Quantcast
Channel: Freeman 雑記帳・広島
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1093

『株で儲けて映画を製作したい―斎藤由香②』

$
0
0












★今日の画像は、名キャラクターの俳優『吉田剛太郎』と、近くの電車道で営業する大衆レストラン『松屋』の風景です。昼食時には、タクシーの運転手やその他多くの自動車がとまって、繁盛しています。ご他聞にもれず、ここも求人難。ついに時給1200円にもなりましたねえ。すごい、です。ついでに、隣にあるカレー店、焼き肉店もアップ、これも繁盛してます。ロケーションは千田町広電本社北隣です。

★★その後も父は毎年のように定期的に夏頃から2ヵ月程、『異常な元気』になり、あと残りの10ヵ月間はノーマルな時期と鬱期を繰り返し、そのことを全く隠すことなくエッセイに書き始めた。ついに母は、この世の中に『躁鬱病』という病気があることを知ることとなる。

躁病になると、不思議なことに、必ず株の売買をやり始めた。『株で儲けて映画を製作したい!』。父には一生に一度だけ映画を作りたいという夢があり、喜劇の構想を暖めていて、すでにオリジナルを書き出していた。連日証券会社に電話をして、意欲満々で株の売買をする。信用買いやら何やらに手を出して、いつも証券会社の人とケンカをしていた。『早く買ってください!早く、早く!』と買い注文を出したかと思うと、『1円上がった!2万売り、売り!』とわめき、その数分後には『さっき売ったじゃないですか!バカ!何で売ってないんだ!』ともめる。その頃、父は3社の証券会社と取引をしており、興奮のあまり、どの証券会社でやりとりしたのか、分からなくなるのだ。

1円上がるだけで『儲かるぞ!』と売りに出し、1円下がるだけで『今が買いのチャンスだ!』と買うので、手数料だけで何万にも何十万にもなり、あっという間に家から現金がなくなった。ついには出版社から前借をするようになり、その返済のためにエッセイなどの雑文を書くようになった。母はきちんとした作品を書くならまだましも、雑文を書くのを嫌がった。それでも父は、昼間は狂人のごとく、血眼になって株を売り買いし、夜中に原稿を書く。母は返済期限である午後3時までに家中のお金を集めて銀行に走る日々となった。父の前借の金額があまりに大きいのを知ると、母は出版社の経理に電話をして、『絶対、お金を貸さないで下さい』と懇願した。

出版社からの金の融通が利かなくなったことを知った父は母を怒鳴り、その昔、佐藤愛子さんの前夫にお金を貸していたことを思い出し、佐藤さんに借金を申し込んだ。その幾ばくかのお金を借りることが出来ると、友人知人に手あたり次第お金を貸してくれるよう電話をかけるようになった。連日、父は株の売買に明け暮れた。朝から父が証券会社に電話しようとすると、母が受話器を奪う。連日連夜、父との闘いに疲れ切った母は、ある朝、ボサボサの髪で起きて来るなり食卓のメモに気付いて『パパが亡くなったら、ママ、これで本を書こうかしら』と嬉しそうに集めていた。
  (参考: 斎藤由香著『猛女と呼ばれた淑女』)


★『吉田剛太郎』。1959年、東京生まれ。舞台俳優としての長いキャリアを経て、2010年、親友の『小栗旬』が監督デビューした映画『シュアリー・サムデイ』で、本格的に映像の世界に進出。ドラマ『花子とアン』で人気・知名度共に全国区になり、テレビの仕事がどっと増えた。昨年からは映画に続いて『帝一の國』『ちょっと今から仕事やめてくれる』では、どちらもパワフルでエネルギッシュな役で、若手俳優のフレッシュさとはまた違う、強烈なインパクトを残している。『去年、「トットテレビ」で演じた森繁久彌さんの役は、大変なプレッシャーだった。黒柳さんが、森繁さんの役を推薦してくださったみたいだが、その理由が「スケベそうだから」って。さすがに見抜いていらっしゃる』。こう快活に笑う吉田剛太郎、今右肩上がり、人気上昇中だ。


★強さと軽さで鉄を上回る『セルロースナノファイバーCNF』の開発が脚光を浴びている。まだ、炭素繊維に比べ高いことから、実用化、普及には時間を要するが、製紙各社は積極的な開発研究を行っており、次世代の、無尽蔵な資源の活用に光明を見出す。現時点では、王子製紙が先頭を切っている。

