今日の画像は、女性ジャズトランぺッター『高沢綾』と、広島市の映画劇場『サロンシネマ』の風景。サックスとかピアノの女性ジャズウーマンは見受けられるが、トランぺッターとは、本当に珍しい。最近映画の斜陽から、やっと底を打って新しい映画のスタイルが出来上がりつつある。映画館のシートは劇的に上質、広々と。入場料が1,800円と、昔とほとんど変わっていないのもいい。大きな画面で、大音響と共に観る映画は、テレビの世界とはまた一線を画す世界だ。
★★日本海の寒風が吹く昨秋11月下旬の早朝。島根県浜田市の浜田漁港で競りが始まると、市場の上屋にトンビが集まって来た。屋根の裏側で獲物を物色。地面に落ちていたイカをついばむ姿もある。西日本有数の漁港として栄えてきた浜田漁港は設備の老朽化が深刻だ。県や市などが水産庁と共同で作成した資料によると陸揚げから搬出まで衛生管理が十分でない状態が続いている。
荷さばき所が閉鎖空間でなく、この資料は『鳥フンの落下などサルモネラ菌などによる汚染の恐れがある』と指摘する。岸壁は屋根がなく直射日光や雨水が魚に直接あたる。未処理の水が岸壁に垂れ流され港内に入る。環境悪化が放置された背景には、水産業の不振がある。ピークの1990年に19万8千トンあった水揚げ量は15年が10分の1以下の1万7千トン。金額も116億円から48億円と半減した。人口はこの間、20%減って、5万5500人になった。
設備が劣る漁港は漁船に選んでもらえない。市漁港活性化室の戸津川室長は『沖合で操業する船は魚の競り値などをチェックし高く売れる港に持ちこむ』。そんな中、浜田漁港では昨年5月、ようやく荷さばき所などを高度衛生管理型施設に整備する事業の基本計画がまとまった。20年以降に新設備を稼働させる計画で総事業費は70億円。県と市が相当部分を負担する。
浜田市は『どんちっち』や『沖獲れ一番』の名で鮮度を売り物に魚のブランド化を進めている。『徹底した品質管理を可能とするインフラは水産業復活に欠かせない』(島根県水産技術センター)。中国地方の日本海沿岸には境港と下関の2大漁港がある。ともにインフラの整備に取り組む。境港の15年の水揚げ量は12万6千トンで、銚子、焼津に次ぎ国内第3位。さらに競争力を高めようと20年の共用開始を目標に漁港と市場の衛生管理の強化に乗り出した。漁港の整備計画によると陸揚げから荷さばき、出荷に至るまで一貫した衛生管理を施す。地震や津波への災害対応機能も高める。
漁港は魚業者と卸業者だけのものではない。学習室や調理室、見学通路なども整え観光客が楽しめる機能を重視する。クルーズ船専用岸壁の整備や水族館の建設構想が浮上していることから、魚市場には『魚の町、境港』の玄関口と応接室両用の役割を担わせる。
高度成長期に28万トンと全国一の水揚げ量を誇ったが、近年は数万トンに落ち込んでいる下関は13年から機能を強化している。フグやアンコウなど高級魚の輸出を視野に完全閉鎖型の高度衛生荷さばき所、物流道路の再編など全国一のインフラを備えた漁港を目指す。また、島根県では大社(出雲市)など2漁港で殺菌冷海水などを使う高度衛生管理が始まった。JFしまね大社支所の青山所長は『一本釣りのブリをはじめ評価が高まった』と手応えを感じている。
漁港の整備が動き出した浜田市の久保田市長は8年後の目標として、現在の倍の水揚げ高100億円を掲げる。水産振興は浜田市の総合戦略の柱だ。漁港整備の成否は、地域の浮沈を左右しかねない。
