今日の画像は、スピードスケートW杯で1500m世界新で優勝した『高木美帆』、オリンパスがフルサイズミラーレス機に対抗して発売した『OM-D E-M1X』。そして『世界遺産ベスト70 察戮任后31 ラパ・ヌイ国立公園/チリ、32 バレッタ マルタ共和国、33 フレーザー島 オーストラリア、34 ボロブドゥール寺院遺跡群 インドネシア、35 グレートバリアリーフ/オーストラリア。右下をクリックすると、大きな画が見られます。
オリンパスミラーレス一眼『OM-D E-M1X』、現在価格は、31万9千円也、だ。プロ用、ハイアマ用ですね。拙者など、まさにお呼びでないです。カメラ業界は、スマホの出現で大打撃を受け、ここのところ右肩下がり。普通のコンパクトカメラは壊滅。カシオも撤退しました。一眼代表のキヤノン、ニコン、略して『キャノニコ』2大メーカー独占の一眼レフカメラも、ミラーレスの時代に突入。ソニーが頭角を現し、またパナソニックと共同で軽く、小さい『フォーサーズシステム』を展開するオリンパスも存在感を高めています。一番ダメージが大きいのがニコンでしょう。一旦ミラーレスに進出したが撤退。今回フルサイズで再参入と軸がぶれているのです。さらに一眼新規ユーザーは『キャノニコ』など知りません、という風情で、市場に大激震が走っています。行方は、まあ市場に聞いて下さい、ですね。
★★NHKの朝ドラ『まんぷく』。チキンラーメンの生みの親『安藤百福さんの妻仁子さん』を主人公にしたドラマ。フィクションの部分もだいぶある。百福さんが台湾生まれで、織物の商売で独り立ちされたこと、終戦時には不動産に手を染め、その関係で信用組合の理事長に祭り上げられたことなど、経済人、財界人としての横顔が落ちている。ここに百福さんの『私の履歴書』を参考に、『チキンラーメン、即席ラーメン、百福さん』の歴史を綴る。
★★★欧米人はハシとどんぶりで食事をする習慣がない。海外視察の旅でつかんだ最も大きなヒントがそれだった。即席めんを世界商品にするために、めんをカップに入れてフォークで食べられるようにしよう。そう思って『カップヌードル』の開発に取り掛かった。
1970年(昭45)頃、日本の即席めん市場は年間の総需要が36億食でピークに達し、頭打ちになっていた。国内でも新しい需要を創り出す商品が必要だった。まず一番大事なのは容器である。陶磁器、ガラス、紙、プラスチック、金属などの容器を手当たり次第に収集した。その結果、日本ではまだ目新しい素材だった『発砲スチロール』に目をつけた。軽くて、断熱性が高く、経済性にも優れていたからだ。
ところが当時、発砲スチロールを使ったものと言えば、魚のトロ箱ぐらいであった。その厚みは2cmもあった。食品容器としては使えない。もっと薄く、通気性の少ないものにする必要があった。後に容器の厚さは2.1mmまで薄くすることに成功したが、カップヌードルの商品開発は、まず容器を作ることから始まったのである。
カップの形状を『片手で持てる大きさ』に決めて、いざ作ろうとしたところ、日本には一体成型が出来るメーカーがなかった。製缶メーカーに頼んで、側面と底を張り合わせるという難度の高い方法を採用したが、納入されたカップは底が抜けたり、割れ目が出来たりした。やむなく米国のダート社から技術を導入し、合弁で『日清ダート』を設立した。自ら容器製造に乗り出すことにした訳だが、においがなく、食品容器に相応しい品質まで精製するには苦労した。
最終的には、FDA基準をはるかに凌ぐカップが完成して、海外の技術水準の向上にも繋がった。この仕事は画期的な技術革新だったと、今も自負している。
最大の難関は、厚さが6cmにもなるめんの塊を均一に揚げる方法だった。表面が揚がっても中は生のままだったり、中まで揚げると表面が焦げてしまったりした。昔、池田市の自宅でチキンラーメンを開発していた頃、天ぷらの発想が役に立ったことを思い出した。
