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『日本の農業ビジネスを考える⑮ 産廃のCO2は野菜生育促進薬』

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【今夜から、奈良県南部の日本三大修験山の一つ、『大峰山1719m』登山に行く関係で、3日間、ブログのアップを休みます。カープがオリックスに3連勝することを期待して。】

<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、先日宮島弥山に登頂、博打尾コースから登り、ロープウエイの獅子岩展望台で出会い、仲良くなった『サウジアラビアの4人の若者達』、いたずらで白いペンキが塗られた沼津市の『人気キャラクターマンホール』と、アジアで働く労働者が日常的に虐待を受けていたと告発された『H&M』。そして『オダマキ』と『サッカーの練習をする少年たち』です。この少年たちの中から、日本代表が生まれるかも。

このペンキを塗られたマンホールには人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場するキャラクターが描かれていました。沼津市は他のマンホールへの被害を避けるため、9カ所のもの全部を退去させました。まあ、犯人は割れるだろうなあ。最近の防犯カメラの設置状況はすごいから。犯人はそんな事情は知らないだろうし。厳罰に処すべし、この犯人!右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★近年、ICTや最先端の環境技術を駆使して街全体の電力の有効利用を図り、省資源化を目指す環境配慮型の『スマートシティ』が注目を浴びている。だが、スマートシティをめぐる議論は、現状大都市を中心とした大規模開発を対象にして語られすぎているきらいがある。産業としての農業を考えるなら、自然との共存を視野に入れた『農村共生型』スマートシティの価値についても議論しなければならないはずである。

農産物は、自然界に存在する水や太陽の恵みを受けて生育するが、一方で近代的な農業は化石燃料や電力に頼る部分も大きい。施設栽培では暖房がなければ野菜や果物を年間通して安定出荷出来ないし、トラクターやコンバインなどの農業機械も化石燃料なしには動かない。こうしたエネルギーを節約する取り組みは、もちろん大切なことである。だが、地域が一体となってエネルギーを管理するシステムが出来れば、環境負荷の効果はさらに大きくなる。例えば、化学工場から排出される二酸化炭素を回収し、施設栽培を行っている農場に運び込んで再利用するのだ。二酸化炭素には農作物の光合成を促進する働きがある。光合成が進むと、作物の生育がよくなるので収穫量が増え、種まきから収穫までの期間が早まり、施設の回転率が高まることになる。

これは決して夢物語ではなく、オランダではすでに実現している。南ホランド州の6軒のトマト農家が、種苗メーカー、資材メーカー、金融機関ほか多数の企業から出資を受けて設立した『トマトワールド社』では、石油精製工場から排出された二酸化炭素を、パイプラインを通すことで自社の温室に放出し、トマトの生産を行っている。17ヘクタールという広大な農地を運営する農業主は、『二酸化炭素を使用する以前と比べ、生産性は30%向上した』と話している。野菜類の生育促進薬になっているのだ。


このトマトワールド社に二酸化炭素を供給しているのが『OCAP』という企業だ。産業界で余剰になった二酸化炭素も農業界になら売れる点に目をつけた建設会社とガス会社が、2005年に共同出資して設立した。現在はロッテルダムにある『ロイヤル・ダッチ・シェル社』の石油精製工場から排出された年間35万トンの二酸化炭素を回収し、同社がパイプラインを使って500ヵ所の生産者に向けて輸送している。

またオランダの施設栽培農家は、コジェネレーション(熱電併給)システムを利用した売電も行っている。具体的には、温室の暖房用の熱源とするために天然ガスやLPGを燃やした際に生じる廃熱を回収し、その廃熱で発電した電気を販売することで農場の副収入にしているのだ。農業者は食糧生産者であると同時に、エネルギー事業者としての顔も合わせ持っている訳である。日本でもこうした仕組みが導入されれば、産業や地域を総合的に結び付ける農業共生型スマートシティが構築出来る。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)

まだまだ改善、改革の余地が大きい日本の農業だな。農水省の諸君、しっかり頼みますよね。


★<記憶2012・森保元監督>2012年11月24日、第33節セレッソ大阪戦。僕たちは4-1で勝利を収めた。直後、同じ時間帯で行われていた2位仙台の敗戦という報が入り、サンフレのJ1初優勝が決まった。優勝を決めたのは、本拠地エディオンスタジアム。ホーム最終戦であったこともあり、勝利のビクトリーランで場内を一周し、サポーターの皆さんと喜びを分かち合うことが出来た。そして、選手達は監督である僕を7回胴上げしてくれた。『7』は僕の現役時代の背番号であり、愛着のある数字だった。

この時の気持は、まさに『夢見心地』。どこかふわふわとした感覚で、それは言葉では言い表せないものだった。サンフレは、Jリーグが2ステージを採用していた1994年にステージ優勝を果たしたことがある。しかし、その年のチャンピオンシップで川崎に敗れてしまったため、Jリーグの『年間王者』に輝くのは初めてだった。

Jリーグ発足20年目にして初優勝。クラブの歴史を変えた瞬間であり、やはり『初』という響きが持つ価値の大きさは計り知れないものがあった。その意味で言えば、連覇を達成した2013年よりも、2012年の初優勝の方が価値としては大きかったと思う。しかし、『厳しい戦いを乗り越えて』という意味では、2013年の方が価値があったかも知れない。


★<ニワトリ400羽押収>『警察がニワトリ400羽押収』と言っても、これはアメリカ東部・サンプトンという小さな町での話。違法な闘鶏が行われていた証拠物件といて警察が農園から押収したもの。米国では闘鶏が賭博を伴う上、死ぬまで闘わせるということから動物愛護の精神に反するとして全面禁止されている。それでも『ヤミ闘鶏』は絶えない。

農園のFBからは、収穫された野菜や花、園芸用品などを販売している様子はうかがえるものの、ニワトリに関する投稿は見当たらない。所有者は『農園の運営には関与していない』、管理者は『ニワトリが飼育されていたのは貸していた区画だ』とそれぞれ主張。捜査は続いている。アメリカで闘鶏とはまた面白い。死ぬまで闘わせるというのは、やっぱ、アメリカンなんだなあ。


★<トンチンカンな日大第三者委>揺れる日大アメフト悪質反則問題で、日大の第三者委員会の弁護士から、『あのタックルはけがを軽くするためのタックルだったのでは』と説明されたと、被害者の父親が公表した。父親によると、負傷した選手らも同席し、第三者委の弁護士2人から約3時間半にわたってヒアリングを受けた。その際の説明に『不愉快になった』として、『何を守るための第三者委なんだろうか』と中立性に疑問を呈した。

それは、この第三者委が、日大が仕立てたものであり、日大びいき、日大よりのヒアリングだったのだろうか。日大の発表では、日大と全く関係のない弁護士に委員長を委嘱し、委員は委員長の選任にまかせたとは言っているが。文化省はしっかり指導しなければ駄目じゃないのか、この日大問題は。すでに相当な期間経っているのに、日大理事長は表に出てこないし、発言もしない。一体日大をどうしょうとしているのか、文化省よしっかりせよ。補助金問題もあり、国民は日大に厳しい目を向けているのだ。


★<フランスの転職事情>就職をして、同じ会社に定年まで勤めると言うことは、フランスでは稀なこと。国家公務員やよほどの専門職でない限り、同じ会社に勤めあげるということはない。個人差はあるが、10年同じ会社にいると、結構長く勤めているという印象を受ける。

転職の理由としてまず挙がるのが、昇給。年齢を問わず、転職をして給料がダウンするということはフランスではまずない。日本では転職するたびに、給料が下がるなんて話も多いが、フランスでは転職すれば給料はアップするものと考えられている。

フランスにおける2018年の昇給率の平均は1%から5%と予想されており、実際長く同じ会社に勤めても劇的な昇給はないことがほとんど。基本的にフランスでは昇給に希望が持てない国なのだ。しかし一方、転職の際には平均10%の昇給が見込めると言われている。また最大で30%の昇給を取る人もいるらしい。


また、転職の理由として、キャリアアップのためという人もいる。例えば、現在の会社でのポストが係長であれば、部長になるために転職するといった感じだ。また転職は、職場が家から遠いことや勤務時間が合わない、職場の雰囲気が好きでないといった理由でも行われる。

フランスで転職すると言うことは、新しい環境で冒険することとポジティブに捉えられる。居心地のいい環境であっても、ずっと同じ場所にいては、成長出来ないと感じる人もいる。また転職するのに、年齢のタイムリミットはない。40、50代のキャリアのある人達も普通に転職する。また求人にも年齢制限があるものはあまり見かけられない。

フランスは転職することが前提なので、新卒採用は存在せず、新入社員研修というものはない。会社が新入社員に投資することはない。当たり前に転職することの自由さがある一方で、新入社員を育てる環境がないというシビアな面もあるという、フランスではある。


★<8人で強姦>富山県警は、男8人を、強制性行等容疑=強姦で逮捕した。8人のうち一部は合意があったと否認し、他は『無理やり乱暴した』と認めている。8人は、共謀して10日午前6~8時頃、富山市内にある容疑者の1人の自宅アパートで、県内の20代の女性の手足を押さえつけるなどし、暴行したとしている。8容疑者は同級生など知人同士。うち数人が午前4時頃富山市内の路上で『車に乗せるよ』などと面識がない女性に声をかけ、アパート内に誘い込んだ。女性は被害後にアパートから逃げ出し、110番通報した。

8人で、1人の女性を、しかも手足を押さえて強姦に及ぶとは、それほど女性に飢えていたのか、奇妙な性性格の持ち主か。いずれにしても尋常な事件ではない。他の類犯歴もあるのではなかろうか。富山市は、被害女性には気の毒だけど、少しはきれいに掃除されたことになるんだなあ。

本当に破廉恥な犯罪だ。バカを承知で言わせてもらえば、男7人が見ている前でセックスなどする気にもならない。しかも相手の女性が好きな人でないのに。こんなばかばかしいことをやっている破落戸は終身塀の中に閉じ込めておくべし。


★<ナルホド・ザ・ワールド>じめじめした『梅雨』。今年はことの他じめじめ雨が多い。お蔭でプロ野球の中止やコールドがわんさと。まあ、巨人、中日、オリックス、ハム、ソフトBはドームだからいいが、カープなぞ天気と相談の毎日だ。その『梅雨』の語源。すでに1,200年前の唐の時代の文献には使われていたそうだ。つまり『梅の実がなる頃に始まる雨』という意味。中国では、日本で言う桜のようにポピュラーな梅の木だから、このような表現が出て来たのだろう。やっぱり中国文明は日本文明の母なんだね、やっぱし。

『日本の農業ビジネスを考える⑯ トマト栽培の先端を走るイノチオ』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、22年ぶりに漁が復活した佐賀県有明海特産の『二枚貝・アゲマキ』、世界報道写真展2018で単写真1位になった政治経済の混迷が続く南米ベネズエラの首都カラカスで、強権的姿勢のマドゥロ大統領への抗議行動中に機動隊との激しい衝突が起こり、『火だるまになるデモ参加者』、ロールス・ロイスが初めて発売する『SUV』。そして、再び『アシュガ』と、ピンクと白の『シラン』。白色シランがとてもまぶしいです。

『アゲマキ』22年ぶりの漁とあって、販売初日の9日には有明漁協の前には朝から長い列が出来た。この日、店に用意されたのは20キロ、70パックのみ。大ぶりのものは12個入りで1,200円、小ぶりのものは20個前後で千円での発売。午前10時には整理券がなくなり、瞬く間に完売したそうです。見事、『アゲマキ』ではあります。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★奈良の南部にある、日本三大霊山の『大峯山』に登ってきました。ついでに兵庫県立美術館の『プラド美術展』と『大阪ユリ園』も。大峯山は吉野から熊野本宮に至る大峰山系80km世界遺産の『大峯奥馳道』の中核。なかなかのもので、一度は歩きたいいという誘惑にかられました。が無理でしょうねえ。それでも有名な『西の覗』の断崖を堪能しました。

舞洲の『大阪ユリ園』、250万株のユリの競演は見事でした。かつてアルプスのスキー場で、夏場にユリ園を開園している壮大さを見て、一度は見てみたいと思っていましたが、大阪で見れたとは幸せです。またアップします。


★★★愛知県豊橋市にある『イノチオグループ』は、肥料、農薬の卸販売を手掛けるイノチオプラントケアをはじめ、ガラス温室・ビニールハウスなど農業用施設の設計・施工・販売を手掛けるイノチオアグリほか13の企業からなるグループだ。現在は全国1万2千人の顧客を擁し、連結売上高は254億円に達する。

もともと農業資材の卸・小売を中心にした業態だったが、1989年に愛知県田原市にイシグロ田原試験場を開設したことから、農業総合支援事業に業態変革の舵を切った。その後、農業者から『工費質の花の苗を提供してほしい』と言う要望が増えると、苗の生産販売を行うイシグロ農芸を設立、さらに2005年からトマトの本格生産及び販売を開始した。自ら計画を立てて生産・販売に乗り出すことで経営として成り立つ農業のモデルを構築し、意欲的な農業者をバックアップしていくという同社の戦略によるものである。

その同社の直近の成果が、オランダ式の環境制御システムを導入した太陽光利用型植物工場のトマト栽培である。稼働して2年目の2013年には、10アール当たり50トンという、これまでどこも成し遂げられなかった高収量を達成した。日本における養液栽培では、技術力のある農業者でも10アール当たりの収穫量はせいぜい30~40トン。単位面積当たりの収穫量が多い海外産の品種を使った栽培では50トンを達成する企業もあるが、高品質の国産品種で50トンという成績を上げたのは同社が初めてだ。


実証ハウスは土を使わず、有機培地などを使用し、肥料を水に溶かした培養液によって栽培する。十分な日照を取り入れるため4.5mの軒高ハウスになっている。こうしたオランダ型ハウスのトマト栽培はすでに国内で実施されていたが、四季があり、年によって気候変動が激しい日本では生育の条件や収穫量、品質を安定させることが容易ではなかった。このため同社では、こまかな要素の管理基準を定め、ハウス内の環境を総合的にコントロールするという方式で生産能力を最大化することに努めた。

担当したイシグロ農材では『空調管理に細心の注意を払った』と言う。ハウス上部と下部では温度差があり同じ高さでも場所によって温度差がある。このバラツキが生育に影響を与え、病気の発生原因となるため、大気の流れを水平方向と垂直方向に流す、3次元の空調管理を行ったと。一方、天候の変化が激しい日本の事情を考慮し、コンピュータだけに頼らずスタッフ全員がハウス内をつぶさに観察し、毎週の生育調査結果をもとにきめ細かい管理を行ったことも功を奏したと言う。その結果、2013年以来、4年連続で10アール当たり50トンを超える収穫量を達成した。現在は同プロジェクトでの実績を耳にしたトマト産地から栽培指導の依頼が同社に寄せられ、指導に出向いているそうだ。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<珍事、天皇杯PK戦やり直し>6日に行われた天皇杯サッカー2回戦、『J1名古屋-奈良クラブ』のPK戦が、競技規則の適用ミスがあったとして、PK戦の1人目からやり直すと発表された。まさに世界的な珍事。

協会によると、国内で初のケースで、世界的にも異例を言う。やり直しのPK戦が行われる日時や会場は未定で、観客を入れるかどうかなど、詳細は検討中と。

この試合は1-1のまま、延長戦でも決着せず、PK戦へ。奈良クラブの4人目が助走の最後に片足で数歩跳んでから蹴って決めた。主審はこの動きを不正なフェイントと判断し、やり直しを命じた。競技規則では、不正なフェイントの場合、キックは失敗となり、PK戦は4-2で終了、名古屋の3回戦進出が決まるはずだった。しかし、やり直しの上、キックは継続され、奈良クラブが5-4で制した。なんとも、切れ味がない判定なんだなあ。こんな基本的なジャッジミスとは、審判員殿、しっかりしておくれ。もし、再プレーで奈良クラブが負けたら、奈良県は沸騰するぞよ。


★<世界の自動車はSUVに>なんと、あの高級車メーカーのロールス・ロイスが初のSUVを発売すると。世界の自動車メーカーはこぞってSUVなだれを起こしている。価格は3,800万円から。納車は2019年1~3月を予定していると。全長5.3m、全幅2m、はやっぱりロールス・ロイスだなあ。

乗降車時には車高が自動で4cm下がる。オプションの装置では、収納式の椅子とテーブルもある。ロールス・ロイスは『平凡な豪華さを提供するつもりはない。悪路でも乗り心地が良い車だ』としている。やっぱ、すごい、な。


★<アクセルの踏み間違え>12日朝、新宿の交差点で乗用車が横断歩道の歩行者をはね、男女7人が重軽傷を負った。警視庁は運転をしていた男性(52)を過失運転致傷で逮捕した。男は赤信号で止まろうと思ったら、ブレーキとアクセルを踏み間違えた、と言っている。

交通事故で、この『ブレーキとアクセルを踏み間違えた』という言い訳をよく聞くが、拙者はウソだと思う。AT車の場合、ペタルはブレーキとアクセルの2つしかない。しかもブレーキペタルは横幅が広く全体も大きく、真ん中にある。アクセルペタルはおおむね縦長のものが、右端にある。ブレーキとアクセルを踏み間違えるとは、例えばスマホをいじっていたとか、そんなケース以外、まともな運転をしていれば踏み間違えることはない。そのようなことであれば、この事故以前に事故を起こしているはず。免許を持っている人間が、泥酔、居眠り、以外では踏み間違えることはない、と断言出来る。警察もしっかりしてほしいなあ。

百歩譲って、ペタルを踏み間違えたなら、車がスピードを出し、すぐに分かるはずだから、ブレーキに踏み換えれば済むこと。この場合、信号を無視し赤信号で入って、突き抜けようとしたことが明白である。


★<カープの優勝は絶望的かな・・>オリックス3連戦、ソフトB戦初戦、合計の失点なんと『27点』。ひょっとしたら、今季プロ新記録ではないだろうかな。まあ、岡田が8失点は、またやったか、だが、大瀬良の7失点は目を覆うばかり。一体、投手コーチの畝は何をやってるんだろうか。投壊とともに、打線も湿って、ソフトB戦では1アウト満塁、ノーアウト2塁からも得点できず、ゼロむげ。今季の優勝は遠のいたと言っても過言ではあるまい。リリーフ陣の壊滅がひどい。一岡、中田はもう出がらしか。なぜ中村恭平を使うのか、畝コーチの判断力に疑いを持つ。2016年ドライチの、床田はどうなったなのか。横浜、巨人、阪神、中日ともに新人が勢いよく投げているのに。育成に問題あり、だな。


★<魅せるロナウド、スペイン戦ハット>ロシアW杯、グループリーグ、スペイン-ポルトガル戦。なんとロナウドがハットで、3-3のドローに。所属クラブはスペインの雄、レアル・マドリードなれど代表戦では自国ポルトガルのFW。画像はみていないが、自らが獲得したPK、PA外からの低い弾道のシュート、ゴール正面からのFKを直接ゴールと。なんと華麗で見事なハットだろうか。恐れ入り屋の松五郎とはこのことか。

『日本の農業ビジネスを考える⑰ 規模が小さくても世界と競争出来る』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、運行開始1周年記念イベントで初めて並んだ『トワイライトエクスプレス瑞風と旧トワイライトエクスプレス』、和菓子の老舗『とらや』の限られた店舗でのみ販売しているものの1つ『ゴルフ最中』。そして、一昨日登頂してきた三大霊山『大峯山1719m機戮任后

大峯山は、世界遺産『大峯山寺』『大峯奥駆道』である修験道の山。梅雨のせいか、ほとんど登山者には出会いませんでした。まき道の谷筋の道を登り、吉野から熊野本宮に至る80キロの縦走路が素晴らしい。女人禁制の山としても知られています。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★そもそも、『日本の農業はアメリカやオーストラリアに比べて規模が小さく、コストが高くなるので世界と競争出来ない(だから高い関税で保護する必要がある)』と言う主張は妥当なのだろうか。農家1戸当たりの農地面積は、日本を1とすると、EUは6、アメリカ75、オーストラリア1309と、日本の農地は確かに小さい。また、規模が大きければ大きいほどコストが下がるというのも事実だ。ただし、競争力を決める要素は『規模』だけではない。もし規模で全てが決まってしまうなら、アメリカだってオーストラリアの1/18しかないのだから、勝負にならないはずである。しかし現実には、アメリカはオーストラリアを凌ぐ世界最大の農産物輸出国である。

実はこうした主張は、土地の肥沃度や、各国が作っている作物の違いを無視している。オーストラリアの農地面積は4億ヘクタールで、我が国の90倍もの広さがある。しかし、そのうち穀物や野菜などの作物を生産出来るのは5千万ヘクタール未満にすぎない。それ以外は草しか生えない肥沃度の低い痩せた土地であり、これがオーストラリアの農地の9割を占めているのだ。ここでは牛が放牧され、脂肪分の少ない『グラス・フェッド草を食べた』と呼ばれる低級牛肉がアメリカに輸出され、ファーストフードのハンバーガーになっている。


これに対しアメリカでは、アイオワ州やイリノイ州など最も肥沃なコーン・ベルトと呼ばれる中西部の農地で、トウモロコシや大豆が作られている。トウモロコシや大豆は家畜の飼料として与えられ、これで育てられた脂肪分の多い『グレイン・フェッド穀物を食べた』と呼ばれる牛肉が輸出される。アメリカの牛肉生産量は1,200万トンでオーストラリアの実に5倍だ。

コーン・ベルトの次に肥沃度の高いグレートプレーンズ、プレーリーと呼ばれるアメリカ中央部の農地では、小麦が作られている。オーストラリアでは草地だけでなく、農地も肥沃度が低く痩せている。小麦作でも、オーストラリアの単位面積当たりの生産量は、イギリスやフランスの1/4、EUの平均の1/3、日本の1/2に過ぎない。

一方でEUの規模はアメリカの1/12、オーストラリアの1/128と両国都は比べものにならないが、単位当たりの生産量の高さと『政府からの直接払い』によって、国際市場へ穀物を輸出している。農業の競争力は、ただ単に農地の広さだけでは決まらないのである。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<2013の記憶、森保一元監督>2013年、最終節は、アウェイの鹿島との対戦。この時点で、首位横浜との勝点差は『2』。自力優勝は不可能だった。この試合の前に、選手達にこんなことを言った。『もう、これ以上ガンバレとは言わない。でも、これまでやってきたことを続けよう』。この言葉が出た背景には、2013年シーズンを振り返って、試合のディテールの部分で善し悪しがあったり、結果として勝ったり負けたりしたものの、ほとんどの試合が内容的にいい試合だったことが挙げられる。優勝争いの終盤戦にさしかかっても選手達の精神状態は非常に良く、すごく安定していた。

首位の横浜がどのこうのではなく、自分達が何をするか。そういう雰囲気がチーム全体にあった。だから、優勝がかかった最終節だからと言って、特別なことをして選手達を鼓舞する必要はなかった。モチベーションは監督に言われて上げるものではなく、選手が自分で上げていくもの。結果、我々は石原の2ゴールで鹿島に勝利。同時刻に等々力競技場で試合をしていた横浜が川崎に0-1で敗れたため、サンフレッチェの優勝が決まった。横浜がナーバスになり、本来のパフォーマンスを出せなかったのかどうかは当事者でないので分からない。しかし少なくとも最終節を戦ったサンフレの選手達には、それがなかった。


いずれにせよ、我々はウサギとカメで例えれば、間違いなく『カメ』だった。やるべきことを淡々とやり続け、ずっと歩みを止めずに歩き続けたことによって、最後の最後で優勝することが出来たのだ。セレッソに負けた後の湘南戦がホームだったことや、横浜が終盤戦でプレッシャーから勝点が伸ばせなかったこともあり、ツキが我々に向いていたという側面はあった。しかし『ツキ』や物事の流れを引き寄せることが出来たのも、自分達が遣るべき事をやり続けたからだと考えている。


★<進次郎、安倍晋三を上回る>次期自民党総裁として、小泉進次郎が、安倍晋三の支持率を上回った。と言っても、時事通信の世論調査によるもの。実際は、議員、党員が投票権を持っているため、そうそう安倍晋三も進次郎には負けないだろう。が、じわっと自民党内の空気、色合いが変わってくるだろうなあ。ガンバレ、進次郎!日本を変えろ!だ。

それにしても、つまらん自民党だ。この長期政権の中で一番の失政は『少子高齢化』に歯止めをかけられなかったこと。有効な政策なに一つ打てていない。今だ待機児童ゼロは達成していない。それで少子化が止まるはずがない。経済政策の失政は、何をもってアベノミクスが成功と言うか。さらにはモリカケ問題で世間をおお騒がせし、麻生と共に嘘の塗り固め。もうあの居丈高な態度、表情の晋三がテレビに映ると、チャネルを変える。


★<米中貿易戦争本格化>中国国務院は、5兆5千億円分の米国製品に25%の追加関税をかけることを決めた。米国が知的財産の侵害を理由に制裁関税をかけることを決めたことへの報復措置。まず、7月6日から、大豆、牛肉、自動車など545品目、3兆7千億円分にかける。原油や天然ガスなど114品目・1兆8千億円分については、いつからかけるか別途決める。いよいよ米中貿易戦争の勃発だ。

これに先立ち、米政府は、中国の知的財産権侵害への制裁措置として5兆5千億円分の中国製品に25%の追加関税を課す。7月6日に3兆7千億円分の制裁関税を発動し、残り1兆8千億円分は時期を検討する。第1弾として7月6日に関税を発動する対象は産業用ロボットや電子部品などハイテク製品を中心ニ818品目。第2弾の1兆8千億円分の対象は、化学品や光ファイバーなど、中国が巨額の補助金を拠出する分野に絞った。


さあ、この戦争の結末はどうなるか。とんかく中間選挙劣勢を挽回するため、票集めのためにトランプはなりふりかまわない手を打っている。騙されの気配が濃厚な『米朝合意』もその一つ。不可逆的な核廃絶など合意の中にどこにも見当たらぬ。はては、核撤去の費用を中韓日で負担せよとは。関税が高くなれば、米国内で困る企業、産業は当然出てくる。まあ、日本は高みの見物、とも言えないのだが。


★<北朝鮮は世界最大の詐欺国家>1959年から1984年までの25年に亘り、行われた『北朝鮮帰還事業』は世界最大の詐欺行為であり、最大の国家的犯罪と言っていい。在日朝鮮人の人達に北朝鮮張理想の平和国家だと喧伝し、それを信じて希望に溢れて母国へと戻って行った人達を待ち受けていたものは、財産没収と強制労働そして非業の死。そして今では信じられないことではあるが、その北朝鮮のプロパガンダを鵜呑みにして多くのマスメディア、政治家、学者、文化人達がこぞって賞賛したという事実がある。

時を同じくして、ひそかに行われていた日本人拉致も北朝鮮の仕業と即座に結びつける発想もなく、今日に至ってしまった。スパイ防止法を制定しない日本の今から30年前の姿である。(参考:弘兼憲史著2005円連載『ヤング島耕作』)


★<ロシア付加価値税20%に引き上げ>サッカーW杯が開幕した14日、ロシア政府は付加価値税を18%から20%に引き上げ、年金受給年齢を引き上げると発表した。国民の注意がそれる機会をわざと選び、痛みを伴う財政改革案を発表したとの不満が国内で噴出している。議会も与党が牛耳っているロシア、北欧並みの20%にリーチだ。日本もやがてこの水準になるんだろうねえ。安倍政権は財政再建にとんと努力と注意を払わない。麻生太郎君がいるうちはダメ財務省だろう。


★<台風6号、沖縄に水の恵み>台風6号が沖縄諸島に豪雨をもたらしている。48時間の降雨量は500ミリを超えたそうだ。梅雨入り後も雨らしい雨もなく、夏場の渇水が心配されていた沖縄。一部には家屋に被害が出ているようだが、これで夏の水問題に一息つけるだろうなあ。台風も悪いことばかりではござんせん。


★<警察の捜査手法が違法で無罪>広島県警が覚醒剤取締法の罪に問われた男(51)に、広島地裁は無罪を言い渡した。広島県警の捜査手法を違法と判断し、覚醒剤の陽性反応が出ていた尿の鑑定結果は『違法収集証拠』として証拠採用しなかった。

判決によると、男性は2016年12月、広島市内で複数の警察官から職務質問を受けて逃走。検察官は両肩をつかんで押さえるなどし、4時間後に令状を執行し、採尿した。

判決は警察官の行為について、任意の職務質問の『限度を超えて違法』と指摘。『公務執行妨害とるぞ』と告げた点も『犯罪を犯していないのに逮捕するという威迫となり違法』と批判した。その上で、こうした過程で得た尿の鑑定結果を証拠とすることは『違法な捜査の抑制の見地から許容出来ない』とし、証拠能力を否定した。


英国や米国の映画では、この『違法収集証拠』が物語の中で語られ、警察官の捜査について人権侵害などから保護する手だてが多く見聞される。日本でこのような証拠能力廃棄の判断が出たことは、まだまだ日本は三権分流の独立が保たれていると見るね。


★<時効27時間前逮捕の強姦魔>10年前、10代の女性に性的暴行=強姦をしたとして、埼玉県警は川口市の男性(37)を逮捕した。警察によると、男は2008年6月、当時10代後半の女性の専門学校の女性を、『大声を出したら刺すぞ』などと脅して公園に連れ込み、性的暴行を加えたと言うもの。今年に入って、現場に残されたDNAが男のDNAに一致したため、警察が男の行方を追っていたと。13日夜知人の家に潜伏しているところを発見し、時効成立27時間前の逮捕に至ったと言う。

良かった、よかった。この手の男は次々と同じような犯罪を犯す。よって社会のゴキブリだから、塀の中に入れて生かすしかない。それにしても、時効寸前での犯人逮捕、埼玉県警に拍手だ。

