<広島学を30回、毎日更新アップします>
★今日の画像は、サンフレッチェの練習風景と、昨夜、カーリング女子韓国戦延長の末敗れた女子チーム、そして紙屋町『Vpoint』のスナップです。今季のスタートが切って落とされました。昨季、J2降格の危機に瀕したサンフレ、今季はどうでしょうか。優勝候補などにはとてもなりませんが、余裕をもってJ1残留を果たしてほしいものです。注目は、帰って来た『川辺』、そしてタイから移籍した『ティーラシン』。緒戦は札幌と、今夜。是非白星スタートを切ってほしですねえ。
韓国に負けたカーリング女子、負けて爽やか、よくやったと褒めてやりたいですね。立派です。そしてz電イン、笑顔がいいですね。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★★広島東洋カープの歴史は、今や全国区の物語となり、そのファンは広島、中国地方だけにとどまらず、北海道から沖縄まで、ファンは広がって。神宮、横浜だけでなく、所沢、千葉、札幌などの試合でもスタンドの半分近くが赤いユニフォームを着たファンで埋まる。ここまでよく成長したカープではある。
100年近い日本のプロ野球史の中で、広島東洋カープは雄一、『市民球団』を標榜するチームである。市民球団とは、特定の親会社・スポンサー企業がなく、独立採算を貫いていると言うことだ。日本のプロ野球は、昭和9年(1934)のスタート以来一貫して、どのチームも企業が丸抱えというか、親会社が存在している。そのため、球団名に企業名を使っているチームがほとんどだ。広島も広島東洋カープと、東洋工業の文字を入れてはいるが、球団の株主であっても、経営には一切タッチせず、資金援助も(宣伝広告を除き)行わないという姿勢を貫いている。
ただ、球団の資本面では、マツダとその創業家である松田家の両者で株式のほとんどを保有している。だから、正しくは『個人オーナー経営による球団』と言うべきだろう。その個人オーナーの松田家からして、『カープと広島は54年連れ添うた夫婦』(2004年11月9日東京新聞)と口にするほど、地元との密着度合いは強烈である。それは今でも変わっていない。
平成21年(2009)度は、新市民球場・MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島が完成した効果もあって、年間売上が初めて100億円を超えて過去最高の117億円余に達し、経常収支も4億1千万円の黒字となった。名目上は12球団中6位だが、親会社が広告宣伝費などの名目で醵出している分を除けば、『実質黒字球団』は巨人、阪神、そして広島の3球団(2009年当時)しかないから、実際には阪神を抜いて2位の実績になる。親会社の支援なしでは間違いなく赤字になってしまう日本のプロ野球チームの中では例外的存在である。これも、地元ファンの強力な守り立てがあるからに他ならない。
その弱小球団カープに転機が訪れる。2014年末、大リーグに移籍していた黒田博樹が、年俸23億円のオファーを振り切ってカープに里帰りしたのだ。年俸は4億円。2015年は11勝8敗。見事カープをAクラスに引き上げ、復活の主役になったのである。カープファンは歓喜した。そして、阪神に移籍していた新井貴浩が、阪神を退団しカープに復帰してきた。新井は、オーナーに頭を下げ、もう一度カープでプレーをしたい、と願った。年俸、1億円台から2,000万円に引き下げての再入団である。若い選手、丸、菊池、田中などと共に、新井、黒田を加えた若鯉は勇躍した。それでも、優勝の下馬評を受けながら、2015年は4位に甘んじた。
