★今日の画像は、26日、棋士29連勝を達成した『竜王戦で増田四段と闘う藤井聡太四段』と、そして、黄色いミニラッパスイセン、デージー、なでしこ、仏の座、の花達です。花っていいですねえ。O(^-^)o
★★私が生まれた時、父は精神科医であった。同人誌や文芸誌でいくつかの作品を発表してはいたが、本業はあくまで医者。学習院卒の祖母・輝子が厳しくしつけたので、父は家族に対しても丁寧な言葉遣いで、朝会っても昼会っても『ごきがんよう』と言っていた。物腰が丁寧で上品だった。朝昼晩の食事には必ず牛乳やチーズが出され、『牛乳は体にいいから』と、牛乳プリンやババロアまで作っていた。母は若くて美しく、幼い私が幼稚園に通っていた頃の我が家は絵に描いたような健全な家庭で、手入れの行き届いた庭にはチューリップやバラの花が咲き乱れていた。
ところがそれが父の躁病によって一変する。いや、ジェットコースターに乗せられたような日々が展開するのである。実は私が幼稚園の頃、父は躁鬱病を発症したらしいが、それが顕著に表れたのは私が小学校一年の時だった。
昭和44年9月、軽井沢の別荘滞在から帰京して翌朝、起きると、食卓に一枚の紙が置いてあった。『喜美子のバカ!喜美子が先に寝やがるからオレサマは蚊に喰われたじゃないか!』。新聞に入っているチラシ広告の裏に、太マジックでデカデカと書いてあった。それまで父は明け方まで原稿を書くことが多かったが、原稿が書けていないと言ってイライラしたり、家族に当たることもなく寡黙でおとなしかった。
ところがこの9月から、原稿を書くだけでなく、夜中まで大きな音でテレビを見たり、何十冊も漫画本をベッドに持ち込んで朝まで一睡もしないで読むようになった。新聞や雑誌を読んでいて、何か気になる記事があると、ビリビリッ!と破って放り投げる。食卓の周りやベッドが本や新聞や雑誌でいっぱいになった。だが、『原稿を書くための資料に必要だ』と母に宣言し、整理もさせず、捨てもさせない。父は気持ちが高ぶっているから、落語を聴いてゲタゲタ笑って床にころがったり、映画を見ていても悲しい場面になると、おいおいと泣きはじめ、鼻水ダラダラでティシュペーパーを片手に大変な騒ぎになった。
ある日、父は母に、『原稿に専念したい。好き勝手に生きたいから、喜美子も由香も家を出て行ってくれ』と宣言した。『こんな怖い人と一緒に住むことは出来ない』。母は幼い私の手をとり、三鷹市井之頭公園近くの実家に逃げ帰った。私は自宅近くの小学校に通っていたのだが、ランドセルに定期をぶらさげて、井之頭線で通学する破目になった。
夫婦別居の生活は半年間、続いた。父はだんだん大人しくなり、居丈高な様子も消え、以前の穏やかな父に戻った。『いつまでも由香が電車で遠くから通うのは大変だから』。再び、世田谷松原の家に戻り、家族で一緒に暮らし始めた。しかし父は悪びれた様子はなく、その後も家族サービスはゼロ。一人娘にもかかわらず、七五三のお詣りにでも来てくれず、母と二人きりで明治神宮を訪れた。家族で一緒にドライブや海水浴や遊園地に行ったりしたこともなく、小学校の卒業式にすら現れなかったのである。 (参考: 斎藤由香著『猛女と呼ばれた淑女』)
★阿川佐和子さんの、父弘之さんに関するエッセイを連載したので、弘之さんと仲の良かった斎藤宗吉=北杜夫の娘、斎藤由香さんのエッセイを借り、由香さんのお父さん、ご一家を紹介する。本当に、こんな家族から、名文筆家が出るのも、阿川さんととっても似た境遇だと感心する次第。
齋藤由香さんが著した、この『猛女と呼ばれた淑女』が新潮社編集者の目にとまり、週刊新潮にエッセイ『窓ぎわOLシリーズ』を書き始めた。サントリー広報部に勤めながら、サントリー内部の恥や外聞を書き散らした斎藤由香を許したサントリーの懐の深さには感心した。この『猛女と呼ばれた淑女』は、斎藤由香の処女作ではあるが、大変文章がしっかりしていて、まさか城西大学卒でJTBに10人受け、たった1人落ちたのが斎藤由香だとは信じられない。が、彼女には運命の神がついていたのだろう。サントリーに入ったからこそ、現在の斎藤由香があるのであって、JTBに入っていたらそうはならなかったかも。まさに人生、運命は分からないものである。この処女作は、文章がしっかりしすぎていて、編集子の手が入っているのが明瞭に分かるが、それはまあ愛嬌としよう。