『日本の農業ビジネスを考える⑱ 農業行政の最大の欠陥、食料品の逆進性』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、フランス西部ブルターニュの空き家から発見された『金貨600枚』と、静岡県の大井川鉄道で運行が始まったテレビ番組『きかんしゃトーマス』のキャラクターを模した蒸気機関車(SL)、日本車として91年のマツダに続き悲願の『ルマン優勝』を果たしたトヨタ。三大霊山奈良の『大峯山登山供戮任后かねてから登りたかった大峯山、念願達成で気持ちよい時間が流れています。西の覗ははやり迫力があります。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★『アメリカやオーストラリアと競争出来ない』という議論をよく聞く。しかし、その議論には『関税が撤廃され』、かつ『政府が何も対策を講じなければ』と言う前提がある。だがその競争相手であるアメリカやEUが、実は『政府からの補助』と言う鎧を身につけて世界と競争していることはあまり知られていない。

OECDが開発した、PSE(生産者支持推定量)という、国家による農漁保護の度合いを表す指標がある。この指標は、政府に財政負担によって農家の所得を維持する『納税者負担』の部分と、内外価格差に生産量を掛けた『消費者負担』の部分とで構成される。農家への補助金が高いほど、あるいは国内価格と国際価格の紗が大きいほどPSEの値は高くなる。

このPSEの各国の内訳を見ると、ウルグアイ・ラウンド交渉で基準年とされた86~88年では、消費者負担の部分の割合がアメリカ37%、EU86%、日本90%であるのに対して、2013年にはアメリカ6%、EU15%、日本78%となっている。つまりアメリカやEUが過去20数年の間に、農業保護政策を『価格支持』から、財政による農業生産者への『直接払い』に移行させたにもかかわらず、日本の農業保護は依然として価格支持中心なのである。国内価格が国際価格を大きく上回っているために、その分高い関税が必要となっている訳だ。


日本農業界の関係者は『TPPに参加すると、安い海外の農産物が大量に入ってきて日本農業は壊滅する』と主張してきた。だが、ここで敢えて根本から考えてみたい。そもそも関税によって何を守ろうとしているのかと言えば、国内の高い農産物価格だ。つまり、国内の価格を国際価格よりも高いままにしておくために関税が必要になっていると言うこと。例えば、国産小麦の国内消費量は現状でわずか14%しかないが、政府はこの国産小麦に関して価格を維持するために、消費量では86%と圧倒的な外国産小麦に関税を課している。その結果、私たち日本人の消費者は、わざわざ高いパンやパスタを買わされている訳である。

この発想を逆転させてみることは出来ないだろうか。関税により国内の農産物価格を高いまま維持するよりも、国内農産物価格と国際価格との差額を、財政から生産者に『直接払い』という形で補填しても農業はそのまま保護出来る。そして消費者にとっては安い品物を購入できるという大きなメリットがある。アメリカやEUでは、農家に対して『政府からの補助』を行うことで、国内の消費者に安い価格で農産物を供給し、同時に農業も保護している。EUでも、農業の規模はアメリカの1/12、オーストラリアの1/128と両国とは比較にならないほど小さいが、それにも関わらずEUはオーストラリアの3倍という生産性の高さを誇り、小麦を輸出するまでになっている。これには政府からの直接支払が大いに影響している。


反面、我が国のコメ保護策は、小麦のそれ以上に支離滅裂である。通常、政府が国民の税金を財源に特定の農業を保護するなら、その分国民には、安い値段で財・サービスを購入出来るようにするのが筋だろう。ところが日本政府は、納税者の負担でコメ農家に4,000億円もの減反補助金を出してコメの供給を制限した上、米価をつり上げることでさらに6,000億円もの消費者負担を強いてきたのである。日本のコメ産業の市場規模は2兆円である。この産業のために、合計1兆円もの国民負担を強いるだけでなく、結果として食糧安全保障も脅かしている。こうした政策の根拠はどこにあるのだろうか。

日本では消費税の議論で、多くの政治家が『貧しい人々が高い食料品を買うことになる逆進性が問題だ』という理由で反対してきた。消費税8%から10%に引き上げる際、食料品の税率を据え置く軽減税率の適用が決まったのも、こうした声があまりに大きかったからだ。それをやりながら、一方では関税で国内の食料品価格をつり上げているのである。『逆進性』の塊のような農政の維持は、なぜか政治家にとって国益に合致するらしい。軽減税率導入によって徴税コストの増大を招くくらいなら、まずは関税を撤廃し、国内の食料品価格を引き下げるべきではないか。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<空家から金貨ザックザック>フランス西部ブルターニュ地方の村で、空き家の取り壊しを行っていた解体作業員らが、19世紀に発行された金貨600枚を発見した。全体で1,300万円相当になると。作業員らは、解体中に鉛製の容器を見つけたが、最初は第2次世界大戦中の砲弾だと思ったそうだ。ところが容器を振ってみたらコインの音が聞こえ、ベルギーのレオポルド2世の肖像が彫刻された1870年発行のベルギー金貨600枚が見付かったという次第。

フランスの法律では、報労金は発見者と土地所有者の間で折半される。家主は、祖父がコインのコレクターだったので今回の発見にも『驚かなかった』と言うことだ。解体作業員はよほど前世での善行が幸運をもたらすカギになったのだろうなあ。


★<パソコン残して死ねるか、デジタル遺品問題>『父が他界した。葬儀の案内をするのに父の知人の連絡先を知りたい。思い出の写真も取り出して葬儀で使いたい』『経営者だった父のスマホに多数のデータが入っている。業務に支障が出ており、早急にデータが必要だ』『自殺した兄が職場でパワハラを受けていた可能性がある。証拠集めのために携帯電話のロックを解除してほしい』。

これらは3月に東京都内で開かれた『デジタル遺品を考えるシンポジウム』で報告された相談事例だ。西宮市にある遺品・生前整理の『リリーフ』は今年2月に日本PCサービスと提携し『デジタル遺品サポートサービス』を始めた。これまでパスワード解除などで年間130件程度処理して来たと。


遺族から寄せられる最も多いトラブルは『パスワードが分からない』だ。オンラインデータにしても、IDやパスワードが分からないと面倒だ。ネット系の銀行・証券は会社に連絡すれば、パスワードなどが分からなくても対応してくれる。重要なのは早めに連絡すること。

『デジタル終活』も実際の手続きはアナログ的な手法が主体になる。最近のエンディングノートはこれらを書き込む蘭が儲けられているものが多い。どう対処してほしいかも付け加えるものいいだろう。しかしIDとパスワードを揃って書くのはセキュリティー上の危険もあるので、どう書き残すかに工夫がいるかも。紙にすると目につきやすいので、USBメモリーに入れておくという手もあるな。世の中変わった。


★<山崎パン値上げ>山崎パンは、食パンや菓子パンなど主力70商品の価格を、7月1日から平均3.8%引き上げる。小麦粉の仕入れ値などが上昇しているためだと。主力製品の値上げは3年ぶりだと。

小麦粉の値上がりに対し、農水省はどんな手を打っているのか。生産者保護の時代は終わり、消費者保護の時代のはずなのに。4月の乳製品の値上げも変だ。バターやチーズなど輸入を増やせば価格の上昇は避けられるのに、手を打たない。農水省は生産者保護団体の親分なんだなあ。困った日本政府だ。


★<泥沼のイエメン内戦>ここでもイスラム対立が。イエメンではイスラムシーア系のフーシが2014年に首都サヌアを占拠し、翌年にハディ暫定大統領は首都から逃げた。これに対し、ハディ大統領の暫定政権を支持するサウジアラビアやUAEは15年3月に軍事介入して空爆を開始。シーア派の大国イランが後ろ盾になっているとされるフーシと衝突を繰り返し、中東で派遣を争うサウジ、イラン両国の『代理戦争』とも言われるようになった。

サウジなどはフーシがホディダの港を利用し、海運の要衝であるバブルマンデブ海峡を通過する船に向けてミサイルを発射していると非難。一時は会場封鎖を行った。ホディダでは市民向けの人道支援物資の7割が荷揚げされているが、国連などはサウジが封鎖を解いた後も支援物資が十分に届いていないと指摘している。困ったイエメン紛争だ。が、世界的に見れば、局地紛争は数多く残っており、被害を受けるのは住民達という構図も変わらない。覇権、支配権をめぐる争いはギリシャの昔から変わらないのだな。


★<老いるマンション団地、地価押し下げ>老朽マンションが地価の押し下げ要因になってきた。平均築年数が40年以上で10棟以上が集まる密集地では、過去10年で地価が9%下落し、全体より6ポイント強も織り込み幅が大きかった。かつて都市人口の受け皿だった郊外物件が多く、高齢化が目立つ

分譲マンションは2017年末で全国に14万棟以上あり、うち築40年以上は1割。多くが1981年以降の新耐震基準を満たさない。『老朽マンションの集積地は住民の高齢化も進み、人口が減りやすい』ことが地下下落の要因でもある。

千葉県松戸市、JR松戸駅から車で20分の、日本住宅公団が1969年に賃貸しを含め3千戸以上を整備した団地。この10年間の地下下落率は26%と、築40年以上の地域で最大だった。周辺地域の65歳以上の高齢者比率は48%と、市全体の25%を優に超す。人口は10年前より2割強減った。近くのスーパー店主は『売上は数年前より大幅に落ちた』と明かす。


高齢化で消費が鈍る悪循環が地価に響く。千葉県の我孫子市や船橋市、千葉市、埼玉県狭山市、大阪府箕面市も下落率が2割を超す地点があった。いずれも近隣に古い大型団地がある。70年代以降に供給された団地は同世代が集まったため高齢化も急だ。

タワーマンションが林立し、子育て所帯が殺到している都心の再開発地区も同じ道をたどる懸念がある。だが、受給関係で都心のタワーマンションは所有者の流動化が高く図れるため郊外の団地とは事情が異なる。団地の衰退を止めるには建て替えが有効だが、5分の4以上の同意など高いハードルがある。しかも耐震性問題に限定される。普通は全戸の賛成が必要だ。

『日本の農業ビジネスを考える⑱ 食品産業が海外に逃げていく』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、JRA所属馬による地方競馬の2勝を含めて31勝に到達し、G1騎乗が可能となった女性騎手『藤田菜七子(20)』と、昨日の大阪地震の模様。そして、『ムラサキツユクサ』、美人花『ローズゼラニウム』『ニラの花』です。白いニラの花にピンク色がほのかにかかる模様、とても好きです。

大阪地震で被害に遭われた方々にお見舞申し上げます。私も2日前、大峯山に登ったので、この地震に遭遇していれば、今頃は大阪市内で右往左往していたと思います。JR、地下鉄の復旧が遅く、また水道が4日停止、ガスが10日停止と日常生活に大きな影響がありそうです。震度6と聞き、これは大変と思っていましたが、テレビ画像を見る限り、被害は限定的と思っていました。が、夕刻、色んな被害状況が報道され、特に家の中の家財道具やピアノの倒壊などで対応が大変なご家庭もありそうです。しかし、全体的に人的被害が最小限だたっと思われ、不幸中の幸いの状態かとも。大阪、京都、兵庫にお住まいの方々は、しばらく大変な困窮生活に入られると思いますが、元気を出して乗り切りましょう。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★農業界は依然として生鮮食料品重視の販売を行っており、食品加工業や外食産業が求める価格、品質の農産物を供給出来ずにいる。農林水産省にしても、生鮮食品としての農産物の関税は高く維持する一方で菓子など加工食品の関税は真っ先に引き下げてきた。つまり日本においては、コメ、小麦、砂糖、でんぷん、乳製品などはすべて高い関税で保護されている一方で、それらを原料に作られる加工食品には低い関税しかかかっていないのである。

これを日本の菓子メーカーなどから見れば、原料とする輸入農産物には高い関税が課されているのでどうしても原料高になってしまう一方で、海外から安い関税で入ってくる製品とも競争しなければいけない、ということである。これでは競争条件が著しく不利であるとして、経済界では『食品産業の原料問題』として長く問題視されて来た。

国内農業の規模が拡大せず、農産物の生産コストが下がらないせいで、原料を調達しようにも国内では量も揃わないし、品質も一定しない。その上、海外企業と不利な条件で競争しなければいけない・・、となれば、加工企業にしてみれば必然的に海外に進出する道を選ばざるを得ない。なにしろ海外なら一定規模の農地面積を確保出来るし、労働コストも低い上に制約も少ないのだから。


このような事情も加わり、2013年の食品産業の国内生産額は、その15年前、1998年と比較して2割も減少している。日本の農業は、本来なら自分達の生産物を大量に買ってくれるはずのお得意様をみすみす逃しているのである。国内農業が逃がしてしまっているのは加工企業だけでなく、外食産業も同様だ。

2009年の農林水産省の調査によれば、外食産業の食材費のうち、穀類は10%、野菜類は9%に過ぎない。では何が最も多い品目かと言えば、『加工食品など』となっており、その内訳は国産52%、輸入が半分近くを占めているのだ。国内農業は外食産業向けの市場の相当割合を、すでに外国農業に奪われてしまっていると言えるのである。

こうした食品産業の原料問題が起こるのも、国産農産物の高い価格を維持するのと引換に国際競争力を失わせてきた農政に責任がある。しかしこの国際競争力の問題は、欧米のように価格や関税でなく、財政からの直接支払で保護するという方式に切り替えれば解決する。価格が下がれば、国内の需要だって増大する。自動車業界は、かつて鉄鋼産業と協業することで低燃費のクルマを作り上げた。高品質の鉄という素材なくして、日本車は現在あるようなブランドにはなれなかったのである。国際的に遅れた農政、これを誰がいつ改革するのだろうか。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<風間さんの記憶、森保元サンフレ監督>僕がサッカー界で最も影響を受けたのは、尊敬する先輩である『風間八宏さん』だ。マツダ時代、ドイツでプロを経験して帰国してきた風間さんは、1つひとつのプレーに対するこだわりがものすごく強い方だった。簡単なシュートを外したり、イージーミスをした時は、『そんなシュートを外すなら出て行け』とか、『お前とは一緒に練習したくない』とまで言われた。勿論、僕だけでなく、若手に対しては全員に厳しかった。

風間さんが加入する前と後で、チーム全体の意識が変わったのをよく覚えている。プレーに対する要求が高い風間さんを観て、他の選手達も取り組みを改め、チーム全体で互いに要求するプレーのレベルが上がったのだ。

僕は広島で、風間さんから『プロとは何か』を教えてもらった。本当に師匠のような存在だと思っている。ミスをした後、何度『ヘタクソ』と言われたかわからないが、風間さんの姿に僕はプロとしての在り方を学んだ。サッカーというスポーツは、1点を決めるかどうか、防げるかどうかのスポーツだ。だからこと、1点を決めるかどうかで、その選手の人生が大きく変わる可能性がある。風間さんは、『オレの人生を返せ』とハッキリと言う方だったので、最初は怖かったのも事実だが、僕はすごく可愛がってもらった。今は、風間さんとは同じJリーグで監督として凌ぎを削っている。


★<藤田菜七子G1騎乗>17日、東京の3Rでベルクカッツェに騎乗した藤田菜七子騎手(20)が、土曜日の東京8Rに続いて勝利を挙げ、JRA通算29勝目をマーク。JRA所属馬による地方競馬の2勝を含めて31勝に達し、G1騎乗が可能となった。今週から減量特典が3キロから2キロに。JRA女性騎手史上初のG1騎乗となった。見事なり、藤田菜七子、ではある。


★<消防器具盗難相次ぐ>長野県東信地方で今年に入り、消火器具を収めている格納箱からホースの先端に付ける真鍮製の筒先が盗まれる被害が相次いでいる。買い取り業者に高値で売れる筒先の盗難は、過去にも繰り返されてきた。被害に遭った自治体は取引価格の安いアルミ製の筒先を代替え品とすることで対応しているが、被害防止の抜本的な解決策は見えていない。

筒先の盗難は、佐久穂町で110本に上り、その他の町でも相当の被害が出ている。格納箱には初期消火に必要な機具が入っており、施錠はされていない。カギをかけては素早い消火活動を妨げる可能性があるので、それも難しい。

筒先は真鍮で出来ており、1キロ当たり500円で取引されている。アルミの130円、鉄の18円と比べて高いことが狙われる原因だ。このような現象を反映して、最近は真鍮製の半額であるアルミ製の筒先を使用する自治体が多くなっている。佐久市では防犯ブザーの検討もしたが、2,700ヵ所と数が多く費用が工面できないと断念。それにしても、困った盗難事件ではあるなあ。火事の消火に必要な機器だから、どうしても万全な準備は必要だし。長野県警殿、しっかり泥棒を捕まえておくれな。


★<債務地獄に陥る中国からの借金国>多額の資金を融資し、首を回らなくして主導権を奪う、そんな中国による『債務外交』のワナが各地で露見し始めた。中国に傾斜するインド洋の国『モルディブ』では、首都と人工島を結ぶ橋梁など小さな国に見合わぬ大規模プロジェクトが進行。2020年には中国への借金返済が国家歳入の半分にもなると指摘される。

モルディブの未来を暗示するかのように、スリランカは多額の対中債務を抱え、中国の呪縛から逃れられなくなっている。『中国は借金のワナを作り、相手を縛り付ける道具として使っている』。モルディブの野党指導者で亡命中のナシード元大統領が、滞在しているスリランカでロイター通信に答えた。
ナシードさんによると、中国への借金返済は2020年に825億円にのぼる。人口40万人の小国では歳入の半分に匹敵。また中国輸出入銀行がインフラ建設用に行った融資は2,700億円以上になるとも言う。

インド洋に点在する1,200もの島々からなるモルディブでは、中国が融資する大規模プロジェクトが進行中だ。9月頃完成見込みの『中国モルディブ友好橋』もその一つ。1.8平方キロの小さな島に10万人が密集する首都の過密解消を狙い、近くに造成した人工島を延長7キロ、6車線で繋ぐ。伝統的にインドとの関係が強かったモルディブだが、ヤミーン大統領が13年に就任してから中国との関係が急速に深まった。ナシードさんは少なくとも、16の島を中国の関係者が賃借して港湾開発やインフラ整備が行われていると指摘。『中国が土地を収奪し、主権を傷つけている』と批判していた。


スリランカでは2015年までの10年間にわたったラジャパクサ政権で、過度に中国に傾斜した弊害が顕著になってきた。中国の資金でインフラ整備を進めたが、多額の借金と金利がのしかかって来たからだ。シンガポールのメディアの報道によると、今年の元利の支払は3,000億円にのぼり、来年はさらに悪化し、4,600億円にふくれあがると言う。15年に就任したシリセナ大統領は、インドや日本などを含めたバランス外交を掲げるが、前政権の負債による中国の呪縛から逃れられない状況だ。

ラジャパクサ元大統領は、自らの地元である南部ハンバントタへの露骨な利益誘導を行い、10年に建設した大規模な港湾は中国からの融資で1,600億円の建設費の大半をまかなった。しかし運用は低調でシリセナ政権は昨年、債務返済のメドが立たないとして、1,200億円で99年間貸し出す契約を中国企業と結んだ。借金のカタに管理権を奪われた形だ。さらに中国輸出入銀行の融資を受けて220億円で建設されたラジャパクサ国際空港も、同様の運命をたどる可能性が出ている。年間100万人を受け入れるスリランカ第二の国際空港として13年にハンバントタに開港したが、利用が全く振るわないからだ。


政権交代直後の15年1月には、国営スリランカ航空が採算が取れないとして、路線の廃止を表明。地元メディアは6月始め、唯一残っていたドバイの格安航空会社が突如運行を停止して同空港の定期便はゼロになったとして、『スリランカは第二の国際空港に1便もないという世界記録を打ち立てた』と皮肉った。

中国は紅海の入口『ジブチ』の港湾管理権を取得、同地に中国軍の基地を建設中と聞く。これもモルディブ、スリランカと同様の仕組みなんだろうなあ。報道はされていないが、アフリカ諸国で中国の配下に入る国々が多く出ているが、また同じ借金の落とし穴に落とされていると見るが、どうだろうか。


★<扇町公園>今般、時間があれば夜天満橋筋を歩き、夜の大阪天満宮内で缶ビールを飲みたかった。雨で中止したが、今一度天満橋筋の地理を地図で確認。JR天満橋を下りて、南西の方角に歩けば天満橋筋に出て、下れば、南森に出て、天満宮そばを抜けれると。ふと見ると、天満橋駅の西に『扇町公園』という広い公園が目についた。東京だと大名家庭園の跡地などが都立公園となっている、六義園など、があるが、大阪では大名家庭園などなかった。由来は、と引いてみた。

『扇町公園』は、なんと『大阪監獄=堀川監獄』の跡地なのだと。江戸期には刑場があり1882年に堀川監獄、後に大阪監獄と改称された。付近の市街化に伴い、大阪監獄は1920年に堺市の現在地に移転された。跡地には移管された大阪市によって公園が整備され、1923年に開園した、と。知らなかったなあ、大阪通を自認する拙者も。一度訪ねてみたい。


★<ベトナム人少女殺害、死刑を求刑>松戸市のベトナム国籍の小学校3年のリンちゃん(当時9歳)が殺害された事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた元保護者会長の男(47)に対する裁判員裁判の論告求刑があり、検察側は『死刑』を求刑した。被告側は『事件に関与していない』と無罪を主張している。

検察側は、男の軽自動車に付着した血液のDNAがリンちゃんのものと一致したほか、遺体の腹部に着いた唾液などからもりんちゃんと被告の混合したDNAが検出されたと指摘。被告が社内でリンちゃんを殺害したと主張。一方弁護側は、リンちゃんが事件前に被告の車に乗った際に血が付着した可能性があると主張。DNA以外の証拠がないのは不自然だとして、無罪を訴えている。はてさて、裁判の行方は。まさにむごい事件だから、世間の耳目は集まる。

疑わしきは被告の利益に、が刑法上の理念だからなあ。はてさて、裁判官はどう出るか。まあこの案件は最高裁まで行くだろうから、最終決着までには4、5年かかるねえ。


★<本当に必要か、立野ダム>国土交通省は、熊本県白川上流で建設を進めている国営立野ダム(南阿蘇村)本体について、今夏にも着工する方針を明らかにした。立野ダムは、白川と黒川の合流地点の下流1キロに建設。集水面積はカルデラの内側383平方キロ。熊本市の市街地など白川下流の洪水の予防や軽減を目的に。1983年に着手し、地震までは周辺の工事を進めてきた。総事業費は917億円。

ダム工事で思い出すのは、悪名高き『八ッ場ダム』。6千億円もの費用をかけ、近辺の上水道用取水のためのダムと流布されていたが、なんのこともなく、取水の要望はゼロに。建設を中止するのかと思えば、中止も建設続行も費用は同じだからと、建設を続行し、間もなく完成と。完成させれば維持費用が孫の代まで続くことを全く考慮しない国交省は、名称を変更をしておくれ。

阿蘇では、農水省が農業用灌漑のためダムを造ったが、底なしダムで、水は全然溜まらないという不祥事があった。国交省のダム建設は、まさに『ダム建設をしたいで省』だと思う。少子高齢化の時代、財源問題、そして何より利用度がどんどん落ちていく。そんなことはおかまいなく、『国交省=ダム建設をしたいで省』は打出の小槌を振り上げて、全国にダムを造り続ける。


★<連敗を止めたバティスタ>17日、ソフトBとの最終戦。13-4でカープが雪辱した。投壊のカープ、一筋の光明になるか、な。と、昨夜の日本ハム戦、福井が3本塁打を喫し敗戦。普段パでは打席にも立たない投手の上原にまで本塁打を打たれるのだから、もう福井は、ハムの斉藤と一緒で、出がらし投手と言う以外にない。

野球人は縁起をかつぐ。プレーボール前の守備練習。ノックバットを握ったのはいつもの玉木内野手・走塁コーチではなく、広瀬外野手・走塁コーチだった。負け続けのムードを変えるため、何かにすがりたい、戦う男達の真剣な願いは、こんな細部に現れる。

流れを止める試みはスタメンにも見て取れた。好調新井を下げ、久々の指名打者にはバティスタだ。試合で結果も出しておらず、練習で飛ばす打球も失速。野球はバクチではない。フェアな競争を身上とする今のカープのやり方では考えにくい選択だろう。


そのベンチの勝負手が的中する。1回のバティスタの3ランは勇気を与える、価値たっぷりの一打。我慢して使う菊池と野間にも適時打が出たのは、バティスタが持ってきた流れが大きい。ぎりぎりの戦いの中、時にデータや理屈、調子を超えるものもある。それを勝負勘と言うのだろう。半分、赤い観客席は、前日までより明らかに大きな声で選手を鼓舞した。負けたらまずいとファンも感じたに違いない。『あー、流れ変わって良かった』。試合後に心底ほっとした表情の広瀬コーチ。連覇の2年は経験しなかったトンネルを、なりふり構わぬ戦いで切り抜けた。(参考:中国新聞『救炎』)

『日本の農業ビジネスを考える⑲ 6次産業の先駆者・モクモク手づくりファーム』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、昨夜行われたサッカーW杯でPKをしっかり決めた香川と、決勝点をヘッディングでねじ込み、緒戦を勝利に導いた大金星の大迫選手、素晴らしき景観ノルウェーの『ブリクスダール氷河』、豊臣家の埋蔵金が埋められていると噂される『大阪城』、そして陽気で明るい『クンシラン』、白が賑やか『エゴノキ』、怪しい影の『オステオスペルマム・アフリカキンセンカ、別名忍者の秘密』です。忍者の秘密はアフリカキンセンカの仲間でも特異な形をしていて好きです。南アフリカは花園とは言いますが、とてもリッチ・オブ・フラウワーの国ですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★農業・酪農の6次産業化の先駆者として知られている三重県伊賀市の『モクモク手づくりファーム』は組合員の生産した豚肉をハム・ソーセージに製造加工する事業からスタートし、加工販売、サービス、宿泊、飲食、食育、貸し農園と事業を広げてきた。事業の拠点は市内にある農業テーマパーク。14ヘクタールの敷地にハム・ソーセージの加工施設、ウィンナーやパンの手づくり体験教室、ファーマーズマーケット、レストラン、地ビール工房、宿泊施設、温泉などの施設があり、年間50万人が来場する。

年間54億円の売上は、ファーム内が16億円、通信販売が17億円、ファーム以外の7つのレストラン部門が20億円などとなっている。従業員は正社員150人、パート200人、アルバイト650人、合計1,000人の態勢。創業者の木村修元社長は、三重県経済連に勤務していた時代に地元豚肉の販売を担当していたが、その時に輸入豚肉との競合や国産肉の産地間競争の激しさを実感。差別化を図るために飼育方法やエサ、安全性を全面に出したブランド肉『伊賀豚』を1983年に開発した。

これを大手量販店や生協に販売しているうちに、やがて精肉よりも付加価値の高いハムやソーセージなどの加工品の製造を思いついた。同僚の吉田勝専務とともに経済連を退職し、1987年に有志を募って『ハム工房モクモク』を設立した。工房は不便な場所に立地しており、最初は売れずに苦労したが、近所の幼稚園のPTAから『ハムづくりを教えて欲しい』と要請され、手づくり教室を開催したところ、人気に火がついた。


その様子から『消費者は与えられたものを食べるのではなく、自らものづくりをしたがっている』と捕らえ、体験教室をメニュー化し、集客を増やしていった。不便な場所に多くの人が訪れる様を目の当たりにし、『都市に遊びに行く時代ではなく、都会から田舎に来る時代』と読み、農業公園構想へとつなげたのである。今でこそ消費者起点の発想は農業ビジネスでも当たり前と言われているが、30年前に見抜き、実際のビジネスに展開させて行った二人の創業者の感性こそがモクモクの原動力だった。

早くから6次産業化を経営に取り入れてきたモクモクのてづくりファームを参考にしたいと考える農業経営者や自治体は多く、同社をモデルにしながら6次産業化に取り組んだり、農業をテーマにした施設を運営したりしているところは少なくない。だが、その多くが建物などハードを参考するに留まっており、消費者の心理を読み解いてマーケティングにつなげる戦略や、会員制度にして消費者を囲い込みながら満足度を上げていくといったソフトの戦略までを学べているとは言い難いのが実情だ。『農業の6次化』は、言うのは易しいが、行うのは難しいと出ている。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<達川光男の面影 筌ープの黄金期に活躍し、チーム支えた名捕手なれど、カープのどん底時代に監督を担い、世間からバッティングされた達川光男。が、その明るさ、シンキングベースボールから、解説者として、またコーチとして各球団から引き合いが。ダイエーコーチ、フジテレビ・新広島テレビ・ニッポン放送解説者。星野仙一率いる阪神の一軍バッテリーコーチに就任、阪神の優勝に寄与。中日の一軍バッテリーにも。学生野球指導資格を取得し、高校野球や大学野球も指導。2017年からは、ソフトBの一軍ヘッドコーチを務める。

1995年春、木庭が全国各地を駈け回っていた時期のこと。木庭と喫茶店で会い、雑談をしている時だった。話が途切れた時、思い出したようにこう言った。『この間、福岡から飛行機に乗った際、達川に会いましたよ。おい、久し振りじゃないかと声を掛けると最敬礼しよってね。面白い男だよ。機内でよもやま話をしたけど、お前さん、いつまで経っても広島弁が直らんのおう、と言ってやりましたが。直らんのじゃなくて直す気がないんじゃ、ヤツは。あーあ』。この当時達川は、福男ダイエーホークスのバッテリーコーチを務めていた。遠征の行き帰りであったのだろう。


『達川光男』。1980年代、カープのホームベースをがっちり支えた捕手である。現役引退後、野球解説者を務めたが、解説者には珍しく、歯に衣を着せぬ言い回しとユーモアのセンスに感心したことを覚えている。達川もまた木庭が手掛けた選手である。達川のことが話に出ると、決まって木庭の口元に笑みが浮かぶようなところがあった。達川もまた木庭が手掛けた選手である。達川は肩も良く、バッターとしてもライトヒッティングに見るべきものがあったが、なによりインサイドワークに優れたキャッチャーだった。

