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『いずみたく物語② アルバイト劇団・小熊座を立ち上げる』

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<演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。>

★今日の画像は、J1サンフレ、横浜戦に白星を献上した『パトリック』の雄姿、ついに『時給が1,100円』になった広島市内のガソリンスタンドアルバイト募集看板、そして北イタリアの名峰というか、奇峰というか、一度は歩いてみたい『ドロミテ』です。山っていいですねえ、本当に。

広島でもアルバイトの時給がうなぎのぼり。飲食店などの店員で、時給1,500円を超えるようになったとの噂を聞きましたが、このガソリンスタンドの募集を見て、さもありなん、と感じます。企業、お店の採用担当者は頭を相当に悩ましているでしょうねえ。時給を上げても、アルバイト総数は変わらないのですから。


★★★鎌倉の海岸は今と違って、ハイウエイもなく、材木座から鎌倉駅まで、毎日、夕日を眺めながら、ロマンチックな海岸を歩いた。夕日に赤く燃えた海を眺めながら、前田武彦が、『たくチャン。ジャズって知ってるかい。なんだか体が自然にリズムを取りだして、ジッとしていられなくなるんだ』。アメリカ軍のモータープールで、アルバイトにジープの運転手をしながら通学していたので、進駐軍の制服のお古を着た彼は、ボクに『ジャズ』を説明してくれた。初めて聞く言葉、ジャズ。当時、まさか音楽家になるとは夢にも思っていなかったボクは、ジャズという言葉をはるか遠くの感覚で受け止めていた。

アカデミアに入学する前に、一時期、道楽を兼ねてピアノのレッスンを受けたことのあるボクは、母に『ボクも母さんのように音楽学校へ行きたいな』と冗談まじりにおからかってみた。『音楽学校に行くなら、ピアノを背負って、家を出なさい』と母は、自分が祖父に言われた通り、ボクに言った。アカデミアの演劇科に入るときも、河原こじきになるのかと、親戚中の反対を押し切って入学したのだが、どういう訳か、ピアノだけはソナチネの初歩まで勉強していた。前田武彦にジャズの話を聞いて、再び心の奥にボクの音楽への恋心が芽生えてくるのを覚えた。

『たく!劇団を作ろうか』。何を思いついたのか、前田は突如ボクを誘った。早速、二人でアルバイトの出来る劇団を作った。ボクが脚本を書いて演出する。前田が主演をする。劇団員全員でコーラスを勉強して小学生達の前で歌った。劇団の名前は『小熊座』。18歳の前田が12歳くらいの浮浪児に扮して、『お母ちゃん、会いたいよ』と絶叫して、小学生達の涙を絞った。小学生達の団体入場料は99銭。1円になると税金がかかるから。結局アルバイトにもならず、家から持ち出しの状態の貧乏劇団だった。


やがてこの劇団の女優として、ボクの初恋の女性が登場する。当時ボクの家は、上野の音楽学校や美術学校のある森から鶯谷を抜けた日暮里の山の上にあった。五坪ほどの自宅の庭には、舞台装置の置き場になっていて、公演が近づくと夜を徹して大工仕事に励んだ。劇団全部で雑魚寝をしたり、中には居候を決め込む劇団員もいたりした。家の中は歌声が絶え間なく、『可哀そうに。今泉さん(ボクの本名)の息子さんは、とうとう気が狂ったよ』と言う近所の噂に、母は随分悩まされた。

だが、一番困ったのが女優不足である。それまでの主演女優は、セミプロと言うか、アマチュアと言うか、鎌倉在住の良家のお嬢さんを口説いて、手伝ってもらっていた。ところが劇団がプロ化し、活動範囲が広くなるに従って、この主演女優は負担が重すぎると言って辞めてしまった。困ったあげく、ボクらは女形などで我慢するほかなかった。しかし、真相はボクと前田が、その娘のハートを射止めようと二人で競っていたので、彼女は困った身を引いたのかも知れない。とにかく二人は失恋した。ボクが17歳、前田が18歳の秋である。 (参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<福島・白河、とら食堂>たかがラーメン、中華そばと言うなかれ、だな。福島県白河市にある『とら食堂』。店は田んぼが広がる田舎らしい広々とした景観の地にある。しかし開店前から多くの人達が詰めかけ、自動車ナンバーは函館から名古屋、宮崎まで。とにかく全国からファンが駆けつけると言う『ラーメン屋さん』。この手打ちそば店を経営するのは、『竹井和之さん(63)』。父の時代からの店を引き継いだ。

しかし父の味を超えるまでには相当の艱難辛苦があった。やっと超えたか、とお客さんが『お父さんを超えたね』と励ましてくれた。秘訣、コツは『ラーメンばか』。一生懸命ラーメンのことばかりを考え、毎日の仕事の中で小さな工夫を凝らす。そして『福島に竹井あり』と言われる現在も、これでいい、と思ったことはない、と言う。300人前のラーメンを仕込むため、朝は5時から準備に入る。『好きだからあきない、好きだからやる。毎日食べてもあきない、水のようなもの。何日でも食べられる、後を引かない』。豚骨ラーメンの本場、博多に支店を出した。六本松にある。今度博多に出かけたら、
のぞいてみよう。


★<中国テーマパークラッシュ>中国国家発展改革委員会NDRCは、全国で起きているテーマパーク建設ラッシュについて、質の低いまがいものが作られ、地方政府が債務を抱えるリスクが生じていると警鐘を鳴らした。政府の不動産開発バブルに対する警戒感が浮き彫りに。

NDRCはウェブサイトに掲載した声明で、テーマパーク開発業者は監視を強化し、『地方の債務リスクや社会面や金融面のリスク発生を抑えるべきだ』と指摘。テーマパーク開発ではコンセプトが不明瞭なケースや、やみくもな建設、質の悪い模倣などが見受けられ、地方政府に債務リスクが生じつつあるとしている。何でも勃興期には、玉石混合の状態になるからなあ。今中国のテーマパークはその時期なのだろう。丁度日本の30年ほど前かな。


★<小学校校長、児童母親と4年も不倫>小説やマンガの世界だけではないのだなあ、教師と児童母親の不倫って。東京都教育委員会は、在籍する児童の母親と4年にわたり性的な関係を続けていたとして、多摩地域の小学校の男性校長(54)を懲戒免職処分とした。

都教委によると、校長は平成26年4月頃から今年1月9日まで、勤務している小学校に通う児童の母親と交際し、性的な関係を持っていたと言う。今年1月、地元の教育委員会に匿名の投書があり発覚した。校長は都教委に対し、児童の母親と関係を持ったことを認めて、『立場を忘れ行為を犯したことを深く反省します』などと話していると言う。本当に罪作りな話だねえ、まったく。

『懲戒免職』とは、退職金が出ない解雇なのだ。小学校校長まで出世して、退職金なしで首に。明日から家族は一体何で食べて行くのだろうかな。元校長は何で収入を得るのかな。心配だ。


★<巨人単独最下位>カープの出足好調と見たが、すぐに投手陣の乱れ、鈴木の欠場から打線が湿り、不調の際に至っている。が、それより無惨なのが巨人。村田を放出し、若手起用と新機軸を打ち出したが、岡本の好調も寸劇止まり。一昨日、11日は、前夜の再現のような逆転負けで、由伸巨人が12年4月25日以来の単独最下位に沈んだ。

2点を先制された直後の6回に3得点。連敗脱出のお膳立てを整えて迎えた8回。前夜は上原が、そして今度は沢村が大炎上。屈辱的な連敗を喫した。凍り付いたスタンド。試合後、由伸監督は平静に言葉をつないだ。『昨日は上原が打たれましたけど、今の後はこの4人が勝ちパターンの投手ですので、この4人には頑張ってもらうしかないのでね』。

2死からの悪夢だった。ロペス、宮崎の連打で、1、3塁とされ、代打乙坂に右中間を割られる逆転2塁打を浴びた。衝撃は更に2死、2、3塁から戸柱の2点2塁打でダメを押された。2死からの連続長短打で、4失点。沢村は『連敗を止められなかったのは僕の責任。申し訳ない』と声を落とした。昨季の13連敗以来ともなる5連敗。連敗中はすべて先制されており、主導権を握れないまま戦いが続いている。開幕から11試合で、12球団で唯一クリーンアップの一発がない。負の流れを食い止める強烈な一撃が待たれる、ジャイアンツではある。


しかし、ではある。連敗脱出を目指した昨夜の巨人。初回いきなり大竹が打たれ、5失点。由伸監督も、初回からの5点は重い、とため息をついた。打順は1番に坂本、3番にゲレーロ、4番マギー、5番に岡本という新打順。マギーが初回に3ランと、今季初めて主力でホームランを打ったが、そこで終わり。横浜の新人投手東に牛耳られた。敗戦投手の大竹は2軍落ち。セリーグの借金を巨人一人で丸抱えという、14年ぶりの屈辱にあえいでいる。

ポイントは投手陣。エース菅野に田口の復調が期待される。今日は、投手陣の弱弱球団同士、カープと巨人の対戦である。はてさて、どちらかの投手陣が投げ勝つか、がポイントだね。


★<警察官女子中学生買春>女子中学生に現金を渡す約束をしてみだらな行為をしたとして、千葉県警は千葉南署の巡査長(30)を逮捕した。巡査長は、1月23日、県内のホテルで、スマホの出会い系アプリで知り合った女子中学生が18歳未満であることを知りながら、現金を渡す約束をして、みだらな行為をした疑い。県警によると、女子中学生が3月5日に警察署に相談して発覚。2人は無料通信アプリ『LINE』で連絡を取り合い、事件当日に初めて顔を合わせたという。巡査長は『自己の性欲を満たすためだった』と容疑を認めている。まったく、な、違法行為はいかんぞよ、警察官諸君、銀行員諸君、教員諸君。『自己の性欲を満たすため』なら他の方法もあろうになあ。


★<大甘、財務省次官のセクハラ発言>福田次官から『彼氏はいるの、と聞かれたので1年ほど付き合っている人がいると答えると、どのくらいセックスをしているの、と聞かれ、相手が電通マンだと知ると、それはお前、遊んで捨てられるぞ、と暴言を吐かれた』と言われたと大手新聞社の女性記者。『キスしていい、は当たり前。ホテル行こうって言われた女の記者だっている』と別の大手紙記者。記者にとってみれば、財務次官は貴重な情報源。福田次官の振る舞いは、自身の立場を利用した『セクハラ』に他ならない。口頭注意だけで済むことか、と思うねえ。もう官僚も首相や財務相のDNAを引き継いで、傲慢体質がしみ込んでいるような気がする。

ところが、である。麻生財務相は、『きちんと緊張感を持って対応するようにと、訓戒を述べたということで十分だと思っている』と述べ、財務省として調査を行わない考えを示した。ゆる財務省だなあ。セクハラは『犯罪』だということを知らないんだろう、老人麻生財務相は。こんなのが政府の閣僚であること自体、おかしな国だと思うねえ。閣僚失格の麻生ぼっっちゃんだよな。


★<真っ黒な柳瀬元秘書官>『記憶のある限り、会っていない』。愛媛県、今治市職員との面会事実を否定した柳瀬元秘書官の発言は、心の中で会っている事実を思い出しながら吐いた言葉ではないか。小泉進次郎さえ、『記憶があるかぎり、との発言には違和感を持つ。なぜ、はっきりと会ったことがないと言わないのか』と疑問を呈している。国会の証人喚問であり、訴追を逃れるため、用意周到に選んだ言葉だと推定できる。愛媛県の備忘録に掲載された事実を、周辺の官庁から追認する証拠、発言が相次いでいる。

一番厳しいのは、掲載された政府側の出席者の一人が、その場で柳瀬が『首相案件』との発言があったことを共同通信に認めていることだ。確か、柳瀬は国会証人発言の中に、記憶がなく、面会者などの記録は取っていない、と発言している。さらには、日テレの報道で、愛媛県側と柳瀬との面会について、面会を記した記録が農水省に残っていたと。秘書官たるものが、日程管理をまったくしていないという不思議さに黒い疑問を抱いた。


この先にある、獣医学部の新設公募時期設定に柳瀬がどれほど関与したか、また加計理事長とどれほどの深い仲であったかが、問題の核心となる。獣医学部の公募は、すでに準備万端を整えていた加計学園だけが滑り込める日程であり、京都産業大学はその日程の厳しさから応募を断念した経緯がある。加計と柳井が結びつけば、首相安倍が何も知らなかったとしても、獣医学部疑惑の責任は待逃れない。一部の雑誌では、6月安倍退任説が流れている。そして、与党内からも暗に安倍首相の責任を追及する発言が相次いでいる。

さらには森友学園問題で、払い下げ価格を8億円値下げした経緯に作為的な事実が表面化した。そして理財局は、払い下げ価格は正当なもので、手続きに沿って算出されたもの、という言質が、大坂国土庁の証言で覆り、何とかゴミの処理代を膨らませる依頼をしているし、森友学園にダンプ何千台もつかってゴミを排出したと発言するよう依頼し、ことわられている。一体この国の官僚達はどんな仕事をしているのだろうか。自民党幹部が『タガが外れたように何でも出てくる』と語っているほか、閣僚経験者は『政権の末期的症状だ。どこから立て直していいのか、手のつけようがない』と話すなど、危機感が広がっている。モリカケ問題の疑いは広がるばかりで、収束しない。内閣総辞職に至るのは間違いなさそうである。

『いずみたく物語③ 中央演劇学校に転入』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望した『いずみたく』。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、ベンツが開発しているセダン『Sクラス』とほぼ同じ大きさの高級EV、広島市アステールプラザ(市民会館)に昨秋設置された『授乳室』、そして私の日頃の山歩きホームコース『牛田連山の燃える若葉』です。ベンツのSクラス高級EVは、テスラの『モデルS』の対抗馬として需要を取り込む計画。やっぱり、高級車販売網ベンツの力はテスラも侮れないだろうな。広島市の公共の場での授乳室設置はとてもいいことだ。子供と女性に優しい広島市であってほしい。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★ボクが18歳の春。M子が入座してきた。ボクはすっかりM子に惚れてしまった。4つ上の彼女は、かなり恋愛経験も豊富だったのか、それとも年下のボクが可愛いかったのか、すっかり意気投合してしまった。

ボクの自宅の近所は谷中の墓地。デートする場所には不自由しなかった。ボクらは真剣に恋をした。そしてボクが20歳を過ぎたら結婚しようと誓い合った。鎌倉アカデミアは、経済的困難のために学校運営がうまくゆかず、東洋大学、二松学舎との合併話が起きていた。教授達も落ち着かなかった。学校が鎌倉から大船へ移転してからは、ボクは毎日、松竹の大船撮影所に遊びに行っていた。そして毎日毎日、芝居や映画を見続けた。有楽座、帝劇、日劇は、楽屋から入り込んで客席に抜ける道をお覚えて、毎日のようにタダ見をしていた。

そのような生活の中で、M子と二人で、『真剣に芝居をやろう』と話合った。それには、もう一度二人で最初から勉強することだ、と決心して、鎌倉アカデミアを中退し、中央演劇学校に入学した。ボクとM子と津上忠の3人が思想的にも一致して、行動を共にした。『小熊座』も経済的困難とか、意見の対立から解散してしまった。


鎌倉アカデミアも他の大学と合併してしまって、山口瞳、岩内克己、高松英郎、前田武彦達も、それぞれの道を歩いて行った。花柳流の名取であった山口瞳の妹も、演劇の道を離れて、後にジェリー伊藤と結婚する。

中央演劇学校では、山川幸世が主任教授だった。山川さんには、学校時代及び劇団生活を通じて大変お世話になった。特に彼に教えられた音声学。日本語の発音とアクセントの勉強は2年間みっちり叩きこまれた訳で、これは現在のボクの作曲に大きなプラスになっている。

コーラスは主にオペラ歌手の関忠亮さんが指導してくれた。『若者よ、体を鍛えておけ』という、戦後の若者なら必ず歌った歌の作曲家であるが、本来は声楽家だ。学校での勉強は充実してきたが、困ったのは生活である。なにしろ親に無断で、学校を中退してしまったり、親戚中の反対を押し切って、芝居をやっているのだから。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<『箱根の坂(北条早雲)』伊勢新九郎・早雲には普通北条姓を冠される。ただ、彼自身北条を称した形跡がないばかりか、どうも自分の姓名に無頓着だった臭いがある。この奇妙人について重要なことは歴史的に戦国の幕を切って落としたことである。さらには室町体制という網の目の荒い統治制度の中にあって、はじめて『領国制』という異質の行政区を作ったことも挙げねばならない。日本の社会史にとって重要な画期であり、革命と呼んでもいい。

この制度は、同時代の西洋における絶対君主制の成立と重要な点で似ている。絶対という用語のまがまがしさによって毛嫌いされかねないが、しかしいい点もある。この体制によって人々は自主的に、あるいは組織的に働くことを知り、また商品の流通を知り、人によっては、日常の規範まで身につけたとされる。


礼儀の師匠である伊勢家の傍流である早雲の小田原体制では、それまでの無為徒食の地頭的存在を許さぬもので、自営農民出身の武士も、行政職も、町民も耕作者も皆こまごまと働いていたし、その働きが領内の規模の中で有機的に関連しあっていた。早雲自身教師のようであった。士農に対し日常の規範を訓練し続けていた。このことは、それまでの地頭体制下の農民にほとんど日常の規範らしきものがなかったことを私共に想像させる。早雲的な領国体制は、19世紀に江戸幕府が崩壊するまで続くが、江戸期に善政を敷いたと言われる大名でも、小田原における北条氏には及ばないという評価がある。『箱根の坂』は、そういう気分を交えつつ書いた。ただ早雲の前半生が分からない。

彼が、室町幕府の官僚であった伊勢家の傍流に属していたらしいことは、ほぼ間違いがない。この物語の中における早雲の前身については、実際の早雲の様々な小さな破片を集め、恐らくこうであったろうという気分が高まるまで待ち、造形した。この作業ほど、ひめやかな悦びはない。(参考:司馬遼太郎著『箱根の坂(北条早雲)』


★<行き当たりばったりのトランプ>中長期を見ず、秋の中間選挙の得票数にしか目に入らぬ、行き当たりばったりのトランプ大統領。今度は、一旦脱退したTPPへの復帰を検討するよう指示した。ワシントンポストは、大統領が共和党のベン・サス上院議員や州知事らと行った貿易にめぐる会合で突然この決断を下したと報道。大統領は、『我々の条件での復帰を検討するよう指示した』と伝えた。

会合の出席者らは、TPP復帰により、TPPに参加していない中国との間で現在起きている貿易摩擦での米国の立場が強まる可能性を指摘している。一方、日本の河野外相は、『一部だけを取り出して再交渉というわけにはいかない』と述べ、安易な再交渉には応じない考えを示した。


★<大ニュース、14年前の殺人犯人捕まる>14年前、広島県廿日市市で女子高校生が殺害された事件の犯人が逮捕された。犯人の男性(35)は宇部市に在住。同僚の尻を蹴飛ばした暴行事件で、警察から事情聴取を受け書類送検されたことから、指紋とDNAが廿日市殺人事件の現場に残されていたものと一致したもの。この事件は、犯行後、手掛かりがほとんどなく必死の捜査にもかかわらず、以後迷宮入りの事件かと思われていた。私も廿日市市にある『極楽寺山』に度々登っているが、廿日市市では、電車の停留所、コンビニから山道にまで似顔絵、手配告知の張り紙が貼られていて、懸賞金は『300万円』もかけられていて、事の重大さを感じさせていた。

広島県北の臥竜山で殺害され、バラバラに切断された島根県立大の女子学生の事件も迷宮入りかと、疑われた頃、犯人が高速道路の事故で死んでいたことが判明し、納得が不十分なまま決着。が、この廿日市女子学生の事件は、迷宮入りにならず、犯人が生存していたことに一縷の安堵を覚える。犯人には極刑を言い渡してほしい。


★<韓国反ダンピング課税は違反-WTO>WTOの『紛争処理委員会・パネル』は、日本製の『空気圧伝送用バルブ』に対する韓国の反ダンピング課税をWTO協定違反と認定し、是正を勧告した。日本政府は『主張の核となる部分が認められた』と評価している。

空気伝送用バルブは、自動車や半導体などの製造装置に使われる部品。韓国政府は、2015年8月、日本製品が不当に安く輸入され自国産業に損害を与えたとして、最大22.77%の追加関税を適用した。日本は16年、この関税を協定違反としてWTOに提訴していた。領土問題を含め、慰安婦問題、徴用工問題など理不尽なことばかりの韓国なり、だ。


韓国人は歴史を大変誤解している。日本は韓国と戦争状態になったことはなく、日本からの戦後倍賞も、韓国側のたっての願いと米国の介入で行ったもの。戦時中、韓国人は法的には日本人であり、韓国の日本への併合は国際的に合法であったのだ。当時の国際社会で先進国が途上国を植民地化し、民生の安定を図ることは認められていたし、事実朝鮮の併合は国際社会から認知されていた。朝鮮の人達はオーストリアがナチスドイツに併合され、ドイツ人となり、大戦後相手国への倍賞責任を共同で負ったのと同じ立場なのだな。いわば、朝鮮は日本と連合して戦争に突入した、と法的には区分されるのだ。歴史、国際法が論理的に理解できていない韓国人に何を説いても無理な話だがな。


★<待遇同一化のため正社員の手当削減>日本郵政が、正社員5千人の住宅手当を今年10月から廃止する。この手当は正社員にだけ支給されていて、非正社員との待遇格差が縮まることになる。同一労働同一賃金への動きが高まっているが、正社員の待遇を引き下げて、格差の是正を行うのは異例だ。廃止の前提として、10年間は手当の一部を継続支給することで摩擦を避けている。しぶしぶ組合も他の交渉条件との折り合いで受け入れたらしい。面白い。


★<西野コーチ陣、サンフレ関係から2人>電撃解任となった『ハリル解任』から、新しく日本代表の監督になった西野新監督。新監督を支えるコーチ陣に、森保元サンフレ監督と、下田サンフレGKコーチが加わった。チーム力アップに寄与すればいいねえ。ガンバレ、サンフレ2人衆。


★<京都賞賞金1億円に増額>稲盛財団は、科学や文明の発展に貢献した人に贈る『京都賞』の賞金1賞5千万円を今年度から1億円に増額する。2019年の賞創立35周年を前に、ノーベル賞の賞金並に改める。京都賞は、稲盛さんが200億円の個人資産を拠出し、1984年に創設。『先端技術』『基礎科学』『思想・芸術』の3部門があり、毎年11月に授章式を行っている。これまでに、山中伸弥京大教授ら国内外の計105人と1団体が受賞している。稲盛さんは、『受賞者の方々の燦然と輝き続けることを願い、賞金額を増額することにした』とのコメントを出した。大阪大学医学部の入学試験に失敗し、鹿児島大学工学部にしぶしぶ進学した稲森さん。『京セラ』の創業で、電子部品へのセラミックス応用に成功し、大富豪家、大経営者に。JALの再建を成功させた話は超有名だ。人生、何が幸いするか分からない。まさに『人生は塞翁が馬』だ。


★<大谷フィーバー企業も沸く>米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平の活躍にファンは沸き立つが、大谷の活躍は球団、ファンだけでなく、企業も動く。JTBは、エンゼルスの試合観戦ツアーを発売した。HISは観戦人数枠を増やす。

インタビューを受ける大谷選手の後方には『FUNAI』の文字が刻まれたボードが立つ。米国で液晶テレビなどを売る船井電機のロゴだ。18年2月にエンゼルスとパートナーシップ契約を結んだ。二刀流の大谷選手は出場機会が多くなりそう、と期待する。寝具の西川産業は宣伝キャラクターとして起用し、開幕後の国内販売は2ケタの伸びと言う。大谷選手の活躍には、ファン、球団以外に関連する多くの人達を喜ばせている。嬉しい、いいことだねえ。それにしても西川産業はものを見る目があり、行動力が素早い、な。


★<菅官房長官、チョンボだね>菅官房長官は、13日午前の記者会見で、加計学園問題で、柳瀬元秘書官が愛媛県職員らと面接したかどうかについて、『政府として答える立場にない。既に柳瀬元秘書官は、そういうことは言うわけがない、と述べていることも事実だ。政府としては今後、国民の疑念を招くことがないよう努力していくことが必要だ』と語った。

柳瀬元秘書官の言動に不審点があり、それを証明する愛媛県の文書や、同席した政府職員の証言もあり、国民は疑惑の目で見ているのだ。その疑惑を晴らそうともしないで『答える立場にない』『国民の疑惑を招くことがないよう』とは、何たる暴言、傲慢。もう阿倍内閣の崩壊を見越して、投げやりな発言としか受け取れない。自衛隊問題、モリカケ問題は、内閣ののど仏に刺さった小骨ではあるが、そこから膿を出しているのは、政府、阿倍首相関連なのだという認識に欠けた、菅官房長官の発言である。記者もこの点を追求すべきであった。誰も質問していない。質問すれば、取材面で政府から意地悪するからな、内閣、官僚、閣僚は。もうあちこちで、ウソを平気でつく政府になってしまった。


★<政府・自民党広報紙、読売新聞の変節>モリトモ問題では、前川前文科省次官の発言に対し、『出会い系バーに通っていた』と、『読売新聞』はやらせ報道をした。まさに読売新聞は、政府・自民党の広報紙である。ニュースソースは内閣府であろうと推察されている。その自民党、内閣の広報紙である読売が、ここのところ、モリカケ問題でややスタンスを変えて、政府、内閣攻撃の報道にスタンスを変えている。もう阿倍内閣の寿命は長くないと、見切ったのであろうか。従来では見られなかった文脈での報道、ちょっと驚いたな。渡辺恒雄さんは、元気なのだろうか。近頃声を聞かないが。読売新聞のトップは、命がなくなるまで『代表取締役』に留まるのかねえ。まさに読売新聞の常識は世間の非常識だな。


★<チンプンカンの麻生大臣>福田財務省次官のセクハラ問題について、麻生大臣は国会では『きちんと緊張感を持って対応するようにと、訓戒を述べたということで十分だと思っている』と答弁しているのに、13日の閣議後の記者会見で、『事実だとするなら、それはセクハラという意味でアウトだ』と語った。続けて『内容がどの程度、事実かどうかわからない』とも述べ、処分について考えていないと否定した。週刊新潮さん、なんとかなりませんか、このネジの緩んだ財務大臣や次官のセクハラ。当然更迭に値する内容だと、拙者は思うね。もうゆるゆる、歯止めのない、緊張かもどこかへ飛んでいった阿倍内閣ではある。具体的な記者名、メディア名を添えれば、当然財務省からしっぺ返しが来る。大臣が体を張って、被害にあった女性記者達を守ると発言すれば、新潮は本人に同意を得た上で、氏名を公表するのではないだろうか。ポイント、キーは、麻生さん、あなた次第なのですよ、この問題も、あの問題も。

と、麻生大臣の『事実かどうかわからない』との言葉尻を捉えて、週刊新潮は13日午後福田次官がセクハラ発言をしている『音声データ』をネット上に公開した。さあ、どうする麻生大臣殿。内容は、福田次官が30代の女性記者に『胸触っていい?』『予算が終わったら浮気するか』『抱きしめて言い?』などと話したとする音声データを公開した。上野副大臣は、衆院厚労委員会で『音源を確認し、しかるべき対応をさせていただきたい』と述べた。さあ、またもや火の粉に煙の阿倍内閣だICレコーダーのすごい高機能、恐るべし、だ。


★<愛媛県知事の気概>中村愛媛県知事は、獣医学部文書問題で国会招致を受ければ、自分自身が出席し対応すると語った。すでに担当からは十分な聞き取りを終え、今は話せない部分もあるが、国会が招致を決めれば自分が出席し、職員にいらぬ精神的プレッシャーをかけたくない、と。まさに景色は内閣府対愛媛県の様相を呈してきた。面白い。


★<マツダ・エジソン賞受賞>広島の自動車メーカー・マツダが、次世代ガソリンエンジン『SKYACTIV-XスカイアクティブX』で、米NYで開催された『2018 Edison Award エジソン賞』の表彰式において、『Engine Enhancements エンジン改良部門』の金賞を受賞した。マツダが開発した、『火花点火制御圧縮着火』により、ガソリンエンジンで圧縮着火の実用化に世界で初めて成功した画期的な内燃機関が評価されたもの。

燃費改善率は現行ガソリンエンジンの『SKYACTIVE-G』比で最大で20~30%、トルクは全域で10%以上、最大で30%改善する見込みであり、環境性能と走りの楽しさの両方を飛躍的に高めているそうだ。この『SKYACTIV-X』を搭載したマツダの次世代商品は、2019年以降に全世界で順次導入される予定だ。EVへの注力もトヨタと合弁企業を設立するなど視野に入れながら、現在世界で一番多く使われているガソリンエンジンの改良、改革。火花によらない超リーンな燃費改善型のエンジンを開発したことになる。広島発世界の偉業だ。ガンバレ、広島のマツダ。

『いずみたく物語④ M子に失恋、ブロバリンを200錠飲む』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、貧打のカープの中、打率0.425、さらに出塁率0.603(13日現在)と驚異的な数字で両リーグトップを走るカープの『丸選手』と、広島のマツダが『エジソン賞金賞』を受賞した次世代ガソリンエンジン『SKYACTIVE--X』、そして近所のミモザ(フサアカシア)、キルタンサス、ハナニラです。春の花っていいですねえ。ミモザを庭木にしているのは、珍しい。私が見たのは2軒目である。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★世の中にアルバイトと言っても、生活のためのアルバイトと、勉強のためのアルバイトがある。とにかく食べるためと、学校に通うために、いかなる手段をも選ばないのがアルバイトであって、闇屋をしたり、用心棒になったり、またアルバイトを紹介するアルバイトをしたり、学生の8割は何かのアルバイトをしていた。

ボクはまず東京中央郵便局に勤めた。勤務は3日制で、3日のうち2日は授業を受けることが出来る。しかも、不定期なアルバイトと違って、ちゃんとした収入と規律的な生活が出来る。スムーズにスタートした、と思った。が、これが大変な誤算だった。

演劇学校というのは、実技、実技、実技。朝からバレー、体操、発声練習、声楽・・・とエネルギーを消費するものばかりで、郵便局の夜勤明けなどは、目が回って来る。激しい演劇学校の生活と、とうとう両立出来ず1年後、このアルバイトは辞めてしまった。

M子も生活に困っていた。二人で一緒に稼げる仕事はないか、と探しているうちにアイスクリーム売りの仕事が見付かった。在日米軍にアイスクリームをし出ししている工場が、毎日何人かに余ったアイスクリームを分けてくれる。仕入れ値が千円で、うまく売れば3千円の儲けになる。が、なんとこの設備の思いこと。夏の盛りに汗だくで。儲けは大きかったが、続かなかった。気がつけば秋、アイスクリームの季節は終わっていた。


とにかくいろいろなアルバイトに手を出しては辞め、という繰り返し。ある時は、1日240円の『ンニコヨン土方』をやり、ある時は印刷工場で働き、ある時は労働組合の書記をやり、あめ玉や文具品なども売った。納豆売りまでやったが、これは母から家から遠く離れた所で売ってくれと懇願された。

ある時、ボクはM子の日記を拾い読みしてしまった。『私はタカオのことが好きだ。とても別れられない。でもこの事実をたくが知ったらどうするだろう』。タカオ!たく!タカオとはボクの本名である。たくとはニックネーム。だが、よく読み返してみると、たくとタカオは別人らしい。だとすると、ボク以外に愛人がいることになる。M子を問い詰めて、タカオとは某出版社の社長で、彼女のパトロンであることが分かった。ボクは、初めて彼女の横っ面を張り飛ばした。

その後、何のためらいもなく『ブロバリン』を200錠飲んだ。近所の喫茶店でソーダ水を飲みながら一気に。すぐに気を失ったが、時をうつさず病院に担ぎ込まれたらしい。死んでしまいたかったのに、手当の結果、5日後にやっと助かった。M子はただ一言、『ごめんなさい』と、ポツリと言った。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<ジャパネット高田前社長>私達には3人の子供がいる。長女の春奈は平戸で結婚して1年半後に生まれ、長男旭人と次女の麻衣子は、佐世保に来てから産声をあげた。ピンポーンと朝の6時に現像を頼みにくる年配のお客様もいたから、妻は朝早くから店に降りて行くことが多かった。私は嬉野温泉や佐世保のホテルに宴会写真を売りに行って家にいない。夜は夜で現像などの作業をしながら末っ子の麻衣子を交代であやしていたら、風呂場の方で大きな物音がした。駆けつけると、旭人が浴槽に落ちて溺れかけていた。忙しくて目が届かなかった。

春奈は小学校高学年になると佐世保市内の塾に通い始めた。塾は九州の有名中学に多くの合格実績があり、春奈も兵庫県西宮市の名門校を自然と目指すようになった。中学生で親元を離れるという度胸に驚いたが、その意思を尊重することに夫婦で決めた。1990年(平2)3月、春奈は無事合格した。どころが、自宅から通学出来ないと入学許可が下りない。特例で1学期だけ、親元から通えば学校が寮を用意してくれるというので、妻が『私が春奈と一緒に住む。下の子2人も転校させる』と言った。

その時期は丁度ラジオ通販を始めたタイミングでもあった。通販の注文の受付時間は夜の7時までなのにそれ以降もかかってくるから、自宅に転送して9時まで対応していた。妻がいなくなると、それも出来なくなる。妻が『それなら私が受ける』と言うので、夜の7時以降は転居先に転送することに決まった。親の都合で子供の夢をつぶしたくなかったし、仕事を後回しにする発想もなかった。通販も始まったばかりで家計に余裕はなかった。

1学期が終わり春奈を残して家族が佐世保に戻ってきた。夜7時になると家の電話がじゃんじゃん鳴り響く日々が復活した。長男と次女は10歳前後で育ち盛りなのに夕飯は9時までおあずけ。電話が鳴りやまなければ弁当を食べさせた。どうしても手が足りず、『電話が混み合ってますから後で折り返します』と答えたこともあった。2人の子供には無理をさせた。


2人はそれぞれ、福岡、神戸の私立中学に入った。振り返ってみると、私が逆単身で佐世保に残ったからラジオ通販の本格的な立ち上げと店舗運営に精を出すことが出来たのかもしれない。妻と子供達には感謝したい。(参考:日経新聞『私の履歴書』)