めんをほぐした状態で油の中に入れると、油熱の通っためんから順番に浮き上がってくる。ここにヒントがあった。円すい形をした鉄の型枠に一食分ずつバラバラのままめんを入れ、ふたをして揚げてみた。すると、次々と浮き上がってきためんは、ふたに突き当たって行き場を失い、下から浮き上がってきためんに押し上げられる。こうして出来上がっためんはカップと同じ形状をして、こんがりと均一に揚がって来たのである。しかも、めんは上が密、下が疎の状態になっていた。これは湯の通りがいい理想的な形状でもあった。
ふたに押し付けられた部分が平らになったため、具材を載せる台の役目を果たしてくれた。予期しない効果が、次から次へと現れた。
何度目かの米国出張の帰り、飛行機の中で思いがけないヒントを手に入れた。客室乗務員がくれた直径4.5cm、厚さ2cmほどのマカデミアナッツが入ったアルミ容器には、紙とアルミ箔を張り合わせた上蓋が密着していた。これは使える。もう一つもらって、ポケットにしまい込んだ。その時、私は長期保存の方法に頭を悩ませていて、通気性のない素材を探していたのである。カップヌードルのアルミキャップはこうして決まった。
機内でもらったマカデミアナッツの容器は、家内が今も記念に保存してくれている。(参考: 2001年9月・日経新聞『私の履歴書』。07年没、享年96歳)
★★いよいよ『平成』も終わる。『昭和』はどんどん遠くなる。その昭和の歌謡界で、是非ともアップしておきたい人、『西条八十さん』。西条さんは、早稲田大の仏文の教授でありながら、童謡や校歌、歌謡曲の作詞も行って、同僚らから『堕落だ』と厳しく攻められた。なら、大衆のためだと、教授職を投げ打つ。そして作詞と仏文の研究を貫きとおし、幾多の名曲を生み出した。(「王様の馬」「かなりや」「お菓子の家」「烏の手紙」「怪我」)
『西條八十粥“十、著作権協会会長就任』
昭和31年(1956)の夏に経済企画庁が発表した経済白書から、『もはや戦後ではない』という言葉が流行語になった。他に、『一億総白痴化』『太陽族』『マネービル』といった言葉が流行った。
成城の住宅街。大通りから西條家の方へ曲がる角に、800坪の大邸宅があった。戦前は八十の知人、東宝社長の植村泰二宅だったが、戦後米軍に接収されて、現在はオーストラリアの軍人が住んでいる。八十はこの軍人が、八十の犬を苛めるので嫌っていた。年も押し迫った頃、晴子が唐突に言い出した。『角のお宅が売りに出たので、買うことにしました』『買うといったって、うちの倍はある。大変な金額になるだろう』『そこを何とかするのが私の役目です』。晴子は本当にその土地を買ってしまった。家に関して、彼女の思い切りの良さに驚かされたのはこれで3度目である。
年が明けると大邸宅への引っ越しも済んで、八十は65歳になった。日本人男性の平均寿命64歳を越えた。ただ、年を取ると嬉しいこともある。春に3人目の孫が誕生した。八束の家に長男が生まれたのだ。初めての男の孫とあって大喜びして、『八兄ヤツセ』と名付けた。日本著作権協会の総会で会長に選任され、新しい仕事も入った。
会長としての使命は、著作権法の改正である。明治32年に制定されたかび臭い法律は、著作家に不利に抜け穴だらけの悪法で、特にレコードの無料放送を認める第38条8号は著作権者にとって不利益極まりない。シューベルトが死んだ時、全ての著作権が安値で商人に買われてしまった。ボードレールの死期近く、自分の生涯の収入を考えてみたら、たった1万6千フランだった。人はこれを清貧と呼ぶが、八十に言わせれば冗談ではない。およそ貧乏は汚いもので、清貧などという言葉は、資本家が芸術家から搾取するための言い訳に過ぎない。芸術家だって人間らしい生活をする権利がある。