大野豊はこう言った。『年齢が同じなんです。プライベートを含めて一番分かっているヤツですよ。若いころは、今一つバッテリーの呼吸が合わなかった。お互い分かるのに時間がかかった。インコースの攻めのピッチングを教えてくれたのは達川のお陰です。抑えればピッチャーが良かった、打たれたらキャッチャーが悪いと言う。そう言うキャッチャーでしたね』。


川口和久はこう言った。『初球、ど真ん中の真っ直ぐというサインが出る。戸惑うじゃないですか。首を振ると、マウンドにやってきて、お前、ワシのサイン、気に入らんのか、と怒られる。実はバッターは絶対振ってこないと読んだ時のサインなんです。バッターを観察する眼はすごかった。バッテリーを組んでいつしか、ああ、この人に任せておけばいいんだって思うようになりましたね』。

達川は広島の生まれ。広島商業に進み、3年時、夏の甲子園の優勝を経験している。優勝校、しかも広商の正捕手ともなればプロから勧誘があっても不思議ではないが、『打診程度』に終わった。達川本人の言葉を借りれば、『わしゃ、そんな上玉じゃなかったけん』と言うことになる。地元・広商の捕手。木庭は勿論、達川を高校時代から知っている。リード、それにスローイングの速さには見るべきものがあったが、打つ方が非力だった。体も細い。東洋大学に進むと耳にし、『まあ大学に行ってどうなるかを見ればいい』と思っていた。要は、高校の時点で即プロに入れたいと思った選手ではなかった。


木庭の長いスカウト歴の中で、地肩とスローイングを合わせた強肩と言うことで浮かぶのは岡山東商業の土井淳である。高校、明大、大洋を通じて秋山登とバッテリーを組み、一時代を築いた。一塁ランナーが盗塁すると、土井は素早く秋山の肩口辺りにボールを投げ返す。秋山は肩をすくめてよける。ボールは低い球道のままノーバウンドで二塁ベースに達する。秋山は下手投げであり、盗塁しやすい投手であったはずであるが、土井が盗塁を許したケースを木庭は一度も見なかった。

今年のセパ交流戦で、大敗したカープ。投壊が一番の原因ではあるが、被盗塁も目を覆うばかり。盗塁を刺した場面など見れなかったな。ハムの西川など、悠々盗塁を何度となく行った。達川のようなキャッチャーの出現を待ち望むのは拙者だけではないだろう。早く出てこい、坂倉、中村、だ。(参考;後藤正治著『スカウト』)


★<高槻市のブロック塀投壊、建築基準法違反>昨日の大阪地震で、小学校のブロック塀投壊の下敷きになって亡くなった、高槻市立寿栄小学校の4年生三宅璃奈ちゃん(9)の事件について、高槻市教育委員会は、このブロック塀が建築基準法違反であることを認めた。璃奈ちゃんは、学級委員をしていたことから、この日も普通の生徒より早めに学校に向かった。普通の生徒だと8時を過ぎて家を出ても間に合う。それが仇となり、小学校のプールのブロック塀投壊の下敷きになった。無残と言うか、本当に可哀想だ。ご冥福をお祈りします。  合掌

この塀は、地面からの高さが全体で3.5m。建築基準法施行令では、高さが1.2mを超す塀は、一定の間隔毎に、強度を高めるための『控え壁』を設置することが定められている。この小学校のブロック塀は、控え壁がないことに加えて、塀の高さも『2.2m以下』という基準を超えていた。


ブロック塀の危険性が認識されるようになったきっかけは、1978年6月に発生した宮城県沖地震だ。この地震による塀の倒壊で18人が犠牲になった。この地震被害を教訓に、81年の建築基準法改正に合わせて、塀の高さの上限は、3mから2.2mに引き下げられた。しかし、多くの地域で対策が取られていない。住宅の耐震基準のように、ブロック塀にも安全基準があることが一般に知られていないのが問題だ。高槻市の事故現場の映像を見ると、土台と上を強くつなぐ鉄筋が見られない。単に基礎塀にブロックを積み上げただけの施工とみられる。これでは地震に超弱くなる以外ないもんだな。遅まきながら、菅官房長官は、小中学校の塀の安全点検をするよう文科省に指示した。


★<W杯、日本2-1コロンビア、大金星>昨夜行われた、サッカーW杯、グループリーグの戦いで、日本は緒戦を2-1でコロンビアを破り、勝点3を挙げて幸先良いスタートを切った。この試合はW杯で日本が南米勢に初めて勝った試合となった。試合は開始早々、大迫のシュートをPA内でコロンビア選手が意図的なハンドで止めたとしてレッド1発退場。これを香川が決めて先取点。その後、日本PA外からのFKを地を這うような早いシュートを決められ同点となったものの、後半CKから大迫が頭で決め、試合を勝利に導いた。が、チーム力として見た場合、やはり日本はコロンビアに見劣りした。特に短いパスワーク、ボールキープ力、体幹などでしばしば劣勢に立たされた。それでも後半半ばからはいいリズムでプレーを展開したとは言える。

日本の属するH組リーグは、世界8位のポーランド、16位のコロンビア、27位のセネガルに対して、日本は61位と、世界順位では超劣勢に立っている。緒戦を勝ったことで、弾みがつくことを期待するねえ。大迫君、よくやった!西野監督にツキがあると見た。スポニチの見出しは『サランクスの奇跡』と書いた。そうだろう、前大会では1-4と見るところなく負けた相手だから。


『W杯でのゴールは子供の頃からの夢だったので最高。素直にうれしいです。圭祐君が練習からいいボールを蹴ってくれていて、得点が多かった。感謝しかない。みんなの力です』。ゴール後は真っ先にベンチに行き、感謝を込めて仲間に抱き着いた。あの、サンフレとのリーグ決勝をかけた試合で、サンフレ選手を倒しレッドを受けた大迫。一回りも二回りも大きくなった、なあ。感動だ。日本は決勝リーグ進出に向け、幸先よいスタートとなった。

ジョーカー本田は、後半25分に香川と代わり、トップ下でプレー。その3分後の左GKだった。『伝家の宝刀』左足で大迫の決勝弾をアシスト。W杯3大会連続のアシストは日本代表の初の快挙となった。『しっかり決勝点に絡む仕事が出来てうれしく思っている』。W杯8試合目にして初めて途中出場となった背番号4は冷静に振り返った。ただ、満足した様子は一切ない。試合の大半を10人で戦ったコロンビアに対して攻めあぐねただけに『内容に関しては良いものではなかった』と語った。


ロシア人記者から『お祝いは?』と聞かれた西野監督は、『優勝したのであれば、サランクスのメイン通りでパレードしたいが・・。モスクワまでとっておく』と笑わせた。第2戦はセネガル、第3戦はポーランドと対戦する。96年アトランタ五輪ではブラジルに勝利した後、第2戦でナイジェリアに敗戦。第3戦ハンガリーに勝ったが、決勝トーナメント進出を逃した。西野監督は『同じような相手。同じ轍を踏まないようにしたい』と前を向いた。最後は『これは小っちゃい奇跡』と言い残し試合会場を後にした。

『日本の農業ビジネスを考える⑳ 構造改革こそ農業発展の道』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、W杯、コロンビアに勝利し歓び『渋谷スクランブルで歓喜するファン』と、ガラパゴス島で特異な進化をした『ウミイグアナ』、台湾、沖縄から日本列島を2,000kmも雄飛する『アサギマダラ』です。初めは広島県北で『私が撮ったアサギマダラ』、次は国東半島沖の『姫島に飛来するアサギマダラ』。姫島には毎年2万羽ものアサギマダラが飛来すると。この島に生息する『スナビキソウ』の蜜に惹かれての様子です。

このアサギマダラの画像は、広島県北聖湖そばの『高岳1060m』で撮りました。頂上にはアサギマダラの好物である、『ヨツバヒヨドリ』が群生していて。しかし不思議なのは、2,000kmも雄飛する蝶が、毎年この場所を忘れずに飛来する秘訣。電波やレーダーなどは持っていないのに。動物のDNAってのは人間界では計りしれない部分がるんですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★日本は過去に幾多の輝かしい構造改革をやり遂げた経験を持っている。中でも最大のものは、幕末の開国の時行われた改革だろう。日本では開国するまで綿花を完全に自給自足していたが、開国後のわずか10年間で、日本で消費される綿花はすべて輸入に切り変わった。綿花を育てていた農家は失職し、あるいは他の品目に転換するか、都市に出て行くしかなかった。それでも改革を断行したことで、明治以降の際だった成長が実現した。紡績業者達が安い輸入綿糸を使って、これまでに培った技術を生かして優れた織物を作り、市場を拡大することが出来たからだ。綿織物業を初めとする軽工業は、明治の産業発展を支える原動力だった。

当時、明治政府に対しては自国の綿花産業を保護して欲しいという要望が寄せられたし、政府にも綿花を守るため輸入綿花に関税をかける選択肢もあった。だが当時は諸外国との間に不平等条約があり、5%以上の関税を課すことは不可能だった。思い切って輸入に道を開いたことが、結局は日本全体の成長に幸いしたと言える。


1960年代の石油の輸入自由化も歴史に残る構造改革であった。第二次世界大戦後、日本は全てが破壊しつくされた状況から再出発したが、いくつかの産業は国が手厚く保護して復興させた。その一つが石炭産業だ。1950年代末には、コークスを除き、石炭は100%自給自足出来るまでに復活していた。ところが1960年前後から中東から石油が輸入されるようになり、巨大なタンカーを建造すれば、価格の安い石油が続々と入ってこれるようになった。当初は政府も石炭産業保護策を採っていた。しかし結局、通産省は膨大な炭鉱労働者が職を失うのもやむなしとして石油輸入の自由化に踏み切り、石炭から石油へとエネルギー転換を図った。この大きな痛みを伴った石油の輸入自由化がなければ、日本はいつまでも石炭依存の体制から脱却出来ず、高度経済成長も実現しなかっただろう。

経済が成長していく過程で、新たに誕生し、成長していく産業があれば、その陰で衰退していく産業がある。衰退していく産業に同情し、保護しようとすると経済全体の成長が止まってしまう。長い目で見て国全体が豊になろうとすれば、一時的に誰かが犠牲を払わなければならない。それは、綿花や石油の事例からも明白である。ところが、近年の日本のように安泰な時代が長く続くと、過去に成功した産業や企業は強力な既得権集団となってしまう。農産物の輸入自由化を進めようとすると『食料安全保障が出来なくなる』などと言うもっともらしい理由をつけて輸入を抑制するような規制を作り上げる。そのため、経済の新陳代謝が起こらず、成長が止まってしまう。残念ながらこれが現在の日本の現状だ。


農業には、穴が開けられない『岩盤規制』がある。’清抜慙∋楡澆稜醒詫僂寮限、農業委員会による閉鎖的・排他的農業、3式会社の農地所有禁止、で醒禄衢適格法人に求められる厳しい条件、デ清┐僕燭┐蕕譴審銅鑞ザ魴錙△覆匹覆匹任△襦これらはいずれも、戦後農地解放に伴って設立された諸制度である。戦後70年、農地解放の時代から『農業後継者不足』による農業衰退が目前に迫っている。制度、慣行見直しの絶好のタイミングといえる。経済特区の制度を利用し、地域限定から改革を進める方が現状打破に見合っているだろう。都市部選出の国会議員が過半となった現在、国民、国家全体をみた農業改革が必須といえる。若きリーダー、小泉進次郎の発言や行動が目につくのは、それだけ誰も何もしていない証拠なのだ。

イヤー、本当に昨今の安倍政権を見ていると、衰え行く日本の先行きが心配でならない。ノー天気と言うか、ポピュリズムの極と言うか、支持率ばかり気にして政治が社会を、産業を変えるという気概が欠けていると思う。何より証拠はコノ30年の『少子高齢化』を止められなかったこと。そしてGDPが横ばいを続ける中、歳出だけは膨らみ、ギリシャをも上回る大借金国に成り下がったこと。国債を国内で消化しているからまだ痛みを感じないが、国債がが海外金利の影響を受け、利払いがかさみだすと痛みを直接国民に与える。アベノミクス程度では、1,000兆円の累積赤字は消せない。改革、革新を怒涛のごとく打ち出し、日本全体を変えるしかないのに、安倍晋三は目先の事案に汲々としている。哀れかな、日本国の行方、と感じる。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<達川光男の面影◆簔川と木庭の再会は、達川が東洋大学の4年生、春のシーズン開幕戦であった。試合で何があったかということについて、両者の証言は一致している。この試合、神宮のネット裏にはかなりのスカウトが詰めかけていた。東洋大の3年に、後に西武に入って活躍する『松沼雅之(弟)』が在籍していて、この試合までに50数イニング無失点の記録を続けていた。松沼とバッテリーを組んでいたのが達川である。スカウト達の視線は勿論、松沼に向いていた。この試合で達川は2度、3度とパスボールを繰り返した。不思議に思った木庭は、試合が終わってからダッグアウトに達川を訪ねた。『どうしたんだい』と訊くと、達川は屈託のない顔でこう答えた。『今日はさっぱりです。コンタクトレンズの片方を洗面所に落として出てこんのです。片目じゃボールは見えませんわ』、木庭は思わず笑った。達川はそれまで、目が悪いということを隠して来たのだが、バレてしまえば仕方ない。白状してしまえと思ったのである。

木庭は、再三と言うほどではなかったが、それ以降も達川を見るために神宮などに足を運んでいる。一つには、カープの正捕手として水沼四郎がいたが、『ポスト水沼』を考えなければいけない時期を迎えていた。そしてもう一つは、達川は目にハンディがあるとは言え、スローイングはいいし、実にいいリードをするキャッチャーだったからである。ひょうきんで明るい性格が気に入ったこともあった。達川の実家のことも調べていた。実家は広島市内でタクシー会社を営んでいる。達川には5人兄弟がいるが、広島大学を出て高校の教員をしている兄もいた。木庭がひっかかったのは、打撃力が極端にもオソマツだったことである。とにかく試合で、達川のバットからまともな当たりの打球を見たことがなかった。ただし、キャッチャーはあくまで守りである。ドラフトを前にして、木庭は達川を取ろうという気持になっていた。ひょっとして、水沼の控えくらいにはなってくれるかも知れん―と思ったのである。


1997年昭52秋、達川光男はドラフト4位でカープに指名され、入団している。捕手にも豊作年があるようで、この年、ドラフト1位で入団したキャッチャーが3人いる。早大-巨人の山倉和博、法大-ロッテの袴田英利、新日鉄-南海の中出謙二である。入団前、とりわけ評判の高かったのは山倉と袴田で、木庭の評価も達川よりこの2人を上に置いていた。2人の指名に動かなかったのは、『予算の問題』である。

ドラフト当日、達川は、大学の寮の近くにあるパチンコ屋で玉を弾いていた。野球部の後輩にはこう言い残していた。『―どうせドラフトなんぞに指名されることはないと思うが、万一名前が出たら教えに来てくれや。それも1位や2位は絶対ない。ワシの名はその他大勢になってからしか出てこんから安心してくれ』と。パチンコ屋に後輩が息せき切って駈け込んで来た。『先輩、広島です。4位です』『そうか、そんなもんじゃろう』『電話がかかっていますが』『今玉が出だしておるところなんじゃ。電話などほっといたらええ。明日には広島に帰るけぇ、相手さんにはそう言っといてくれ』。

翌日、広島市東区の高台にある自宅で木庭に会った達川は、スカウトが口にした台詞を今もよく覚えている。『寮のメシはいいぞ。寮のメシだけは12球団で1番だ』と言うものである。もう一つは『プロというものは、成績次第で給料はいくらでも上がる』と言うことである。言外に、契約金は高くないぞという意が込められていた。2度目の交渉で『すんなり丸め込まれて安い契約金に判を押してしもうた』とのことである。契約金の提示額からして、『まあ、壁にでもなればと言うことだったんだろう』と達川は言うのであるが、このことは木庭はきっぱり否定する。


後、山倉は名捕手になった。達川もまた名捕手になった。山倉は13年、達川は15年、現役生活を送り、共にチームの守りの要となり、優勝に貢献した。この間、山倉は8度、達川は7度オールスターに出場し、ベストナインには共に3度ずつ選ばれている。現役時代の実績は甲乙つけがたいが、入団時に球団が投下した『費用便益』としては達川に軍配を上げるべきだろう。

木庭が飛行機の中で達川に会ったという日からしばらくして、私はダイエーの大阪遠征の際の宿舎で達川に会った。入団後、寮生活に入った達川に、木庭が例によって洋服屋や靴屋を紹介してくれた。『頑張っとるか』『辛抱してやっとりゃ花咲く季節もやってくる』。短い言葉であったが、顔を合わすたびに声をかけてくれたものだった。若き日の思い出を懐かしそうに語った後、達川はこう付け加えた。『振り返って言えば、安い給料で入れられた分、こっちは頑張らにゃ仕方ない。安く仕入れ、目の前にニンジンぶら下げて働かす。現役時代は木庭さんの掌の上で踊っていたようなもんです。カッカッと笑っておられることでしょう。いつか文句言ってやろうと思っとりますよ。そう言っといて下さい。ありがとうございました』。いかにも達川らしい、清々しいメッセージであった。(参考:後藤正治著『スカウト』)


★<ウミイグアナ>ダーウインがガラパゴス諸島を訪れ、そこに棲息する『ゾウガメ』の姿に動物の進化の影を嗅ぎ取り、進化論の礎とした。サボテンや低木しか生えていない島では、ゾウガメの首は長くなっており、草原がある島のゾウガメの首は短く太く。つまり動物は生きていく環境に合わせて、身体機能を進化させていると。

この島に『ウミイグアナ』がいる。岩だけの島で、食料がない。そこでここに棲息していたイグアナは、海の海藻を主食とし生き延びた。そのため海の中を泳ぐ機能が発達し、水深30mまで一直線に潜れる。陸に上がると、海水で冷えた身体、血液を温めるためひがな日光浴を。じっとして動かない様は、まさに日光浴に浸っている姿なんだねえ、知らなかった。人間を含め、動植物の進化って、まさに適者生存の道を探る歴史なんだ。


★<ソニー平井前社長報酬20億円>ソニーは前期の有価証券報告書で、4月に社長を退任した平井会長の役員報酬が20億7,200万円だったと開示した。退職金11億8,200万円や好業績が報酬を押し上げた。開示制度が始まった10年3月期以降、ソニーで最高額となった。まあ、このソニー、平井さんはV字型回復を見せた立役者故、ゴーン並みの報酬があっても不思議ではない。拙宅のテレビは、現在東芝だが、その前はソニーだった。拙者のこだわりとして、2画面がマスト。一時ソニーは2画面テレビを出さなくなったから、東芝に乗り換えたが、次は50型のソニーにしようと思っている、DVDレコーダーと一緒に。まあ、2000年、東京五輪が終わって、テレビ価格が暴落する時を狙っているが。


★<大阪地震、JR・地下鉄の回復超遅れ>大阪地震では、府内の交通機関が全面ストップし、利用者に大変な迷惑をかけた。取り分け、JRの在来線復旧には手間取り、回復したのは当日23時以降だった。西日本JRの社長は、復旧に素早く対応できる手立てを考える、とアナウンスしているが、もう遅いな。JRも今や縦割り、公務員体質になっているのだろう。何か、点検で移動するための自動車が渋滞に巻き込まれたと言う。地震時の危機管理に手落ちがあったと言うことだ。困ったことだ。それと地下鉄。特に御堂筋線の復旧が遅れた。梅田から新大阪まで歩いた人もいる。交通機関に携わる諸君、非常時こそ諸君の腕の見せ所だ。しっかりやりたまえ!


★<W杯視聴率瞬間55.4%>サッカーW杯、コロンビア戦のNHK平均視聴率が48.7%だった。瞬間最高は午後10時52分、53分の2分間で、歴史的勝利に55.4%という驚異的な数字をたたき出した。プロ野球の視聴率も徐々に回復基調にあるらしいが、それでも野球の中継でこんな数字をはじき出すのは難しい。ベースボールW杯でもこうはいかないだろう。なにせ、野球はまだまだ世界のローカルスポーツなんだから。

それなのに、ああそれなのに、広島市ではサッカー専用スタジアムが俎上に上って早7年。何の進展もない。せめて2020年までに建設し、オリンピックの試合を誘致すればいいのに。困った松井市長ではある。スポーツ、サッカーも文化なんだよな。音楽、絵画だけが文化ではないのだ。そこんところが分かってない、政治家ではない実直な官僚である松井君に湯崎県知事だ。


★<ブレーキ役も出来ぬか 公明党>公明党の果たすべきは、自民党と与党を構成し、政権内で健全なチェック機能を果たすことだと思ってきた。だが先日の公明党参議院議員総会の山口那津男代表の挨拶には落胆した。

曰く、加計学園問題を追及する野党に対し、『どんな国政上の意味があるのか』と。ある時は『下駄の雪』と揶揄され、与党でいることに批判を浴びた公明党。自民党の暴走を止める唯一のブレーキとしての役割を果たすとした党方針に、私は一定の評価をしていた。

しかし今回の森友・加計問題を巡っての野党へのコメントがこれではあまりに情けない。問題の本質は、安倍晋三首相がお友達やお仲間に、平等性や中立性と言う行政の原則を無視して利益を誘導し権力の私物化に手を染めたことである。


4年前、集団自衛権行使容認を黙殺した公明党に私は失望した。今やブレーキ役すらやせ馬には重荷だったのかと、悔しくてならない。首相やその関係者の失策は、首相やその関係者が責任を取る。この原則も分からぬか。怒りの矛先が公明党に向かうことが残念である。『平和の党』は幻か?(参考:朝日新聞・投書欄)

まったく、近時の公明党はその存在すら忘れられるような状態になっている。自民党に丸飲みされているのだろう。モリカケ問題で、ブレーキ役になるには、その正体、真偽も精査する必要があり、公明党には重荷だったのだろう。結局、『それだけのもんだ、公明党』を証明したようなものだ。次の選挙は厳しいぞ、山口那津男殿。


★<賃貸仲介ペーパーレス・セイルボード>『紙とファクスが大好き』な賃貸業者。これを無くしたのが広島の『セイルボード』が開発した『キマRoom!』。西野社長はリクルートで不動産広告を担当していたが、業界の『紙好き』に不思議さを感じていた。そこで2011年に『キマRoom!』をリリース。不動産賃貸の業者間情報流通を電子化するシステムの販売に乗り出した。

『不動産売買分野では普及している仕組みなのに、賃貸ではどこも手掛けていない。攻めるならここだ』。広島市のシェアオフィスを拠点にたった1人で営業に走り回った。そこには心配した落とし穴などなく、巨大な真空空間が待っていた。『キマRoom!』は一定エリア内で導入業者が増えるほど物件情報も増え、価値も高まるツール。広島市内では300店が利用しており賃貸営業に欠かせないものに育った。導入に伴い料金は徐々に上げていったが解約率は年間1%程度だ。業界のよそ者だったらこそ浸透したと言える。


次に向かった視線は東京。14年に進出し今では月の半分以上は新宿のオフィスを拠点に駆け回る。しかし競合のシステムも多く、『いいものは必ず売れる』とはなかなかいかない。そこでこの状況を打開するため昨年投入したのが『キマRoom!Sign』。店頭で紙に頼る一連の業務を大幅に簡素化する。

『不動産業界のプラットフォームを作る』。西野社長の夢は遠大だ。まだ2合目付近だとも。ひとりで立ち上げた会社も今では社員12人。売上も数億円の規模に成長した。今後は業務の電子化に加え、さらに一歩進んで定型作業を自動化する『ロボティック・プロセス・オートメーションRPO』分野への進出を考えている。未来の大地を耕すプランが頭に詰まっている。広島発、スタートアップ、ガンバレ、西野さん。


★<内田が大迫&昌子のプレーを絶賛>元日本代表の内田篤人(30)が、W杯での後輩である大迫と昌子の活躍を絶賛した。『俺の中では源(昌子)がすごかった。吉田が引っ張るのは当然だけど、相方の源が落ち着いてた。Jリーグにいるので海外の選手と戦っていないのに、しっかプレーした源を評価すべき。左がガンガン行けたのはあいつがパススピードを気にして出していたから』と話した。

また大迫に関しては『鹿島に入った時から見ているけど、彼がいないと日本の前線は機能しない。しっかりスライディングなどでもピンチも救っていた』。第2戦について『ドイツ時代、カメルーン人が「アフリカの最強国はセネガル」と言っていた。勝って兜の緒を締めよと言われるけれど、締めなくて言い。このまま行くべき』とエールを送った。

アジア勢で、W杯南米チームに初勝利という歴史を切り開いた西野ジャパン。もうテレビ・新聞はお祭り騒ぎ。まあ、これもまたありでしょうな。素晴らしきジャパンではある。こっちの西野さんもガンバレ!

『日本の農業ビジネスを考える㉑ 田中農場―補助金に依存しない稲作』

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<日本の食料自給率はカロリーベースで38%、生産額ベースで68%とされる。今後の農業従事者の高齢化が急速に進み、離農者が増え、農業生産量は劇的に下がる。日本の農業を救う手立てはないのか。改めて日本の農業を考える>

★今日の画像は、広島市国泰寺町で行列の出来るうどん店『たかもり』と、『大阪舞洲マイシマユリ園』のユリ達です。

『たかもり』は、市の中心部から少し外れているバイパス沿いにあります。土曜日なのに、行列50人が並び、暑い炎天下、静に順番を待っています。私はそれほどとは思わないのですが、ファンが大勢いるのでしょうねえ。

『大阪舞洲のユリ園』。以前、アルプスのゲレンデを夏場はユリ園に仕立て、その壮大さに感動し、いつかユリ園にと思っていました。と、この大阪のユリ園、なんと250万本もの壮大なユリ園だと。大峯山に登るついでに寄ってみました。噂にわがわず素晴らしいユリ園でした。アジアティック・すかしユリの仲間50種類が壮大に咲く様子は一度は体験するに値します。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★鳥取県八頭郡の『田中農場』では、106ヘクタールの農地で、うるち米、酒米である山田錦、もちコメなど稲作を中心に行い、大豆、黒大豆、白ネギなどの野菜も生産している。山田錦は県内外の7社の蔵元により銘柄酒として販売。その他自社原料を使った手づくり餅、味噌、きなこ、黒豆茶、白ネギ酢、漬物などといった加工品を飲食店、スーパーなどに販売しているが、HPを通じた直販もしている。

田中会長は、1951年に養豚を営む両親のもとに生まれ、71年の就農当時は、養豚と水田の複合経営を行っていた。就農してすぐ減反が始まったが、転作を引き受けるという条件で近隣の農家から借地し、水田面積を拡大して行った。80年には面積が13ヘクタールにまで拡大。養豚との兼業が難しくなり、稲作専業になった。当時、コメは食管法のもと国が管理していた。農協組織の米価闘争もあり米価は上がり続けていたが、需要は減り始めており、ついに87年から下落するようになった。この時田中会長は、『国の保護下にあったコメが市場原理で再評価される商品に転換する合図だ』と感じた。それまでの転作作物中心の経営から稲作中心の経営にシフトして行く。


長らく政府の管理下にあったコメに市場原理が働くようになれば、品質による違いが評価され、それが価格差につながる、と読んだわけだ。直販に力を入れ始めたのは、稲作中心にシフトした80年半ばからだ。直販が伸びたのは93年の大冷害の年からである。全国的にコメ不足となり、一時的に需給が逼迫。田中農場は長年の土づくりが功を奏して生産量は10%減に留まった。この時、コメの調達に不安を感じたレストラン、スーパーから直売を依頼され、従来と変わらない価格で販売した。これによって販売先から絶対的な信頼を勝ち得て、全国各地に直販ルートを確立することになった。さらに東京のスーパーから蔵元を紹介すると言われ、酒米の生産も始めた。

田中農場は量より質の生産態勢をとっており、その分食味の良いコメ作りに努めている。結果、地元のJAが集荷する価格より4割も高い価格設定だが、食味重視のレストラン、スーパーとの取引で安定している。田中会長は、コメの需要は全体で800万トン。こだわり米の市場が全体の10%としても、それが0%になることはない、お客さんが求める農産物をどうやって作るかを突き詰めて行く姿勢を崩さない限り不安材料はない、と言い切る。


田中農場では、同農場の経営方針に共感する農場と20年前から販路を共有している。連携先は高知県の稲作農家で、田中農場のコメ作りの技術に興味を持ったことから意気投合。田中農場ネットワークのコメとして販売している。高知県は8月下旬から収穫が始まる『早場米』の産地。田中会長は取引先から『早場米を扱いたい』と言われ、地元では作ることが難しいことから季節的に温暖な高知県の農家で作ってもらい、そのコメを紹介した方が互いにメリットがあると考え、取引先からの賛同を得て実施した。また販路を共有化する農家とは別に、同じ高知県の別の農家とは作業の共有で連携している。鳥取県と高知県では収穫時期がずれる点を生かし、トラクターを互いに持ちこんで収穫を手伝っている。

高知県の農家は8月が収穫のピークで9月にはほぼ終わる。一方、田中農場では9月から収穫が始まる。田中農場は全体で120~130ヘクタールの稲作を行っており、収穫時期になると高知県の農家にコンバイン1台持ちこんでもらい、収穫作業を手伝ってもらう。機械投資も抑制出来、経営面でもメリットがある。将来作付け面積が拡大するとしても、機械や設備には新しい投資をせず、近隣の農家に作業を委託したり、乾燥施設を借りるなどして効率的な経営を追求していく考えだ。(参考:21世紀政策研究所編『2025年 日本の農業ビジネス』)


