Quantcast
Channel: Freeman 雑記帳・広島
Viewing all 1093 articles
Browse latest View live

『明治維新150年、負の遺産精算の緒につけ』

$
0
0













★今日の画像は、民権弁護士として一生を捧げ、森永ヒ素ミルク事件の弁護を担当した『中坊公平さんの遺影』、浄土真宗の女性僧侶で、シンガー・ソングライターで説話する『三浦明利サン(35)』。そして南米『パタゴニアの景観』です。荒々しくも美しきパタゴニアは、世界の景勝地でもあります。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★政府は今年を『明治150年』として顕彰活動を勧めている。例えば、阿倍首相は念頭の施政方針演説を、『山川健次郎』で語り起こした。戊辰戦争で、会津藩の白虎隊士として政府軍と戦った人物だ。その後東京帝国大学の総長に任じられたことを挙げ『明治政府は、国の未来のために、彼の能力を生かし、活躍のチャンスを開きました』と。50年前、『明治100年』の時も、政府は明治を顕彰する記念事業を推進した。

他の時代と同じく、明治には国民にとっていいこともあったし、良くないこともあった。しかも、後者は今だに当事者達を苦しめている。その反省と問題解決を後回しにしたまま、『150年』を祝うことに反対する。1945年夏の敗戦によって、大日本帝国は崩壊した。2年後には新しい憲法が施行され、天皇主権から国民主権となった。国の形は大きく変わった。しかし、その日本国憲法は、大日本帝国憲法の定める手続きによって、同憲法を改正したものだ。あるいは毎年春と秋、メディアで大きく取り上げられる叙勲。これも明治の太政官布告によって運用されている。

このように私達の身の回りには明治に連なる『大日本帝国』の遺産がある。その中には負の遺産もある。最たるものが、第二次世界大戦の被害者達への未補償問題だ。軍人や軍属らは『国と雇用関係にあった』などという理由で、補償や援護を受けてきた。累計で60兆円に上る。一方で、国はその関係がなかった民間人達には全く補償をしていない。それは明治以来の海外膨張政策の帰結であり、かつ戦争を始めた国の指導層の多くが明治に生まれ育った以上、まさに『明治の負の遺産』だ。


例えば沖縄戦の被害者だ。補償されない人達が2012年、国に補償を求めて那覇地裁に提訴した。しかし16年に敗訴。福岡高裁那覇支部の控訴審でも昨年敗訴した。高い壁になったのが『国家無答責の法理』だ。これは明治憲法下においては、国や公共団体の賠償責任を定めた法律(国家賠償法。1947年施行)がなかったことから、国が戦争行為による被害の損害賠償責任を負わない、とする論理だ。明治憲法の論理が21世紀になってなお、何の罪もない戦争被害者を苦しめていることを、国のリーダー達はどれほど知っているのか。

空襲被害者達も長く補償を求めて闘って来た。東京、大阪、名古屋大空襲などの被害者達による訴訟が相次いだが、全て敗訴した。法廷闘争はほんの4年前、大阪大空襲被害者の訴えが最高裁で却けられる2014年まえ続いていた。被害者達は今、立法による解決を目指して政治運動を続けている。

あるいは朝鮮半島など旧植民地出身の元『戦犯』と呼ばれる人達の救済もなされていない。大日本帝国の『日本人』として連合国軍捕虜の監督に当たった人達が敗戦後、米英などから『戦犯』にされた。日本人であれば軍人恩給などで補償、援護されるところ、政府は日本の独立回復と共に日本国籍を失った彼らに対し『日本人でない』という理由で補償を拒否してきた。150年を祝う前に、戦争という国策で苦しめられ今も補償を求めて命を削りながら闘っているこうした高齢者達を救済すべきだと思う。


内閣官房『明治150年』関連施策推進室のHPには、『「明治150年」をきっかけとして、明治以降の歩みを次世代に遺すことや、明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは、大変重要なことです』とある。なるほど作家、司馬遼太郎も明治を高く評価した。しかし明治の青春を描いた代表作『坂の上の雲』第1巻のあとがきで、明治について書いている。『庶民は重税にあえぎ、国権はあくまで重く民権はあくまで軽く、足尾の鉱毒事件があり女工哀史があり小作争議がありで、そのような被害意識の中から見ればこれほど暗い時代はないであろう』と。

司馬遼太郎は、明治の暗い部分を知った上で、あえて明るい部分を描いた。同作に限らずこの向陽性こそが司馬作品の魅力であり、多くの読者を引きつけた。世に明治の人気が高いのは、この『国民的作家』の影響もあるだろう。だが歴史を直視し、教訓を得るべき国の指導者達は、明るい過去だけに目を向けるべきではない。

阿倍首相が紹介した元白虎隊士・山川のエピソードだけを聞くと、明治政府の柔軟かつ寛容な姿勢のみが全面に出てくる。しかしそこでは触れられなかったが、敗戦後の会津藩士とその家族1万7千人余は、青森県下北半島の移転させられた。23万石、実情は40万石と言われた石高は3万石にまで削られた。事実上の流刑で寛容とは言い難い。これも明治の一面であり、忘れていい歴史ではない。

過去の成功体験を振り返って未来への活力にすること自体に異論はない。しかし、明るい部分だけを強調するあまり、暗部が『なかったこと』になってしまう危機感がある。『明治150年』が、負の遺産を清算するスタートになるような報道を続けたいと思う。(参考:毎日新聞・栗原俊雄記者筆『記者の目・明治150年を考える』)


権力は、腐る。けだし名言ではある。昨今の『モリカケ問題』を見ていると、その通りだと思う。そして官僚達は権力に追随し、忖度する。直接関係はないが、この小文を読んで、中坊公平さんの『私の事件簿』を思い出した。その中に『森永ヒ素ミルク事件』を弁護した下りがある。そしてこの事件は中坊さんに一番印象に残った事件として、冒頭陳述全文を収録された。その中で、当時の厚生省の役人達が、森永が示した低い補償内容に署名するよう、被害者に働きかけていたと憤慨しておられる。

一体官僚達は誰の見方なのか。憲法には『公僕』と記してあるが、あれは単なる言葉だけのことか、と。被害者側に立って、物事を進めるのが筋であるのに、加害者側に立って被害者を虐めていた厚生省の役人達。これは氷山の一角であり、明治以降累々と続いた『太政官のDNA』ではないか、と思う。戦後補償、公害補償、どれを取っても被害者の立場で考えるという思考力はチリほどにも見かけられない。情けない国だと思う、明治以降の日本国の実像は。


★<尾木直樹さん、詐欺被害>尾木ママこと教育評論家の『尾木直樹さん(71)』が、テレビ番組で『PCのハッキング詐欺にやられた』と激白。尾木さんが16日夜、ロシア杯の決勝をPCで視聴しようとしたところ『このパソコンは、ハッキングされました。直ちに以下に電話を』との表示と共に警告音が鳴ったと言う。そのため連絡先に電話をしたところ、セキュリティ対策費用としてクレジットカード番号を教えるか、プリペイドカードを購入してくださいと勧められた。