こう述懐する『ジャパネットたかたの創業者高田明さん』である。が、今は、ジャパネットは長男に譲り、ファーレン長崎の社長に転じ、J1長崎が県民と共に発展する機関車となっている。前節、清水を破ってJ1初白星を挙げた長崎、高田社長、高木監督、そしてエース鈴木武蔵と共に、当面今季J1残留を賭けて頑張ってほしい。

と、長崎は昨日も雨だった。それも、長崎特有の梅雨末期を思わせる横殴りの激しい雨。風も強く、後半には水が浮いて、ボールがしぶきを上げて走るという猛烈な試合となった。が、長崎は個のビハインドをチーム一丸ではねのけ、見事ガンバを3-0で下した。暫定ではあるがJ2降格圏を脱出した。ガンバレ、高木ファーレン。


★<大和ハウス、ロボスーツ導入>ダイワハウス工業は、全国すべての工場で『ロボスーツ』を使うことにした。重い材料などを持ち上げる時に、腰にかかる負担を和らげると言う。工場の労働環境を改善する狙い。

ロボットスーツは、茨木県つくば市『サイバーダイン社』が開発・製造したもの。作業員が腰に漬けると、重い物を持ち上げるときに、作業を支援する。4月から9工場に計30台を導入した。奈良工場では、住宅の柱とハリをつなげるのに使う金属部品を仕上げる作業で使っている。部品は1個5kg。作業員は『体に合わせてスーツが動いてくれるので楽だ』と語る。

機械による自動化を進めているが、人の手による作業も残る。作業員の平均年齢は40歳を超えているが、雇用環境は厳しく若返りは簡単ではない。会社では、若い人も働きたくなるような職場にしたい、と話している。今後は、建設現場での導入も検討する。雇用環境の激化という社会の進歩が労働環境の改善への背中を押すね。


★<奈良県職員万引き>どうしてこんなバカなことをするのだろうか。まあバカだからこんなことをするのだろうが。奈良県職員の男性(45)が、コンビニに万引きし奈良県警に現行犯で捕まったと。『自分のお金を使いたくなかった』と容疑を認めている。万引きしたのは、139円の乳酸飲料1本。ただ今月に入って、このコンビニでは窃盗被害が数件続いているため、警察は警戒していた。余罪も調べる。まあ、懲戒解雇、いやせめて諭旨退職かな。諭旨退職だと退職金がもらえるけど、懲戒解雇だとゼロだね。人生、たった139円で棒に振った、本当にバカな男、だ。


★<海女さん減る>三重県内の海女さんの数が、この3年間で101人減って660人になったことが鳥羽市海の博物館の調査で分かった。背景には収入源となるアワビやサザエ、ウニなどの漁獲量が減っていることがあるそうだ。それに加え、海女さんの高齢化も影響しており、従来のような観光資源としてのみの存在が位置づけられている。海洋資源の枯渇は伊勢志摩にも及んでいるんだねえ。漁獲量は全盛期の10分の1に激減しているそうだ。やむを得ないな。


★<相撲女人禁制>舞鶴市であった、舞鶴市長が土俵上で倒れた際の女性の土俵への上がり事件から、女性の土俵上がり問題が関心を集めている。その最中、静岡県では巡業土俵での子供相撲に女子の参加禁止措置が出て、またこれ話題に。さらに、静岡県の掛川市長が市内で行われた春巡業の挨拶で、『土俵に立たせていただいて大変感激している。コケないように、倒れないように。万が一の時も男性のお医者さんが近くにいます』と発言し、釈明に終われた。一部、テレビ取材などで、『土俵上女性禁止』について、『神事にかかわることだから』とアナクロ的な発言を聞くが、『神社の神主の10%は女性』であるという現実をしっかり見てほしい。この『土俵は神事』という概念はどこかで曲がって伝えられ、守られてきたものだというのがハッキリしているのだから。もし『土俵は神事』を貫き通すなら、神社の女性神主を男性に入れ替えてみて、ちょーだいよね。本当に下らん論争だ。


★<小池知事北朝鮮を牽制>IOCバッハ会長が北朝鮮の金正恩委員長と会談し、2020年東京オリンピックに参加出来るよう協力を表明したことについて、小池都知事は定例会見で『拉致問題や、核、様々な懸念材料がある』と指摘した。その上で、『参加するなら、これらの懸念を払拭することが北朝鮮がなすべきことではないか』と、北朝鮮の参加について釘を刺した。尤もなことである。政府筋の人間はなぜ、このような発言をしないのだろうか。米朝会談や南北会談とは別次元で、拉致問題の解決を主張出来るのに。あの拉致問題担当相は、一体何をしているのだろうか。ちっとは頭を使ってほしいねえ。


★<長崎2つ目の白星>先に書いたが、J1『ファーレン長崎』が、ガンバを相手に3-0と快勝し、2つ目の白星をあげ、順位も上昇した。ホーム、長崎での初白星でもあった。雨天、長崎特有の激しい雨で、風もありコンディションは最悪。終盤には水が浮き、ボールが水煙を上げるシーンも。その中で初盤から積極的にプレーをした長崎が、ガンバを押さえ、要所要所で加点し、快勝した。高木監督は、91~97までサンフレFWで活躍し、第一期の黄金時代を支えた選手でもある。U23の森保監督の1年先輩となるだけに、長崎の監督をしっかり努め、長崎をJ1トップクラスに育てて欲しい気持が強い。ガンバレ、高木ファーレン。


★<加計学園、首相の関与あった>『加計学園』の獣医学部問題について、柳瀬元秘書官が学園側に『首相案件』などと発言したと記載した愛媛県の文書について、文科省の前川前事務次官は、『阿倍さんの明確な意思表示がなければあんな文書は出てこない』と述べ、阿倍首相の直接的な関与があったとの見解を示した。北九州市での後援会で発言した。さもありなん。阿倍君、男らしく真相を述べるべし。さもないと政治は混迷し、日本の先行きを危うくするから、な。でも、頼むよ、阿倍君の席を決して天然ボケに、老人ボケが入っている麻生君に譲ることのないように、な。

『いずみたく物語⑤ ボクの進む道は音楽しかない。音楽、音楽、音楽』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、日本の排他的経済水域内ZEEで海底鉱物のサンプル採取を行う中国の調査船と、米英仏軍のシリア化学兵器設備への攻撃。そして、マツムシソウ、黄色いスイセン、雨のハナカイドウ、ミモザの葉にとまる水滴です。中国は何でもありの国なんだね。まさに泥棒国家、ゴロツキ国家なんだ。シリア問題、決着はつきそうにありませんね。宗教と東西の政治対立がある限り。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★M子との恋は完全に終わった。卒業後、『劇座』という演劇集団を結成した。レパートリーは、コーラスと芝居。アコーディオンを習い、劇団は全国の都市から町や村へ。そしてみんなを歌わせるためには、カチューシャやおおスザンナだけでは無理で、日本の歌を作らなくてはいけない、と気づいた。

『和泉卓イズミタク』。これが芝居に夢中だった頃の、ボクの芸名だ。本名は『今泉隆雄』。小さい時からたくチャンと愛称で呼ばれていたので、姓の今泉の半分をカットして、字を当てはめた。『劇座』を脱退して、『喜劇座』を結成した。レパートリーは、歌とコントと踊りと芝居。今で言うバラエティとかミュージカルとか名付けられるのだが、昔のこととて『オペレッタ』からもじって『オドリッタ』などと称していた。

劇団経営はうまく行かず、演出家の瓜生は自分のアパートを売って劇団資金にまわし、自分は行くところも無くなって、ボクの家に転がり込んできた。ボクの母は、もう息子はいないものと諦めたようで、居候達の面倒を良く見てくれた。瓜生は芝居を始めてから10人目ぐらいの居候だった。

ボクの活動はますます激しくなった。歌を歌って、アコーディオンを弾き、次の瞬間八木節を踊ったかと思うと、漫才をやる。そして歌唱指導をやって、芝居をやる。東京に戻ると、次の準備をして、資金を作って、出かける。そして、その間に作曲を始めた。劇団で上演するための作曲である。


ある冬の寒い日、東北の小さな町で、芝居の上演中にボクは声が出なくなってしまった。ぜん息である。そして1ヵ月の療養。ボクはぜん息に苦しみながら考えた。『ボクは、将来、何をしたいんだろう?』『ボクは、将来、何か残さなくてはいけない』。ボクにとって、音楽の道は未知数であった。何か限りない素晴らしい道であって、もう一度生まれ変わって音楽をやりたくなった。

『たくチャン、音楽はいいなあ!ジャズは素敵だなあ』。鎌倉の海岸で、夕日の海を眺めながら、ボクに音楽の楽しさを語った前田武彦の言葉が、ボクの耳に海鳴りのように伝わって来た。そしてそれは、だんだん広がり、いつの間にか、ボクの耳の中に大きな轟音となってとどろき出した。『音楽しかない。ボクの進む道は音楽しかない。音楽、音楽、音楽』。22歳の春であった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<H&Mの不振>ZARAに次ぐファストブランドとして勢いを誇っていた『H&M』が不振にあえいでいる。スペインの情報電子紙『Trendencias』によると、H&Mは、現在世界第2位に位置しているものの、売れない衣類が43億枚あるという。また、スペインの情報電子紙『OKDIARIO』も、H&Mが自社商品4,550億円分を在庫として抱え苦しんでいると。

H&Mの販売が最近不振であることはアパレル業界でも良く知られている。最大の要因は、人種差別問題での炎上によるイメージダウンなどもあるが、最大の要因はオンラインによる販売の遅れがそのひとつだとされている。この遅れが要因になって、世界のネット企業に市場を奪われているのだ。

H&Mの創業は1947年である。ZARAの1975年創業に比べて遙かに古い。しかし、H&Mはオンライン販売の遅れに最近気づいたようで、ALIBABAと協力して販売ネットを増やす方向に向いた。こうすることによって、オンラインでの販売の遅れを修正し、短期間で販売実績を伸ばそうと考えたようである。が、物事はそう簡単には行くまい。ネットでの遅れを挽回するには、相当なインパクトを市場に与えなければ効果がない。はてさて、世界のブランドK&Mはどこへ行くのだろうか。


★<報道は広報ではない>米映画『ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書』が3月末封切られた。ベトナム戦争の実相を記録・分析した米国国防省の最高機密文書。米政府はこれが表に出ることを極度に恐れた。なぜなら、そこに記された事実は『正義の戦争』にはほど遠く、『米国民に対するウソ』の歴史でもあったからだ。その報告書の存在をすっぱ抜いたのが『NYタイムズ』であり、『ワシントン・ポスト』が追随した。映画は『権力vs調査報道』の凄まじい攻防を描いて行く。

今日本は、モリカケ問題で政府が揺れている。前代未聞の事件であり、また3月2日朝日新聞が朝刊で『モリトモ文書、書き換えの疑い』という渾身の調査報道がなければ、この事実は永遠に埋もれたままだったかも知れない。権力の中枢を射抜くような調査報道は、取材の最中も掲載後も、権力側と激しいつばぜり合いが続く。

2013年11月、共同通信は、『陸自、独断で海外情報活動』という調査報道記事を配信した。陸上自衛隊には秘密の諜報機関があり、冷戦時代から身分を偽って諸外国で活動させ、しかも一切を防衛相や首相に伝えていなかった、という衝撃のスクープである。文民統制を大きく逸脱する行為であり、配信を受けた地方紙は1面で大きく報道した。取材をした記者は後日、『端緒をつかんでから記事にするまで8年でした』と語った。


隠された事実が大きければ大きいほど、権力側は『取材源』、つまり『組織の裏切り者』を必死で探す。そんな事例も数知れず存在する。ノンフィクション作家の故本田靖春さんによる『不当逮捕』には、組織内にニセ情報を流し、報道への内通者を潰す検察の暗躍が描かれている。恐らく、今の財務省・首相官邸も『朝日の情報源はどこか』をめぐり、激しいネタ元探しを続けているに違いない。

今回朝日新聞は、アメーバのような組織を作り、社内でも情報管理を徹底していると言う。上層部も出稿の直前まで内容を知らされていないようだ。当たり前である。組織内には往々として『権力への密告者』が現れ、内情を伝えて歓心を買おうとする者がいるからだ。リクルート事件報道(1988年)で腕を振るった朝日の山本博さんは、『編集局長らにも情報源は絶対言わない。そんな口の軽い連中に言えますか』と言い切る。

報道の役割は第一に、『権力の監視』である。それを失った報道は単に与えられた情報を垂れ流すだけの『広報』にしかすぎない。広報だらけの新聞やテレビをありがたく思うほど、国民は愚かではない。一時は、官房長官の記者会見で質問を続ける記者だけが真実を追っているかのように言われた。しかし、そんな局面を調査報道が変えつつある。久し振りの『権力vs調査報道』はまだ始まったばかりである。(参考:サンデー毎日4.15号)


★<外国人、実習後に就労許可>政府は2019年4月にも、外国人労働者向けに新たな在留資格を作る。最長5年間の技能実習を終了した外国人に、更に最長で5年間就労出来る資格を与える。対象は農業や介護などで、試験に合格すれば家族を招いたり、より長く国内で働いたり出来る資格に移行出来る。5年間が過ぎれば帰国してしまう人材を就労資格で残し、人手不足に対処する。日本社会の少子高齢化に対応し、外国人労働の本格拡大に大きくカジを切る。

政府は現在単純労働者の受け入れを原則認めていない。一方で働きながら技能を身につける技能実習の範囲拡大や期間延長で事実上、単純労働者の受け皿を作ってきた。新しく幅広い就労の在留資格を与える制度の導入は大きな政策の転換点になる。

新資格で就労すれば技能実習より待遇が良くなるため、技能実習から移行を希望する外国人は多いと見られる。政府は少なくとも年間数万人は外国人労働者が増えると見ている。農業、介護、建設など人手不足の業界を対象にする。国内では25年度に介護職員が38万人不足する見込み。農業人口はこの10年で4割減り、人手不足が深刻だ。やらないよりまし、という程度の制度であろうか。間口は広がるが、砂漠に水をまくに等しい労働力対策ではあるまいか。もっと早く、もっと積極的にやるべきものなんだよね、実際に、少子高齢化の大時代に対応するためには。政府としては、一応やりました、とアナウンス出来る、実績作りにすぎない感じを持つ。


★<ユーチューバー代金踏み倒し>カラオケ店員を脅して代金を踏み倒したとして、警視庁は東京都足立区に住む男(32)を、恐喝容疑で逮捕した。男は、昨年9月、足立区のカラオケ店で料金2万円を請求された際、『言ってることと違う』などと男性従業員(21)をどなって脅し、支払いを待逃れた疑い。男は容疑を否認している。

男はインターネット上の動画サイト『ユーチューブ』に投稿して収入を得る『ユーチューバー』で、仲間数人で来店し、男性従業員を脅す様子を別の男が撮影した上で、別の動画サイトで生中継していたと言う。この動画が『ユーチューブ』に転載されたことからカラオケ店の運営会社が警察に相談していたそうだ。カラオケで2万円というと、そうとう飲み食いをしたんだな。要は無銭飲食の罪なんだ。


★<19歳警官殺人事件通夜>滋賀県彦根市の交番で、19歳の部下の巡査で撃たれ死亡した県警彦根署の男性警官(41)の通夜が14日夜、市内の自宅で行われた。冷たい雨が降る中、県警の関係者や知人ら大勢の弔問客が訪れ、突然の別れを惜しんだ。

通夜には、県警本部長ら県警の関係者も参列し、会場に入りきれずに表で焼香を待つ人だかりができた。妻と参列していた男性は、『しめやかな雰囲気でした。井本元警察官の子供達が泣いて・・・』と言葉少なだった。警察関係者の一人は『まじめでおとなしい人。こんな形で亡くなり、とても悔しく悲しい』と話した。

井本さんと交流のあった近隣住民にも悲しみが広がった。4月から自治会の組長を務める60代男性によると、井本さんは昨年度、組長を務めたと言う。3月末に引き継いだ際、井本さんから『坐って話しましょう』と言われ、仕事内容について丁寧に説明を受けたと言う。男性は『責任感が強く、面倒見も良い。与えられた仕事を一生懸命やる人だと感じた。なんであんないい人が、と本当に思います』と残念がった。現職の警官が、貸与された拳銃で殺人を犯したのは、史上初の事件だそうだ。ご冥福をお祈りします。 合掌


★<小泉元首相、東電を叱る>脱原発を主張する小泉元首相が14日、水戸市で講演した。『科学技術にはリスクと恩恵があるが、原発は一度事故が起きたら取り返しがつかない』と強調し、再生可能エネルギーの積極活用を呼びかけた。

講演は、日本原子力発電が運営する東海第二発電所(茨城県東海村)の再稼働に反対する住民などでつくる実行委員会が主催。首長や大学教授も呼びかけ人に名を連ねた。

講演で小泉元首相は『自分は元々、原発推進の立場だったが、東日本大震災で変わった』と振り返り、『過ちを改めるにははばかることなかれ。自然エネルギーを使った方が、今よりもはるかに良い時代が来る。原発に保守も革新も、与党も野党も関係ない』と、立場を超えての協力を訴えた。


また、日本原電が必要とする東海第二の安全対策費1,700億円のうち、不足分を東京電力が支援する方針を示したことについては、『損害賠償も廃炉作業も自分で出来ない東電が、なぜ原発にカネを出せるのか。常識がない』と厳しく批判した。

もっともなり、小泉意見ではある。東電の汚さは、この原発事故のあらゆる面で見られる。原発事故で強制退去された住民に、十分な、撤去に見合う補償さえしていないのである。東電は一旦倒産させて、新しい電力会社を作るべきであった。これも自民の誤った愚策で、ぬくぬくと生き延び、当時の会長、社長らが何ら社会的責任、制裁を受けていないというのも、また手ぬるい、手抜きの対応策ではある。


★<サンフレ首位を独走>昨日サンフレの相手は湘南故、よほどのミスがなければ順当勝ちと思っていた。その通りになり、なんと恐ろしいことで、2位に勝点7をもリードして、22点と首位街道をまっしぐら。シーズン前、誰がこんな形になると予想したでだろうか。サンフレファンにとってはとても嬉しいことだが。

この試合の2点目のゴールは秀逸だった。湘南PA内で相手のパスをカットした青山が、ちょっと目を上げてパトリックの位置を確かめて、ショートクロスを。パトリックはこれをシュアーに押し込み、今季5ゴールで、得点首位に並んだ。次節はEスタで鳥栖と。これも普段通りの試合をすれば、白星だろう。油断大敵ではあるが。前季J2日本人得点首位の渡がどのあたりでデビュー、活躍するか、これも楽しみだ。

サンフレの快進撃は、勿論福城新監督の戦術指令がうまく浸透、機能している証左である。甲府、FC東京の監督を務めたが、苦しさが漂う戦績であった。『過去にやって来たことを生かせないのは、経験とは言わない』と言い切る監督哲学は金言だと、拙者は思う。素晴らしき、『城福監督』だ。この快進撃を一番胸に熱く感じているのも、また城福監督であろう。

まあ、私としては長崎が2勝目を挙げたことにもう一つの拍手の気持ちだ。九州にJ1がいなというのは不自然だから、是非とも長崎にJ1残留をしてほしいことと、やっぱ、元サンフレの高木が名監督の名を冠せられるようになってほしいという気持ちも強いな。


★<ショーマン中崎>カープ、昨日の巨人戦のハイライトは、中崎のショーマンシップだ(笑)。5-2でリードの9回裏、巨人の攻撃。ストッパーは中崎。単にアウトを3つ取って、記録にセーブ1を乗せるには面白くないとでも思ったのだろうか。ノーアウトで2本ヒットを打たし、代打阿部には四球を与え、フルベースとなったところで、気持ちを引き締め、大城を三振に取って1アウトに。そして巨人ファンのために、坂本が待っていた外角に落ちる球を投げてやり、坂本も逆らわず右打ちでヒット2得点で5-4、逆転サヨナラの期待。オレンジに包まれた巨人ファンの声援が高くなる。

1アウト、1、3塁。一打、または外野フライで同点の場面。中崎は次の打者長野との勝負を嫌い、四球。これで1アウト満塁。巨人ファンからすれば、一打サヨナラの期待の場面。カープファンからすれば、一打サヨナラ負けのハラハラ場面。打者は昨季ホームラン王のゲレーロ。カウント2-2からの内角球を打たしたが、バットを折り、中崎がつかみ、ホームがアウト。これで2アウト。


さあ、最後の打者になるか、強打者マギー。これもカウント2-2から外角に投げ、右打ちのライナー。途中出場の1塁手堂林が拝み取りで、3アウト、試合終了。巨人ファンは、惜しかったなあと嘆く。カープファンは勝ててよかったなあと喜ぶ。まさに中崎のショーマンシップに拍手、だねえ。(笑)

カープは1位DeNAに0.5差とくいついている。カープは次週ヤクルト戦、中日戦が待っている。昨日鈴木が復帰し、ファームの試合に出場、初打席でホームランを打ったらしい。早く復帰して、打線の強化をしておくれな。

由伸監督は、『もう一本が欲しかった』とコメントしているそうだ。勘違いしないでほしいねえ。9回裏のシーンは、中崎のエンターテイメントなんだよ。巨人ファンへのサービス、カープファンへのハラハラ、をね。そこんところ、しっかりわきまえてほしい。よく見ればわかるように、長野を敬遠し、坂本に花をもたせ、ゲレーロとマギーと言う巨人の外人強打者2枚看板と勝負したんだよね。中崎の心臓の強さ、お分かりかえ。(#^.^#)


★<福田財務省次官更迭>阿倍首相は15日、女性記者へのセクハラ疑惑を週刊新潮で報じられた財務省福田次官の更迭は不可能だと判断した。報道を受け、麻生財務相は福田次官を口頭で注意したが、処分は必要ないとの認識を示していた。ただ、週刊新潮はセクハラの音声データを公開、麻生大臣は13日の記者会見で『事実ならアウトだ』と述べていた。

これほど明白なセクハラはない。セクハラは『犯罪』なのだよね、麻生君。それを甘甘で見過ごそうとしたこと自体、現状認識に欠陥があるよ。時代遅れの頭を持つ大臣だと世間は見るだろうね。公明党の山口代表は『音声や映像や文字で恥をさらけ出さないうちに、きちんと正すべきことは正すべきでないか』と福田次官を批判していた。自民党幹部も『福田次官の辞任は避けられない』との考えを示している。世の中の判断が正常であり、麻生ぼっちゃんの判断がまさに甘甘なのだな。

『いずみたく物語⑥ 芥川也寸志サン、時々遊びに来てもいいよ』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》


★今日の画像は、ボストンマラソンで優勝した『川内優輝』、ゴルフ米男子ツアーで初優勝した『小平智』、東京ディズニーランド誕生35周年』と、『江田島の古鷹山縦走機戮任后9湘津腓砲聾騎し格竺惺擦任△覲ぞ綣衛隊術科学校があり、頂上には東郷元帥の『五省訓』が掲げられており、戦前からの歴史を感じさせます。この北にあるクマン岳に、30本くらいミモザが群生しており、見事でした。ボストンマラソンで日本人の優勝は瀬古以来31年ぶり、見事なり川内優輝なり。小平が米ツアーに優勝したのには、ちょっと驚きました。が、これもまた素晴らしいことと祝福です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★時間が自由にとれる仕事、タクシー運転手。これだ、と運転手に応募。が、免許証持っているものの、自動車の運転なんかしたことがない。パンクでタイヤの積み替えが出来ない始末。エンジンが故障しても原因は不明。ラジエーターに水がなくなっても気づかない。早速にタクシー会社2社から不適合の烙印を押され、首に。

首にされたのがタクシーに見切りをつけるきっかけになった。そして親戚に頼み、『もう絶対に芝居はやりません。アコーディオンも弾きません』と固く約束をして、J化粧品のトラックの運転手として採用してもらった。

だが、化粧品はとても清潔で、とても香ばしくて、とても上品だが、数が多くなると化粧品くらい重いものはない。10ダースの化粧品を持って日本橋横山町の問屋街を歩くと、1回きりで腕も足も棒になってしまう。タクシーの場合と違って、運転中はラジオの音楽を聞き、休憩時間は読書が出来た。多少、肉体的には苦しいが、ボクとしては音楽を勉強するのに理想的な生活が始まった。

月給1万8千円の中から、分割払いでオルガンを買った。劇団『喜劇座』時代、後輩だったC子と、2年越しの恋愛の末、結婚した。C子は人妻だったが、ボクは最初彼女が人妻とは知らずに愛していまった。この結婚には、ボクが芝居を志した時と同じように、家中、親戚中が反対した。ボクは、自分の不安を結婚で落ち着かせたい一心もあって、自分の家を飛び出し、杉並に間借りをし、6畳一間の所帯を持った。

ボクは食べるための仕事をなんとか確保して、いよいよ音楽の勉強に取りかかった。アコーディオンを抱えて、うたごえ運動に飛び込んだボクは、自己流の作曲を始めた。一番悲しかったのは、昼間の労働のため、夜オルガンやアコーディオンを弾こうとすると、指が固まってしまって動かないことだった。


当時うたごえ運動には多くの音楽家達が協力していた。芥川也寸志サン、林光サン、関忠亮サン、その他多数の専門家が参加していた。ワルシャワ青年平和祭に作曲コンクールがあると聞いて、ボクは5曲、作詞作曲して応募した。その審査員であった芥川也寸志サンが、『このいずみたくはメロディを作る才能があるね』と褒めたという話を聞いて、ボクは早速、芥川也寸志さんを訪ねた。

『ボクを弟子にしてください』『ダメだね。僕は自分本位だから、自分の思想、趣味、食物、女性、顔まで同じような人でないと教える自信がない』。『何とか教えてください』『君はオーケストレーション(編曲)は出来るの』『出来ません』『管弦楽法は?』『知りません』『対位法は?』『知りません』『和声法は?』『知りません』『ピアノは?』『出来ません』『・・・』。

冷や汗がタラタラと脇の下を流れた。あんなに恥ずかしかったことはない。でも、何回も何回も頼んだ。きっと芥川さんは根負けしたのだろう。『音楽のこととピアノのことは小林秀雄さん(芸大教授)に習いなさい。でも時々遊びに来てもいいよ』。時々遊びに来てもいいよ、という芥川さんの言葉は、死にたくなるほど嬉しかった。それからというもの、時々どころか、暇さえあれば芥川家を訪れた。
(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<中国の海洋調査船>『中国の海洋調査船』が、日本のEEZ内で、日本政府の同意を得ずに海底調査し、レアアースなどの海底資源類を採取していた。このことはすでに海上保安庁などが確認していたが、具体的な調査内容は明らかになっていなかった。中国側は調査内容を論文にすることで、学問上の優先権=先取権を得ることや、大陸棚に関する自国の主張を補強して海洋権益を拡大することを、狙っていると見られる。太った豚が、さらに太りたいと言っている、の図だな。


★<暴言老人・麻生太郎>麻生太郎(77)の『暴言老人』が面目躍如だ。モリトモ問題では、『佐川、佐川』と佐川元財理局長を呼び捨てる姿がヒンシュクを買い、今度は自衛隊のイラク派遣時の日報問題で『10年以上前の話でどうだったかと言われると、防衛省も困る』と言い放つ。

失言では知られた麻生太郎だが、最近では事実誤認も当たり前。モリトモ問題での文書改ざんは『モリトモの方がTPPより重大だと考えているのが日本の新聞のレベル。一行も載っていなかった』などと事実無根の発言も連発し、謝罪に追い込まれた。こうした振る舞いに、阿倍首相に近い議員も頭を抱える。

『急落した支持率の半分は麻生さんのせい。偽悪的な言動で、失言してしまう。吉田元首相の孫というお坊ちゃん育ちの麻生さんは、昔から周りに注意されたことがほとんどないため、そのために、事実誤認や読み違いを周囲が忖度して、注意しないためにそれが表に出てしまうのだ』と。政権を担当していた時も暴言、失言、読み違えのオンパレードの挙げ句、解散時期も読み違えて、09年に自民党を下野させた。

国会の答弁ではお疲れでも、派閥の拡大や地元での勢力維持には、なお余念がない。『目指すのはキングではなく、キングメーカーだ』と言う人もいる。総裁選の帰趨を決定づけるだけの数を持とうという計算だ。暴言老人、なお枯れていないのか、な。


★<米英仏、シリア攻撃>米英仏軍による、シリア政府軍攻撃が実施された。シリア政府軍が化学兵器を使用したことに対する制裁も含んでいる。まさに、朝鮮戦争の二の舞だ。ロシア・イラク対英米仏の対抗図。決着はつかないだろう。なら、早くシリアを東西に分けて、2つの国にすることが和平への早道だが。このシリア紛争を見ていると、まさに第一次世界大戦の亡霊が浮かび上がる。戦後処理で、オスマントルコの解体を担った、英仏は、定規で国境線を引いて、小国分立の形に埋め込んだ。宗教、民族の関係なしに。それがイラク、シリア紛争、そしてクルド族紛争の内情でもある。早く東西分割をすべしシリアだ。だがサダト大統領側は、石油利権に未練があり、なかなかそうは進みそうにない。可哀想なのはシリア国民だ。罪もない民間人が路頭に迷い、爆撃で傷つき、食料に不足を来している。


★<女子高校生殺害犯人>13日に14年ぶりに逮捕された、廿日市市女子高生殺害犯人。『仕事を首になってうろうろしていた。通りすがりで廿日市市に来た』という趣旨の供述をしているそうだ。しかし現場の下平良は、国道筋から離れ、また山越えをする道でもない。一体ふらふらと、うろうろと何を探していたのだろうか。現場からは刃物は逸失しておらず、犯行の凶器は事前に犯人が用意していたもの。ふらふら、うろうろ、殺人する対象者を探していたとすると、また恐ろしき殺人魔ではある。

と、犯人の自宅捜索、自供から、自宅に女子高生を殺害したナイフを隠し持っいて、発見された。なんと14年もの間、凶器を隠し持つなんて、本当この犯人は人間の皮をかぶった鬼である。極刑を望む。



★<塀のない刑務所の功罪>松山刑務所大井造船所作業場の、受刑者が逃走し、尾道市向島に逃げ隠れ、1,300人もの大捜査網を敷いたものの逮捕できていない。この地域には千軒もの空家があり、捜査には一々持ち主の了解が必要で、また果物や野菜が簡単に手に入ることから、逃走車は網の目をくぐって生息しているようだ。

この刑務所は、受刑者の部屋に鉄格子がないほか、周囲を囲む高い塀もなく、『塀のない刑務所』として知られる。同じような施設は網走市、市原市、尾道市にもあり、『開放的施設』と呼ばれる。受刑者に自主性を育て、社会への適応性を向上させるのが目的で、受刑者は畜産作業や造船会社で船の部材の加工などを民間の従業員らと共に行っている。


開放的施設に入るのは、主に初犯で刑期が10年未満の模範的な受刑者と言う。この作業場にいた受刑者は、今回の脱走事件以降、松山刑務所に移送された。他の3ヵ所には194人が入所している。開放的施設ではたびたび脱走事件が起きており、法務省は開放的施設の警備態勢の見直しや強化を検討している。本当に、人騒がせな事件だ。こんな事件が起きた限り、開放的施設の再検討は必至であり、当然のことである。受刑者の社会復帰を優先させるか、社会の安全を優先させるかの問題であり、答は当然明瞭明白である。

しかし、この施設を出た出獄者は、再犯率が一般出獄者に比べて低いという特徴を持つ。鶏が先か、タマゴが先か、悩むだろうな法務省関係者は。


★<明治政府は砂上の楼閣だった>明治維新150年だそうである。はたして明治維新が果たした役割は、と改めて聞くと、何やら可笑しげな雰囲気になる。日本の近代化に資した、は正しい。が、軍部の増長を放置し、太平洋戦争に突入させた罪は?国民から税金を取り上げるだけ取り上げ、徴兵制を敷き、生活を苦しめた罪は?最大の罪は、不敬を知りつつ、天皇を祭り上げ、その威を借り統治したことであろう。さらには、統帥権なるものをでっち上げ、軍部の指揮命令の最高責任者は天皇にあり、内閣などその内容に関知すべからく、とやった。当時の国民には、『国』『日本国』という概念がなく、それを作り出すため、天皇に権威づけ、その権威を借りた政治となった。

そのしっぽが、今もある。あの宮内庁、1,000人の職員の膨張ぶりである。皇居、天皇、宮家、天皇家に関わる史跡の管理、で1,000人もの官僚が、しかも天皇の威を借りて、威張りくさっている、のだ。明治維新は日本の影を多く作ったことを肝に銘じるべし、だな。忘れてはならないのだ。


★<西宮市長選、自公推薦候補敗北>今村前西宮市長(45)が、読売新聞記者への『殺すぞ』などの暴言で辞職したことに伴う、新市長選挙で、無所属新人・元衆銀議員の石井さん(46)が、自公推薦の元兵庫県議員の吉岡さん(43)を108票という僅差で破り当選した。投票率は37.5%。

前市長の暴言での辞職、新市長選では市トップの信頼回復が論戦のテーマとなった。待機児童の解消策や文化受託都市論争なども。石井さんは、選挙戦で市長退職金の廃止を旗印とした市役所改革を首長。『開かれた市政』を掲げ、市民提案事業の予算化なども提唱した。

折しも、自民党阿倍政権広報紙と言われる読売新聞系の日本テレビによる世論調査で阿倍首相の支持率が26.7%と、30%を大きく切る崩落時の選挙戦となり、自公支持層の後任候補への投票離れが影響したものと見られる。地方首長選挙とは言え、自公公認候補が両党の市議、県議など現職議員らと選挙戦を戦ったのに落選したことは、阿倍政権にとって痛手はあるな。


★<小平智、米ツアー初優勝>先週の米男子ツアー『RBCヘイテイジ』で、小平智が韓国キム・シウーとのプレーオフを制し、青木、丸山、今田、松山に続く日本人史上5人目の米ツアー優勝を飾った。小平は最終日66でホールアウト、6打差を逆転した。国内戦で健闘、優勝しているのは知っていたが、米ツアーで優勝とはすごいことだ。日本のゴルフ界のレベルアップを世界にアピールしているな。