★<朝鮮半島統一国家に沸く韓国>韓朝首脳会談、米朝首脳会談を受けて、韓国では、すわ『南北統一』と、メディアを中心に国中が沸いているそうだ。しっかしだな、北朝鮮は国体を維持し、米国もそれを認めるのだから、韓国と統合する可能性はゼロなんだが。

このような『ロマチック』な夢に対し、冷静な分析をロイターが行っている。ロイターの記事は『統一は「かなわぬ夢」か、南北朝鮮がドイツになれない訳』だ。記事では、統一の夢を見る韓国がモデルとしているドイツと比較し、朝鮮半島の統一がそう簡単に手に入るものではないと指摘する。

『ドイツは内戦を経験しておらず、東ドイツは北朝鮮に比べて国民に対する統制がはるかに弱かった』と指摘。統一前の東ドイツでは、西ドイツのTV、ラジオ放送を聴取出来たし、東ドイツの住民が西ドイツの親戚を訪ねることも、手紙のやり取りも可能だった。そして、そのような民間レベルの交流は東ドイツの内部の変化を促し、人々の認識を変化させる統一の『布石』になったのだ。


それに比べて、北朝鮮はどうか。平昌五輪に代表団が参加したり、韓国の歌手の公演を受け入れたり、韓国の歌手の公演を受け入れたり、首脳会談で冷麺を振る舞ったりしたが、そこに動員されたのは『宣伝員』であり、『一般人』の姿は一度もなかった。北朝鮮の宣伝媒体は、北朝鮮の住民がスマホやネット、遊園地、ビデオゲーム、ピザとパスタを楽しむ姿を宣伝することで自由と繁栄をアピールするが、現実には韓国ドラマを見た住民が処刑されたり、白骨状態の遺体を乗せた木造船が日本海を漂流する状況が未だ続いている。

確かに現在の韓国の『統一ブーム』は過熱していて、早急で感情的だ。水を差すようだが、この記事の最後に紹介されている『完全な統一を強硬に求めることを放棄すれば、両国は関係を修復出来る可能性がある』『統一はある種、ロマンチックで、健全で、民族主義的な夢として考えられている』『だが、実際には、問題の多くはそこから生じている』という専門家の言葉こそが核心を突いている。韓国が目を向けるべきは、ドイツの『成功例』ではなく、ドイツと朝鮮半島の『差』ではないだろうか。それに重大な問題点がある。東西ドイツの統一には、西ドイツが東ドイツ地域に対し、財政的援助を惜しみなく行った。その額は相当なものである。韓国に、北朝鮮に対し国家予算の半分くらい寄贈、援助する気持がなければ、統一はスローガンであって、現実的ではない。


★<リゾート地マンション、有料で引き取りの時代>バブル時代に雨後の筍のごとく建てられた有名リゾート地の高級マンション。今や、その資産価値は著しく下落し、中にはただ同然で『投げ売り』されている物件もある。ただ、注意しないと大変な被害に遭うこともあり、慎重さが必要だ。

スキーブームの30年昔のリゾートマンション。例えば湯沢・苗場エリアにある築30年弱のマンション。温水プールに温泉大浴場も完備していて、高層階にある30屬僚燦佑『10万円』で売り出されたりする。この住戸、管理費は月2万円、固定資産税なども合わせると年間の維持費は30万円超になると。物件価格は10万円。要は持ち主が『ただでもらってください』と言ってることになる。


昨年8月、全国紙に衝撃の記事が掲載された。相続で得た湯沢のワンルームを、115万円の費用を払って所有権を譲渡したという人の話。つまり所有者がお金を払ってその業者に所有権を移転してもらったという構図だ。所有者は3年分の費用を払って所有権を移転してもらったという内容。

古くなった住宅も無価値だ。ネットで探すと『タダでお譲りします』という古い住宅を見つけることが出来る。中には、家の中の家具その他の『処分費として50万円おつけします』という物件まである。時代は変わった。空き家700軒の時代、ちょっとやそっとでは、田舎、不便な土地の住宅は処分出来ない時代になったのだなあ。恐っそろしい時代だなあ。


★<お嬢さば>鳥取県岩美町とJR西日本が共同で、サバの養殖を始め、3月から出荷を始めた。称して『お嬢さば』。箱の中で養殖するから、箱入りで、お嬢と。完全陸上養殖で、完全ろ過された水槽で養殖されるため、虫がついていない、まさに箱入り娘のお嬢と。食感はトロのサバとでも言える美味なるもの。全国でオラが町の特産品作りが行われており、ここのところこれらの努力が実をむすび市場に出回っている。茨木県では、とても甘い特産の『江戸崎かぼちゃ』が市場で人気を呼んでいる。他の産地と差別化を図るための研究が地域を挙げて行われており、その成果も市場で評価されている。勿論出荷の品質に対するチェックも全員で行う。まさに努力なくして、成果なし、だね。どの世界も同じだ。頑張って、鳥取県岩美町、茨木県旧江戸崎町の皆さん。


★<韓国、性暴力根絶事業>韓国は紛争下の女性に対する性暴力の根絶を目指して韓国政府が取り組む事業として『女性とともにする平和イニシアチブ』と名付けた事業を発足させる。『慰安婦問題とは無関係だ』と外交省は言っているが、はてさてその影がちらつく。日本政府は『受け入れられない』と強く申し入れした。1990年代のボスニアやルワンダの事例を踏まえ、被害女性への支援などを行うとしている。

なら、当然、ベトナム戦争時、韓国軍兵士が強姦など暴力によりベトナム人女性に与えた屈辱と被害、兵士が女性に産ませた韓国系二世が2万人も3万人もいるとされる後遺症への支援もするのだろうな。この韓国人男性がベトナム人女性に産ませた子供達はベトナムでは『ライダハン』と呼ばれ、韓国人との混血児を意味する蔑称で呼ばれている。早速、遠いルワンダなどよりベトナム問題を先行解決すべきだ、な、韓国政府は。


★<サンチェスのSNS>日本戦でハンドを犯し、一発レッド退場となった、コロンビア『カルロス・サンチェス選手』。1994年のアメリカW杯でオウンゴールを喫した『アンドレス・エスコバル選手』が、帰国後暴漢に銃殺された事件が多くの人の頭をよぎっただろう。『オウンゴールありがとう』と言いながら引き金を引いたと伝えられている。

ところがサンチェス選手のSNSではまた違った反応が見えた。『元気を出して、私達はあなたと共に』『顔をあげて戦おう』『まだ希望はある。あなたがチームに貢献してくれた日々を忘れていないよ』『サンチェス君よ、君の犠牲は偉大な目標を成し遂げるためにあるんだ。まだ2試合ある』『もしあなたがいなければW杯に行けなかった。太陽はまた昇る。明日はもっといい日になる』。

批判的な書き込みもないことはないが。『エスコバルの悲劇』だけは起こしてもらいたくないなあ。コロンビアの人達よ、スポーツは健全なる精神の元に宿るんだよね。暖かく迎えてあげて、サンチェス選手を。

『コバルト、EV普及の壁になるかな』

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★今日の画像は、安全性に関する懸念を受けて全機飛行停止とされた米戦略爆撃機『米軍のB1Bランサー(Lancer)』と、大阪『舞洲ユリ園の名花達供戮任后A患“行停止とはまた思い切ったことだ。世界の米軍基地は休養中ということになりますねえ。面白い。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★電気自動車製造に欠かせないレアメタルの『コバルト』が不足し、EV普及の足かせとなる可能性が浮上している。コバルトは生産方法と主産国の内情と言う2つの理由から増産が難しい。不足感や投機資金の流入で国際価格はこの2年で3倍以上に上昇している。

都内の商社担当者は頭を抱える。昨年末にコバルトを短期契約で調達しようとしたら、中国や欧米の取引業者から『17年分の在庫は尽きた』との返答だったと。『需要の増加で取引業者側の在庫は減っている』と先行きを懸念する。

コバルトはEVの心臓部となるリチウムイオン2次電池の正極材に使う。16年の鉱石ベースの生産量は12万3千トン。電池部材向けの需要増で10年前から8割増えたが、ここ数年は頭打ちだ。国際指標となるロンドン市場のスポット価格は現在2年前の3倍以上となる1ポンド35ドル超に高騰。コバルトはリチウムイオン電池の製造コストの1~2割を占めるとの見方もあり、EV製造に与える影響は少なくない。


トヨタ自動車とパナソニックは昨年末、EVなどに使う車載用電池で開発を含めた車載用電池で開発を含めた協業を検討すると発表した。EV1台当たりに使うコバルトの量は『車種にもよるが、10キロ前後が多い』。21年のEVの世界の販売台数は152万台との予測がある。需給は逼迫する。

コバルトは銅やニッケルの副産物で『需要が逼迫しているからと言って、即座に対応出来る訳ではない』ことになる。価格低迷で銅やニッケルを減産すると、コバルトの供給も絞られる構図だ。22~23年頃にも需給が逼迫する可能性があると指摘する専門家もいる。

生産地も偏在する。世界の鉱石の半分以上をコンゴが供給し、中国やカナダといった他の生産国のシェアはそれぞれ1割未満だ。採掘環境の改善も課題だ。コンゴでは鉱山での児童労働が問題視されている。

EVが現在の予測通りに普及するか見方が分かれるが、将来的にコバルトの需要が増えるのは確実。今後はカナダやロシアといった欧米産コバルトの争奪戦が始まるかも知れない。メディアは次の世界はEV全盛のように書くが、本当だろうか。世界の車が全部EVに代わると、原発100基分の発電所が必要になるという説もある。しっかりして欲しいメディアの報道ではある。


★<コケガール出現>『コケ苔』を趣味にする女性『コケガール』が出現。コケを愛し、苔のために時間を割く。鑑賞し、手をいれ、コケの美しさを表現する。単に小壺に入れて育成する者から、少し大きめの透明容器に収納し、岩などを入れ、景観を作り出すなどそのジャンルは多様化している。さらには、ビルの屋上にコケをはやし、断熱効果を利用する実用型も現れて。過疎の山村で簡単にコケの栽培が出来ることから、お年寄りの片手間仕事で実利が生まれる。ところがコケ趣味が高まり、国立公園内のコケを採取する輩も出現。自然保護団体が嘆いている。しかし、コケが趣味になるとはまた面白い時代だ。屋久島などの雰囲気、物の怪の雰囲気を懐かしんでいるのだろうか。


★<ノルウェー・テレノール後発国へ進出>ノルウェーの政府系通信『テレノール』が、ミャンマー、バングラデシュ、パキスタンのアジア後発3カ国に経営資源を集中している。インド・中東欧から撤退する一方、ミャンマーなど3カ国の契約者数を1億3千万人と10年で4倍に増やした。月額200円余りの携帯電話収入を着実に積み重ね、3カ国で1千億円を超える営業利益を計上する。新興国の低所得者層『ボトム・オブ・ピラミッド』を成長の柱とするビジネスモデルで、アジアで強固な足場を築く。

中国に近いミャンマーの辺境地、ラショー。街中の携帯電話販売ショップの店頭には、『テレノール』のロゴマークが溢れる。最大手のミャンマー郵電公社のサービスと併用するタクシー運転手(34)は、『テレノールの方が通信速度が速い』と評価する。テレノールは2016年、ミャンマー郵電公社より半年早く4Gサービスを始めた。電子マネーもいち早くサービス提供し、ミャンマーで先進的なブランドイメージを確立した。


ノルウェーは人口500万人余りの小国。人口と所得増が続くアジアに成長の糧を求め、マレーシアに1999年、タイに00年進出した。現在はバングラデシュで首位、パキスタンとミャンマーで2位のシェアを誇る。この3カ国で前期稼いだ利益は過去最高の1,300億円。グループ全体の36%を占めた。なかでも『グラミンフォン』のブランドで圧倒的なシェア、45%を握るのがバングラデシュ。マイクロファイナスで知られる『グラミン銀行』と組んだ。この国での1契約当たりの月間収入はわずか220円にすぎない。だが6,500万件の契約から前期は700億円の営利を稼いだ。タイ、マレーシアを上回る稼ぎ頭である。

一方、コストは徹底的に切り詰める。加入者から問い合わせを受けるコールセンターや通信基地局などは外部企業に運用を委託し、固定費を引き下げる。こうした努力を積み重ね、ミャンマーでは通話料金を最安値の1分0.8円に引き下げた。

テレノールは5月、財閥系通信会社による価格破壊で消耗戦になったインドから撤退。中東欧からも撤退する方針を示した。20年12月までの中期経営計画で打ち出したキーワードは『成長・効率・優先順位付け』の3つ。取捨選択を明確にし、未来をアジアの3カ国に懸ける。すごいなー、バングラデシュでビジネスの最先端を行き、稼ぐのだから。この世界ソフトバンクだけではないのだな。


★<マツダ、ユーグレナと提携>広島の自動車メーカー『マツダ』は、バイオベンチャーの『ユーグレナ』と提携し、ミドリムシ由来の燃料を乗用車に使う実証試験を始める。自然循環エネルギーを使用することで、地球に優しいクルマ作りを行う。

広島県で回収した天ぷら油などと混ぜて、バイオディーゼル燃料を作る。ユーグレナが乗用車で事象試験を行うのは初めて。CO2排出削減の動きや環境を重視した投資の広がりにより、世界で藻類燃料の開発が加速している。

『国内で原料調達、製造、消費する国内完結型のエネルギーにする』。マツダと提携したユーグレナの出雲社長は、会見でこう力を込めた。バイオ燃料はユーグレナが横浜市で建設する実証プラントで製造し、広島県内で自動車などに使う。実証プラントで作るバイオ燃料は、軽油と分子構造が同じと言う。ユーグレナはクルマ向け燃料を、出資を受けているANAHDなど航空会社向けと並ぶ収益源に育てる考えだ。


ミドリムシは培養過程でCO2を吸収するため、石油系燃料に比べ環境負荷も小さい。海外で実用化されているトウモロコシやサトウキビ由来の燃料は穀物価格の上昇を招くため、食料問題の観点からもミドリムシなど藻類が注目されている。ユーグレナは量産によるコスト低減のため、年産能力125キロリットルの実証プラントを来年前半から稼働する。さらに25年をメドに生産能力が数百倍の商用プラントを建設する計画だ。

海外でも藻類燃料の研究は進んでいる。米大手エクソンモービルは、09年に米シンセティック・ジェノミクスに660億円の投資をしており、カリフォルニア州で藻類の大量栽培の研究を始めている。他にも英BPや、ベンチャー企業などもバイオ燃料の研究に凌ぎをけずっている。時代はドンドン進む、だなあ。

この出雲社長、東大の学生時代確か海外青年協力隊でバングラデシュを訪れ、そこで栄養不良になっている子供達を見て、栄養価の高い食べ物の創出を志し、経済学部から農学部へ学部を転籍して農業のノウハウを学び、学生時代に栄養価の高い藻を生産する『ユーグレナ』を創設したと聞き及んでいる。『少年よ大志を抱け』を地で行く出雲社長だ。この藻から燃料を創り出す研究にはあのデンソーが天草で大規模施設で研究を進めているとも聞く。時代は変わる。


★<外国人が日本でキットカットを買う理由>『抹茶味のキットカットが一番売れている小売店はどこ?』この抹茶味、純粋なメイド・イン・ジャパン。そのお店は『ドン・キホーテ』だ。店舗数で見れば、流通業界の中では中堅どころ。ところがこれが、キットカットを一番多く売るのである。

秘密は、来日外国人だ。店舗に多言語を話せるスタッフを配置するなど、インバウンド需要の取り込みに注力してきたことも背景にあるだろう。だが、インバウンド需要が拡大する中で偶然、キットカットの抹茶味が勝手に売れてラッキーと言う訳ではない。ネスレ日本は、用意周到にアジアでのブランディングを積み重ねて来たのだ。

つまりは、日本独自の商品戦略なのである。ネスレ日本は、世界最大の食品飲料メーカー『ネスレ(スイス)』の現地法人だ。ネスレは世界189カ国に拠点を持ち、2,000もの商品を展開する。中でもキットカットは世界100カ国以上で販売される主力商品だ。


ただ、ネスレの商品戦略は各国の裁量が大きいのが特徴で、キットカットのフレーバー(食感)は国によって様々。日本で販売されるキットカットのフレーバーは累計で350種類を超えるほどのバリエーションがある。近年はこうした日本味の『メイド・イン・ジャパンのキットカット』がアジアの顧客に受け入れられたという次第。

恐るべしネスレ、そしてキットカットだ。ネスレがなぜ物価高、高税率のスイスに置くのか。ネスレは1866年、アメリカ人のジョージ&チャールズ・ページ兄弟がヨーロッパ初の練乳生産工場を建設したことに始まる。『ネスレの製品はオリジナルで最高のスイス練乳。他社を寄せ付けません』がキャッチフレーズ。

1850年代初めに米国人『ゲール・ボーデン』が考案した練乳缶は、1860年代の軍用食に欠かせない存在となった。ミルクはサプライチェーンが長いと腐ってしまうが、缶詰のミルクなら栄養価も高く、持ち運びに適しており、長期間保存が可能になった。戦後、アメリカの都市や町で爆発的な売上を記録する。ヨーロッパでも同様の成功を目指して、スイスに工場を作り、高品質な練乳を市場に出した。社名は『アングロ・スイス社』。『ミルクメイド』と命名されたこの商品は、今でも『ネスレ ミルクメイド』として売られている。


後に、ドイツ人のアンリ・ネスレがスイスで『ネスレ社』を設立し、開発した乳幼児用乳製品で成功を収めた。アングロ・スイスとネスレは競合関係にあり、互いに相手の主力商品と競合する製品を生産するようになり、両者の製品を消費者が一緒に購入するようになった。市場の競争激化から、他社が没落する中で、合併に反対していたジョージ・ページが亡くなったことから、1905年に両者が合併し『ネスレ・アングロ・スイス練乳会社』となり、現在の隆盛を迎えるに至っている。スイス生まれ、スイス育ちのネスレは、その地にあることがネスレブランドのプライオリティと考えているようだ。その結果、あの美しいスイスのアルプス・牧場、山岳が丁寧に農家・牧畜業者によって手入れされて、観光立国スイスをもり立てているのだ。お見事、ネスレ・スイス、だ。

『練乳コンフィデンスミルク』とは、牛乳に糖分を加えて濃縮させた、粘度の高い液状の食品である。本来の表記は『加熱精製した乳』という意味の『煉乳』であるが、『煉』が乗用感じに入っていないため、法令では『れん乳』、新聞等では『練乳』と書かれる。決して『練ったミルク』と言う意味ではない。砂糖を加えないで精製した無糖練乳も存在するが、単に練乳と呼ぶ場合にはこちらの加糖練乳を指すことが多い。


★<ANA岡山80センチの豪華パフェ>ANAクラウンプラザホテル岡山は、県産フルーツなどを満載した高さ80センチの豪華パフェを販売する。7月から10月までの期間限定で、1日当たり2個まで。価格は1万5千円。3日前までに予約が必要だ。

モモやブドウ、メロン、スイカといった岡山県産フルーツをはじめ、10種類の旬のフルーツをふんだんに使用している。蒜山ジャージーミルクのカスタードクリームや瀬戸内レモンを使ったジュレなど、味の組み合わせも工夫した。10~12名に最適なサイズと言う。7月から県産フルーツをテーマに開催される県などの観光キャンペーン『おかやま果物時間』の目玉として、ホテルのパティシエが開発した。お見事岡山県ではある。

拙者も夏場には、岡山県の『アリババファーム』からぶどうを取り寄せている。旦那がトルコ人という変わった農場。かみさんが農園を継いで、旦那が婿入りしたのかとおもっていたら、先年、旦那もかみさんも大阪から来た、新規参入の農家だと知った。お見事に、立派な果樹園を成功させている。感心、感嘆の『アリババファーム』ではある。


★<ブラジル-コスタリカ戦>W杯、『ブラジル-コスタリカ』戦は見応えがあった。最終的には2-0でブラジルが順当勝ちを収めたものの、試合中、ブラジルが攻めるも攻めるも得点出来ず、1点目は後半の終わりになってから。コスタリカの名GKを中心に固いディフェンスで臨んだこと、またブラジルが決定打に精度を欠いたことが原因だ。試合が終わった瞬間、エースで初得点を挙げたマイネールは膝を崩し、両手を顔に当てて、泣き崩れた。W杯の緒戦で得点を挙げられず、相当なプレッシャーになっていたんだろうなあ。

それにしてもすごいブラジルだ。ほとんどパスミスはなく、ドリブルでもコスタリカを圧倒し、3人程度に囲まれても、突破する力と技術を持っている。なんと恐ろしい集団だろうか。もし日本と対決したら、と思うと背筋が寒くなった。けちょん、けちょんに大敗することが目に見えているからである。まだまだ日本勢の技術力、サッカー力は未熟としか言えない。

『今は亡き、篠沢教授、「クイズダービー」を語る』

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★今日の画像は、在りし日の『篠沢教授』、クイズダービーの『大橋巨泉』『長山藍子』『竹下景子。そして大阪『舞洲ユリ園掘戮任后これは篠沢教授が死期の迫ったベッドで思い出を綴った内容です。巨泉も篠沢教授も亡くなった。『クイズダービー』など知らない若者が増えた。時代は着実に変わって行く。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★案内された控室は、大部屋だ。レギュラー解答者とゲスト解答者、その付き人。今回から私と同じに新しいレギュラー解答者として出る人を紹介され、その隣に座らされて、ビックリした。子供達と見ていたテレビ番組に出ていた方、『うつみ宮土理さん、ケロンパ』。一般視聴者にとっては、テレビだけで見ていた人物は普通の人間とは感じられないのを実感した。こちらから話しかけると、返事をするのも驚きだった。でも、しばらくすると慣れた。

うつみ宮土理さんは、本番でも私の隣に座る二枠の回答者。その向こうの三枠は漫画家はらたいらさん、当時44歳の私の10歳下だ。その向こうの四枠は竹下景子さん、私の20歳下だ。皆が馴染んで、話が賑わっている時に、大橋巨泉さんが副島プロデューサーと入って来た。巨泉さんは、皆の挨拶を受けながら座ると『そういえば』と、いきなり、それまでとは違う話題を切り出した。まるで皆のしていた話題を続けるかのように。皆、しーんとして巨泉さんの言葉に耳を傾けた。そして、用があると巨泉さんは親しみを込めた感じで『ソエジマッ』と副島さんを呼び立てる。

本番も控室と同じだった。筋書きがあるわけではない。巨泉さん中心に語りが盛り上がる。遊びに来た感じだ。おお、『クイズダービー』とは、皆で視聴者のお家へ出向いて賑わうホームパーティなのだ。巨泉さんの名言だ。『おれは、仕事の準備と言えば、休憩だけだよ。ピアノを弾ける訳でもないし、タップダンスが踊れる訳でもないし、大事なのは瞬発力だけだ。だから仕事の準備は休憩なんだよ』と。


巨泉さんが私の解答を開けて、その外れ具合をからかったりして私との話をまとめ、別の解答者に向きを変えた時、私が『それでねぇ』と話しを続けた。それに対して、巨泉さんはむっとして私を睨み付けた。まるで『天下の大橋巨泉のペースを素人のお前が乱していいのか!』と怒っているみだいだった。ところが、巨泉さんは偉い。私の余分のおしゃべりが観客の反響を呼び起こしたのを見ると、以後、私の余分なおしゃべりを大事にしてくれた。そのうち、私が咳をしたら、『何だい?』と声をかけてくれるほどになった。

この私の発言に対する巨泉さんの反応がスゴーイッ。偉いです。『えっ、じゃあ、いつも知らないことが問題に出て、答えが外れるのは、愉快なんですか』『そうです』と私は答えた。以後、外れている私の答えを開ける前に巨泉さんは、『愉快ですよね』と念を押すようになった。私は『愉快です』と答える。そこから私のあだ名、『愉快教授』が生まれた。

はらさんから聞きましたが、この番組に出て、答えの外れが多いと『漫画家ってやっぱりバカなんだ』と思われるのではなかと心配になり、必死に準備していると。真面目な人だ。時事漫画家として、毎日14の日刊紙を読み、毎週数種の週刊誌を見ているが、二人いる助手の一人にクイズダービー用の切り抜きをファイルさせている。録画の日には3ヵ月分のファイルを読み直して来るそうだ。


長山藍子さんは優しく美しい方です。大勢のパーティでも、美人として目立とうと張り切りはせず、といって壁の花のように引っ込んではいず、伸び伸びと楽しむ。周りを男女の友が囲む。そういうすてきな長山さんを、私はマドンナと呼ぶようになった。面と向かって。これはイタリア語で、英語ならマイ・レディの意味だが、イタリア語では聖母マリア様のことだろうか。ある日、控え室に入ると、長山さんは、化粧の途中で私に気付かず、『キョウジュは私のこと、マドンナなんて言うけど、今に二枠に別の女優さんが来たら、その人に同じことを言うのよ』。そんなことはありませんよ、マドンナと呼べるのは、あなただけですよ、と私は思ったが黙っていた。この件で驚きと喜び。30年後の平成22年、人工呼吸器を喉につけた私を見舞いに来てくださった長山藍子さんは、私が彼女をマドンナと呼んだのが凄く嬉しかったと、おっしゃった。良かった。

竹下景子さんが結婚したのは、長山藍子さんの出演中、副島さんが知り合いのやっている中目黒横丁の小さなスタンドバーへ、藍子さん、景子さんと私を案内した時、景子さんのボーイフレンドが話題になった。景子さんは話に対して『ハイ』と頷くだけで、反論も説明もしなかった。今思えば、その人、写真家・関口照生さんと結婚する決心をしていたので、何を言われても聞き流していたのだろう。竹下景子さんが結婚式を挙げ、盛大な披露宴を開いた日、私は第二会場の司会者を務めた。その始まる前か後か、廊下で有名タレント達から『新郎はどういう人ですか』と質問された。私は『男ですよ』と答えた。スミマセン。この男性にはお会いしたことがなかったんです。(参考:篠沢秀夫筆『私が愛した「クイズダービー」』)


このエッセイは、篠沢さんが2009年にALSを発症し、長い闘病生活の間に描かれたもの。記憶だけを頼りに自らPCを操作して書かれたそうだ。400字詰め原稿用紙で200枚。その一部が文藝春秋に掲載された。朗らかで笑みの絶えなかった篠沢教授を彷彿させるエッセイだ。まさに昭和の証言として、貴重なエッセイではあるな。


★<正田耕三>カープの球団史にかかわる取材で広島入りしていた日である。夕方までに仕事は片づき、夜は予定がなかった。夕方からカープ-巨人戦がある。ふと覗いてみるかと思った。1996年(平4)8月28日である。面白い試合だった。巨人が先行したが、江藤、前田、緒方というカープの元気盛りの選手が派手なホームランを放って逆転、球場は沸きに沸いた。

この試合、脳裏に最も刻まれたのは、カープのセカンド、2番を打つ正田の第4打席だった。7回裏、カープが3-2と逆転し、なお2死1、2塁。マウンドは河野博文。カウント2-3から時間がピタリと止まった。正田がファウル、ファウルで粘りに粘ったからである。翌日の新聞で確認すると、河野が正田に投げた球は16球に達していた。

正田耕三。市立和歌山商高、新日鉄広畑を経て1984年(昭59)、カープ入りしている。盗塁王、2度の首位打者、4年連続3割という記録も光があり、小さな体から発光しているギラギラしたものにより印象度がある。この日のヒットも、いかにも彼らしい一振りだった。木庭にとって、入団後一流選手になったと言う点で言えば、正田はカープに残した最後の置き土産というべき選手である。


正田は既に社会人野球では知られた存在で、全日本チームの1番を打っていた。夏、ロス五輪が開かれ、『公開競技』ながら全日本はアメリカを破って金メダルを獲得している。当時のメンバーでプロ入りした選手は、正田の他に、ヤクルト広沢克己、荒井幸雄、阪神の和田豊などがいる。ドラフト会議のひと月ほど前、木庭は正田と会社の意向を打診するため、姫路市にある新日鉄広畑を訪れた。正田がプロは絶対やらないと言ってることは知っていたが、それで引っ込んでいるようでは仕事にならぬ。野球部担当の役員が出て来たが、けんもほろほろと言う対応ぶりだった。正田は将来の監督候補だから出せないと言う。木庭は不快になった。本人の意志も確認せず、あれこれいうこの人間に。

木庭は正田の実家、和歌山へと足を運んだ。実家は市内で蕎麦屋をやっていた。父親に会って、もしプロ野球に関心があるなら電話してほしいという伝言だけを残した。正田から折り返し電話があった。大いにプロに関心があると言う。予感は当たっていた。姫路市内で共に食事をし、2つのことが印象に残った。ひとつは、正田は小柄ながら大きい手と足をしていることだ。もう一つは、正田が実にしっかりした人間であるということ。プロで成功している選手には大きい手足を持っている者が多い。

『会社のことは自分が責任を持って話しをつけます。一切心配せんで下さい』『プロの環境の厳しさは覚悟の上です。長男だし、ダメなら田舎に帰って蕎麦屋を継ぎますよ。自分で選ぶことだから後悔はしません』。プロ入りに際し、これほどしっかりした言葉を口にする若者は少ない。正田は、カープのスカウトが会社のガードを破って接触してくれたことをありがたいと思った。気持が動いたのはカープの野球が自分に合っていると思えたこともある。古葉監督が掲げる機動力野球なら自分が生きる場所もありそうに思えた。


ドラフトの前日、木庭より2位で指名するという電話が入った。ドラフト後、正田は会社側と何度か話し合いの場を持ち、最終的にはきちんと了解を得ている。会社が絶対出さないと言っていた選手を口説き落とした―。スカウト間で木庭の辣腕ぶりを言う声が高まったのは正田の一件がかなり影響している。