その後、プリペイドカードを購入しカード番号を教えたと言う。家族が不審に思い電話番号を調べたところ、これまで詐欺で使われていた番号と同じものだったことから詐欺が発覚。プリペイドカードの番号を入力すると、すでに使われた後だった。

尾木さんは『僕は騙されない自信はあったんだ。200%自信があった。申し訳ないが、騙される人がうかつだと思っていた』と反省。『プリペイドカードの詐欺被害への注意喚起が小さすぎる。老眼だから見えなかった』と訴えた。MCの坂上忍さんは『そういう情報はたいてい小さくしか書いていない。常識です』とバッサリ。だが、この手はちょっと騙されやすいなあ、ご用心、ご用心だ。


★<不可解な坂本の2軍落ち>選手に不祥事が連続的に起こったとして、巨人は老川オーナーが辞任した。同時に、発表とともに、キャプテン坂本の2軍落ちも。前日の阪神戦で脇腹を痛めたという診断で、復帰まで1カ月かかるとの説明。が、その試合にはフル出場しており、どのプレーで痛めたか判然としなかった。全裸動画騒動パーティーに、坂本も参加しており、全裸の勃発時にはすでに帰宅していたと説明されている。そして、坂本に出された注意は『後で問題になるような宴席に同行していたことがキャプテンの自覚を欠いている』と言うもの。なんたって、坂本なんだよな。こんな不自然な理屈をつけるなんて、巨人も老大国巨人だなあ。


★<安倍政権支持率・読売調査>先週末、読売新聞が行った安倍内閣支持率は、支持率は前回と同じ45%、不支持率は1ポイント増の45%だった。政権支援者の読売新聞でこの数字。日経、朝日、毎日の数字はもっと悪いのだろうなあ。ポイントは阿部首相自身の透明感にある。『モリカケ問題』、とりわけ加計孝太郎に掛かる疑問・疑惑は払拭されていない。平気でウソをつく人物と国民からは疑惑の目でみられている。こんな学園に81億円もの国家補助金を文科省は出しているのだ。

何故、加計学園だけしか申請が出来ない締め切り日程を内閣府、文化省は設定したのか。ここが解明されない限り、安倍政権を国民がもろ手を挙げ、支持するとは思わない。都合のいい、国民に耳障りのいい話しかしない、安倍晋三。一体、この30年の日本のGDPはどれだけ増えているんだ。中国で75倍になり、日本は1.5倍という停滞ぶり。アベノミクスが聞いてあきれるよな。オーストラリアだって7.4倍だ。威張るな、驕るな自民党安倍晋三、だ。


★<奇妙な茨木夫殺人事件>夫を殺して、コンクリートに詰めたという殺人事件が茨木県で。犯人の妻の幼稚さが、なにやら不思議、不可解。コンクリートに詰めて、重さが100kgにもなっていたそうだが、一体これをどうしようとしたのか。そして、バカさ加減の不思議は、旦那の失踪届を出した後、すぐに離婚届けを出して。私文書偽造で逮捕され、家宅捜索で死体発見と。なんで7年じっくり待たなかったのか、肩を持つわけではないが、この行動の幼稚さを理解できない。


★<汚い企業、ヤマト>これほど汚いヤマトとは知らなかった。小倉元会長が墓の下で涙しているのではないか。もともと収益力はあったに拘わらず、人手不足を理由に料金を値上げ。その結果、従業員の給料が上がったのかと思えば、ヤマトの利益はが大幅増になった。汚い。そして今度は、引っ越し費用の代金を、2,630社に対して過大請求していたと。17億円も。きな臭い企業、ヤマト運輸なり、だ。

『スパコンを超える、量子コンピューター』

$
0
0














★今日の画像は、2020年東京五輪で活躍させると意気込んでいる千葉工大が開発した小型バイクロボット『カングーロ』と、ひろしまベンチャー育成基金が募集している『ベンチャー助成金』のポスター。そして、上高地から奥穂高『難関な岳沢ルート』です。なまじっかではこのルートは登れません。5枚目の崖をトラバースする道が一番怖い。終わりから2枚目は、奥穂高から西穂高方面の『ジャンダルム』ではないでしょうか。ここも登り下りがきつい岩場です。私などは、やっぱり梓川・横尾ルートですね。奥穂高山頂から、北を眺め、槍ヶ岳を遠方に美しい山並みを見ると、毎年アルプストレッキングは欠かせないと思います。私の今年のアルプスは来週から日程をゆっくり取ってスイスアルプストレッキングを堪能する予定です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

近頃は、ベンチャーばやりで、このポスターのようにベンチャーの資金を集めることがひと昔前にくらべ格段の良くなっている。一番のインパクトは『クラウドファンディング』であろう。ネットで資金募集を公開し、一般人がこれに多く応募している。さらに、銀行系や自治体、国などの助成、買い取りなども多岐にわたり、今や大学生の間でも就職するより、起業を、の熱が高くなっている。若者達の考え出すヒント、アイディアが簡単にビジネスになる時代になった。面白い世の中だ。


★★★『タクシーが北京中心部から空港へ一斉に向かう際、渋滞に巻き込まれない最短ルートを探せ―』。VWは昨年、中国を舞台にした研究で、1万台のうち418台について渋滞を回避出来る快適なルートを導き出した。計算したのは、カナダ企業が世界で初めて商品化した量子コンピューター『Dウエーブ』。従来は30分かかった計算を数秒でこなした。

量子コンピューターは、条件が少し変わるだけで計算量が爆発的に増える『組み合わせ最適化』という問題の処理が得意とされる。例えば、営業マンが複数の都市を1回ずつ訪れ、出来るだけ早く最初の都市に戻るコースを計算する場合、逆回りも同じとするとコースは4都市で3通り、5都市で12通りと増え、30都市なら10の30乗通り以上になる。このうち、どれが最短かを割り出すには全コースを比較する計算が必要がある。スパコンなら長時間かかるのに対し、短時間の処理が可能と言う。

数字を素数の掛け合わせで分解する『素因数分解』も得意とされる。例えば、12なら素数の2X2X3、15なら3X5に分解出来る。数が大きくなると、この組み合わせを見つけるのが困難になるが、量子コンピューターなら大きな数字でも短期間で導ける。インターネットセキュリティーは、素因数分解の原理を使っており、量子コンピューターの能力で現在の暗号方式が無力になり、絶対に解読出来ない新しい暗号が生まれるかも知れない。物流の効率化や渋滞が起きない信号制御技術、AIによる自動運転の高性能化、無数の化合物を組み合わせる創薬への応用も期待される。