★<ラミレスDeNA>開幕前には、投手陣の崩壊が懸念されていたラミレスDeNA。蓋を開けてみると、17年ぶりの8連勝。昨年のカープの出足10連勝に迫っている。好調な原因は、やっぱりサンフレの好調が福城新監督にあるように、ラミレス監督の采配につきる。

ひとつは、宮崎を3割打者に育て、主軸を担わせたこと。もう一つは、変則打順で8番に投手を入れ、9番に野手を入れたこと。この二つだけでも大改革だ。現役時代、あまりにも守備がお粗末で、選手全員がラミレスの出場取り消しを申し出られた曰く付きの監督がここまでチームの改革をしたというのが、素晴らしいことだ。


さらには若手の育成にも力を入れ、ルーキーがはつらつと随所で活躍するものDeNAの特徴の一つにもなった。19歳の東などが初登板、初勝利するなどはいい例だ。DeNAは球場改革にも乗り出し、カープのズムスタを手本に随所に新機軸を打ち出している。目立つものでは、横浜市の小学生に青いDeNAのキャップを無料配布したこと。小学生時代からDeNAへの親しみを持ってもらう、ファン作り。右肩上がりのDeNAではある。あの広島市で見かける小学生がかぶる赤いキャップのように、横浜は青で埋まるのだろう。


★<福田次官、新潮社を提訴>女性記者にセクハラ発言をしたと報じられた財務省福田次官、新潮社を相手取り事実無根、名誉棄損の提訴をすると。報道されたような内容に全く心当たりがないと。佐川君と一緒だね、返答が。まあ、それはそれとして、何故提訴するか。それはモリカケ問題での時間稼ぎだという説が有力だ。訴えられるとした新潮社は、来週の週刊新潮で動かぬ証拠を出す、と息巻いている。はてさてどういう雲行きになるか。メディアからは、スキャンダルつぶしを狙った行動だと批判が出ている。

熊本県民テレビでは、社長が『ハラスメント』を行ったとし、解職した。調査の結果、社の倫理規定違反が認められたと言う。財務省の行動とは真反対だね。まあ、福田次官が少しでもセクハラ発言をしていなかったことを祈るよ、麻生君。


★<コミー前FBI長官発言>トランプ大統領に対峙した形で、解任されたFBIのコミー前長官が、ABCニュースの番組で、トランプ大統領について『大統領としては道徳的に不適格だ』とこき下ろした。始まったねえ、トランプ下ろしが。

FBI長官経験者が自ら使えた現職大統領の資質を公然と疑問視するのは極めて異例。コミー前長官は、『大小のことで絶えずウソをつき、それを米国民に信じるよう求めている』と批判した。コミーはロシア疑惑の捜査などを巡ってトランプと対立し、昨年5月に解任された。トランプは放送に先立ち『不正直コミーはいつもいかれている。歴史上、最悪のFBI長官に成り下がるだろう』と非難した。米国民はどちらを支持するかな。


★<19歳殺人警官不確かな供述>滋賀県彦根市の交番で、19歳の警官が41歳の先輩を銃で射殺した事件で、交番内の防犯カメラ映像が残っていた。それによると、巡査は『怒鳴られたからやった』と供述しているが、2人は交番内で弁当を食べており、食事中も言い争うような様子はなかったらしい。

食後先輩警官は机でパソコン作業をして、巡査は交番内を歩くなどしていた。射殺したとされているのは、午後7時45分頃。交番に戻ってからの30分間、トラブルは確認されていないと言う。不可思議な事件だ。巡査がウソを言っている可能性が高いな。


★<広島造幣局>広島造幣局へ行った。八重桜の咲く『花のまわり道』だ。大坂造幣局の『桜の通り抜け』の弟分として、大坂から桜の苗を移植し、完成させた。今年は暖かかったせいか、4日目なのに落花の桜が目立った。平日故それほどの人混みでもなかった。いずれまた八重桜の画をアップする予定だ。

『いずみたく物語⑦ J化粧品で運転手仕事』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、パワースポットとして人気を集めている兵庫県高砂市阿弥陀町の『生石オウシコ神社の巨大石』と、山梨県市川三郷町の『大御幸祭』。そして『江田島の古鷹山縦走供戮任后クマン岳のミモザの群生、満開の花、見事でした。また山頂から海を越えて眺める呉の造船所、広島市内の風景も見事で。

『生石神社』は7世紀以前の建造とされ、多くの謎に包まれた石造物として『日本三奇』の一つに数えられています。高さ5.6m、幅6.5m、奥行き5.6mで、背面に屋根のような奥行き1.8mの突起部が。重さ500トン。すごいものです。山梨県市川三郷町の『大御幸祭』は800年続く祭りとして有名。800年前とは、1218年頃。鎌倉時代の初期だな。しかしすごい。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★うたごえ運動の中で、数多く作曲をした。『たくチャン、作曲家になりたかったら、どんどん曲を作ることだね』。芥川也寸志サンは、ボクを励ましてそう言った。1日に2曲から3曲、作曲しなくては眠ってはいけないと、自分自身で決心し、実行してみた。当時、100曲以上の歌を作曲したであろうか。その中の曲の一つに『じゃがいもの歌』という曲があった。
  泥まみれではありますが じゃいもは美しいのです・・・

自分でも好きな歌だった。これらの歌を集めて、『いずみたく作品集』というガリ版刷りの曲集を出版した。自費で5万円くらいの費用だが、ボーナスは全部それに注ぎ込んでしまった。昭和44年のこと、『たくサン、北海道のサークルの中で、「じゃがいもの歌」という歌が歌われています。作曲者不詳の曲なんだが、タクさん、知りませんか?』。知らないどころじゃない。どう考えても、ボクの作品だ。15年前の作品が、流れ流れて北海道へ。そして、今北海道に根を下ろして育っていたとは―。とても嬉しかった。

ボクの運転手稼業も年季が入ってきた。J化粧品の宣伝カーの運転手として、日本全国、北から南まで走り回っていた。当時のJ化粧品は、モデルスターに木暮実千代サンを使っていたので、そのプロマイド数万枚、車に積んでいた。朝晩、彼女と一緒に暮らしていた訳だ。宣伝カーの仕事が終わってしまって、再び会社の乗用車の運転をして、よく彼女を送り迎えした。やがて、運転手としても出世して、専務付の乗用車の運転手人なった。


J化粧品には申し訳ないが、ボクはよく病気になった。病気と言っても、仮病である。その上、毎晩作曲の勉強のために寝ないので、昼休みは必ず昼寝をしていた。暇さえあると、本を読むか寝ていた。会社に出勤している間は一生懸命働いたので、どんどん昇給して、毎月残業料も含めて4万円から5万円くらいの高給取りになった。自動車もあらゆる車種の運転をした。
 ◆J化粧品時代―トヨペット、ダットサン、オースチン、オペル・カピタン、いすずバス、プリムス、クライスラー、オールズモビル、ニューヨーカー、キャデラック
 ◆作曲家時代―ルノー、ダットサン、セドリック、ヒルマン、マーキュリー、グロリア、トヨタ・スポーツ、コルベア、カマロ、プリムスGTX、サンビーム、クライスラー300

当時、15年の間に30車種以上の車に乗り換えている。どうやら現在のボクのカーキチ、ことに未知の車に乗りたがる癖は、J化粧品時代に覚えたのではないだろうか。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<消費税引き上げ>経団連がまとめた政府への提言書で、消費税を10%以上に引き上げる検討の開始を提言した。今だ10%に引き上げていない段階で、しかも政府歳出を極限まで引き下げ、国家公務員の報酬も切り付けての結果、ではない。放漫財政に、国家財政は苦しくても自動的に引き上げられる旧態たる、古い時代の人事院制度にのかった人件費の肥大。こんな理不尽な政権運用の下で消費税10%以上の検討を開始せよとは、経団連も誰かと同じように頭のネジが狂ってしまったのだろう。八方手をつくし、人事を尽くし、それでだめなら仕方ないが、そんな努力の一つもしないで、さあ消費税20%と言われても、怒り狂うぞ国民は。

マッチポンプのようだが、経団連の提言に呼応するように、OECDの事務総長が日本の消費税は19%程度まで引き上げる必要があると、提言した。それはそうだろう、ギリシャの財政より悪い状態なのに、政府は危機感が全然ない。麻生君にいたっては、いつも毎日晴の空、と財政再建を口にすることもない。滅亡の国、日本だな。どっか国外へ移住するか。どこがいいかしらね。


★<スルガ銀行に緊急検査>金融庁がスルガ銀行へ緊急の立ち入り検査を始めた。女性専用シェアハウス『かぼちゃの馬車』をめぐる投資トラブルに絡んで銀行側の対応を調べる目的。大半の建設費用を融資したスルガ銀行で、審査を通りやすくするために書類の改ざんなど不正行為に役員が関与していた可能性もあると見ている。

『かぼちゃの馬車』は、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した『スマートデイズ』が運営するシェアハウスだ。所有者の建物を借り上げ、女子学生らに転貸する『サブリース』と呼ばれる事業を展開。長期の賃料保証をうたい、会社員らの投資を勧誘した。空室を埋められず、1月に賃料の支払いを止めた。スルガ銀行は1棟で1億円前後する土地・建物の資金を700人の投資家に融資。融資額は1千億円規模に上るとさる。


投資家の相談を受けている弁護士によると、スマート社の販売代理店経由でスルガ銀行に提出された審査書類では、預貯金残高が100倍程度に水増ししているといった例が多数見付かった。販売代理店が融資審査を通りやすくするために改ざんした可能性が高い。弁護士によると販売代理店は投資家にお対して『改ざんはスルガ銀行も承知していることだ』と話していると言う。

『スルガ銀行』といえば、リッチな静岡県の優良な銀行のイメージを持っていたが、アリの一穴があったんだねえ。これは社会的犯罪、あの豊田商事事件並のインパクトがあるねえ。スルガ銀行の名前も消えるだろう。静岡県の人達にとっては残念な話だ。


★<米山新潟県知事辞職>原発問題で正義の旗手を務めているとされる、『米山新潟県知事』が辞職する。自身の女性問題が今週発売される週刊文春に掲載されることが理由と見られる。まったく下半身の問題は、世の東西、肩書きの上下を問わず世間を騒がせるものだ。週刊文春もここのところ、週刊新潮に話題をさらわれているから、はっぱをかけたな。

しかしだな、世の中に埋もれている大きな犯罪や犯罪めいた問題を読売新聞やNHKなど一流メディアが扱わず、週刊誌から世間に出て、騒がすという風習はいかがなものか。NHKももうちょっと下世話なニュースでも世間で問題になるような事件、事柄は掘り下げるべきだ。何のために視聴料を取っているのか。週刊誌は読書料など国民から取ってはいない。立ち読みですむものなのだ。しっかりせよ、NHK。巨人しか特徴を持たない読売新聞はいずれ消滅するメディアであろうが。


★<札幌市立病院赤字>札幌市立病院が、患者数宇の伸び悩みや診療報酬の改訂などで経営が悪化し、17年度決算の累積赤字が100億円の大台に達する見込みとなった。

市立病院8階にある東病棟、44床は、今年1月から病室や廊下の電気が消され、人影がない。このエリアから患者や看護師などを別の病棟に集約、配置したためだ。空洞のような8階東病棟は一見、施設の無駄に見えるが、運営効率化の一環だと言う。

赤字の要因の一つに新規入院患者の低迷がある。13年8月に地元の診療所などと連携する地域医療支援病院に指定され、14年9月から初診時に紹介状を持参しないと追加料金を徴収する制度を導入した。国が病院と診療所の役割分担を進める施策の一環だが、この年病床利用率は前年比4.7ポイント減の65.9%となり、初めて70%を割った。


16年10月には紹介状がない場合の追加料金が2,160円から5,000円に引き上げられ、収益環境がさらに厳しくなった。国は市立病院のような急性病院に在院日数を短縮させる施策を打ち出し、市立病院は短縮分を補うだけの入院患者が確保出来ずに収益減を拡大させた。

なにやら、国の医療施策の陰の部分を一身に引き受けたような札幌市立病院だ。だが、このような例は他にもあろう。日本全国で画一的に進める医療政策が、吹きだまりとなり、中小都市の総合病院の経営をむしばんでいると推測される。現場無視、頭でっかちの厚労省ではある。

この紹介状制度は難物である。例えば、泌尿器科で診断を受けたい場合、私の近くには日赤しかない。町の医院は2kmも離れた地にある。かつて日赤で心臓をカテーテルで診断してもらったが、また痛みを感じ、再審を受ける場合も同様。心臓専門の医院は近くでは見当たらない。世の患者達自身が右往左往しているのではなかろうか。


★<茶髪禁止から染色・脱色禁止に>大阪府教育庁は、府立高校の135校のうち53校で頭髪や服装などに関する校則を見直し、4月から運用を始めた。生徒の生まれつきの髪の色を尊重して、『茶髪は禁止』の項目を『染色・脱色は禁止』に変えるなどとした。

発表によると、頭髪については、髪の色のほか『パーマ禁止』を癖毛の生徒に配慮して『故意によるパーマの禁止』と改めた学校があった。服装や学校生活では、生徒の実情に合わせた変更が行われた。今ではあまり使われない『カチューシャ』についての項目や『げたでの通学禁止』の規定を排除したり、携帯電話を『持ちこみ禁止』から『授業中の使用禁止』に変えたりした。

府立高校の女子生徒が、生まれつき茶色い髪を黒染めするよう学校から強要され不登校になったとして、府に損害賠償を求めた訴訟をきっかけに、教育庁が昨年12月、校則の点検と見直しを各校に指示した。が、事故やトラブルがなければ見直し行動がなかったことを証明することとなり、いかに教育行政がおざなり、事なかれ主義に陥っているかを証明したことになる。一事が万事か、な、政府、自治体は。


★<90歳女性詐欺で5千万円失う>東京都品川区の女性(90)が先月、警察官や長男を装ったグループに、現金約5千万円、4,750万円をだまし取られた。女性は一人暮らしで、ほぼ全財産を失ったと言う。

品川署によると、女性は3月7日、警察官を名乗る男から電話で家族の名前を聞かれた。その直後に長男を名乗る男から『カバンをなくした』と金を無心する電話があった。女性が『金庫の鍵が壊れていて開かない』と言うと、修理業者の連絡先を教えられた。修理業者が金庫を直した後、長男の会社の関係者を名乗って自宅を訪れた男に4千万円を渡した。その後、『もっとお金がないか』と要求され、別の男に750万円を渡したと言う。

地方、じゃなかった、痴呆が進んでいたのだろうか、このお母さん。余りに無防備と言うか、やられっぱなしと言うか、オレオレ詐欺が世の中に蔓延していることを気に留めていなかったのだろうなあ。ご被害、お見舞申し上げます。


★<読売新聞の変節>政府・自民党広報紙の『読売新聞』の変節が目立つ。従来だと、他紙が政府攻撃をしていても、政府擁護、攻撃の矢を曲げるなどしていたが、最近はストレートな記事が目立つ。

その一つ、福田次官問題。『財務省の福田次官のセクハラ疑惑を巡り、与党内では福田氏の辞任は避けられないとの見方が広がっている』。厚労省が第三者による調査団を設置し、事の真偽の解明に乗り出した、の情報が、従来の読売からすれば先に書かれるべきを。この記事には、第三者による調査など福田次官を擁護する事柄の一言も書かれていない。阿倍離れが目立つ読売新聞ではある。ひょっとすると、渡辺恒雄はもう寝たきりになり、社内への影響力を失ったのだろうか。


★<第3幕に移る福田セクハラ>麻生財務相は、会見で福田次官のセクハラ疑惑について『状況がわかるように被害者の女性が出てこないといけない。申し出てこないと、どうしようもない』と話し、女性が名乗り出ない限りセクハラを事実と認定出来ないと言う考えを示した。事実関係の調査を財務省の顧問弁護士に委託したことは公平性に欠けるとの質問には『名乗り出やすいように弁護士事務所にした。公募しろと言うのか』などと激高した。

福田次官の言い分を代弁するかのような報告書を作る財務省が、被害女性に名乗り出るように呼びかける調査手法の歪さを指摘する声が、政府内や識者からも続出している。野田総務相もその懸念を麻生財務相や菅官房長官に直接伝えたと言う。一方で、官僚や政治家、経営者達を取材する女性記者が、同様のセクハラに遭う事態は珍しくない、という声が女性記者の間で起こっている。

セクハラに詳しい板倉由実女性弁護士は、この呼びかけは『脅し以外の何物でもない』と指摘する。『組織内に福田次官をかばう印象を持つし、名誉棄損で週刊誌側を提訴する姿勢を見せている中で、被害者に出て来て下さいと言うのはほとんど脅しに近い。どうやって被害者の利益を守るかも文書には全く書かれておらず、相手側が雇った弁護士のもとに名乗り出ることが出来る女性がいるかと言うと皆無でしょう。それを大々的に財務省のHPにまでアップするなんて、被害を受けた女性からすると脅し以外の何物でもないと思う』と断じている。


いよいよ、来週福田次官セクハラ問題は舞台『第3幕』を開ける。週刊新潮が、はっきりとセクハラが証明できる記事を掲載すると発言している。この内容は不明だが、それなりに期待できる。財務相・省ショックにつながるかな。

右よりの産経新聞は、官民を問わず、報道機関に対して独自の取材行為の内容が明らかになるような協力要請を行うこと自体が『取材源の秘匿』の観点から極めて異例だと報じている。平成18年には、民事裁判で取材源に関する証言をNHK記者が拒んだ問題で、最高裁が『報道関係者は原則として取材源に関わる証言を拒否できる』との決定を出している。情報源の秘匿は、最高裁判決になっている、憲法に準じる決定なのだ。麻生君も、財務省の面々もそのことを知らないのか、知ってやっているのか、どうだろう。勉強不足には違いない。

右派的論陣を張り、通常は政府寄り、自民寄りの産経の報道姿勢からすると、この報道は異例の内容とも言える。産経も自民、安倍・麻生を見放したかな。


★<カリフォルニア州兵派遣拒否>米国防省は、トランプ政権が要請したメキシコ国境付近への州兵派遣をカリフォルニア州が拒否したと明らかにした。

トランプ大統領は今月初め、米国とメキシコ国境に不法移民の流入を防ぐための壁が建設されるまで、国土安全保障省による国境警備を支援する目的で最大4千人の州兵を展開する方針を表明した。当局者によると、メキシコと国境を接する南部4州のうち、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州に900人の州兵が配備されている。

カリフォルニア州は、『州当局者は何も拒否していない』と説明。ブラウン知事が先週、この件に関し連邦政府に提案を行い、回答を待っている段階にあると説明している。はてさて、だな。


★<ボストンマラソン優勝・川内優輝>瀬古から31年ぶりのボストンマラソン優勝、『川内優輝(31)』。埼玉県庁に勤めながら、公務員ランナーとして注目を浴びた。私もそれはそれなり、と意識はしたが、世界的なランナーになるとは思ってもみなかった。それがどうだろう、本当優輝の名前通り、世界に輝いたのだ。

大谷が先発予定のプロ野球でさえ中心なった米東海岸地方の寒波の日のマラソン。強く冷たい雨が降る悪コンディション。猛烈なスタートダッシュで飛び出し、後続を大きく引き離す『大逃げ』を敢行。テレビ解説も思わず『クレイジー』と叫ぶ果敢な走りで序盤から主導権を握った。


35キロ過ぎから1人飛び出していた世界王者、ケニアの『キルイ』を猛追。1分30秒あった差を残り2キロで逆転し、そのまま先頭でゴールテープを切った。テレビ解説者が『アメイジング!』『アンビリーバル』を繰り返す圧巻の走り。快挙を成し遂げた公務員ランナーは、両手を掲げ『うぉー!っしゃ』と、声にならない声を上げた。

インタビューでは『前だけを向いて走った。それが勝利につながった』と涙ながらに語り、極寒のコンディションに『私にとっては最高のコンディションでした』と笑った。すでに国際大会の日本代表から引退宣言をしている川内だが、世界最高峰レースを制し、今後も目は離せない。


★<幹部自衛官の暴言>防衛省統合幕僚監部指揮通信システム部に所属する30代の男性3等空佐が、16日夜、参議院会館近くの路上で、民進党の小西参議院議員に暴言を繰り返した。小西議員が17日の参院外交防衛委員会で『お前は国民の敵だ』と繰り返し罵声を浴びたと述べた。制服組のトップの河野統合幕僚長が、小西議員に謝罪。防衛省によると、3佐は帰宅してランニング中の16日21時頃、小西議員と偶然会ったと説明している。

一般人の罵声ならまだしも、現役防衛省の幹部がこのような行為、暴言を吐いたこと自体、自衛隊の内部統制に疑問を感じる。以前、江田島の海上自衛隊術科学校(旧海軍兵学校)を見学した時、一般見学人に対し、案内役の自衛隊員は目上から発言し、極度に横柄な態度を取ったことを覚えている。これが自衛隊のDNAだとすると、安倍君は自衛隊の本質、実像を見誤っているのではないかと、危惧するな。

『いずみたく物語⑧ ABCコンクールでグランプリを受賞』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、高さ17mの厚い雪を掘り進み開通した立山のスカイウエイと、砕氷船で湖面の氷を砕く阿寒湖。日本全国春模様ですねえ。しかし、立山の雪、本当に半端ではないですね。これが7月には溶けてなくなるのですから、立山から流れ出る水の量はすごいものでしょう。そういえば、雪解け時期だけに現れる幻の滝もありましたねえ。また、夏に歩きたい立山です。そして、マツムシソウ、黄スイセン、雨に濡れたハナカイドウ、可愛い花達です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★27歳の秋。朝日放送ABCホームソング・コンクールに応募していたボクの作った曲が、グランプリを受賞した。『ぶどうの歌』、これが受賞曲の名前だった。朝日放送のコンクール受賞の通知があった直後、芥川サンから電話があった。『たくチャン、ボクと交際のあることは隠しておきなさい。師弟関係があるなどと言ってはいけないよ』。突き放したようなその声にボクは驚いて、『どうしてですか』『実はボクは審査員の一員だったんだが、匿名審査なので、君の曲とは知らずに、一生懸命推薦してしまった。君とボクとの師弟関係が分かれば、これは八百長と思われて、君にもボクにもマイナスになるよ』。実はボクは恥ずかしかったので、芥川サンにも断らずに内緒でコンクールに応募していたのだった。芥川サンは『全く知らなかったけど、いい曲だったよ』と励ましてくれた。

その次の日、ボクは一通の電報を手にした。『シキウ アイタシ ミキ トリロー』。突然の電報に戸惑いながら、早速ボクはその事務所を訪ねた。『君、ボクの手伝いをしない?ボクのところで働いてくれよ』。恰幅のよい大きな体で、メガネの奥に笑みを浮かべながら、三木トリローさんはボクに向かって言った。実は、ボクは三木トリローという人物について何も知らなかった。ボクは彼の音楽そのものを全く知らなかったので、何日か考える時間をもらって帰宅した。


翌日芥川サンに相談すると、『三木さんは大衆的な音楽にとても素敵な才能を持っている。タクちゃんも、思い切って少しでも音楽の仕事に近づくいい機会じゃないか』。つまり、現在の運転手よりより音楽的環境に近づいた方がよいという芥川サンの意見だった。ボクはその場で、三木さんに電話した。『是非お手伝いをさせて下さい』。初のグランプリ曲は、ビショップ節子サンによって歌われ、編曲は三木サン自身がしてくれた。ボク自身も合唱用の編曲とオーケストラを初めて編曲したが、三木サンのポピュラーの編曲と、ボクのクラシックを基礎にした編曲の違いに驚いてしまった。

三木サンの事務所で働く決心をしてからも、まだボクはクラシックの夢は捨てきれず、何か自分が堕落して行くような寂しさを感じた。J化粧品の社長に今までのお礼を述べて、今後の自分の決心を離して退社を申し出た。社長は、『たくチャン、会社を辞めるのはおよしなさい。会社で働きながら音楽は出来るだろう。君は体が弱いのだから、時々休んでも仕方ないから、会社にいなさい』。社長は、きっと音楽のために会社を休むことを知りながら、体のせいだとボクを慰め、退社を思いとどまらせようとしたのだ。ボクは、社長の温情を心で感謝しながら、自分の意志を通して、5年間の運転手生活に別れを告げた。ボクに残った財産は、1台のピアノと1台のオートバイだけになった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<ラジオ通販全国ネットへ・ジャパネット>店に突然現れたのは、岡山市に本社があるRSK山陽放送の広島支社長、久米眞志さんだった。久米田さんは『メーカーの製品なのに、あたかも自分がカメラを作ったかのようにしゃべっていて実に面白い』と感想を聞かせてくれた。『こんな見方をしてくれる人もいるんだ』と嬉しかった。

久米田さんは、建設中だったハウステンボスの仕事で佐世保に来ていた。帰りのタクシーで佐世保駅に向かう途中、ラジオでたまたま私(高田明)の放送を耳にして相当興味を持ったのだろう。わざわざUターンして店を探し、私に会いに来てくれた。放送局は雲の上のような存在。なのに久米田さんは威圧感もなく、一介のカメラ店主と気さくに話す。初対面なのに旧知の仲のような気がして『ちょっとご飯でも食べに行きましょう』と誘った。私は『ラジオ通販を長崎や九州に止まらず全国でやってみたいけど、受け入れてくれるラジオ局がなかなか見付からないんですよ』と悩みを打ち明けた。久米田さんはうんうんんとうなずきながら、黙って聞いていた。


軽い食事のつもりが、気がつけば酒が入って2次会はカラオケとなった。午前2時を過ぎた頃、酔いが回った久米田さんは『高田さんの全国ネットに全面的に協力します』と大声で言う。私も『今日は佐世保に泊まったら?』と応じて盛り上がった。放送業界の右も左もわからずやってきた私にとって、強力な助っ人の登場だった。それから山陽放送との二人三脚が始まった。

それまでは、佐世保の代理店を通じて放送枠をもらう交渉をしていたが、もっとスピードが必要だと私は焦っていた。山陽放送が他局との交渉の間に入ってくれるようになると、ぐんとスピードが上がった。翌年の1991年(平3)には山陽放送のお膝元の岡山は勿論、広島、鳥取でも放送が始まり、山口や四国の4県がそれに続いた。年内に東北、北海道への進出も果たした。

94年に全国をほぼ網羅すると、私の声が日本中に届くようになった。朝から晩までしゃべりっぱなしの毎日。そんな忙しさがかえって楽しく面白かった。カメラ店の営業は弟の武に店舗を譲った。通販一本に全力を投じるようになったのは、それからだ。(参考:高田明筆『私の履歴書』)


★<再使用型ロケット実験へ>『宇宙航空研究機構JAXA』は、2019年度にも、繰り返し飛行出来る再使用型ロケットの離着陸実験を始める。ロケットエンジンなど主要機材は100回以上繰り返して使えることを確認しており、打ち上げ費用を大幅に抑えられる。まず、観測機器を打ち上げるロケットとして20年代以降の実用化を目指す。すでに民間企業が実験に成功した米国に続き、日本側も技術の蓄積を進める。

実験は秋田県能代市にあるJAXAの施設で行う。ロケットは全長が7mになる見通し。観測機器や衛星を打ち上げた後に地上に帰還し、翌日に再打ち上げ出来るロケットの実現を目指す。まず小型ロケットの再使用を想定しているが、将来は人を乗せて宇宙基地などに送るロケットにも応用出来ると見ている。宇宙基地への資材の運搬が容易になるとの期待もある。

軍事用ロケットや、大型衛星用ロケットの領域は除いて、小型分野で腕を磨くJAXA、いいですねえ。本当に日本人精神、開拓精神、研究精神が宿っているJAXAだ。政府も厚労相、省もこうあって欲しいものだねえ。


★<ミスキャスト近江アナ>NHKの『あさイチ』、有働アナの後釜として、『近江友里恵アナ(29)』が登場した。『ブラタモリ』で好演したとの評があるが、その前任者桑木真帆アナにくらべると、そのキャラクターの違いが歴然としている。どちらかと言えば、静かで文化的な番組に適していると思っていた。それが、有働さんの後釜とは、NHKのミスキャストであろう。有働で沸いたあさイチのイメージを変えるつもりだろうが、ちょっと危ういな。拙者は桑木を推す。

と、NHKが『近江あさイチ』の出だしが好調で、視聴率も安定して安堵しているとの報道。どうやら拙者の勘違いで、世の中は優しく近江あさイチを受け入れているのだ。心配したが、心配倒れになってしまった。


★<誠也出陣間近>カープの鈴木誠也の1軍登録が終わり、出陣が間近に迫った。先週ウエスタンで出場、第1打席で本塁打を打った。17日には山口県の由宇球場で2軍のシート打撃に参加。左腕の高橋昴に対して、4打席立ち、左越え2塁打など2安打。右翼の守備にも就き『ハリは大丈夫。全力でプレー出来るので、1軍首脳の指示待ちです』と語った。水本2軍監督は『足の痛みはないけど、再発の怖さとの闘い。あとは緒方監督が見て判断すると思う』とし、近日中の1軍合流を示唆した。

『タナキクマル+セイヤ』が、カープの誇る機動的、重量打線。これなくして優勝はない。4人が好不調の波を平均化し、チーム力の底上げに寄与してこそ優勝がある。セイヤの登録、出場が大いに待たれる。昨夜のヤクルト戦には、ベンチに入り笑顔を振りまいていた。安堵、安堵。


★<カステラ、輸出4年で12倍>広島県福山市にある『マルト製菓』。菓子市場は値下げ競争の真っただ中に入り、問屋から『味も販売実績も関係ない。288円が無理ならいらない』と。三代目の戸田康介取締役は、『国内では戦えない』ことを痛感した。2012年のことである。

細々と試みていた輸出も、現地の代理店が『円高だから安くしろ』と。康介は『生き残るには自力で販路を広げるしかない』と腹をくくった。中国の展示会に参加、自ら試食販売に奔走。当時の中国ではしっとりとしたカステラが珍しかったこともあり『見たことのないほど、人、人が来てくれた』。カステラは一口食べれば商品説明など不要だ。みな口々に『おいしい』と食べ、康介は『販路開拓は可能だ』と実感した。


また商品の賞味期限を延ばす工夫を加え、一般的に1~3週間程度の日持ちを、180日にまで改良。こうして中国、香港、台湾のほか欧米など20カ国に販路を拡大。13年7月期に3千万円だった輸出は、17年7月期に3億8千万円になった。18年7月期は5億円を目指す。中国ではマルト製菓の商品とそっくりなパッケージのニセ物が出回るまでになった。

輸出好調を背景に、値下げ要求が強烈な国内の取引先とは取引を終了することが出来た。一方、海外勢は『値上がりしてもいいから、もっといい材料を使って』と言ってくる。社内も活気づき、新しい商品開発、製造過程での知恵絞りなど、善回転の活力がみなぎる。

国内市場だけでは、今後の少子高齢化に対応出来ない業種は多い。困難を極める輸出だが、世界は広い。どこかで自分達の商品を待っていてくれる市場があるはずだ。根気、ねばりだな、必要なのは。


★<コミー著書ベストセラーに>コミー元FBI長官の回顧録、『高い忠誠心―真実とうそとリーダーシップ』が、17日米国で発売された。トランプ大統領を『道徳的に不誠実』と指摘し、米国の基本的な価値観を守らず、強迫観念にとらわれてうそをつく人物と酷評している。この本は、アマゾンでベストセラーを独走しトップを保持している。出版元のフラットアイアン・ブックスは初版85万部を刷ったが、さらに増刷を計画していると言う。トランプ崩壊を後押しする書だな。米国民、また世界のためになる本だ。


★<福田次官実質更迭>麻生大臣は、財務省の福田次官の辞任を発表した。森友学園に関する文書改ざん問題に加え、週刊誌でセクハラ疑惑が報じられた責任を問われており、事実上の更迭と見られる。麻生大臣は、『引き続き身の潔白を明らかにしたいが、現在の状況を鑑みるに職責を果たすことが困難だ』と福田次官から申し出があり、了承したと記者団に説明した。

福田次官は、女性記者と会合したことについては、『男女を問わず会合を持つことはあるが、あんな発言をしたことはない』とし、『あんなひどい会話をした記憶はない』と述べている。セクハラ報道については『事実と異なるもので、裁判の中で引き続き争いたい』と述べた。真相やいかに、だ。

ひょっとして週刊新潮の今日の発売ゲラが福田次官本人に手渡され、内容を見て、逃げ切れないと思ったのではないだろうか。これで、財務省は次官と国税庁長官が空席という異常事態になっている。麻生大臣の任命責任はどうなるのだろうか。


★<テレ朝女子社員福田次官からセクハラ被害>テレビ朝日は、今朝深夜緊急記者会見を開き、テレ朝女子社員が福田次官からセクハラを受けていた事実を発表した。女子社員は取材のため、福田次官と1年半前ほどから数回にわたり2人で食事をしながら取材をしたと言う。そして身をまもるため会話を録音していたそうだ。女子社員はセクハラの事実を報道すべきだと上司に相談したが、難しいと言われたため、次官によるセクハラは社会的問題であり、放置すれば今後も続く懸念が強く、彼女は週刊新潮に取材を受けこの録音記録を持ち込んだと。

テレ朝の篠塚社長は『社員からセクハラ情報があったにもかかわらず、適切な対応が出来なかったことに関しては深く反省している。当社社員が取材活動で得た情報を第三者に渡したことは報道機関として不適切な行為であり、遺憾に思っている』と述べた。まさに、今日発売の週刊新潮に、その録音された内容が報道されているのだろうなあ。


今朝深夜、午前0時過ぎの記者会見とは、新聞の最終原稿締め切り時間午前1時を意識してのことだろう。テレ朝としても、かっこいい記者会見ではなかった。テレ朝が社員の訴えを退けて、社員が週刊新潮にネタを持ち込まれたのだから。テレ朝は財務省に、セクハラの次第について抗議する予定だそうだ。

逃げに逃げ、最後の辞任の弁でもウソをつきとおした福田次官という人の人間性を疑う。これが東大法学部出身の高級官僚の真顔だと思うと、日本全国東大法学部卒で汚染されているのだろうか、それとも福田次官固有の問題なのだろうか、謎と疑問は深まるばかりだ。


