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『野口健 社会の「B面」を見続けて』

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今日の画像は、冒険家『野口健』、丸を4三振にとり、菅野に投げ勝った『大瀬良大地』。そして広島市二葉の里地区『歴史の散歩道供《∩飴戮任后9島市は原爆で市内全域が一瞬にして瓦解しました。ここ広島駅裏の二葉の里に被爆したものの一部建物の残った寺社があり、これが『歴史の散歩道』としてかつての広島の面影を残しています。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

國前寺は、浅野家2代目藩主『浅野光晟ミツアキラ』と、正室前田常利の娘『満姫』の菩提寺。満姫の母は将軍家の娘というきらびやかさ。これで、秀吉に累する浅野家も徳川家との縁続きとなり、御家安泰となったのだろう。日蓮宗の寺で、室町時代初期に建立されている、由緒ある寺。仁王達もなかなかのものです。


★★★父は外交官、母はエジプト人で、海外暮らしが長かったため日本語は苦手。日本の幼稚園や小学校で『外人だ』といじめに会い、集団で無視されたこともある。泣きながら家に帰ると『殴られたら殴り返せ。逃げるな』と母に叱られた。仕返しなど出来なかったけど、今も、様々な活動をして『しんどいな、やめたいな』と感じたとき、その言葉を思い出す。

あの時、学校に行かなくていいと思っていたら、あそこで終わっていたなあと。友達はいなかったけど、通学路の途中におばあさんと仲良くなり、色々教えてもらった。『繋がっている人がいる』というのは人生でとても大切なことだ。

周囲は外交官や大手企業の駐在員の子供で勉強が出来る者ばかり。成績が悪くて高校には仮進級だったのに、入学して1カ月で喧嘩し、相手にケガをさせて停学になった。日本に帰国すると父に『どこかへ行って歩いてこい』と言われて、京都市内の哲学の道などを歩き回った。たまたま入った本屋で、世界初の5大大陸最高峰登頂者となった故植村直己さんの著書に出会い心を打たれた。

植村さんは就職に失敗し、アルバイトをしてためたお金で米国に渡ったけど、不法就労で摘発されていられなくなり、フランスで苦労しながら山に登ったのだ。5大陸の最高峰登頂は、目標ではなく、コツコツと努力し続けた結果だった。自分だってそうすれば何か成し遂げられるかも知れないと思い、『俺も山に登る』と決めた。復学した高校の授業中、ずっと世界地図を眺めてどこへ行こうかと考えているうちに、植村さんが5大陸なら俺は7大陸だと思いついた。

そして『在学中に7大陸最高峰登頂を実現する。出来なければ退学する』と訴えて、『一芸入試』で亜細亜大学に入学した。登頂には3度目の正直で、7つ目のエベレスト登頂に成功した。

父はアラブ専門の外交官で、イエメン大使だったこともある。人々が何を求めているかを知るためだと、身分を隠して難民キャンプや病院を訪問し、そこに僕を連れて行った。薬も麻酔も、救急施設もなくロシア人の医者が一人だけ、という病院では床の上で、人々がどんどん死んでいくのを見た。とてもショックで、なんであんな所に連れて行くんだ、と父に聞いたら『人間はレコードのA面だけじゃなく、裏のB面を見なければならない』と言われた。


美しいこと、いいことだけを見るのは楽で、それは簡単に目に入ってくる。でもその裏にある悪い面も見なければ本当のことは分からない。B面を見るんだ、と言う思いが常に自分の中にある。

エベレストや富士山でのゴミの回収、太平洋戦争犠牲者の遺骨の収集、ネパールの貧民での学校建設や植林など多くの社会貢献に取り組むのも『B』面への眼差しだ。

沖縄では、観光客が沢山いるリゾートホテルに泊まりながら、真っ暗な洞窟の中で犠牲者の遺骨を探す。軍人だけではなく、女性や子供の骨も見付かる。まさにA面とB面だ。2002年にNPO法人『ピーク・エイド』を起ち上げ、貧しいネパールのグルカ地方サマ村に学校を建設した。この村の周辺では過剰な放牧や木材目当ての伐採で森林が破壊され、土砂崩れなどの災害も増えている。