2016年、カープはそれまで苦手にしていたセパ交流戦で勝ち越し、後半戦の始まりで首位を走っていた。未踏の地に踏み込んだカープは、巨人戦で連敗するなど勢いが落ち、一時2位との差を4.5ゲームにまで詰められたが、その後連勝街道を突っ走り、独走態勢をひた走った。結果、なんと25年ぶりの見事リーグ優勝。最終的に2位巨人との差は17.5ゲーム。ぶっちぎと言ってもよい。セ・リーグ、1強時代の到来を予感させた。
タナキクマル+鈴木に代表される若手の活躍、ジョンソン、黒田を軸にした投手陣の頑張り、そしてエルドレッドなど外人勢の活躍。いずれが欠けても優勝は困難だったろう。野村監督から緒方監督に移り、いわば野村監督時代育てたチーム力が緒方監督の手で花開いた、とも言える。だが、まだハードルは高い。日本シリーズでは日本ハムの後塵を拝し、日本一を取れなかった。2017年は、この究極の目的のため、全選手が一丸となりまい進する。 (参考:岩中祥史著『広島学』)
カープの経営が破綻状態となり、当時の東洋工業松田恒次社長にバトンが回ってきた。松田社長は、その要請に応え、カープの経営に乗り出す。が、球団は他球団のように親会社を持たせなかった。東洋工業の業績にカープの好不調がのし掛かる懸念を払拭させたのだ。そのため、松田社長は何度も東京に足を運び、カープの創立理念と経営方針を関係者に掻き口説いた。その結果、今も唯一の存在である、未曽有の『親会社なし、個人オーナー経営球団』が誕生したのである。今も、プロ野球球団の経営権が変わる度に、新しく経営を引き受ける企業の身体検査が行われ、ソフトバンクも楽天も、DeNAもあれこれ世情を賑わせた。カープの現在の隆盛の源は、間違いなく『松田恒次』という傑出した経営者の出現によるものである。
★<ヤッホービール>『1円でも増収増益にしなさい』。2008年肉ラフとビールメーカーのヤッホーブルーイング社長になった井出直行(49)は創業者で星野リゾート代表の星野佳路(57)からかけられた言葉が忘れられない。そしてそれを実戦してきた。ただ社長になる前、井出は星野と大げんかをしたことがある。コンビニへの販路拡大につて。賛成する井出に対し、ブランドを育てるために時期尚早と反対された。転機は2013年のクラフトビールブーム。ローソンの本部が初めてヤッホーの『よなよなビール』を採用したのだ。
ローソン本部も売れるとは思っていなかった。頭打ちのビール販売の打開策として打ったものだ。結果、よなよなの缶ビールが売れても、大手の缶ビールが落ちなかった。『クラフトはリピーターが多く、競合コンビニ商品と差別化出来る』。自信を深めた井出らは、14年秋、ローソン限定商品『僕ビール、君ビール』を発売。3ヵ月分の在庫が1ヵ月でなくなった。
クラフトブームは一過性だと言う見方もある。だが井出は、『クラフトビールを自前で広める力は備わった』と言う。その根拠は、根強いファン層だ。10年頃から始めたファンイベントは、すでに30回を超える。ヤッホーの社員も参加し、ファンとふれあう『飲み会』だ。ファン同士はSNSなどでその後も連絡を取り合う。
ヤッホーを率いる『井出直行(49)』の経歴は変わっている。工業高等専門学校を出て、転職を繰り返し、パチンコで一時生計を立てていた。1997年、流れ着いたのが出来たばかりのヤッホーだった。若い社員がTシャツ姿であだ名で呼び合う。井出のあだ名は今でも『てんちょ』(店長)だ。
奨学金返済で破産宣告を受けようとする若者達よ、この井出さんの人生を見てくれ。決して華やかで、恵まれた環境にはなかった。が、場所を得たらこんなにも変身、変貌できるのだよ、人間って。自殺しようとする若者達よ、広い目で日本、世界を見渡してくれ。あの骨折から金メダルと取った羽生を超える努力をすれば、自殺なんか吹っ飛んでゆく。がんばれ、日本の若者達よ!