★<喫煙者にきつい縛り、青梅市>東京都青梅市は、庁内の『働き方改革』第2弾をスタートさせた。第2弾は、\賤僖好據璽垢杷Г瓩討い振侈鎧崔罎竜扮譴魘愡澆垢襦↓⊇伉イ篦3阿任硫餤捗仞覆聾饗2人以内とし、係長以上の出席は1人とする、DF發硫餤弔竜鳥燭詫彁櫃里澣載する—などが柱。喫煙が厳しく縛られるねえ。まあ、喫煙自体否定される世の中だから仕方ないと言えば仕方ないが。喫煙者の方々、今からでも遅くありませんゾエ、禁煙するのは。

『いずみたく物語⑨ 幸運と言える、野坂昭如との出会い』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、女性アルバム最多首位記録24作に更新した『ユーミン』、ICタグを導入する『高島屋の日本橋本店の婦人靴売り場』、水曜日のJリーグ杯、サンフレ-名古屋の『戦績データ』。戦績データの内容、なんとシュート数名古屋=116、サンフレ=6となっています。何がなんでも、こんなにシュート数に差があると勝てませんねえ。もっともこれはサンフレ担当のミスではありますが。そして、興奮さめやらぬ、昨夜のカープ、延長12回裏、2アウトからサヨナラヒットを打った『下水流』、宇品港から江田島切串港までの、広々とした瀬戸内、広島湾の風景です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★『いずみクン、君の月給は8千円。その他は、能率給だから、編曲や、写譜を一所懸命してくれたまえ』。親分三木トリローサンの言葉に、ボクは体をガタガタと震えさせた。なにしろ5万円の月給が一挙に8千円にダウンしたのだから、コトは大きい。『ま、何とかなるだろう。また質屋通いか』と腹を決めたボクは、マネージャーに紹介された。

スマートなダーク・スーツを着こなして、流行のヘアスタイル。濃い色のサングラスをかけた役者風の二枚目だ。『失礼ですが、あなたは月給をたくさんもらっていらっしゃるんでしょう』と、小声で聞いてみた。『いやー、ボクは1万2千円です』。そのマネージャー氏はニヤニヤ笑いながら答えた。『野坂昭如アキユキ』だった。

1万2千円の月給にしては、最新流行のスーツを着こなした粋な野坂昭如は、いたずらっ子のような笑みを浮かべてボクを銀座に誘った。それ以降、毎晩のように銀座で酒を飲み、また時によるとデパートの特選売場にボクを連れて行って、いろいろ買い物を勧めた。『さあ、何でも買ってください。後はボクにまかせて』。つまりカネは払わなくてもよいと言うのだ。全く1万2千円の月給とは思えない不思議な人物だった。


ある日彼は、三木トリローのマネージャーとして、トリローサンから言われたらしい。『君は優秀なマネージャーだから、営業費として50%は使ってもいいよ』。50%と言っても、粗利だから本来なら1ヵ月に10万円程度くらのものだ。それを知ってか知らずか、まあ恐らく知ってのことだろうが、事務所に入ってくる収入の全部の50%を飲み食いしたのだから、さあ大変。ある時、トリローサンが、『野坂君、僕の作詞料と作曲料をくれたまえ』と言った時には、そのカネはほとんど使い果たされていた。『先生が50%はいいとおっしゃったもので・・・』。三木トリロー先生としては、グーの音も出ずに、仕方なく早速彼のマネージャー職をクビにしてしまった。そして野坂は一文芸部員になり下がったのである。

金ずるが亡くなった野坂さんは、ボクにアルバイトの協働を呼び掛けて来た。この協働は、大変シビアなものだったが、それなりにボクの血肉になっていった。なんと合計500曲も作曲することになったのだから。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<東京の居酒屋が漁業に進出>東京都内で居酒屋11店を運営する『ゲイト』の五月女ソウトメ圭一さん(45)。問屋から年間1億円相当の食材を仕入れる『問屋依存体質』からの脱却を模索していた。東日本大震災の後、仕入れ値が急騰し、東京でホッケやしめさばといった安定供給出来る海産物しか入らなくなったからだ。産地の衰退は会社の行く末に関わる。生産側に回らないといけないと頭を切り替えた。

一昨年の秋、三重県尾鷲の隣の熊野市で水産加工を始めた。地元漁師、戸田聡さん(41)と知り合った縁を生かし、廃業した加工場を継ぎ、地元で水揚げされたタイやアジ、ブリを干物やフライなどに加工して、都内各店に送り出した。その後、尾鷲の須賀利に支店を出し、漁業の拠点に。漁業権を得て、中古漁船4隻を1千万円で購入。戸田さんが須賀利に移り、地元漁師に業務を委託した。天候が良ければ毎日出漁する。定置網漁を広げて若い漁師を育て、資源確保にも努めると意気軒昂だ。


漁業だけでなく、地域に活気を取り戻すために打つ手はないのか。月のうち3分の1を須賀利周辺で過ごすようになった五月女さんは、働く人を増やすことが解決につながると考えた。スタッフに車を支給し、テレビ電話で会議を開催。戸田さん以外にも通い詰めたり、移住を希望したりするスタッフがいる。本社を東京から東紀州に移す構想もある。

それだけに止まらず、民家3軒を購入し、取引先や顧客を計200人ほど須賀利に招いた。移住を促し、地域全体の産業を育てるためだ。ITやデザイナーなど5社ほどが、オフィス開設に関心を示している。『須賀利は世界で類を見ない少子高齢化のトップランナー。漁業を再生し、取引先を巻き込んで地域を再興するプランを描きたい。それがビジネスモデルになれば、地方の未来を形作ることが出来るかも知れない』と五月女さんは語る。意気軒高だ。


★<高島屋ICタグ導入>高島屋は9月から、商品の管理にICタグを取り入れる。従業員の負担を軽くし、客の待ち時間も減らす。コストがかさんで一度は断念したが、人手不足を背景に再挑戦する。百貨店の従業員は、在庫を探しに売り場から離れた倉庫まで行くことが少なくない。ICタグを導入すれば、専用端末で在庫の状況を瞬時に把握出来る。東京や関西の計7店の婦人靴売り場で導入する。靴はサイズや色など選択肢が多く、効果が大きいと判断した。他の商品にも広げたい考えだ。

人手不足が労働環境を改善する、典型的な例だな。とってもいいことだ。ICタグのコストは劇的に下がりつつあるから、将来的にはペイするだろう。このようなものは、先陣を切ったところが勝ち組になるのだな。面白い。


★<福ビルなど大規模再開発>西日本鉄道(西鉄)が2019年4月以降、本社が入る福岡市天神の『福岡ビル』の再開発に着手する。19年3月を期限にビルのテナント50店と移転交渉を進めている。隣接地で同社が管理運営する『天神コア』については20年3月末をメドに120店の退店に向けた交渉も始めた。西鉄は福岡ビルと天神コアに加え、隣接する『天神ビブレ』の3ビルを一体的に開発したい考え。今後7年程度で完成を目指す。オフィスなどで構成する複合ビルにする構想で、九州を代表する『繁華街・天神』を象徴するビルを目指す。すごいことだ。中心街の1ブロックを一つのビルでまとめ上げる西鉄の力は、福岡で健在なり、だな。西鉄ライオンズは八百長騒ぎで、西武ライオンズとして移転したがね。

そう言えば、松田恒次さんが地元の要請に応えてカープの再建に着手した時、西鉄ライオンズのオーナー・社長で経営手腕を振るっていた西亦次郎さんと言う方を招聘し、カープの再建・経営に力を注いでもらった。またカープの根本元監督は、その後西武、ソフトバンクと渡り歩き、いずの3者もその後優勝し、強豪チームとしてプロ野球に君臨した。西鉄の力って想像以上にすごいんだねえ。


★<ロリーナ、抽選に>京都高島屋で100体限定で販売された人形『ロリーナ』を中国人らしき男が独占入手したのを受け、同じ人形を5月に売り出す日本橋高島屋は、買い占めを防ぐため、販売方法を抽選にすることを決めた。京都では、100体全部、1,200万円を、整理券を取得した人達に配って、100体全部を独占した。その後すぐにネットでプレミア付きの販売アップがあった様子だ。いろいろと考える人がいるんだねえ。恐っそろしい世の中だ。


★<女は大学に行くな>『女は大学に行くな、』。一見目を疑う書きだしの広告が話題を呼んでいる。神戸女学院大学が今月、JRと阪急電車の車内に掲示したメッセージだ。文章は続く。

『という時代があった。専業主婦が当然だったり、寿退社が前提だったり。今、女性の目の前には、いくつもの選択肢が広がっている。そのぶん、あたらしい迷いや葛藤に直面する時代でもある。「正解がない」。その不確かさを、不安でなく、自由として謳歌するために。私たちは、学ぶことが出来る。この、決してあたりまえでない幸福を、どうか忘れずに。たいせつに。 「私はまだ、私を知らない」』。

昨年12月、あれは阪神電車の難波行きだったか、社内で見た神戸女学院のポスターに見入った経験がある。現在の広告のサブタイトルになっている『私はまだ、私を知らない』が、メインタイトルであった。面白い表現だな、と感じ入った。と、関西学院のポスターも同じ社内にあり、またこれ挑戦的なコピーだった。広島では見られない、熾烈な大学同士の学生獲得競争である。安閑とした広島の大学もじわりと、近い将来、学生減の経営資源の枯渇にあえぐだろう。そういえば、あの話題の主、有働由美子さんは確か、神戸女学院大の卒業生だったな。


★<NHK強姦反懲役24年求刑>山形、山梨両県で女性3人に乱暴さしたとして、強姦致傷罪などに問われた元NHK記者(29)の裁判で、検察側は『常習犯で反省の様子もない』として懲役24年を求刑した。弁護側は『DNA型鑑定の信用性に疑問があり、いずれも無罪』と主張した。判決は25日。

検察側は論告で、3人の事件現場から採取されたDNA型が被告のものと完全に一致し、鑑定方法にも問題はないとして『被告が犯人であることに一点の疑問もない』と主張。被告宅から現場の状況と一致した内容のメモや被害者の画像が押収されたことも指摘した。


弁護側は『犯人以外のDNAが混じっている可能性がある』と主張。メモは事件と関係なく、画像についても『事件時、被告は自宅で寝ており、撮影していない』とした。

もし弁護側の主張が正しければ、この事件、でっち上げだが。しかし、DNAに他人の物が混じっていたとしても、本人のDNAが検出されたこと自体が事件への関与を証明しているのではないだろうか。強姦致傷罪で24年の長期刑求刑とは、判決が注目される。


★<福田次官のセクハラ豪遊ぶり>セクハラ否定の真っ赤なウソがバレバレになった福田次官。東大法学部卒業、財務省に入り、妻は元文部省事務次官でリクルート事件で逮捕された、『高石邦男』の娘。まさにエリートという言葉がぴったりの福田次官だが、その『セクハラぶり』はかねてから知られるところだったそうだ。

ある女性記者は、『週刊新潮の話は、本当だと思います』と自身の体験を明らかにした。3、4年前、福田から携帯に直接電話で誘われ、指定されたバーに行った。先に着いていた福田はカウンター席に座り、ロックのウイスキーなどを何杯もおかわりし、酔った様子だったと言う。

『当時、財務省で懸案の話で質問すると、「今日はこのあとキミの家に行ってゆっくり話をするんじゃないの」「そう思って僕のところに来たんだろう」と言われた。前に、福田には気をつけろみたいな話を聞いたことがあるが、こういうことなのかと思った。それでも仕事の話を聞くが「そのジャケット、似合っているよ。脱がせたいな」と言われて・・。福田さん、酔っ払いすぎですよ、とごまかして、何とか店を飛び出して帰った』と。


記者クラブに加盟していない別の女性記者も、福田に誘われて酒を飲みながら話していると『そのスカート、色っぽくていいね』『スカートの中はどう?』などと言われ手を握られたと訴える。思わず体がかたまって、振り払おうとすると、更にきつく握られて、抱きつこうとして体を寄せてきた。福田を押し返して『そんなつもりありません』ときつく言うと、『オレとサシで飲める、話聞けるチャンス、まずないよ。仲良くしようよ』と完全にセクハラモードで、帰りのタクシーにも一緒に乗り込もうと押し問答になり、本当に困ったと打ち明ける。

『セクハラ』とは、自分の性的な言動によって、相手が不快な感じを持つこと、と理解している。服装や口紅の色の善し悪しの批判などもその類に入る。それは褒めても、けなしても同じことなのだ。

このような行状だと、本当に体の関係になった女性記者も存在するのではなかろうか、と思うなあ。職権を傘に女性記者いじめ、セクハラやり放題を。これって、財務省の広報担当は知っていたんだよね。危機管理・意識のない財務省だ。麻生ぼっちゃんの発言といい、どうやらセクハラについては官庁は世紀遅れの実態なのだろうか、な。


★<福田次官セクハラ否定>財務省の福田次官は、テレ朝の女性記者がセクハラ被害を公表したことに対し、『全体を見ればセクハラに該当しないことが分かるはずだ』と述べ、改めて自らのセクハラ疑惑を否定した。東大法学部の、法学部倒れなのだな。ちょっとばかし司法試験に通って、法律をそらんじているばかりに、こんなバカなことを言うんだ。全体だろうが、部分だろうが、相手が嫌がっている発言、行動をとったらアウトだよな。福田はセクハラの判例を見ていないな。判例を見れば、自分の放言がセクハラだと明確に分かるはずだ。バカな男だ、福田ってやつは。こんな福田の訴訟を引き受ける弁護士、っているのかしら。私の勤めていた会社では、2000年の前より、人権保護室を設け、差別、セクハラ、VDなどへの内部チェックを行っていた。財務省って古いんだねえ。コケが生えてるよ。


★<三菱MRJ>三菱航空機が開発するジェット旅客機『MRJ』を、2017年秋の完成予想が大幅に遅れ、2020年代半ばぎりぎりに納入開始になるそうだ。が、当初、燃費などで他社に比べ優位だった性能などが、この遅れで追いつかれ、ボンバルなどの改良機がMRJを上回る性能になってきたそうだ。そして、アフターサービス、機動性の比較からMRJは後塵を拝する形になり、相当苦戦しどうだな。大丈夫かえ、親会社三菱重工は、本当に。


★<カープ18日ヤクルト戦、5-4>『カープ、サヨナラで5連勝!下水流昂、たった一球で延長12回の総力戦の主役になる』

今日の主役は下水流さんじゃね!延長12回4時間56分の総力戦、あと1アウトで引き分けの場面で下水流さんがサヨナラヒット!たった一球で主役になってしもうたw2アウトなった時点で『今日はもう引き分けかな…』って思ってたけど、安部くんが覇気でツーベース!続く下水流さんが初球をいきなりサヨナラヒットじゃけね!
誠也くんとバティスタが戻ってきて、右の外野手が余り気味、ライバルの堂林くんは一塁も守れて代走も出来る…危機感あったんじゃろうなあ、それなのにベンチでは一番前で大声出してチーム鼓舞して…青山学院でも主将を務め、就職したホンダでも幹部候補生として期待された程の人間性は折り紙つきじゃけど、やっぱりプロは実力の世界…試合に出てなくても自分の出来ることをしっかりやる人がチャンス生かすのは、ほんま嬉しいわ!
岡ちゃんが4回4失点とか、翼くんが満塁のチャンスで三振、松山さんと堂林くんがサヨナラのチャンスで凡退した事をグチグチ書いたろと思ってたけど、下水流さんのサヨナラヒットで全部忘れてしもうたwww今日みたいな最高の日に、そんな野暮な事言いっこなしじゃろ!勝って兜の緒を締めるのはまた明日でええけ、今日は思い切り飲みまくってお祝いしたらええんよ!

結果的には、下水流さんが一番美味しい所持っていったんじゃけど、実際のところは今日の試合サヨナラできたんは菊池くんの力も大きいよね。9回表に1アウト満塁から、雄平さんが打ったボテボテのセカンドゴロ、猛然と前進してきて思い切ってホームに送球!ギリギリのタイミングで俊足の3塁走者山田さんを刺して無失点に切り抜けた!前進するスピードが速かったし、捕ってから投げるのも無駄がなくて、あれは菊池くんにしかできんプレーじゃわ、あれがなかったら、もう2,3点取られてて勝負あったじゃろうし、アドゥワの無失点も途絶えとったし、ほんま大きいプレーやったよね。


その好プレーがあって、1点ビアインドで迎えた9回裏、ヤクルトのマウンドは新外国人のカラシティーさん、龍馬くん翼くんと連続三振で『こりゃ打てんわ…』って諦めかけとったんじゃけど…広輔くんがいきなり初球を猛打賞となるヒット!続く菊池くんが前進守備の右中間を破る同点タイムリースリーベース!カープベンチは大盛り上がり!敗色濃厚の試合を最後の最後で一気に振り出しに!今日は菊池くんがおらんかったら普通に9回で負けとった試合よね。

あと忘れたらいけんのが、今日もリリーフ陣が0に抑えてくれたことよね!岡ちゃんが4回4失点の早々にマウンド降りた後、薮田くん、一岡くん、中田廉くん、アドゥワ、中崎くん、ジャクソン、今村くんがバトンを繋いで無失点よ。先発が崩れても試合を立て直せるのがカープの強さよね。さすがに今村くんまで出てきて、ピッチャー全員使ったのにはビックリしたけどね…万が一また危険球退場とかなってたらどうしてたんじゃろうか…ベンチに残ってた美間くんは高校時代ピッチャーしとったけ登板してたんじゃろか?

それとも菊池くんが「異次元へ」の中で、いつでもピッチャーできるって書いてたけ、菊池くんがピッチャーしとったんじゃろか?今日は最後に下水流さんが主役になったけど、菊池くんやリリーフ陣、ベンチのみんな監督もコーチ、ついでにカープファンみんなで勝ち取ったサヨナラ勝ちよね!最高の気分でぐっすり眠れそうじゃwwwそんじゃあ、おやすみ!(参考:『ゆとり世代のカープ女子』)


★<小泉元首相、反原発の一つの理由>小泉元首相は、現役時代は原発推進派だった。それが3.11以降、脱原発に旗印を変えた。出来もしない『原発安全』がウソだったから、が最大の理由。が、もう一つ隠れた理由があった。それは米原子力空母『ロナルド・レーガン』の乗組員、兵士達が、救援物資の輸送や被災者の救助など、『トモダチ作戦』に参加。終了後、兵士らの一部が健康状態の悪化を訴え、カリフォルニア州の連邦地裁などに裁判を起こしたことがある。小泉元首相は、16年5月に訪米し、被曝した元兵士ら10人と面会している。

元兵士達は、足を切断したり、目が見えなくなったり、下血をしたりと被曝の後遺症が出た。福島原発のメトルダウンが起こっているのに、上官から放射性物質の危険性が伝えられなかった。兵士達は防護服もなしで作業をさせられたり、海水を飲んだり、空母に積んであるヨウ素剤も足りず、飲んでいない兵士もいた。


昨年10月に放送された、米国の兵士達を取材した民放のドキュメンタリー番組は、小泉元首相の登場シーンを全てカットされた。別の民放で今年3月にインタビューを受けた時も約束を破られた。取材は50分程度だったが、『全部放送するのか』と聞いたら、『15分くらいに編集する』と。『経済産業相が訴える、原発の3大スローガンである、安全、コストが安い、クリーンエネルギーは全部ウソだ、と話した部分だけはカットしないでね』とお願いすると、『分かりました』とスタッフらは言っていたが、放送された番組を見たら、カットされていたそうだ。

原発の危険性について、国民に目隠しをする経済産業相、政府は一体何のために政治を、政策立案をしているのだろうか。不思議なことだ。


★<20年の大河ドラマ、明智光秀>2020年のNHK大河ドラマが、俳優長谷川博己(41)主演の『麒麟がくる』に決まった。戦国武将『明智光秀』の生涯を描く。明智光秀は、反逆者、謀反人とのイメージが強く、出自についてもナゾが多い。本能寺の変がどのように描かれるかが、ポイントになりそうだ。長谷川博己は明智光秀のイメージにぴったりのマスクだ。


★<財務大臣訓示>麻生財務大臣は、福田次官の辞任後、省内に訓示を流した。『今、財務省は大変厳しい局面にある。全員が一致団結して、職務をまっとうし難局を乗り越えよう』と。麻生さん、何か不足していませんか、ってんだ。『そして、物事は包み隠さず、ウソをつかないようにしよう』と言うフレーズが。

『いずみたく物語⑩ トリロー冗談工房の卓越した面々、野坂、永・・』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、『日記』を出版した『小保方晴子』と、妖艶なドラマの中の演技で視聴者を魅了するフリーアナウンサーの『加藤綾子』、そして『ヒマラヤユキノシタ』『エニシダ』『ユリオプスデージー』『ローダンセダム』『ユキヤナギ』の花々です。今更小保方さん、ですが、日記を出版するなんて、度胸があるねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★三木トリローサンの主宰する『冗談工房』と呼ばれた集団には、多くの才能がウヨウヨしていた。肩書だけは社長永六輔、専務野坂昭如という変な会社で、文芸部には、永六輔、野坂昭如、五木寛之、神吉拓郎、その他大勢。音楽部には、神津善行、宇野誠一郎、桜井順、越部信義などの才能。そしてタレントとしては、三木のり平、丹下キヨ子、中村メイ子、宮城まり子、楠トシエ、岸洋子、ダークダックス、その他大勢の人が、トリローサンの回りに存在していた。

NHKの評判番組『冗談音楽』の時集まった人達は、すでにスターとして活躍し、また将来を夢見る新人達は数知れぬほど集まった。野坂は、マネージャーはクビになったが、冗談工房の中で、その才能を永六輔と競っていた。

三木トリローサンのレギュラー番組だった、『トリローサンドイッチ』『仁丹一粒エチケット』。この2本の番組に放送するコントを、文芸部員達は、週に数回集まって投稿する。そして、採用されたものに1編300円が支払われるというシステムだった。毎月、野坂は最高の稼ぎ手であったから、マネージャーを辞めてからも、相変わらず銀座で飲み歩いていた。『僕は学割だから安いんですよ』が彼の口癖だった。しかし随分飲み荒らされて悩まされたバーも数多かったらしい。でも、彼の人柄は多くの人に愛されて、彼の話術に多くの人は腹をかかえて笑った。


三木トリローサンは、その頃で月収100万円以上、ピアノを乗せた作曲用の自動車を作って、神宮の外苑などで、楽しみながら作曲をしていた。ボクはトリローサンの音楽マネージャー兼制作ディレクター兼編曲助手兼写譜屋として、オートバイを乗り回して、スタジオからスタジオを走り回っていた。

新婚早々の永六輔は、中古のプジョーにに乗って、助手席に奥さんを残したまま、事務所の扉を開けて入ってきた。『僕のギャラ出ている?』。ジーパンにゴム草履をつっかけた、若い人気作家は、事務所の経理に声をかけた。その頃、彼はテレビ開局と同時に始まった草笛光子を主演にした『光子の窓』という番組の構成者として、人気が定着していた。ボクはその人気者があまりに若いのでビックリしてしまった。同時に作家には似ても似つかない特徴のあるGI苅り風の頭髪と、彼のアゴの長さにビックリしてしまった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<ホンダジェット快気炎>ホンダの米子会社が生産する『ホンダジェット』が好調、快気炎を吐いている。このほど、中国で8機の受注があったと発表。中国市場での手応え感を伝えた。中国当局から安全性を認証する『型式証明』を年内にも取得し、顧客へ引き渡しを始める。昨年このクラス世界一の販売機数を誇るホンダジェットの快進撃でもある。

藤野社長は、中国市場について自ら操縦する顧客が多い米国市場と異なると指摘し、操縦士の手配といった購入後のサービスや、企業経営者向けにビジネスジェット機を用意する事業に力を入れると強調した。ホンダジェットは、最大7人乗り。昨年は顧客への引き渡し機数が43機と小型ジェット機の分野で世界首位となり、特に欧米での販売が好調だった。

しかりせよ、『MRJ三菱ジェット旅客機』。MRJの不振で、三菱重工本体も危うくなりかけている。三菱自動車の株式はほとんど処分し、資金繰りに入れ込むなど、豪華旅客船の失敗に続き、三菱重工の野外骨にきしみ音が聞こえる。岩崎弥太郎も嘆いているだろう。


★<塀のない刑務所対策>松山刑務所から脱走した男性受刑者の捜索が、鳴り物入りで行われているが、まだ見付かっていない。この事件で、塀のない刑務所に対する風当たりは強くなるだろう。が、反面受刑者の再犯率が非常に低いという現実を見ると、無下に廃止論には組めない。どうしたらいいんだろうか。

ひょっと、ICチップのことで思いついた。塀のない刑務所に入る受刑者には、本人の承諾を得て、足の裏にGPSチップを埋め込むのはどうだろうか。受刑が終了すれば、取り出して、廃棄する。足の裏だと、本人が何かで除去しようとしても、その後歩けなくなるから有効ではなかろうか。お尻でもいいなあ、お尻の肉は厚いから、深い部分に埋め込めるが。だがこの案、人権保護団体から人体を傷つけると猛攻撃を受けるだろうなあ。いい案だとは思うが。


★<小保方晴子日記を出版>3月25日、全国の書店で『小保方晴子日記』が発売された。タイトル『日記』は2014年12月31日から始まる。理化学研究所の委員会が、小保方らが英科学誌『ネイチャー』に発表した論文の方法ではSTAP細胞を再現できないことを報告し、別の委員会が研究不正を認定した直後だ。早稲田大学から博士号が取り消されたり、放送倫理・番組向上機構BPOがこの事件を検証した番組について人権侵害を認めたりした経緯などが小保方の視点から描かれている。

サイエンスライターの粥川準二は、研究不正問題を解決するヒントが少しでも得られないかと思って、『あの日』や小保方のHP、瀬戸内寂聴との対談、そして手記『あの日』にも、認定された研究不正を覆すような事実は全く見付からなかったと。また、理研は小保方らの論文には最低4点の研究不正があると認定したが、小保方はそのうち2点については反論しているものの、残りの2点については『あの日』でも対談でも何も述べていない。

粥川準二は、結論を言う。STAP細胞事件は生命科学と研究倫理にとって極めて重要で、忘れるべきではない。しかし、小保方のことは・・・もう忘れよう、と。


★<英、プラ製ストロー販売禁止>英国政府は、地球環境保護を目的とした海洋、河川汚染対策の一環として、使い捨てのプラスチック製ストローや飲料をかき混ぜるマドラー、プラスチックを芯の原料とする綿棒の販売を禁止する。早ければイングランドで来年施行される見通し。

英国は2042年までにプラスチックごみを可能な限り削減する方針で、メイ首相は『英国はこの問題で、世界のリーダーだ』と述べた。世界各国がプラスチックごみ対策に取り組み始めているが、ストローの販売禁止は異例だ。


★<武田薬品、欧製薬シャイアー6兆円、巨額買収>武田薬品工業が、アイルランド『製薬大手シャイアー』に買収提案をした。総額6兆5千億円と評価した超大型M&Aだ。現金と武田株を組み合わせ、市場の株式評価価格を24%上回る。ただ、武田の株式時価総額は4兆円余り。今回の買収案にそって新株式を発行すると、全株取得なら4兆円強と、時価総額に匹敵する規模の巨額増資が必要となる。日本の株式市場で、武田株の価値希薄化を懸念し、株価は下落した。世界の製薬会社に互して行くには、現状維持、発展では力不足だと武田の経営陣は判断したのだろうが、それにしてもすごいなあ、6兆5千億円のM&Aとは。


★<カープ中村佑太投手>18日の対ヤクルト戦。打者への集中力が問われる局面で、中村佑太投手は打者を見ていなかった。2-1の6回、1死1塁。マウンドから視線を送る先にいたのは、ヤクルト河田3塁コーチ。1塁走者の山田に対し、『走れ』の指示をいつ出すのか。そのタイミングを見抜こうとしていた。サインは複雑であり、どれも解読出来たとは思わない。大事なのは、この勝負所で失わなかった視野の広さ。目をかっと開き、何が起こるか雰囲気を察知する。6度も牽制した後、後続打者をぴしゃり。22歳に備わっている野球センスを感じ取った。

4年前の秋を思い出す。就任直後の緒方監督は、2軍戦を見に宮崎に飛んだ。真っ先に有望株として名を挙げたのが、この右腕だった。当時高卒1年目で、球速は130キロ台。すぐには戦力になりそうにない存在であり、評価の意図を問うた。監督は『守備や牽制など総合力が高い』とぽつりと言った。


あの時、監督がはるか先に見ていた将来像。それが今、形になったことに驚いている。投打の主力選手が引っ張ってきた首位快走。そこに中村勇太が加わった意味は小さくない。待ちに待った若い力の台頭である。2013年のドラフト会議で、カープから5位指名を受けて入団した。 
《18日ヤクルト戦の投手成績 投球回:7回、投球数:118、被安打2、
被本塁打:1、奪三振:6、与四球:2、与死球:1、失点:1、自責点:1》


★<カープ中村恭平投手>2010年のドラフトで、カープから2位指名を受け、入団。左のエースとしての期待が強かったが、伸び悩み、すでに30歳が目前。それが、11日阪神戦で登板した。まずは、目を疑った。昨年の先発はなし、一昨年少ない登板でもぼろんちょんになった投手。はてさて、力量回復か、と見れば、5回を投げきれずに降板、敗戦投手に。誰が1軍昇格を推薦、認めたのだろうか。佐々岡コーチか。なんたる甘ちゃんだ。試合後の恭平のコメント『バテました』。106球でバテるほどの投手を、何故上げたのか、不思議である。毎年期待されながら一向に上達しない投球。本来なら、もう20歳の半ばで芽を出していなければならないのに。私はこの恭平に厳しい。能力があるのに、努力が不足しているからである。どれだけ人を上回るトレーニング、練習をしたか、自問自答してほしい。現在、年俸は700万円。入団時の年俸1千万円より落ちているのが何よりの証拠だ。結婚したが、奥さんが泣いているのではないか。もう年齢的にみて、努力が報われることはあるまい。プロ野球に限らず、人生、努力することを怠った、忘れた人達は、社会で芽を出すことが難しい、な。必至で努力してこそ、プロの世界でやっと芽が出るのだ。丸や鈴木がそのいい例だ。悪い例は、この中村恭平ではある。
  《11日阪神戦の投手成績 投球回:4.1回、投球数:106、被安打4、
被本塁打:0、奪三振:4、与四球:6、与死球:0、失点:4、自責点:4》


★<身軽な企業が成長促進>日本の中堅上場企業の中で、資産を多く持たない会社が成長を加速させている。売上高100億円以下の上場企業979社を対象に、総資産回転率をランキングしたところ、人材派遣やインターネット関連企業が上位に並んでいる。工場など大きな設備を抱えず、身軽さを武器に素早く顧客ニーズに応える新しい企業が台頭しつつある。以下。
 .ャリア(シニア派遣)   Orchestra HD(運用型広告)
 れんとらっくす(広告サービス)  ぅリエアナブキ(人材派遣)
 フォーバル・リアスストレート(通信OA機器販売) Ε轡鵐瓮鵐HD(店舗設備)
 富士ソフトサービスビューロ(コールセンター)  ┘吋▲機璽咼后焚雜郢楡漾
 リネットジャパンGR(ネット中古品販売) アートグリーン(コチョウラン生産販売)
いずの業種も、重厚長大や、ソフトバンクを凌ぐような業容になるとは考えら得ない企業群ではあるが、従来の市場から脱皮し、またニッチに取り組む企業が特徴であろうか。経営効率が良いという点では注目に値する。中国四国地方が地盤のクリエアナブキが4位に入っているのも面白い。コチョウラン製造会社が10位も面白いなあ。


★<川内プロ宣言>ボストンマラソンで優勝した、川内優輝(31)が、今年度末(19年3月)で埼玉県庁を退職し、プロランナーとして活動すると宣言。ボストンマラソンの優勝賞金1,605万円の使い道について問われた時、唐突に『来年4月から公務員を辞めてプロランナーに転向しようと思っているので、そちらの資金に使おうと思っている』とプロへの転身を表明した。職場にはまだ言ってない段階の様子。

ボストンマラソンで優勝と言う快挙の一方、そこに至るまでに葛藤も抱えていた。川内はサインを求められると『現状打破』と書く。が、『最近は書きながら自己矛盾を感じている。それが5年間自己ベストを更新出来なかった一番の要因だと思っている』と明かした。

プロランナーとして目指す姿は、現時点ではスポンサーはつけるつもりはないため所属は白紙。だが『世界中のレースで勝ちたい。日本記録にも可能性があれば勿論挑戦したい』と意気込む。その意気や良し、だな。瀬古さんもプロ転向を歓迎している。ガンバレ、優輝!