16年から、村のお寺の周りに残っていた森で集めた種から苗木を育て、標高3,600mという高地での、過去にほとんど例のない植林活動にも取り組んでいる。最近、現地に行って自分でも木を植えてきた。21年までに4万5千本が目標だ。

この20年ほど、地球温暖化が進み、ヒマラヤでは氷河が後退し、溶けた水で氷河湖が決壊する危険が増している。以前は雪ばかりだったので雨具は不要だったが、今は雨が頻繁に降る。10年くらい前、ベースキャンプでハエが見付かったと大ニュースになったが、今では気温が上がってハエがブンブン飛び回っている。環境破壊は加速しているのに、人々の関心が薄れていくのが気になる。

――もし、君が、学業や友達の関係で悩みを持っているとすれば、この野口健の経験を参考にしてほしい。決して人生は一時の感情や成績などで決まるものではないのだ。誰にも向かい風はある。強いか弱いかは別にして。でも、体ごと吹き飛ばされるような風に合うことはまずない。あの楽天の三木谷さんだって、中学校でどん尻だった。それが高校で努力し、一橋大に入った。就職は日本興業銀行。何の不満もなかったが、阪神大震災に遭って、人間の命は有限と気づく。そこで、起業し、今の楽天を引っ張っている。こんな話、たんとあるよ。頑張ってね。


★★<観光地を旅して、働く>毎月定額を支払うと、国内外の宿泊施設に泊まり放題で働ける新サービスが始まった。長崎市のベンチャー企業『KabuK Style カブク スタイル』が提供、第1号拠点を同市内にオープンした。大瀬良共同代表(35)は『現代はPCとネットさえあればどこでも仕事が出来る。世界中を旅しながら働けるスタイルを確立したい』と話す。

サービス名は『Home away from Home 第2のふるさと』の頭文字を繋げた『HafH ハフ』。利用者は国内外の提携宿泊先に滞在しながら、インターネットやPCを使い、会社から離れて働く『テレワーク』が出来る。テレワークや、仕事ワークと休暇バケーションを組み合わせた『ワーケーション』と言った新しい働き方をサポートするサービスとして注目されそうだ。

長崎市内の築50年の3階建てビルを改修した初拠点は、1階がカフェ、2階は仕事場、3階が宿泊施設。共同キッチンやリビングでは利用者同士の交流が生まれ、異業種交流も促される。現在は長崎市内で第2号拠点の設立準備を進めているほか、4月には大阪と福岡の提携先ホステルが利用可能となる。ベトナムやマレーシアなどアジアを中心とした海外の宿泊施設と提携を交渉中だ。今年中に拠点を100ヵ所に広げることを目指す。

料金は利用状況に応じて3段階あり、▽仕事のみで利用し、宿泊しないコースは月1万2,000円、▽毎月10日以内で宿泊出来るコースは3万2,000円、▽制限なく宿泊出来るコースは8万2,000円。1時間から数日だけ利用できる『お試しハフ』もある。


大瀬良さんは長崎出身で、東京の大手広告代理店で今も働く。ハフを着想したのは、海外出張中に現地の美味しい料理や観光を楽しむために必死で仕事をし、生産性が高くなった経験がきっかけ。『普段からそういう働き方が出来れば、人生が2倍、3倍面白くなる』と考えた。

もう一人の砂田共同代表(34)は大学の同級生で同じ長崎出身。外資系金融機関に勤める傍ら、大瀬良さんと共に『長崎から世界に発信出来るサービスを作ろう』と2018年2月に会社を設立した。昨秋にネットで資金を募る『クラウドファンディング』を実施、1,000万円を超える支援金を獲得した。

