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Channel: Freeman 雑記帳・広島
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『佐高信、新・政経外科 『日本のトランプ・石原慎太郎へ』

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今日の画像は、インドネシアが外国不法密漁船を爆破した風景と、広島市郊外の呉婆々宇山675mで出合った、トレイルランナーの人達。あでやかなトレイル姿がとっても素晴らしく、若々しくもあります。画像の右下をクリックすると、大きい画が見られます。

★★前略 石原慎太郎殿
今、『日本のトランプ、石原慎太郎への弔辞』という本を準備しています。アメリカ大統領にトランプがなったことに多くの人が驚いていますが、日本であなたが東京都知事になったことが『トランプ現象』の先触れでしたね。あなたはトランプと同じくヘイトスピーチの元祖のような発言を繰り返してきました。『三国人発言』はその象徴でしょう。それに基づく排外主義も共通していて、例えば中国に対してあなたは好戦的姿勢を崩しません。『シナ』と呼び続けるのもその一端でしょう。

あなたは、ソニーの盛田さんとの共著『「NO」と言える日本』がベストセラーになるや、続いて渡辺昇一、小川和久の両氏を共に『それでも「NO」と言える日本』を出しました。これに国際派として知られる富士ゼロックスの小林陽太郎さんは月間『選択』で、『本書を一読して「またか」というのが私の飾らぬ実感である』と書き、冷静に『「アメリカは平等社会の国か」という章での、極端に階層化した企業しかアメリカにはないような書き方や、パームビーチという特殊な地域を挙げてアメリカを云々するアプローチ、更にキリストは有色人種だったから日本人の方が芝居で演じて似合う、と西欧人の観客は感じ取ったと察知した、などという例示は、とうてい素直な共感を持って読むわけにはいかない』と続けています。

残念ながら小林さんは亡くなりましたが、首相の靖国神社参拝に反対し、中国との友好の大事さを強調して、右翼から自宅に銃弾を打ち込まれたりもしました。そんな経験もないあなたは、テロも必要だなどと簡単に言ったりしますが、小林さんとあなたのどちらが勇気がある人間であるかは明らかですね。


トランプはオバマに対して、その出生地疑惑を取り上げると共に、オバマがムスリムだというデマも執拗に流しました。それは異常なほどでしたが、あなたが同じ選挙区の新井将敬氏に対して行った攻撃と酷似していますね。1983年の総選挙前、あなたの公設第一秘書だった栗原俊記氏が、新井氏の選挙ポスターに『昭和41年北朝鮮より帰化』というシールを貼って捕まりました。その時、あなたはそれを知らなかったと言って逃げたのです。

これに怒って行動右翼の野村秋介氏は、『日本人の面汚しだ』と、あなたに抗議しました。新井氏は東京地裁に栗原氏を告訴し、記者会見でこう述べました。『出生の条件を自分で選ぶことは出来ません。生命は父母からの授かりものだからです。父や母から背負ってきた歴史から逃げることは出来ません。そんなことをこそこそとほじくり出してきて、石を投げつけるようなことをする選挙ゴロや一部の政治プロには負けたくない。それをはっきりさせた上で、普通の人達の判断に委ねたい。そう思って、相手のはっきりしているシール事件の方の告訴に踏み切ったんです』。

あなたとトランプは卑劣さに於いて共通しています。   草々

まったく、佐高さんの言う通りの石原慎太郎です。東京都100条委員会の召還での質疑でも、逃げばかり。都知事としての責任はどこへ吹っ飛んだのか。そして文藝春秋に寄稿し、早く豊洲を開業しろ、とは。なんたる無責任者、石原慎太郎だろうか。神よ、あなたは間違った、石原慎太郎なるものを文筆家としてデビューさせたことは、日本人の恥である。


★鳴り物入りでアメリカでデビューした『ホンダジェット』。7人乗りの小型ビジネスジェットは、性能、居住性ともに称賛を浴びるが、2015年から生産を開始しているにも関わらず、フル生産の半分、月3機ほどの生産実態。今までの引き渡し納入は33機に止まる。1機450ドル(5億円)、受注台数こそ100機を超えたが、数人~20人乗りの『ビジネスジェット』の16年の世界出荷は、前年比7.9%減、08年比半減と市場環境は厳しい。そのため、ホンダは販路の拡充に乗り出しており、すでに欧州やブラジルに加え、他の中南米も広げた。今後、中東やアジア諸国にも販路を伸ばす意向。ガンバレ、日本企画、アメリカ生産の『ホンダジェット』。

★19歳で『7大陸最高峰制覇』を果たした、南谷真鈴の『冒険の書』を読み始めました。まず最初に真鈴を『まりん』と読むそうです。もしも誰かが迷っていたら、その人が真実の道を歩めるように、その音色でいい方向へ導いて欲しい―そんな両親の思いが入った名前だと。そして高校時代、エベレストへのチャレンジを決めて、まず高所順応のステップとして南米のアコンカグア7000mを目指したと。両親には絶対頼らないという方針で、スポンサー探しにいろんな会社を回ったと。この本を出版した山と渓谷社にも訪ね、『エベレストにチャンレンジするので、私の記事を書いてくれませんか』とお願いすると、目を丸くされた、とか。本当、若さ溢れる冒険の書、ではあります。後々が楽しみです。 (*_*)