正田は入団2年目にはレギュラーとなり、以降、2番セカンドの地位を不動のものとした。正田は入団後、懸命な努力でスイッチヒッターとなった。左の練習のあまり、朝起きると拳が開かないことがよくあった。『ほう、そうですか。その話は初耳ですが、人一倍頑張る選手ではあったよね。彼を見ているとつくづく思うことがある。やれ素質だ、やれセンスだと言ってもね、結局、この世界で生き残れるかどうかは石にかじりついてでもやるんだと言う執念じゃないかね。長年やってきて、それはしみじみ』と木庭は語った。(参考:後藤正治著『スカウト』)


★<世界最大級ガス田開発―三井物産>三井物産は、米石油大手などと共同で、今年度内にも東アフリカのモザンビークで世界最大級のガス田開発を始める。総事業費は1兆6千億円を見込み、三井物産は1割に当たる1,600億円程度を負担する。石炭より環境負荷が低いLNGを増産し、新興国を中心とするエネルギー需要の拡大に対応する。

資源量は50兆~70兆立方フィートとロシアの『サハリン2』の3~4倍に相当し、新規開発としては世界最大規模となる。23年頃にLNGの生産を始め、日本や中国などアジア諸国に輸出する。

08年に権益を取得。当初、18年の生産開始を予定していたが、世界的な原油価格の下落などを背景に投資判断を先送りしていた。ただ新興国でLNG需要の拡大が見込まれるため、今年度内にも事業化を正式決定する。そして年産1,200万トンのLNGプラントを建設する計画だ。現状では、900~1,000万トンの供給先がまとまったと言う。販売先がまとまったことから、投資に踏み切る。アフリカの資源開発に力を入れる三井物産。商社ビジネスもモノから資源への広がりが明確になっている。


★<西広島~宮島口>今月宮島弥山に今月3回登った。参道ではないワイルドな登山道を便って。海に囲まれた自然林を有する弥山山脈はとても魅力的である。南にある駒ケ林、三剣山を縦走すると弥山登山というより、山の縦走を感じる。西広島まで広島電鉄の電車で、各駅停車。横にはJRが走っており、広電の電車を追い抜いていく。JRは止まる駅が少ないのだ。所要時間20分、広電30分。料金はどうか調べてみた。これは広電230円に対し、JRは320円。往復で200円弱違う。なぜこんなに料金格差があるのか知らないが、まあ時間と料金との見合いだな、と感じた。そして、広電は西広島から市内電車への切り替えが自動的に行われるので、広島市の中心部に出るには都合がいいという具合。それぞれに一長一短があるのかねえ。


★<大阪地震>大阪地震は、発声当初の被害は大きくないように見えたのに、その後次々と被害が拡大して。一番大きかったのは交通面であろう。JRの在来線が夜23時まで不通になり、地下鉄も御堂筋線が遅くまで不通となって、新大阪へ移動する人達の足を奪った。

それより、今回の被害の中で最大の話題は小学校の塀が崩れ、下敷きになって亡くなった小学生のことだろう。3年前に安全に問題があると指摘され、高槻市職員がチェックしながら、違法な壁で危険なものだと断定しかかった悔いが残った。


それより都会人に心配を与えたのは『エレベーター』。エレベーターは震度4以上になると、自動的に運転を休止する。今回はその数1万機にのぼったとも。そして、その中で簡単に普及しないエレベーターが100機にものぼったと。マンション15階に住む女性は、『それはもう大変、早く直してほしい』と悲痛な叫びと上げた。仮に東京で同様の地震が起こると、一時的に3万台がストップすると。25階に住む主婦は『もうそんなこと考えられない』と悲鳴を上げた。識者は、単なる休止の再会にはそれほど技術はいらない。系列をこえて相互に協力する体制が必要だ、と語っている。確かに25階でエレベーターがストップすると、通常の生活はできないなあ。タワーマンションの方々、ご愁傷様です。

なお、エレベーターの修復順位は次のようになっているとのこと。
閉じ込めからの救出
病院関係など?
公共性が高い建物
高層住宅・60m以上
一般の建物


★<オリックス戦ホームランの誤審の行方>22日のオックス-ソフトB戦でホームランの誤審があった。延長10回、2死1塁で、ファウルと判定された中村晃が放った右翼ポール際への飛球に対し、工藤監督がリクエストによるリプレー検証を要求した。判定は法塁打に覆り、試合はソフトBが5-3で勝利。激怒し福良監督が試合後に『誰が見てもファウル』と2度に渡る猛抗議を行い、試合後に再検証した審判団がファウルだったと認めた。

友寄審判長は判定が覆った経緯について『試合中と試合後に同じ映像を見たが、リプレー検証のし方が間違っていた。コマ送りのシーンが少しずれていた』と打球が見える状況で映像を止められなかったと説明。


騒動から一夜明け、オリックスが試合続行の要望を出す異例の事態に発展した。友寄審判長たちが神戸を訪れ、湊球団社長、福良監督らに謝罪。2時間に渡る話し合いを終え、オリックス側は誤審があった場面から試合をやり直すことを訴えた。『ルール上はできないだろうが、完全に判定が間違いと認めるなら、特例として検討してほしい。そのくれくらいの重大さ』と語っている。

オリックスによれば、試合続行に関し、1954年6月16日の近鉄-東映戦、ダブルヘッダーの第2試合7回裏、近鉄無死1、2塁の2塁後方への飛球に宣告されたインフィールドフライを巡って紛糾。1時間23分の中断を経て試合は東映が勝ったが、不服とする近鉄が無効試合を提訴。パリーグは無効試合を退ける一方、当該プレーからの試合のやり直しを決定。8月10日に行われた再試合も東映が勝つという結果になっている。行方が見ものだ。リプレーで誤審など、給料を返せ、審判団は、だな。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅰ 将来190兆円にもなる社会保障費抑制を避ける』

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<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政の健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。ポピュリズムの極ではないか、このグウタラ政治は。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫・子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>

★今日の画像は、カープ昨日の阪神との3戦目、9回満塁ホームランを打ってナインから祝福を受ける鈴木、入店を断られたサンダース米大統領報道官、そして大阪『舞洲ユリ園の花達犬任后すかしユリが見事です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★4月27日、首相官邸。『キャップをはめるような議論はしたくない』。首相、阿倍晋三(63)は、財務相の麻生太郎(77)と向き合うと、財務省の提言にクギをさした。財務省案は今後3年間の社会保障費の伸びを計1.5兆円増より大幅に抑制する内容だった。『「抑えられる」という言い方はやめてほしい』。阿倍の一言で『抑制目標の明記』は早々に見送りが固まった。

2021年秋までの衆議院議員の任期を見通すと、来年の参院選が最大とも言える関門になる。経済財政諮問会議には40年度の社会保障費給付費が190兆円前後に達するとの試算が報告されたが、骨太方針の社会保障政策からは改革の実施時期が抜け落ちた。

骨太方針は歳出の『抑制』より経済の『成長』に重点が置かれた。基礎的財政収支の黒字化目標は25年度に5年先送り。3年後の21年度に財政状況を検証するとした中間報告目標の指標はすべてGDP比と書き換えられた。


なぜ健全化の計画を盛り込んだ骨太方針で歳出抑制が薄れたのか。9月の自民党総裁選をにらむ政調会長、岸田文雄(60)は昨年から財政規律を重視する姿勢を鮮明にしていた。『財政出動が将来への不安を増大させかねない』。2月の衆院予算委員会では阿倍に直接、アベノミクスの根幹とも言える財政出動に注文をつけた。だが5月に入り骨太方針の取りまとめ作業が進むと、岸田は持論を抑え党内調整を優先させた。『歳出削減は国民の所得を減らす。これをまだやるんですか』。衆院当選1~3回の若手議員らで作る勉強会の主宰者、安藤裕(53)らは消費増税凍結を掲げ、財政引き締めを牽制。安藤の背後には阿倍の意向を汲んだ官房副長官、西村康稔(55)らが控え、岸田が突っ込めば阿倍・岸田の衝突は必死だった。

阿倍との関係が悪化すれば、岸田が穏便に政権を引き継ぐシナリオは崩れかねない。岸田派にこうした懸念が持ち上がり、『財政再建なんて暗い話ばかりしても仕方ない』との声が漏れた。首相官邸で岸田が阿倍に渡した党提言書は、社会保障費の抑制目標などが盛り込まれず、結果的に阿倍と歩調を合わせる内容だった。阿倍は『基礎的財政収支の黒字化は25年度までの間に達成すべきだ』との文言から『25年度』が含まれていることを確認すると、うなずいた。

決済文書改ざん問題などの不祥事で揺れる財務省は組織防衛に力を割いた。骨太方針で官邸・与党を抑える余力は残っていなかった。麻生財務相は『財政再建には国民の理解が必要だ。国民の感覚からずれてはいけないし、国民の理解を得る努力をし、能力を身につけないといけない』と説いた。


01年に経済財政諮問会議が出来た当時の財務相『宮沢喜一』が、『予算は財務省に任せて骨太の議論をしていただければ』という趣旨の発言をしたのが、『骨太』の呼び名のきっかけだ。骨と言えば細い訳にはいかないから『骨太』と言うのは、骨太を軽んじた皮肉も込めた宮沢一流の表現。今回の骨太はその通りに大胆に踏み込めない内容に止まった。どこへ行く、日本丸だ。


★<空家予備軍、東名阪に330万戸も>大都市に空き家の『予備軍』が大量に潜んでいる。65歳以上の高齢者だけが住む戸建てとマンションの持ち家が東京、大阪、名古屋の3大都市圏に合計336万戸もあり、この圏内の持ち家全体の2割強に達する膨大な数字になると。現在の空き家率は7%。家主の死後も相続人が入居しないことが多く、古い家屋は買い手が付きにくい。中古住宅の流通を促進しないと空き家が大都市でふくれている。

総務省の住宅・都市統計調査から65歳以上だけが住む戸建てを抽出し、空き家予備軍と見なした。賃貸マンションは高齢者のみの住戸数に自治体別の持ち家比率を掛けて試算した。全てが空き家になる訳ではないが、高齢者の住宅はリスクが大きい。全国の持ち家が3,179万戸に対して、空き家予備軍に当たる705万戸。三大都市圏はこの48%を占め、所帯数の全国比に匹敵する。単身高齢者が急増しており、高齢化で空き家問題が先行した地方の実情と似てきた。

予備軍の最も多い東京都は東京都の67万戸で、持ち家の21%。現在の空き家は15万戸で、5%だ。空き家数でトップの大阪府でも予備軍は51万戸で、その比率は東京都を上回る22%。神奈川、千葉も2割を超す。三大都市圏は住居の密集度が高く、空き家発生の影響は大きい。


空き家があちこちに出来る現象は『スポンジ化』と呼ばれる。住居密度が下がると水道やゴミ収集など行政サービスの効率化が悪化する。これを防ぐには中古住宅の流通を促す必要があるが、国交省によると、住宅流通に占める中古の割合は、米国83%、英国87%、に対し日本は15%だ。

背景には根強い新築信仰がある。高品質な住宅を手に入れて長く住む欧米の価値観と対照的だ。日本でのリフォームの壁は、一つには木造戸建ては築22年になると税務上の資産価値が認められず、改修資金を借りにくい。これが欧米に比べて改修投資が極端に少ない理由だと。住宅の用途変更規制を緩めるのも一案だ。中古住宅を店舗や飲食店、福祉施設などに今より転換しやすくすれば買い手は増える。官民ともに新築偏重の姿勢から脱却することが大都市で空き家の大量発生を防ぐカギとなる。


★<W杯ドイツ>よもやのメキシコとの緒戦を黒星で発進した王者ドイツ。2戦目はスウェーデン。が、なんとこの試合も先取点を取られ苦戦。チャンスは多くあるものの得点に結びつかず。1-1のまま後半のロスタイム。その時間切れ寸前に得たFKを決め、やっと白星で決勝トーナメントへの出場に命をつないだ。なにやら異変続きのドイツではある。

★<救援崩壊のカープ>カープは、交流戦後の阪神3連戦を戦い、昨日の試合に11―6で勝って3連勝を挙げた。交流戦から『投壊状況』にあったが、この連戦では、先発、大瀬良、野村、岡田ともに力投した。が、3試合目、岡田をリリーフした飯田、永川、今村が総崩れ。特に今村はここのところ3~4回も救援に失敗し、カープの黒星王になっている。もう2軍に落とし、生きのいい若い選手を引き上げるべきだ。果敢に決断せよ、緒方監督は。緒方監督は待ちに待つという手法のようだが、時と場合による。今はカープ3連覇に対して喫緊の時と言える。


★<入店を断られたサンダース報道官>サンダース米大統領報道官が22日夜、首都ワシントン近郊の小さなレストランに入った際、トランプ大統領の分断のあおるような姿勢に反対する経営者から店を出るように求められ、これに応じていたことが明らかになった。インターネットで経営者への賛否の声が多数寄せられていると言う。店はワシントンから車で3時間ほど。人口7千人のバージニア州の町。サンダース補佐官は夫らと10人近くで予約して訪れた。女性経営者は、トランプの政策は『非人道的で倫理観が欠如している』との考えで、『丁重のお引き取り願った』と言う。まだアメリカにもまともな考え、判断をする人達がいたのだ。いいことだし、素晴らしい。


★<サッカーW杯、日本勝点4>サッカーW杯、日本はセネガルと2-2で引き分け、勝点を4に積み上げた。セネガルも同じ勝点。一方、同じ組のコロンビアとポーランドは、コロンビアが3-0で圧勝。勝点3を奪取。H組の勝ち抜きチームは、最終第3戦にもつれ込んだ。日本はポーランドに引き分け以上で、勝点5以上を得る。セネガル-コロンビア戦の結果次第でも、決勝トーナメントへの進出が決定する。セネガルが引き分け以上で5~7点、コロンビアが引き分け以上で4~6点。厳しいターニングポイントに立ったと言える。セネガルは強かった。ポーランドも最後はなりふり構わぬ形で試合に臨むだろう。劣勢に立たされたとも見えるが、セネガルかコロンビア、どちらかが勝てば、日本は進出決定になるが、薄氷を踏む形になるな。ガンバレ、西野ジャパン!

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅱ 実らぬ若手の議論』

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<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫・子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>

★今日の画像は、セネガルとドロー勝点1を奪取し、渋谷駅前で気勢を挙げるサッカーファンと、全米女子ツアー日本人最年少で優勝した『畑岡奈紗(19)』、そして大阪『舞洲のユリ園后戮任后F楝緝修粒萍¬覆GKを除き見事ですねえ。やったねえ、畑岡。デビューは確か17歳だったか。熊本の出身でお父さんの指導を受けたと聞いていたが、素晴らしいことだ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★5月29日夜、東京・信濃町駅近くの九州料理店『うまや』。元経済産業相の小淵優子(44)が率いる自民党の財政構造のあり方小委員会の議員が集まった。政府がまとめる『経済財政運営の基本方針=骨太の方針』に向けた党の検討作業に区切りがついた打ち上げだ。小淵が呼びかけた。『次回は友達を1人、2人連れてきていいよ』。専門的でメンバーが偏りがちな財政の議論の参加者を広げる。小渕小委員会は政調会長の岸田文雄(60)が2月に設けた。20人の参加者の大半は30~40代の『責任や負担から逃れられない世代』だ。岸田から『エッジの効いた若々しい議論を期待する』と指示を受け、終末期医療や防衛装備品の調達価格にまでにも切り込んだ。

『医療にも年金のマクロ経済スライドと同じルールを』。2月の会合でこんなアイディアが出た。3月末、社会保障費の抑制策の目玉として経済や人口動態に応じて定期的に患者負担を調整する仕組みを提案した。医師会の反発は想像以上だった。4月19日、キャピトルホテル東急。横倉義武会長(73)は朝食を共にした小渕や小委員会事務局長の木原誠二(48)に訴えた。『患者負担ではなく社会全体で負担しないといけません』。

結局は骨太方針には盛られなかった。厚生労働省や医師会に近い議員も包囲網を張り、壁は厚かった。5月21日、自民党本部。小渕は骨太の小委員会の運営について岸田らに『歳入・歳出改革の両方でまだやることがあります』と告げた。


自民党の政策議論で中堅・若手が目立つようになってきた。5月17日、国会内で開いた人生100年時代戦略本部の幹部会。事務局長の小泉進次郎(37)が岸田らに社会保障改革の持論を展開した。『原則と例外の逆転が必要です』。年齢によって1~3割と幅がある医療費負担を原則3割にするよう打ち出すべきだと訴えた。岸田は『よし、やろう』と応じた。

とは言え、異論も多い改革案を本部の決定には格上げ出来ない。5月29日、小泉は公表した11頁の文書を手に『決定は1枚目だけ』とことわった上で、『2枚目以降も議論した事実はある』と述べた。2枚目以降には小泉らの主張がぎっしり載った。生煮えの議論を世間にさらすのは異例だ。岸田はつぶやく。『財政も社会保障も若手の議論が記録に残った。今後の議論につながる成果だ』。

財政悪化から30年。有効な政策が打ち出せなかった政治の責任を問う声はあまり聞こえない。これでいいのか、日本丸!


★<空だったドンファンの金庫>6月20日、和歌山県警がドンファン氏の経営する会社に立ち入り捜査をした。捜査員達は、1階の事務所スペースには目もくれず、階段を上り、2階にある『金庫室』に向かった。だが、捜査員が金庫を開けると、『中はからっぽで、事件解明に繋がる証拠はおろか、現金は1円も入っていなかった。立ち会った番頭格の社員も唖然としていた。警察から、「最後にここを開けたのはいつか」と聞かれたが、番頭格もめったに入れない場所だから、記憶が定かでなかった。金庫に金が全く入っていなかったことに衝撃を受けた』と(会社関係者)。

県警は、金庫を開けただけではなく、事務所から経理情報が入ったパソコンや、金融関係の帳簿も押収している。ドンファン氏は自宅に置いていたバッグにも多額の現金を入れていたことが多かったが、亡くなってからはそのバッグの中にも何も入っていなかったと。『現金主義』のドンファン氏の周りから一切現金が出てこない不可思議。死因のナゾと共に、この事件は深い迷宮の道に落ち込んでいくのだろうか。


★<水深6千m探査に挑む日本>政府は今夏、無人潜水機を使って水深6千mの深海底を調査出来る技術の開発に着手する。深海でも洋上と通信したり、充電出来るシステムを確立し、2022年度までの実用化を目指す。レアアース・希土類など、日本近海に眠る海洋資源探査に役立てる考えだ。無人潜水機の開発は、内閣府の『戦略的イノベーション創造プログラム』の事業として、7月に正式決定の見通しだ。

政府は、2千mの海底で無人潜水機5台を同時運用する技術を開発し、沖縄近海で実証試験を行っている。海中の潜水機が電磁波などで調べた海底のデータを洋上の中継器1台に音波で送る。中継器は衛生回線を使い、データを陸上の研究拠点に伝える仕組みだ。しかし、それ以上深い場所では音波による通信が難しくなる。潜水機も連続10時間程度しか動かせず、母船でこまめに充電する必要があった。『メタンハイドレート』など深海資源の開発に向け『海洋王国日本』を目指し、頑張ってもらいたい事業ではあるな。


★<セネガル戦、深夜視聴率30.9%>まさにすごい数字だ。サッカーW杯、セネガル戦。深夜にもかかわらず、視聴率は30.9%と。放映権料が高騰するはずだねえ、立派。拙者はもう眠くなり、録画に切り替えたが。(笑)


★<W杯GKは東口に替えるべし>W杯日本代表、健闘して1勝1分、勝点4と、決勝Tに向けまっしぐら。が、ちょっと待って。コロンビア戦の失点、セネガル戦の1点目の失点を見ていて、もう川島の時代ではないのではないかと感じた。要は、厳しく見れば川島のミスなのである。初動が遅い、反応への行動が遅いのである。あの程度であれば、あのコスタリカのGKナバスなら、この2失点は防げたと思われる。どのメディアもそういうスタンスでの報道はないが、東口の若さと俊敏さの方が川島を上回っていると、拙者は思う。英断を持って、GKの交代を進言する、西野監督殿。


★<NHKは阿部内閣の言いなりか>2015年に起きた『大越健介降ろし』。大越さんは新潟県生まれ。東京大学在学中には野球部のエースとして活躍。1985年、NHKに入局。長いこと政治部記者として活躍した。野球部出身だけあって、体力には自信があるので、昼夜を問わず取材に走り回った。下ネタも得意で、豪放磊落。ワシントン支局長などを経て、2010年3月、『ニュースウオッチ9』のキャスターに抜擢された。

ニュースの終わりで、サラリと持論を披露して人気が出た。勿論、内閣を批判することもあった。それが人気だった。ところが、15年末に『降板』させられたのである。『ニュースウオッチ9』の大越さんは、『NHKの夜の顔』だった。何故降板させられたのか。形の上では、毎年10月か11月ごろに『キャスター委員会』なる会議が開かれ、そこで交代が決まったと言われたが、私が聞いた限りでは、内閣の意向が働いたとしか思えなかった。


阿倍政権に近い人物から『大越キャスターの発言は何とかならないのか』と言う、『ぼやき』が伝わっていた。NHK上層部がその意を『酌み取って』人事に反映したのではないか。私は、そう解釈した。NHKは日大アメフット部の悪質タックル問題を大きく扱っている。『モリカケ問題より日大!』。そこにも内閣の意向が見え隠れしないか、疑問符が付くNHKではある。(参考:牧太郎筆『青い空 白い雲』)


★<畑岡米ツアー初優勝>米女子ゴルフ『ウォールマートNWアーカンソー選手権』で、19歳の『畑岡奈紗』が、トーナメントレコードの21アンダーで念願の米女子初優勝を達成した。19歳での優勝は日本人の最年少優勝。

この大会での日本人の優勝は、宮里藍さん以来6年ぶり。13アンダー、首位タイで最終日を迎えた畑岡は、8バーディー、ノーボギーとこの日もパットが好調で、前半で4つスコアを伸ばすと、後半もバーディーを重ね、17番でついに20アンダーまでスコアを伸ばした。迎えた18番は、第3打をピン横20cmにつけ、8個目のバーディー、大会記録を3ストローク更新した。2位に6打差だった。おみごとだなあ、畑岡奈紗は。いまどきの若者はこんなもんかねえ、藤井7段殿。


★<カルビー元CEO、経営業は『やめられない、止まらない』>カルビーの会長兼CEOとして8期続けて増収増益を成し遂げ、退任した松本晃さん(70)が、ネット通販サイト運営のベンチャー『インアゴーラ』の社外取締役に就任する。松本さんはすでにトレーニングジム『RIZAP』のCOOにも就いたばかりだ。松本さんは『年寄りばかりでは日本経済は良くならない。若い経営者のサポート役をやりたい』と強調する。『変化のスピードが速い21世紀。楽しい仕事は「やめられない、止まらない」』と、かっぱえびせん並に意気軒昂だ。


★<トランプのウソ発言>トランプ大統領が、米メディアの取材で、『私は日本で大人気で英雄になっている』と語った。大ウソのハチである。誰がトランプの『大ウソつき』を英雄視しているのか、証拠を見せろ、と言いたい。『政治はディールだ』とうそぶき、その過程でありもしないウソを堂々と語るトランプ。アメリカ国民も騙されているのだろう、トランプのフェイクに。困った世の中になったもんだ、大ウソつきが大統領になる時代なのだから。バカなアメリカ人だと思うが、これがヤンキー魂なのだろうな。メッキはやがて剥がれるな。このようなアメリカの狂気がアメリカをベトナム戦争に引き込み、長アメリカを凋落に導いたと、拙者は思うね。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅲ 国民の目に届かない政策論議』

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<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫・子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>

★今日の画像は、オールスター・セリーグ投手で一位の投票を獲得した『中日・松坂大輔』、昨年の大水害被害から復旧した福岡県朝倉市の『三連水車』、『癒しパワーにハマる人続出、東南アジア最後の桃源郷・ラオス』です。一度は訪れてみたいラオスですねえ。


★★★『改ざんしているんじゃないか』。5月中旬、財務省幹部が新しい財政健全化計画を巡り、将来的な社会保障費の膨張などを説明すると、与党議員から厳しい言葉を浴びせられた。『モリトモ学園』への国有地売却に関する決裁文書の改ざんが発覚した以降、財務省に冷ややかな視線を注ぐのは、野党だけではない。

『自分達にとって都合のいい情報は出すけど、都合の悪いのは隠し、偽装してしまう。役人は組織の論理で真実を覆い隠す』。4月9日の国会審議で質問に立った自民党の西田昌司(59)の言葉は与党内の雰囲気を映す。『今は財政再建を正面から議論出来る状況にない』(財務省幹部)。

6月15日に閣議決定した『骨太の方針』について、財務省の事務方が阿倍晋三(63)に直接、説明した機会は4月27日の1回だけ。3年ぶりに財政健全化計画を更新すると言う節目にもかかわらず、だ。今の計画を作った2015年は、予算を仕切る主計局長が頻繁に阿倍と面会した。首相周辺は『財務省は阿部内閣の支持率低下の原因になったモリトモ問題に負い目を感じ、面会を自重した』と見る。


骨太をまとめる責任者である経済財政・再生相の茂木敏充(62)に財務省の考え方を伝えたのも専ら内閣府の官僚だった。3年前の計画策定の際、財務省幹部は経財相の甘利明(68)のもとに通っていた。『茂木さんに余計な注文をされても困る』。そんな主計局の態度に、省内からも『社会保障改革などは直接説明しなければ理解が深まらない』と批判の声が上がる。

財政健全化の節目で与党から冷たくされ、負い目もあって動きづらかった財務省。こんな情勢でも、常に次の一手を探るのが財務省でもある。『財務省が言うことは実現しないと誰もが思っている。だから踏み込んだ改革案を出す。表に出しておけば数年後に効く。今は「死んだふり」だ』。

『支給開始年齢の引き上げを検討して行くべきではないか』。4月11日の財制審の資料には、将来的に年金の支給開始を今の65歳から68歳に引き上げる概念図が示された。財務省が公の場で68歳への引き上げ案を示したのは初めてだ。財政再建派が多い財制審の委員から『不利益を被る世代があるのではないか』との声が出るほどの案だ。骨太には入らない。だが記録は残る。削るつもりは、ない。

骨太の議論も、財務省の議論も、国民にはさっぱり聞こえてこない。闇の政治、官僚機構のなかで一人渦巻く政策議論。これが日本の政治の実態なのだろうか。日本の将来がますます暗くなる。


★<DIYバイオ>ついに来た、手塚治虫の時代が。まさに手塚治虫が漫画の中で、未来の世界を描いたものと同じ筋書き。『バイオ』が普通の人の手にゆだねられて行く時代に。誰にも規制されない、DIYバイオは、一体どのような世界を作るのか。

バイオに関する機器が一般的に出回るようになり、安価になったこと、バイオに関心を示す若者が増えたこと、ITのマイクロソフトのような一攫千金の発明にチャレンジする人達が増えたこと、などがブームを底上げしていると。なんと中学生がこれにチャレンジしているのが現実だ。


環境的には、バイオの研究が出来る共同研究所の出現などもこのブームを後押しする。今DIYバイオのプロジェクトと呼べるものが世界で168もあるそうだ。特徴は、企業内や大学内の研究と違って全てが自由で制約がないということ。さらに、資金的な面も劇的に進化している。クラウドファンディングで、ネット資金集めが可能となり、実際に資金がこの手で集まっている。

あるアメリカ人は、博士号を持っているが、ALS筋肉萎縮症を治す薬を作り出すため、自分の腕で実証実験を行っている。他人を使ってバイオ実験をすることは禁じられているが、自分自身を使うことは禁止の対象ではないからだ。だが、DIYバイオが悪い方へ使われ、この世を変えるような悪質な殺人菌などが出現したらどうなるのか、とても心配ではある。


★<松坂ファン投票第1位>プロ野球オールスター選出ファン投票が締め切られた。中日松坂大輔(37)が12年ぶりに選出された。得票数は39万4千票を集め、1位となり、巨人菅野に15万票余りの差をつけた。

99年から06年まで8年連続で選出され、01年と04年以外の6度はファン投票第1位。選出は今回で9度目。16年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本・藤崎台球場の復旧を支援するため、1千万円の義援金を送っている平成の怪物が、平成最後の球宴として、この球場での登板に意欲を燃やす。

ソフトBで、3年間も登板しなかった松坂が、森中日監督の慧眼に触れ、中日に入団。昨季どん尻にいた中日を中堅どころの地位に押し上げた原動力でもある。見事、素晴らしい松坂大輔だ。『1位になってびっくりしている。まさかテストで入団出来て、球宴に手が届くところまで来るとは、全く予想していなかった』と、喜びと驚きを語る松坂ではある。熊本で出番があれば、しっかり投げてほしいな。


★<新井が語るカープの強さ>『力のある若い選手ばかりで、ボクのようなオッサンは出る幕がないんよ』。カープの最年長・新井貴浩(41)が笑う。今季もカープは強い。セリーグの首位を保ち、球団史上初の3連覇を狙っている。新井は開幕直前に左ふくらはぎを痛め、出遅れたものの、6月25日時点で現役選手としては最多安打数を2,192に更新中。グラウンドでは、若手に声をよくかける姿がみられる。

『苦しいこと、悔しいことは誰にも負けないくらい経験してきた。オッサンのアドバイスで、少しはチームも変わったと思っとるんです』。4番を任される鈴木誠也が、ある時チャンスで凡退しベンチでバットを叩きつけ怒りを爆発させたことがある。試合後、新井は鈴木を食事に誘った。

『チームが弱かった頃、ボクも4番を任されていたから、誠也の気持ちはようわかるんだ。打てずに負けると、自分が情けなくて悔しくて・・。試合中に誰もいないロッカールームに行き、「クソ、ボケ!」と叫び、涙を拭ってベンチに戻ったことも一度ならずある。だけど4番は態度に出してはいけない。誠也にはこういった。「オマエのことはみんなが見とる。ガマンや。周囲の雰囲気を悪くするようなことは、グッとガマンせんといけんのよ」と。誠也が若くして立派な主砲に成長してくれたことが、カープの強みの一つだ』。