★<悲恋、吉永小百合>楚々とした振る舞い、気品のある和風フェース・・。そんな大女優ではあるが、『吉永小百合(73)』は『恋多き女優』だ。父親の破綻で一家の大黒柱に据えられ、少女時代からラジオドラマに出演し、映画界で120本の作品と向い合って来た。そして、熱い恋にも。

10代の頃は石坂浩二に憧れたが、『妹扱いで終わった』と伝えられている。プロスポーツ選手にも明るく、古くは巨人の渋い坂崎一彦外野手や西武時代の清原和博を名指しで『好みの選手』と洩らしている。石原プロモーションの番頭として石原裕次郎さんの信頼が厚かった小林正彦専務を、日活撮影所時代に吉永さんは密かに『憧れの男』として、熱視線を送っていたとも言う。


決定的な恋は渡哲也との出会い。それは偶然の出会いであり、身を切るような悲恋に終わっている。吉永と浜田光夫のコンビでヒットした映画『愛と死をみつめて』の第2弾として、1966年に『愛と死の記録』が用意されたが、浜田が目を負傷したので急遽、渡哲也がピンチヒッターに選ばれたのだ。青山学院大出身の渡は空手の黒帯有段者、映画では芯の強いタフガイのイメージで人気があった。出会いか意気投合した2人は『青春の海』(67)で恋に落ち、『嵐の勇者たち』(69)で共演した頃は結婚を真剣に考えている。

渡は吉永家に出入りするようになり、実家に彼女を招いて両親を紹介している。渡の家では『結婚後は吉永の引退を望んだようだ』と伝えられている。しかし、一家の大黒柱である小百合のマネージャーの父親は『交際はいいが結婚はダメ』、そして母親は『結婚したら相手を絶対に許さない』と猛反対。69年暮れ、吉永は結婚を諦めるため、パリへと傷心旅行に出発したのであった。その吉永小百合も73歳。昭和は遠くなりにけり、である。橋幸男と歌ったヒット曲『いつでも夢を』が頭をかする。

『いずみたく物語⑪ CMソングコンクールで30曲入選』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、スカイラインが開通したと言ってもまだまだ積雪はたんと残っている『立山』と、昨日のサンフレッチェの鳥栖戦でシュートを決め、5連勝無敗記録堅持に貢献し、両手を上げ喜ぶ『パトリック』、モンテカルト・マスターズ大会準決勝を勝ち抜き、決勝に挑んだ『錦織圭』。そして『スノーサーファー』『クレマチス』『ミツマタ』、可愛い花達です。復活を果たした錦織、さて優勝戦は如何に、注目だ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★三木トリローサンの手伝いを始めて半年。大阪の朝日放送から初めての仕事があった。CMソングの作曲コンクールを一般から募集しているのだが、なかなかいい作品が集まらないので、ボクと仲間の桜井順、越部信義の3人に素人に混じって作曲して応募して欲しいという申し込みだった。

ただし条件として、締め切りまで5日間、60の会社のCMソング、つまり60曲を5日間で作曲しろという注文、しかも作曲料はたった3万円という安さである。1曲わずか500円という安さ。いくら何十年前とは言え、500円じゃコーヒー10杯分の値段である。とにかくお金をもらって初めてやる仕事のこととて、ゼイタクは言っていられない。二つ返事で承知し引き受けた。

5日間、徹夜で60曲を仕上げて、その作品は勿論匿名で、審査された。するとどうであろう。『門前の小僧習わぬ経を読む』と言うことか。ボクの作曲した60曲のうち30曲が入賞してしまった。しかもその中の一曲がグランプリ受賞という栄誉を受けて、賞金をたくさんもらった。入賞料が5千円、グランプリは5万円という賞金なので、全部合計して締めて20万円という、生まれて初めての大金を手にした。


知らないうちにCMソングの要領を覚えていたのだろうか。これには師匠の三木トリローサンも苦笑い。お陰でボクは音楽商売に必要な電話をその賞金で購入することが出来た。28歳にして初めて、なんとか音楽で生活出来るようになったボクは、毎日毎日が充実した日々だった。毎日毎日吸収することが多くて、1日の24時間が短くて仕方なかった。

ダークダックスと仲良くなり、合唱やボーカル・カルテットの編曲を教えてもらい、楠木トシエさんにはとても可愛がられ、と言っても音楽界のボーヤとしてであるが。永六輔も学生時代には、丹下キヨ子サンや、宮城千賀子さんに、ボーヤとしてとても可愛がられたらしい。とにかく、ボク達は大変まめによく動き、よく働くボーヤであった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<妻を捨てよう>熟年離婚と言えば、これまで妻から離婚を切り出す例が多かったが、ここ最近、妻を『不要品』にする夫が増えている。何が夫をそうされるのか。どんな手順が必要なのか。長生き時代の悩める夫は増えている。

『妻と別れて、本当の自分を取り戻せました』。横浜市の会社員加藤さん(59)。30年以上連れ添ってきた3歳下の専業主婦だった妻と昨年離婚した。離婚を切り出したのは、夫の加藤さんだった。『これから先、30年は生きる。人生まだまだこれからだと考えると、妻と一緒じゃない方が幸せだと思ったんです』。結婚は26歳の時。当初は仲の良い夫婦で、2人の子供にも恵まれた。だが、下の子の小学校入学を機に、妻が『教育費の足しに』とパートに出始めてから、夫婦関係が変わってきた。

家にいてもちょっとしたことでイラつき、怒鳴るようになった。子供が高校を卒業すると妻はパートを辞めたが、すでに夫婦関係は冷え切っていた。離婚の決め手になったのは、2年前、加藤さんが病気を患った時。1ヵ月ほどの入院で、妻が見舞いに来たのは1度だけ。病室に顔を見せたほんの5分ほどの間に妻の口から出たのは『入院費用がかさむ』『早く良くなってくれないと、お金が心配』というそっけない言葉だけ。老後を目前に控えた病身にはこたえた。『妻にとってボクは、もはや人生のパートナーではなく、ただの金づるでしかないのだと実感しました』。


弁護士に相談し、すぐ家を出てアパートを借りた。既婚を突きつけられた妻は逆上したが、家は妻に渡し、他の財産は全て半分に分けることで合意。1年半の別居を経て、離婚が成立した。『前より貧乏になったけど、離婚した今の方がはるかに幸せです。残りの人生は、自分の気持ちに正直に、前向きに行きたい』と晴れやかに話す。

意外なようだが、弁護士事務所やカウンセリングなどに離婚相談に来る男性にお金という『踏み絵』を示しても、踏みとどまる人は少数派だと言う。生活水準が下がっても『妻と離婚したい』と意思を固めたならば、とにかく早く行動に移すことだ。離婚が遅ければ遅いほど、退職金や年金を奪われる率が高くなる。定年間近になればなるほど、財産分与の重みが増す。そうした意味で、離婚するなら55歳までに、と専門家は勧める。はてさて、あなたはどうだろうか。


★<鈴木誠也>『4番 鈴木誠也 進化論』という単行本を出版してから1カ月が過ぎた頃のことだった。東京の週刊誌の方から電話がかかって来た。『気になるあの本 この本』というコーナーで著者インタビューをしたいと言うことだった。

そのインタビューの中で、少し早いかなと思ったが、私はこう発言した。『鈴木はトリプルスリーどころか、三冠王を取れる才能を持っている選手です』。多少オーバーに言わないと、面白い記事が書けまいと思ったからである。ところが驚いたことに、その言葉がそのまま記事になった。

右足首の骨折から8ヵ月。これまで本人も球団も『復活』に向けて、出来る限りのことをしてきた。一時『4番は松山だ。いやバティスタだ』という議論もあった。彼の開幕に向けてのマイペース調整は一旦奏功したかのように見えた。しかし彼は、開幕から2戦に『2番右翼手』として出場したものの、3戦目に下半身の張りを訴えて欠場、抹消された。

本人によると、右足首に気を取られ過ぎていたからだと言う。ただそれでも、拙書『4番 鈴木誠也 進化論』の中で書いた私の見方に寸分の狂いもない。『ガンバレ、誠也』。人によっていろいろな楽しみ方があると思うが、今季の誠也は、人気のアニメより面白い。(参考:迫勝則筆『カープの独り言』)


★<醜い白浜妻殺人>醜いねえ、白浜で妻を殺した男。水難事故に見せかけたが、肺から砂が多量に見付かり、浅瀬で顔を海に押し付け、その際底の砂を吸い込んだと見られる。どんなに苦しかったか、砂を飲み込むほどだから。男は、結婚3年で他の女性の子供を産ませ、金遣いが荒く、離婚話が出ていた最中のこと。思い出作りと偽って、誘いだしたようだ。また妻名義で複数の生命保険に入れて、保険金受取人を自分にしていたとも。極悪非道とはこの男のことだなあ。さもしい世の中だ。


★<会社から20数億円横領、台湾で逮捕>東京都内の自動車部品会社の元総務課長(43)が台湾高雄市内で逮捕された。男は勤務先の預金口座から5億5千万円を着服した疑いで指名手配されていた。男は日本で高級腕時計や宝飾品を購入し、台湾人の元妻(52)と一緒に台湾に逃亡。台湾では宝飾品などを売却して1億円の戸建てなど住宅3軒を購入し、豪勢な暮らしをしていた。調べに対し男は、これまでに二十数億円を横領したと供述している。

二十数億円も横領出来る自動車部品会社と言えば、そう小さな規模の会社ではない。上場企業だな、これは。名前が出ていないが、相当の名の通った会社だろう。東京都内だから、トヨタ系と言うより、日産系、いすゞ系、ホンダ系と見たほうがいいかな。大損害だなあ。社内の管理機能が甘かったのだろう。


★<日本銀行でも職員が金貨を窃盗>警視庁は、日本銀行本店から記念金貨が盗まれた事件で、日銀発見局の元職員の男(54)を窃盗容疑で逮捕した。男は、4月2日、勤務先の日銀本店で、保管されていた昭和天皇の在位60年の10万円の記念金貨2枚を盗んだ疑い。金貨が偽造ではないか確認する作業中に抜き取ったとみられる。金貨は、近くの金融機関で換金されていた。男はほかにも盗んだと自供しているところから、被害額はまだ増えると言う。

なんで今頃、在位60年の金貨が製造されているのかしら。発行は1986年、昭和61年と言うから、もう30年以上も前のことなのに。さては、金貨の発行で日銀は相当の利益を得ているのかしら。どうやら定期検査のために単にチェックしていたようだ。市中での買い取り価格は12万円前後らしい。日銀の管理も甘い。


★<ドイツ銀行3兆7千億円誤送金>ドイツ最大手の『ドイツ銀行』が、同行の時価総額を上回る3兆7千億円もの誤送金をしたことが明らかになった。ドイツ取引所のデリバティブ部門の精算・決済用の口座に送金する際に空前の誤操作が起きたと言う。会計処理の誤りは毎日のように起きているとはいえ、今回の送金額は同行の時価総額、3兆2千億円さえ上回る、極めて異常なもの。壮大な誤送金だねえ、ドイツは。


★<北朝鮮宣言は本物か>北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル試射の中止を宣言した。加速してきた核開発やミサイル発射によって技術の進展ぶりを誇示してきた中で、その真意に疑問が投げ枯れられている。まあ、これまでの北朝鮮の言動からすると、それはやむを得ないねえ。ウソつき国家、破落戸国家だったのだから。具体的に決着調印、そして調査を受けなければまこととは言えない国家なんだからな。

そして、『核実験、ICBMの実験は放棄する』とは言っているが、保有している核爆弾、ICBMを放棄するとは言っていない。その段階ごとに、『おねだり』するんだろうなあ。前回と同じように、アメリカをだますつもりだろう。日本政府筋も『完全で検証可能かつ不可逆的な核・ミサイル廃棄に向けた具体的な行動計画とは到底言えない』と冷ややかだ。


★<サンフレ8勝目>サンフレが鳥栖に勝ち、8勝目を挙げた。今シーズン、9試合負けなしの快進撃の原因は何だろうか。『過去やってきたことを生かさないと、それは経験とは言わない』と言い切る『城福監督』の手腕は勿論見事である。が、監督が替わっただけでどん底の前季から飛び跳ねてこれだけの成績が残せるものではない。札幌、浦和、清水、なども監督が替わったが、これほどの成績には追いついていない。やっぱり選手の質、層が厚いんだねえ、サンフレは。特にガンバから契約解除され、サンフレに入ったパトリックがすごい。昨日も素晴らしいシュートを決め、サンフレに白星を与えてくれた。見事なり、パトリック、だし、縦パスを出した水本、それをポストプレーでアシストしたティーラシンも素晴らしい。


これで首位サンフレと2位FC東京の勝点差が9点、3馬身差となった。3試合分である。来節は今季調子がいい2位のFC東京だ。サンフレの正念場だね。

それよっか、サンフレが気をつけねばならないのは、パトリックの引き抜き。特に浦和には要注意だよな。サンフレの選手6人も引き抜いた実績を持っているのだから、お金持ち浦和は。

『いずみたく物語⑫ 冗談工房作詞・作曲、という悲しいデビュー作』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、市役所建て替えのため消滅する神戸市の『日本初の花時計』、地球が引き裂かれる地帯『ケニアでの地割れ』。そして、ポケモンGOを確保するため、ひろしま美術館横の公園に集まった人々、何が面白いのか拙者にはさっぱりわからんが、みんな老若男女、必死の様相だった。


★★★三木トリローサンと一緒にテレビ局で仕事をするうちに、初めてテレビ局からテレビのレギュラー番組の作曲を頼まれた。ボクは飛び上がって喜んだ。『パパは何でも知っている』というアメリカのテレビ映画の音楽だ。当時は、音楽のロールが別送されて来なかったので、日本語に吹き替えてしまうと、アメリカ製の映画の音楽は全部ダメになってしまって放送が出来なかった。従って、日本の作曲家がそのために作曲するより仕方がなかったのである。

これがまた実にスサマジイ仕事であった。1日に70曲以上の劇のための音楽を作曲しなくてはいけない。どうしても、夜は徹夜を続けてその仕事を間に合わせなくてはいけない状況だった。ボクと桜井順、越部信義は、このようにして世の中に作曲家としてデビューすることが出来た。

民放のラジオの名番組に『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』という10年以上続いた番組がある。ある日のこと、買ったばかりの電話の受話器に『皇太子』の声が飛び込んできた。『たくチャン、チャカウカという番組の音楽をやる気がありますか。あったら今すぐTBSのロビーに来て下さい。イヤなら断って下さい。とてもうるさいプロデューサーですから注意して下さい』、ガチャリ。早口で言いたいことを言ってしまうと、永六輔は電話を切った。ボクには何も言う暇はなかった。

やっと買ったばかりの中古のオンボロ・ルノーを運転してTBSに駆けつけた。そのオンボロ車を待っていた永六輔は、『あのね、チャカウカの番組のブリッジ(転換音楽)を全部コーラスでやりたいんです。たくチャンを推薦しましたからよろしく』と、ボクをディレクターに紹介したまま、自分は中古のプジョーでスイスイと帰ってしまった。そして3ヵ月も経たないうちに、『僕はあの番組はつまらないからよします』と、自分でサッサと仕事から下りてしまった。


それ以来、彼は『たくチャン、今度この仕事をやろう』とボクを強く誘っておいて、ボクがやっとその気になると、『僕はケンカをしちゃったからやめます。たくチャンはどうぞお好きなように』と一方的に仕事を止めてしまう。永六輔のそのクセは今だに治らない。だが、ボクにはない彼の意志を貫き通すそのクセが、ボクにはたまらなく好きで、うらやましいのだ。ボクは永六輔が誘ったから仕事をやるんで、彼が止めたらボクは仕事をしても全く意味がないのである。

にも関わらず、彼がサッサと止めてしまった『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』の作曲を、その後ボクが10年間休みもなく続ける羽目になってしまった。『いずみサン。CMソングの仕事があるのだけどやりますか。とても安いですよ』。『たくチャン』とは決して言わない、礼儀正しい野坂が、ある日ボクに声をかけた。代理店の人にリベートを払うのだけど、1万円くらいは作曲料をくれると言う。おカネよりも何よりも仕事をしたくて仕方のなかったボクは、彼と組んでCMソングを作曲し始めた。『野坂昭如作詞、いずみたく作曲』というタイトルでは千円でも売れしない。『冗談工房作詞・作曲』という悲しいベールをかぶったデビューであった。

いすみたくが、これほど永六輔と親しい間柄とは全く知らなかった。後に、日本全国47都道府県の歌を二人で作るが、それほどの仲だったのだなあ。ヒット曲『いい湯だな』『女ひとり』はその一つである。デューク・エイセスでCD発売した。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<青大原監督客員教授へ>箱根駅伝4連覇を達成した青山学院大の原晋監督(51)。4月から埼玉医大の客員教授に就任した。昨年、原監督は早大大学院スポーツ科学研究科で学び、最優秀論文賞を受賞。テレビや情報番組やバラエティー番組に積極的に出演するなど多彩な活動が目立っている。それに加え『医大教授』という新たな肩書きが加わった。

埼玉医大では、原教授に期待することとして、『社会に通じる医師の育成』『スポーツ医療への助言と協調』『スポーツ医学への共同研究』などを挙げている。昨秋、TBSドラマ『陸王』に特別出演した異色指揮官は新たなチャレンジとして『白い巨塔』に臨む。原さんの人生を観ていると、まさに『人生は塞翁が馬』だね。この言葉、意味が分からない人はいないだろうが、分からない人はすまんが、広辞苑を引いておくれ。おっと、ネット検索でも十分に用は足りるな。


★<鹿児島信金、不正1,600件>鹿児島市にある鹿児島信用金庫は、2001年3月~昨年12月までに顧客の預かり金を着服するなどの不正行為がなんと『1,600件』もあったと発表した。職員計23人が関わり、不正に扱われた額は計5億4千万円にものぼる。解雇を含め計144人が懲戒処分を受けたと。

着服・流用以外にも、ノルマ達成を目的に不必要な融資をしたり、ローンを組ませてその利息を職員が払ったりするなどしていた職員も複数確認された。理事長は、『15年以上発覚しなかったのは私の責任。しっかりと内部統制を行って立て直したい』と陳謝した。至極当然なことではある。


★<ちばてつや>網膜剥離で漫画制作から引退していた『ちばてつや』さん。小学館、ビッグコミックが放ってはおけないと声をかけて。2015年の暮からビッグコミックに4ページ漫画を掲載中と。それを今回まとめた『にねもすのたり日記』を発刊。満州の奉天で小さい頃を過ごし、苦労して帰国した、引き上げ一家。そこから醸し出される、微笑がまたいい。

『あしたのジョー』『のたり松太郎』『あした天気になあれ』など、スポーツもので一世を風靡した、ちばてつやさん。健康でまだまだ描いてほしい人ではある。コンビニ立ち読みのネタがまた一つ増えたな。79歳、元気にな~れ!


★<J1長崎、柏を下す>昨日のJ1の試合、長崎が柏に勝った。50分、PA左前からのFKをヘッドで押し込んで。試合内容は、丁度浦和と札幌のようだった。一方的に、浦和、柏が攻め、札幌、長崎が守り一辺倒に。

しかし札幌は無得点だったが、長崎は得点して嬉しい白星。勝点11で、順位を11位まであげて来た。16位鳥栖と3点、1馬身の差。サンフレも、長崎と今週土曜日の対戦だ。油断大敵だろう。水曜日、東京でFC東京。土曜日、長崎で長崎と。強行軍ではある。


★<福田セクハラについて、中谷発言>財務省の福田次官のセクハラを巡る問題について、『非常にお上意識で、国民をなめているようだ。もう問題が積もり積もっている。今だに森友学園への国有地売却を巡る決済文書書き換えの報告も明らかになっていない。他の省でも加計学園も証拠の文書が出て来ているのに、「記憶にない」と言う。このままでは国民は納得いかない。若手の時にお仕えした宮沢喜一元首相には、「権力は出来るだけ使わないようにしないといけないよ」と言われた。今回の一連の対処を見ていると、何か権力的なところに逃げ込んでいるような対応だ。

政治のあるべき姿は「巧拙不如拙誠コウサハセッカニシカズ」。巧みに偽りごまかす「巧拙」よりも、つたなくとも正直に誠意がある「拙誠」の人物の方が信頼にたる』とテレビ番組で語った。まさに的と時期を得た発言といえるな。麻生君の耳まで届くかな。やっと与党から国民が理解できる、常識的な、普通の言葉が出だした。


★<北方領土隣接地への修学旅行補助>北方領土に隣接する地域への修学旅行を誘致しようと、政府が4月から費用補助を増額した。領土問題への若者への理解を深める狙いだ。

政府はこれまで、修学旅行で根室市や羅臼町など北海道の1市4町を訪れた中学や高校を対象に、バス借り上げ費用として生徒1人当たり最大1,000円を補助してきた。今年度は全額補助する。

一体政府は何をしているだろうか。パーキンソンの法則を地で行くような、役にも立たない仕事をドンドン増やし、赤字を積み上げる、バカバカしい施策。こんなことをしても、ロシアがウンと言わなければ、領土は帰ってこない。いくら見学者、若者の理解が進んでも結果は出ない。こんなものに税金をつかうほど、政府財政はゆたかのか、まったくバカバカしく、不思議である。


★<カープ負の連鎖、3連敗>カープが名古屋での対中日戦に3連敗した。昨日の試合では、昨季15勝を挙げたリリーフ薮田が3者連続四球とストライクが入らず、わずか13球で降板した。無死満塁からは、アドゥアが京田を三振、アルモンテを2ゴロ併殺に打ち取り、ピンチを切り抜けたが、先発の柱として期待された右腕の不振は深刻だ。

それに輪をかけたのが、バティスタの守備。両チーム無得点で迎えた2回、大野の左翼後方の打球を目測を誤り、捕球できず。失策はつかなかったが、痛恨の追加点を許した。さらに3回にも2死1塁から、モヤの左前安打をバティスタがトンネル、後逸し、3点目を献上。1塁を守っても捕球面でのミスが目立つ。加えて、タナキクマルの打棒が下降線をたどり、丸に至っては超不振。今季のカープ優勝の希望は、残念ながら消えつつある。

『いずみたく物語⑬ セクシーピンクCMは、ため息だらけの放送に』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、10万人が参加した『羽生結弦』の仙台での凱旋パレード、一昨日観た映画『ペンタゴン・ペーパーズ』、愛知県江南市の曼陀羅寺公園の『紫を彩る藤棚』、そして色美しい『ビオラ』たちです。羽生人気、絶好調、です。


★★★野坂昭如と組んでCMソングを作曲し始めたボクは、1ヵ月に1曲くらいの割合で半年ほど仕事をした。その年の末、暮れも押し迫った頃、『いずみサン、オモロイ仕事があるんですよ。JOQRで、ラジオスポットという20秒のCMが始まります。そのスポットのためのCMソングを頼まれました』。いつも敬語を使って半分は人をバカにしたような口調の野坂が、仕事を頼まれて来たと言うのだ。セクシーピンクという化粧品で、深夜に放送すると言う。20秒と言うと、数行の詩しか書けない。今までのCMは、全部30秒か、あるいは30秒以上の長さなので、一つの『歌』として成り立っていた。
  セクシーピンク XYZ セクシーピンクXYZ
  キスミーファンデ キスミ―ファンデ
  セクシーピンク XYZ (野坂昭如作詞)

何回ストップウォッチとにらめっこをしても、これ以上の言葉は入れることは出来ない。書いてきた野坂の詩を見て、ボクはうなってしまった。ふと、ボクは当時流行していた、アーサーキッドの『セ・シ・ボン』を思い浮かべた。ため息を挿入すれば、時間は20秒以上には増えないし、一つのアクセントになるのではないだろうか。早速、詩の行間に『フーン』とか『アー』とかいうため息を入れて作曲した。歌は楠木トシエが歌った。これがまた、いけなかった。なんともはや、健康的な『キャー』とか『オッ』とかいう掛け声の入った歌になってしまった。


歌手が代えられて、『ブラック・キャッツ』という女性コーラスが歌うことになった。完成した曲はとても悩ましく、とてもセクシーだった。スポンサーと放送局は、ボク達を裏切って、早朝6時から深夜まで1日に数十回という大量スポット放送を開始した。さあ大変。朝もはよから夜遅くまで、『セクシーピンク フーン、ハア、ウーン』と放送はため息だらけになってしまった。1週間もすると新聞が騒ぎ出し、識者による是非論からPTAや主婦連の抗議やらで、ボクと野坂が作ったこともバレて、メチャクチャになってしまった。

早速、二人とも三木トリローサンに呼ばれた。『君たちはモラルに反した歌を作って恥ずかしくないのか。僕はとても迷惑したよ。もう君たちは月給はいらないだろう』。今まで隠れてアルバイトとして作詞・作曲していた野坂とボクは、クビになったことを知って事務所のドアを開けて外に出て、ため息をついた。『アーア』『ハアー』、だった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<ペンタゴン・ペーパーズ>一昨日観た映画、ワシントン・ポストのスクープ報道を巡る物語『ペンタゴン・ペーパーズ』。主演は、トム・ハンクスとメリル・ストリーブ。監督はティーブン・スピルバーグ。

1971年、ベトナム戦争が泥沼化する中で、NYタイムズの敏腕記者ニール・シーハンは、政府にとって不都合な事実を記載した最高機密文書を入手する。それは67年にマクマナラ国防長官の指示で作成されたもので、中にはトルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンの4代の政権にわたって、ベトナム戦争について国民に虚偽の報告がなされていたと言う驚くべき事実が記載されていた。そのスクープ記事は大きな反響を呼ぶが、当時のニクソン政権は『国家の安全を脅かすもの』としてタイムズ紙を提訴、出版差し止め命令が下る。この事態に立ち上がったのが、ライバル紙である『ワシントン・ポスト』だった。


編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)と社主キャサリン・グラハム(メリル・ストリーブ)を中心に、取材に奔走し、情報を入手した。しかしタイムズが記事差し止めになっているテーマでポストが報道すると犯罪になり、経営上不都合になると、弁護士や経営陣は反対する。それを社主キャサリンが報道の自由を守ると主張して記事化する。ことは最高裁裁判となったが、判決は無罪。判事は『建国の父達は「報道の自由」の権利を与えた。それは民主主義を守るためのものだった。「報道の自由」は統治者への奉仕ではなく、国民に奉仕するためのものである』と語った。

その夜、ホワイトハウスの一室からニクソンらしき後ろ姿の男が電話で、今後絶対ポストを招待しないように。妻のパーティにも呼ばないよう手を打て、と激昂する。シーンは代わって、民主党本部があるウォーターゲートビル。守衛が賊の侵入を発見し警察に電話する姿、で映画は、ジ・エンド。ここから名高いウォーター事件が発生する。ウォーター・ゲート事件は、ロバート・レッドフォードの主演で『大統領の陰謀』映画化されたが、『ペンタゴン・ペーパーズ』の方が出来が良い。勿論スティーブン・スピルバーグ監督の手腕の賜物ではある。


★<モンテカルロ・マスターズ>右手首の負傷から復活した『錦織圭』。モンテカルロ・マスターズで決勝戦に進出。が、ナダルの前に0-2で敗退。王者ナダルを倒すにはまだまだ力不足を感じた。と言うより、ナダルが偉大すぎるんだねえ。強い、スペインのナダルではある。錦織にはお疲れ様と慰労したい。もう一息だからガンバレ、世界一が。


★<高品質いちご『晴れ娘』増産>岡山県の農業生産法人『難波ファーム』は、高品質の独自ブランドいちご『晴れ娘』の生産を5年後までに5倍の、年50万トン規模に増やす。自社での設備増強に加えて、独自の栽培手法をライセンス展開。岡山県産の果物としては、桃やブドウのイメージが強いが、新たな特産品としてアピールする考えだ。

2016年のいちご生産量では、首位が栃木の2万5千トン。岡山は32位の900トン。まるで大人と子供ほどの違いがある。『晴れ娘』は、その中で巻き返しが狙える『ブランドいちご』として誕生。首都圏の高級スーパーや百貨店からの引き合いが増え、5月には香港や台湾への試験輸出も計画している。

このほど中国銀行(岡山)と子会社の中銀リース、日本政策金融公庫が共同で設立した農業向けファンドから2,200万円の出資を受けた。難波ファームは現状10トンの生産量を、3年後に20トン、5年後に25トンに引き上げる計画だ。また、ライセンス生産による共同生産者の募集も始めており、農業参入を検討する企業を対象に技術指導を行い、手数料収入と共に販路拡大につなげる。年産25トン規模に増やす方針だ。

農業生産の拡大が、異業種からの参入や、素人が起業まがいで参入する人達が増え、今後の新しい農業の波になるような様相を呈してきた。とてもいいことだねえ。


★<サワラ過去に例のない大漁>播磨灘の『サワラ流し網漁』が解禁となり、22日朝、洲本市の漁港などで初水揚げされた。五色漁協によると、昨年の235本を大きく上回り、過去に例がない大漁となる3,599本、12トンもの水揚げがあったと。

漁協によると、25隻が出漁して、1隻で600本という記録的な漁獲の船もあり、体長70cmから1mを超えるサワラが漁船から次々と運び込まれた。理事長は『解禁日にこれだけ獲れるのは38年漁師をしていた初めて。10年以上続けている稚魚放流などの効果と温暖化の影響もあるのかも』と話している。いずれにせよ、漁獲資源が枯渇するようなニュースばかりのところに、こんな大漁話が沸き上がるとはまた嬉しい話だ。サワラは白身で癖がなく、美味しい魚で、私も好きである。


★<軽トラキャンピング>アウトドアの広がりとともに、キャンピングカーも身近なものになってきた。さらに価格が身近になるのは、軽トラを使ったキャンピング。家族の空間をそのままアウトドアへ。軽トラの荷台に乗せるだけの、お手軽キャンピングカーが人気を集めている。レジャーだけでなく、災害時の避難場所としても期待されている。

大阪府茨木市の建築会社『林創建』の林社長が仕事場で、軽トラックの荷台に畳を置いて休憩していた時に『広くて快適。小部屋も載せられる』と思いついたのが開発のきっかけ。取引先の住宅機器販売の『JUSETZマーケティング』の武智社長が試作品を偶然目にし、『これは売れる』と製品化に強力した。


JUSETZは増える注文への対応と、アルミ素材で軽量化した新商品の生産のため、兵庫県三田市に新工場を作る予定。年間2千台を目標に、6月から大規模生産を始める。お金や時間に余裕のある高齢世代の増加や、子育て後の夫婦2人旅ブームに後押しだれ、キャンピングカーの人気は年々高まっている。2016年には国内総保有台数は10万台を突破し、05年の2倍に増えていると言う。

用途は単にキャンピングだけなく、災害用の避難所、農作業の途中での休憩場所と多岐に渡っている。面白い世の中になってきたな。


★<サンフレ-鳥栖記事>サッカーTV観戦をし、勝った試合を、翌日の新聞で確認する作業。勝ったのは分かっているが、その試合内容がどのように報道されているか。勝因は何か、チームのコンディションはどうだったか。新聞報道の切り口と、自分の注目点が一致すれば、一番嬉しい。21日、サンフレ-鳥栖の記事、中国新聞は地元紙だから、ファンの目線が強いので参考にならない。全国紙だ、問題は。22日の全国紙、スポーツ欄でトップ記事は全部この試合だった。注目だったのだねえ、9試合無敗の記録は。以下、朝日新聞大阪本社版。東京本社版はFC東京の記事の可能性が高い。

『同点のまま時計の針が試合終了に近づいても、今年の広島には何かが起きる雰囲気がある。この日も後半38分だ。敵陣中央付近から水本の出した縦パスにティーラシンが素早く反応。「見えていなかたけど気配を感じた」と、パトリックの足元にボールを落とす。するとパトリックは「ボールが来るって感じた」。あとは右足を振り抜くだけ。ボールはゴール右へ突き刺さった。これで3戦連続の6点目だ。


スタジアムの気温は26.1度。それ以上に日差しが強く照りつけていた。パトリックは「最後はボールをキープするのが精一杯だった」と明かしたが、後半、見るからに疲れていたのは鳥栖の方だ。球への反応が遅くなり、寄せきれない。そこに、福城監督の積極的な采配が効いた。「うちは先発として出た選手を生かすようにバトンを渡して行く。お互いのリレーションシップがうまくいっている」。後半鳥栖よりも早めフレッシュな選手を投入し、対照的に球を動かし続けた。ゴールをお膳立てしたティーラシンも後半10分から入った一人だった。

これでリーグ戦の12得点中10得点が後半に決めたものだ。「後半、相手が少しでも間延びしていたら、こちらはやれる自信がある」と福城監督。開幕から9連戦負けなしの強さ、ここにあり』。

福城監督にとって大賛辞の記事だ。甲府、FC東京で結果が出ず、恵まれなかった体験をサンフレで『経験』として生かし、生き生きとしたチームに染め変えた手腕は尋常ではない。力量はペトロビッチ路線を引き継いで活躍した森保前監督をも上回ると、拙者は思う。努力の後に、微笑む女神あり、だな。ガンバレ、カントク福城!