ところが協会に金銭の不祥事があり、八十はそれを機会に全定款を変えた。そして役員人事を一新した。その中に職員で採用した夏目裕がいた。彼の仕事は、音楽使用料の取り立てである。夏目は無断で演奏しているキャバレーとダンスホールに目をつけた。これまでは取り立て不可能と言われていた業界である。それでも夏目は真正面から立ち向かった。『著作権法違反は許されません。これまで無断で演奏していた分の使用料を支払えば、これからも演奏を許可します』。生演奏が出来なくなってはキャバレーもダンスホールも商売にならない。渋々支払を承諾した。浜松のやくざの親分、大阪のキャバレー王との交渉には、八十をかり出した。どんな場面でも八十が顔を出すと相手が折れた。昭和28年にNHKテレビが放送を開始してから、民間放送の日本テレビと東京放送が開局し、音楽使用料は増える一方だった。 (参考: 吉川潮著『流行歌・西條八十物語』)
★★<タフな環境でタフな仕事をする人のカメラ『OM-D E-M1X』>でかいけど手ブレ補正は超強力。なんともデカいミラーレス一眼の登場である。 いや、デカいだけならフルサイズミラーレスで他社にもあるけど、マイクロフォーサーズ機では一番デカい。それがオリンパスの『OM-D E-M1X』。
もちろんデカいのには訳がある。縦位置グリップを一体化し、バッテリーを2個内蔵してる。しかも処理能力を上げるために画像処理エンジンを2つ搭載している。そりゃデカいわけだ。さらにただでさえ強力な手ブレ補正がさらに強くなり、防塵防滴耐寒耐衝撃とタフさも強化された。
新製品発表会で紹介されたシーン。そこら中から水を浴びさせ平気というのをアピールしたわけで、土砂降り上等、汚れたら水洗い上等というハイエンド機なのだ。ミラーレス一眼って『タフ』のイメージがあまりなかったし(むしろその逆)、マイクロフォーサーズのメリットって『センサーが小さいのでシステム全体を小さく作れる』ことだったのだが、E-M1Xはその逆なのである。
◇E-M1Xが大きいのは理由がある
E-M1Xはどのくらいデカいか。『E-M1 Mark II』と比べて見るとよく分かる。縦位置グリップのぶん、背が高くなったわけだが、ボディサイズに対してセンサーが小さいのが妙にアンバランスで面白い。しかもグリップ部のデザインも変わり、シャッターボタン周りについていたダイヤルが分離された。で、質量は約997グラム(バッテリーを2個入れた場合)と1キロ近い。一眼レフと変わらない重さだ。
でもボディはある程度重い方が大きなレンズを付けて構えたときに安定するわけで、腕は疲れるけど、確かにどっしりと構えられる。ボディが大きくなった分、操作系も見直され、主な機能に専用のボタンが付いた。 マウントの脇には2つのボタン。物理的には4つあるけど2つは縦位置用だから。縦位置でも基本的な操作はほぼ変わらないのだ。
背面を見ると、E-M1 Mark IIに比べてボタンが増えてる。モニターの右上にAFポイント操作用のスティック(マルチセレクター)が付き、モニターの下にはWBボタンが用意された。上から見ると露出補正の隣にISO感度ボタンがつき、左肩にはブラケットボタンが追加された。ISO感度とWBに専用ボタンが付いたのは便利。さらにそれらのボタン類はめちゃ細かくカスタマイズできる。
背面にあるLOCKレバーは間違って触って反応しないよう縦位置用ボタンやレバーをロックするものだが、C-LOCKを使えばどのボタンをロックするか設定もできる。必要なセッティングをとっさに行いさっと撮るために考えられた設計なのだ。ただデカいだけじゃないのである。