鈴木だけではない、田中、菊池、丸・・。カープの主力選手は新井の言動から、『常に冷静な態度でいること』の大切を学んでいる―。

新井の再入団と共にカープは変わった。24年間優勝から遠ざかっていたが、16年から2年連続V。選手達は三振してもエラーしても翌日には早く球場に現れ、汗を流す新井の姿に感化され、ツラい経験を生かした忠告に耳を傾けるようになったのだ。

『自分のことはどうでもいいんよ。若手が成長してくれれば。引退した黒田さんからは「オマエには自分から辞める権利はない。ボロボロになるまでやれ」と言われました。まだボロボロではないが、結構なボロだ。朝起きると、しばらくは体が動かないから。ハハハハ!』。新井がやり残した最大の仕事は、34年ぶりの日本一をカープファンに届けることだ。


★<カープ新外人投手獲得>カープが『ジョニー・ヘルウェグ投手(29)』と契約合意に達した。契約金は5万ドル、年俸は30万ドル(出来高あり)。背番号は62に決まった。

ヘルウェグは身長2mの長身右腕。今季はパイレーツ傘下3Aインディアナポリスで救援として24試合に登板し1勝1敗11セーブ、防御率1.33。13年にはブルワーズで8試合に登板(7先発)し、1勝4敗、防御率6.75だった。倒壊、カープの救世主になりうるか、ヘルウェグだ。

セリーグ首位のカープは、25日現在、2位巨人に5.5ゲーム差をつけるが、投手陣は防御率4.21と不安定。3連覇に向けて、盤石な布陣を敷くために補強した格好だ。


★<マエケン9三振奪取、5勝目>今日は野球の話題が続く。ドジャース・マエケンがLAでのカブス戦に先発登板。7回までを投げ、9三振を奪い、3安打無失点の好投で5勝目を挙げた。試合後は『しっかり自分の投球が出来た。内容もよかった』と納得の表情。前回登板の6月19日のシカゴでのカブス戦に先発し、3回2/3を5安打3失点、5四球の乱調だったが、中5日で修正。『自分のフォームが崩れていたので、それを整えることが出来た。今日の登板までに投球フォームを固めて試合に入った時は、相手を抑えるという気持で投げることが出来たので、それが良かったのかなと思う』と話した。

マエケンには、黒田と同じように、投手生活の終盤をカープで送ってもらいたいという気持が強い。そのことが、黒田、新井などが切り開いたカープの新しい道筋・DNAだと思うからだ。カープで育ち、他球団に移籍しても、最後はカープに帰ってくるという伝統が築ければ、広島人の琴線に触れ、感動と感激を与えてくれるものと期待するね。


★<カープ14-5巨人>昨夜のカープは、先発ジョンソンの乱投から、初回4点を取られたものの、松山の初のグランドスラムで同点に追いつき、その後も巨人の投手陣に計5発の本塁打を打って崩し、大勝した。この白星で2位とのゲーム差を6.5に広げ、単独唯我独尊の道を歩む。投げては、4回から5イニング無失点だったフランスアが好投し、プロ初の勝ち星を挙げた。最速154キロの直球とチェンジアップ、スライダーを駆使して9三振の快刀乱麻。カープはマツダスタジアムでの巨人戦連続勝利を7に伸ばした。この試合を含む3試合でカープは連続二けた得点で、球団史上の新記録を樹立した。プロ野球記録は、51年巨人、98年ダイエー、03年日本ハムの4試合連続二けた得点がプロ野球記録だ。


このフランスアについて、朝日新聞藤田詢子スポーツ記者がコラムに記している。紹介する。
<2018.5.23 ドミニカの新星輝け>カープがドミニカで運営する野球学校『ドミニカカープアカデミー』から、また1人、新たな選手が支配下登録された。投手の『ヘロニモ・フランスア』だ。5月20日に記者会見した24歳は祝福を受け、『アリガトウゴザイマス』とはにかみながら答えた。背番号は97。今や欠かせない存在となっているバティスタに続こうと意欲満々だ。2014年に練習生として来日してから4年。今年3月に育成契約を結ぶと、2ヵ月で支配下登録を勝ち取った。カープでは先発要員として投げる計画。

『先発ローテーション入りしてエースになりたい』と目を輝かせた左腕が活躍すれば、4つの外国人枠を巡って選手同士の競争が激しくなり、3連覇に挑むチームにとってはプラスになる。台風の目になれるか注目したい。こつこつと地力を蓄えてきた。16年には野球の独立リーグ『四国アイランドリーグPlus』の高知にも派遣された。『150キロ以上のストレートとチェンジアップ。日本に来てコントロールが良くなった』と言い切る。畝投手コーチも『ストライクゾーンで勝負してくれる』と期待をかける。(朝日新聞スポーツ部広島駐在)

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅳ 野党に政策提案力が必要』

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<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫・子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>

★今日の画像は、平均宿泊料金7万円で19年にリニューアルオープンする『ホテルオークラ』、7月に廃止となる『小田急電鉄ロマンスカー「LSE」(7000形)』、そしてスイス『マッターホルン』の景観です。今夏私は、スイストレッキングに挑戦しますが、アイガーの麓、『ベルナー・オーバーラント』がメインで、ツエルマットまでは入りません。いつか訪ねたいとは思っていますが。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★6月3日、山梨県昭和町で講演した立憲民主党の枝野幸男(54)は、『立憲は「経済が弱い」とのレッテルを貼られている』と話した。『所得の低い人達の底上げが最大の景気対策』『日本の景気が悪いのは消費不況だ』と訴えた。『モリカケ問題』で政権批判を強めるが、政権交代の受け皿になりきれていない。枝野が経済政策を語る背景には、5月に旗揚げした国民民主党の影がある。

5月30日に開いた今国会で初の党首討論。枝野が森友・加計問題で首相、阿倍晋三(63)の見解を質した後、国民民主党の共同代表、玉木雄一郎(49)は米国との貿易問題や北方領土問題を尋ねた。『追及しないと野党じゃない。民主党は独自路線を取ろうと失敗してきた』と話す枝野とは対照的だ。

『国民民主』は何でも反対の野党から脱却し、対案路線を重視する。『経済と社会保障に強い党を目指そう』『AIのA、ベーシックインカムのB、コミュニティの自立でC。ABC戦略はどうか』。4月の大型連休直前の夜、財務省出身の玉木と日銀OBの共同代表、大塚耕平(58)は党設立大会で打ち出す政策を話し合った。


野党が与党に代わる政策を示しきれない一方、自民党は若手を中心に『人生100年時代』を見据えた社会保障制度改革を議論する。玉木は『人生100年を強調するあまり、将来を心配し、消費にお金が回らないのでは』と語る。国民民主は代表直属の組織を新設し、対案をまとめる。民主党政権で批判された財源も課題だ。

アベノミクスとの違いを出せないか。民進党元代表の前原誠司(56)はブレーンの慶大教授井出英策(46)らと勉強会を再開させた。前原が訴えた『中福祉中負担』の路線、『All for All みんながみんなのために』を残す狙いだ。前原は経済政策に『哲学がいる』と指摘する。安倍は2017年衆院選で消費税の増収分を子育て支援や教育無償化に充てると表明。前原の政策と重なることもいとわなかった。

野党に政策論争がなければ、政府・与党に緊張感は生まれない。玉木や大塚は『野党第1党が政権構想を示すべきだ』と呼びかけるが、枝野は首を縦にふらない。政権追求の対決路線か、提案型の大安路線か。野党分裂の傷跡は消えない。なにもかも、あの『鳩山由紀夫』が悪いのだな。すべてを無にしてしまったのだから。


★<ハーレー米脱出>世界的な米二輪車メーカー『ハーレーダビットソン』が、EUによる報復関税を理由に、EU向けの生産を米国外に移転させると発表。トランプ大統領は、ツイッターで『税金は言い訳にすぎない。耐えろ!』と投稿した。トランプは『ハーレーが最初に白旗を掲げるとは驚いた。私は彼らのために懸命に戦っており、最終的に欧州への販売で関税は払わないことになる』と主張した。

トランプ米政権の保護主義的な通商政策に対する報復関税の影響が米企業に及び始めた格好で、他社も追随するようなら、米国の雇用などに影響が広がる恐れがある。

ハーレーは、トランプ政権による鉄鋼、アルミの輸入関税措置に対するEUの報復関税によって、二輪車の関税が6%から31%に引き上げられたことに対応するため、EU向け生産の米国以外への移転を発表した。


この保護通商政策により、米国企業は一時的に救済されるだろうが、中長期的にみれば、競争がなくなることから産業・企業の力が衰え、また米国民には高い商品を買わす形になって、生活は貧しくなると見られる。そしてまだ結果が出ていないが、大幅な企業減税をした歳入の穴埋めがどうなっているか、がこれからの政治の行方を占うポイントとなろう。大幅な企業減税で、政府の赤字が大幅に増えれば、国民もトランプの失政を激しく攻撃するだろう。


★<ヒツジ6万匹、行き場を失う>豪州の家畜輸出企業『エマニュエル・エクスポーツ』が、家畜輸出企業の免許停止を受け、中東に輸出される予定だった6万匹のヒツジが行き場をなくしているそうだ。エマニュエルは、劣悪な環境で運搬船内に押し込めた数千匹の羊を死なせたとして、動物愛護団体などから非難を受けた。続く業界第2位の企業も自主的に南米向けの出荷を中断し、輸出体制を見直している。

この2社は、生きた家畜の輸出で豪州の95%のシェアを持ち、家畜輸出が事実上の凍結状態となっている。政府は『輸出企業は羊を適切に扱う責任がある』として、早期の対応を求めている。羊大国、オーストラリアの珍事だな。


★<オークラ1泊、7万円>ホテルオーク欄は建て替え中の『ホテルオークラ東京』の新本館を来年9月開業すると発表。同時に最上位の客室の平均宿泊料は1泊7万円になる見込みとも。新本館のホテル名称は『The Okura Tokyo』とする。建て替え後の施設は、高さ188mのタワー棟と中層棟の2棟で構成。タワーは地上41階地下1階建てで、28階から48階に368室の客室を配置する。豪華、豪勢なオークラだな。さあ、ニューオータニはどうするか、見ものだ。オークラは財閥系、オータニは米屋から立身したもの。色合いが違うけど、両者高級ホテルには違いない。


★埼玉県武南署は、26日、詐欺の疑いで住所不定、自称飲食店従業員の男(25)を逮捕した。男は氏名不詳者と共謀して5日午前10時45分から数回、東京都墨田区の女性(83)方に金融関係職員をかたり電話をかけ『キャッシュカードの調査をしている』などと嘘を言って、女性からキャッシュカード2枚と通帳2通をだましとった疑い。

同署によると、25日、JR東川口駅で振り込め詐欺事件の警戒をしていた県警本部機動隊員が、暑い中で黒っぽいスーツにマスク姿の男に職務質問して同署に任意同行、5日の事件について自供した。この被害額は50万円だった。

よくぞ見抜いた、県警機動隊員だ。まあ、この暑いのに背広姿でマスクとなれば、疑わしいと見るのは普通だよね。詐欺連中はどんどん逮捕し、塀の中に放り込んでおくれ。


★<爆買いされる日本産ウイスキー>今や世界中のウイスキーファンから注目される『ジャパニーズウイスキー』。その魅力は一体何なのか。

このブーム、2001年の英国ウイスキー専門誌『ウイスキーマガジン』が行った、第1回目のブランドテイスティング・コンペティションでニッカウヰスキーの『シングルカスク余市10年』が総合1位、サントリーの『響21年』が2位という栄誉に輝いた。名だたるスコッチウイスキーの強豪を抑え、ジャパニーズウイスキーが初めて世界最高峰と認められた瞬間だった。その受賞をきっかけに、世界中のウイスキーファンが日本産のウイスキーに注目するようになった。その後も国際的なコンペティションで続々と高評価を受け、人気は不動のものとなった。

なぜ歴史の浅いジャパニーズウイスキーが、なぜこれほどのクオリティーになったのか。その理由の一つは日本国内で長く続いた消費者のウイスキー離れがある。国産ウイスキーの出荷量は1983年をピークに年々縮小し、2008年には5分の1にまで落ち込んだ。結果、樽詰めされたウイスキー原酒は成熟庫で長い眠りにつくことになった。そして、原酒は期せずして芳醇で上質なウイスキーに育っていたと言うことなる。

また、世界的な人気に伴い、国産ウイスキーは原酒不足という現象が起きた。日本の蒸留所が圧倒的に少ないことに起因する。スコットランドでは閉鎖中のものを含め160もの蒸留所があるが、日本では準備中のものを含めても40程度。しかもほとんどは小規模のもの。


そしてそれに輪をかけたのが、ジャパニーズウイスキーを投機の対象として見る人々、特に中国人富裕層の爆買いがこれに火を注いだ。この現象を見て、購入条件に転売禁止の承諾を求める日本のウイスキーメーカーも出て来たが、拘束力はない。日本人にも手に入りにくくなったジャパニーズウイスキー、嘆いてばかりでは解決しない。ここはひとつ、スコッチやアイリッシュ、アメリカン、カナディアンなどにも目を向けたらどうだろうか。

拙者は、ケンタッキーバーボン『フォアローゼズFour Roses』が好きである。ある舞踏会で、フォアローゼズの生みの親、『ポール・ジョーンズ』は、絶世の美女と出会った。一目で恋に落ちたポールは、迷わずプロポーズ。でも、彼女はこう答えた。『どうか次の舞踏会までお待ち下さい。プロポーズをお受けするなら、薔薇のコサージュをつけて参ります』。そして約束の舞踏会の夜。彼女は4輪の薔薇を胸に、彼の前に現れたのだった。愛が実った素晴らしい瞬間。そんな素敵なエピソードから『フォアローゼズFour Roses』と名付けられ、ラベルには二人を結んだ真紅の薔薇のコサージュが描かれたと言われている。1888年創業、1943年にこのブランドを使用開始した。現在はキリンHDの傘下。


★<暴力団員、ナマコを密漁>北海道石狩市で起きたナマコ密漁事件で、札幌北署は、新たに山口敬暴力団組員ら5人を逮捕した。発表によると、5人は5月29日深夜、組員ら11人と共謀し、石狩市浜益区の沖合で、ナマコ450キロ(225万円相当)を密漁した疑い。一方、稚内署は25日、稚内市のナマコ密漁事件で、留萌市の男を逮捕した。留萌の事件での逮捕者は10人になった。まあ、可哀想だねえ、暴力団員も深夜ナマコ獲りをしなけりゃ、生きていけない世の中になっているのだ。悲惨!


★<アマチュア相手の釜本が豪語>国際Aマッチ75得点を挙げている実績を鼻にかけ、何かと今の日本のサッカーを批判する『釜本邦茂君』。何か勘違いしていませんか、ってんだ。あんたの時代は、アマチュアが相手。今はプロが相手の国際試合なんだよな。あんたが、ロナウド並みにプロ相手でこの得点を挙げていればそれなりに納得するが、メキシコ五輪の銅メダルだって、参加チームはアマなんだよ。あんまり、昔の、しかもレベルが違う舞台での小さな実績を誇大広告して、あれこれ言うのは止めてほしいなあ。あの時代、あんたが欧州のプロクラブから招聘がかかったかえ。そんなことはないだろうが。今は何十人も日本選手が欧州で活躍中だ。時代が違う、時代が変わった。その認識が欠如している『釜本邦茂君』だと拙者は思うねえ。年は取りたくないなあ。


★<高橋昂也vs菅野智之 新時代の名勝負第一ラウンド!><とても良く書いて、面白かったので、お借りして、転載します>
今日の先発は19歳の高橋昂也vs28歳の菅野智之。
まだプロで1勝もしていない高橋昂也と昨年最優秀防御率(3度目)&最多勝(1度目)&沢村賞(2度目)の大エース。
まともにガチンコで向き合えばおそらく10試合で1試合勝てるかどうか・・・

しかし今日に限って言えばその「10分の1」の試合になるかもしれない。
5連勝で打撃絶好調の半端ない広島。
3連敗して3位に転落した元気ない巨人。
何より決戦の舞台が梅雨のマツダスタジアム。蒸し暑いよー東京ドームのボンボンには。

菅野ってね、良くも悪くも「泰然自若」なんですよ。
チームが勝っていても「俺はスコアボードにゼロを並べるだけ」
チームが連敗中でも「俺はスコアボードにゼロを並べるだけ」

うーん・・・悪くないけど・・・俺は好きじゃない、こういうの。
昭和のエースは「相手より先に点をやらない」「相手より先にマウンドを降りない」ものでした。
北別府vs江川の時代。大野vs槇原の時代。


2017年のワールドベースボールクラシックの決勝トーナメント準決勝。対アメリカ。
日本の小久保監督はこの試合を「事実上の決勝戦」とみてエース菅野を先発させた。
菅野はセカンド菊池涼介の失策から1失点。球数制限のある試合なので6回3安打1失点で降板。
自責点は0。←ココ重要
試合は菊池が同点HRを放つも8回に1点取られ米国2-1日本で敗戦。

菅野のコメント
「今日は大事な試合とみんなわかっていたと思うし、自分も重々理解していたつもり」
「自分を指名してくれた小久保監督に恩返しがしたかった」
「たった1試合いいピッチングをしただけ。例えば米国でシーズン中に何回も0点に抑える、これだけの投球ができるかはまだわからない」

カープファンの私は
「菅野、よく頑張った!ありがとう!」
と言いたい。
しかしもしこの試合の先発投手が前田健太なら試合に負けて絶対に「いいピッチングだった」とは絶対に口にしません。

マエケンならばこう言ったはず
「試合に負けたのは僕の責任、悔しいです、やり返します」
と。

たぶんマエケンイズムの継承者、大瀬良大地も同じことを言ったと思います。
私もマエケンイズムに染まっているので、エースで負けたらエースの責任だ!という考え方です。
今年の大地にはそういうのを求めていきます。


おっとまた話がそれた・・・
今日の試合、高橋昂也vs菅野。
勝ち目はあります。フィフティーフィフティーに近いんじゃないか。
菅野は前回6回125球からの中5日。湿度80%のマツダスタジアム。
一方の昂也君はマツダスタジアム初見参!!!
過去2回はイースタンリーグの神宮と千葉マリン。キャッチャーは2試合とも石原でした。
今日の相棒にも注目です。私は磯村が面白いと思う。

3番丸と4番誠也が絶好調。
タナキクもキレが戻ってきた。
カープ得意の機動力攻撃も出始めた。
今日巨人をたたけば、巨人はしばらく上がってこれないくらいのダメージになる。
やっちゃおう、ぶっ潰しちゃおう。
カープは今日で巨人に引導を渡したい!です。

しかし心配なのは岡本和真。
昨日の九里のくそボールをクルクル三振してました。
絶対に打順を代えてあげたほうがいい。
今の最悪なチームの四番を打たせると岡本まで潰れちゃいますよ。危険です。


そして高橋昂也。
初のマツダスタジアム。これは盛り上がる!
ヒーローインタビュー来るか!? 誠也シャワー厳禁です!!!
今日はお天気も大丈夫。試合はできます。
相棒は二軍で絶好調の坂倉もいいが、現実的には曾澤か。
昂也はフォークも持っているんですが、今日もスライダーとストレート中心でいいでしょう。
5回3失点が目標。ウエスタンではフランスアを上回る奪三振率。先発適正は高いと私は見ています。
いよいよ来たマツダデビュー戦。
しかし先発は3度目。これで5回持たないようだと次のチャンスは遠のきます。
祐太も福井も先発できる状況で今日の昂也の大抜擢。
昂也も「今シーズンのラストチャンス」くらいの気持ちでいると思います。
ここで魅せなきゃ男じゃない。
昂也の後ろには頼もしい8人の仲間と強大な声援がある。任せろ、信じろ!
そして相手は日本のエース。勝てば目立てるし、自分も成長できる。

昂也、プロの壁を今日ぶち破ろう!
新時代のエース対決、12時間後に始まりまっせ!!!

おしまい (参考:カープファンの構想と妄想)
   http://higashide.blog.jp/archives/10124265.html

『砂上の安心網Ⅰ―先端医療が国の借金を押し上げる』

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★今日の画像は、巨人菅野に投げ勝ってプロ初勝利を挙げた『19歳の高橋昴也。福岡県大牟田市で行われた飲み物用コースターによるモザイクアート。大きさ世界一に挑み、市の公式キャラクター『ジャー坊』をデザインした83.37屬完成し、ギネス世界記録に認定された。そして東京大井ふ頭に立ち寄った世界一大きい米軍の病院船『マーシー』。さらに『南八ヶ岳』の景観です。南八ヶ岳は標高はそれほどでもありませんが、登山道は大変厳しく、この尾根歩きは初級者には命取りになるほどです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★男性がアナの空いた1cmほどの物体をつかみ、短い棒に差し込もうとしている。つかむのは自分の手ではない。数メートル先にある詩作段階のロボットアームだ。男性は拡大された立体画面を3D眼鏡で見ながら手元のレバーでアームをミリ単位で動かす。まさに『神の手』である。医療現場に広がる手術支援ロボット。手術の精度を高め、患者の痛みの軽減や合併症のリスクを下げる。

東京工業大学発ベンチャーの『リバーフィールド』のロボットアームはモーターではなく空気圧を使う。『押した』『引っ張った』という感覚を操作レバーに再現する。市場を独占する海外製は1台数億円だが、国産技術で汎用の部品を使い価格を下げる計画だ。原口大輔社長は『手術ロボットの裾野を広げる』と自信を見せる。

未来を象徴する技術の一つがホウ素中性子捕捉療法BNCT。次世代の放射線治療で核反応を利用してガン細胞を破壊する。この治療を受けた男性(56)は、6年前職場で倒れ、脳腫瘍の一種、『膠芽腫コウガシュ』と判明。平均生存期間は1年だった。担当医が勧めたのがBNCT。京都大原子炉実験所で臨床研究に参加した。1回で仕事に復帰。12歳だった長女の成人姿は見られないと覚悟していたが、『最先端技術の奇跡』と希望をつなぐ。


BNCTは国立がん研究センターなど複数の施設で整備が進んでいるが、問題は費用だ。1回の治療費用は300万円超になる見込み。保険適用となれば患者の負担は抑えられるが、国の借金を増やす恐れがある。国際医療福祉大学の池田俊也教授(54)は『技術革新は医療費の押し上げ要因に成っているのは事実』と指摘する。また順天堂医院の天野篤院長(61)は『世界のトップレベルの医療を全て提供すれば、日本の医療保険制度はもたない』と警鐘を鳴らす。

命を救える最先端の治療は誰でも受けたい。一方で技術革新のためのコストは上昇しており、その費用を国民皆保険制度で賄えなくなっている。支え手が減る国難を前に、給付を増やすだけの全世代型の社会保障を実現するのは『神の手』でも不可能だ。命を守るため何を残すのか。将来世代への借金という形で答えを先送りせず、負担と給付の現実にメスを入れる覚悟が政治家、国民に問われている。


★<変貌するGE>発明王エジソンが創設した『エジソン・ジェネラル・エレクトニクス社』は、エジソンの発明家らしい独裁偏見を嫌われ、この会社から追い出され、会社名は『ジェネラル・エレクトロニクスGE』と改め、以来電機業界に君臨してきた。が、弱電から重電、医療へと業態を変える中、金融が稼ぎ頭になってきたものの、この金融部門がここにきて大幅な損失を出してきた。

過去に手掛けた金融事業で損失が膨らみ、17年10~12月期に1兆円の赤字に転落。18年1~3月期も住宅ローン事業での追加損失により赤字決算となった。フラナリーCEOは、業績立て直しに向け、18年度中に2兆2千億円規模の事業売却を表明。電力、航空機エンジン、医療機器の3事業を中核と位置づけ、その他の事業は大幅に整理・縮小する方針を打ち出した。その一環として、産業用ガスエンジン事業を投資会社に、3,500億円で売却する。


1980年から20年に渡ってGEを率いたジャック・ウェルチは『選択と集中』を掲げて、金融やメディアに事業領域を広げた。だが、その後の金融危機で経営環境が悪化。金融事業からは撤退したものの、未だに関連損失が続き経営の重荷になっている。

GEは25日を最後に、100年以上続けたダウ工業株30種平均の銘柄から外れた。業績悪化により株価は1年前の半分に下落。時価総額では12兆円と競合する独シーメンス10兆円に迫られている。時代は変わるなあ、エジソンも墓の下で涙しているかも、な。東芝の凋落とGEの凋落が期を一にしていることは、時代の巡り合わせだろうか。


★<日本製鉄誕生>新日鉄住金は、26日開いた株主総会で『社名変更』を賛成多数で決議し、新しく『日本製鉄』となった。日本製鉄は、戦前の日本製鐵に里帰りした感じも受けるが、鉄鋼市場が世界的規模で厳しくなっている今、日本を代表する製鉄会社としての立場を鮮明にする。元住金の従業員からは寂しさを感じるとの声もあるが、これも時代の流れだな。


★<W杯、川島の交代は必然>28日のポーランド戦を控える、W杯の日本代表。1戦、2戦と、ミスを連発したGK川島の交代を求めるメディアからの攻撃が強くなっている。特にセネガル戦での、1点目の失点は、川島らしからぬプレー。原口のクリアミスがあったと言えども、あの姿勢、低いボール位置でパンチングはないだろうに。メディアからは中村の声が強いが、拙者は東口を推すね。

が、西野監督は、川島を使い続けた。結果、日本はポーランドに0-1で敗れた。セネガルがコロンビアに敗れたため、H組で勝点4で並んだ。西野監督は、セネガル戦を横目で見ながら、後半15分を負けていながら、長谷部を投入し、攻撃を止めるよう指示。後方でボールを回し続け、時間を稼いだ。負けている状況で失点のリスクだけを押さえ、またイエローのリスクも抑え、H組2位をかちとった。イエローの差で順位が決まったのはW杯初。


勝点、年失点差、総得点でセネガルと並んだ状態で、最後は警告数による『フェアプレーポイント=反則ポイントの低い方が勝ち』に委ねられた結果。セネガルの6に対して、日本は4。仮にセネガルの残り時間でコロンビアに対し得点を挙げれば、日本敗退の紙一重の作戦。西野監督は勝ち上がるための作戦、W杯ではこういう選択もある、と不本意ではあったと述べている。

トーナメント戦は、7月2日、27時、G組トップのベルギーとの対戦になる。ベルギーは熟達した選手の集まる集団。西野ジャパンの真価の問われる試合になる。ガンバレ、西野ジャパン!