★<ソニー子会社、不適切な高額接待>ソニーの内部監査で、子会社の経営陣による不適切な交際費や出張旅費の支出が見付かったことが分かった。金額や回数が過剰で、ソニーは私的流用がないかどうかなどの調査を続けている。問題を指摘された子会社の社長らはすでに辞任しているが、ソニーはこの人事を公表していない。

問題があった子会社は、ソニー製品などの設計を手掛ける『ソニーエンジニアリング』とソフトウエア開発を担う『ソニーデジタルワークアプリケーションズ』の2社。ソニーの法務担当役員は、『社長交代の公表が必要な規模の子会社ではない。調査を進め、追加的な措置が必要になれば対応する』と話している。

朝日新聞の報道。細部が明らかになっていないところを見ると、どうやら内部の人間の朝日新聞へのリークらしいな。ソニーでは内部の犯人捜しが始まっているのだろうな。財務省と一緒だな。


★<下村元文科相失言>下村元文科相は、セクハラが疑われている福田次官の発言を女性記者が録音して週刊誌に渡したことについて、講演会で『ある意味で犯罪だと思う』と述べたと、共産党の『しんぶん赤旗』が報じた。これについて元文科相は『コメント出来ない』と語った。

発言は、『確かに福田事務次官はとんでもない発言をしたかも知れないけど、テレビ局の人が隠して取っておいて、週刊誌に売ること自体がはめられていますよ。ある意味犯罪だと思う』と発言した。セクハラから自分を守るため録音し、テレビ局が守ってくれないから、週刊誌に渡したもので、金銭授受がなければ、一体この行動の何が『犯罪』に当たるのだろうか。下村君、しっかりしておくれ、文科相という人格も品格もある大臣を経験しているのだからね。セクハラの本質を理解していないと見られるな。


と、何と共産党は、下村元文科相の発言の音声データを公開した。物議をかもしそうだねえ、この発言は。法的根拠がなんらないし、証拠もないのだから。大阪地検特捜部が、佐川前国税庁長官を任意事情聴取したことと合わせて、政府・自民党には逆風が吹くねえ。佐川前長官の事情聴取は、脇を固められているから、国会答弁のようなのらりくらりは出来ないだろうな。終焉だ。

と、下村さん、事実関係を認め『表現が不適切で、率直に撤回するとともに謝罪する』とのコメントを出した。麻生ぼっちゃんのように屁理屈をつけなかっただけ、まだましだな。

『いずみたく物語⑭ 野坂とCMソング会社を設立』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、71歳の若さで急逝した鉄人『衣笠祥雄』、『世界で最も美しい湾クラブ』に加盟認定された『長崎・九十九列島』の美。そして美しき『スイセンたち』です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


驚いたの何のとはこのこと。少し前NHK・BS、『アナザーストーリー、運命の分岐点』で、カープ優勝時の監督『ジョー・ルーツ』についての特集があったが、その冒頭、外木場さんに続き衣笠さんが、『温厚な人、普通は。しかしグラウンドに立った時だけ人が変わる』と。青い帽子を赤に変えたり、君たちは優勝出来る、なんて言って、『このおっさんお変しいではないか、と思った』などと回顧していた。19日に横浜スタジアムで行われたDeNA-巨人戦の解説を務めたのが、公の場に姿を現した最後になった。体調を気遣い『代わりましょうか?』と関係者から打診されたものの、仕事への強い意欲を示したと言う。衣笠さんらしい言動だ。2,215試合連続出場の鉄人。娘さんが、私がかつて務めた会社の同じ部門に勤務しておられ、ひときわ親近感があります。死因は結腸がんだと。それにしても早世すぎる。 ご冥福をお祈りします。 合掌


★★★次の日、野坂と会ったボクは、CMソング制作の会社を作ることを提案した。野坂が作詞、ボクが作曲、あと一人作品を売る営業兼セールスマンがいればよい。同じ頃冗談工房の営業をクビになった、元総会屋上がりの、口の達者な、みかけだけは社長然として恰幅のよい、杉本銀吉という男がいた。この3人が相談して、いよいよCMソング販売会社が設立された。新橋の小さなビルの地下の、3人の会―團伊球磨、黛敏郎、芥川也寸志―の事務所を、また借りして開業した。

杉本はその名も恥ずかしい『国際芸術協会』という名を掲げ、『CMソング大安売り。お盆につき大特売。作詞、作曲、歌、録音、締めて8万円』と大宣伝。『冗談じゃない8万円で出来る訳がないじゃないか。しかもパッケージで』。『いやー、スポンサーがひっかかればいいのだよ』。杉本はビクともせずに、シャアシャアしている。しかし、本当に引っかかってきた。しかも、M製菓という大メーカーが。ボク達はやっと一息ついた。しかもそのM製菓の仕事は、その後30年たった現在も続いているから、世の中は不思議なものだ。

  ピアスはピアス ピアスがピアス
  ピアスにピアス ピアスをピアス
  ピアスへピアス ピアスとピアス (野坂昭如作詞)

この作詞を見て、スポンサーはあきれた顔で、『これでも作詞料を払うのですか?』『ええ、之はアイディアですから』。野坂は平気な顔でニヤニヤと答えた。あるスポンサーは、『われわれの方にも是非、ヒットするようなため息入りの歌を作って下さい』『お宅は何を売ってらっしゃるの』『ヘイ、うちは長靴です』。コントにもならないようなバカのような話だ。『商売ガタキのK社のCMソングには商品名が12も入っている。ひとつ我々のP社には、15、16も商品名の入っている歌を』。今考えるとおかしいが、本当の話だ。やがて、『飲んじゃった 飲んじゃった ハイカップ 飲んじゃった』とか、『いいタッチ、このタッチ カシミヤタッチ』などなど。まさに面白冗談だ。


作るCMソングの新鮮さが受けて、商売は繁盛して、2年間に200曲近くのCMソングを作曲した。つまり3日に1曲の割合でCMソングを作曲したことになる。しかし、作詞料も作曲料も、三木トリローサンの1/10にも満たない、安く、はかない新人のCM稼業だった。仕事ばかりはメチャクチャに忙しい日々が続いた。運転手生活から急激に作曲家への転換に、まったくとまどってしまったボクの家庭生活も、統一がとれなくなって、性格上の不一致も原因してか、ボクはC子との結婚生活を精算して、別居してしまった。

ある日、野坂が一人の若い音楽評論家を連れてきた。料理屋で食事しつつ、彼は詳しくメモを取ってボク達から取材をした。生まれて初めてといってよい記者会見であった。その記事は有名な文芸誌に『茶の間に歌を運ぶ男』というタイトルで発表され、その原稿には『阿倍寧』とお大きく名前が記されていた。阿倍さんはその後十数年間、ボクのCM音楽や、ミュージカルや、ポピュラーの音楽の作曲をいろいろと力づけてくれたのだが、当時の阿倍さんは、現在の貫禄十分の彼と違って、とても新鮮で、若々しく張り切っていた。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<アパホテル意気軒昂>国内最大のホテルネットワークを持つ『アパグループ』。元谷社長は、首都圏に集中させてきたホテルチェーンを今後は関西や名古屋圏にも広げていく方針を示した。全国的なホテルの供給過剰が懸念されている点については『むしろ成長のチャンスだ』と持論を展開した。

アパホテルは今月、新大阪駅近くに新しくホテルを開業した。新大阪エリアでは初めてのもの。今後大阪や京都、名古屋などでも力を入れていく。アパホテルは現在、国内で7万5千室のホテルネットワークを持つ。これを20年には10万室に増やす計画だ。

東京五輪を控え、新規参入などでホテルの『供給過剰』の指摘もある。これに対しては『観光客の反動減で、五輪後1、2年は厳しい』と認めた上で、『経営が立ち行かなくなるホテルが出たら積極的に買収する。供給過剰を拡大のチャンスに変える』と述べた。


強気の拡大路線の背景には、訪日客がさらに増えるという期待がある。『日本の周りには人口が多く、所得が上がって行く国がたくさんある。そういう人達が日本に来て、日本は将来観光大国になる』と読む。アパホテルは繁忙により、宿泊の価格を大きく変える方式を採っている。数年前には首都圏で1泊3万円になり、話題になったこともあった。社長は『需要と供給で価格が決まるのは当然で、高く売れる時には高く売る』と説明。ただ最近はホテルや民泊が増え、そこまで高くなることはなくなったそうだ。

海外展開にも力を入れる。『海外のホテルはもうからなくても、ブランド力や知名度が上がればグループ全体の稼働率も向上する。全体を見た戦略でやって行く』と元谷社長は意気軒昂だ。


★<転職で給与増の時代来る>転職すると、給料が下がるというのが、これまでの常識的な考え。が、今時転職するとなんと給料が1割以上上がったひとが3割に達すると。17年度は転職者の求人倍率が過去最高となった。成長分野への人材移動が加速すれば、日本全体の生産性が高まるというメリットもある。

景気回復が6年目になり、2月の完全失業率は2.5%と超低い水準にある。一部の業種では人手不足が深刻だ。中でもIT技術者は次の成長分野を担う人材として企業のニーズが高い。AI開発の専門家なら年収3千万円の求人もあり、青天井の状況だと言う。


若手だけでなく、大手企業の管理職がベンチャー企業に転職しても、給料が減らない例が増えてきているそうだ。株式上場を目指すベンチャー企業などは、業態が大きくなれば管理系の人材が必要になるという理屈だ。大手で経験を積んだ人に、希望に沿う報酬を支払う動きが広がる。

転職がしやすい社会になり、本当の意味での『自己実現』が可能となる社会の到来は、若者達だけでなく、中高年の人達にも福音をもたらすだろう。働く環境の悪き企業、ブラックに近い企業には人材は集まらない。自然に淘汰される。いい社会になってきつつある。


★<衛星画像10分の1に>三井物産やスカパーが出資する宇宙開発スタートアップ企業の『アクセルスペース』は、2019年から衛星画像の販売を始める。衛星の開発コストを抑えて、価格は欧米勢の10分の1に設定する。そして、農地を観測し作物の生育状況に応じた効率的な農作業をしたり、コンテナや鉱山の動きから経済動向『見える化』したりする使い方を提案する。交通状態を把握すれば都市開発にも生かせる。

自主開発した重さ100kgの超小型衛星を18年中にまず打ち上げる。衛星は地球から高度600kmを周回しながら画像を撮影する。22年までに50機に拡大。地球上のどの部分もリアルタイムで撮影、配信出来るようにする。一定期間毎に画像を更新していると見られるグーグルに比べ、常に最新状態を把握出来るのが特徴だ。画像の解像度は車の車種が判別出来る2.5mだ。

1平方km当たり150円から販売する。利用者は碁盤の目に分かれた写真を自由に選び購入する。衛星を小型化した上、電子機器なども市販品を活用して開発費用を1基数億円に抑えた。出遅れている日本の宇宙ビジネスを、切り口を変えて市場に撃ち出す。まさに日本的ではあるが、とても有望に見える。期待がかかるなあ。


★<カープ年間指定席利用>2月、1.98倍と高い有効求人倍率が続く広島県。人材確保がままならず、受注の損失機会の声も聞こえる。そんな中、人材サービス大手の『スタッフサービス』では、派遣登録スタッフの確保に広島ならではのメニューを作って効果を上げている。

それは、福利厚生の内容を見直し、例年継続していたメニューを5年前にカープ観戦の年間指定席に切り替えたところ、これが数十倍にもの効果となって表れた。泣いて喜ぶ登録スタッフもいて、広島のカープ愛がにじみ出る。

既に6月までの席も配布済み。止まるところを知らないカープ愛へのアプローチ効果が続く。今年は、無期雇用を促す改正法も施行された。4月に入って、広島駅最寄りにも営業拠点を設け、登録者の開拓に弾みを付ける。偉大なり、カープ効果ではある。またすごいスタッフサービスではある。


★<軽薄、二階幹事長発言>財務省福田次官の辞任が、昨日の閣議で了承され、退任した。騒がれた退職金については本人の了解のもと支給が留保されている。この辞任について、二階自民幹事長は、『優秀な職員で、こういうことで職を辞すのは残念だと思う』と語っている。アナクロだ。優秀な職員だったら、あんな世迷い言のようなセクハラ発言はしないのだ。クダラン職員だからあんな発言をし、世間を騒がせ、国会を騒がせ、政治の中断を招いているのだ。もっと発言に神経を配ってほしい、幹事長殿ではある、な。


★<長崎、サカスタ、早期実現の見込み>三菱重工は、長崎市のJR長崎駅北側にある工場跡地再開発の事業者公募で、サッカースタジアム整備などを提案した通信販売大手『ジャパネットHD』を中心とする企業グループを、優先交渉権者とする方針を固めた。早期に長崎にサカスタが実現しそうだ。

再開発予定地は三菱重工長崎造船所幸町工場の跡地7ヘクタール。ジャパネットは、今季からJ1に昇格した子会社の『ファーレン長崎』のホームスタジアムとする2万3千席のスタジアムや、マンション、ホテル、商業施設、オフィスビルなどの建設計画を提案している。公募には、JR九州など5つのグループがホテルや商業施設などの整備を提案していた。

松井広島市長殿、広島市のサカスタ計画、ぼやぼやしていては、長崎に先をこされますぞえ、本当に。しっかりして欲しい、市長さんですが、ねえ。


★<1イニングに5三振>高校野球、春季東京大会、東海大菅生-東海大高輪台の試合でのこと。東海大菅生の鈴木投手が、4回に1イニング5奪三振という珍記録を出した。鈴木は6点リードの4回から登板。先頭の8番久保、次の梅沢を連続三振に。その後1番宮下、2番三浦に振り逃げを許し、2死1、3塁のピンチに3番佐藤も三振に取って、計5三振と言う次第。強気な投球が持ち味の鈴木、100回記念大会を迎える夏に向けて猛ダッシュだ。本当に珍記録、1イニングに5三振とは。


★<投壊カープに中村佑太、ナイスピッチング>四死球リーグ1を誇る、悪投カープ。勝てる司会も、遠慮して黒星にしてしまう。薮田など、救援で出て18球連続ボールとか。その中で、先日褒めた、また期待した『中村佑太(22)』が、猛打打線DeNAを8.1回、123球、2失点と好投し、カープを首位に戻さしめた。もう一息で完投だったが、残念。それほどスピードがある訳でもないが、緩急とストライクゾーンを広くとって散らした球が良かった。DeNAにノー本塁打というのもまた珍しいな。マエケンの2代目との声も高い中村佑太、頑張ってほしいね。試合は7-2でカープの勝利、首位に返り咲いた。

『いずみたく物語⑮ CMと決別、見上げてごらん夜の星を、誕生』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、5代目『ブラタモリアシスタント・林田理沙』、山形県天童市、満開の桜の下で行われた『人間将棋』、近鉄南大阪戦の橋の上で曲がった線路。そして、春の花、デージー、ホトケノザ、ナズナ、スズランズイセン、ハナニラです。林田理沙アナは、芸大卒、絶対音階の持ち主。第1回目の放送は終わったが、好意的なコメントが多かったと、NHKは胸をなでおろしています。


★★★『君、CMソング歌う気がある?』『私は、本当はオペラが歌いたいの』。18歳頃のニキビだらけの久里千春であった。水垣洋子、ホキ徳田(元ヘンリー・ミラー夫人)らが、変な声でCMソングを歌ってヒットした。ボクはCMソングがヒットするたびに、ますます小さくなっていく自分を感じた。

『たくチャン、ミュージカルをやろう!僕たちだけで、ちっちゃいけれどすてきなミュージカルを作ろう』。永六輔が飛び込んできた。夢ではなかろうか。興奮した声だ。『見上げてごらん夜の星を』。タイトルも決まっていた。『ただ一つ条件があるんだ。たくチャン、今後出来上がるまで、CMソングは勿論他の一切の仕事をやめて、僕と一緒に生活をしてくれ!』。永六輔の真剣な目がボクを見つめていた。

昭和35年7月。『見上げてごらん夜の星を』が、大阪フェスティバルホールで初演された。ボクと永六輔にとって処女ミュージカルである。出演は、リリオリズムエアーズと宮地晴子、そして後に歌手になり、俳優になった田代みどりだけの、主演も客演も脇役もない、ちっちゃな、ちっちゃなミュージカルである。

ミュージカルと言っても、二人とも初めてなので何も分からない。参考になるものは、アメリカのLPレコードしかなかった。ただボクの頭の中には、何か分からないがモヤモヤとした一つのステージが浮かんでいた。20歳だった時、日本中のあちこちを巡演した頃、夢に描いていた何かが、だんだん一つの形になってまとまって来た。オペラでなく、オペレッタでもなく、レビューでもなく、音楽と演劇が一致した新しい舞台芸術!これこそボクが捜し求めていた何か、だ。


永六輔に励まされて仕事を続けた。今までに貯えてきた自分の音楽を一切吐きだしてしまうつもりで、ピアノに向かって作曲を続けた。計43曲のミュージカル・ナンバー。上演時間1時間半の小さなミュージカルに溢れるような音楽が次々生まれた。疲れるとアパートの窓から夜空を見上げて、やがて何千人、何万人が口ずさむことを夢見ながら。
  見上げてごらん 夜の星を 小さな星の 小さな光が
  ささやかな幸せをうたってる (永六輔作詞)

初夏のセミの歌声を聞きながら稽古が始まった。5人の定時制高校生と一人の美しい女子高校生が同じ机で勉強しながら、なぜボク達は夜勉強するのか、なぜ私は昼間なのか、勉強とは何か、日本とは何か、と彼ら、彼女らは悩んでゆく。淡い恋心につつまれながら、やがて彼女も昼間の職を求めて、自分も定時制高校に移っていく。単純なストーリーの中に、明るく、甘い青春の歌がいっぱい詰め込まれていた。永六輔のすてきな物語とその構成に、スタッフも出演者も全員共鳴して、稽古は白熱して行った。

  作・演出 永六輔  作曲 いずみたく  美術 やなせたかし
  照明 今井直次  振り付け 竹部薫
この苦労したスタッフは、ボクにとって一生大事な忘れられない友達だ。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<1万円撰書、北海道岩田書店>北海道砂川市にある岩田書店の店長『岩田徹(66)』のもとには、全国からの読書ファンからのリクエストが絶え間ない。今、待ち人3千人。それは『1万円で自分に見合う本をえらんで欲しい』と言う『1万円撰書』。

雪景色の中、岩田書店の店には人影は少ない。『1万円選書』は、岩田書店のHPに応募して来た人に、1万円分の本を選び、送ってくれること。自分にぴったりの本を選んでくれたとか、新聞紙上で紹介されて反応が大きくなった。キャッチは『運命の一冊をあなたのもとへ』。

岩田本人も幅広く本を読み、年間200冊、これまでに読んだ本は1万冊を超える。多くの本屋は問屋のすすめによって送りつけられた本を店頭に並べるだけ。本のコミッションで生きてる。岩田書店は自ら読んで面白いものを並べる。1万円撰書に1回の応募は6千件にものぼる。抽選で月100件をこなすだけ。外れる人が多いのだ。幅広いジャンルから選んでもらえるのが人気のツボ。


岩田徹は、父親から書店を引き継いだが、リーマンショックで経営は赤字に陥った。町の本屋もどんどん減って。あれこれ手を打つが、歯ごたえ、好転の兆しは見えなかった。『自分は何のために本屋をやっているんだ』という自問自答から『売りたい本を売る』の結論を得た。そのきっかけになったのが『逝きし世の面影』という本。明治の時代の風物を伝えている。本は、まさに人から人への歴史のパスだと気づき、これを経営の柱とした。

格闘10年、赤字は続いた。でも岩田は意地でやり続けた。『1万円撰書』の生い立ちは、このような苦境の中、岩田が先輩に相談したことから始まった。先輩はやおら財布から1万円を抜き出し、『俺にあう本、1万円分選んでくれ』と。小さな芽を大切に育て、維持した結果、今『1万円撰書』は3千人待ち。売上に換算すると、3千万円分。

『岩田さんの優しい心が本屋さんになっている』などの反響がある。岩田は『苦しい時があったからこそ、今がある』とあくまで謙虚。ある中学校から図書館の蔵書撰書を依頼された。『中学生に1冊1冊本を読むことで、世の中の正しいことを知って欲しい』と、131冊の本を運び込んだ。本屋の魂、『岩田徹』北海道砂川市にあり、だ。砂川市は富良野の北西に位置する。


★<ホンダ中国で苦戦>中国での新車販売が好調だった『ホンダ』が一転、苦境に陥っている。看板車種『CR-V』のリコール問題がこじれ、3月は中国全体での販売が13%減と大きく落ち込んだ。リコール対策が決まらず、この車種の販売は中止しままだ。事態収拾にさらに最低1~2ヵ月かかる見通しで、販売減少は今後も続きそうだ。

ホンダの中国販売は、ここ数年では最も勢いのあるメーカーのひとつだった。問題となったCR-Vを中心とする多目的スポーツ車が人気の牽引役だった。だが、昨年末から年明けにかけて、中国版ツイッターで『ホンダのCR-Vの車内でガソリンの臭いがする。部品設計に問題がある』と言った情報が流れ始めた。その後、中国の国家機関がホンダに質問状を出すに至り、2月末にホンダはリコール届け出に踏み切った。

しかし、不思議なことに当局は当日にリコール対策案を却下し、受理もしなかった。当局に受理されるまで販売は出来ないため、ホンダは3月から販売をやむなく中止した。以後現在まで販売中止という異常事態が続いている。CR-Vは、17年に販売したホンダ車の中で販売台数がトップのため、痛手は大きい。


今回の問題についてホンダは、氷点下20~30度の特に寒い環境での実地の試験に不十分な点があった、と語る。また、ホンダにとって不運だったのは、同じ時期に同じ問題で中国メーカーのリコールが重なり、長安汽車はいち早くリコール対策を決め、当局も受理した。が、その対策が不十分で、さらに問題が発生し、当局の不安が一気に膨らんだ経緯がある。『部品の設計から見直せば、1ヵ月単位の時間がかかる。販売の再開の見通しが全く立たない』というホンダ。好調な販売の足をすくわれた形だ。


★<大分、J2首位>大分がJ2で今季初の首位に浮上した。開幕から10試合を終えて6勝3分け1敗。リーグ戦はまだまだ先が長いとはいえ、2年前はJ3にいたチームがこの成績は立派の一言だ。

チームを率いて3年目の片野坂知宏監督(47)は、物静かで、現役時代から堅実で常に冷静に物事を見ていた人物。2012年から広島、広島、ガンバとコーチとして個人的にJリーグ3連覇。森保監督、長谷川監督と言った名将の下でコーチを務めてきた経験、選手時代から色々な監督の下でプレー出来たから、全てをミックスした上での指導法を確立したように見える。

大分は経営問題もあって、有力選手を次々に放出せざるを得なかった過去がある。J1経験があるチームのJ3降格が史上初なら、Jリーグ杯優勝チームのJ3降格も史上初。選手もサポーターも関係者も辛い経験を嫌と言うほど味わった。片野坂監督は、J3に降格した2016年に就任して1年目でJ2へ復帰に導くと、3年目で早くもJ2首位。短期間でチームを立て直し、ここまで引っ張ってきた。J1への復帰が待たれる、大分トリニータではある。

片野坂と言えば、Jリーグ開幕期にサンフレで活躍していたのを覚えている。その後柏へ移籍しただろう。森保U23監督、高木長崎監督とともに、次代を担う監督として活躍してもらいたい。


★<米朝首脳会談開催場所>韓国の中央日報は、米朝首脳会談の開催地が、モンゴルかシンガポールの2ヵ所に絞られたと報じた。これまで候補の挙がっていた、スイス、スウェーデンなどは金委員長の移動が物理的に難しい、と解説している。日本人としてはどちらでもいいが、本当に開かれるかどうか、それが問題だ。

それよっか、北朝鮮への制裁措置がなし崩しになっているそうだ。中国ではすでに北朝鮮レストランが営業を再開し、輸入禁止の北朝鮮からの海鮮品が並んでいると。まあ、マッチポンプの中国ではあるな。


★<軽EVミーブ姿消す>三菱自動車は、電気自動車『i-MiEV』のエクステリアデザインを変更するなど一部改良し、販売を開始した。今回、フロントバンパーにフォグランプが標準装備されたことなどにより、全長が3,395mmから、3,480mmに拡大。軽自動車から登録車に変更となった。税額がいくら増えるのかは知らないが、軽自動車全盛の日本で、あえて普通車にする必要があったのか、な、三菱自動車クン。


★<近鉄橋梁上の線路曲がる>近鉄南大阪線の大和川にかかる『大和川橋梁』で、橋脚の傾きを知らせるセンサーが異常を感知した。近鉄は橋梁上の線路がゆがみ、橋梁も傾いているのを発見し、原因を調査している。この橋は1923年に完成。鉄筋コンクリート製の9つの橋脚で支えている。うち一つが今月初めから補修工事中で、センサーは橋脚の傾きを検知するために設置されていた。近鉄はこの区間の運転を中止している。原因が何にしろ、大事故につながりかねない異常故、しっかりと補修をして欲しい。


★<NHK元記者、懲役21年>山梨、山形両県で女性3人に性的暴行を加えたとして『強制性行等致傷罪』などの罪に問われた元NHK男性記者(29)の裁判員裁判で、山形地裁は求刑24年に対し懲役21年の判決を言い渡した。

公判は、事件現場などで採取されたDNA型が被告のものと一致したとする鑑定の信用性などが争われた。被告は一貫して無罪を主張していた。判決は被告人の主張を退け、『常習性が高く、反省の態度が見られない』などと判決の理由を述べている。その上で『被害者達は犯行時に強い恐怖を感じ、遵後の精神的苦痛や日常生活への悪影響も大きい』と指摘。『再犯の恐れがあり、被害者が厳しい処罰感情を述べている』と量刑の理由を説明している。もっともであろう。


被告の主張は、他の(真犯人の)DNAに自分のものが混ざっていたというものだったと記憶している。しかし仮に被告のDNAが混ざったとすると、何で犯行現場に被告のDNAが存在したのか、その説明がない。釈然としない部分ではあるが。21年の刑期とはまたとても相当に厳しい内容だ

ネットで調べてみると、2005年から2010年までの殺人罪確定刑では、一番多いのが懲役10年以上20年未満、約半数がこれに該当。情状酌量などで刑期に検討が加えられたものでは、執行猶予のついたものもある。これからみても、懲役21年というのがとてつもなく重い刑だとわかる。NHK職員諸君、君たちが犯罪を犯すと、一般人より相当重い刑になることを覚悟したまえ。


★<サンフレ初黒星>昨夜の試合で、サンフレは1-3でFC東京に負けた。初黒星である。負けた敗因は、試合開始直後PKを与え、そのすぐ後にゴール前パスミスを拾われて失点。試合開始早々に2失点。得点力がそう高くなく、堅守で勝ってきたサンフレには2点のビハインドは重かった。

そもそもPKを与えたのがDF佐々木で、今季彼が与えたPKはこれで3本目となる。一体どういう感覚をしているのか。プレーを詳細にみると、ラフプレーとしか言いようのないずさんさ。彼が足を骨折し1年以上も休んだ原因は、確か柏戦で後半43分くらいのとき、自陣深くでボールを保持し、なんと2-0で勝っていたのに、フルドリブルで駆け上がったのだ。相手選手が倒れていたが、そのそばをフルスピードで。その選手が足を出すことが想定されているのに。当然、足を掛けられ、倒れ、骨折。何を考えてプレーしているのか、よくわからん選手だ。

来節は好調長崎との対戦。少しでも隙を見せれば負けるよ、サンフレは。佐々木はベンチスタートとすべきだね、福城監督殿。


★<カープDeNAに2連勝>一方、カープは中日に3連敗のあと、DeNAに2連勝。緒戦は中村佑太、2戦目は岡田。打撃が活発で、新人京山を打ち崩したが、岡田が5失点、3ホームランはいただけない。ロペスに打たれたのは仕方ないとしても、筒香や宮崎ではなく、今シーズン1号目を打った、梶谷、宮本などなのだから。失点5は及第点ではない。しっかりしてほしい、岡田ではある。

今季のセリーグは、ドングリだ。首位から6位までが4.5ゲーム。連敗すればすぐに落ちてしまう。カープの先発は薮田が抜け、5人体制だが、調子がいいのは中村だけという、ちょっと苦しい台所事情となっている。

『いずみたく物語⑯ 東宝菊田重役が買いに来た』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》


★今日の画像は、誕生80年を迎えた『氷川丸』、車両乗り入れが全面禁止となった『セントラルパーク』、そして、広島駅からマツダスタジアムまでの『カープロードにかかる選手名鑑看板』です。広島駅からスタジアムまで800mを無観想な道だったのに、選手名鑑の看板を掲げた広告代理店は賢い、と思いますねえ。『ひろしま駅弁』なんてのを見ると本当にほのぼのとした気分になります。(#^.^#)


★★★各セクションのスタッフ達の怒号が夜中のフェスティバルホールの中を乱れ飛んだ。皆、一つの新しい舞台芸術を作り上げることに酔いしれていた。何回も何回もの舞台稽古の中で、とうとう夜が明けてしまった。3時間ほどの仮眠を取るためにホテルに帰った永六輔とボクは、ホテルのフロントにいた菊田一夫サンを見かけた。きっと大阪梅田コマ劇場の仕事で来阪していたのだろう。

『永ちゃん、みてごらん。ボク達のミュージカルを東宝が買いに来たな。菊田重役が来てるだろう』『フーン』。このような冗談も飛び出るほど、ボク達の気持は稽古を十分やりきった後の、快い疲労に満ちていた。ボクは決して自信があったのではない。とても初日が怖くて、冗談でも言わなければ落ち着かなかった。

しかし、この冗談が3年後に本当になって、このミュージカルが、坂本九、九重祐三子、パラダイスキング達で、東宝で上演されるのだから世の中は面白い。しかもその時は、菊田一夫サンの書かれたミュージカルとの2本立て公演。

さて、初日の夜。胸をドキドキさせながら、スタッフ席に座ったボク達は、開幕のベルを待った。やがて序曲が始まる。その長い序曲の間に、今井直次の照明が美しくカーテンを照らす。場内はセキとして声なく、皆ボクの音楽に耳を傾けてくれている。やがてコーラスと共に幕が上がった。大変な拍手だ。ボクのジーンとしびれた頬に涙が流れた。

幕切れの主題歌と共に、何か低い歌声が会場を流れ始めた。そしてそれは、だんだん大きく舞台の歌声に和して2千人のお客が歌い出した。ボクもスタッフも出演者も、涙がとめどもなく流れた。拭っても拭っても拭い切れない涙だった。こうして『見上げてごらん夜の星を』は初日を開け、30日間フェスティバルホールで上演された。何回も何回も上演中の自分の作品を見るにつけ、ボクはますますミュージカルの魅力に取り憑かれていく自分自身を、どうすることも出来なかった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<農業輸出額>主要国の農産物輸出額は1970年代以降徐々に増加してきたが、世界がグローバル社会に本格的に突入した2000年頃を境に、急速な上昇カーブを描き始めた。これは世界的に中流層・富裕層が増加したのを受けて、欧州各国がブランド食品の輸出を増やしたことが多いに影響している。

世界、とりわけヨーロッパのような伝統ある農業国では、食品を農産物と捉え、農業も食品産業の一環と捉える潮流がある。同時に、農産物生産から加工、物流までを一連の経済プロセスとして捉える傾向も強まっている。これが大変重要な点だ。食と農の連係をベースとした食品製造の一連のプロセスを、具体的なビジネスシステムに落とし込んだものを『フードチェーン』と呼んでいる。そしてこのフードチェーン(ビジネス界では、バリューチェーンと呼ばれる)には、日本の農業の未来を考えるためのヒントがふんだんに隠されている。世界は広い、日本国内だけの発想では世界の船に乗り遅れる。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)

★<カープDeNAに3連勝>『カープ横浜戦三連勝!リリーフ陣の無失点リレーがエルドレッドの一発を呼んだ。』今日も痺れる試合やったね。初回いきなり打者一巡の攻撃で3点を先制!誠也くんも犠牲フライで打点が付いて最高の滑り出し!じゃけど、やっぱりノムスケ君が点取った後に失点するんよね~ノムスケ君に限らず岡ちゃんも大瀬良くんもじゃけど、なんでカープのピッチャーは味方が点取ってくれた後に、ほぼ毎回失点するんじゃろうか。

と言っても、誠也くんの照明が目に入ったエラー絡みじゃし、ロペスの当たりも打ち取ってた打球じゃし、その後の宮崎さんもきっちりゲッツーに取ってたけ、ノムスケ君の持ち味は出とったように思ったんじゃけど…二回の失点も梶谷さんの天才的なバットさばきでヒットにされたけど、けっして甘い球じゃなかったしね…にしても昨日も横浜の選手がエラーしてたけど、横浜スタジアムの照明はもう少し見やすくならんのかね…いくらなんでもプロの選手が2日続けて打球見失うとかって、余所の球場じゃありえん事じゃけ、なんか設計ミス的なもんじゃないかと思うけどね…LEDに代えて電気代は安くなったかも知れんけど、それで野球が野球じゃなくなったら本末転倒じゃろ。


ノムスケ君その後も得点圏にランナー出しながら、最後の踏ん張りで失点せんかったけど、4回投げ終わった時点で背中に強い張りが出たとかで降板、同点の場面じゃけ、薮田くんか中田廉くんが出てくるかと思ったら、出てきたのはアドゥワ!今までビハインドの場面、いわゆる敗戦処理で経験積んどったアドゥワが同点の場面で起用されるようになってから…去年までの緒方監督なら実績重視じゃけ、2年目のアドゥワをこの場面で投げさす事はなかったんじゃろうけど。そのアドゥワ見事に期待に応えて、2回を無失点に!これで開幕から10試合連続で無失点!そしていつものように今村くん、ジャクソン、中崎くんが無失点でリレー!特にジャクソンは強力クリンナップを三人でピシャリ!

カープがリリーフのリレーで凌いでる間、横浜は先発の東くんが一人で8回まで投げ切った。去年のカープのドラフト1位は中村奨成くんだったけど、私個人的にはオリックスに入った田嶋くんか、この東くんを予想しとったんよね、カープに足りない即戦力左投手じゃけ。やっぱりええ投手じゃわ、立ち上がりこそ3点取られたけど、ポテンヒットも多かったし、8回11奪三振100球超えてからも、ビュンビュン球が走っとったね~横浜は左のええ投手が多いわ、カープも負けてられんね!


同点で迎えた9回表、横浜は東くんに代えて守護神ヤマヤス君がマウンドに!3連敗は絶対せんぞって、ラミレス監督の強い意志が感じられる継投やったね。やっぱり去年の嫌なイメージ残ってるけ、同点で9回裏迎えたら、どうしてもサヨナラ意識してしまうけ、この継投は大正解やったと思う。けど、その大正解のさらにその上を行くんが『広島を愛し広島に愛された男』エルドレッドなんよね!『絶対ストレートが来ると思ってた』と147キロのストレートを振りぬくと…開幕カードは絶好調やったけど、疲れのせいか打率も下がってきて、スタメンからも名前が消える日が増えてきたけど、まだまだエルの力はカープに必要よね!ましてや新井さんがおらん今、カープの精神的支柱と言っても言い過ぎじゃないくらいよ!とにかくビジターでの横浜3連勝は大きいわ、しかもリリーフも適度に休ませての3連勝、土曜日から厳しい9連戦じゃけど、ちょっと余裕をもって臨めそうじゃね!