縦位置グリップの中にはバッテリーが2つ入っている。 もちろん片方だけでも動作するけど、タフな現場ではバッテリー交換してる場合じゃないこともあるわけで、これは必須。バッテリー自体はE-M1 Mark IIのものと同じだ。 しかも、OM-Dでは初のボディ内充電に対応。USB-C端子を使ってUSB充電できるようになった。USB充電は遅いけど、USB PD対応のモバイルバッテリーやACアダプタを使えば高速な充電も可能だ。まあ、USB充電に関しては『やっとできるようになった』って感じだけど。
メディアはSDカードのデュアルスロット。より防塵防滴性能を高めるために、スロットの蓋の開閉はレバーを回さなきゃいけない。とまあこんな感じだ。
◇超強力な手ブレ補正や手持ちハイレゾショットを搭載
E-M1XはE-M1シリーズのeXtend版……という意味のXなのかどうかは知らないけど、だからE-M1 Mark IIを置き換えるものじゃない。イメージセンサーもおそらくはE-M1 Mark IIと同じ。マイクロフォーサーズで約2037万画素だ。撮影性能で進化したのは、まず手ブレ補正。もともとE-M1 Mark IIは5.5段分という驚異的なボディ内手ブレ補正を誇り、これと手ブレ補正機構を持つレンズを組み合わせると手持ちで1秒以上もokという非常識な手ブレ補正がスゴかったのだが、E-M1Xの手ブレ補正は非常識を超えた。
何をいってるんだかよく分からないけど、ボディ内で7段、手ブレ補正機構を持つレンズと組み合わせたら7.5段分の手ブレ補正というもはや何がなんだか分からないレベルだ。もちろんスローシャッター時は撮影者の能力も大事なのだが、『F8に絞りISO200でシャッタースピード4秒で手持ちで夜景が撮れる』。もともとすごいのがさらにすごくなったわけだ。製品発表会では、望遠で4秒の手持ち撮影が可能といっていた。ちょっとムチャ振り感あるけど、プロの写真家ならできそうだ。
もう一つE-M1Xならではの機能がある。E-M1 Mark IIでセンサーを微妙に動かしつつ8枚連写して合成する『ハイレゾショット』機能が付いたが、それは『三脚使用時オンリー』だった。E-M1Xは『手持ちハイレゾショット』が可能になった。
いつものガスタンクでチェックしてみよう。実際に手持ちハイレゾショットでディテールの描写力は上がったか。差が分かりやすいよう文字部分にフォーカスして等倍で見比べてみた。全然違う。明らかに差が出ている。電子シャッターを使って連写し、微妙な手ブレによるずれを使って合成するという手法なので被写体が動いてると(風で木が揺れるとか)、不自然になったりするが、手持ちでこれができるのはすごい。
さらに、E-M1Xならではの機能として、被写体追従AFの強化も挙げたい。E-M1Xは望遠での動体連写ってのも重要な仕事の一つ。特に被写体を指定することで、自動的に追従する『インテリジェント被写体認識AF』が用意された。指定できる被写体は『鉄道』『モータースポーツ(自動車やバイク)』』飛行機』の3つだ。とくに自動車やバイクは『ドライバーに自動的にフォーカスする』という念の入りようだ。追尾被写体を設定し、C-AFの被写体追尾モードにするとこの機能が働く。
普通の車両はフロントがフラットなので運転席にこだわらなくてもいいけど、特急車両や自動車、バイクとなると、ピントの山が先端部に来るとちょっと良くない。合わせたいのはドライバーだからだ。実際に撮影したの写真は、ちゃんとフロントの窓に食いついたまま高速連写してくれた。連写速度は最高で秒18コマ(AF/AE追従)、電子シャッターでAF/AE固定なら最高で秒60コマの高速連写が可能だ。これはなかなか良い。連写時のファインダー表示もしっかりしていて被写体を追いながら連写できる。
メインターゲットはモータースポーツかなと思う。雨の中、モータースポーツを撮ったことあるけど、あれ、かなり過酷だから。将来は動物や鳥といった被写体にも対応して欲しいと思う。個人的には動物の瞳AFは欲しい。人物に関しては、すでに瞳AFは対応していたわけで、そこは変わらず。もうちょっと進化して瞳が小さいときでも捕まえてほしいとか、顔が見えてなくても人物検出して欲しいとか思うけど。このクラスのカメラならもうガシガシとなんでも追従してほしい感じだ。