★<米デジタルジャーナリズム>アメリカの新聞社を始めとするこれからのメディア企業は、最大効率を高め、何かの分野、または特定の地域に集中し、一般の読者とも協力しあっていかなくてはならない。企業を維持していくため、規模は出来る限り小さくする必要がある。デジタル時代には、印刷物の時代に比べて売上の絶対額が減るので、その少ない売上からいかに多くの利益を得るかが課題になるわけだ。デジタル時代に売上が減ってしまうことは、反面、今までのやり方に固執してはいけない。価値観を根底から覆し、何もかもゼロから作り直す覚悟が必要である。

まず、無駄は徹底して排除する。グーグルニュースにアクセスしてみてほしい。そこで今、注目を浴びているニュースをざっと見てみるがいい。その時点ですでに冗長性は見つかるはずだ。同じようなことがいくつもの記事で重複して伝えられている。なんとドイツがW杯に優勝したことを伝える記事が1日だけで、7,301件もある。つまり、リソースが縮小していると言うのに、そのリソースをこれだけ無駄遣いしていると言うことだ。


もし、こうした何百、何千もの重複記事が、そのテーマに関して最も深い専門知識のある企業によって書かれた、二つ、三つに絞られていたとしたら、労力も費用も節約出来るし、読者にとっても便利だろう。他の企業は、その二つ、三つの記事へのリンクを貼ればそれで済む。かつては、読者の数が重要だったが、今後は、記事の質を高め、一人ひとりをどれだけ熱心な読者にするか、個々の読者との関係をどれだけ深めるかが大切になる。(参考:ジェフ・ジャービス著『デジタルジャーナリズムは稼げるか』)


★<ドイツ、韓国に敗れる>まさかのW杯、前回覇者のドイツが韓国に敗れるとは。まさか、まさか、の一次リーグ敗退である。ドイツ国民もまさかと、夢の中の心境であろう。試合は7割ドイツが押していたが、ゴールを割れない。韓国はもう先守カウンタースタイル。最後はGKも出て戦ったドイツは、韓国から無人のゴールに蹴り込まれた。

前回優勝国が1次リーグで敗退するのは、1998年フランス大会で現行の方式になって以降では、2002年日韓大会のフランス、10年南アフリカ大会のイタリア、14年ブラジル大会のスペイン、そして、今大会のドイツと3大会連続4度目。まあ、こんな不思議な記録が続くマジックは、どこかのサッカーの神様がいたずらしているのだろうかね。


★<旅行サイト・フォートラベル>『フォートラベル』なる、旅行サイトがある。結構面白く、旅行記があり、特にビジネスクラスを使ったり、マイレージを使い香港経由でロスに行ったりと、またファーストクラスを使ったりと、変わった旅行記を画像中心にアップしている。一番面白かったのは、ドバイへ3日滞在し、ドバイをとことん楽しんだオフィスガール2人の旅であった。ドバイも超近代化の街にあり、それは楽しみ方次第ではディズニーよりも面白いらしい。

ふと、私もここにアップしてみたくなった。それほどの旅行経験はないが、数年前、スペインの『サンチャゴ巡礼』を核に、欧州80日間一人旅をした経験がある。そのサンチャゴ巡礼は画像もたくさんとっており、ファンの期待に添えるのではないか、と。なんと、アップ後1日しないうちに、300アクセスがあり、いいねマークも30にも達した。これほど刺激的なことはない、と実感。面白い。興味があれば、以下をどうぞ。  
https://4travel.jp/travelogue/11373039?lid=notice_vote_travelog


★<カープ19歳高橋昴也初勝利>昨夜カープは、巨人との3連戦最終戦。2点先行されたものの、5回、菊池のソロ、さらに2死1、2塁で野間が3ランを打ち、菅野を攻略して逆転。7回以降は勝利の方程式で巨人打線を封じた。9回最後に立った阿部を、中崎は三振にとって、高橋に白星をプレゼントした。気持ちがいいですねえ、19歳、2年目の初勝利。昨夜は眠れなかっただろうな。拙者も興奮した、菅野をコテンパにしたことに。

今季初の6連勝とリーグ最速40勝に貢献。初めて立った殊勲の檀上で「いろんな方に感謝したいです」とかみしめた。『まだ1勝。これを継続していかないと』。独走の赤ヘルに頼もしい19歳が加わった。

高橋昴也:埼玉県久喜市出身。小学校3年より野球を始め、花咲徳栄高校では1年からベンチ入り。2年秋の埼玉県大会の3回線で、1試合19奪三振を、3年夏の埼玉県大会では6試合で52奪三振を記録した。日刊スポーツは、寺島成輝、藤平尚真とあわせ『高校ビッグ3』と報じた。2016年ドラフトでカープから2位指名を受けて入団。やっと現れたかな、マエケンの後釜が。嬉しいねえ。これでカープは交流戦後、負けなしの6連勝で首位をキープ。3連覇に向けまっしぐらである。

巨人専門紙の『読売新聞』は、この試合の記事の見出しを、『菅野でも勝てない』『制球欠き 5回4失点』と書いた。

『砂上の安心網Ⅱ―介護者がいなくなるのに、ロボットの導入は進まない』

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★今日の画像は、ポーランドに敗戦するも『決勝トーナメント出場を決めた西野ジャパン』落札価格が50億円と予想される『1962年製、フェラーリ250 GTO』、新聞社が銃撃に逢い5人死亡の事故が起こったアメリカメリーランド州アナポリス。そして新潟県の名峰『地神山1,849m』です。花も見事、景色も見事な山ですねえ。

銃規制が進まないアメリカ社会は、このような乱射事件がまさに毎月あちこちで続く。これでも銃保持に固執するアメリカ人。やっぱり日本人とは犯罪に対する感覚差が大きい。とんでもない大事件が起きても変わらないアメリカ。子供達がかわいそうだね。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★愛知県小牧市の住友理工ショールーム。愛らしいクマ型ロボットが鎮座している。同社と理化学研究所の共同開発品で名前は『ロペア』。介護施設の部屋を自分で移動し高齢者をベッドから椅子に移乗する―。2007年、そんな夢を託して開発が始まった。10年後の今、残念ながら夢のロボットは介護現場にはいない。現時点での最先端は、歩行器やセンサーなど移動、見守りといった機能別に高齢者を支える広義の『介護ロボット』だ。

『50%ですか。もうすぐトイレにお連れします』。東京都練馬区の優良老人ホーム『ラヴィーレ鷺ノ宮』。介護福祉士の白石陽子さんが入院者の96歳の女性にささやく。『50%』は膀胱内の尿の割合。下腹部に付けたセンサーが排尿を予測する。1日30回もトイレに行き、尿が出ない『不発』も頻繁だった女性。今は10回程度に減っている。

ロボットの導入が進めば職員の負担は減る。市場規模は20年に500億円、30年には2,600億円に伸びると国は試算し、導入の補助金を出してきた。それでも乗り気な業者は一部。介護労働センターの調査では8割弱の事業所が未導入だ。なぜか。一つはお金だ。同じ調査では『予算がない』と6割が答えた。介護業界は中小業者が9割とされる。『効果が不明なのに投資する余裕はない』と本音が。冒頭のロペアも導入すれば初期は1台数千万円かかるとされ、製品化に至らなかった。


もう一つは事業所に課せられた厳格な『配置基準』だ。特別養護老人ホームなどは高齢者3人に1人の介護職員が必要。ロボット導入でも人件費が減らせなければメリットは薄い。国は次の一手を打つ。次期介護報酬改定で介護ロボットについて、介護報酬や人員基準の見直しなど制度上で対応すると閣議決定した。

とは言え、議論は膠着状態だ。その後社会保険審議会は、『配置人員の削減は困難』と。ロボットと介護保険を絡ませることに慎重論が噴出した。日本医師会では『有効性や安全性の裏付けがない中、介護保険を適用すべきでない』と。

入り乱れる議論を横目に担い手は減る。25年度、介護職員は38万人が不足。介護福祉士養成校の17年度の定員充足率は46%で前年度より800人減った。高齢者の方が危機を理解している。『人間の方がいいが、誰もいなくなったら生きるためにロボットは必要』。都内の介護施設に通う女性(86)はつぶやく。普及が遅れた先に待つのは、高齢者を支えるヒトはおろか、ロボットすらいない未来かも知れない。


★<フェラーリ、250 GTO、落札50億円の予想>1963年製『フェラーリ250 GTO』が77億円という高額で個人間取引されたと言うニュースが世界を駆け抜けたが、同じモデルが近々オークションに登場する。8月末カリフォルニア州モントレーで開催する『RMササビーズのオークション』には、1962年製の250 GTOが出品される予定で、予想落札価格は史上最高の50億円を超えるとされている。1962年から1964年の間に製造されたオリジナルの250 GTOは、全39台がどれも現存しており、その全てに途轍もない値が付けられている。アメリカのマニアらしい、まさに途轍もない価格ではあるなあ。


★<阿刀田高>若い日の読書について語ろう。落語全集から始まり、銭形平次捕物控、佐々木邦のユーモア小説、江戸川乱歩のミステリー、芥川龍之介・・・、とにかく自分にとって面白いものだけを読んだ。一時は化学者を志望していたので、気ままな読書でよかろう、と思っていたのかも知れない。少し恥ずかしいことなのだが、父の蔵書の奥に、押し入れに隠されて『世界裸体美術全集』全6巻があった。カラー写真もあって美女の裸体が散っている。少年は淫らな心でこれを眺めた。

詳しくは後で知ったことだが、ゴヤの『マヤ』、レンブラントの『ダナエ』、リューベンスの『鉄鎖のアオドロメード姫』などなど、ドキドキしてしまう。解説文は古い漢字表記で、希臘ギリシャだの羅馬ローマだの、と難しいが、ルビがそえてあるからなんとか理解した。かくてよほどこの画集を開いたせいか、ギリシャ・ローマ神話に興味を覚え、断片的にいろいろな知識を得てしまった。画像は少しぼやけているし、もともと扇情的なものではない。―これでよく興奮したなあ―、とほほえましい。

更に言えば、長い、長い年月を隔てて古い愛読書に再会すると、内容だけではなく、そのころの自分が、自分を取り囲む状況が鮮明に甦ってくる。そっと上がった階段、畳に映える窓の斜光、母の呼ぶ声、遠くの山並み、遠い日々をもう一度見ているみたいだ。

幼い頃、ギリシャ、ローマの神話に親しんだおかげで、『ギリシャ神話を知ってますか』を書くことになるのは、図書館の司士を辞し、執筆家としてよちよち歩きのころであった。(参考:日経新聞『私の履歴書』)


★<広島叡智学園>広島県は、瀬戸内・大崎上島に2019年春、全寮制の中高一貫校『叡智学園』。中学生から海外の大学進学に備えた『国際バカロレアIB』の中学生向け教育プログラムを展開する。そして、スイスの『国際バカロレア機構』からの認定を目指す。

現在は、最初のステップである『関心校』の段階だ。教員らが、研修を受けるなどして『候補校』、『認定校』へとコマを進め、21年度中に認定校を目指す。この説明会が先般広島国際会議場で開かれた。参加者数は1,064人もの多くの人が参加した。

19年春入学の1期生は、高校1年生の冬に当たる22年の終わり頃から、国語の時間以外は、全て英語での授業が始まる。説明会では小学生からの質問があった。『海外とのオンラインをつないだ授業とはどんなものか』との質問に対して、林校長は『社会問題を生徒が話し合い、課題解決に取り組むプログラムを考えている』と答えた。『休日の過ごし方は』との質問には、『ゆっくりと自分を振り返る時間に』と回答した。


いよいよ、日本の学校も、スイスやフランス、アメリカ並みの新しい形のものが出現しつつあるなあ。しっかり勉強して、国際人として活躍することを期待するねえ。今や、もう国内での仕事には限界があるから。

因みに、中学校クラスで、授業料は無料、教材費など1万円、寮費4万円、計5万円。高校クラスは授業料が9.900円増えるだけで後は同じ。海外研修費の積立金、制服代、タブレット端末などは別途かかるから、まあそれなりの費用がかかると言う訳だね。子弟への教育投資は安くはないが、県立だからこの程度で済むということでもあろう。


★<自動車教習所、ドローンも教える>福島県白河市の自動車教習所。教習所の近くに古びた倉庫のような建物が。中は、なんとドローンの教習所だと。4日間コースで、実技、座学を学び、技能証明書が授与される。少子化の影響で、自動車教習所の生徒は往時の6割。経営的に厳しくなるばかりの中、ドローン教習所で経営の間口を広げる。教習所では『ドローンも自動車も安全運転』をモットーにしているそうだ。


★<川渕相談役、西野監督を絶賛>日本サッカー協会相談役の川渕さん(81)が、自身のツイッターで、日本が後半に時間稼ぎのためボール回しを指示した西野監督について『本当に腹が座っている』『名監督誕生!』と絶賛した。

この試合で西野監督は、後半29分にコロンビアが先制した情報が入ると、ビハインドの状況にも拘わらず、長谷部を呼び、指示を送った。37分にピッチに入った長谷部は大声で他会場の状況を伝え、ボール回しを先導。あからかさまな時間稼ぎに大ブーイングを浴びたが、0-1のまま試合を終わらせた。これには賛否両論がかしましく。


川渕さんは『残り10分以上ある時点でボール回しをし始めた時頭に来た。コロンビアがリードしているとは言えセネガルが1点取ったら終わり。自力で勝ち取れよ!と』と最初は怒りを感じていたと言うが、『しかし監督は日本が1点食らうと全てが終わる。ボール回しで時間を空費してコロンビアの勝利を信じた方がトーナメント進出の確率が高いと!名監督誕生!』と西野監督の意図を理解した上で、称賛した。

『1点差で負けても決勝トーナメントに進出する可能性が高いと判断したこの作戦がピタリ的中した。残り5分位ならいざしらず、10分以上ある中で。しかしこれが裏目に出たら西野監督は一生批判を浴びることになる。その覚悟を持っての決断は誰にでも出来るものではない。西野監督は本当に腹が座っている』と賛辞を送った。さもありなん、だな。


★<猟犬プロットハウンド>岡山県北で猟師として主にイノシシ、シカを狩猟している猟師さん。つれている猟犬は、ポインター似の『プロットハウンド』。なんと犬のお代、100万円とか。

『プロットハウンド』を調べてみると、面白い犬の歴史が分かった。『ハウンド・グループ』と呼ばれる犬種は、猟犬として活躍した犬種であり、特に大型犬種を指すものではない。例えばダックスフンドも狩猟犬であるハウンド・グループだ。視覚に優れており、視覚狩猟犬とも言われる。一方でフォックスハウンドのような犬種は、嗅覚に優れた嗅覚狩猟犬としてガッシリした体格を備え、セントハウンド種と呼ばれている。プロットハウンドは、そんな中でセントハウンドの犬種を掛け合わせて作られた品種であるそうだ。


歴史も1750年代まで遡るので、ハウンド系でもかなり古い頃の原種が元になっている。名前の由来ともなっている、ドイツ人『ヨハネス・プロット』がアメリカに移住する際に連れて来たイノシシ狩り用のセントハウンド種が、その起源と言われている。元になったセントハウンド種の純血を保ちながら、木登りも出来るような体格と運動神経を持たせ、ツリーイング・ドッグとして活躍していた。

プロットの死後、レパード・スポット・ベアドッグと呼ばれた、ヒョウ柄のような斑点模様の雌犬を飼っていた飼い主が、この犬を借りて繁殖させることに成功した。この2つの犬の混血種をプロットの息子が、借りた犬のお礼として受け取り、1990年代に近所の猟犬研究家が、プレヴィンズハウンド系の1種と交配させたことで、現在のプロットハウンドになったと言われる。犬も様々なんだねえ。しかしイノシシ狩り専用の犬種とはまた驚いたなあ。


★<人気上昇・五平餅>伊吹山山頂にある観光施設『スカイテラス』で、岐阜県などの郷土料理『五平餅』が人気になっている。4~5月の売上は計560本で前年の3割増だと。NHKの朝ドラ『半分、青い。』で五平餅が紹介されたことが要因と見られ、『それまで五平餅を知らなかった人達が買い求めている』と言う。五平餅は主に中部地方の山間部に伝わる郷土料理。楕円形にしたうるち米を串刺しにし、しょうゆやみそベースのタレで焼いた香ばしさが特徴。拙者も昨年、木曽駒ヶ岳に登る時、中央高速の恵那峡ICで、この五平餅を見た、が食するほどの意欲は湧かなかった。しかし、テレビで紹介されると言うことは、即需要に結びつくんだねえ。凄い!


★<二階堂アナクロ発言>『戦中、戦後の食うや食わずの時代も、子供を産んだら大変だから産まないようにしようと言った人はいない。この頃、子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えている人がいる』。自民党、二階堂幹事長の発言だ。このアナクロリズムな、時代錯誤を通り越して、個人の尊厳にまで手を突っ込む二階堂発言は断じて許せない。海外でも不謹慎との批判が高まっている。大日本帝国が、国民を戦役に使うため『産めよ増やせよ』と多産を奨励した戦前の時代を想起する。自民党とは、一体何だ。平成の世に明治、大正、昭和の軍国主義を持ち込むのか。

自民党のやって来た『少子化対策』が何ら実をむすばず、2017年は史上最低の出生率を記録したのを見て、政府・自民党の責任を個人に押し付けるまさに『恐ろしき恐怖政治』だ。みんな、次の国政選挙には選挙に行こう。投票率80%を目指して。まったくくだらん二階堂だ。

『砂上の安心網Ⅲ―健康な企業ほど保険料負担が増す逆行性』 

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★今日の画像は、W杯敗退が決まり、ピッチでうなだれるメッシ、兵庫県香美町香住区の柴山港で『二重円筒ケーソン』を沖合に設置する日本最大級の起重機船『海翔』と、新潟県の飯豊連峰の名峰『頼母木山1,730m』の花たちです。ピンクの濃いユリはとっても可愛い『ヒメサユリ』。広島地方の『ササユリ』より一回り小柄です。こんなお花畑の山を歩いてみたいという気持が沸々と沸いてきました。いつかは、私も頼母木山へ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

『海翔』を所有する神戸の『寄神建設』では、『当社は、業界随一の吊能力を誇る起重機船「海翔」(4,100t吊)ほか各種作業船団を保有しており、新たな困難にチャレンジする社風を持っている』とした上で、『特に太陽光発電事業では寄神建設グループ としてメガソーラー施設「淡路貴船太陽光発電所」「日神加西太陽光発電所」を建設し、EPC業務(設計・調達・建設)にも取り組んでいる。また、海上を吹く風をエネルギー供給源に発電をする「洋上風力発電」の実用化に向け、我が社が培ってきた海洋技術力を余すところなく発揮し、社会へ貢献する企業を目指してる』と胸を張る。そう言えば、この洋上建設のルポがNスペで放映された記憶があるなあ。ガンバレ、寄神建設!


★★★『花王』が売上高や自己資本利益率など、2030年の目標に向けて地道に進めている施策がある。社員、家族の健康づくりだ。社員一人ひとりが能力をフルに発揮できる『健康経営』が、企業の教師走力を左右する日がやってくる。社員食堂のメニュー、カロリーにも目を配る。

東京急行電鉄が新設したのは、『最高健康責任者CHO』。就任した巴副社長は『年3回の職場ウォーキング大会や、がん検診などを始めた』と言う。

理念が先行しがちな健康経営も、未来ではITや設備投資を伴うまでに深化する。すでに伊藤忠商事は生活習慣病予防軍の若手社員向けにウエラブル端末などを使って特別プログラムを展開。食生活に配慮した独身寮の新設にも乗り出した。

こうした変化を真っ先にかぎ取ったには金融市場だ。コモンズ投信の井伊社長は『30年先までの投資を見据えると、従業員を大切にする企業ほど外部環境の変化に順応し、成長に結びつきやすい』と話す。経済産業省と東京証券取引所が、健康経営に意欲的として公表したのは花王や伊藤忠のほか、デンソー、東京ガス、日本航空など24社。岡三証券によると、24社の株価は過去10年で年率換算にして8.7%上昇。市場平均を7ポイント上回る。


カルビーの松本元CEOは、『健康経営は労働生産性を高めるための投資。コストではない』と話す。ただ、いくら企業が社員や家族の病気予防につなげようとしても、国全体の医療費から見れば焼け石に水だ。公的な医療保険で賄う42兆円の医療費のうち、大企業の社員、家族らが加入する企業健保の医療費は5兆円に満たない。これに対し75歳以上の後期高齢者分は15兆円にも達する。

企業健保は後期高齢者などの赤字分を埋めるため多額の拠出金を求められ、財政が悪化している。加入者より、他の高齢者の医療に使う分の方が大きい健保は4分の1。段階世代が75歳を迎える25年には、この比率が6割を超える。健康経営で稼ぐ力が高まった企業ほど負担が増すジレンマが潜む。

『大企業は強いから負担させよう、弱い中小企業は守ろうという政策は、かえって企業の生産性を落とす』という指摘もある。国は自治体が高齢者医療などを抜本的に見直さなければ、健康経営が広がっても不公平な負担と『底が抜けたバケツ財政』は続く。日本の大きな病根の筆頭でもある。


★<米デジタルジャーナリズムぁ篏祥莊燭離瓮妊アにとって何より驚異なのは、ソフトウエアによる自動広告の台頭だろう。ユーザーごとに自動的に適切な広告を選び、表示させる。この種の広告には、AIシステムが利用される。個々人に最適な広告効果が見込める広告をチョイスする。

以前であれば、広告主は自分達の商品やサービスの広告をどの記事の側に載せればいいのか考える必要があった。靴の広告であればファッション関連記事、ホテルの広告であれば旅関連のそばがいいだろう、などと考えたのだ。ところが、ソフトウエアによる自動広告では、そのユーザーがどのサイトを見ているかに関係なく、特定の商品の広告が表示される。

同様に、メディア企業も自ら視聴者や読者についての情報を多く集め、彼らについて深く知るべきだ。個々についての情報を多く集め、かつてのように単に、コンテンツやコンテキスト、広告を掲載する場を提供するよりも高い価値を持つことが出来る。コンテンツを提供するのは過去には特権だったが、今ではそうではない。今、特権を得ようとすれば、顧客との関係により緊密な関係を築かなければならないのだ。そのポイントを忘れたメディアは、業界から駆逐されるだけなのだ。(参考:ジェフ・ジャービス著『デジタルジャーナリズムは稼げるか』)


★<外国人単純労働者受け入れに舵>政府は外国人単純労働者の受け入れに舵を切った。2019年4月に、建設や介護など5分野で最長5年の就労を認める在留資格を新設する。これまで安倍政権は外国人の単純労働を原則認めず、かたくなに『岩盤』を規制してきた。なぜ穴を開けたのか。首相官邸は政権支持層の変化を感じ取ったようだ。阿倍首相が単純労働の新資格の設置を表明したのは6月5日の経済財政諮問会議。出席した榊原前経団連会長は『経済界として歓迎し感謝する』と首相に伝えた。

阿倍首相は『ベトナムの国家主席が群馬県で働くベトナム人に話を聞くと、日本人と同じ給与をもらっていたと驚いていた。「日本は素晴らしい」とも言っていた』と応じた。これまで首相は『移民政策』は取らない、とかたくなに岩盤規制していた。背景にあるのは、首相の支持基盤である保守層の声がある。治安悪化や日本人の雇用確保を理由に、保守層には外国人労働者の増加に慎重論が多いと言われてきた。


ところが昨年秋、政権が動き始める。『介護施設をオープンしても介護士不足で使えない。どうにかしてほしい』。官邸で内政を取り仕切る菅官房長官に民間からこんな声が寄せられた。菅さんが事務方に調べさせると、当時開設した全国の介護施設の2割は職員が定員割れ。厚労省に調査させると『25年度末には介護分野だけで55万人の人材不足になる』と試算してきた。さらに他業界にも調査を広げると、建設、農業、宿泊、造船を加えた5分野では、将来的に労働力不足を解消するメドが立たないことが判明した。菅さんは一連の調査を手に『総理、やりましょう』と首相n直接、掛け合った。

周囲が首相の変化を感じ取ったのは、2月、経済財政諮問会議に関して首相執務室で相談した時。首相は単純労働者について『仕方ないよねえ』と漏らした。居合わせた官僚達は『これは変わる』と感じた。与党・自民党も足並みを揃えた。党には日本フードサービス協会や、日本旅館協会など業界団体から外国人受け入れ拡大の陳情が集まっていた。自民党の保守支持層には農業や建設、中小企業が多い。いずれも人手不足が深刻だ。


菅さんは、周囲に『コンビニも外国人なしでは成り立たない。外国人が国を選ぶ時代だ』と話す。今の政権が支持を集める最大の要因は『アベノミクス』だ。9月の自民党総裁選が近づき、新たな成長策が必要だった。岩盤規制の本丸にようやく挑む。

この『外国人単純労働者受け入れ』がかくもあっさりと舵を切り替えさえさせたのは、極端な人手不足であろう。人手不足倒産がぼちぼち出始めている。しかも、今後若年労働者が増えることは絶対にないという現実が、『治安悪化』や『社会基盤の崩壊』などの反対諸説を押し切った感じである。工場が海外に出ることは出来ても、介護施設は海外に移転できないという絶対的条件が、この門戸開放に繋がったのだろう。ちょっと遅い気もするが、『実習生制度』という生煮えの状態でお茶を濁してきた、厚労相、外務相の岩盤はいとも簡単に崩れ去ったのは大変いいことだ。


★<津川雅彦、来世も雪路とは、勘弁して>新聞記者になりたくて、早大に進学するため早稲田付属の高等学院に入ったが、高校2年の時、日活から『狂った果実』にでないかという話が来た。僕は断ったんだけど、兄貴(長門裕之)に説得された。兄の説得で、これ一本のつもりで引き受けた。ところが映画は大ヒット。一本だけで辞める約束も、新聞記者になりたいとの志も、すべて吹っ飛んだ。

大根役者の弟・私にとって、兄の存在は偉大だった。しかし、真似のしようがない兄の個性ある役者ぶりがあったからこそ、僕も自分のやり方を探し続けることが出来た。『デヴィ夫人』との結婚の噂話が流され、僕は女性誌で『嫌いな役者日本一』にランクされた。だが、この出来事で、朝日放送のプロヂューサーが『そんなに憎まれているんなら敵役をやれ』と。必殺仕掛人で敵役をやり、これが評判になった。毎回、印象に残る面白い殺され方を必死で考えた。


(今年4月に妻朝丘雪路・雪江を亡くした)雪江はワガママで厄介者だったが、根っこがかわいい女だった。45年暮らせたことに感謝あるのみ。もし生まれ変わってもまた雪江と結婚したいかと言われると、それは勘弁してもらいたい。折角なら、新しい相手にしたいよね、ハハハ。

『砂上の安心網Ⅳ―フリーランスが増え、年金は崩壊するか』 

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★今日の画像は、世界遺産に決まった長崎と天草地方の『潜伏キリシタンの一つ大浦天主堂』、ペレ以来60年ぶりに1試合複数得点を挙げたフランス『エムバペ』。そして大阪『舞洲のユリ園此
です。本当に、舞洲のスカシユリ、見事という外ありません。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★『年金には期待していません』。企業に所属しないフリーランスのITエンジニアとして働く斎藤真二郎さん(40)。『老後に不安はありませんか』。取材班の問いかけにきっぱりと答えた。国民年金のみを納付する斎藤さんが老後に受け取る年金は月7万円程度。生活に十分な額とは言えないが、気にしない。ITエンジニアとしての腕を磨きながら、生涯働き続けるライフプランを描く。

何歳になっても学び、働くことを続ける社会に―。ロンドン・ビジネススクールのグラットン教授が提唱した『人生100年時代』。20年後には、日本人の3人に1人を70歳以上が占める。生涯現役で働けるフリーランスは究極の自助であり、人生100年時代を生き抜く答の一つだ。

フリーランスとして働く人の数は推定1,100万人を超え、いずれ労働人口の半分を占めるとの見方もある。上場企業で役員を務めた経験を持つ有賀貞一さん(70)は10社近い企業の経営に携わり、経営相談で収入も得る。同僚の多くが年金生活に入ったと言うが、『90歳になっても働き続けたい』。稼いだお金は健康管理などの自己投資に回す。シニアだけでなく、主婦などの現役世代も私生活と両立しながらフリーランスとして働くことで人材の流動化が高まり、日本経済を力強くする。


平均寿命が男性で60歳代半ばだった1960年に確立された現行の年金制度。念頭にした働き方は会社員と自営業者の二つだけだった。平均寿命が80歳を超え、働き方も多様化していく日本の姿に年金は向き合えているのだろうか。

ヤフーに勤めながら、週末は副業のウェブデザイナーとして働く岡直哉さん(28)。年収は専業の時よりも3割増えた。厚生年金と確定拠出年金で老後に備え、一生働き続けるつもりだが『老後は不安』と漏らす。政府も2年前に多様な働き方に対応した総合的な個人・企業年金の議論を始めたが、現在検討が進んだ形跡はない。各省庁の防衛本能が制度改革を進めづらくしている。

『高齢化社会のリスクを個人だけが負う』。ニッセイ基礎研究所の金明中さんは警鐘を鳴らす。支え手である現役世代は減り、長くなる老後を年金が支えることとは難しくなる。多様な働き方を選ぶ個人が増えていく中、年金は頼れる制度として残るのか、五里霧中な状態にある。困ったものだ。


★<熊野・荻野鉄工の躍進>自動車の金属部品を製造する、広島県安芸郡熊野町にある『荻野鉄工』。従業員500人。オートマチック車の変速機に回転を伝えるタービンシャフトなどマツダ向けが多い。素材の加工から手掛ける一貫生産が強みで、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど他メーカーへの供給も増えている。韓国の現代自動車には、エンジンに燃料を噴射するポンプ部品を供給する。荻野社長は『品質の良さを評価してもらえた結果』と胸を張る。

この部品の素材は高価で加工が難しいステンレス。広島アルミニウム工業を通じて取引していた別の部品の仕上がりから技術力を買われた。品質を支えるのは、金属の熱処理を含めて自社で手掛ける生産体制だ。専門業者に任せる社もある中、30年前から取り組み、技術を高めて来た。一部の設備は自社で作り、機械の導入を徹底して自動化を進めている。

製品の幅も広がる。4輪駆動車の前後の車輪に動力を伝える部品を来年にも作り始める。マツダの次世代車向けで、今月東広島市に新工場を着工した。一方で、取引先の業績に影響を受けにくい態勢を整えることも重要だ。事業の新たな柱にしようと、15年前から自社製品の開発に注力。ロボット部品の分野への進出を探っている。『価値の高い独自製品を持つことで、生産量や価格を自分達で決められるようになる』と荻野社長。自立したメーカーとしての将来を見据える。


私が知っている『荻野工業』は、従業員150人程度の会社だった。もう30年以上も前になるが。よくここまで成長したもんだと感心する。文中に出て来る『広島アルミニウム工業』は、海外にも進出し、連結従業員は5千人にもなる隠れた大企業だ。ただ、マツダへの依存率が高いため、株式の上場は行っていない。成長する、広島の自動車部品メーカーの象徴は東広島の『ダイキョーニシカワ』であろう。どん底時代から這い上がり、トヨタ自動車、ダイハツ工業との取引を拡大し、マツダ依存率が70%を割った結果、東証一部に株式を上場した。艱難辛苦を乗り越え、ここまで成長した『ダイキョーニシカワ』は、広島の自動車部品メーカーの中での誉れとも言える成長企業ではある。

企業の地域貢献は何か、と聞く人達は異口同音に、文化的事業とか寄付行為だとか、美術館、音楽支援などと宣うが、私は『企業の一番の地元貢献は、雇用確保』であると考えている。雇用のなきところ、社会は成り立たない。北海道の夕張市を見れば歴然としている。その意味で、広島の自動車部品メーカー群は、立派に地元貢献をしていると言えるのである。


★<再犯者、凶悪犯罪者にはGPSを>無差別殺人、幼児殺害、性的犯罪など、犯罪がとても身近になってきている。そして犯人の再犯率も高く。一部の犯罪者にはGPSを付けさせ、監視できる態勢の確立議論も起こっている。

『地域全体で子供達を見守る態勢を』『被害者と遺族に手厚いサポートを』『前科者に偏見を持たず、社会が受け入れてサポートする体制を』。こうした聞き心地よい言葉の裏で、今日もどこかでまた、凶悪犯罪が繰り返されている。

『もうそろそろ、私達は新しい第一歩を進めるべきではないだろうか』。こう語るのは、神戸連続児童殺傷事件で酒鬼薔薇聖斗こと『少年A』に襲われた堀口めぐみさん(仮名 当時10歳)の父親(58)歳だ。1997年3月16日、友達との待ち合わせ場所に向かう途中だった小学3年生のめぐみさんは、前方から歩いてきた少年Aにすれ違いざまにナイフで腹部を刺された。