★<五輪報奨金>日本オリンピック委員会JOCは、五輪メダリスト、金メダルに500万円、銀メダルに200万円、銅メダルに100万円を贈っている。五輪のメダル報奨金は92年のアルベールビル大会から導入された。また、メダル報奨金は競技団体からも、もらえることがある。今大会、多くのメダルを獲得した日本スケート連盟は、JOCと同額の報奨金を贈る。
この規定によると、金、銀、銅の3つのメダルをそろえた高木美帆は、合わせて『1,600万円』受賞の計算になる。アマの競技に報奨金と目くじらを立てることもあるまい。これほどの素晴らしい競技を見せてくれ、そこに至るまでの伝説を打ち立てたのだから。ありがとう、メダリスト達、だ。
★<地方議員の北訪問>超党派の全国の地方議員や元議員らが、4月末~5月初旬に北朝鮮を訪問する方向で検討している。100人規模を目指す意向で、『北朝鮮に政策変更を促すためには対話が必要』として、朝鮮労働党幹部と意見交換をするのが狙いだと。今回の訪朝団は、福岡県日朝友好協会北原会長らが中心になって企画している。が、なにかトンチンカン。あの国は、金正恩独裁国家であり、また韓国旅客期を2機も墜落させ、側近も容赦なく殺す、また兄弟でも殺す、国だ。北朝鮮の常識は世界の非常識であり、対話を重ねて状況がよくなり、問題が解決されるものではない。
その証拠に、拉致された日本人の調査結果がすでに約束の5年を経てもなんら前進がないのである。拙者、唯一有効な手段は、北朝鮮国民が立ち上がり、あの東ドイツやポーランド、チェコなどのように、政府を転覆させるエネルギーが北朝鮮国内に充満することが必須の条件だと思うな。
★<アマゾン時価>インターネット通販大手『アマゾン・ドット・コム』の株式時価総額が初めて『マイクロソフト』を上回った。順位もアップル、グーグルの持株会社アルファベットに次ぐ世界3位に浮上。産業のデジタル化をけん引する米ITの3強が株式市場でもトップ3を形成し、IT大手の新旧交代が鮮明になっている。
アマゾンの14日の時価総額は75兆円と、マイクロソフトの74兆円強を超えた。最近はグーグルが圧倒的に強いネット広告でも素材感を示しつつある。アマゾンの株価上昇の背景には、利益の『質』の改善がある。2017年10~12月期決算は純利益が前年同期比2.5倍の21兆円となった。特に投資家が注目したのは、北米での収益力の増強。IT企業でありながら、流通センターなど実業の世界での体質強化も伴っており、当分人気の中心に座る可能性が高い。すごいことだ、アマゾン。が、日本での収益に日本の法人税を払っていないと側聞した。その後国税庁はどのような対策を打っているんだろうかな、佐川新長官殿。
★<佐川長官>2月16日、野党国会議員の一行が、国税庁を訪れ『佐川新長官』に面会を求めた。ところが、長官は不在。議員たちはどこへ行ったか尋ねた。『確定申告所の視察です』との回答。これには訪れた議員たちも開いた口がふさがらなかった。確定申告へのメッセージ、コメントさえ出さず、こそこそと嗅ぎまわる様は、貧乏乞食のようではある、『ウソつき佐川長官』は。
★<トランプ暴言 笋泙燭眛韻犬海箸侶り返し。米国製自動車が日本で売れないのは、非関税障壁のせいだ、これを撤廃せよと。先に、アメリカが課している『乗用車輸入関税2.5%』『ピックアップトラック輸入関税25%』を撤廃してから言って欲しいねえ。日本は関税ゼロ、市場は開放されている。その証拠に欧州製乗用車の輸入は毎年増加している。ビッグ3は、マーケティングの努力、品質に対する努力が不足している、というのが日本人のアメ車への感想だがね、トランプ君。
文句があるなら、アメリカのビッグ3、おっと今はビッグ2か、にもの申し、『欧州車並に売る努力をせよ』と発破をかけてほしいねえ。
★<トランプ暴言◆篏突霄融錣亡悗掘◆愕惺仔發龍技佞砲盻討鬚發燭擦襪戮』と。もう本当にダメ国家、ダメ大統領一直線だな。教室に銃を持ちこむのを許す環境が蔓延し、生徒対教師の銃撃戦が起こる。トランプは、中間選挙は大敗北になるのではないか。