ちゃんと手前の瞳にあっているかどうか分かりやすいよう、25mm F1.2のレンズで絞り開放で撮ってみた。当たり前だけど、縦位置グリップがあると縦横の切替が楽だし、縦位置での撮影もしやすいわ。もう1枚、横位置でズームレンズを使ったポートレートを。ブランコに乗っている姿をC-AFで追いかけて狙ってみた。被写体を自動的に見つけて追従する以外の被写体の時は、新しく追加されたマルチセレクターが便利。これを親指で押してAFポイントを指定するわけで、最近のデジタル一眼でトレンドとなっているインタフェースだ。
◇ISO感度はISO200からISO25600。
今回たまたまあらたに発表された『M.ZUIKO DIGITAL 24-200mm F3.5-6.3』をお借りすることができたので、それで撮った室内高感度作例を。シャッタースピードは最高で1/8000秒、電子シャッター(静音モード)を使うと1/32000秒まで上げられる。背面モニターはタッチパネルになっており、タッチパッドAFを使うこともできる。モニターはバリアングル式でモニタを横に開き、縦位置や横位置でローアングル・ハイアングル撮影をさっとできる。自撮りもできるけど、これで自撮りする人は……あまりいないと思う。
EVFは約236万ピクセルの液晶パネルを使用。パネル自体はE-M1 Mark IIと同等と思われるが光学系が変わって少しファインダー倍率があがった。明るくて見やすい(明るく写りすぎて露出を間違えそうになることはあるけど)。
◇タフな環境でタフな仕事をする人のカメラ
E-M1Xは素晴らしいカメラである。構えたときの安定感はあるし、1ボタン1機能で使えるので操作もしやすい。ドライブモードやフォーカスモードはもっと素早く切り替えられる位置にスイッチかダイヤルが欲しかったかなと思うけどそのくらいか。しかも頑丈だし、防塵防滴はハイレベルだし、ボディ内手ブレ補正の機能はおそらくトップだ。これに慣れちゃうと、他社のカメラの手ブレ補正がぬるく感じるといって過言ではないレベル。
フィールドワークで便利なGPSも内蔵しており、手持ちで超望遠レンズを構えてスポーツや野鳥やその他動体を撮る人、山や川、海などカメラにとって過酷な環境へ持ち出す人に向けた、タフなミラーレス一眼、という希有な存在なのだ。だからE-M1Xはフラッグシップではあるけど、E-M1 Mark IIとは方向性が違う。ハイエンドのOM-Dを求める人は、E-M1XかE-M1 Mark IIか自分にあったものを選ぶべきかと思う。
まあ、お値段は予約段階で、31万9千円。キャノニコ・ソニーのフルサイズミラーレスに対抗する機種故、そんな価格だろうなあ。プロ用機種であるな。私は今だ、EM1にとどまっており、EM1-mark2にも寄れない、アマ駆け出しである。オリンパスの志、大したもんだねえ。
★★<病院『透析選ばなかった患者20人』…死者も>東京都福生市の『公立福生病院』の医師が、腎臓病患者の女性に人工透析治療をやめる選択肢を示し、中止を選んだ女性が死亡した問題で、同病院がほかにも、透析治療を検討するために来院した患者に対し、透析治療を行わない選択肢を示していたことがわかった。病院側は都に『透析治療を選ばなかった患者は約20人』と説明。死亡した患者がいるとみられ、都は事実関係を調べている。
都によると、同病院は過去に、他の医療機関からの紹介で来院し、これまで透析治療をやったことのない患者に対して、透析をしなければ命に関わるとの説明をした上で、今後の治療で透析治療を行わない選択肢を示していたという。病院側は都に、透析治療を受けないと決めた患者約20人は大半が高齢者と説明しているという。