★広島にもひどい企業があったものである。電通以上。労働時間ではなく、商業道徳=商道。企業は、マンション管理の『合人社』。全国的ではないけど、西日本では、三菱地所とか三井不動産など大手以外の建設した中小のマンション管理を請け負っている。拙者が住むマンションは、大手不動産が建てたものではなく、広島市が建てたもの。広島大学工学部の跡地の公園内にドーンと180戸の。官理会社は自然の成り行きから広島では大手の『合人社』に。すでに26年続く。
昨年10月に、管理会社の業務怠慢が散見され、これをマンション管理組合が合人社に指摘した。と、突然20%の管理料の値上げを口頭で通告、6日後までに回答しなければ契約解除と文書で。その業務怠慢とは、〕餤鳥拭∩躄餤鳥燭慮極槓脅此17件、駐車場使用契約書の原本紛失、42区画、5鐔纂毀省蹐慮極槓脅此16件、づ泪鵐轡腑鵑里燭瓩帽愼靴心謬紊鯡誼任蚤召離泪鵐轡腑鵑濃藩僂靴討い襦ΑΑΑΑまるで契約解除の口実を待っていたように。
管理組合総会では、問題を重視し、管理会社の変更へ。意見として『合人社の良い評判は聞かないが、委託費が安いから受注出来ているのだろう。値上げに応じるのではなく、早く次の管理会社を探した方が良い』が大半。結局、広島ガスの子会社に切り替えを。費用は高くなったようですが、こんなやりとりで突然値上げや解約を申し出るなんて、『合人社』はまるでヤクザの商売をしているようだ。広島市の入札には、地元大手として赤字覚悟で落札したのだろうが、今経営の足を引っ張ることから、機会があれば契約解除したかったのだろう。それにしてもつまらん会社だ。まさに電通にも劣る『商道』劣悪な企業ではある。広島市民として恥ずかしい。
★オバマからトランプに政権が移り、毎日トランプ喧噪が世界中にこだまする。ノンフィクション作家の中村安希さんがアメリカを振り返り、オバマのような人がリーダーでいてくれたことは、ありがたいことだった、と振り返る。続けて『少なくとも彼は、誰かを見下したり、いじめたり、貶めたり、そういうことをしなさそうな人だったという気がする。そういう安心感は、株価が高騰するよりも、人が生きる社会にとってはずっと大切なことです』、まさに純粋で明快な指摘である。
そこにはもう一人のオバマである、ミシェルさんの存在が影響しているようだ。気づいた人もいるだろうが、大統領退任演説の場に長女マリアさんは同席したものの、次女サーシャさんの姿はなかった。その後、テレビ番組で理由を聞かれたミシェルさんは『期末テストがあったからよ』と答えた。次女には『オバマ家を分かっているでしょう。申し訳ないけど、テストを受けなさい。お別れは後でも言える』と諭したそう。
ミシェルさんは、様々な機会を通じて教育や子供の健康などについて発信した。露骨な差別や偏見とも戦ってきた。娘達には『相手が品位を落とすなら、私達は気高く進もう』と言い聞かせていたと言う。そして教育関係者を集めた席で最後のスピーチを熱く語った。『若者のみなさん、聞いてる?恐れないで。集中しなさい。決意を持ち、希望を抱くのです。そして、自らの力を高めなさい』。オバマ家が、社会に持たらしたきたもの、吹き込み続けてきた息吹は10年先、20年先に何かを形作るように思える。
★水は高きところから低きところに流れる。資金は金利の低いところから高い所へ、危険な国から安全な国へ流れる。人出を多く使う製造業は、人件費の高いところから低いところへ流れる。これが自然の摂理。アメリカのドルが高いのは、アメリカの金利が高く、安全な国だから。アメリカの製造業が海外に流出するのは、他国にアメリカの賃金が高いから。当たり前のことである。
トランプ新大統領は、この摂理に反し、ドル安と製造業流出を食い止めると公言している。なら、アメリカの金利を日本以上のマイナスに落とさないとだめだねえ。時給20ドルの労働者は、メキシコ並の時給0.5ドルでないと流出は止まらないねえ。力まかせに押し切ると、流出企業に賃金差補償をしなくてはならなくなる。その財源は一体どこから出すのか。大幅な累赤字をかかえるアメリカ政府にその財源があるのか、疑問である。