日本の賃貸住宅を借りにくい外国人が長期滞在出来る施設としても活用したい考えで、国籍や職種など背景が異なる人同士が気軽に交流出来る場にしたいと言う。

長崎発『新サービス』、成功すればいいねえ。ちょっと面白そうだが、根を張るまでにはちょっと時間が必要かも。忍耐、忍耐の事業展開だな。若者に受ければブレークするかもな。


★★<地銀波乱>リーマン危機後の2009年12月、民主党政権は中小企業の借金返済を猶予するよう銀行に求めた『中小企業金融円滑法 モラトリアム法』を施行した。それから10年目。経営不振の企業を延命させてきた負の遺産が表に出て来た。

当時、金融担当相として法制化を主導した亀井静香のお膝元、広島県。1915年の創業で県内を中心に15店舗を展開する老舗の書店チェーン『広文館』は18年、実質的に経営破綻した。17年に粉飾決算が発覚。18年11月には会社の新旧分離に追い込まれ、銀行に債務免除を求めた。出版取り次ぎ大手のトーハンの傘下で再建を目指す。

メインバンクは中国地方の有力地銀、広島銀行。実は書店の不良在庫を時価で評価すると広文館が実質的な債務超過になると認識していた。本来は不良債権だが、広島銀行はモラトリアム法に基づいて正常再建に区分。新規の融資などで経営支援を続けてきた。広文館の借入残高は30億円以上に上ると見られる。

モラトリアム法の肝は銀行検査の指針、金融検査マニュアルの例外規定にある。『実現可能性の高い抜本的な経営再建計画』。不振企業がこの再建計画を作れば、銀行は正常債券として融資を続けられる。広文館はそんな例外措置で救済された1社だった。

広島銀行は『広文館は損益計算書に問題があった』とし、稼ぐ力が回復しなかったと認めた。同じように救済したマンション分譲の『日本アイコム(広島市)』も昨年8月に経営破綻した。広島銀行は18年4~9月期の不良債権処理費が17年同期と比べ3倍に膨らんだ。地元の不振企業について『リスクを取って支えるのは当たり前だが、残念ながら廃業はこれからも増える』と話す。


広島の例は氷山の一角にすぎない。金融庁が極秘に試算した数字がある。モラトリアム法での救済後に実質的な債務超過を解消出来ず、業績も回復しない企業などを法施行前の基準で査定し直すと経営破綻する可能性が高い『破綻懸念先』になる。そこへの債権額は7,000億~8,000億円――。現在、地銀106行の破綻懸念先への債券は3兆円と3倍に膨らむ。

モラトリアム法は企業の連鎖倒産を防ぐ緊急措置だった。返済猶予で時間を稼いだ企業が息を吹き返せば地域経済の回復に繋がるはずだった。だが、銀行も企業も再建計画をよく吟味せずに、時間だけが過ぎた。企業の新陳代謝を拒む副作用も残った。

私がこの広島銀行の融資案件で企業再建を主導した場面に出会ったことがある。地場の自動車部品メーカーの再建問題で、この企業が銀行から借り入れていた260億円の借金を償却する場面だった。銀行団は11行あり、広島銀行が最大200億円の貸し主。その広島銀行が200億円全部かぶると言うのだから、他行も同調せざるを得ない。しこうして、この企業は、赤字の財務部分を旧企業に残して償却。新会社は借入金のないまっさらな状態からスタートした。

この会社は、その後軽量化に役立つ部品の開発などを積極的にすすめ、トヨタ自動車にも食い込み、十分蘇生して、東証一部に上場。株主だった広島銀行に礼を尽くした。

もっとも、この企業、破綻した理由は、オーナーが関東地区にゴルフ場を建設しようとしたこと。土地の買収にかかったが、暴力団まがいの人間が一坪地主で、頑として売らなかった。あれこれ交渉したが時間は立つばかり、そのうちゴルフブームも去り、借金だけが残ったという計算だ。まあ、この企業を蘇生させるには、諸般の条件を確認した上、200億円償却したのだろうが、それにしてもすごい場面ではあった。