一方、中越パルプ工業では、竹を使ったCNFを作り出した。木を原料にした一般的なCNFよりも強く応用範囲が広い。初の量産工場が鹿児島県で稼働する。

開発部長兼ナノフォレスト事業部長の田中裕之(51)は、熊本大学を卒業した後、地元の九州で働けるかな、と鹿児島県にある中越パルプに入社した。転機は09年3月。東京から高岡に本社機能が移ると同時に新設された開発部の一員になった。わずか3人の組織。前年のリーマンショックで紙の需要が落ち、開発部は『何か新しい事業を』と期待された。そこで浮かんだのが『竹』だ。木よりもしなやかでインクもよく乗る。全ての原料を竹で作った紙を製作し、商品にしたが、採算性から事業には乗らなかった。

10年夏、初めてCNFに出会った。『紙やパルプとは全く違う素材に衝撃を受けた』。CNFは強さが鉄の5倍、重さは1/5といわれ、他社も木を原料に研究を進めていた。田中は、竹のCNFが水になじみにくいため樹脂の中でも分散して混ぜやすく、製品に応用しやすいことから、竹にこだわった。12年には高岡に専用の研究施設を作り、16年末にはオンキョーがこのCNFを使ったスピーカーを実用化した。CNFを巡る競争は世界的に激しくなっているだけに、田中の役目は重くなる。が、時代の変化を先取りし、世に新しいものを生み出す作業こそ、変革の中心での活躍になる。田中の活躍もその周辺を探りつつ前に進む。


★『ランサム(身代金)ウエア』と呼ばれるウイルスが欧州を中心に少なくとも150カ国に広がった。感染するとパソコンやサーバー内のデータが暗号化され、使えなくなる。元に戻す見返りに金銭を要求される。

北朝鮮のハッカー集団『ラザルス』は、金正男の殺害にも関与したと見られる対外工作機関、偵察総局と関係がある模様。昨年、バングラディシュ中央銀行から90億円を強奪したサイバー攻撃への関与も指摘されている。北朝鮮のサイバー攻撃能力は他国と比べ『中レベル』との評価が一般的だ。専門家の間では攻撃力は米国や中国に劣り、イランと同程度との分析がある。米シマンテックでは『今回のウイルスを解析した結果、開発した人物の技能レベルは「中の下」』と判定する。ただ、開発能力の不足はサイバー犯罪集団の間で一般的に知られる攻撃プログラムを入手して補う。

北朝鮮のサイバー部隊に勤務するのは、北朝鮮の全土から選抜されたエリート集団だと。成績に秀でた生徒を平壌の科学英才学校に集め、徹底した英才教育を施す。毎年500人程度がサイバー兵士となり、現在は推計7,000人に達する。一般の人は住めないマンションが与えられ、技術を磨くため海外にも行き来出来る。

金正恩委員長の意向次第で何をするか分からないのは、瀬戸際外交と同様だとサイバー専門家は見る。今回は英国の病院で手術が中止となり、ドイツの鉄道で発券機が使えなくなるなどインフラへの攻撃で社会生活に影響が出た。他国を混乱させる効果があると判断すれば、北朝鮮は貧者の兵器としてサイバー攻撃を多用する可能性がある。困ったゴロツキ国家、北朝鮮ではある。


★カープの強さは、カープファンを全国に増殖させるという効果が出ている。大入りが続く本拠地マツダスタジアム以外の各球場でも抜群の集客力を発揮。広島地区のテレビ局は、ビジターの試合中継にも力を入れ、高視聴率をたたき出している。カープ戦は他球団に入場料と放映権料をもたらし、球界の新たなドル箱カードとなってきた。

今季も首都圏の各球場は客席の半分が真っ赤なカープユニフォームのファンで埋まる。昨季の交流戦を含めたビジターの入場者は、カープ戦が229万人で2015年に続いてリーグ1位。09年までリーグ最下位だったが、右肩上がりが続いて今季は240万人ベースで推移する。

ヤクルトは昨年からカープ戦の集客を見込み、神宮球場外野席の半分の8千席をカープファン用に発売。これは阪神戦と同じ最大席数と言う。ヤクルトでは『カープ戦は前売りから早く売れ、今年の入場者は黒田効果の15年や優勝した16年も上回る。ビジターファンとしては断トツ』と話す。