傷は深さ8cmに達し、胃を貫いて背中の大動脈の3分の2が切断された。刃先が数mmずれていたら命は助からなかった。小さな体に流れる血液量の半分を輸血し、2週間後にようやく退院したが、傷口はケロイド状態になり、その後も激しい痛みに襲われた。


事件から21年。娘の地獄のような苦しみを間近で見た父親が、昨今の凶悪事件に対する思いを口にする。『少年Aの事件以来、誰でもいいから殺したかった、という無差別殺人が頻繁に起きている。こうした事件が起きる度に、被害者や親族に対し、他人事とは思えない痛みを感じる』。現在は看護師として勤務するめぐみさんは、『目の前から若い男性がやってくると恐怖心に襲われ、身が竦んでしまう。殺人シーンがあるテレビドラマも見ることが出来なかった。ナイフを使うシーンは、今でも見られない』。

警察庁によれば、日本の犯罪の平均再犯率は40%超。凶悪犯罪が起きた後、犯人に対して『罪野の意識の芽生え』や『更正』を期待する声は多いが、現実はそれほど甘くない。父親は、『人権問題もあるから、前科者の情報を国民全体に開示するのは難しいかもしれない。でも、せめて警察や行政は危険人物の行動を監視出来る体制にあってほしい。再犯に次ぐ再犯をするような、尊法精神を欠いた人間に対しては、やはり地域住民でも情報を共有出来るよう法律を整える必要があると思う』と切実に訴える。

凶悪犯罪に詳しい大谷昭宏さんも、父親の言葉に同意する。『子供に対する性犯罪者に関しては、再犯率の高さも指摘されており、出所後の犯人にGPSを取り付ける議論を進めるべきだ。諸外国ではすでに適用されている国もあり、米国のテキサス州では、このまま刑務所にいるか、釈放する代わりにGPSを付けるか、自分の車に、性犯罪者です、との張り紙をするか、など様々な選択肢から選ばせている。犯罪者の人権は大切だが、無辜の子供達の人権と凶悪犯の人権を同等に考える必要はない』と断言する。


大谷さんの指摘する通り、米国、英国、フランスなどでは特定の犯罪者にGPSの取り付けを義務づけている。中でも特徴的なのは韓国だ。複数の性犯罪前科がある出所者にGPS機能のついた足輪を装着され、居住地から半径2kmの監視範囲の外に出たり、指定された制限区域に立ち入ると保護観察所に報告される制度が2008年にスタートした。現在は未成年者誘拐や殺人、強盗などの前科にまで適用範囲を拡大し、足輪を装着する期間も当初の最長5年から30年までに延長された。特筆すべきは再犯率の変化。制度実施前4.1%だった再犯率は、施行後1.7%にまで激減している。

韓国に追い抜かれているのは、スマホだけではないんだな。社会制度の変革の速さでも日本は負けている。世界各国で性犯罪から誘拐、殺人、強盗まで幅広く成果が出ているGPSだが、日本では『犯罪者の人権』を主な理由として議論が進まない。これでいいのか、日本国。阿倍首相はどう考える。


★<日本政府の無為無策、中国新たなガス田掘削施設建造>河野外相は、東シナ海の日中中間線付近のガス田共同開発を巡り、新たなガス田掘削施設の建造に向け、中国の掘削船を確認したとして中国側に厳重に抗議したことを明らかにした。日中両政府は2008年にガス田共同開発で合意したが、中国は日中中間線の中国側の海域にすでに16基ものガス田掘削施設を建造し、単独開発を進めている。

一体政府は何をしているんだろうか。厳重に抗議しても、すでに16基もつくっている施設に対抗する行動を何ら取っていないのだ。中間線から日本側に一本でも掘削施設を作ってみろ。口先だけで何も行動しない日本は、北朝鮮からもバカにさているだろう、安倍政権。バカさ加減がよく分かる。


★<そらやった、北朝鮮のウソつき外交>米NBCニュースは、複数の米政府当局者の話として、北朝鮮が過去数カ月間に国内の秘密基地で、核兵器に使用する核燃料を増産いていると米情報機関が分析していると報じた。12日の米朝首脳改題に向けた交渉中も燃料を増産していたと見られ、米当局者は『北朝鮮は米国を欺こうとしている』と警戒感を強めている。衣の下から鎧が見え始めて北朝鮮だ。トランプは騙されている。


★<ペレ以来60年ぶりの快挙、エムバペ>フランスの19歳FWエムバペが、アルゼンチン戦で2ゴールを決めた。10代では、ブラジルの王様『ペレ』以来60年ぶりの快挙。ペレは58年のスウェーデン大会に17歳で出場。準々決勝ウェールズ戦で1点、準決勝フランス戦でハットトリック、決勝のスウェーデン戦で2ゴール。全試合で計6ゴールを挙げ、初優勝の原動力となった。決勝トーナメントで10代の選手が複数ゴールを決めたのは、この大会のペレの決勝戦以来となる。エムバペには勝ち上がればあと3試合ある。あと2戦で複数ゴールを決めれば『ペレ超え』。新時代のスーパースピードスターが誕生する。

前回のW杯だったか、フランスの大統領か首相が、『我が国のチームは黒人チームだ』と言ってひんしゅくを買った。が、欧州チームを見ていると、本当に黒人選手が多い。フランスはアフリカに植民地を多く持っていた関係で、国民に黒人が多いからその理由は分かる。が、スイスやベルギー、ドイツなどアフリカと直接縁の薄そうな国にも黒人選手が多くみられる。中東の国々で、アフリカなどの有名選手を金銭授受で国籍を変えさせている事実はよく知られているが、ベルギーやスイス、ドイツまでそんなことをやっているんかねえ、不審だ。


★<稀勢の里、来場所またも休場か>左大胸の負傷などで場所連続休場から再起を目指す『横綱稀勢の里』が、名古屋市の二所ノ関一門の連合稽古に参加した。親入幕の琴恵光を3番稽古相手に指名して10番取った。10戦全勝ではあったが、体格差、馬力の差で圧倒しただけ。

解説者の舞の海は、『この時期に琴恵光をつかまえて、稽古するというのは本場所を見送るんじゃないか。出るなら、もう少し三役クラスの人とやって圧倒する内容じゃないと』と、名古屋場所は欠場が避けられない見解を示した。本人は稽古後、『うん、まあ』と取材にはほぼ答えず。午後、熱田神宮で奉納土俵入りを終えた後、報道陣から質問が飛んだが無言で車に乗り込んだ。


★<ベルギー戦、2-2、PK勝ち> 武田修宏(51)が、テレビ番組で西野ジャパンのベルギー戦を予想した。武田は、『普通に戦ったら、0-3で敗れるくらいの力の差はあると思う』と前置きした上で、『2-2 PK勝ち』と予想した。

その理由を『トーナメントっていうのは、僕もプロのヴェルディ時代に大学生に1回戦でまけちゃったこともある。リーグ戦とはまったく違う』と力説した。ベスト8に進出の夢を掲げた西野ジャパン、ガンバレ!


★<中国W杯賭博、社会問題化>サッカーW杯にからむ賭博が中国で問題になっている。電子マネーの普及で違法賭博サイトも登場。波乱続きの1次リーグで大損したり、払戻金が支払われなくなったりするケースが相次ぎ、当局は啓発に乗り出した。

中国では、政府公認のスポーツくじがある。くじの公式サイトによると、14日の開幕日前後の1週間のくじ全体の売上のうち、9割近くがW杯関連だと言う。さらに違法な賭博サイトも多い。店頭販売のスポーツくじよりオッズが高く、携帯電話の電子マネーで賭けられる。

しかし、今回のW杯は27日に韓国がドイツに2-0で勝つなど、大方の予想を覆す試合が多い。中国メディアによると、金をすって自殺を図ったり、借金を返せず疾走したり自宅を売ったりするケースが出ていると言う。違法サイトで高額の払戻金が支払われないトラブルも相次いでいる。

当局は啓発を強化。江蘇省の警察は、ドイツが初戦に敗れた翌18日、中国版ツイッター『微博ウェイホー』で、『ドイツサポーターの皆さん落ち着いて、飛び降り自殺しないで!』と呼びかけた。中国は賭博発展途上国なのかな。


★<W杯決勝トーナメント>いよいよ16チームによるW杯決勝トーナメントが始まった。第1試合、フランスとアルゼンチンは、一時アルゼンチンがリードいたがフランスが逆転勝利。ウルグアイとポルトガルはウルグアイが勝ち、スペイン―ロシア、クロアチア―デンマークはいずれも1-1の末PK。すごいのはロシアが勝ったこと。48年ぶりの8強だそうだ。これらの試合を見ていた、果たして日本は勝てるのか、と思うと、難しいなあと思う。よほどコンディションが良く、ストライカーが素晴らしいゴールをすれば別だが。『61位の日本だから、あらゆる策を駆使したい』と西野監督。はてさて、真夜中の試合、見る意欲はないが、録画だけはしておこう。

『学力格差を断つ―寺子屋スマホ』

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★今日の画像は、週刊文春主催の『好きな女性アナ』部門で、2位の有働由美子アナを押さえ5年連続首位を堅守した日本テレビの『水卜麻美アナ(31)』、富士山山開きに夜明け前『ヘッドライトで登人達の光跡』、W杯敗戦後『本田の胸に泣き崩れる乾』。そして、大阪『舞洲ユリ園察戞△垢しユリの美しさです。『水卜麻美アナ』、見たことないなあ。どんな番組に出ているのだろうか。身

★★★人生の転機は突然訪れた。石井貴基さん(33)は、そのシーンが脳裏に焼き付いて離れない。2011年のある日。ソニー生命の営業マンとして札幌市郊外の公営住宅を回った。そこで4歳の娘を持つシングルマザーと出会った。

月収12万円。生保に入る余裕はなさそうだが、ソニー生命の営業マンは顧客の生活設計に寄り添う『ライフプランナー』を標榜する。将来のこと、娘の趣味、今の仕事―。石井さんが食卓で話を聞いていると、母親が娘を見てつぶやいた。『この子がやりたいということは、何でもかなえてやりたいんです』。何気ない一言が石井さんの胸に突き刺さった。母親は娘によい教育を受けさせたい。でもその余裕はない。こみ上げてきたのが、今の教育に対する疑問だった。

ならば自分が教育を変えられないか。考え続けて出たアイディアがスマホを使う授業配信システムだった。しかも無料で。12年にスマホ学習塾の『葵』を創業し、『アオイゼミ』を始めた。『無料』のインパクトは大きく、アオイゼミの評判は口コミで瞬く間に広がった。授業は本社のスタジオで撮影し、ネットでライブ配信する。石井さんも社会科の講師を兼任。あとは大学生のアルバイトを雇った。

今では登録者数は30万人を超え、サイトの広告収入も増えた。オンデマンドの有料サービスも開始。講師陣も予備校から引き抜くなど拡充し、今後は塾などへの授業や教材の外販も検討する。『最近久し振りに泣いた』。石井さんがある生徒の母親から届いた手紙。『教育とは未来への希望であって欲しい』。自分が果たせなかった大学進学の夢を我が子に託す母親の思いが綴られていた。


教育をITで進化させる『エドテック』。成長の裏にあるのは技術革新だけではない。長く学校教育を補う役割を果たしてきた塾は、講師不足に悩む。授業時間以外の準備などが時給に反映されないことが問題視され『ブラックバイト』と叩かれる。

『その点、うちは自信がある』と言うのが、スマホ家庭教師、『マナボ』の三橋克仁社長(30)だ。マナボはスマホで生徒とチューターを結ぶサービスを展開する。生徒は問題集などで分からない問題があれば、写真を撮って投稿。すると3,000人いるチューターが先生役に立候補する。生徒はチューターの評価などから先生を指名する。最大の特徴はスマホの使い方。まるで黒板のようにグラフや数式を書き込んで教えることが出来る。チューターの時給は最高で2,400円。空き時間に教えられるため、大学生などの間で人気が高まっている。

三橋社長も、自らの体験からエドテックにたどり着いた起業家だ。裕福とは言えない画家の家庭に育った。宇宙飛行士になる夢をかなえる方法を真剣に考えたのが中学2年の時。学費の安い国立付属高校に進むため、近くの進学塾で授業料などを調べた。だが両親は首を縦に振らない。ふてくられてガードレールを蹴っているところを警察官に補導された。ことのいきさつを中学の校長に話した。すると校長は後日、何も言わず父の絵を100万円で買ってくれた。そのカネで塾に行けというメッセージだった。


目標通りに東京大学の航空宇宙工学科に進んだ三橋さんは、宇宙航空士への道を歩む途中で再び『教育』に向き合う。大学院生の頃の家庭教師のアルバイトは時給8,000円。裕福な家庭の生徒だったが、イマイチやる気がない。いつしか宇宙航空士の夢は起業へと変わって行く。やるならかつて自らを救ってくれた教育だ。決まっていた大手コンサルへの就職を断った。

旧知の予備校の空きスペースを借りて、12年4月、仲間4人で『マナボ』を設立。今では有料登録で1万数千人、無料登録は10万人近くに達した。三橋さんと石井さん。2人は飲みに行くことも多いと言う。が、ライバル2人の挑戦はまだ続く。


★<米国社会はPC疲れか>トランプ米大統領のふるまいを支えているのは、米国社会の『PC疲れ』だとよく言われる。『ポリティカル・コレクトネス=政治的正しさ』、つまり公の場で、人種、宗教、性別などの差別を排する概念だ。それを窮屈に思う人々を、トランプは取り込んだと言う。

しかし、ことはアメリカだけではないようだ。受動喫煙対策を巡って、衆院厚生労働委員会に招かれた参考人へのヤジ、と言うより、耳を疑う暴言である。肺ガン患者である長谷川さんが、自分が使っているコルセットを見せて説明したり、屋外喫煙について話したりしていた。そこへ自民党の穴見議員は『いい加減にしろ』と。政治の劣化、ここに極まるという外ない。自民党議員の、議席多数を持った『驕り』だ。それは穴見議員に限ったことではなく、阿倍首相や、特に麻生財務相などそれがひどい。国民はしっかり目を開けて、政治家の資質、人柄を見極める必要がある。選挙の時だけ、ニコニコ、お辞儀、の議員が余りに多い日本国ではある。

まあ、そんなことどうでもちい、と無関心層が多いのだろうなあ、日本国民には。だから投票率も低い。残念である、こんな議員が駆逐されない日本国は。もう一度、自民党を下野させる、これしか日本の政治を質す道はない、と拙者は思うのだが。


★<米国遺産税のすさまじい減税>報道では、トランプが連邦法人税率を35%から21%に、所得税の最高税率を39.6%から37%に引き下げたと、かしましい。日本ではほとんど報道されなかったが、遺産税(相続税)の減税もすさまじい。非課税枠が2倍に増え、親1人から12億円までが非課税となった。父母からの遺産は24億円まで遺産税非課税になる。多くのアメリカ人にとって遺産税は関係のない税金になった。

一方で、日本は2015年から、非課税枠が『5千万円+1千万円X法定相続人』から、『3千万円+600万円X法定相続人の数』へと引き下げられた。親1人、子供2人だと、4,200万円から相続税が課税され、増税だ。都市部ではかなりの人達が頭を悩ませることになった。6億円超で最高税率55%が適用される。この水準の金額だと米国では非課税なのに、日本では最高税率が適用される。家屋敷を手放さなければならなくなるのだ。

戦前の日本の相続税は累進性が低く、贈与税の課税がなかった。このため、GHQから批判を受け、いわゆるシャウプ勧告で、今の相続税のもとになった。ただ、批判や勧告をしたアメリカでは相続税を軽減しつつある。格差是正が世界的に叫ばれるが、多くの国は相続税の廃止や軽減に動く。重税化するのは日本くらいだ。


その理由は何だろうか。それは日本の経済成長が他の国に比べて著しく低いことが理由の一つだ。ちなみに、日本の名目GDPはこの30年間で1.5倍に対し、米国4.1倍、英国4.9倍、豪州7.4倍、中国75倍だ。多くの国は低所得者層を引き上げることで格差是正を図ろうとしている。日本は富裕層を引きずりおろす方向で対処しようとしている。もっとも、スポーツ選手や経営者を見渡しても、外国のように巨額な収入や資産を持つ人は日本にいない。所得税・相続税ともに日本ほど厳しい累進税率の国はないのである。

これでは、優秀な人が海外に逃げたり、働くモチベーションを失ったりして国勢も衰える。日本の経営者や創業者ら『小金持ち』の目は、節税商品にしか向いていないように思える。だから日本中にアパートが乱立し、地方に空き家だらけのアパートも現れる。『損してもいいから儲かったら分け前頂戴ね』と言うのがリスクマネー。リスクマネーの出し手が洗われず、節税商品ばかりにお金が流れてしまう。

それより重大なのは、こんな30年間の経済的失政をしている自民党をぬくぬくと第1党に選ぶ日本国民だ。失政の連鎖を国民に知られないよう、騙し騙し選挙公約で目くらまししているのが自民党なのだ。中国には遙か追い抜かれ、今やGDPは2倍以上の差になっている。騙される国民が悪いのか、騙す自民党が悪いのか。騙される国民が悪いから、自民党が頭に乗って、やりたい放題やっている。『モリトモ』はその象徴だ。


★<どこへ行く、4K、8K>高解像度の『8K』テレビの普及のカギを握るのがコンテンツだ。日本ではNHKが2020年の東京五輪を見据え、番組制作や放送技術の開発を急いでいる。18~20-年に設備投資などで317億円投じる。民放キー局やWOWWOWは16年12月から、業界団体の放送サービス団体が実施する試験放送に加わっている。ただ対応する機器が普及するか不透明なことに加え、投資負担も重くなるため民放は地方局を中心に様子見ムードだ。8K放送を巡っては、民放事業者は総務省から現時点で認定を受けていない。

そんな状況なのに、電機メーカーは、4Kだ、やれ8Kだと商品を出している。4Kだって、今のテレビにはチューナーすら付いていない。放送が始まれば、別途チューナー、アンテナを購入しなければならない。なのに、電気店の店頭ではもう4Kテレビしか売っていない。このギャップ、総務相野田大臣は何と考えているのか、聞きたいね。


★<ミャンマー、ロヒンギャ住民流出、農業に痛手>ミャンマーの『イスラム系少数民族・ロヒンギャ』の住民が隣国バングラデシュに大量流出したラカイン州北部で、農業に従事する労働人口が急減し、経済成長の下押し要因になっている。避難したロヒンギャ住民が農作業に不可欠な担い手となっていたためだ。国軍がロヒンギャ住民虐殺の事実を認めたラカイン州北部のインディン村。現地を訪ねると、4千人のロヒンギャが住んでいた地区では一面に家々の焼け跡が広がっている。インディン村の周囲にも海岸近くまで田畑が広がるが、手入れされている様子はない。

ミャンマー国内に残ったロヒンギャが住むパントーピン村では、以前は400人だった村人が4分の1に減少した。州政府が貸し出した農機具を利用しても、労働力の埋め合わせは難しい。過ぎたるは及ばざる如し、と日本の諺にもあるが、このミャンマーの傷跡は深い。


★<日の目をみつつあるMM横浜みなとみらい>『横浜市で最も新しい小学校です。誇りに思える学校を一緒に作りましょう』。市が4月、5年ぶりに新設した『みなとみらい本町小学校』の開校式で、校長は父兄や地域住民にこう呼びかけた。学校のある西区では、50年ぶりに人口が10万人の大台を超えた。しかし、学舎から巣立つ卒業生はそう多くならないかも知れない。計画では10年の『期間限定』の小学校だからだ。

『空の玄関口、羽田空港へのアクセスは押さえた。次は海の玄関、横浜を押さえる』。京浜急行は2019年秋、東京都内の品川駅近くから、『みなとみらいMM21地区』に本社を移す。横浜にとって東京は永遠のライバル。再開発エリアでも企業の誘致を競った。『これからは資生堂や村田製作所の研究所も来る』と、林市長は誇らしげに話す。


着工から35年。ようやく8割の土地で開発のメドがたったとするMM。地元では『音楽の聖地に』との声も上がる。『ぴあ』が20年に1万人を収容するライブ会場を整備。22年には世界最大級のアリーナも誕生する。東京と競う横浜。近未来に新しい街が完成しそうだ。ガンバレ、ブルーライトヨコハマ!


★<西野ジャパン、赤い悪魔に屈す>午前3時9分、目が覚めた。なら、W杯中継を見るか、と。初の8強に挑んだ『西野ジャパン』。どんな試合になるか、想像さえつかなかった。が、走り出してみると、まあその通り、という試合運び。前半はハマグリが口を閉ざしたかのような戦いぶりで、徹底的御に赤い悪魔をマークし、シュートコースを消すこと第一に。まあ、こうなるしかないなあと。

それにしても体の大きい赤い悪魔達である。オランダ人系なのか、もう全員大きい。ゆうに2mを超しているのでは、とさえ思った。まるで大人と子供がピッチでサッカーをしている模様に見える。勝てないなあ、と思った。

が、後半が始まると様相が変わった。少しずつ赤い悪魔の性能が落ち始めたのだ。パスワーク、チェック機能が落ち始めた。そこにハーフウェーライン付近から、柴崎が縦パス。相手DFがクリアミスすると、原口が反応し、ゴールに迫るとエリア内で斜めにシュート。ボールはゴール左端に突き刺さり先制点。すごいシュートであった。値千金。


と、4分後、エリア外中央付近でボールを受けた乾が、いきなり右隅にシュート。キーパーは対応出来ず2点目。このシュートはGKが予想しなかったのだろうか、一瞬プレーが遅れた。2-0。日本がよく戦ったのもここまで。20分後には立て続けに高さを生かしたゴールを奪われ、最後終了間際に赤い悪魔の速さを生かしたカウンターで失点。結果2-3で敗退。8強の壁は厚かった。が、収穫はあった。戦術次第では行けると証明したのだから。

でも、日本人とベルギー選手との徹底的な差、技術的未熟をどう克服するか。例えば、ボールを受けたときのストッピング。日本人は下手である。すぐに赤い悪魔に取られる。が、赤い悪魔達のストッピングを日本人が取ったのはほとんどない。そしてショートパスの正確さ。まだまだ日本チームは発展途上である。しかしよくやった『西野ジャパン』ではあった。ひょっとするとベルギーが優勝するかも知れない。なら、優勝チームに負けたという箔もつく。

とにかく、原口と乾の素晴らしいシュートで気分爽快ではある。大迫はチャンスを生かせず無得点。ここらあたりにも敗因が潜んでいた。

『ITの革命児―原子スイッチ実用化秒読み』

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★今日の画像は、行方不明後10日経ち奇跡的に生きていることが確認された『タイのサッカー少年達』、先週行われた『宮島トライアスロン大会』、そして大阪『舞洲ユリ園次戮量床崔です。もう絶望的と見られていた少年達。新しいタイ軍の救出工作隊が派遣されるそうだ。よかったねえ、君たち。

この少年達の救出には、世界から1,000人以上の技術者達が応援にかけつけた。まさに世界的な大ニュースとなった。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★IT社会を支える半導体素子を置き換える可能性がある日本発の電子デバイス『原子スイッチ』が実用段階に入ってきた。NECが原子スイッチを使った小型・省電力で耐久性が高いLSIのサンプル製造に乗り出した。電子スイッチが脳神経細胞に似た性質を持つことに注目した『脳型チップ』の開発も期待されている。

NECは昨秋、原子スイッチ技術を使った独自のLSIのサンプル製造を始めた。この原子スイッチを『ナノブリッジ技術』と名付けている。現在の半導体LSIは、電気信号のオンオフを切り替えるスイッチであるトランジスタを集積する。材料には半導体であるシリコンを使い、電子の移動を制御することでスイッチのオンオフを切り替えている。

このオンオフを、電荷ではなくナノサイズの金属によって切り替えるのが原子スイッチだ。材料にはシリコンなどの半導体は使わず、銅などの金属で出来た電極や、固体電解質と呼ばれる材料を使う。NECが今回サンプル製造を始めたのは、ユーザーが用途に合わせて回路の組み替えが出来る『FPGA』と呼ばれるチップだ。スイッチ自体が小さい上、従来のFPGAのように不揮発性メモリーSRAMを使わなくてよいため、チップの大きさは従来の3分の1。チップ内の配線が短く、待機時の電力が不要なため電力効率も従来の10倍に達する。

原子スイッチは日本で生まれた技術だ。電子スイッチはFPGAだけでなく、メモリーなど全ての半導体チップを置き換える潜在力を持っている。電源を切っても情報が消えないため、フラッシュメモリーのような不揮発性メモリーへの応用も将来期待される。


開発者の一人である寺部一弥さんは、原子スイッチの持つユニークな性質に注目している。脳の神経細胞との類似性だ。電圧をかけると原子の塊が伸びて行くが、これはあたかも脳のシナプスが伸びて他の神経細胞と繋がり、神経回路が出来たり、記憶が強化されたりすることによく似ている。人間の記憶は定着した長期記憶と、一時的な短期記憶がある。原子スイッチで言えば、前者は電圧を長時間かけて原子の塊が完全にくっついた状態。後者は原子の塊が伸びたものの、完全にはつかず、不安定な状態に相当する。

原子スイッチを使えば、1個の素子でこのような短期記憶と長期記憶の違いを表現出来る。寺部さん達が原子スイッチの原理を発見したのは2000年頃で、05年にはスイッチを集積化して高性能チップを作るメドが立った。原理発見から20年近くを経て、原子スイッチの実用化が見え、その先の応用領域も広がっている。見事なり、日本の先進技術ではある。IT技術と言えば、シリコンバレー一辺倒という時代は終わったのだ。日本初の新技術、素晴らしいことだと思う。


★<ヘリで脱獄>パリ近郊の刑務所で、強盗殺人の罪で収監されていた男がヘリコプターで脱獄した。当局は全土に捜査網を敷いて行方を追っている。男は過去にもダイナマイトで刑務所の扉を爆破して逃走、6週間後に身柄を拘束された。ハリウッド映画さながらの脱走劇にメディアも大騒ぎだ。

脱獄したのは『ファイド受刑者(46)』。目出し帽をかぶった数人の共犯者がヘリで刑務所の中庭に着陸。威嚇射撃を行いながら受刑者を連れ出した。刑務所の中庭は上空からの侵入を防ぐ対策は取られていなかった。監獄組合の幹部は『熟練したプロの仕業だ』と語っている。

ファイド受刑者は、2010年女性警察官1人が死亡した強盗事件を主導したとして、禁錮25年の判決を言い渡されていた。刑務所の看守は『非常に礼儀正しいが、頭の中では常に脱獄の計画を練っていた要注意人物だ』と語っている。ファイド受刑者はアルジェリア人労働者の家庭に生まれ、パリ郊外の移民の多い地区で育った。犯罪人生を綴った自伝を著し、テレビにも出演。低所得者団地に暮らす若者達から絶大な支持を集めている。まさに、ジャン・ポール・ベルモンド主演の活劇さながらだ。


★<ズル林と呼ばれる館林>日本一暑い街、とされる群馬県『館林市』。その半端でない暑さを逆手におった『日本一暑い街、館林』のイベント等も多く行われ、有名である。ところが、先月、気温測定をしていた場所が移設された。元の場所は街中にあり、人家が密集し、アスファルトに面している。これに反して新しい設置場所は、広々とした高校の校庭の片隅。ここに移設されて以降、『本日の最高気温は館林市でした』というアナウンスは一度も聞かれていない。

女子高校生のグループは、『館林がズル林と言われるのは、もう慣れっこ。でも日本全国一だからそれはそれなりに良かった』と語る。街中に建てられている『日本一暑い街』の幟や看板はどう書き換えられるのだろうか。面白い。


★<サムスンを支える日本の技術>サムスンは高画質なスマホのカメラ向けイメージセンサー『ISOCELL』で知られるが、新技術の投入によりさらに豊かな色彩と、暗所での撮影性能を向上させようとしている。この技術は旗艦モデルである『Galaxy』後継機種に採用される見通しだ。

今回の新技術『ISOCELL Plus』では、富士フィルムが開発した新素材を従来の『ISOCELL』に使用されたバリアを置き換えている。光損失と光反射を最小限に抑え、光感度を増大させると同時に、より高い色忠実度を実現している。やっぱ、日本の技術抜きではサムスンも成り立たないのか、な。


★<知恵と努力と精進のご褒美>静岡県西部の『森町』。山際に立地する農村集団。この農村集団が、『減反』を機に一念発起。米に代わる作物の研究を推し進めた。その結果辿り着いたのが『トウモロコシ』。と言っても糖度が『19度』もある超アマなトウモロコシ。毎朝、5時頃から収穫し、直売所で販売される。販売所には前日から並んだ人達、500人前後が。オープンと同時に3時間程度で、2万5千本のトウモロコシは完売。

森町では、トウモロコシ、水稲、レタスを栽培し、これで『1年3毛作』を可能にした。もちろん、畑はフル稼働だが、トウモロコシの葉材などで土地は肥えて、作物も十分な実りになっている。減反で多くの農村では、放棄農地が散見される日本国。まさに『知恵と努力と精進』で、超リッチな農村組織に変身した『森町』の努力は称賛に価する。


★<畑岡奈紗に驚嘆>前週の米女子プロ、アーカンソー選手権、日本人勢最年少で米ツアー初優勝を果たし、先週女子ゴルフのメジャー第3戦『全米女子プロ』に出場した『畑岡奈紗(19)』。出だし不調で、最終日も23位からのスタート。が、何と2イーグル、5バーディ、1ボギーの64と伸ばし、通算10アンダー、278で、首位に並んだユ・ソヨン、パク・ソンヒョンとの3人によるプレーオフに進出。結果は敗れたものの、堂々の2位。この大会は樋口久子が唯一日本人として優勝している大会。2週連続トップに立つとは、恐ろしき19歳、畑岡奈紗ではある。メジャー優勝も射程距離と言っていいだろう。
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