『金利ゼロ時代』、地銀の苦悩と苦しみは続くなあ。


★★<鶴瓶、NHK岩倉具視なるか>昨年のNHK大河ドラマ『西郷どん』。脇役ながら主役を飲み込んでしまうような『怪演』を見せたのが、腹黒さのある公卿、岩倉具視を演じた『笑福亭鶴瓶(67)』だ。その鶴瓶版岩倉を主人公に据えたスピンオフ・ドラマの計画が密かに進められている。

MHK関係者の話。『演じるまで岩倉については、500円札の旧札の肖像という知識しかなかったようですが、クセの強いキャラクターに心を鷲づかみにされたようです。鶴瓶からもう一度、岩倉を演じたいという話が出たんです。NHKにとっては願ってもない話。制作する方向でプランが進んでいますよ』。

前例がないわけでもない。2004年の『新選組!』で土方歳三を演じた山本耕史を主役に据えて、『新選組!! 土方歳三の最期の一日』が06年に『NHK正月時代劇』として放送され、高視聴率を納めた“成功体験”がある。そして鶴瓶と言えば、NHKのバラエティー番組『鶴瓶の家族に乾杯』の平均視聴率は15%前後を誇り、NHKの大功労者の一人だ。実現に向けた障害はない。何よりも鶴瓶のラブコールは相当なものらしい。

鶴瓶と言えば、お笑い界の重鎮ではあるが、俳優としてのキャリアはなかなかのもの。西川美和監督の『ディア・ドクター』では主役を張り、山田洋次郎監督の『おとうと』の演技は大絶賛された。

『すでに準備に入っている』という情報がある一方で、皮肉にも最大の懸案は人気者の釣瓶のスケジュール調整だとか。『このままでは終わらへんで―』とは、鶴瓶版岩倉の決めゼリフ。期待してまっせ!


★★<大英帝国の凋落、ここに極まり。英下院、EU離脱協定の代案8件全否決>英下院で27日、英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐりテリーザ・メイ首相がEU側とまとめた離脱協定案の代案8件が採決され、すべて否決された。
 
今回の採決は『示唆的投票』と呼ばれるもので、メイ首相の協定案に支持が集まらない中、行き詰まりを打破できる代案を探るため行われた。議員らは、離脱後にEUとの経済関係緊密化に向けた交渉を実施するかや、EUとの協定案への国民投票を行うか、離脱を中止するかなどについて賛否を問われたが、いずれの案も過半数の賛成を得られなかった。

最も過半数に近かったのは、離脱後にEUと新たな関税同盟を結成する案で、賛成264、反対272の僅差で否決された。メイ首相はこれまで、この案を選択肢から繰り返し排除してきた。また、EU側といかなる協定を結ぶ場合にも『確認のための』国民投票を行うとした案も過半数に迫ったが、賛成268、反対295で否決された。議場からは、この結果に歓声が上がった。

7つの海を支配し、陽の落ちる日はないと謳われた『大英帝国』。世界をリードした『パックス・ブリタニカ』で世界の先頭を走った大英帝国。第一次世界大戦、第二次世界大戦、インド、カナダ、オーストラリアなど殖民地の独立により、その国富や国際社会に対する政治力の減退が著しく、『パックスブリタニカ』の時代は終焉を迎えた。だが、英国民は当時の『栄光』と『虚構』を捨てきれないのだろうなあ。その点、日本は第二次世界大戦でコテンパにやられ、それまでの日本人が持ってた誇りと栄誉はきれいさっぱり捨て去った。この点、日本は英国に比べ幸せだったと思う。仮に日本が勝利し、あの軍国主義が尾を引いていると考えると、ゾッとするなあ。


★★<前代未聞!『行き先間違えた飛行機』> ロンドン発ドイツ・デュッセルドルフ行きの国際線フライトが、目的地を間違えてイギリス国内・スコットランドの空港に着陸一一。3月25日、こんな前代未聞の出来事が起きた。運航会社のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)はウェブサイトに『デュッセルドルフ行きの予定でしたが、エディンバラへと目的地が変更となりました』と案内を掲示したものの、間違った詳しい経緯はわかっていない。一方、搭乗客はそれほど怒っていないというから、なお不思議だ。

