今日の画像は、京都市の三十三間堂で、新成人が腕前を競い合う弓の伝統競技『通し矢』、北海道の網走湖で『ワカサギを釣り上げて喜ぶ子どもたち』。そして広島市の千田東公園で『凧揚げ』を楽しむ園児達です。まっこと、園児達の可愛さったらないですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
★★あのヒトラーもムッソリーニも、そしてチャベスも、立派な民主憲法を持つ国から生まれた。民主主義のお手本であるアメリカの大統領、トランプ。このトランプがヒトラー、ムッソリーニ、チャベスの息子にならないという保証はどこにもない。
トランプ君、君の祖先も移民だろう。ヨーロッパで食い詰めて、新天地を求めて来たんだ。もっと移民問題に優しい対応は出来んもんかねえ。トランプの常識は、世界の非常識なのだな。危険なり、アメリカの民主主義は崖っぷちだ。
★★★抑制と均衡のシステムの要となるもう一つの議会特権は、大統領による最高裁判事や閣僚の指名に対する上院の『助言と承認』のシステムだ。憲法に規程はあるものの、上院の助言と承認の役割が適用される範囲については様々な解釈が可能で、今でも議論が続いている。
上院は理論上、大統領による閣僚や判事の指名の全てを阻止することが出来る。これは憲法に則った行為ではあるものの、当然ながら指名の拒否によって政府の動きは妨げられることになる。そのため現実的には、上院が指名を拒むような事態に陥ることは滅多になかった。その理由の一つは、空席になった判事と閣僚の指名については大統領に一任するという規範が上院で確立されていたからだ。
1800年から2005年までの200年余りの間、大統領による閣僚指名が拒否されたのは9回のみ。いつの時代にも上院には、最高裁判所の判事の指名を無効にする権利が与えられてきた。ワシントン初代大統領でさえ、1795年に指名を拒まれたことがあった。しかし歴史的に上院は、この権利を行使することに極めて慎重だった。
それぞれの候補を承認するかどうかは別として、判事の最終的な指名権が大統領にあるという前提を上院は受け入れて来たのだ。1866年から2016年までの150年間、大統領が判事の空席を埋めるということ自体を上院が拒んだ例は一度もなかった。
憲法によって議会に与えられた特権の中でも最も大きな爆発力を持つのが、『弾劾』によって現職大統領を辞めさせる権限である。アメリカにおける弾劾への法的なハードルはとても低い。憲法上、弾劾を申し立てるために必要なのは、下院の単純過半数の賛成のみ。実際に大統領を失職させるためには、上院で2/3の賛成が必要になる。しかし、たとえ有罪判決が下らなかったとしても、弾劾の申し立てそのものが大統領を弱体化させ、そのまま政権を崩壊へと追い込むことがある。1868年に弾劾裁判にかけられたアンドリュー・ジョンソンの政権が、まさにその道を辿ることになった。
そしてまた、アメリカではパラグアイやエクアドル等の例とは異なり、弾劾は長い間自制心の規範によって制御されてきた。1868年のジョンソン大統領の弾劾裁判の後、ニクソンのスキャンダルまで1世紀以上の間、大統領の弾劾に向けて議会が大きく動いたことは一度もなかったのである。(参考:『民主主義の死に方』)
民主党が中間選挙の結果、下院で過半数の議席を取った。これにより、民主党はトランプの弾劾の発議権と決定権を持つにいたった。民主党の発表によると、トランプを弾劾にかける案件はなんと85項目にも登るそうだ。これから2年、トランプと下院は弾劾を巡り争うことになるだろうなあ。
★★<ダメ韓国、国同士の約束を守れない『世論優先主義』の理由>徴用工訴訟問題で一段と冷え込む日韓関係。韓国問題のおさらいだ。ちょっと長いけどな~。このブログに収録すべきと考えたのだ。まあ、日本政府はもう国交断絶を含み、強気で押してほしいなあ河野外務大臣殿。
最近、日本と韓国の関係が一段と冷え込んでいる。専門家の中には、『日韓関係は過去最悪の状態にある』との見方もあるほどだ。その最大の原因は、過去の政府間の合意にもかかわらず、韓国の最高裁にあたる大法院が、わが国の新日鉄住金や三菱重工業に元徴用工への賠償を命じたことがある。