日本透析医学会が2014年にまとめた提言では、透析治療の見合わせを検討する状況について、『患者の全身状態が極めて不良』『患者の生命を著しく損なう危険性が高い』などとしている。都は今後、約20人についても、カルテや患者の生死の確認、関係した医師の聞き取りなどを行い、一連の医療行為が適切だったかどうかを慎重に調べる。
前から気になっていた『透析治療』。どれほどの費用がかかるのか、調べてみた。以下説明書き。
『1ヶ月の透析治療の医療費は、患者一人につき外来血液透析では約40万円、腹膜透析(CAPD)では30~50万円程度が必要といわれています。このように透析治療の医療費は高額ですが、患者の経済的な負担が軽減されるように医療費の公的助成制度が確立しています。透析患者は、必要な手続きをすることで次のような制度を利用することができます。
高額療養費の特例として(一般の高額療養費とは異なる)により保険給付され、透析治療の自己負担は1か月1万円が上限となります。(一定以上の所得のある人は2万円が上限になります。外来・入院・薬局等、それぞれでの負担となります。また、入院時の食事代は自己負担です。)』
なるほど、自己負担1万円で済むのだねえ。39万円が健保負担として、年間468万円。10年続ければ、なんと5千万円弱。2016年現在で、人工透析を受けている患者はなんと『40万人』。年間1兆8千億円強。10年で18兆円だなあ。高額医療の健保負担は国の有識者会議で決められるらしいが、まあ、健保財政はザルのごとく、高額医療費に食われるというのが現実だなあ。あの最新の『がん注射治療』は、注射1本が5千万円だからなあ。高額医療には患者個人の負担増、さらには国庫負担の増額が必要だとおもうねえ。医療費の公平、公正の負担面からも。時代は変わっているのだから、法律も変えるべしだ。
★★<コンビニ『24時間営業』転機>コンビニの24時間営業に転機が訪れている。加盟店オーナーらが作る団体が、終夜営業を見直すよう、最王手セブン-イレブンに要求した。コンビニ各社は利便性と収益の基盤となる24時間を維持する考えだが、人手不足や働き方改革の流れから逆風は強まる。人件費など加盟店が背負うFC方式で拡大してきたコンビニの急所にもなりかねない。
コンビニの加盟店オーナーらが結成した『コンビニ加盟店ユニオン』は、セブン-イレブンに対し、どのような場合に24時間営業の短縮が認められるか等を取り決めるための団体交渉に応じるよう要求した。酒井委員長は『24時間の契約はオーナーの命よりも重いのかを問いたい』と強調する。
セブン-イレブン側は加盟店オーナーは独立した経営者との立場をとっており、団体交渉には応じない。だが、24時間営業の必要性を問う声を大きくなっている。『24時間以外を選べないのはおかしい』(東大阪南上小阪店)。先月1日、営業時間を午前6時から翌午前1時までの19時間に変更。セブン-イレブンが契約違反の状態にあると指摘し、対立していた。
この店では2月までの8ヵ月間に13人の従業員が辞めた。セブン-イレブン側は従業員が定着するまで支援するとしたが、オーナーは拒否。『全てのオーナーが営業時間を選択出来るようになるまでは引き下がれない。法では勝てないから世論を味方にする』と言う。
セブン-イレブンをはじめ、コンビニ各社はオフィスビルなどの店舗を除けば、24時間の営業体制を維持する考えだ。いつでも開いているところが最大の利便性であるほか、行政手続きの窓口まで担うなど『社会インフラ』としての役割も担う。