★<スッポンの名産地安心院町>大分県安心院町、なんと『スッポンの名産地』だと。市内には1万匹を養殖する業者もいる。スッポンは、強精食品のイメージが強いが、滋養強壮から始まり、健康、美肌とその効用は多岐に亘る。養殖場は、16個の水槽があり、水温が30度に保たれている。この水温は、わき出る温泉湯がアシストする形で温める。30度の適温は、地元にあるスッポン研究施設が発見した。普通の飼育に比べ2倍の早さで成長する。養殖場にはモーツアルトの音楽が流れ、スッポンのストレスを最小限に抑える工夫も。オレイン酸、DHA、EPA、コラーゲン、ヒドロキンプロリンなど含まれる滋養成分は多岐に亘る。私も、ずいぶん前だが、知多半島でスッポンの生き血を焼酎で割って飲んだことがある。まさに霊験あらたかな朝を迎えた記憶があるねえ。すごい、スッポンの効用ではある。
★<東京銀行の名消える>『三菱東京UFJ銀行』は、4月1日から『三菱UFJ銀行』に社名を変更する。『東京』が外れる次第。東京銀行は、かつて外国為替が中心の銀行で、日本の産業界が海外に進出する際の指南役でもあった。規模は大手都市銀行の最下位というものであったが、そのユニークさは際だっていた。が、は資金力が第一なんだねえ、消え去る東京に惜しむ声はあまたあるだろうが。ちなみに、『三菱東京UFJ銀行』は、三菱銀行が母体となり、平成8年に東京銀行と合併し、三菱東京銀行に、別途平成14年に三和銀行と東海銀行が合併しUFJ銀行に、そして三菱東京銀行とUFJ銀行が平成18年に合併し、現在の『三菱東京UFJ銀行』にと、都銀4行が合併したもの。銀行も色々あるねえ。AIの出現で、今や銀行員の行く末が幻のごとく案じられているとか。世の中様々だ。
★<竹島>竹島を日本固有の領土と訴えて、島根県が条例で定めた『竹島の日』の22日、県など主催の式典があり、政府からは6年連続で内閣府政務官が出席した。国会開会中ということもあろうが、政務官とはちと役不足だ。大臣は無理としても、次官くらいが出席すべきだろう。政務官では日本の本気度は現れていないと感じる。いや、領土問題の管轄は外務大臣でも可能だから、河野外務相が出ればいいのだ。いらぬ韓国との摩擦を懸念しても、相手は何も感じない民族。なら、国際仲裁裁判所への訴訟も準備し、外相、また出来れば総理大臣が出席すべき式典であると、拙者は考える。
出席した山下政務官は、『一朝一夕に解決する問題ではないが・・粘り強く・・』。一体なんだ、このメッセージは。政府が尻込みして、韓国から領土が取り返せるものか、だめ政務官だ。
★<J・タイ選手>タイの大スターの『MFチャナチップ』が昨夏から札幌で活躍しているのに加え、今季はサンフレに欧州でのプレー経験がある『FWティーラシン』、神戸に同じくタイ代表の『DFティーラントン』が加入した。FC東京、C大阪にいる若手を合わせると、Jリーグ所属のタイ人は5人になった。
今日、24日のサンフレ-札幌は『タイ代表ダービー』として注目を集め、バンコクでパブリックビューイングが催され、日本への観戦ツアーも組まれている。チャナチップのインスタグラムのフォロアーは190万人を超える。その人気は絶大で、札幌への加入後、タイに限らず東南アジアでのJリーグの露出がぐっと増した。
現在のJリーグのフェイスブックのタイ語版のフォロアーは1万人から18万人に急増。昨年、チャナチップの札幌での初練習を生配信すると、332万人が視聴した。この数は札幌市の人口196万人を軽く上回る。クラブのホームタウンがタイにも出来たようなものだ。昨年、タイでのウェブ上のJリーグ関連記事数は242本で、前年の3倍に伸びた。延べ24億人にリーチした計算になると言う。
昨夏から、タイの衛星放送がJリーグを毎節4試合生中継。札幌の試合は地上波でも中継している。この現象に着目した埼玉県の『赤城乳業』は札幌とスポンサー契約を結び、チャナチップを使ってタイで『ガリガリ君』の広告を展開する。
Jリーグがアジア戦略をスタートして7年目になる。東南アジアの各国リーグと積極的に関わりながら、Jリーグの売り込み、市場拡大、アジアサッカー全体の事業、競技面での底上げを模索してきた。タイのスターが集まった今季、アジア戦略に本腰を入れる重要なタイミングを迎えている。
★<カーリング女子>今朝、うちのかみさんの興奮状態。『カーリング女子、延長戦で惜敗』と。結果は7―8、それも何センチかの差での1点差負け。私は、7エンドあたりで、4―7となった時点で負けと判断し、ネタ。が、それからがすごかったんだねえ。10エンドで投じた韓国の石が日本よりわずか外で、同点になって延長に。予選で8勝1敗の韓国、唯一の1敗が日本だった。日本は予選敗退のところ、アメリカが想定外の敗戦で準決勝にすすんだもの。無欲の戦いは、歴史に残る熱戦になった。3位決定戦は、予選で負けたイギリス。投球の精度を上げて、なんとか銅を取ってほしいカーリング女子ではある。