過去の政府間協定を踏まえると、この問題は日韓両国の合意が形成され、既に片が付いた問題だったはずだ。ところが韓国の司法当局は、新日鉄住金の資産差し押さえを決定した。しかも、それに対して韓国政府は見て見ぬふりを決め込んでいる。
韓国という国は、政府間の合意の意味を全く理解していないようだ。過去の政権による最終的かつ不可逆的な合意が覆されるのであれば、長期の関係強化を目指して建設的な議論を行うことはできない。そうした行動をとり続ける国は、本来、国際社会で相手にされないはずだ。それにもかかわらず、文大統領は次から次へと要求を突きつけてくる。
韓国の政治はその時々の世論に配慮し、目先の支持確保のために都合よく対日批判を行ってきた。同国の司法は世論に配慮し、冷静さを失っているように見える。韓国では長く財閥依存型の経済運営が続き、社会の中で中間層がなかなか育ちにくい環境が続いてきたと言われている。そうした状況下、自国の世論最優先型の政治の暴走は、今後も続くように思えてならない。
◇国際社会における政府間合意の重要性
韓国という国は、政府と政府、つまり国と国の合意を守ることが大切であることを理解していないようだ。わたしたちの暮らしでもそうだが、一度約束したことを守れない人は信用できない。政府間の合意を順守することは、国家間の信用・信頼関係の基礎に他ならない。それができないのであれば、2国間の関係がこじれるのは必至だ。
現在の日韓関係は、まさにこの状況にある。過去、わが国と韓国は2度にわたって、歴史問題に関する最終的、かつ、不可逆的な合意を結んだ。1965年の日韓請求権協定は、日韓関係の基礎である。この協定で日韓両国は、完全かつ最終的に2国間の債権・債務の関係が清算されたことを確認した。これによって、未払い賃金など個人の請求権も完全に解決したことが国家間で合意されたのである。また、協定では、政府間の意見対立など紛争が発生した際の解決手続きも規定された。
この合意内容に基づくと、元徴用工の請求問題は国家間の問題ではない。それは、韓国政府が対応すべき問題である。安倍政権が韓国にしっかりとした対応を求めているのはこの認識通りの姿勢に他ならない。また、2015年に日韓両国は、従軍慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されたことで合意した。しかし、文政権は合意内容が朴前大統領下の失策であり韓国に不利であると結論付けた。さらに韓国は、合意内容に基づき設立された“和解・癒やし財団”を解散した。政権が変わったとしても、国家間の合意内容に変わりはない。それが、最終的、かつ、不可逆的な合意ということだ。
韓国にはその認識がない。その時々の状況によってころころと態度を変え、一方的にわが国に要求を突きつける韓国と対話を進め、関係を維持・強化していくことは難しくなっているといえるだろう。同時に、極東情勢への影響などを考えると、日本は国際世論の支持を獲得しなければならない。そのために、わが国政府が日韓請求権協定に従って仲裁委員会などでの解決を検討していることは当然の対応である。
◇自国世論優先型の韓国政治の欠陥
韓国が国家間の最終合意を簡単にほごにする背景には、同国の民主主義の稚拙さ、未熟さがある。景気が上向いている場合、韓国の政治は落ち着いていることが多い。しかし、いったん景気が減速すると、賃金伸び悩みなどへの不満が噴出する。財閥依存度の高い韓国経済において、人々の公平感を高めることは容易ではない。歴代の政権は支持率回復の切り札として対日強硬姿勢を強め、大衆に迎合した姿勢を強調することが多かった。
民主主義とは、多数決の原理に基づいて多様な利害の調整を果たす政治の仕組みといえる。民主主義が機能を発揮するためには、中間層の厚みが重要だ。経済の成長とともに、基本的には中間層の厚みは増す。それが、国家全体での所得向上などにつながり、経済成長、所得再分配、社会保障制度などの持続性を支える。これに対して、韓国は財閥企業の成長を重視して経済を運営した。つまり、特定の大企業を優遇して経済成長を目指したのである。それは、政財界の癒着を生んだ一因だろう。中間層が育ちにくい中、歴代の政権は近視眼的な発想で支持獲得を重視した。近視眼的に政策が運営されると、長期の視点で構造改革を進め競争原理の発揮等を目指すことは難しくなる。