◇機体・乗員とも「借り物」だった
行き先を間違うトラブルを起こしたのは、3月25日の午前7時半にロンドン・シティ空港出発のBA3271便。スケジュールによると目的地のデュッセルドルフに9時40分に着く予定となっていた。本来この便は、BAの地方航空線を運航する子会社BAシティフライヤーが保有するブラジル・エンブラエル社製E70(定員78人)が使われるはずなのだが、トラブル当日まで3フライト続けてドイツのWDLアビエーションなる会社が保有するBae146-200という機体と乗員をリースし運航されていた。

そもそもロンドン・シティ空港は、滑走路が1508メートルしかなく、世界中で数多く使われているボーイング737やエアバス製A320シリーズを通常の定員を乗せて飛べず、定員100人以下のリージョナル機と呼ばれる小ぶりの機体しか離着陸できない。ところが、すぐ近くにロンドンの金融街シティを控えている地の利もあってビジネスユーザーの利用が極端に多く、フランクフルトやアムステルダムなどヨーロッパ内の主要都市へ小型機材による高頻度シャトル運航を行っている。そんな背景もあり、機体補充のために借りられる機体は数が限られてくる。

当初、WDLには、デュッセルドルフーロンドン・シティ間を3往復することが求められていた。が、ロンドンに着くやいなや、なぜかエディンバラへ。しかも機長をはじめ乗員らは何の疑問を持つこともなく、機体はスコットランドがある北方向へと向かっていった。飛行ルートの資料を見ても『何の迷いもなくまっすぐに』飛んで行った形跡が見られる。


◇行き先の間違いに気がついてなかった可能性
すでに各種報道でも伝えられているように、今回の問題の発端は『WDLから誤って提出された飛行計画にある』という。詳しいことはまだわかっていないが、エディンバラ空港への着陸許可も正常どおりに申請、受理されていた可能性が高い。

同機の前日(24日)の軌跡を追ってみると、デュッセルドルフからロンドン・シティへと飛んだ後、エディンバラを1往復、その後ロンドン・シティからデュッセルドルフへと戻っている。つまり、25日もスタッフたちは『このルートで飛ぶものだ』と前の日のスケジュールを鵜呑みにしていた疑念がある。搭乗客らのツイッターなどを見ると、直接的に怒りの声を上げている雰囲気はない。もし日本で国際線のフライトが国内のどこかへ着いてしまうといったトラブルが起こったら、『運航免許を取り消すべきだ!』といった過激な意見が飛び交うかもしれない。

そもそもヨーロッパでは、定時運航が妨げられる問題が非常に多く起こる。霧の発生といった天候不良はもとより、故障による機材繰りの遅れ、乗り継ぎ便接続のための時間調整、さらにフランスをはじめとする各国の管制官によるストライキなど、ありとあらゆるトラブルが目白押しだ。したがって『飛行機は定刻どおりに飛ぶもの』と信じている人々よりも、概して『数時間遅れることを加味し、パツパツのスケジュールは作らない』と自衛策を採る人々のほうが多い。そんな背景もあり、遅延や取り消しによる「とばっちり」で約束に遅れる人や来ない人への対応はどちらかといえば寛容だ。

◇この夏は借り物の機材と乗員が増える?
今回のケースでは、『あの行き先勘違いフライトに乗っていたこと』をネタにして、ビジネス上のコミュニケーションをさらに広げようと考える『被害者』がほとんどのように思える。EUの規定により『1500キロ未満のフライトで2時間以上遅れた場合は補償の対象』となるので、何らかのお見舞金的補償が得られる可能性もある。そんな背景を総合的に考えると、『3時間半遅れでデュッセルドルフでのランチは食べられなかったが、そこそこ仕事もできて、お金も戻ってきそうだからまぁいいかな……』と落ち着くのではないだろうか。