テレビ中継も様変わりした。広島地区の各局は地元試合以外に、ビジターの試合中継にも積極的に乗り出している。10年に年間6試合だった地上波のビジター中継は、優勝した昨年が31試合、今年は昨年同時期を5試合上回る22試合。1試合500万円前後と言われる放映権料を受け取る他球団にとって、カープ戦は新たな収入源となった。視聴率は高い。30%台も目立ち、5月31日の西武戦は昨年の優勝直前に並ぶ視聴率39.2%。放送中継をしたRCCでは、『ホームゲームの中継を含めて今季最高の視聴率。全国的に見ても極めて高く、連覇を期待するファンの熱を強く感じる』そうだ。強いカープ、全国を熱気に包む、の巻きだろうなあ。広島発でこんな現象が起こるとは、すごいことだ。


★おほっ、EUの欧州委員会は、米IT『グーグル』に検索サービスの市場において独占的地位を乱用し、EU独占禁止法に違反さいたとして、『課徴金』を科す。制裁金は『24億ユーロ・3000億円』を超え、過去最高になると。グーグルは、検索結果のページで同社の商品比較サイト『グーグル・ショッピング』のサイトに不当に誘導したとして、調査が行われていた。これまで欧州委員会が科した高額の制裁金では、2009年に米インテルを対象に10億6千万ユーロを科した例があるが、グーグルへの制裁金はこれを上回ると見られている。すごいねえ、やったグーグルもすごい、というか、悪だけど。

★突然の、そして必然の『藤井四段ブーム』。将棋会館の売店にある藤井グッズは売れ、藤井が使うグッズも売れ、と世の中藤井フィーバーだねえ。ついに、藤井伝説の序章が本になる。月刊誌『将棋世界』をはじめ将棋関連書籍を多数発行するマイナビ出版が、ファンの期待に応える一冊を世に放つ。『天才棋士降臨、藤井聡太、炎の七番勝負と連勝記録の衝撃』で、8月28日に発売予定。先日27日に同社が発表し、同日先行予約受付が始まった。

メイン企画は藤井本人による自戦記。人気に火をつけた3~4月のインターネットテレビ局企画の『藤井聡太四段 炎の七番勝負』、デビュー戦からの公式戦29連勝の対局を自ら解説する。同企画の最後の対局者として藤井に敗れた羽生3冠をはじめ、トップ棋士らの証言、師匠の杉本七段による藤井論なども収録。藤井将棋の本質に迫る。ほんに、将棋ファンでなくとも、一度は目を通したい一冊になるようだ。期待するねえ、藤井四段殿。


★都議選で『年増の厚化粧』と、きたなくなじったのは石原慎太郎。息子の石原伸光は現国交相。この伸光君、言うことに欠いて小池新党をやじり倒すこと、恥も外聞もなく。曰く、『8年前は民主党のブームに乗って民主党に入れた。24年前、都議選挙もあって、日本新党ブームで大躍進したんですよ。その4年前社会党に土井たか子さんっていうおばちゃんがいてね、「山が動いた」と言って、これも大躍進を都議会でしたんです』『自民党やっつけて気持ち良かったって言って、また自民党以外に票を入れる人がたくさんいる。愚者は自分の経験に学ぶ。しかし、賢者は歴史に学んで下さい。今、社会党ありますか、ないですよ。日本新党の人いますか、ゼロですよ』。自民党の失敗、失策、驕り、傲慢を隠し、こともあろうか、ビスマルクの『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』を引用しての演説。ここまで自民党幹部の演説内容が劣化したかと、拙者は驚くねえ。もっとましな、相手をこき下ろすのではなく、ポジティブに、格調高い演説が出来ないのかしら。もっとも演説を聞く相手は、自民党に動員された身内だから、そんな必要もないのだろうがねえ。寂しい、石原伸光ではある。

★『詭弁を弄する』とはこのことだろうなあ。『加計学園』一校に獣医学部の新設を許可するとほぼ決定。が、安倍首相の親しいお友達に許可、何か裏があり、官僚が忖度したか、または間接的に首相が指示したか闇の中。が、国民は怪しいと思っている。都議選での自民への逆風は想定以上。で、安部さんは『今治に限らず、全国で2校、3校新設すればいい』と発言。もう『めちゃくちゃ、安部首相』だ。節操も信念も全くない。1校のみの新設許可から一転拡大へ。文科省もこれにはびっくりだろうなあ。1校限定=加計学園を解消し、複数校への認可を認めた形。菅官房長官は、審議も議論もなく、『岩盤に穴を開けたのだから、それを全国展開するのは本来の特区の目的』と、会見でウソと傲慢でかためた回答をした。