その結果、韓国では一部の権力者と大企業に富が集中する、いびつな経済構造が続いてきた。見方を変えれば、富が偏在する中で経済格差が拡大し、政治や企業経営者などへの不満が社会全体で蓄積されてきたといえる。労働争議やデモが多いのはこのためだ。民衆の不満は政権支持率を左右する。この問題を回避し大衆の不満をくみ取るべく、韓国の政治家は過去の政治批判によって大衆の味方であることを主張し、ばらまき型の政策を重視してきた。
政権発足時、文政権は、米中経済の回復という幸運に恵まれた。民衆の心理には、文政権の革新の成果を期待するだけのゆとりがあったのである。しかし、文政権下での経済政策の失敗や景気減速によって、不満が噴出している。文氏は、その事態を解決する政策を立案できていない。
◇内政問題を外交問題にすり替える文政権今後の日韓関係の展開予想
昨年12月、文大統領は元徴用工の判決に関して、『個人請求権は消滅してない』との見解を示した。同氏は、内政問題を外交問題にすり替えて、支持率が低下する厳しい局面を切り抜けようとしている。これは、韓国の最高権力者が日韓請求権協定の精神を尊重していないことに他ならない。韓国国内では大統領が考えを改め、政府が請求問題に対応しなければならないという冷静な指摘もあるが、文政権がその考えを取り入れることは期待できない。その中で、わが国が、韓国と冷静に対話を行い過去の協定に記された最終的かつ不可逆的の意義を確認し、事態の改善を目指すことは困難だろう。
日本は、これまでの政府間合意に基づき、韓国からの非難や要求に対応すればよい。韓国はより強硬な姿勢でわが国に要求を突きつける可能性もある。それに対しても、冷静に、政府間の合意を順守するという立場だけを示せばよい。より重要なことは、日本の主張に対する国際世論の支持、賛同を増やすことだ。これは、日本と各国の関係を強化し、自国の国力を引き上げるという視点から進められる必要がある。世界経済の先行き不透明感が高まる中にあっても、日本企業は積極的に設備投資を行っている。景気回復の勢いには相応の強さがある。
その環境は、政府が構造改革を進めるチャンスだ。国内の労働市場改革などを進めると同時に、日本はアジア新興国を中心に経済連携協定の実現を目指した議論を加速させるべきである。日本の見解に賛同する国に対して積極的に経済・技術支援などを行うことで、長期的な信頼関係を構築することができるだろう。それが、わが国の技術力の向上や海外需要の取り込みには欠かせない。
長期的な視野で政府が国力の引き上げを目指して各国との関係強化に取り組む。その中で日韓関係におけるわが国の主張について、各国からの理解や支持を獲得することが目指されれば良い。現在の経済環境を生かし、安倍政権が国内での構造改革やアジア新興国との関係強化にコミットすることを期待したい。(参考:法政大学大学院真壁昭夫教授筆)
★★<小国『ガイアナ』が突然産油国に>自国領の沖合で大規模油田が相次いで見付かった南米の小国『ガイアナ』が、2020年中に産油国となる見通しになった。探鉱を受け持つ米エリクソンモービルなどに有利な契約となっており、ガイアナの利益は限定的だとの見方もある。油田のある海域は隣国ベネズエラとの国境紛争も抱えており、開発の影を落としている。
エクソンモービルは15年5月、ガイアナの190キロ沖で初の大規模油田を発見したと発表。人口77万人、GDP30億ドル(3,200億円)超の小国が沸き立った。さらに9つの油田が見つかり、埋蔵量は石油換算で50億バーレル以上とされる。20年の生産開始を目指す。
米WSジャーナルによると、ガイアナ政府は20年以降、油田の使用料などで最初の5年間に推定16億ドルを受け取る見通し。主要油田の一つからは枯渇するまでの間に70億ドルが得られる計算だと言う。しかしエクソンモービルなど国際企業連合が地元に納める税金は、ガイアナ政府が肩代わりするなど不利な点が多いとして、国内では契約の見直しを求める声が多い。
19世紀から続く隣国との国境紛争も影を落とす。ベネズエラは、ガイアナの国土の2/3に当たるエセキボ川以西の地域を自国領と主張。その沖合で油田が見付かってから、改めて両国間の緊張が高まった。18年12月22日、エクソンモービルと契約する調査船にベネズエラの軍艦が接近、調査は中断された。両国はお互いに『自国海域での主権侵害』を非難する声明を出した。
ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権と対立する米国務省は『国際法と隣国の権利に敬意を払うことを求める』との声明を発表。ベネズエラ側は『主権への干渉』と噛みつき、米国も巻き込んだ騒ぎに発展している。
ベネズエラがからむと、糸はもつれ、解きほぐすことは容易ではないだろうなあ。それとも、トランプは米国の艦船や戦闘機などをガイアナに供与するかな、多額の献金をエクソンモービルから受けとっている手前だから、な。
★★<ベネズエラのニュース>その紛争中のベネズエラの話題。
南米のコロンビアから届いたニュース映像に目を奪われたのは、もう1年も前のことである。たくさんの折り紙を巧みに組み合わせて作ったハンドバッグや財布が街中で売られていた。目をこらせば、この折り紙は隣国ベネズエラのボリバル紙幣、つまりお札が材料と分かる。
背景にあったのは貨幣価値の崩壊である。野党が多数を占め、ニコラス・マドゥロ大統領によって実権を奪われた議会が2018年12月に発表したところでは、11月のベネズエラの物価上昇率はおよそ年130万%に達した。1年でモノの値段が1万倍以上になる勘定だ。逆さから見れば、貨幣価値は1万分の1以下になる。
さすがに不便を感じたのか、大統領は18年8月、通貨の単位を5桁切り下げるデノミネーションに踏み切った。当初は2桁の切り下げを検討したと伝えられたが、それでは焼け石に水と判断したらしい。とは言え、インフレの根っこにあるモノ不足がデノミで納まる訳ではない。人々の困窮を思えば胸が痛む。
生きるためコロンビアなど周辺国へ逃げ出した人は、今や300万人に及ぶとも報じられている。国民の10人に1人という規模で、平時とは思えない事態である。その原因はひとえに積年の経済失政と言っていい。だが大統領は構造問題に手をつけないまま、独裁体制を強めてきた。そして、今月2期目を迎えた。(参考:日経新聞『春秋』)
同情しようにも、どうしようもない。政策の失政の反省も全くなく、唯我独尊の独裁体制を進めるのだから。さすがに、周辺国も迷惑を通りこしたらしい。国交を断絶する国が出て来た。助けようにも、助けられない国、それがベネズエラである。この国も民主国家であった。が、巧みにチャベスは選挙を独占支配し、権力の集中を成功させた。が、経済原則を無視した政策はこの国の経済を破綻させたのだ。
★★<横綱稀勢の里が引退 在位12場所、優勝2回>大相撲の第72代横綱稀勢の里(32)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が大相撲初場所4日目の16日、現役を引退することが決まった。
昨年11月の九州場所で横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)を喫し、横綱審議委員会から初の『激励』を決議された。進退が懸かった今場所も初日から3連敗と不振で、昨年9月の秋場所千秋楽から不戦敗を除いて8連敗。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降では貴乃花を抜いて横綱の単独ワースト記録となった。横綱在位12場所は昭和以降10番目の短さ。日本出身の最高位が不在となる。
待望された日本人横綱として昇進したが、怪我に悩まされ、まさに『悲運の横綱』のイメージが強い。それでも弱音を吐かず、精進した姿は哀れでもあったが、立派であった。角界に名を残す横綱だろう。
★★<菅官房長官、韓国政府の対応を厳しく批判>菅官房長官はBS日テレの番組に出演し、いわゆる元徴用工訴訟をめぐる韓国政府の対応について、『国際法の大原則を否定するようなことはすべきではない』と厳しく批判した。
菅官房長官『条約というのは全ての当事国の政府機関、そこを拘束するということ。それは司法も入っているんですから』『国際法の大原則を否定するようなことは、やはりすべきではないですよ』。
いわゆる元徴用工訴訟について、韓国の文在寅大統領は『司法の判断を尊重する必要がある』との認識を示している。しかし菅官房長官は『韓国国民は「三権分立だから」と思うかもしれないが、国際法は違う』と強調した。その上で日韓請求権協定に基づく協議の要請に韓国政府が『誠意をもって応じると思っている』と改めてけん制した。
