普通に外交上の『国益』が論じられていますが、これも以前は利己的で自己中心的な用語として忌避されていました。『国益を考えない援助はあるのか。ODA政策の中に国益の視点があるのは当然だ』。15年6月の参院決算委員会で、小泉純一郎首相が中国へのODA見直しに関してこう述べた際には永田町界隈で話題を呼びました。それまでは国益を堂々と追求することについて、どこかうしろめたく思う風潮があったからでしょう。

検閲後遺症から回復。戦後の占領期、GHQはメディアに(1)東京裁判(2)GHQが憲法を起草したこと(3)中国-などへの批判や、『占領軍兵士と日本女性との交渉』などへの言及を禁じ、厳しく検閲していました。これは間違いなき事実です。この検閲の後遺症と身に染みついた自己規制から、日本社会は少しずつ回復してきました。ちょっと前までは特に保守系の言論に対し、甚だ不寛容な空気が支配的でしたが、随分と自由度が増し、風通しがよくなったものだと実感しています。

ところが逆に、左派系言論人、ジャーナリストらがこのところ『政権批判を自粛する空気が広がっている』などと盛んに吹聴しています。政権を批判したら、ネット上で激しくバッシングされるのだそうです。彼らは、ちょっと風向きが変われば萎縮する程度の覚悟で、これまで言論活動をしてきたのかと少々驚きます。 (参考: 産経新聞コラム『阿比留瑠比の極言御免』)

★私は阿倍首相が人間として嫌いですが、首相としての仕事をしっかりやって欲しい気持には変わりありません。嫌いな理由。600万件の年金行方不明が出たとき、彼は1年間で全部処理し、問題を解決すると国会で声高に述べました。が、事実は相違。今だ、幽霊年金は完全しょりされていません。また、政府財政の基礎収支プライマリーバランスをアベノミクスで達成すると豪語したこと。すでに経済同友会が基礎収支の黒字化を見込むには税収不足が懸念される、孫までツケを残さぬために消費税を17%に上げるよう提言しています。大見得を切るのが得意な阿倍さんですが、その中に国民を愚弄したかのような、放漫な発言が目立つところが、私の阿倍さんの嫌いな理由です。だが、ひょっとして経済同友会の提言は阿倍政権の巧妙なマッチポンプかも知れませんねえ。

★男子ゴルフ、今年の予定は27試合。かつて最盛期から20試合も減っていると。ゴルフ人気が下降するに従いスポンサーが消え去ったのでしょう。男子選手会会長の池田勇太は『選手がもっと頑張っていいプレーをお見せすることで人気回復を図りたい』と語っています。先週、松山が5位に入ったマスターズを観ていて、本当に国内試合とはプレーのレベルが大きく違い、またオーガスタの美しさ、ギャラリーの多さなど、国内試合と比べ格段の魅力を感じました。やはり若手の台頭、活躍が人気回復の一番の近道。その意味で、石川遼の失速・伸び悩みは大きな痛手でしょうねえ。

★本当に高い買い物だったですねえ、日本ハムの斉藤佑樹。今年も勝ち星はなく、4月17日の試合で3・1/3を投げ4失点で無期限2軍降格に。甲子園で対戦し、話題になった田中将大は米大リーグNYヤンキースで活躍中というのに絶好対照。何が斉藤をここまで落としたのか分かりませんが、反対にカープに入団した同僚の福井優也は今季復調めざましく、先発陣の一角を担っています。ケガがあったとはいえ、投球力のなさが斉藤の現状でしょうが、ちょっとかわいそうな話ではあります。

★米国務省のハーフ報道官代行は4月21日の会見で、安倍晋三首相が戦後70年の節目に出す『安倍談話』について、『米国はどの国も関係改善と和解を進めるよう歴史問題に取り組むことが大切だと強調し続けてきた』と述べました。ならアメリカが行った歴史上の事実、非戦闘員の無差別虐殺である広島・長崎への原爆投下、東京を初めとする民間人民家を標的とした絨毯爆撃は一体どう弁解するのか聞きたいですね。アメリカは戦争を早く終わらせるため、と抗弁していますが、日本がポツダム宣言受諾を表明した後に、原爆投下や都市爆撃の続行が行われているのです。日本のメディアも、すべての戦争責任が日本にあるかのごとく報道しますが、戦争は相手があってのこと。この戦争はアメリカのオレンジ計画に発する対日戦略に日本が負けたという意味です。しっかり日本国民がアメリカに植え付けられた歴史認識ではなく、日本人にとって本当の歴史認識が出来る報道をしてほしい、と思いますよ。

★消費増税に関し、『軽減税率』の具体的策定作業が進んでいるようです。私はこの『軽減税率』こそ、公明党のじゃじゃ馬達が、自分たちの政党機関紙、宗教機関紙の購読料軽減に寄与することを狙ったポピュリズムだと思います。だって、金持ちも貧乏人も等しく、この軽減税率の恩恵を受けるからで、薄く広く課す消費税の精神と全く相容れないことになるからです。『軽減税率』はまさに、お金持ち優遇税制に他なりません。なぜ自民案の『低所得者層への一時金支給』を葬ったのか。日本政治史の大汚点ですねえ。

★今日の画像は、『ゆらり、ゆーらり、うららかな春、マツバウンラン』です。雑草の類に入るマツバウンラン。なぜか愛嬌があり、捨てがたい草花です。ここは広島市平和公園。マツバウンランが群生しており、朝な夕な、キラキラと光ります。\(^o^)/

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