★関東大震災の救出活動から大阪に戻った信次郎は、早速神戸のセレーヌ夫人に電話を入れた。『こらどうも長いことご無沙汰しまして・・。ところで奥さん、お天道さん、太陽はSUNでよろしゅおましたですかいな?』『はい、太陽はSUNですよ。また新しい商売を出されるんですか?』『へえ、これはまたようお分かりで』『でも太陽はいつも私の主人が鳥井さん、鳥井さんと申し上げている時に、太陽のような人やなと申しているんですよ』『何のことです?』『鳥井さんで、さんは太陽やて』『ハッハッハ、そら面白い話出んな。毎度、おおきにありがとうさんだす』。

信治郎は小紙に『トリサン』と書いてみたが、しかし商品名でトリサンはおこがましい。昨日の延暦寺の僧の顔が浮かんだ。『一番上で日輪がしてくれます』。―そうか、日輪が上か。信次郎は『サントリイ』と書いてみた。何か一つ勢いがない。口の中で何回か同じ言葉を繰り返した。『そや、サントリーがええ』。信次郎は半紙に『サントリーウイスキー』と書いてみた。世に『サントリーウイスキー』が生まれた瞬間である。(参考:伊集院静筆連載小説『こはくの夢』)

★ドジャース、マエケンが日本時間28日登板し、7回4安打無失点で、6勝目を挙げた。お見事、マエケンではある。素晴らしいカープファミリー。願わくば、マエケンは引退前にもう一度カープのユニフォームを着て欲しい、と期待する。黒田2世、頑張って。O(^-^)o


★環境に優しい車として、電気自動車への期待は高い。が、現実的にどうなのか。私はマンションに住んでいるが、こういう環境だと充電設備を新設したり、充電に手間暇かかる電気自動車は無理な感じがするねえ。そして、仮に街中でこそ充電設備が整ったとして、郊外、山間部などでは到底設置は採算的に無理。そして一部の主張にあるように、充電はクリーンではなく、火力発電所から大量のCO2を排出していることには変わりがない。これらの矛盾を解決しない限り、電気自動車の普及には一定の限界があると思う。それより水素自動車=燃料電池車こそ完全クリーンな自動車と言え、これの普及に力を入れるのが妥当だと考える。が、コストの壁がまた厚いねえ。

★都議選、勝負あった、の感だな。森友学園、加計学園疑惑の迷走に加え、稲田防衛相による『防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい』、との問題発言が、都議選の現場を直撃している。自民党にとっては、『加計学園問題』『豊田議員暴行問題』などに続く強烈な逆風要因。まさに『三重苦』の様相となり、自民候補陣営は『とばっちりだ』と怒りをあらわにする一方、他党関係者らはほくそ笑む。

発言があった集会を行った自民現職の男性候補陣営は、メディアの取材に対して『稲田大臣の発言に関する質問を候補者にするのは避けて欲しい』と必死の『防衛』。候補自身もこの日の演説会で『今日、いろんなニュースがあった。さらに厳しい』と述べたが、取材には応じなかった。陣営側は『個人の発言なので一切関係ない』としつつ、党側の意向で弁士に決まった稲田大臣に『正直とばっちりだ』と憤る。

一方、小池百合子都知事率いる『都民ファーストの会』陣営は、敵失で好機が広がったと捉える。板橋区選挙区の女性候補者は『1強でやってきた中で失言が続いた。それを否とする受け皿が、都議会では都民ファーストに集まっている。「自民を何とかして」と言う声がすごい』と言う。他党にとっても攻めどころ。同区で男性現職候補の応援に入った民進党の枝野前幹事長は、報道陣に『自衛隊の政治的中立性なんて社会人の常識』と述べた。

安倍首相はこの日、台東区での応援演説でこう語った。『厳しいお叱りをいただいた。党総裁としておわびを申し上げたい。今こそ私達は原点に戻らなければならない』。そういえば、安部首相が国会で憲法改正問題の質問に対して『読売新聞を読め』と居丈高に答弁したことを、後に『あれは自民党総裁の立場で言った』と逃げた。が、自民党総裁の立場であのような発言するなら、それこそ『自民党本部』でやるべきで、国会の場を使うこと自体『越権行為』であり、傲慢な行動であると言える。まあ、稲田防衛相の任命責任もあり、ここは都議選結果を含みあれこれ全部責任を負うべき『安倍晋三』ではある。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1093

Trending Articles