仕事も明日一日がんばったらゴールデンウィークじゃね!その間もずっと野球があるけ嬉しいわ~そんじゃおやすみ~(参考:ゆとり世代のカープ女子)


★<オレオレ詐欺1億1,200万円>東京世田谷区の80代の女性が、長男を装う男らから現金1億1,200万円をだまし取られた。今年発生した特殊詐欺の最多被害額で、警視庁は詐欺容疑で捜査している。

女性宅に今月10日、長男を装う男から『会社の小切手が入ったかばんを盗まれた』などと金を無心する電話があった。その後、長男の同僚を名乗る男から『穴埋めしたいと息子さんは逮捕される』と電話で告げられ、女性は20日までに計11回、現金を渡した。22日、長男と電話をして被害が発覚。女性は『長男と似た声だったので信じた』と話している。

少し前、やはり同じ年代の東京の女性が5千万円ばかし騙しとられた詐欺が報道されていたのにねえ。この女性、やっぱり騙されやすかったのだろうか。1億円とはまたすごい。ご愁傷様です。

しかしなんだなあ、いつもこの事件でかみさんと話すが、どうしてお金持ち、息子がいるなんて情報が詐欺団に分かるのか。こいつには銀行員が一枚からんでいるのではないだろうか、といつも思う。


★<福田次官退職金減額>財務省を辞任した福田次官の退職金問題。支給を留保されていたが、事実上の処分に踏み切る方針を固めた。調査を通じて懲戒処分相当のセクハラ行為が確認されたとして、退職金を減額する。麻生財務相が今日公表する段取りだそうだ。阿倍政権の早期幕引きの要請に応えた形。となると、麻生大臣の任命責任問題が浮上するねえ。やっぱトカゲのしっぽはしっかり切って、麻生大臣も辞任の方向か。

『いずみたく物語⑰ お時さんの詩で、夜明けのうたデビュー』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、羽田~都心を結ぶ赤い京急電車の『広島路面電車ラッピング広告』、今年も50キロの大渋滞が予想されるGWの『鳴門大橋の大渋滞(16年の画像)』。そして、広島駅からマツダスタジアムの『マツスタロードに掲示されたカープ選手名鑑2』です。いよいよGW。私は連休など観光地などが大渋滞する時期に旅することはあほらしく、自宅周辺でじっとしてます。(@_@)


★★★同じ年の10月のある日。『泥の中のルビー』というミュージカルを作曲してくれという依頼を、大阪労音から受けた。魔力に取りつかれたボクは、二つ返事で引き受けた。主演は宮城まり子、市村俊幸の二人に劇団青年座が総出演するとのことだ。作詞を岩谷時子さんが担当すると言う。ボクのあこがれの恋人に会える期待で、胸をときめかせた。

岩谷時子サンと初めて会った夜、ボクは彼女の澄んだ美しい柔和なまなざしが忘れられなくて、一晩中、なかなか寝付かれなかった。一見、小学校の先生風の清楚な風情の中に、情熱的なキビシイ芸術家の目が光っていた。このミュージカルでは、たった2曲ほどしか岩谷んさの詩に作曲出来なかったのが、とても残念だった。でも、この時の出会いが『夜明けの歌』『恋の季節』『いいじゃないの幸せならば』と多くのヒット曲を生み出す。ボクに取っては歴史的な出会いだったのだ。


『お時さん、今度どうしても夜明けをテーマにした曲を作りたいのだけど・・・』『夜明けはいいですね。美しいですね』。夜明けの歌のメロディーが、岩谷サンに手渡され、数日後に詩が出来上がって来た。もともとこの歌は、NHKの『霧淡く』という、テレビミュージカルの主題メロディであった。昭和37年に、ジェリー伊藤と、デビュー間もない金井克子と、長谷川明男らの出演したテレビ・ミュージカルのために、このメロディを作曲したのだが、なぜかこのメロディが心に残って、いつかすばらしい曲に作り直したいと密かに考えていた。

やがて、長谷川明男、坂本九主演のNTVのドラマのサブテーマとして、劇中の主人公が作曲した歌として『夜明けのうた』が出来上がった。放送された後の反響がとても大きかったので、坂本九によって直にレコーディングされた。昭和39年の春のことだった。同じ年の8月に同じ歌を岸洋子が吹込み、そして9月にダークダックスが吹き込んだ。あれよ、あれよという間にヒットして、その年のレコード大賞の歌唱賞を受賞してしまった。夢のような出来事で、ボク自身もまったく信じられない状態だった。とにかボクと岩谷時子サンの初めての大ヒット曲が誕生した。とても嬉しかった。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<追悼衣笠祥雄>★★東京オリンピックが開かれた年、1964年、カープのスカウト木庭教サトシは、ある日京都・平安高校のグラウンドを覗いた。京都に入ればまず平安へ、というのが習わしのようになっていた。

当時平安高校は、京都市下京区にあって、京都駅からも近い。特にお目当ての選手がいた訳ではなく、植木一智という投手(後大学を経て阪神)の名前を聞いたくらいである。この投手には木庭の食指は動かなかった。グラウンドの隅でぼんやり試合を見ていた木庭の足元に、空振りした選手のバットが手元を離れて飛んできた。それを拾った木庭は、選手に渡してやった。重たい。持った感じで250匁以上あることが分かる。高校生なら220から30匁あたりが相場であるから、かなり重たいバットを使っている選手に驚いた。

バットを手渡された高校生は、後プロ野球界に入り、山本浩二と共にカープ黄金時代の両輪を担った。通算2,543本の安打、504本の本塁打を放ち、最高殊勲選手や打点王にも輝いた。なにより『鉄人』という異名こそがこの選手の個性を言い表している。

この高校生『衣笠祥雄』は、1947年、京都市内で生まれ育っている。少年期、スポーツと言えば野球しかない時代。彼もまた、原っぱでボールを追いかけ、暗くなってようやく家路につく野球少年だった。高校野球の名門、平安高校に進んで野球熱は一層高まったが、『プロ』を意識することはなかった。3年時、平安高校は春夏ともに甲子園に出場し、共にベストエイトまで勝ち進む。自分の名前が京都新聞などで取り上げられるようになり、衣笠は初めて『プロ』というものを意識した。


夏の大会が終わってから、木庭は学校に挨拶した後、衣笠を祇園に近い料理屋に誘って面談した。衣笠は一人でやってきた。広島カープの歴史も交えながら、木庭は若い力を求めていることを語った。木庭はいかに欲しいと思う選手であっても、媚びることはしないし、口当たりのいいことも言わない。プロは実力の世界だ、なめてはいけない、頼りになるのは己の力だけだ、力があれば成績が残せる、成績を残せばカネを稼げる、カネは入ってから稼ぐものだ・・・初対面で言うのはそんな話である。

ひと区切り話が済んだところで、木庭は若者の眼を見て切り出した。『どうだい、やってみる気はあるかい』『ええ、その気持はあります。でも先に親に会って了解を取って欲しいんです』、そう高校生は答えた。ただ、プロでやるなら早く入団した方がいいというスカウトの話には納得を覚えた。広島の球団であることにこだわりはなかった。東京は遠いし、あまりに大都会だ。大阪は近すぎる。それに野村克也のいる南海などに入れば、到底レギュラーにはなれっこない。カープは自分の力が発揮出来そうな球団に思えた。

数日して、木庭は衣笠の家を訪れた。京都の町中特有の、表通りに格子がはまった小さな家である。衣笠は一人息子で、父母に母の父を加えた4人家族だった。衣笠の両親の意向は、息子の意思を尊重したいということで、スムーズに話はまとまった。契約金は手取りで1千万円。カープが高校生と交わした契約の中では過去最高だった。契約金で親に家を一軒プレゼントする孝行息子がいたものであるが、衣笠もその一人で、契約金の半分を親に渡した。『おじいちゃんにもう一部屋ある家を』と思ったのである。やがて親は、京都山科の地に新しい家を建てた。300万円もあれば十分家が建った時代である。当時の1千万円は値打ちがあった。


職務上で言えば、スカウトは選手を入団させればお役御免である。ただ、自分が入れた選手のことは後々まで気になる。試合を見ていてもまず目が行くのは入団させた選手と言う。入団して3年間、衣笠が一軍で出場した試合数は、28、32、28に止まっている。入団早々、肩の故障でつまずいたのも低迷した原因の一つだった。

高校を出てすぐの18歳。プロが何であるか、体と心をどう使うか。キャンプ地でも、練習時間はせいぜい4時間である。1日、残り20時間がある。それをそう過ごすか、誰も教えてくれなかった。そこにプロ選手として生き残れるかどうかの鍵が潜んでいるのであるが、それに気付くのはずっと後のことだった。カネがあり、時間がある。親の目はない。やりたい放題である。契約金の半分、500万円はあらかた2年で消えた。

入団して2年目のオフである。夜、寮に帰ると、すぐに顔を出せという木庭の伝言が届いていた。部屋に入ると、木庭がぽつんと座っていた。『正座せい』と言われた。いつもよりちょっと雰囲気が違う。『おい、どれにする?』と木庭が言った。紙には、地元の企業名が連ねてあった。若者は顔色を変えた。ここまで追い詰められているとは思いもしなかった。それにまた、木庭が脅しブラフをかけているとは思いもよらなかった。


監督の根本は『何のためにプロに入った?昼間2軍で野球をするためか?じゃないよな。夜、ナイターの下で野球をするためじゃないか』と叱咤した。衣笠は自分を一人前のプロ選手に育ててくれた恩人として、木庭と根本監督の名前を挙げる。衣笠がようやく1軍の戦力となるのは入団4年目である。

一つの要因が選手を作る訳ではない。プロは、素質の秀でた選手が努力することによって開花する
世界であって、その逆ではない。それが木庭の選手観であった。花が開くためには、水もいれば肥料もいる。その意味で、遠い日、木庭のブラフがなければ、2,215試合連続出場という前人未到の記録を樹立し、王と並ぶ国民栄誉賞を受賞するに至る『鉄人』は誕生しなかったかもしれない。勿論、カープの初優勝から続く黄金時代の到来はなかっただろう。まさに『偉大なり、名スカウト木庭教』ではある。

広島カープは、木庭の活躍により衣笠などを入団させ、戦力になった時期から黄金時代を迎える。そして、木庭が去った後、カープは24年間優勝なしという辛い時代を過ごすのであった。スカウトは世間から見ればそれほど重要視されていないが、チーム編成のキーポイントを握っているといっていい。私は木庭にその影を見た。


★木庭教: 1926~2008年。享年81歳。広島市出身、広島商業卒。野球部に入部するも補欠にもならかなった。1956年、30歳の時、恩師の薦めでカープに入団、スカウトを努める。衣笠、山本、水沼、三村、池谷、金城、正田、らの獲得に辣腕をふるい、また達川、高橋、川口、大野、長嶋、紀藤など埋もれていた無名選手の獲得に努力した。カープ黄金時代の礎を築いた功労者。横浜古葉元監督に招聘され、ベイスターズに。またオリックス上田監督の招聘を受け移籍。最後は日本ハムに骨を埋めた。  (参考:後藤正治著『スカウト』)


★<有働由美子、マツコと同じ事務所に所属>3月末でNHKを退社した人気アナ『有働由美子』が、マツコが所属する『ナチュラルエイト』に所属したことが分かった。有働は『当初は一人でやっていこうと感じでいたが、仕事を続けるにあたり、人生や仕事を相談できるパートナーとして、かねて私生活の面でも親交のあった事務所にお世話になった。よろしくお願い申し上げます』とコメントしている。どんな活動を展開するか、楽しみではある。


★<尾道脱走受刑者>今治の大井造船作業所から受刑者(27)が脱走して20日を過ぎた。潜伏先とされる尾道市向島で捜査に投入された警察官は延べ1万3千人以上。脱走直後に島内で相次いだ窃盗被害の発生は途絶えており、すでに海を渡って本州に逃げた可能性も浮上している。赤外線カメラ搭載のヘリを使った上空からの探査も開始した。まあ、人騒がせな脱走ではある。いつも気になるが、このような大捜査にかり出された警察官には手当が付く。費用も膨大なものになっているだろうなあ。この面からの発表は今だ聞いたことがないが。


★<巨人63年ぶりの20得点>巨人の25日の中日戦、20-4の大勝となり、中日の森監督に『バスケットをやってるんか』と怒られた中日ナイン。しかし勝った巨人は、20得点は、なんと63年ぶりのことだそうだ。楽天はまだ20得点以上を記録したことがないが、楽天を除いた11球団のうち10球団は80年以降に20点以上を挙げており、巨人が最も20点から遠ざかっていたということになる。打線が昨年と様変わりしつつあることは事実。さあ、優勝争いに組み込んで来るかな、巨人は。


★<テレ朝女性コメント>財務省が福田前次官のセクハラ行為を認定したことを受け、被害を受けたテレビ朝日の女性記者がコメントを出した。『福田前次官がセクハラ行為を認められていないことは残念ですが、財務省が事実を認定して謝罪されたことは、深く受け止めています。ハラスメント被害が繰り返されたり、被害を訴えることに高い壁がある社会であってほしくない』とのコメントをテレ朝を通じて発表した。けだし、当然の内容ではある。財務省は、積極的に認定したというより、政局の波瀾を収めるため、麻生大臣がしぶしぶ応じたというのが真相だろう。こまったじゃじゃ馬、麻生太郎だ。社会正義について全く理解していない人物が閣僚たる阿倍政権は、3流内閣だな。

謝罪の記者会見に臨んだ矢野官房長は、調査を委託した財務省の顧問弁護士が福田前次官に3回の聞き取り調査をしたことなどを説明し、時間がかかったことについて『財務省の調査で事実関係を明らかにするのは難しい面があった』と釈明した。そして『財務省として責任を持って調査を行いぎりぎりの認定としてセクハラ行為があったと事実認定した』と。だが、公明党の山口代表は『遅きに失したと言わざるを得ない。厳しく反省して出直してもらいたい』と批判した。


また、自民党の石破元幹事長は、『時代とずれている。福田さんが「今の時代ってそんな時代なのかな」とコメントしていたが、今の時代はそうなんだ。税金をいただき、それを使う計画を作る財務省において、そうなのかねということだ。「言葉遊び」という発言を聞いた時には愕然とした。言葉遊びなら許されるんかいと言うことであり、政治、行政に携わる者は身を正していかなければいけない。危機管理の初動も非常にまずかった』と辛口コメント。けだし当然の発言であり、麻生ぼっちゃんの頭の中が明治時代なのだ。


★<朝鮮半島非核化へ>初めて韓国で開かれた南北首脳会談。両首脳は融和姿勢を世界にアピールし、『核のない朝鮮半島』や平和体制の実現で合意した。だが、その具体化は6月初旬までに行われる見通しの『米朝首脳会談』に委ねられた。また、北朝鮮が核廃棄を約束しながら履行を破った前回の例もあり、今だこの合意が全面的に世界から信頼を受けているとは言い難い。ただ、その不信感を払拭するが如く、南北朝鮮の首脳は笑みを振りまき、融和の姿勢を示した。拉致問題は一切ふれられていない。

また、年内に『休戦状態』にある朝鮮戦争の終戦宣言をすると表明。南北首脳会談の定例化で合意し、文大統領は今年秋に平壌を訪れる。文大統領は『北朝鮮がまず行った核凍結措置はとても重要な意味がある』と協調した。金正恩委員長は『合意が必ず履行出来るよう努力する。徹底履行して行くことで南北の関係を改善する』と述べたものの、非核化や平和協定には直接言及しなかった。『核凍結』の表現が、北朝鮮の核保有の現状維持をも意味し、完全非核化のニュアンスとずれている点に懸念が残る。

朝鮮半島が南北に分かれてから70年、11年ぶりに開かれた首脳改題では、和解と核のない半島を目指す意思が確認された。祖国の歩み寄りを日本で見守っていた半島出身者の人達には、喜びが広がった。一方で、拉致問題への言及がなかったことに被害者家族からは落胆の声があがった。

『いずみたく物語⑱ いたずらっ子、岩谷時子サン』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、日本で一番晴れの日が多い県・高知県の名物『四万十川』『かつおのたたき』。そして春たけなわの一本の樹に白と赤の花が咲く『源平桃』、枝垂れが美しい『枝垂れ桜』です。かつおのたたき美味しそうですねえ。今旬でしょう。


★★★もう何年になるか知らないが、岩谷時子サンの昼間の職業は、亡くなった『越路吹雪サン』のマネージャーであった。作詞は、夜中の12時を過ぎてでなければ絶対にしない。『いずみサン、夜になるとキツネがあたしの所に来るのよ。キツネに憑かれないと詩が出来ないの』『いずみサン、今夜は、このメロディに乗ってお化けが来るのよ。よいお化けだとよい作詩が出来るの』。子供か大人かわからないような、とても可愛い話をよくする。ボクはいつまでも、この夫婦であるような、夫婦でないような気持ち、そして仕事の上のよきコンビネーションを大事にするつもりである。
  夜明けのコーヒー 二人でのもうと(恋の季節)
  ベッドで煙草を吸わないで こっちを向いて、愛の言葉を(ベッドで・・)
  あなたに満たされた 美しい夜明けよ(涙の季節)

岩谷サンの詩には、美しいベールのかげに清潔なエロチシズムを匂わせた作品がとても多い。独身を貫いている岩谷サンに、なぜあのようなドキッとさせる表現を用いた作品が多いのか、ボク達は皆、クビをかしげてしまう。ある伝説によると、恋の話、愛の話、セックスの話を、越路吹雪サンが岩谷サンに吹き込んだという説もある。


『いずみサン、このフレーズいいでしょう』。いたずらっ子のような笑みを浮かべて、喋るときの彼女は自信のある作詩が出来た時だ。また、小さなアクセサリーや、小さな台所道具や、可愛い文房具や、女性らしい買い物の好きな彼女は、よくボクの仕事場の殺風景な仕事机の上を、小さな贈り物で飾ってくれる。その女性的な神経が、ボクはたまらなく好きなのだ。まさに『永遠のモナ・リザ』なのだ。
  <岩谷時子の作品>
  ふりむかないで、恋のバカンス、ウナ・セラ・ディ東京、夜明けのうた、逢いたくて逢いたくて、
  旅人よ、君といつまでも、お嫁においで、恋の季節、涙の季節、ほんきかしら、おまえに
  いいじゃないの幸せならば、男の子女の子、モナリザの秘密、
  (参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<チェルノブイリ、核除去に500年>旧ソ連ウクライナで起きた『チェルノブイリ原発事故』から32年を迎えた。原発の解体、廃炉の立案を行うチェルノブイリ原発のステリマフ戦略計画部長は、『原発の核燃料撤去まで500年以上かける方策が現実的』と語った。この原発の4号機は2016年に耐用100年の鋼鉄製シェルターで覆われた。原発解体に向けた第一段階となるシェルター内の電気配線やクレーンの設置、換気システム整備が年内に完了する予定だと言う。

恐ろしい話だ。脱原発について、色々な動きがあるが、『絶対安全』といいながら福島原発事故を起こした東電に、原発再起動を語る資格はないと見るがなあ。


★<ガンバ危機>二度あることは三度あるか。ガンバ大阪は、10節を終えての降格圏はガンバにとって決して珍しい出来事ではない。クラブ史上初の降格に泣いた2012年は今季と全く同じ戦績となる2勝1分け7敗で、得た勝点は7。そしてJリーグ史上最大となる勝点14をひっくり返し、三冠を独占した2014年も10節段階では勝点9。順位は18位。今日17位の鳥栖と対戦する。

数字だけを見れば、2012年を思わせる足取りのガンバだが、その内実はより深刻かも知れない。今季のガンバは、昨年のJ1、10位でフィニッシュしたが、9月以降のリーグ戦は10試合勝ちから遠ざかっていた。そんなチームの立て直しを托されたクルピ監督だが、『ないない尽くし』のままで試行錯誤が続いている。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶとは、ドイツの名宰相ビスマルクの明言だ。ガンバは過去の経験に何を学んだか、また歴史から何を学んだか。その答えはシーズン終盤にハッキリする。悔やまれるのは、手術をしたパトリックを放出したことだ、な。受け入れたサンフレはとても喜んでいる。


★<移民ふくらむウクライナ>ロシアと事実上の戦争状態にあるウクライナから欧州への移民が膨らんでいる。人手不足に直面する隣国ポーランドはウクライナ人に短期の就労ビザを発給し、100万人規模を受け入れる。欧州社会でイスラム系移民との摩擦が生じる中、ドイツなどの企業も労働力確保のため、キリスト教徒で文化的に近いウクライナ人の雇用に動いている。

ウクライナ西部のリビウ。中央駅はポーランド行きのバスを待つ人々で混雑していた。ウクライナ主要都市からは首都ワルシャワのほか、地方各地とも結ぶ便がほぼ30分置きに出発する。大きなトランクを持ってクラクフ行きを待っていたスラバさん(42)は、人材会社を通じて夫婦で現地の自動車工場の職を得た。ウクライナ中部ポルタバで警察官をしていたが、月給は100ドル程度だった。工場の給与は5倍以上。『国が安定する見通しは立たない。移住も考えている』と話す。


ウクライナ西部ジトーミル出身のルスランさん(21)は、大学を出るとすぐポーランド中部の工業都市ウッジの家電工場で働き始めた。『ウクライナにも仕事はあるが、給与が安すぎる』。この工場では数百人のウクライナ人が働いていると言う。

移民を受け入れるポーランドでは少子高齢化により今後500万人規模の人手不足が予測される。その穴を埋めるのがウクライナ人だ。17年は1~6月だけで80万人のウクライナ人労働者の需要があった。人材会社がウクライナに進出し、雇用者がビザ手続きから住居まで面倒を見る。イスラム系移民に対する反感感情とは異なり、同じ皮膚の色をし、宗教も同じという点が安心感を与えるのだろうか。世界は揺れる。


★<三菱UFJ、店舗半減>三菱UFJは、店舗網を抜本的に見直す。2023年度までに、傘下の銀行では窓口で行員が接客する店舗を現状の515店から半減させる。店舗を大きく従来型、銀行や信託銀行、証券会社との共同店舗、セルフ型の3つに分ける。人口減やデジタル技術の進展を踏まえ、銀行の『顔』だった店舗の位置づけを大きく変える。

まず今後3年間で、同じ地域に重複して出店している店や来店客が減っている店を中心に、有人店舗90店弱を統廃合する。窓口を設置した従来型の有人店舗を100店減らす一方で、セルフ型を20店舗儲ける。こうした見直しを経て、全体の店舗数は3年後に現在の515店から430店程度に減る見通し。支店回りの人員は自然退職などで、3千人程度減る見込みだ。

インターネットバンキングやコンビニATMの定着で、三菱UFJの来店者数はこの10年間で4割減っていると言う。私もネットバンキングを使い、ちょっとした振込には店には出かけない、便利だ。いよいよスタート、メガバンクの大変身だな。


★<マツダ200万台販売に挑戦>広島の自動車メーカー『マツダ』は、世界の販売台数を2024年3月期をメドに200万台にする目標を発表した。18年3月期の現状に対し2割増となる。21年には米国で年15万台の新工場を稼働させるほか、今年8月から防府工場の稼働率を高める。また4年間で400億円を投資して米国の販売網を充実させる。

マツダは設備投資案件が山積みだ。今後3年間、米国工場や新型エンジンなどで通常より2,500億円規模の上乗せ投資が必要になる。トヨタ自動車との資本業務提携で、電動化や先進技術の開発費もかさむ。さらに先の成長シナリオを発表し、計画の全体像を示した。投資増で当分は利益は低水準に推移するだろう。

マツダには頑張ってもらいたいねえ、カープ、サンフレの重要スポンサーだから、本当に。


★<厚労相福田局長セクハラ認定>厚生労働省は、同省の女性職員にセクハラ行為をしたとして、福田祐典兼好局長を戒告処分にした。福田局長は、昨年秋頃から今年2月に、特定の女性職員に、食事を誘うなどするメールを複数回にわたって送った。事実関係を調査し、セクハラに当たると判断した。今後、セクハラ防止に関する研修を受講させると言う。財務省福田前次官と言い、なにやら『福田』が呪われているのかな、セクハラに。


★<サンフレ9勝目、勝点28>サンフレは、今季初4連勝中で調子を上げて来た長崎とアウエーで対戦。サンフレは前半から試合を支配し、後半にティーラシンを投入すると、7分に右サイド深い位置からのグランクロスを決め、リード。勢いに乗ったサンフレは14分には、前節PKを献上し敗因を作った佐々木がCKを頭で決めて追加点。その後も長崎を寄せ付けず、2-0で完勝。前節の悪い流れを払拭した。

長崎は連戦の疲れからか、4連勝中に見せた活力あるプレーが鳴りを潜めて、防戦一方となり、5連勝はならなかった。サンフレは9勝目、昨季苦労した勝利数『8』を早くも上回った。上位陣はいずれも白星を確保。勝点差は開いていない。

次節は過去天敵だった清水。で、油断すると危ない。気を引き締めて臨んでほしいな。とにかく、ここまで来たら、ぶっちぎりで今季優勝を獲得してほしい。胸マークも4つ星にして。嬉しいねえ。

湘南で、ミキッチがスタメンで登場した。そして敵陣深く切り込み、クロスを上げて、得点に。素晴らしきアシストであった。この試合、湘南は1-0で浦和を下した。お見事!


★<鈴木誠也、5打点の大暴れ!衣笠祥雄さん追悼試合を勝利で飾る>
今日は何と言っても誠也くんよね。本人は言われるの嫌じゃろうけど、やっぱり『神ってる』って評されるように『ここ』って時に打ってくれる『持ってる』選手なんよね。衣笠さんの追悼シリーズで何としても負ける訳にはいかない試合に、先発ジョンソンが先取点取られて、なお押されつつある序盤に巡ってきた満塁のチャンス!復帰後、今一つ調子の上がらん誠也くんに対して『やっぱり万全になるまで二軍におった方がええんやないの』って意見もあったけど、それでも緒方監督は今日の大切な試合にスタメン4番で起用。満塁ホームランで、その期待に100点満点で応えてくれた誠也くん…さすがじゃわ…

先輩カープファンにとって衣笠さんはスーパースターでヒーロだったけど、私も含む衣笠さんの現役時代を知らん今のカープファンにとっては、誠也くんがスーパースターでヒーローなんよね。今私らが誠也くんを見るような目で、先輩達も衣笠さんを見とったんじゃろうなあ。ちょっと前、まだ売出し中の誠也くんに向かって、衣笠さんは『本物だ、山本浩二になれる』って大絶賛しとったんよね、解説者の衣笠さんは真面目で誠実な人じゃけ、リップサービスでそんな事言う人じゃない。
山本浩二さんって言ったら、広島出身、大学野球のスター、ドラフト1位、4番でカープ優勝、監督でカープ優勝、カープファンが100人に『ミスター赤ヘルって誰?』って聞いたら、100人が『山本浩二じゃろ』って即答するような人よ。現役知らん私でもそう答えるわ。
そんなカープのレジェンドになれるって衣笠さんに言わせたのは、野球の能力だけじゃなく、やっぱり努力や根性ではどうにもならない、天性のスター性を持ち合わせてる部分が大きいんじゃろうな。ヒロインでも『今日は衣笠さんの大事な試合なんで』って、真面目な所も『みんな大好きです!』って、可愛らしい所もファンのハートを鷲掴みしてから…怪我した事で人間性も成長したのを感じるわw久々に聞いた誠也くんの『最高でーす!」』が最高の気分にさせて貰ったわw


その誠也くんのヒロインでも触れられてたけど、丸くんが心配よね…5回の2,3塁のピンチに大山くんの打球は詰まってセンター前へ、あわや2点タイムリーになる所を、丸くんがダイビングキャッチで好捕!犠牲フライにはなったけど、最少失点に切り抜ける事ができたんじゃけど…その代償と言ってはアレじゃけど、膝を強打して途中交代…どうやら膝裏ハムストレングスの筋挫傷らしいね…要はミートグッバイ…軽傷ならいいけど重症なら長期離脱は避けられんね…即抹消じゃなくて明日以降の様子を見てって事じゃけ、大した事ないと願いたいけど、広島におるけ明日まで様子見る余裕があるだけって事も考えられるし…丸くんはカープにとって攻守の柱じゃけ、こりゃ痛いわ…じゃけど起こってしまった事は仕方ないわ、采配のアレとかプレイ上のミスなら、あれやこれや言って改善もあるけど、怪我は後からあれこれ言ってもどうにもならんもんじゃけね。しばらく丸くんのスタメンは難しいんじゃけ、前向きに考えるしかないわ。

ファームから上がってきた大樹くんもおるし、覚醒前夜の野間くんがこれをきっかけに殻を破るかもしれんし、下水流さんだって人一番努力しょうるんじゃけ、誰が空いたセンターを埋めるんか、それはそれで大きな楽しみに見させて貰うわ。
とか言いながら、やっぱり丸くんがケロッとスタメンで出てくれるんが一番なんじゃけど…とにかく今日は、衣笠さんの追悼試合に誠也くんが大活躍してカープが勝った、それが全てよ!こんな素晴らしい勝利の日に、ジョンソンが~ノムスケが~先発がおらん~9連戦の初戦から中継ぎが~石原が~って、くずくずネガるのは野暮の極みじゃろ。今日は今日!明日は明日!私は毎日毎日カープを全力応援するんが好きなんよ!明日も全力応援頑張ろうね!(参考:『ゆとり世代のカープ女子』)


★<富士フィルムのゼロックス買収差し止め>富士フィルムによる、米ゼロックス社の買収が地裁から差し止めの仮処分を受けた。判決によると、経営陣や富士フィルムの利益になるような買収となっているとのこと。富士フィルムは断固そのようなことはない、理屈にあったゼロックスのための買収であると語っている。上訴もすると。

ゼロックスを買収により富士ゼロックスと統合することは、コピー機市場が縮小する中、妥当な考えだと思うが、訴訟社会のアメリカ、何かあれば訴訟に持ち込む。同じコピー機を扱うリコーが前期1,353億円の大赤字を出した。これほどコピー機市場が劇的に縮小するとは思わなかったと言っているが、どうやら減損措置をした米販売会社に大きな膿がたまっていたようだ。米販売会社が上場企業でなければチェックも甘いから、岩に隠れた膿が見通せなかったのだろうな。東芝がWHの大赤字を見逃したように。あれこれ色んなことが起こる世界経済ではある。

『いずみたく物語⑲ 経理のズサンで、倒産の危機に』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、内村航平11連覇を阻止した19歳『谷川翔』と、喫茶店『銀座ウエスト』の店内、そして春の花たちです。『ウンナンオウバイ』『ハナモモ、白とピンク』『満開のソメイヨシノ』、見事な花たちです。白のハナモモ、本当にピュアな白で、清楚です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

体操の全日本個人総合選手権の最終日、29日、男子で29歳の内村航平は3位。2008年から続けてきた連覇が10で途切れた。順天堂大2年で19歳の谷川翔が初優勝した。日体大の白井健三は2位だった。素晴らしき谷村翔、です。まさに、今時の若者は素晴らしい。


★★★昭和39年の春。次のミュージカルの題材を考えていて、やはり『夜明けのうた』しかないという結論に到達した。『夜明けのうた』は、坂本九のために作られた歌であった。それをその年の夏頃、ある労音のリサイタルで岸洋子が初めて歌って、急にレコーディングすることになった。その時、ディレクターの牧野サンが、『いずみサン、ひょとすると、この曲はレコード大賞を受賞しますよ』。スタジオの隅で突然言われて、まったく本気にしなかったが、その年の暮れ、牧野ディレクターの予言通り、岸洋子は歌唱賞を受賞して、急にスターとして有名になった。実は数年前から、岸洋子の実力を知り、ボクは彼女の大ファンであった。長身に長い髪、スマートな大柄な体を黒のドレスに包んで歌う彼女は、とても神秘的であった。クラシックで勉強したその実力は、その頃のどんな流行歌手もかなわない貫禄を持っていた。

ボクの頭の中は次のミュージカルへの構想に満たされて、毎日毎日の仕事にも、一層の張り合いが生まれていた。しかし仕事に張り切っていたボクは、会社経営の中に大きな落とし穴があるのに気づかなかった。それは『不渡手形』、倒産の危機という、ボクの今まで経験したことのない大きな事件だった。

ミュージカル『夜明けのうた』は、新宿のある映画館で上演された。映画の終了後、夜の10時にミュージカルは開演された。10日間の公演は、一応実験的に成功したかのように思えたが、覚悟していたように、大きな赤字が後に残された。いつものように、自分のギャランティでその赤字を決済してホッと一息ついた時、暗い顔をして、専務の浮田が、ボクの部屋の扉を叩いた。


『社長、実は相談が・・』『ああ、ミュージカルの赤字ならボクが責任を持って完済しておいたよ』『いえ、実は明日までに1千万円のカネを都合しないと、不渡り手形と未払いで会社は倒産します』『えっ、どうして?』。ボクは瞬間どのような言葉も口に出せなかった。やがて、気を取り直したボクは、浮田に理由を問いただした。『実は、・・申し訳ないのですが、社長に無断であるボーカルグループにカネを貸したのが、こげついてしまって・・』。落ち着いて話しを聞いてみると、400万円のカネをあるボーカルグループに貸して、それが動かなくなってしまったと言うのだ。その他に多くの未払いがあって、明日中に1千万円のカネがないと、にっちもさっちもいかないと言う。

経理を調べてみて驚いた。非常にズサンな経理で、調べれば調べるほど、いろいろなボロが出てくるのだ。専務が私用で使っていたものもある。実は、ボクは人間を信用しやすい『甘ちゃん』である。今までも何度も裏切られ、信用し、と言った失敗を繰り返している。浮田を信用していただけに、ショックは大きかったが、彼には多額の退職金を払って会社から去ってもらった。

そして次の日から本格的に、芸術家と社長業の二本立ての毎日が始まった。何か月かの間、会社の再建と負債返済のために、ガムシャラに働いた。会社の経営陣も一新して、一生鶏鳴、全員で頑張った。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<書道家武田双雲>僕は書道家として活動している。熊本で生まれ、大学卒業後はNTTに就職し、一生この会社で働くと思っていた。人生とは不思議なもので、まさか会社を辞めて書道家になるなんて、僕も、師匠である母も考えたこともなかった。

母が書道の先生をしていたこともあり、僕は3歳から筆を持っていた。褒めることはあまりないけど、いつも肯定して見守ってくれていたので、反抗期もないまま42歳になってしまった。しかし、書道だけは違った。1mm単位で直される。冗談まじりに明るく言うので、直されて落ち込んだとしても、根っこから腐ることはなかった。小学1年生になる頃には、僕はすでに大人のような整った字を書いていたので、担任の先生が感動を伝えてくれたのを今でも覚えている。


そして東京理科大に合格し、初めて熊本を出て一人暮らしをした。あまりに家事や料理が出来なくて、母のありがたさに気づいた。就職し、会社員としてうだつが上がらない中、メモ書きの字がうまいということが周りに評判となり、社内やプライベートで筆文字を頼まれるようになった。

ある同僚の女性の名前を筆文字で書いたら、涙を流して喜んでくれた。それがきっかけで、僕は興奮し、その勢いで独立。母は、僕が会社を辞めることは心配したはずだが、一切否定せず、強力なバックアップをしてくれた。今の『武田双雲』があるのは母のお陰だ。母とは書道を通じて、日々交流が出来ている。書道が親子の絆を強くしてくれた。感謝の気持ちでいっぱいだ。(参考:武田双雲筆『おふくろ』)


★<アルゼンチン金利30.25%>アルゼンチン中央銀行は、予定外に金融政策決定を行い、政策金利を30.25%に引き上げた。通貨ペソの下落に歯止めをかけるのが狙い。金融当局者らの間では、ペソの下落が急速に進み制御不能になるとの懸念が強まっており、下落に歯止めをかけるため大規模な介入を実施した。