★1957年1月18日は、今の暦に直すと3月初旬である。江戸の街には2ヶ月間も雨がなかった。昼すぎ、本郷の寺から出た火は、折からの強風で湯島、神田方面へと広がる。19日未明に一旦収まるが、午前11時頃になり、今度は小石川辺りから燃え上がった。これが江戸城に飛び火し、天守閣が炎上、再建されぬまま現在に至る。火は20日朝、ようやく消し止められた。世に言う『明暦の大火』である。死者数万人ともされる。これを機に延焼防止策のため大名屋敷には庭園を設けさせ、市街地には広小路を造った。消防隊も増強するなどして、江戸は火事への備えを固めていった。
埼玉県三芳町の事務用品通販アクスルの巨大倉庫での火災は、発生から6日経って鎮圧状態となった。今が盛りのネット通販で、法人や消費者向け商品7万種を扱う心臓部である。重要な社会のインフラと言っていい。開口部の少ない構造で、消火しにくいという意外な弱点も分かった。整ったインフラに頼り、私達、昨今は『当日配送』をという感覚だ。倉庫の高機能化や大型化はさらに進むだろう。折しも配送現場からは疲弊の声が伝わる。『明暦の大火』は江戸の都市作りの画期となった。今回も防火体制の検証は無論だが、利用者が届く速さを競わせているような現状を見つめ直す必要はないだろうか。
★又吉の芥川賞受賞作『火花』がNHKのドラマ10回仕立てで。なんとこの小説290万部も売ったんだって。すごいボリューム。空前の大記録。又吉が若い頃から感じたものをベースに、苦闘の生活を。しかし若い読者から『難しい』との反響もあった。
Nスペで、その声を受けた又吉『第二作目の苦闘』を半年追っていた。やさしい小説、のイメージから『恋愛小説』を土台して。しかしその物語を深く掘れば掘るほど、自分の中での苦闘・葛藤が続く。苦闘6ヵ月、300ページを脱稿。『自分にしか書けないものがある』、と自信につながった。若い時の苦労が確実に肥しになっている。タイトルは『劇場』。これを掲載する『新潮4月号』は、例月1万部前後だが、平成以降最高の4万部を発行予定。大きな反響が期待される。まさに若い時の苦労は買ってでもしろ、という諺通りの又吉の人生ではある。
★ついにハガキが値上げに。52円が62円に。まあ年賀状も毎年億枚単位で減っているし、日常手紙やハガキを出すことがめっきり減って、もうネットのメールばっか、だな。低迷する郵便事業をどう立て直すか、だなあ。
★奇怪なり、豊中市の私立小学校用地の払い下げ。時価9億円のものが、ごみがあるからと言って、8億円も値引きして。首相も財務相も、法律に従って問題なく払い下げたと抗弁。おかしいと思わないのかねえ、こんなダンピング。何かしら重大な瑕疵があったと見るのが普通。しかも首相夫人の名を掲げた小学校名。どこかに大きなブラックボックスの穴が開いているはずだ。しっかり検証してくれよ会計検査院は。これで次の選挙戦の様相が変わるなあ。
★北海道江差で、ニシンの産卵のため海が白く濁る『群来クサ』が起きたと。なんと104年ぶり。産卵のため雄が吐き出した精子が海辺を真白に染める。朝ドラ『マッサン』でもニシン魚の話題があって、『もう群来がこないから、ニシンはだめだんべ』という会話があったねえ。しかしすごい、104年ぶりとは。しかし気になる、三陸沖や日本海で中国の大型漁船がどさっと魚を取っている現状は。漁業資源が枯渇することはおかまいなしだから、日本の漁業関係者は大変な気のもみようでしょうねえ。なんとかしろ、農水省は!