しかし実用化にはまだ課題を抱える。『重ね合わせ』は外部の振動や熱などによって壊れやすく、大型化は困難だ。Dウエーブの規模は最高2000量子ビットで『小型』に当たる。大きい数の素因数分解を解くには1億量子ビットが必要だ。そもそも量子コンピューターの定義が決まっていない課題もある。NTTなどは昨年11月、国の予算を受けて『世界最大の量子コンピューター』とのうたい文句で計算装置を公表した。しかし『量子コンピューターではない』との指摘が共同研究者からも相次いだ。

文科省の専門部会は昨夏、スパコンでも困難な計算が量子コンピューターで可能になるのは、早くても2022年度以降になるとする工程表をまとめた。応用性のあるタイプの開発には『数十年かかる』とも言われる。冷静に技術の進化を見守る必要がありそうだ。が、すごいモンスターになるんだねえ、『量子コンピューター』は。負けるな日本国、だ。


★<広島市基町市営住宅の皆さんへ>広島市中区基町の市営住宅のみなさん。市営住宅の南にある、広島市中央公園に『サンフレッチェ専用のサッカースタジアム』の建設構想があります。それについて、市から説明があった後、居住者の皆さんで話し合い、騒音、交通渋滞、公園が使えなくなるなどの理由で『建設反対』を打ち出されました。至極当然だと思います。

が、今振り返って、広島カープが広島県だけでなく、北は北海道から南は沖縄までファンがいて、毎試合応援してくれています。何故、カープファンがここまで全国に増えたのか、不思議です。カープが宣伝でファン獲得活動をした訳でもありません。おそらく、そこには『市民が育てた球団』というカラーが純粋に野球ファンの心をつかんだのでしょう。広島など知らない東京の若い女性達もカープの赤ユニフォームを着て、神宮で、横浜で、千葉で、所沢で、左半分が真っ赤になるスタジアムで試合を見て、『おらがカープってすごいなあ』と、心底思っています。今年も首位街道をまっしぐら。

サンフレッチェ。広島のJ1で、3回優勝しています。カープに次ぐ地元プロチームです。しかも、資金が豊でない分、有名選手などの入団は難しく、かつては半分の選手はユース出身でした。純粋に広島のチームです。浦和など首都圏で多くの観客を集めるクラブに比べると、ざっと球団の収入は半分です。それでも首位を走っている。すごいことだと思いませんか。


基町の市営住宅の発展のため、広島市も対応策を考えているようです。その中に若者の入居というのがありますね。今基町市営住宅居の入居率はそれほど高くなく、高齢化も進み、空家も多く目立ち、商店はシャッターを下ろしたまま、まさに商店街がシャッター街になっていますね。居住人口の増加、若者の入居。これらは基町市営住宅の活性化には欠かせない要件です。

中央公園にサッカースタジアムが出来ると、おそらく、サッカーファンの若者達が市営住宅に入居の希望を出すと思いますねえ。殺到するかも。そして、マツダスタジアムの周辺の賑わいと同じような環境が出現するかも知れません。マツスタに試合があった後の周辺の賑わいは半端ではありません。一度行ってみてください。

少し前、私はスペインのマドリードを訪れた時、地下鉄に乗って世界一の『レアル・マドリード』のスタジアムを訪問しました。9万人収容します。試合日ではありませんでしたが、地下鉄駅からスタジアムに向かう人達がぞろぞろと。ついていくと、『スタジアムツアー』の入り口に。入場料は20ユーロ。当時のレートで2,400円。観戦の入場料ではありませんぞ、スタジアムの中を見て、マドリードの歴史展示を見て、希望すればロナウドの立て看板と一緒に写真を撮ってくれる、とか、ベンチがアウディのシートと同じで座る体験が出来るとか。しかし、一番すごいななあと思ったのは、スタジアムの最上階、まあビルの25階くらいに相当するのでしょうが、高さがすごい、のです。ここからプレーを見て、豆粒だなあ、と。おそらく双眼鏡が必要でしょう。でもそんなシートにもファンは競って入場してくれるのです。


松井市長にはスポーツマインドが今一歩ないですね。基町高校卒ですから、仕方ないでしょう。基町高校でスポーツが強いと聞いたことがありませんから。私は舟入高校で伝統的にサッカーの強い学校でした。せめて松井市長に『サンフレッチェの専用スタジアムを造ることで、サンフレッチェが世界一のクラブになるよう市民は応援しよう。そしてこのスタジアムで、マドリードとクラブ世界一の座を競ってもらおう』とくらい言ってもらいたのですが。

野球には世界一のクラブ・球団の座を競う大会はありません。せいぜいあるのは、野球W杯ですが、これも全世界の国々の参加ではなく、2017年の大会でもたったの『28カ国』。さあ、広島市基町市営住宅にお住まいの皆さま、サッカー日本代表の監督に、サンフレでプレーし、サンフレを3回優勝に導いた『森保一さん』が就任します。広島から世界へ、『世界一のクラブを目指すサンフレッチェ』に、ご賛同いただき、基町地区の賑わいと広島市のアドバンテージを構築しましょう。100年後、サンフレッチェが世界の強豪クラブの頂点に立てれるように、『平和とスポーツの街、HIROSHIMA』を目指しましょう、ね。


★<マツダの挑戦・クリエーティブ力生かす>『次の仕事は、彼らが公平な評価基準で昇格する仕組みを作ることです』。インタビューした人の言葉で記憶に残る一言がある。マツダの当時、デザイン本部長だった前田育男さんの言葉もそうだった。前田さんが言う『彼ら』とは、デザイナー、粘土模型を作るクレイモデラ―らクリエーティブ人材だ。前田さんは『彼らの昇格試験はマネジメント力が求められる一般社員と同じ。彼らの才能は評価されにくい』と話していた。

それから4年。評価基準は大きく変わった。幹部社員への昇格試験はマネジメント系とは異なる独自の基準が設けられた。感知力、創造力、表現力などの他、情熱・志というのもある。幹部社員の職位も、マネジメント系と同様に4段階に設けられた。


幹部社員に昇格したクレイモデラーは敬意を表して『匠モデラ―』とも呼ばれる。人事担当者は『彼らの頭上にあったガラスの天井が抜けた』と言う。職場の空気も変わった。かつては腕のいいモデラーほど、独立したいり、他社へ移ったりしていた。それが激減し、それどころか、いい人材が採用出来るようになった。またモデラーもデザイナーと一緒になって意見を言い合えるようにもなった。

前田さんの後任、中牟田デザイン本部長は、『各人の強みを見出し、伸ばすようにしている』と言う。平均的に仕事をこなす人材より、尖った人材を育てやすい環境になったと言う訳だ。結果、人材が育ち、マツダ車は数々の世界的な賞を受けるようになった。