★インドネシアは今般、同国の近海で違法操業により拿捕した外国漁船など81隻を爆破処理し、海底に沈めた。南シナ海南端のインドネシア領ナトゥナ諸島などで違法操業を続ける外国漁船に警告を発する狙いがある。これで同国が爆破処理した違法漁船は計317隻となった。内訳はベトナム142隻、フィリピン76隻、マレーシア49隻など。このニュース、中国漁船が対象かと閃いたが、なんの周辺諸国の漁船だった。残念。しかしだな、中国漁船は武装した中国海警局の船舶に守られながら違法操業しているため、拿捕がしにくいことや爆破処理によって大国、中国への刺激を避けている事情が背景にあるとみられる。臆病、インドネシア、だねえ。


★『フリーランス』。一言で言えば『自由業』。自分の専門性を生かし、特定の雇用関係のなく働く形。給与より成果報酬型。カメラマン、デザイナー、プログラマー、営業・企画、家事代行・・。なんとそのフリーランス型の働き手が1,122万人にも達すると。すごい波です。もちろん、大方のフリーランスは、雇用型労働の時代より一時的に年俸は下がるのが必定。が、そこから自分の能力を最大限発揮する努力が実れば、引手あまたの専門家になりうる道。今の若者達の一番の希望は、労働時間に縛られないフリーな働き方。フレックスタイムなどの導入はあるが、やっぱ、上司という足かせが気に入らない。時間に縛られ、気に入らない上司の元で働きたくない、故、フリーランスに、と。時代は足早に景色を変えていますねえ。

とは言え、マイナス面も。まずは仕事が不安定であること。専門性が高くない職種では、時間単価が最低賃金を割ることも。そして報酬の支払いが滞ったりすることもある。アメリカではすでにフリーの働き手が3人ニ1人の割合になっている。しかしながら、やっぱり、雇用型であろうと、フリー型であろうと、自分の腕を磨かないと世の中通用しない、ということだねえ。

★ベトナム戦争でアメリカが散布した『枯れ葉爆弾』の影響で、兄弟の身体がくっついて生まれた双生児。その後、12時間、70人の手術支援によりそれぞれの人生をスタート。とりわけ弟のドクちゃんは順調に回復。失われた左足の代わりに、日本から義足が贈られた。兄のベトちゃんは26歳で亡くなった。先月初め、ベトナムを訪問された天皇皇后両陛下との面会も実現。昨年10月に東広島市で講演した際、大学の関係者に『日本で働きたい』と申し出、このほど広島国際大学の客員教授に就任した。自らの経験をもとに、命の大切さについて講義する。これからは、グエン教授と呼ばなければならない。


★女性の社会進出がめざましい。掛け声だけでなく、実際に初の女性警察署長、初の女性陸上自衛隊士官、続いて日本郵船で初の女性船長が誕生した。郵船132年の歴史で初めてのこと。日本郵船は、あの岩崎弥太郎が土佐藩と組んで乗り出した船会社、三菱の本家筋に当たる。元は坂本竜馬が創った『海援隊』。それが、枝分かれした形で、存続発展したもの。世間で本体は三菱重工とされるが、三菱地所だって丸の内の土地を一手に引き継いでいるし、まあ三菱本流の会社には違いない。困難に負けず頑張ってほしいですね、女性船長には。

★カープ、心配された出足は巨人に次ぐ好調さ。対中日第2試合目。9回表、2―3のビハインドから、1アウト、1、2塁で鈴木のヒットから、2塁ランナー丸がホームへ突進。外野から返球されたボールとタッチの差。審判はアウトの宣告。が、カープベンチのカメラ判定要求で、判定は覆り、丸の足がホームにタッチした方が早かったと。試合は結果ドローになったものの、前季開幕早々に菊池がホームでタッチアウトになったが、昨年から適用された『本塁捕手のブロック禁止』条項が適用され勝ちゲームになった試合を彷彿させる場面であった。ひょっとすると、今季もカープは優勝の芽があるかもね。でも、巨人が4年ぶりの5連勝スタートの好調。これがどこまで続くか、だな。(@_@)


★なんだかんだと言っても、『安倍晋三記念小学校』と、自分の名前を小学校名に出すことを承諾した安倍首相。森友学園問題では自分と妻は被害者だと強弁。だが、待てよ、この名前貸し、法律にはふれないかも知れないが、『首相』という重い座に就くものがそうも簡単に名前貸しをしてもいいものか。周囲への影響、国民への宣伝的波及効果を考慮すると、安倍晋三には思い社会的・道義的責任があると、拙者は思うが世間はどう判断するだろうか。大阪財務局の担当が、大阪府を5度も訪ね、『いつ小学校認可が下りるか』と、まるでせかせるような行動を取ったのも、その『安倍晋三記念小学校』の名前の神通力ではないのか。忖度はその範疇のもので、政府・自民党は国民の前に頭を垂れるべきだ。

★東京都の豊洲土地買収問題で、百条委員会で証言した『浜渦元副知事』の証言が、偽証と認定される見通しとなった。浜渦氏は『担当は基本合意までで、そこから先は一切触っていない』と証言し、都と東京ガスが結んだ土壌汚染対策に関する合意事項の存在は『知らない』と主張していた。しかし、その後前川元知事本局長は、当時東京ガスとの用地交渉の状況を、部下が浜渦氏に報告していたと証言。また、都幹部が同社との交渉状況を、浜渦氏に報告している都の資料も百条委員会で明らかにされた。さあ、どうする浜渦、は。石原元知事までその責任の影響が及ぶことが推測されるなあ。

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