まあ、ここまできたら、韓国も日本と握手する考えは毛頭ないのだろうから、『平和条約破棄』まで行ってほしいねえ。日本を舐めてる韓国にギャフンと言わせる手はこれしかない、な。
★★<錦織全豪2回戦、辛勝>テニス4大大会初戦全豪オープン 2回戦 錦織圭3(6―3、7―6、5―7、5―7、7―6)2イボ・カロビッチ(17日・メルボルン)。壮絶な試合だった。カロビッチの年齢が39歳、ランクも73位。開始はもつれても、中盤から錦織のペースになって、簡単に勝つと思ったが、とんでもなかった。カロビッチのサーブがすごくて、サーブエースがどんどんと。試合は最終セットまでもつれこみ、これもタイブレークという、先に10ポイント取ったら勝ちという、最後のどんづまりで、錦織が10-7で制し、白星に。NHKがライブしていたが、口永良部島の噴火で、災害情報が飛び込み、ずーと報道、テニスのライブは中止になった。
結果、世界ランク9位で第8シードの錦織圭(29)=日清食品=が男子シングルス回戦で同ランク73位のイボ・カロビッチ(39)=クロアチア=をフルセットの末に破り3回戦進出を果たした。
錦織は初戦で予選勝者の同ランク176位のカミル・マイクシャク(23)=ポーランド=と対戦し、相手の負傷棄権により2回戦に進出。カロビッチは今大会最長身の211センチから打ち下ろすビッグサーバーで、1回戦は42本のエースを決めていた。
試合は錦織が2セットを先取したが、カロビッチが第3、4セットを取り返しフルセットに入った。第5セットも6-6の接戦で10点先取のタイブレークに突入。最後は6-7から4連続ポイントで競り勝ち、3時間48分もの熱戦を制した。
接戦をものにした錦織は『本当に自信になります。次の試合に弾みが付くと思います』とコメント。『最後も7-6でワンブレークダウンだったので、ちょっと勝てたのが不思議な感じがあります』と率直な思いを明かしたが、『大変な試合を2試合勝てたので、リカバリーをしっかりして次に臨みたい』と19日予定の3回戦を見据えた。
大坂なおみも2回戦を順当に勝ち抜き、3回戦に駒を進めた。
★★<権藤博さん、殿堂入り。最多投球429回3分の1>西鉄稲尾和久投手が、今の先発投手の2年分に当たる404回を投げ、42勝を挙げた1961年、セ・リーグでも大記録が生まれた。中日の新人、権藤博投手は429回3分の1という、2リーグ制後のプロ野球のシーズン最多投球回数をこなした。『9回完投』に換算すると48試合分に迫る回数を投げ、35勝を挙げた。
無茶苦茶な登板ぶりを表す『権藤、権藤、雨、権藤。雨、雨、権藤、雨、権藤』のフレーズは誇張とも言えず、雨天中止の日以外、毎日出ている印象があったようだ。
権藤さんにとって、同じ九州生まれの稲尾さんはあこがれの存在だった。その大先輩に冠せられた『鉄腕』『神様、仏様、稲尾様』と同じくらい『権藤、権藤・・・』もやはり言葉となり、昭和の野球を今に伝えている。さすがに本人は鉄腕とはいかず、登板過多がたたり、実質2年間で全盛期は終わったが、現役時代のインパクトだけでも、殿堂入りを語るに値したのではないか。
引退後、各球団の投手コーチを歴任した。昭和から平成にかけ、権藤さんらスーパーエース頼みの時代から先発、中継ぎ、抑えという分業制へ野球は進化した。その過程で果たした功績も大きい。自身の痛みの経験から、投手心理の機微が分かる。その教えは野球の指導者というより、心理カウンセラーの趣きがあった。
いわゆる『イニングまたぎ』は何故難しいのか。最初のイニングを、きっちり抑えてしまうと、調子に乗りすぎたり、味方の攻撃中に余計なことを考えたりするから。打たれた投手を何故翌日も投入するのか。やり返す機会がないと、悶々とするばかりで尾を引くから。78歳にして、現役コーチとして臨んだWBCは、中継ぎのスペシャリストを選ぶなど、独自の継投理論の集大成の場となった。
コーチ時代には監督とよくぶつかった。監督のイエスマンであるなら投手コーチは要らないと言い、最後はけん別れ、ということも。全ては投手の体とプライドを守るためだった。『私は投手に戦い方を教えている』。指導の根幹は細かい技術ではなく、気持のありよう。権藤コーチというセコンドにファイティングスピリットを吹き込まれ、どこか残念なところのあった投手が大変身、マウンドというリングで戦った。殿堂入りはそんな教え子達からの贈り物とも言える。