★醜いねえ、石原慎太郎。もう老害以外の何者でもない。3日、日本記者クラブで記者会見し、豊洲への市場の移設は既定路線で、議会や各局総出で決めた、自分はただそれに従っただけだけと逃げの姿勢一辺倒、潔くない。そして今回の騒ぎは小池知事の責任であると。一都の長、一軍の将であった者が言うべき言葉ではない。こんなていらくは、まだ第二次世界大戦の日本軍の将軍達の方が優れ、出処進退をわきまえていたと見られる。慎太郎はその責を回避し、他人に押し付け、当時の長たる者が無罪を申告している醜く、無惨な姿である。このような輩が東京都の権力の座に長く居たかと思うと、まさに日本の政治の貧困さをしみじみと感じる次第。
確か、慎太郎の長男が石原伸晃君だったねえ。小池百合子憎しは、元自民党東京都連会長といての醜態を世間にさらし、慎太郎自身、理屈抜きで小池憎しの感情に浸ったのであろうなあ。東京ガスとの契約の中に瑕疵担保の条項があったことを、この秋初めて知ったと、なんとも様にならない元知事殿ではある。こんなのが、スウェーデンの国家予算を上回る東京都政を牛耳っていたと思うと、日本人として情けない。まさに小人慎太郎、生き恥をさらす、の図であった。
小池知事はこれらについて『人の責任と言うのは簡単だ。こういう状況を作ったことを客観的に見つけていただきたい』と反論。まさに正論!また、テレビ『深層NEWA』に出演した、元東京都副知事の青山やすしさんは、『「俺が、俺が」の石原さんらしくない』と指摘した。
★J2大分、見事だねえ。J1からJ2に落ち、1年でさらにJ3に。が、1年でJ2に復帰。その第一戦で福岡と対決し、3-2で勝利。さすがサッカーの県大分のチームだねえ。OBの高松が35歳で市会議員に立候補し、得票第一位で当選。大分は熱い。
★元日本代表サッカー選手『桑原楽之』が亡くなった。享年75歳。広島大学付属高校から中央大学に進み、同郷の小城得達、野村六彦、岡光龍三らと組み、天皇杯3連覇を狙った古川電工を破り、中央大学に初優勝をもたらした。付属高校時代は、桑田隆幸、野村尊敬、小城得達、溝手顕正、船本幸路らと全国大会、国体で準優勝を勝ち取った。残念なり、桑原逝去です。ご冥福をお祈りします。
ふとこの項を書いていて、釜本邦茂を思い出した。メキシコオリンピック銅メダルの立役者であり、ヤンマーのFWとして活躍、後参議院議員になった。彼はことあるごとに、国際試合で90点余を上げたことを鼻にかけ、今頃の若手は、と批判する。何言ってんだい、お主の頃の国際試合の相手チームはアマチュアだったのだぜ。メキシコにしてもアマの世界だったから、銅メダルが取れた。今はあらゆる領域がプロの世界。オリンピックからW杯まで。今の時代、釜本が現役であれば、大久保や佐藤の活躍を超えられたか、と言えば、無理だ、としか答えようがない。アマ相手に勝った、勝ったと喜ぶ釜本の愚言愚行にはへきへきする。
★世の中には『県(府)民歌』なるものがあるらしい。広島県にはないのだが、42の府県で存在する。一番有名なのが『長野県歌』。街角取材で老若男女、みんなが歌える。実は長野県、長野市側と松本市側が合併してできた県。その勢力争いが厳しく、これを緩和、融和させるため県歌を制定したと。
さらに、市町村歌もあるそうです。一番すごいのは『伊万里市歌』。なんと組曲で8章もあり、合計40分と。普通は第8章だけ歌うそうだが、それにしてもすごいです。たかが歌、されど歌、なり、です。