影響は社内外に広がる。金型を造る工程では、粘度製のクレイモデルを忠実に再現しようと、他にない砥石を開発した。今ほど、デザインとビジネスが結びつけられて語られることはなかっただろう。ただ、マツダのような人事・評価制度は聞いたことがない。デザイン重視と言っても、製品の見た目を少し変えるだけでは成果は出ない。

マツダが次に挑戦するのは『日本の美』と言う。余計なものを徹底的にそぎ落とす『引き算の美学』である。広島の工場に開発中の自動車のデザインを象徴するオブジェが飾られていた。鉄から削り出された細長いオブジェをしばらく見ていて、『日本刀』に近い美しさを感じた。(参考:朝日新聞『波聞風問』)


★<偽物、マックのローストビーフ>『日本マクドナルド』が期間限定で販売した『東京ローストビーフバーガー』など2つのメニューについて、消費者庁は、実際はローストビーフではなく、成形肉が使われていたものであり、不当表示だったとして、再発の防止を命じた。

本来、ローストビーフは塊の牛肉を焼いたもので、これらのメニューは商品名だけでなく、店舗での広告などでも『ローストビーフをサンドした』などと宣伝していた。消費者庁の調べでは、商品の半分以上はローストビーフではなく、細かい牛肉を塊のように加工した成形肉を使っていた。

これらの商品は490万食が販売されたが、マクドナルドは『開発段階で肉の量を増やしたところ、ローストビーフが調達しきれなくなった』と説明している。全くの不当表示ではある。超ブラック企業なり、『日本マクドナルド』だ。


★<千葉工大開発のCanguRo>千葉工大は、小型バイクに変形するロボット『CanguRoカングーロ』を開発した。AIを搭載し、ロボットとして人を認識してついて行ったり、指定した場所に自動で走行したり出来る。会話する機能の追加も考えており、2020年頃、東京五輪を目指し商用化すと言う。

古田研究センター所長は『乗ると鼓動のような振動が伝わり、人と乗り物とロボットの新しい関係を作りたい』と意気込む。カングーロは、行先を指定すると、自動的に最適な道順を選び、人や物に衝突することなく目的地に移動できる。五輪で来日する多くの外国人にとってはとても便利な交通手段になりそうだ。

ロボットの時は幅44cmで、全長が55cm。バイクに変形すると全長75cmに伸びる。カンガルーのような外観から、イタリア語でカンガルーを意味する『カングーロ』と名付けた。ロボット、AIどんどん進化する。


★<柳瀬審議官退任>経済産業省は、人事異動を発表し、『加計学園獣医学部問題』関与で、偽証の疑いの強い『柳瀬審議官』の退任を発表した。経産相は『加計学園問題は関係ない』と言っているが、外野席からは、どうもトカゲのしっぽ切りとしか見えないな。こんな不明朗な事柄が安倍政権には多すぎる。まったくの隠ぺい体質だと感じるね。


★<ベネズエラ、インフレ率100万%に>IMFは、財政および人道上の危機に直面しているベネズエイラのインフレ率について、今年末までに100万%に達するとの予測を発表した。IMFのワーナー局長は、ベネズエイラの状況について、『1923年のドイツや、2000年代後半のジンバブエと似ている』と指摘している。そして2018年のベネズエイラの経済成長について、見込まれている予測を更に3%下回る前年比18%減と予測。原油価格の下落を背景に3年連続で2桁の減少になるものと見ている。1,000兆円の赤字を腹一杯ため込む日本に、このようなハイパーインフレが来ないことを願うばかりだが、ひょっとして阿倍晋三君はハイパーインフレを起こすことにより、借金実質的な目減りを画策しているのではないか。心配だ。


★<夏物商戦、明暗>連日、猛暑が続く茨城県で、夏商戦が活況を見せている。夏物商品や食料の需要が急増し、メーカーは増産体制を敷く。店頭では一部商品で欠品が出るほどだ。エアコンの売上は7割増。故障による買い換えもあり工事業者はフル稼働だ。ただ、暑すぎて外出を控える人も多く、ビアガーデンは客足が遠のく。

家電量販店のケーズホールディングスによると、7月14日から10日間で、圏内ケーズデンキ店舗のエアコン売上は昨年に」比べ7割以上増えた。設置には、店舗毎に工事関係者を派遣するが、現在は店舗に関係なく業者を派遣し、作業時間の平準化を図っている。

コカ・コーラボトラーズでは、炭酸飲料やスポーツ飲料など飲料全体の出荷が計画を上回り、対応に追われている。キリンビールでは今月下旬、取手工場など全社でビールの出荷を2割、缶酎ハイを4割増産。『気温が1度上がれば、売上が3%増える』と話し、日々生産量を見直している。

反対に、プールなどは満員に近い人手だが、ビアガーデン、動物園などでは客足が落ち、明暗を分けている。関東への諸商品供出県である茨城県は、猛暑で湧いているな。

『悲惨なり新聞販売店―そんな金があるなら、押し紙を止めてくれ』

$
0
0













★今日の画像は、サッカー日本代表監督に就任した『森保一(49)』と、日本の国旗が入ったカンボジアの『500リエル紙幣』、大阪府阪南市の墓地で壊された『300基以上の墓』。そして北アルプス『鹿島槍ヶ岳の絶景』です。この鹿島槍ヶ岳の画像をアップされた名村さん、相当の腕前と見ました。
右下をクリックすると、大きな画が見られます。

日本代表監督に就任した森保一、五輪監督との兼任はトルシェ監督以来。推定年俸1億3千万円で、22年W杯カタール大会まで見据えた契約。初陣は9月7日のチリ戦だ。49歳の指揮官は胸中には並々ならぬ決意があった。『日本代表の勝利のために世代交代、年代間の融和を図る』と公約を掲げ、『2つの代表をやっていくには覚悟が必要』と続けた。ガンバレ、森保ジャパン、だ。


★★★2017年末、東京中心部のオフィス街を騒然とさせる出来事が発生した。千代田区の日本経済新聞社本社ビルのトイレで火災が発生し、男性一人が亡くなったのだ。火災の1週間後、丸の内署は男性の身元を発表。亡くなる1ヵ月ほど前まで練馬区で日経新聞の販売所長をしていた水野辰亮(56)だった。焼身自殺の可能性が高いと言う。水野の死亡は全国津々浦々に張り巡らされた新聞、店主に衝撃を与えた。こんな死に方をする人がついに出たか―販売店主らはこう受け止めている。

日経新聞は2015年に英国の有力経済紙『フィナンシャル・タイムズ』を1,600億円で買収し、世間をあっと言わせた。だが、この買収劇の裏で日経新聞を扱う新聞販売店主らは、『そんな金があるなら「押し紙」を止めてくれ』と不満を募らせていた。『押し紙』とは、新聞を発行する本社が購読者の数を多く超える部数の新聞を、販売店に買い取られるものである。