権藤さんは『佐賀県の鳥栖から一旗揚げようと出て来て2年間は30勝したが、その後は故障し、苦しいことばかりだった。横浜の監督として優勝出来たのは選手に恵まれ、運が良かったから。歴代の殿堂入りメンバーを見て、すごいところに入ったもんだな、と思っている』と語った。1938年生まれ、79歳。遅咲きの『殿堂入り』ではある。
私はこの権藤さんの解説が好きだ。普通の評論家とは違った角度からプレーや試合を切り裂く。その切り口がとても気に入っている。
★★<大相撲、公傷制度>大相撲にはかつて負傷休場した力士を救済する『公傷制度』があった。取組中の怪我なら番付を据え置く労災補償のようなものだが、16年前に廃止された。ずる休みを助長するとの理由からだ。無理して頑張れといった根性論が時代遅れに映る。
もっと休めば良かったのに、と言ったところで結果論にすぎないか。引退した横綱の稀勢の里である。19年ぶりの日本出身横綱が怪我に苦しんで、わずか2年で姿を消した。新横綱として臨んだ一昨年の春場所が土俵人生の転機になる。左胸や腕の大けがを押して奇跡的に優勝を果たした。その代償は大きかった。後遺症を抱えたまま出場と途中休場などを繰り返し、8場所連続休場という汚名まで。
横綱としての責任感もあったのだろうが、明らかに休むのが下手だった。得意の左おっつけを思うようにつかえず、あえなく土俵に転がる姿が痛々しかった。引退会見で、大怪我のことを尋ねられると、視線を落としながら涙を拭うしぐさが印象的だった。『一片の悔いも残っていない』と語ったが、不本意だったに違いない。怪我に耐えながら闘う姿を見て感動するより、心配する世の中になった法がいい。(参考:中国新聞『春秋』)
★★<日本電産:営業利益計画を下方修正―米中摩擦の影響>日本電産は、今期(2019年3月期)の連結営業利益計画を下方修正した。米中貿易摩擦の影響である。
開示資料によると、営業利益計画(従来1950億円)は1450億円。純利益(従来1470億円)は1120億円に、売上高(従来1兆6000億円)も1兆4500億円にそれぞれ下方修正した。
いよいよやってきたねえ、狂犬トランプの影響が、世界に及ぶな。困ったもんだ。
★★<広島D1・小園、1軍キャンプ入り>広島は17日、マツダスタジアムでスタッフ会議を開き、春季キャンプの1軍と2軍の振り分けを決めた。ドラフト1位・小園海斗内野手(18)=報徳学園高=の1軍キャンプ入りが“内定”した。
首脳陣の1人は『ほぼ決まっている。小園は1軍メンバーに入っている。まだけがをするかもしれない。正式な発表は1週間後になる』と明かした。そのほか、このオフに右足のボルトを抜く手術をした鈴木誠也外野手(24)、巨人へFA移籍した丸佳浩外野(29)の人的補償として広島に加入した長野久義外野手(34)が1軍メンバー入りした。
菊池が来年メジャーに挑戦するそうだ。彼のなきあとの、内野手候補なんだね、小園は。足あり、守備あり、打撃あり、だそうな。頑張れ、小園!高卒で1年目から1軍はとても恵まれている。ラッキーボーイなのだろうなあ。
★<塩谷、強烈なミドルで森保J全勝スタート>塩谷“地元”で代表1号!3連勝&1位突破導く大活躍。アジア杯1次リーグF組 日本2―1ウズベキスタン。
F組の日本は1次リーグ最終戦でウズベキスタンに2―1で逆転勝利し、1位突破を決めた。1―1の後半13分にボランチで約4年3カ月ぶりに国際Aマッチに出場した塩谷司(30)が、A代表初ゴールとなる強烈な勝ち越しミドル弾を決めた。UAEのアルアインに所属し、昨年12月のクラブW杯でレアル・マドリードから得点を奪った男が“地元”で大活躍した。21日の決勝トーナメント1回戦ではE組2位のサウジアラビアと対戦する。
火を噴くようなシュートだった。『無心で、コースは見えていたので、思い切り突き刺すだけだった』。相手守備陣も守護神も微動だにできない。1―1の後半13分、ゴール正面でこぼれ球に詰めた塩谷は利き足ではない左足を迷いなく振り抜くと、ボールは右ネットへ突き刺さった。1次リーグ首位突破に導くスーパーミドル弾に“地元”アルアインは、この日一番の大歓声に包まれた。
本当に久し振りに塩谷の強烈なミドルを見たねえ。サンフレ時代にも一度このような素晴らしミドルを見たが。これで決勝進出。あとは優勝を目指すのみだな。