破綻国家アルゼンチンのなれの果て、だな。第一次世界大戦では、欧州の穀物が軒並み生産が破壊され、その合間を縫って、アルゼンチンは小麦の輸出で大儲けをした。そのお金で、首都ブエノスアイレスはパリと同じ仕立ての都市に模様替えした。が、第二次世界大戦後はアメリカ小麦が台頭し、アルゼンチンは競争激化で低落し、代替えの産業も育っておらず、メキシコの破綻に続いてアルゼンチンも破綻した。メキシコ経済はその後再興されたが、アルゼンチンは相変わらず低空飛行。金利30%もかかるような弱い通貨は国民も見放して、ドルが国内でも主要通貨になっているのではないだろうか。日本にとっては、あの麻生財務省にとっては、まさに対岸の火事である。


★<拉致問題>朝鮮南北首脳会談で、『日本人拉致問題』について文大統領から金委員長に提起されたと、阿倍首相が電話会談で連絡を受けたことが明らかになった。また問題解決については日朝首脳会談も必要と話した。拉致問題、一歩前進ととらえていいのかな。実現まではまだ北朝鮮は信じてはいけないような気がする。なにか特別なおねだりでもあるのではないかとも。破綻で撤収された朝鮮総連のビルを元にもどせ、とか。


★<出雲ナポリタン、誕生>島根県出雲市で新たな当地グルメ『出雲ナポリタン』が誕生する。農産物加工の『ひかわ食品加工』など食品関連の3社が得意分野を生かし、地元食材を使って共同開発した。全国的に有名な『出雲そば』に続く名物料理として育て、出雲への観光集客や産業振興に一役買う。

開発したのは、ひかわ食品加工のほか、『玉木製麺』『新日本食品』。玉川製麺のうどんに、ひかわ食品加工のトマトケチャップを加えてナポリタン風にし、新日本食品の厚切りベーコンを載せた。うどんは『文吉うどん』と呼ばれる地元のオリジナル製品。江戸時代末期に地元の製麺業者に酔って作り出された手延べ製法を、玉木製麺が復刻した。油を一切使わず、卵黄と小麦粉と塩のみで練って製造するため、つるつるとした食感が特徴だ。

出雲市は若い女性の間での『縁結びブーム』により、出雲大社を中心に多くの観光客が訪れる。ただ、そば以外の名物料理は、甘味である『出雲ぜんざい』などに限られる。開発に携わった人々は、『なぜ出雲でナポリタン?』と興味を持ってもらい、地元のオンリーワン商品、リピート食品に育てたいと意気込んでいる。面白いね、出雲とナポリ、どうして結びついたのか、と。


★<エリトリア国民に課すナショナルサービス>アフリカの小国、エリトリアの国民には『ナショナルサービス』と呼ばれる義務が課せられている。事実上無期限で公務員や兵士として低賃金で働く。『自立した国家のため』とされるが、国民は隷属を強いられているとの批判がつきまとう。これを嫌い国外に出る人も絶えない。

エリトリアはエチオピアと30年に及ぶ闘争を経て、1993年に独立を果たした国。その間、ソ連などが肩入れしたエチオピアとは対照的に、外国の支援は限られた。ほぼ自力で独立を勝ち取ったことは人々の誇りだ。『自立』は建国後も国是となり、95年にそれを支える政策としてナショナルサービスが導入された。

高校3年生の1年間、寄宿舎に入り軍事訓練を受け、『自立した国家の防衛は一人ひとりに課せられた義務』とたたき込まれる。共通テストの成績上位者は大学を経て官庁などに配属。そうでない者は高校卒業後、兵士や公務員に。職種や任地の希望がかなうことはほとんどない。

賃金は低い。大卒で官庁勤務の40代男性は、月額1万9千円と打ち明け、『賃金じゃない。ポケットマネーだ』とぼやいた。1人当たりのGDPが680ドルという世界最貧国の一つ。医療費や教育費は原則無料、食料の多くも配給されるとはいえ、結婚して家族を養うには到底足りないと言う。


何かのドキュメントで読んだが、エジプトのカイロに、シリアなどから脱出してきた難民の中に『エリトリア』からの逃れてきた若いカップルが登場した。とにかく若い人が住むには希望がない国と書かれていた。独立はしたけれど、独自に国を富ますにはまだまだ力が必要なんだねえ。

記録を探すとあった。『リチャード・エンゲル著・中東の絶望、そのリアル』だ。スタンフォード大を出て、カイロに渡り、独学でアラビア語を学び、イラク侵攻後も現地に止まり、シリア内戦をつぶさに追った。凄まじき物語だ。私の読書録には以下を期している。少し長いが、ご参考に。


『ブッシュ大統領のイラク侵攻という誤った軍事行動と、オバマ大統領の一貫性のない中東への混乱した対応は、わずか15年の短い期間でこの地域の旧体制を破壊してしまった。そして、地域を混沌状態に陥れ、長い間自分達の中に抱え込んできた腐敗を明るみに出してしまったのである。ブッシュ政権とオバマ政権は、相互に矛盾した行動の結果、相乗効果を生み出した。その結果、中東の腐った家々は倒され、内部の腐敗が噴出する中で、それぞれの国家の再建は難しくなって行った。私は1990年代の末、アラブの独裁者達が権力のピークにある時に、ジャーナリストとしての活動を始めた。そして、イスラエルとパレスチナの和平交渉の破綻によって地域が一変するのを見た。イラクが安定から混沌へと変わるのを見た。そしてシリアの止めどもないシリアの内戦が続いた。『アラブの春』の希望と怒り、そしてオバマ政権の場当たり的政策と、その後にやってきた狂気を目にすることになった。中東において次は何が起きるだろうか。(参考:リチャード・エンゲル著『中東の絶望、そのリアル』)』


★<注目の先発松坂>今日のプロ野球で、中日が松坂の先発を決めた。今季3度目の先発となる。前回の登板は自分のエラーから自滅したが、自責点は2と健闘した。カープの先発は、これも注目かな、藪田だ。先日リリーフでは3者連続四球であえなく交代されられた。9連戦故、カープも無理に投げさす感じでもある。


★<元Jリーガー俳優の伯母はあの俳優>元U20日本代表で、J2徳島などで活躍し、俳優に転身した『青山隼(30)』が、29日『明石家さんまの転職DE天職』に出演した。徳島の熱烈なサポーターだった故大杉漣さんにあこがれ、俳優の道に進んだ青山。青山は『大杉漣さんみたいに脇役で活躍する役者に』と夢を語った。

また、『うちの伯母がさんまさんに・・』と切り出し、作家・伊集院静と結婚し、芸能界を引退した『女優・篠ひろ子』が伯母であることを告白。今回の番組出演を伝えたところ、篠は、明石家さんまとドラマで共演した際の思い出を回顧。『さんまさんが絡んでくれなかった。すごい寂しい思いをした。シャイボーイなのかな』と話していたことを伝え、さんまを赤面させていた。

青山の同世代は、香川真司、内田篤人、槙野智章ら。現在はサッカーのコーチのアルバイトをして生活費を稼ぎながら俳優業をしている。とても面白い転身だなあ、成功しろよ、青山。応援しているよ!


★<お子様にご注意>洋菓子でもおなじみの銀座『ウエスト』は、1947年(昭22)に創業。喫茶室のコーヒーが一杯972円という高給な店だ、味といい落ち着いた雰囲気といい、そこで過ごす時間の贅沢さを考えるとむしろ安いと言える。その『ウエスト』の銀座本店の公式アカウントが、先頃こんな『お願い』とツイートした。

『小さなお子様をお連れの喫茶室ご利用のお客様にお願い:炎上覚悟で申し上げます。大きな声を出したり、走り回るなどお子様の行為が周囲のお客様へ多大な迷惑となっている場合がございますので、くれぐれもご注意の程お願い申し上げます』。

このツイートは29日現在で2万を超える『いいね』を集め、1万4千のリツイートがあり、255のコメントが寄せられている。幸いにして、ツイートは炎上していない。『決して間違っていない』『よくぞ言った!!!』という賛同の声が大量に寄せられている。また年齢制限を設けてもいい、などなど。


年齢制限については、『就学前とおぼしきお子様がアイスクリームの器を前にきちんと足を揃え、少し緊張してお座りになっているのは微笑ましいものです。こんな素敵なお客様を締め出すことは出来ません』と、お客を大切に思っている姿勢を伝えた。また服装についても『銀座に相応しくない服装のお客様は来店して欲しくない、という意味にとられることは本意ではありません。先代より、服装や身なりでお客様を判断してはいけない、ときつく言われておりました。他のお客様のご迷惑にならない限りどんなカジュアルな服装でご来店いただいても構いません』と語っている。まさに銀座物語だねえ。

先般、NHK・BSで裕次郎と浅丘ルリ子の『銀座の恋の物語』を見たが、銀座も表通りだけではないからなあ。でも『銀恋』が今だ、カラオケベスト10に入るくらいだから、『銀座』のプライオリティーは健在と言うところだろうな。拙者は未だ、銀座ウエストなる喫茶店に入った事がない。今度銀座に行ったら覗いてみよう、話のタネに。

『いずみたく物語⑳ パリの街中で中村八大に出会う』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、東大の食堂から廃棄された『宇佐美圭司さんの作品』と、山口県防府市で行われた『100基みこし祭り』。100基が参加するみこし祭りは、ギネスに登録される予定。そして、春の花、ミモザ(フサアカシア)、ボケ、ヤマブキ、昨日に続き白いハナモモ、です。春去りぬ、です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

『宇佐美圭司さんの作品』は東大が依頼して出来上がった作品。食堂の改装に伴い、廃棄してしまったようだ。画の価値を知らなかった食堂関係者の責任だろうが、それにしてもまずい行動だねえ、東大たるものが。


★★★その頃、ボクはM子という女性と結婚していて、すでに3年目であった。M子は以前、レコード歌手で、ボクと放送局の仕事で知り合って、急速にボク達は近づき、知り合ってからアッという間に結婚してしまった。彼女は、商業レコード歌手という前身からか、すべて音楽はお金に通じていると思いこんでいたのか、ボクのミュージカルに対しての活動、そして会社経営に至るまで、意見が合わなくなってしまった。終わり頃にはボクの作品に対しての意見まで違ってきて、いろいろと仕事に口を挟む結果になってしまった。ボクもわがままだったかも知れないが、ミュージカルやその他の自分の芸術について干渉されることに、耐えられなかったのだ。昭和40年の春、ボクは気持を整理したい一心でヨーロッパの旅に出た。

パリの空港にはボクより先に旅立った、永六輔がボクの着くのを待っていた。2人でパリの街を歩いていて、前を横切った観光バスの窓に、赤ん坊を抱いた中村八大が座っているのを見かけた。『八チャン!』。思わず呼びかけたボク達に、八チャンはニッと白い歯を見せて笑った。

『上を向いて歩こう』『こんにちは赤ちゃん』を大ヒットさせた彼は、当時1年間アメリカで生活していた。そして、パリへ家族と遊びに来ている時に、偶然ボク達とバッタリ出会ったのだ。あのモダンな曲を作曲する八チャンと、パリの街で赤ん坊を抱いた八チャンのイメージが重なると、今でもなんだか顔がほころんでしまう。


ところで、パリ、ロンドンとヨーロッパの劇場やナイトクラブを見て歩いたボクと永六輔は、日本に帰ってから『にほんのうた』の仕事に取りかかった。前に上演した『灯台の灯のように』の中に、『どこにあるんだろう、日本の歌』というショー・ナンバーがあった。ボクと永六輔の二人は、このショー・ナンバー作りに夢中になった。このショー・ナンバーの発展として、日本中の歌を作ろうというのが永六輔の提案だった。

日本全国で50曲以上、1年に12曲ずつ、4年で完成させようという大計画である。デューク・エイセスが全部の曲を歌い、4枚のLPにそれぞれを収録する。そして、ボク達は日本全国を歩き回って作曲するのである。


とにかく実行すること。とにかく続けること。この二つを合い言葉に仕事は始まった。いろいろなエピソードがあるが、この昭和40-年に始まった思いつきの仕事は、丁度4年後の44年7月に、全国の歌を52曲作曲して仕事を終えた。沖縄に全員で旅行して取材した時が、一番印象が深かった。ある洞穴の中で、最後まで戦った少年達の御霊がただよう中で、案内ガールが『みなさん、海ゆかば、を歌いましょう』と言った。戦死した少年達にとって『海ゆかば』を歌うことが供養になるのか。悲しさと苦しさと、腹立たしさが一緒になって、ボクは外に出た。
  ここはどこだ いまはいつだ なみだは かわいたのか
  ここはどこだ いまはいつだ いくさは おわったのか
  ここはどこだ きみはだれだ なかまは どこへいった
  ここはどこだ きみはだれだ にほんは どこへいった (永六輔詩)

永六輔からこの時、この詩を渡されて、ボクはこの歌こそ、この時期に皆に歌ってもらいたいと、心から願った。この日本の歌の中から、『いい湯だな』『女一人』などのヒット曲も生まれた。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<ラミレス野球伝>私が野球と出会ったのは、5歳の時『人数が足りないから』と駆り出されたのがきっかけだ。ベネズエラの貧しい地域で育った私達の野球は、牛乳パックがグローブ、箒がバット、敗れたソックスを丸めてボールだった。その後、リトルリーグに誘われ、野球一筋の人生を歩んだ。でも、まさか自分が日本プロ野球の監督になるなど、当時は夢にも思わなかった。

そもそもヤクルトの誘いに応じて、26歳で米国のメジャーからやってきた時、日本滞在は1年で終え、すぐに米国に戻るつもりだった。当時、私はすでに結婚しており、フロリダに家を購入したばかり。『1年間日本でプレーすれば、家のローンも払える』という私の説得で、妻も日本に来た。それが、日本での生活や日本野球に慣れるにつれ『もう1年ここでやりたい』と思うようになった。

日夜、野球の研究にいそしみ、2007年、右打者、また外国人として日本初の年間200安打を達成した。日本での安打数も千本を超えていた。その時芽生えたのが、『いずれ日本のプロ野球の監督をやりたい』という次なる意欲だった。メジャーからの誘いもその理由で断った。


ところが当時、日本で監督をやりたいと言うと、『えっ』とか、『難しいでしょう』という反応ばかり。しかし、自分の中でこの夢を追い続け、DeNAの監督に就いた。一番肝心なのはコーチとの信頼関係、意思疎通。これがうまくいけば大体問題は解決だ。監督としてやりがいを感じるのは、日々学ぶことがあることだ。私にとって『野球』とは何か。日本では『私の人生です』と語る人が多い。

人生は、引退したり、コーチや監督を辞めた時点で、終わる訳ではない。私にとって野球とは『情熱パッション』であり、『欲望デザイアー』だ。『よりうまくなりたい』とか、『一歩でも上のステージへ』という意味だ。昨シーズンのCSや日本シリーズの采配には手応えがあった。あのレベルの野球をシーズンを通して続けられれば、優勝は必ず見えてくると思う。(参考:アレックス・ラミレス筆『日本のプロ野球の監督になって』)


★<J2甲府吉田監督解任>J2甲府の吉田監督(43)が、成績不振により退任し、後任にJ2山口などを率いた経験のある上野展裕(52)が後任に決まった。6年ぶりのJ2となった甲府は、今季開幕から苦しみ、2勝5引分4敗の勝点11で、22チーム中16位と低迷している。

4月28日の千葉戦でも終了間際に失点して1-1のドロー。開幕から5試合未勝利は、J2に参入した1999年に並ぶクラブワーストタイとなった。千葉戦後、幹部が話し合い、指揮2年目だった吉田監督の交代を決断したと言う。

後任は上野、現役時代はJ1広島などでプレーし、2009年には、現在J2の金沢の監督に就任。初年度で地域リーグからJFLに昇格させた。また14年に山口の指揮を取ると、こちらも初年度でJFLからJ3への昇格を導き、昇格元年VでチームをJ2に導いた。まさに『昇格請負人』とも称される人物だ。


今季、J1からJ2に降格したチーム全体の成績が芳しくない。普通、降格3チームのうち1チームは必ず1年でJ1に復帰するトップの成績を残すが、今季は無残だ。大宮が13位、新潟が14位、甲府が16位と、中位以下の成績。ずるずるとJ2慣れし、J1復帰が夢のまた夢になっている、京都や千葉などの轍を踏みたくないという、甲府首脳陣の意志の表れであろう。サンフレ出身上野監督、同じサンフレ出身でJ2首位を走る大分の片野坂監督に負けるな!


★<ビリオネア誕生の軌跡>ビリオネア=10億ドル=1,070億円持ちの、大富豪。現代版大富豪の軌跡は、どのようなシナリオだったのだろうか。運だけでこれほどの大富豪にはなれない、なあ。

【エドゥアルド・サベリン=1年】エドゥアルド・サベリンは、2004年にマーク・ザッカーグと共にフェイスブックを創業したものの、1年後にこの会社を追い出された。サベリンのドラマチックな物語は映画『ソーシャル・ネットワーク』に描かれている。フェイスブックには1年もいなかったが、サベリンはこの会社の株式を保有。その価値は2010年までに10億ドルを超えた。現在、サベリンの資産は90億ドル=9,630億円を超える。

【エヴァン・シュピーゲルとボビー・マーフィー=3年】写真が消えてしまう写真共有アプリを思いついたエヴァン・シュピーゲルとボビー・マーフィーは、2011年に『スナップチャット』を創業した。14年までに、両者が保有していた株式の価値は10億ドル=1,070億円を超えた。1年後、フォーブス長者番付に、20代にして名を連ねた。


【ショーン・パーカー=1年半】ショーン・パーカーは、音楽共有サイトの先駆け、『ナップスター』の共同創業者だが、パーカーをビリオネアにしたのは、わずかな期間だがフェイスブックの社長を務めたこと。2004年から1年強、努めた。しかし彼はフェイスブックの株式を7千万株近く保有していた。パーカーは、フェイスブックが12年に上場する前に、350万株を売却し、着実にビリオネアの仲間入りを果たした。

【ピエール・オミダイア=3年】ピエール・オミダイアは1995年、28歳でオークションサイト『イーベイ』を立ち上げた。初めて売れた商品は壊れたレーザーポインター。3年後、イーベイは1株18ドルで上場。3ヵ月経たないうちに、株価は300ドルに達した。オミダイアはビリオネアになった。

【ジェフ・ベゾス=6年】1993年、投資銀行に勤めていたジェフ・ベゾスは、オンライン書店『アマゾン・ドット・コム』を創業した。6年後の1999年、ベゾスは100億ドルの資産でフォーブスの長者番付に登場した。ベゾスの資産は2000年代半ばに打撃を受けたものの、今では1,000億ドル=10兆7千億円を超えた。ベゾスは今、世界一の大富豪であるばかりか、歴史上、最もリッチな人物だ。


【ジェイ・ウォーカー=1年】最も短期間でビリオネアになったのは、ジェイ・ウォーカーかも知れない。ウォーカーは、オンライン旅行代理店『プライスライン・ドット・コム』を立ち上げた1年後の1998年にビリオネアの仲間入りをしている。その1年後に同社がITバブルの崩壊で大打撃を受けたため、彼はビリオネアの座を退き、会社を去っている。1年後にこの会社の株をたった4億ドル強で売却している。

こうしてながめてくると、ため息が出る。100億円あれば、日本では大富豪と言われるが、アメリカでは一ケタ上の1,000億円が最低必要なのだ。しかもその富豪が今はほとんどITで稼いでいる。石油と鉄で巨万の富を得たロックフェラー、自動車で大金持ちになったフォード。今や時代は確実に、軽く短い期間に成果の上がるビジネスが儲かる時代になっているんだねえ。すごい!


★<3週間、脱獄犯やっと捕まる>今治の造船刑務所から脱走した男性刑務者が、3週間ぶりに広島市内で逮捕された。テレビの映像から見ると、逮捕されたのは南区の段原小学校の裏手のようだ。マツダスタジアムがすぐ近くの場所。ネットカフェの従業員から通報があり逮捕に至ったと。向島から尾道には24日に泳いで渡ったと。

捜査員述べ1万5千人を動員しての大逮捕劇、やっと終止符だ。が、向島の人々は大変な迷惑を被った。法務省、いかに謝罪するのか。行動で表してほしいね。逃走犯は、『刑務所内の人間関係に疲れた』と言っているとか。刑務所の中は、それこそ有象無象の集まりだから、一般常識が通用しないのだろうなあ。それもこれも、あんたが犯罪を犯した結末、自己責任なんだよな。所持金は、盗んだのであろうが2万円持っていた。


★<危険な下村元文化相発言『メディアは日本を潰す』>財務省福田前次官退任問題にからみ、講演会での発言を撤回した自民党の下村元文化相が同じ講演の中で、『日本のメディアは日本国家をつぶすために存在しているのかと、最近つくづく思う』と語っていたことが分かった。発言は、共産党が公表した音声データに記録されていた。下村元文科相は、阿倍首相が提起した改憲案に批判的なメディアの姿勢に触れた後でこの発言をした。

自民党の竹下総務会長は、『政治家の発言は気をつけないといけない。メディアの一番重要な仕事は権力に対するチェックだ』と指摘。公明党の山口代表は、『そうした発言は慎むべきだ』と批判した。

セクハラ問題では被害者女性に対し『ある意味で犯罪』と発言し、撤回して、謝罪していた。こんな訳の分からんのが文科相だったんだねえ。もう、もうろくじじい、を通り越し、明治の抑圧的政治家、また戦前の軍部独裁政権の輩に成り下がっているとしか思えない。自民党よしかりせよ。曲がりなりにも政権政党なんだから、な。


★<東大名画を廃棄>東京大学安田講堂前の地下食堂に飾られていた著名画家の大作が、3月末の施設改修に伴い、廃棄されていたことが分かった。2012年に亡くなった『宇佐美圭司さん』の作品で、宇佐美さんの作品には数百万円の値をつけるものもあり、専門家は『絵の価値を知らなかったのではないか』と指摘している。

宇佐美さんは武蔵野美術大教授、京都市立芸術大教授などを歴任し、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。さまざまなポーズの人型を円環状に繰り返し描く知的な画風で知られている。1972年の『ベネチア・ビエンナーレ』では日本代表を務めるなど内外で活躍した。廃棄された絵は、77年に大学から依頼されて制作したものだった。

『いずみたく物語㉑ プロフェッショナルなり、永六輔、藤田敏雄』

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《演劇を目指してキャリアをスタート。途中でミュージカルに興味を持ち、ピアノもほとんど弾けないのに作曲家を志望。芥川也寸志、三木トリローなどに師事。野坂昭如と組んでラジオCM曲を500曲も作曲。永六輔との出会いが活躍の舞台を大きく広げた。さがらなおみ、ピンキーとキラーズ、由紀さおり、いしだあゆみなどを育てた。初ミュージカル『見上げてごらん空の星を』は有名。好きになった女性とは結婚しなければならないと信じ、3回離婚、4回も結婚する。日本のミュージカルの興隆に寄与し、活躍した。総作曲数1万5千曲とも言われる、大作曲家。62歳の若さで没した。》

★今日の画像は、脱獄犯が泳いで渡った『尾道水道』、福島県南会津町の『ヒメサユリ』、中吊りになった『UFJのジェットコースター』。そして、ムラサキケマン、ムラサキハナナ、タチツボスミレ、スズランズイセン(スノーフレーク)です。春は、本当に花いっぱいですね。

『ヒメサユリ』は、福島県で自然に咲いているものを30年かけて月田礼次郎さん父子が栽培に成功したユリで、ササユリよりやや小さめの花にピンクの色とほのかな香りがとても魅力的な花です。

UFJのジェットコースター中吊事件。ひどいなあ、これは。これで3度目の事故。しかも逆さ吊りで、最長2時間取り残されたと。なんとも言い難し、UFJではある。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★『たくチャン。体の不自由な、不幸な子供達の歌を作ろうよ』。ボクと一緒に『にほんのうた』作りに夢中になっていた永六輔が、ふとある時、言い出した。突然に何かを思いついて、言い出すのは彼のクセだが、その手には『ともだち』という一編の詩が握られていた。
  君の目の前に この僕の手に
  君の手をかさねよう ホラ ともだちだ

詩を読んで、なぜか目頭が熱くなる思いで、ボクはすぐ作曲をした。そして坂本九と3人で、その歌のレッスンをしてすぐ発表した。詩をもらって発表まで、3日もかからなかった。坂本九によってレコーディングされたこの歌は、全国に広まって行き、体の不自由な子供達は、不自由な手を伸ばして、手を重ねて握手しながら、この歌を歌った。

永六輔との仕事を通して、何が本物かを少しずつ自分の感覚で探り当てたころ、藤田敏雄に出会った。彼は劇作家であり、ミュージカル作家であり、ショー・リサイタルの構成・演出家である。現在の日本のベテラン歌手で、リサイタルの演出に彼の手をわずらわせた者は非常に多い。雪村いずみ、ペギー葉山、淀かほる、岸洋子、ダークダックス、佐良直美、吉永小百合、ピンキーとキラーズなど、書き出したらきりがない。


その藤田敏雄が言った。『たくサン、日本のフォークソングを作ろうよ』。彼との仕事の中で、『君の祖国を』『君が若者なら』『希望』『希望のマーチ』など多くのフォークソングを生み出した。そしてその後、彼が歌手のリサイタルの演出をするたびに、ボクはドラマチックなバラードを作って協力した。

『下りの永六』に『ごね藤』という言葉がボク達の仲間にある。永六輔はすぐケンカして止め、藤田敏雄も同じようにゴネて仕事を止めたり、引き延ばすという意味である。ボクに言わせると、そう言う言い方は変な誤解なのだ。『たくサン、プロにはプロのルールがあるんだ。ルールの守れないやつとは仕事が出来ないよ』、藤田の口癖である。

こちらがプロとして要求したことを、相手がプロではなくて受け止められない場合、どうしてもケンカになるのはボクとて同じだ。ボクの場合、永六輔とも藤田敏雄とも、実にスムーズに仕事が進むのは、お互い同士が、プロとして相手を尊重しているからにほかならない。藤田敏雄とはその後、多くのバラードミュージカルを作った。今でも、毎日のように顔を合わせる相棒である。(参考: いずみたく著『新ドレミファ交友録』)


★<かしこい福寿草>雪解けとともに花開く、黄色い花『福寿草』。あの大き目の広い花びらたち、意味があるんだねえ。なんと、あの花びらで太陽光線、熱を受け取り、花の中が外気より3度ほど温度が高くなるんだと。それでハチなど虫が入ってきて、受粉に貢献してくれるという次第。自然って、人間が考えるよりそうとう賢い仕組みが出来ていると思える。自然の知恵は人間には及ばないのだろうなあ。


★<日立、洋上風力発電初の海外受注>日立製作所は、ルクセンブルクの企業と共同で台湾の洋上風力発電システム21基を台湾電力から受注した。受注額は920億円で、日立は3分の1。日立の風力発電事業で初の海外受注となる。台湾は2025年までの脱原発に向けて再生可能エネルギー産業育成を絨毯政策にしている。受注したのは台湾中西部の彰化県沖に建設する第1期洋上風力発電所の21基。日立が風車の製造、組立などを担当する。再生エネルギーへの回帰、正解ですねえ。日本はもたもたしすぎ。福島原発事故を重大無比な教訓とすべきなのに。


★<1次産業を守るバーベキュー>10年余に渡って『1次産業を、かっこよくて感動があって、稼げる3K産業にする』活動に邁進してきた藤沢市の『みやじ豚代表・宮治勇輔さん(39)』は、社会が抱える課題の克服使命感を持ち、その実現のためにイノベーティブな取り組みを行っている。『ソーシャルアントレプレナー』と称す人々の一人である。

宮治さんは、藤沢市で養豚業を営む家に生まれ、慶応大を卒業後、サラリーマン生活を経て稼業を承継。実家の豚を、全国でも希有な個人名を冠した『みやじ豚』としてブランド化することに成功した。

その一方で、かつて自分がそうであったように、『もう農業じゃ食えねえから東京に出て働け』と父親から言われて育った『農家のこせがれ』が日本各地にいるのではないかと考え、農業の魅力と可能性を伝え農家になる支援を開始した。NPO法人『農家のこせがれネットワーク』活動である。

そして、その中心的な活動に据えたのが農家のこだわりの食材を使用した『屋上バーベキュー』の活動である。元ヤフーのウエブマーケッターの小澤亮さんと『ファーマーズバーベキュー』という会社を立ち上げ、2018年4月から東急百貨店・吉祥寺店の屋上で定期開催している。


『小規模な生産者は生産だけで手いっぱいなので、マーケティングやブランディングまでは手が回らない。それを支援する場として、屋上バーベキューを行うことにした。お客さん達に生産者の存在を知ってもらい、ファンになってもらうと同時に、それを契機に生産者と百貨店とのアクセスが出来、継続的な取引関係に結びつくことも期待している』『ゆくゆくは47都道府県で、それぞれの地域の特性を生かしたバーベキューが出来ると良いなと考えている』と壮大な抱負を語る。

その思いは、日本がアメリカから迫られているFTA協定の締結にある。NAFTAの協定により、メキシコの零細なトウモロコシ農家は全滅した。そしてメキシコの農家は失業し、アメリカになだれ込み、アメリカ人500万人を失業に追い込み、トランプの国境の壁建設にまで事件は拡大したのだ。

また、米国が離脱した後発足したTPPだが、『一次産品の原産地表示禁止』の規定が織り込まれる懸念がある。南魚沼産のコシヒカリ、八女茶、松坂牛、沖縄あぐー豚、関鰺・関鯖、利尻昆布など、日本各地にはその土地ならではの1次産品の名品が存在する。将来は不明朗だ。『みやじ豚』のブランド名を守ると同時に、日本のブランド名を守る活動を、今日も宮治さんは活発に展開している。


★<郷ひろみの母、オレオレ詐欺被害>歌手、郷ひろみ(60)の80代の母親が、郷を名乗る男らに現金200万円をだまし取られる被害に遭っていたことが分かった。事件は2月5日、郷を名乗る男から母親に『かばんを盗まれた』と電話があった。さらに『かばんは見付かったが現金が必要だ』との連絡も入り、翌6日、郷の事務所関係者を名乗る男が自宅を訪れた第、現金200万円を手渡したと言う。有名人のオレオレ被害、珍しいなあ。でも200万円でよかったね、お母さん。


★<宮内庁オープンカー使用不能>28年前、即位後のパレード用に4千万円で購入したロールスロイスのオープンカーが古くなり、走行困難になっている。2回しか使われていないが、整備用の部品が手に入らず、宮内庁の車庫に眠ったままと言う。今回のパレードで新天皇、新皇后を乗せる車をどうするか、政府関係者は頭を悩ます。国産車にすればいいだろうに。何もロールスロイスにする必要はない。この手で、宮内庁は経費の散財をしているのだろう。宮内庁の職員1,000人はどうみても、多すぎる。


★<丸のけが>カープの主砲、中心柱『丸』が守備で怪我をし、登録抹消に。『右ハムストリングス(太もも裏)筋挫傷』。完治には1ヵ月強かかると。監督は『誰がケガで外れようと、全員でカバーしたい』と。下流水、野間、高橋など新しい面々が活躍してくれるのを期待している。特に野間は今季、打撃面で開眼したようだ。猛打賞を確か、2回得ていると思う。躍進の年だね、野間君も。


★<きらぼし銀行、発足日にトラブル>東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が合併して1日に発足した『きらぼし銀行』で、合併初日から一部店舗でシステムトラブルが発生した。

旧八千代銀行のATMからの振り込み伊の一部が成立していないほか、旧八千代銀行の口座への振り込みができないケースがあると言う。きらぼし銀行は原因究明を復旧を急いでいる。なんとも、情けない合併劇ではある。


★<大統領不倫女提訴>トランプ米大統領と不倫関係にあったと主張するポルノ女優『トーミー・ダニエルズ』が、トランプのツイッターで名誉を毀損されたとし、850万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。トランプ大統領の代理人から脅されたとするダニエルズに対し、トランプは『そんな事は存在しない』と否定、非難していた。話題多き、米大統領だ。


★<甦る鉄人の名言>『1球目はファンのため、2球目は自分のため、3球目は西本君のために振った』。23日に亡くなった元広島・衣笠祥雄が残した名言が、再びクローズアップされた。

1979年8月1日の巨人戦で、衣笠は西本聖投手から死球を受けて左肩を骨折した。更新中の連続試合出場記録もこれでストップと思われたが、翌2日に代打で登場。江川卓の速球と3球フルスイングして、空振り三振に倒れた。

鉄人を見るためにやってきたファンを失望させてはならないと強行出場したサービス精神。その相手を気遣う寛容精神は、凡人には分からない。死球では、『やられたらやり返す』というのが当然の世界で育ってきた彼らにとって、衣笠名言は別世界のものだ。

威嚇されたりすると気の弱い投手は、内角攻めが甘くなりがち。衣笠にはそんな計算は、勿論なかっただろう。だが、結果的に『3球目』のコメントはシュートの西本を骨抜きにする効果があった。あの死球以後、両者の対決は衣笠のワンサイドになった。怒って、我を失っては何も生まれない、と鉄人は教えてくれた。


★<カープ6-4巨人>カープと巨人の3連戦。打ち合いから始まり、中村、山口とも不安定な投球内容。が、先に倒れたのは山口。4.2回、118球、6失点といいところなし。どうやら、2回ヒットを打ち、坂本の2塁打で1塁から本塁まで激走したのが響いたか。肩で息をしていた。以降、急にコントロールを乱し、バティスタ、鈴木に連続ホームランを浴び、さらに逆転された。一方、中村は2回まで3失点も、以降持ち直し、丁寧なピッチングで6回を投げ通した。

この試合、一番のハイライトは、7回表、1アウトから。カープのピッチャーは2番手アドゥア。坂本にヒットを打たれ、吉川にバンド。その球をアドゥアが1塁へ悪送球。ランナーは2、3塁。ここからなんと、アドゥアは、ゲレーロを見逃しの三振、続くマギーをライトフライに打ち取って、無失点で凌いだ。ここがポイントだったね、この試合の。

カープファンにはこたえられない試合、巨人ファンには肩を落とした試合となったな。巨人は連勝を8でストップ。首位カープは2位巨人に3ゲーム差とリードを広げた。何やら、昨季の7月対決のような様相になってきたな。1位と2位のゲーム差が6まで縮まり、カープと巨人の直接対決。カープは3連勝して、その差を9にまでのばし、そのままリーグ優勝へ突き進んだのだ(と思う。間違ってたらごめん)。

今日、広島地方は雨。午後も90%。今夜のカープは中止だな。巨人ファンにとってはおめでとう。今日もカープが勝つ予定だったから、な。(#^.^#)
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