『近年、日経新聞も読者離れが進み、販売店に押し紙が増えている。日経新聞は高価なので、読者が付けば販売店の利益は大きい。しかし、読者が去って押し紙が増えると、日経新聞社に払う新聞原価が高い分、販売店の損害も大きくなる』と全国紙関係者の言。他紙に比べて元々高価格な日経新聞は2017年11月1日、更に価格を上げた。朝夕刊セット月4,509円の購読料を一気に4,900円にしたのだ。この値上げの真相は、業界ではもっぱら『押し紙を25万部ほど減らすため』と言われている。販売店からの突き上げが無視出来ないところまで来たと言うことだろう。公表発行部数は一気に減るものの、表向き『値上げで読者が減った』という理由は立つ。値上げ前、日経新聞社の社員は販売店を訪問し、5部や10部と僅かではあるが、押し紙の減数を伝えていた。

だが、その程度の減数は焼け石に水で、販売店が苦しいことには代わりはない。そんな中で水野さんの死は起こった。多くの新聞販売店関係者はこう推し量る。つまり本社に対して『抗議の自殺』を遂げたのだ、と。


販売店を苦しめている原因としては、押し紙に加え、10年ほど前から『折り込み広告』の量が下降線を描き始めたことが挙げられるだろう。広告を新聞に織り込む手数料は、販売店の潤沢な収入源である。販売店は押し紙の赤字を折り込み広告で補ってきた側面がある。新聞を読まない『無読層』が増えるほど、販売店にとっては広告収入が生命線となる。

実は近年、表面化はしていないものの、新聞販売店主の自殺は多発している。加えて、PCやスマホによるネットニュースの無料閲覧がこの傾向に拍車をかける。報道では『正義の味方づら』をする新聞社。裏へ回ると、こうも汚いことを平気でやっているのか。(参考:幸田泉筆『新聞販売店主はなぜ自殺したか』)


★<カンボジア紙幣に日の丸が>紙幣は『国の顔』である。1万円札には『福澤諭吉』、1ドル札には『ジョージ・ワシントン』、人民元には『毛沢東』と各国を代表する人物が描かれている。だがカンボジアの500リエルはそこに『日の丸』を描いている。それほどまでの親日感情はなぜ生まれたのだろうか。

1992年6月に『PKO法=国際平和協力法』が成立。8月に同法が施行されるや、戦乱から立ち直って民主選挙を控えたカンボジアへ陸上自衛隊が派遣された。国連統治機構に派遣された自衛隊は、内戦で破壊された道路や橋梁を修理するなどして、復興に大きく貢献した。タケオ州を中心に、第一次、第二次隊合わせて1,200名、1年間の任務期間中に修復した道路は100km、補修した橋梁は40橋に上ったのである。

当時、情報局の職員だった男性は語る。『自衛隊がやってきた時は本当嬉しかった。自衛隊は道路や橋を作り、あるいは修復してくれたし、村の人々とも温かい交流があった』。そして日本のPKO部隊が当初の任務を無事終了して撤収した後、2002年から元自営隊員で組織される、『日本地雷処理を支援する会=JMAS』がカンボジア各地で地雷処理を開始した。長きに亘る内戦でばらまかれた地雷によって、今も多くの人々が足を吹き飛ばされ、あるいは命を落としており、現代のカンボジアにとって深刻な問題となっている。こうしたことも含めてカンボジア人の対日感情はすこぶる良い。


そんな中から生まれた日本への感謝の気持ちは、カンボジア紙幣が何より雄弁に物語っている。カンボジアの紙幣500リエルの裏側には、日本のODAでメコン川に架けられた『きずな橋』『つばさ橋』と共に『日の丸』が描かれているのだ。復興のために日本政府が行ってきた誠実な支援に対するカンボジアの感謝の気持ちが、紙幣に現れている。日本国民の誉れである。

なお、このカンボジア全土にばらまかれた地雷は、当然『中華人人民共和国製』である。さらに言えば、残虐無比なポル・ポト政権に多量の兵器を与え、後から大きな支援を与えたのも『中華人民共和国』なのである。


★<ニコンがミラーレスに再参入>ニコンはミラーレスに再参入する。2017年に生産を中止したが、市場が急拡大したことで方針を転換。高性能センサーを搭載した高級機を年内にも発売する。ミラーレスは、縮小するデジタルカメラ市場で唯一伸びが期待できる分野とされる。主要メーカーとしては最後発となるが、プロ向けの一眼レフで培った技術とブランドを生かし巻き返しを図る。

発売するミラーレスは『フルサイズ』と呼ぶ一般向けで最大となる画像センサーを搭載する。プロや上級アマチュアの使用を想定し、20~30万円の高価格帯もでるとする。早ければ秋にも販売を始める。

ミラーレス一眼のフルサイズでは、ソニーが大人気となってまさに爆発している。キャノン、ニコンの高級機は、ミラー構造のため、重く、連射などにも制約がある。ニコンは、入門機でミラーレスに参入していたが、人気離散で撤退。改めて高級機で参入。よろよろ路線だが、ニコンのファンは多く、一定の需要は取れるだろう。が、ソニーのような先進的なイメージが後退したニコンがどれほどのユーザを引き留めることが出来るか、興味があるねえ。拙者は、軽い高級機、オリンパスのOM-D・EM1だ。ボディ重量443gは、山歩き派にとってはぴったんこである。


★<墓300基壊される>大阪府阪南市の2ヵ所の墓地で、墓が300基以上壊されているのが見つかった。荒らされた墓の撤去は思うように進まず、お墓参りを前に管理人らは頭を抱えている。府警は複数人が関わった可能性があると見て、器物損壊容疑で捜査している。

墓地には6千基近くの墓があり、」被害が集中したのは『鳥取墓地』。新しい墓にはほとんど被害がなく、無縁墓など古い墓ばかりが無理矢理崩されたように崩されていた。鳥取墓地には毎年盆の時期に4~5千人が墓参に訪れると言う。近所の女性は『愉快犯か分からないが、きっと天罰が下ると思う』と怒りを表していた。困った騒動だ。墓石は、重く、成人男性がやっと持ち上げられる状態だと。修復には時間がかかりそうだ。バチアタリめ!