イギリスの著名航空アナリストの1人、サイモン・カルダーさんは『この夏、機材と乗員をどこから借りて飛ばすウェットリース運航便が激増する可能性がある。なぜなら、ボーイング737MAXシリーズが飛べない分を何かで埋める必要が出てくるかもしれないからだ』と懸念を口にしている。標準化されたサービスの提供がままならないリース機や乗員による運航便は、顧客に対する心証は得てしてよくない。今回の『行き先勘違いフライト』の教訓を胸に、航空各社は確実な安全運航を心がけてほしいものだ。まあ、何とものんびりした話で結構だねえ。飛行機事故でなかったのがもっけの幸いだ。


★★<プロ野球開幕戦>うっれしいなあ。菅野をぎゃふんと言わせたカープ。いよいよ、プロ野球2019が始まった。やはり開幕試合は、一種の緊張があるねえ。いい試合が各地で展開された。一番の注目だった、カープ-巨人戦。先発、大瀬良、菅野ともいいピッチングで経過。が、カープ安部が菅野の高めに浮いた失投を見逃さず、ホームラン。カープは8回にリリーフ陣から4点をもぎ取り、緒戦を白星で飾った。大瀬良は塁を埋めることもあったが、8回11三振と好投し、今季に対する意気込みを見せた。巨人に移籍した丸が注目されたが、何故か4打席4三振と振るわなかった。
  巨人0-5広島   ヤクルト1-2阪神   中日1-8DeNA
  オリックス3-7日本ハム   楽天4-5ロッテ   西武  - ソフトバンク

◇大瀬良、巨人をゼロ封
カープ・大瀬良は開幕巨人戦で8回に最後にして最大のヤマ場を迎えた。1死一、二塁で打席には昨季まで同僚の丸。3三振を奪って迎えた4度目の対決だった。『対戦経験がない。いろんな球種を使って反応は見ていた』。カウント1―2から決め球に選んだ直球を外角低めに決め、見逃しで4打席連続三振に退けた。
 『丸さんの時は雰囲気が凄くて、これで打たれたらどうなるんだろうと…。お世話になった先輩ですけど、抑えることが恩返しになると思った』。


6回には中軸を3者連続三振に仕留めるなど計11奪三振。『カットボールが真っすぐのような軌道から曲がってくれた』と5奪三振を稼いだ最大の武器に胸を張った。


6年目で初の開幕投手。追いかけ続ける師匠がいる。1年目のオフから3年連続で合同自主トレした前田(ドジャース)だ。新人だった14年の中日との開幕戦で7安打されても6回2失点で耐えた勇姿を『立ち上がりがよくなかったのに投げ続けていた。エースって凄いんだなと…』と今も忘れていない。


同じように7安打されても8回無失点の粘投。『相手は菅野さんだし、走者をためても、ホームを踏ませなかったらいいと思っていた』。赤ヘルを背負う責任感を込めた124球で昨季最多勝同士の投げ合いを制した。ウイニングボールは開幕前に結婚した真由夫人に渡すそうで『いつもお世話になっているので…』と照れた。エースとして堂々とリーグ4連覇への快発進を呼んだ。


★★<大人と子供。巨人軍は個人軍>
2019.3.29(金)
広島5-0巨人 マツダ

皆さん落ち着きましょう。菅野と巨人に勝ったぐらいで大騒ぎしない。
野球の質がまるで大人と子供。
8安打0点。7安打5点。
今年も10ゲーム差あります。広島vs巨人。

◇四番岡本?
丸の4三振は岡本のおかげ。丸には存分にボール球で攻めることができますね。
いつまで「3割30本」の幻想にとらわれているのか。個人軍。

丸の3割30本と岡本の3割30本は内容がまるで違うんです。
おい巨人ファン、岡本和真を潰すなよ。岡本は日本の宝だから。

岡本はプロの四番を張るにはまだ幼すぎる。年齢じゃなくて打撃が。
一本打った? レフト前?
あの打撃を見て私はゾッとしました。マジで終わるぜ岡本和真の野球人生。
小手先で当てに来た岡本。ヤバいよ岡本、あのヒット。
打撃を崩した瞬間を見た気がした。オープン戦も1割台。
あれなら春先も確実に1割台。岡本和真。今日の床田を打てるはずもないバットの軌道。