★奈良県御所市の廃棄物処分場でなんと2千万円が見つかり、このお金を施設のパート従業員の男性5名(60~78歳)が山分けをして、10万円だけ警察に届けていた。現金を見つけたのは5人のうち60歳の男で、当初は1000万円を自分のかばんに隠した上で、残りを『見つけた』と報告、5人で山分けしたと。男はその後、1000万円を隠していたことを仲間に告白。これだけを拾得物として警察に届け出た。だが、大金発見の新聞報道を見た男が、『大事になった』と会社側に真相を打ち明け、発覚。5人のうち3人がすでに生活費などで計15万円を使っていた。現金は100万円ずつ帯封で巻かれた状態。県警が持ち主を捜している。なんと、浅はか。小人は養い難し、だな。最初から2000万円を警察に届け出いれば、半年待って、持ち主が現れなければ2000万円は晴れて自分達のものになっていたのに。窃盗という罪名で処分されるが、実害がなかったので起訴猶予処分くらいのことだろう。が、せっかくの大金を見つけた幸運が不運に転落した始末記、残念だねえ。
★先の国会で成立した『共謀罪法=テロ防止法』。安倍首相は、オリンピック開催に向け、テロ防止の制度・法律が必要だ。そして、『国際組織犯罪防止条約=パレルモ条約』を締結するためにも必要だ、と国会で主張した。
ちょっと待って、それって変でしょう、と言うのは評論家の『田原総一朗さん』。そもそも、自民党はなぜ『共謀罪』に固執るのか。自民党の幹部たちに確かめると、誰もが『国際組織犯罪防止条約=パレルモ条約』に加盟するためだ、と答えた。パレルモ条約は全ての先進国を含む187カ国・地域が加盟していて、国連加盟国で加盟していないのは日本など11カ国だけだ。これは恥ずかしい限りだ、と言う訳だ。だが、実はパレルモ条約はマフィアなどを対象にした国際的な経済犯罪を取り締まるための条約で、テロなどを対象としてはいないのだ。この条約についての第一人者と言われるノースイースタン大学のニコス・パッサス教授も、それぞれの国が判断すればよい、と語っている。
だが、『共謀罪』がない状態でも加盟出来るのであれば、何故民主党政権時代に加盟しなかったのか。そのことを幹部の一人に問うと、加盟しようとしたら法務官僚達から『新に法律を作る必要がある』と言われ、『大変恥ずかしい話だが、当時は勉強不足で、そういうものかと諦めていた』と答えた。
この田原さんの話が本当とすれば、安部首相は国会で、堂々と国民にウソの演説をしたことになる。または、法務官僚に踊らされ踊り子を演じたことになる。また、このことについて取り上げた論評したメディアは目につかない。田原さんの話が本当なのか、安部さんが国会で言ったことが本当なのか。素人の私には分からないが、専門家の方々が黙っているのもまた不思議な話だと、拙者は思うなあ。
★韓国の大統領が、冬季オリンピックを北朝鮮と共同で運営する提案をしている。同一チームを組みとか、北朝鮮のスキー場を使用するとか、要は北朝鮮に甘い顔を見せ、両国の関係を改善したいと。何をとぼけたことを言ってるのか、この大統領は、と思うねえ。何度韓国は北朝鮮に煮え湯を飲まされたのか。それでも目がさめない、韓国のボケた政治家たち。南北分離後60年を経過しても統一の機運さえ見えない中、北朝鮮に利する政策、行為を行ってもなんら効果はない。拉致された韓国人が一人でも帰ってきたかえ。北朝鮮は、ゴロツキ委員長が統治する、ゴロツキ国家なのだ。なんともボケた政治家が、ボケたことをいう韓国大統領ではある。
大韓航空爆破事件から、国民拉致、ドル札偽造、金正男殺害、そして世界に金銭を要求するサイバー攻撃・・。どれをとっても、ゴロツキ国家としか言えず、その姿勢は変わることはない。それに対し、ネコナデ声でおいでおいで、をしても、体質は変わることがない。何をトンチンカンなことを言っているのか、韓国の大統領は。
★教師の業務負担が半端ではなく、厳しい環境に置かれていると伝えられる。その中で、部活の面倒を見る時間に多く食われれると聞く。拙者が中学生時代、高校時代、部活で先生が面倒を見てくれたことなどないなあ。誰が部活の担当教師だったかも思い出せない。やっぱり事故や生徒間のもつれなど、問題が表面化し、それを監視、指導するため時間を割かなければならないのだろうなあ。主客転倒していると、昔の自主的部活を過ごした拙者は思うが、如何。第一、全員どれかの部活に入るよう強制されると聞くが、これも本来の目的を外したものだ。
★欠陥エアバッグの大規模リコールで経営が悪化した『タカタ』は、26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は1兆円を大きく超える。取引先の自動車メーカーのリコール費用が大半で、各メーカーは各々前期決算などで費用を償却する手当を行っており、新たな費用の発生はない。タカタは、ホンダがエアバッグへの進出を指導、支援したいきさつがあり、ホンダ車の採用が最大。ホンダのリコール費用は4,500億円程度と国内メーカーでは筆頭の被害額になっている。それでも各メーカーではシートベルト、エアバッグのシェアの高いタカタの破綻は避けたい意向が強く、リコール費用はメーカー負担の部分が多くなると推測されている。不幸中の幸いなり、タカタではある。が、リコールにもっと早く手を打っていれば、打撃は少なかったと見られる。