★<東電『許し難い』>原子力規制委員会は定例会合で、各電力会社が、原発での事故を想定して昨年度に実施した対応訓練の評価結果を公表した。東京電力が、9つの評価項目のうち規制委が重要視している項目で評価が低かった。規制委からは『福島第1原発事故を起こした東電が低い評価になったのは許し難い』などと厳しい意見が相次いだ。

まあ、『親方日の丸の東京電力』ですから、今更怒ってみても仕方ないんではござんせんか。ちゃんとした会社なら、原発の予備電池が使用不可能になるような、大チョンボはしませんよ。しかも、東電の上から下まで事故を起こした当事者意識がとても低い。これって経済産業相が甘やかした結果ざんすね。困ったもんだ、東電と政府経産省には。


★<これはないぜよ、大阪関空税関殿>6月28日に、神戸朝鮮高級学校の生徒62人が、北朝鮮への就学旅行から航空機で関空へ戻ってきたわけよ。ほとんどの生徒は初めての『祖国訪問』さ。親族との涙の面会も多かったんじゃないかな。だけど、聞いてショックだったのは『お土産の話』よ。

海外旅行から帰国する際、免税範囲は原則20万円以内だろ。オレのインテリジェンスでは、学校側は生徒に『たくさんお土産を持ちこむと没収されるかも知れないから、1人2個までにして下さい』など慎ましくするよう指導してたらしいね。ところが、関空の税関は何から何まで没収しちゃったって言うからヒドいぜ。確かに日本政府は朝鮮の核実験などへの制裁措置として、北朝鮮からの全ての貨物は経済産業相の承認がない限り、輸入を認めてないんだな。だけど、子供のささやかな『祖国』のお土産まで杓子定規に取り上げるってどういうこと?


半数は女生徒で、北朝鮮の国旗などが描かれた化粧品なんかが人気だったらしいね。はっきり言って、日本で買った方がモノは上かも知れないけど、北朝鮮ならではの思い出として大事に持ち帰ってる訳じゃん。親族や友達からのプレゼントだってあったはずよ。大阪関空税関も経産省もどうせ現場が官僚的に対応したんだろうけど、人間としてどうなの?平壌宣言には在日朝鮮人の地位向上も書いてあるんだぜ。むしろ朝鮮総連幹部の北朝鮮渡航の制限緩和くらい打ち出すのが拉致問題解決の第一歩さ。

世界の大きな流れを考えれば、免税範囲のお土産は見て見ぬふりが政治判断ってもんじゃない?税関は没収品をまだ処分していないなら、直に返却すべきだぜ。(参考:週刊文春『飯島勲の激辛インテリジェンス』)

まあ、仏憎ければ袈裟まで憎い、の部類かね。それにしても、北朝鮮からの輸入は禁止知れているのを知っているが、旅行のお土産品まで取り上げる措置とは知らんかったねえ、大阪関空税関殿よ。


★<広島県災害ゴミ、428億円の処理費用>西日本豪雨で最大の被害を受けた広島県は、災害ゴミが196トンに上り、428億円の処理費用が掛かるとの推計を公表した。2014年に広島市内で77人の犠牲者を出した土砂災害で発生した53万トンの4倍に当たる。

市町村別では土石流などで多くの住宅が壊れた呉市の73トンが最多で、全体の37%を占める。土砂やがれきを県営の処分場に埋め立てるほか、流木やコンクリート殻は破砕してリサイクルするなど処理を急ぐが、処分を終わるのは2019年12月頃になる見込みだ。戦後最大級の被害だが、1945年9月に来襲最大風速75mであった『枕崎台風』の、広島市内の死者1,200人は超えていない。


★<たこ焼き業者、脱税1億3千万円>大阪城公園で『たこ焼』などを販売していた店が、所得を申告せず、所得税1億3千万円を脱税したとして、大阪国税局は売店『宮本茶屋の宇都宮タツ子(72)』を所得税法違反の疑いで大阪地検に告発した。

関係者によると、宇都宮経営者は2014~16年の所得3億3千万円を申告せず、所得税1億3千万円を逃れた疑いが持たれている。たかがたこ焼き屋、されどたこ焼き屋、だな。


★<オウム真理教、残る死刑囚6人の刑執行>法務省は、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定し、執行が待たれていた教団元幹部ら6人に刑を執行した。死刑囚13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになる。メディアは、異常な刑執行、と批判しているが、法治国家で最高裁の判決が出ている以上、刑の執行は至極当然である。

問題は、オウム真理教なるものが生じた社会的すき間を今後埋め、二度と同じ過ちを繰り返さないことではないだろうか。


★<カープ、9-3で阪神に快勝。50勝を挙げる>藤波対策が物の見事にはまった。試合開始直前に土砂降りに見舞われ、予定より1時間12分遅れで始まった試合。初回のビッグイニングが効いた。カープ・東出打撃コーチに『あそこがキーだった』と言わしめたのは2番安部だ。『速い球をケアして足元を狙った。後ろの丸や誠也に繋ぐ気持ちだった』と。

無死1塁に四球の先頭田中を置く場面。カウント1-2と追い込まれながら、152キロまん中低め直球をコンパクトなスイングで中前にはじき返した。好機は無死1、3塁へと一気に拡大。この一打が、右腕KOへの呼び水になった。

丸にも四球を与えると、藤波は完全に浮足立つ。無死満塁から、鈴木の遊ゴロで先制点。松山も四球で出塁した1死満塁で、勝負強さを発揮したのが6番西川だ。カウント1-1からの152キロまん中高め直球を捉え、左中間へ2点二塁打を放って見せた。『チャンスなので積極的に思い切って行った。いい形で次に繋ぐことが出来た』と。


さらに今季初スタメンの岩本がストレートの四球で歩くと、阪神ベンチはたまらず交代の断。5点攻撃の総仕上げは8番磯村だ。2番手岡本が2ストライクかた投じた128キロの外角高めスライダーを右前へ運び、2走者を生還させた。左打者の被打率が3割近い藤波の特徴を踏まえ、菊池に代わる2番に安部を入れ、スタメンに左打ちの野手6人を並べた。初回はその6人全員が出塁し、迎打撃コーチは『相手の嫌がることをやることも大事なので』としてやったりだ。

阪神は、前節2試合で7本塁打と大当たりの2外人が猫になって。さらには、前回カープとの対戦で4打席4安打をも打った陽川が音無しの構えで無安打。打線の浮沈はあざなえる縄の如しだ。阪神はまさか定位置でもあるまいに、セリーグ5位に沈んでいる。


★<V確率83%のカープ>カープが阪神に勝って、リーグ最速で50勝をマーク。カープの50勝一番乗りは3年連続7度目。チームでは79、80年の2年連続を上回る最長記録となった。また、過去2年の50勝到達日は、16年7月9日、17年7月8日。セリーグで3年連続で7月までに50勝一番乗りは12~14年の巨人に次いで2度目だ。なお、昨年までにカープが50勝一番乗りした6度のうち優勝は5度あり、V確率は83%になる。ガンバレカープ!