FC方式では店舗の粗利益から算出するロイヤリティーを加盟店が本部に支払い、人件費などの店舗運営コストはオーナーが負担する契約だ。全国5万5千店舗に広がったコンビニの成長モデルだが、人手不足や最低賃金の上昇により加盟店側の負担が大きくなっている。あるオーナーは『募集しても集まらず、従業員を選べる立場になく接客レベルも下がる悪循環だ』と話す。
だが24時間を見直せが加盟店の収支が改善するとは限らない。京都市の『ファミリーマート立命館大学前』。深夜1時前、店舗の外看板の明かりが消えた。この店では2017年7月から本部と合意のもと、営業を短縮する実験を始めた。オーナーは『売上が5%程度減り、収益も悪化してきた』と言う。ファミマでは複数店舗で実験をしたが『収支が成り立たず拡大していない』と話す。
コンビニ大手も加盟店の負担軽減に動いている。セブン-イレブンは17年9月に加盟店から受け取るチャージを1%減額。ローソンは1万4千店でレジ作業の負担を減らす自動釣り銭機付きの新型レジの導入を進めている。が、『労働力が不足する速度に自動化や省力化のスピードが追いついていないのが現状』(ファミマ)で、加盟店が苦しむ『人』の問題が本部の収益にも及んでいる。
コンビニの『24時間営業』という、看板ノウハウが大きな壁にぶつかっていると言える。都市部の中心地以外、また国道など深夜の客が入らない店以外は時間短縮をする柔軟性を持たせたらどうだろうかな。門外漢の考えだが。
★★<高木美帆1500m世界新で優勝 スピードスケートW杯>スピードスケートのワールドカップ(W杯)最終戦最終日は10日、米ソルトレークシティーで行われ、女子1500メートルで高木美帆(日体大助手)が1分49秒83の世界新記録で優勝した。従来のタイムを1秒02更新した。24歳の高木美はW杯通算10勝目で、うち8勝が1500メートル。9日は1000メートルで日本記録を樹立した。
高木美は昨年の平昌五輪では団体追い抜きで金、1500メートルで銀、1000メートルで銅メダルを獲得。昨季は500ートルから5000メートルまでの4種目で争う世界選手権でも、日本女子初の総合優勝を果たした。今季は短距離の世界スプリント選手権で総合2位、世界選手権でも総合2位と、短距離から長距離まで世界で戦える万能ぶりを発揮している。
高木美帆は、中学生でデビュー。その速さに世間を驚かせた。が、その後一時低迷し、大学生になってから復活という紆余曲折のある選手生活を送っている。低迷した時の厳しい環境を乗り越えたからこそ、今がある。ガンバレ、美帆!
★★<辰巳琢郎氏、大阪府知事選出馬を固辞>大阪府の松井一郎知事(日本維新の会代表)と吉村洋文・大阪市長の辞職に伴う知事・市長のダブル選(4月7日投開票)で、大阪市出身の俳優、辰巳琢郎さん(60)が、自民党に対し、知事選への出馬要請を断った。辰巳さんは維新の対立候補として要請を受けていた。自民党は別の候補の選定作業に入っている。
辰巳さんは、家族会議などを開き、出馬しない方針を決めた。その後、自民党幹部に『家族との合意が得られなかった』と辞退の理由を伝えた。その直前には、都内で記者団に『大阪愛は人一倍持っているが、選挙に出るのは別の話』などと語っていた。辰巳さんは大阪市出身で京都大卒。フジテレビ『辰巳琢郎のくいしん坊!万才』やNHK連続テレビ小説などに出演し、ドラマや映画でも活躍している。
さあ、困った自民党だな。第一指名候補者が断ったとなると、次の候補者は二番煎じ。イメージが劣化し、立候補者もいやがる。それでも出るのは、出たがり屋で、出したくない候補者。自民も劣化してるねえ、地方選挙では。
自民は、辰巳さんに断られた後、松井知事の片腕だった元副知事を擁立。二番煎じがどこまで利くかな、だねえ。
それはそうと、自民二階派にドボンした細野クン。なにやら詐欺まがいの集金ビジネス類から5千万円も引っ張っていると。純に個人の借入金だと言うが、こんな高利を借りて、議員商売成り立つのだろうかなあ、カメレオンまがいの細野クンは。