★『こんなに売れるのは初めてです』と話すのは、将棋棋士・藤井四段が3歳の時から遊んでいたと、テレビでも紹介された木の玩具『キュボロ』の正規輸入代理店、『アトリエニキティキ』。キュボロはスイスのキュボロ社の玩具。溝や穴のついた5センチ角の木のブロックを組み合わせ、上から落とした玉が下まで転がり出られる通路を作り上げるのが基本の遊び。藤井四段が遊んだ、とされているのが、キュボロの基本セットである『キュボロスタンダード』、3万2千円、だ。土台になるブロックと、13種類のブロックの計54個のセット。1月にテレビで紹介され、『今年の1~5月分で、スデニ1年分の生産量を超えたようです』と。今から注文しても、年内に手に入らない状況だと。まさに、『藤井ブーム到来』だなあ。すごいことだと思う。若い、しかも中学生がこんな偉業を立てるなんて。お見事、ご立派、以外に言う言葉なし。
★安倍首相は、大学の獣医学部について、全国の大学へ設置認可すると、言及した。加計学園だけ、特別扱いしたことについて、国民に印象を和らげる狙いがあると見られる。特区で獣医学部を新設するという命題に対し、お友達、しかも親友を参加させ、その手続きについて口先介入のようなことをした印象を国民に与えている。公平無私の首相であれば、加計学園に対し、特区申請をしないよう忠告するのが義務であろう。でなければ、お友達断交宣言でもし、加計学園が客観的第三者であることを世間に表明しておく必要があった。それほど首相の権限範囲は広く、重たいのである。自覚していないのは安倍晋三だけで、だからこそ、憲法改正につて『読売新聞を読んでくれ』などと国会で平然と発言するのである。幸い都議選は、自民党に強い北風を吹き付けている。何もしなければ、反省も改革、改善もない。都議選で自民党が敗北することが、安部晋三に反省の機会を提供し、自民党幹部に対しても真摯なる懺悔を求めることになる。
★その安倍内閣支持率下落について、経団連の榊原会長は記者会見で『支持率が高い状態が続いたことで安倍首相に過信があったと思う』と述べた。財界総理がこのようなコメントを出すこと自体異例で、安倍首相、自民党の恥ではないかしら。続けて榊原会長は、『ぜひ是正してほしい。約束通り説明の機会をつくり、総理の言葉で国民に説明してほしい』と、首相が野党が求める説明責任を果たし、信頼回復に努めるべきだとの考えをしめした。至極当然なことなり、だ。
★やりました、あっぱれ『藤井聡太四段』、プロスタート1年目で新記録・史上単独29連勝を達成、記録を30年ぶりに打ち破った。26日東京で行われた竜王戦で、増田四段(19)と対戦し勝利したもの。本人は新記録を打ち立てた感想として『幸運でした』と謙虚な言葉。師匠である杉本七段は、『藤井四段を子供のころから見ているが、努力、闘争心の塊』と評する。将棋で負けると、将棋盤を抱いて泣いたとも。また、『ややもすれば途中で投げ出す詰将棋を毎日欠かさず取り組み、ノートに記録していた』、など努力の足跡を披歴。『半年前と今では全然違う姿の藤井四段になっている、さら力がついて強くなるだろう』、とこれからの活躍を見通す。中学生プロと、スタート時から注目を浴びた藤井四段が、いとも短期間にこのような金字塔を立てたことに、国民的な驚きと喜びが沸き起こっている。
羽生三冠は、『29連勝は歴史的な快挙です。結果も素晴らしいですが、内容も伴っている点でもすごみがあります。この記録は時が経つにつれて重みを増して来るはずですし、将棋界の新しい時代の到来を象徴する出来事になりました。檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています』と。師匠の杉本七段は、『竜王戦という大舞台で神谷八段の記録を抜く29連勝は驚愕です。師匠の私も至福の時間をもらいました。28連勝を達成した帰り道、いつもと同じようにずっと将棋の話をしていたのが印象的で、この時29連勝を確信しました。歴代連勝記録のトップに立ちましたが、14歳の藤井四段にとってこれは序章。一喜一憂せず、これからもさらなる記録を目指して精進してください』と激励。まさに、今時の若者はすごい、と驚嘆せずにはおれない。ご立派、藤井聡太四段。さらなる活躍を期待します。
と、何と、藤井四段が愛用する英カリマー製のパックが大人気で、売り切れに。渋谷区の将棋会館の売店では、藤井四段のクリアファイルが大人気。26日再入荷したが、午後1時半には売り切れと。『藤井効果』は、人々の明るい喜びとブームを巻き起こし、一気、一気の現象だ。(@_@)