『悲惨なり新聞販売店―楯突いた店主の葬式には行くな』

$
0
0
★今日から3週間の予定で、スイスアルプストレッキングに出かけます。ブログのアップは不定期になります。ご容赦ください。

★今日の画像は、ガンバ大阪の監督に就任した『宮本恒靖』と、日立製作所が製造し、英北部スコットランドの鉄道で使われる『新型電車』。そして、オーストリアのお金持ちレッド・ブルがオーナーで、レッド・ブルが所有する『ザルツブルグのスタジアム』です。私は、こんな素晴らしいスタジアムが広島にも建設され、サンフレが世界の頂点を目指し活躍できる環境になるのを、一日千秋の思いで待ち続けています。サッカーにはクラブW杯があり、世界一のクラブに挑戦できます。是非サンフレをその場に挑戦させたいですねえ。


私は、かつて宮本、三都主が『レッドブル・ザルツブルグ』に在籍した時期に、ザルツブルグにあるレッドブルのスタジアムを訪問しました。レッドブルはご承知のようにオーストリアの世界的なメーカーで、サッカーを始め、エアレース、山岳トレッキングなどいろんなスポーツイベントの主催者として顔を出しています。このザルツブルグのスタジアムもレッドブルの所有。冬には、このスタジアムでウオッカをレッドブルで割って飲みながら、サッカー観戦するのがご当地の習慣だと、ショップの女性が教えてくれました。ザルツブルグは、モーツアルト生誕の地、またあのサウンドミュージックのロケ地として有名です。


★★★日本海に面した山形県庄内地方。冬は深い雪に覆われ、厳しい気候にさらされるため、この地域の新聞配達の苦労は並大抵ではない。2014年7月、この地で読売新聞の販売店主が自ら命を絶った。遺族を訪ねたが、『お話することはありません』と絞り出すような声が返ってくるだけだった。この店主を知る他の販売店主は『経営難で従業員に給料を払えなくなっていると聞いていたが、まさか自殺するとは・・。生命保険で従業員の給料をとか』と声を詰まらせる。

当時、読売新聞は山形県内で販売店主を廃業させて新しい販売店主に引き継ぐ『販売網の再編』を積極的に行っていたと言う。さらに、読売新聞が販売強化として送り込む『セールスチーム』の費用も追い打ちをかけたと。販売店の体力が弱い所に無理矢理セールスチームを送り込み、一時的に部数を上げるのだ。この費用は半端ではなく、販売店の負担になる。しかし、セールスチームが力まかせに増やした部数は長続きせず、短期に元に戻るという。この販売店もセールスチームを受け入れ、資金的に厳しい状況だったと話す。

朝日新聞では、2014年9月に群馬県の販売店主が、2017年4月に東京都内の販売店主が自殺している。群馬県の店主は30代の若さだった。『本社は群馬県の店主を若手のモデル店主に育てようとしていたようで、目をかける一方で要求も厳しかったようだ』と話す。東京の店主を知る朝日関係者は『本当に腰の低い謙虚な人だった。本社に言いたいことが言えず、行き詰まったのではないか』と明かす。

いずれも真面目な販売店主の悲劇だ。二人の死について朝日新聞社に問い合わせたが、『故人のプライバシーに関わりますので、弊社としてはお答えする立場にありません』と来た。


『兄が死んでから3年経つが、あの時の新聞社の態度は今でも許せない。墓参りの度に悔し涙が出る』。大阪府の40代の男性はこう語る。この男性の兄は、1990年代から20年間以上毎日新聞の販売店を経営していたが、2015年1月、自家用車の中で練炭自殺した。弟は内幕を語る。『兄の販売店を使い、毎日新聞社は部数を大きく見せていたのです』。店主の販売店は折り込み広告が多いエリアで、2008年のリーマンショック前までは、1部当たり月2千円くらいの折り込み広告手数料が入っていた。毎日新聞から販売店が新聞を買い取る購入原価は月2,300円(朝夕刊セット)だが、購入量が一定部数を超えると月1,000円まで減価が下がるので、読者がいなくても新聞を買えば一部当たり1,000円余儲かることになる。

『だから兄は本社から言われるままに購入部数を増やしていました。折り込みが好調な時には良かったが、要は本社は折り込み広告収入を利用して部数を水増ししていたんです』。2010年代にはいると、折り込み広告の減少が顕著になり、店主は廃業を決意したが、毎日新聞の担当から『補助金を増やすので続けてほしい』と引き止められたと言う。しかし一向に補助金が増額され、怒った店主は弁護士を通じて毎日新聞と交渉し、店主の言い分が認められる形で和解して販売店を廃業した。主が自殺したのはそれから半年後のことだった。『離婚した兄には妻はおらず、遺書もなかったから自殺の真相は分からない。レストラン経営が不調だったのかも知れない』と推し量る。


弟が新聞社を許せないのは、兄の葬式の際の出来事だ。毎日新聞に死亡の連絡をし、日経新聞も扱っていたので日経にも連絡した。その日経新聞の幹部の言葉に耳を疑った。『毎日新聞社から、店主様は楯突いて辞めた人間なので、我が社は葬式に行かない。日経新聞社も行ってもらっては困ると言われた。申し訳ないが、お兄さんの葬式には日経深部社の看板を下ろして個人として行く』。その後日経新聞が葬式に出席したことが毎日新聞に伝わったらしく、日経新聞幹部は弟に改めてこう伝えてきた。『毎日新聞が「葬式に行くなと言ったのに、なぜ行ったんだ。恥をかかせる気かと言ってきたと』。

『モリカケ問題』では、嘘と文書書き換えと忖度が飛び交う。読売も朝日も、毎日もそれをネタに攻撃し、まさに『正義の味方』を標榜している。しかし、販売第一線の現場では、これほど醜い販売店イジメが行われているのだ。ネットに広告で追い越され、部数減にも追いたれられる新聞業界。まだまだ前線の戦乱、混乱は続きそうだ。


★<藤吉郎絶頂期>堅城と言われた鳥取城は落ち、因幡一国は平定した。この天正8年から9年にかけての時期は、織田家の家臣時代の秀吉の得意の絶頂とも癒える時であったろう。

―どうだ。と姫路城(現在の姫路城とは違うもの)での夜食の時など、小姓を相手に誇った。『古イニシエの頼朝も義経も、みな貴種の出だ。生まれながらにして武門の棟梁であった。俺を見よ。前身は尾張中村の草刈り童である。御当家にあっては草履取りから身を起こした。こういう男は、唐天竺にもいまい』。我ながら大したものだと思った。その領国は、近江北部20万石、播磨、但馬50万石余、計70万石の本領の他に、織田家の新しい領地である因幡40万石を預かっている。

『しかし俺は、この100万石は俺の財物とは思っておらぬ。この100万石を資本ネタに、上様を十倍も儲けさせたてまつるのだ』。尾張人らしい商業感覚であった。実際、そう覚悟せねば織田家では務まらぬ。理屈と利益に鋭敏な信長になどに仕えられはしない。膨大な所領を持っていた織田家譜代の家老林通勝や佐久間信盛は、去年、信長から放逐されている。その理由たるや、罪などはない。


林の場合は『私財を貯めすぎている』ということであり、佐久間の場合は『働きが鈍い』ということだけであった。信長は、天下征服の事業がほぼ難所を越しつつある折から、もはや高禄の諸将が不要になってきており、それら重臣にくれてやっている巨領地が惜しくなってきているのであろう。秀吉はそう見た。