◇エース大瀬良?
いっぽうのカープ。今年もド迫力。一番ゾッとしたのが7回裏の大瀬良の打席。
7回裏1-0。2死無走者。打席に9番大瀬良大地。
110球7回0失点の大瀬良をなんと打席に送った緒方監督。
くーーーシビれた。
これぞ開幕戦。これぞエースの戦い方。
目先の1勝なんぞクソとも思ってないメイショウオガタ。

いや勝ちに行ってると思いますよ。目先の1勝。
しかしね、フラとレグとザキを擁するカープ。相手は菅野。1-0の1点差。
ここで110球の大瀬良を8回表も投げさせる。
解説の浩二と江川、妄想のひが。この采配に昭和世代はみな驚いた。

新元号は明後日発表。時代は変わる。
大瀬良続投に私はシビれた。このチーム、今年も強い。
緒方はいよいよ名将だ。ずっとついてくぜ。


8回表の原辰徳。100球の菅野に代打阿部。うむ当然。常識で定石。
続投の大瀬良。降板の菅野。エース対決は大瀬良の勝ち。
自ら敗北、原一族。俺が菅野なら絶対先に降りない。
エース対決は先に降りたほうが負けなのだ。

この場面で「もう試合なんか負けてもいい」と私は思った。
だって大瀬良は菅野に完全勝利しましたから。
目先の1勝じゃないんです。大瀬良は菅野に投げ勝った。
昨日の大瀬良。ちょっぴりエースに見えました。
でも私はまだ完全に信用しませんよ。変化球が多すぎるから。

◇変わらない巨人野球
去年も再三言ったけど「引っ張ってこない巨人打線」は全然怖くない。
今日も見てみな。巨人打線。フルスイングしてくるヤツが一人もいないから。

みんな当て逃げ打ち。全然怖くない。監督も当て逃げ。
炭谷を正捕手起用とか、ゲレーロに熱血指導とか全部真っ赤なウソ。
見る目なさ過ぎ、原辰徳。


断言しよう。カープは巨人に絶対負けない。
なぜ言い切れるかというと巨人が個人軍で、カープが全員野球だから。
『菅野は頑張った。相手が良かった』と言う原監督。
選手会長が『スコアラーさんのおかげ』と言ったカープ。

通訳も広報もグランドキーパーもみんながチームで家族な広島カープ。
大型補強の原巨人。ナカジ、岩隈。みなさん立派な個人軍。
完全に別次元。負けるはずないでしょ。
昨日のカープ打線は見逃しストライクがほとんどありませんでした。ド迫力。

◇目指すモノが違いすぎる
大瀬良が良かった悪かった、じゃないんだな。
誠也が打った打たなかった、でもないんだな。

動かざること山のごとし。緒方が目指したモノは開幕戦の勝利ではないんだな。
緒方とチームが目指したモノは秋にゲットするモノ。
いや、今年も夏にゲットしそうだな。


最後にリーダー菊池にふれときます。4回表の守備。
カープが3回裏に1点を先制した後の巨人の攻撃。
ポテンヒット2本で2死12塁。打席に7番田中俊太。
12塁間を転がるゴロ。これを回り込んで静かに捌いた菊池。
ダイビングキャッチせずに回り込んで悠々アウトにしたので誰も騒いでいませんが、このプレーはメジャーリーグでも通用する菊池のビッグプレーですよ。
このブログだけでも褒めときます。キクの守備。
今年は開幕からキレてます。走塁も速し。メジャーに行くのか?応援するけど。

おしまい
(参考: 『カープファンの構想と妄想』)

いつもこのブログを見て感心する。目の付け所、切り口がシャープさんなのだ。地元紙、中国新聞とは雲泥の差だと、拙者は思うねえ。とても参考になる。巨人の打者が当てに行っているとは、まさに言い当てて妙だなあ。

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