年の暮れが迫っている。『安土へ歳暮と届けよう』と、秀吉は思った。100万石の国力を傾ける程の財貨を贈り、信長の恩顧を謝したい。贈る以上は途方もない、空前絶後の歳暮を、安土城下にくり広げてみたい。秀吉は姫路城の金蔵をからにする勢いで、物品を集めさせた。(参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)


★<黄昏流星群、テレビ化>私は弘兼憲史のマンガが好きです。『島耕作シリーズ』は、ビッグコミック連載で、発売日には立ち読みして。また、単行本になって読み返して。その弘兼憲史のもう一つの代表作に『黄昏流星群』というのがあります。これはビッグコミク・オリジナルに連載。主としていい大人の恋愛関係、不倫関係を題材にしたもの。印象的に残っているのは現代の宮本武蔵ファンの女性が『タイムスリップ』して、武蔵の時代に入り込み、武蔵と出会い、武蔵の子供を身ごもって、現代に帰り、子供を産むという筋書き。その子供がまたチャンバラ遊びが好きで、親の血は争えない、を落ちネタにしたのがとても面白かった記憶があります。これからも、まだまだ現役で活躍してほしい『弘兼憲史さん』ではあります。

この『黄昏流星群』、この秋からテレビドラマで放映されるそうです。フジテレだったかしら。面白い。


★<人生で一番暑いと感じた時>今年の全国を覆った猛暑は半端ではない。もう街路樹の日陰に入っても、涼しいどころか、ムッとした熱風が押し寄せて来る。まあ、毎年7月末から8月6日くらいまでがこのような状態だが、今年は早い。

私が人生で一番暑い、と思ったのは、40年近く前になるが、広島県北の庄原カントリーでラウンドした時。このゴルフ場はリョービという会社が開発経営していると聞いていたが、開発費を惜しむため谷越えが多く、また費用をかけずに距離をかせごうと、ティーグラウンドを小高い丘の上に設置し、それもまた谷越えと、なんとなく貧弱なゴルフ場だった。このプレーは今でもはっきり覚えている7月31日。本当に暑く、途中で投げ出したい気分に陥ったのを憶えている。


まあ、泣いても笑っても、この暑さはお盆まで。その頃から急に朝夕が涼しくなる。そして、秋を迎え、また寒い冬が来る。日本列島の四季のサイクルである、な。

それにしても、台風12号、無情、無慈悲ではある。東から西に日本列島を半周。西日本豪雨被災地、広島にも大雨をもたらしそうだ。被災地はいまだ復興に手つかずの状態。被災者の方々の心配が哀れである。ご同情申し上げる。


★<オウム真理教、死刑執行は異例か>毎日新聞は、オウム真理教で死刑が確定した死刑囚13人を、1カ月のうちに全て執行したのが異例だと報じている。論旨は、過去に1カ月に2度の死刑執行はなかったとか、安倍政権になって死刑執行が多くなったとか、批判めいたもの。

何か変。死刑判決が確定した死刑囚の死刑執行は、時期、人数、など法律で決まっているのかえ。過去になかったら異例、とすぐ騒ぐのかえ。この13人は死刑執行しても、死刑が足りない刑罰だと拙者は思うがねえ。法治国家として、法を破り、善良な国民を死に至らしめ、未だサリン被害の底から抜けられない人々が多くいる。その被害者のことを思うと、13人の1カ月での死刑執行は何ら不思議ではない。何でも反対の毎日新聞さん、と見受けるが、どうか。


★<フェイスブック19%安>26日のNY株式市場は、交流サイト大手の『フェイスブック』が急落し、ハイテク株の多いナスダックは、1カ月ぶりの大幅な下げとなった。一気に20兆円もふっとんだとか。

フェイスブックは19%安と、1日の下落率としては過去最大となった。前日に発表した決算で、向こう数年にわたり利益率が悪化するとの見通しを示したことが嫌気された。

フェイスブックのブームは、いまや彼方に去りつつあるのではなかろうか。ツイッターにその場を奪われつつある。拙者もFBを使っているが、もうメインのサイトではない。面白味に欠けるのだ。かと言ってツイッターなど見る気もしないしなあ。


★<アイボ2万台達成>ソニーは、AIを搭載した家庭用犬型ロボット『aiboアイボ』の出荷累計台数が7月中旬ニ2万台に達したと発表した。『愛らしさやしぐさ、形態といったアイボの魅力が支持されている』とソニー。1月の発売開始から今月18日までは先着順や抽選での限定的な販売だったが、19日からは愛知県の工場の生産体制を強化。オンラインストアやソニーストアで予約販売を始め、購入希望者には必ず手に入るようにした。ソニー復活の象徴だね『アイボ』は。

『悲惨なり新聞販売店―楯突いた店主の葬式には行くな』

$
0
0















★今日から3週間の予定で、スイスアルプストレッキングに出かけます。ブログのアップは不定期になります。ご容赦ください。

★今日の画像は、ガンバ大阪の監督に就任した『宮本恒靖』と、日立製作所が製造し、英北部スコットランドの鉄道で使われる『新型電車』。そして、オーストリアのお金持ちレッド・ブルがオーナーで、レッド・ブルが所有する『ザルツブルグのスタジアム』です。私は、こんな素晴らしいスタジアムが広島にも建設され、サンフレが世界の頂点を目指し活躍できる環境になるのを、一日千秋の思いで待ち続けています。サッカーにはクラブW杯があり、世界一のクラブに挑戦できます。是非サンフレをその場に挑戦させたいですねえ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


私は、かつて宮本、三都主が『レッドブル・ザルツブルグ』に在籍した時期に、ザルツブルグにあるレッドブルのスタジアムを訪問しました。レッドブルはご承知のようにオーストリアの世界的なメーカーで、サッカーを始め、エアレース、山岳トレッキングなどいろんなスポーツイベントの主催者として顔を出しています。このザルツブルグのスタジアムもレッドブルの所有。冬には、このスタジアムでウオッカをレッドブルで割って飲みながら、サッカー観戦するのがご当地の習慣だと、ショップの女性が教えてくれました。ザルツブルグは、モーツアルト生誕の地、またあのサウンドミュージックのロケ地として有名です。


★★★日本海に面した山形県庄内地方。冬は深い雪に覆われ、厳しい気候にさらされるため、この地域の新聞配達の苦労は並大抵ではない。2014年7月、この地で読売新聞の販売店主が自ら命を絶った。遺族を訪ねたが、『お話することはありません』と絞り出すような声が返ってくるだけだった。この店主を知る他の販売店主は『経営難で従業員に給料を払えなくなっていると聞いていたが、まさか自殺するとは・・。生命保険で従業員の給料をとか』と声を詰まらせる。

当時、読売新聞は山形県内で販売店主を廃業させて新しい販売店主に引き継ぐ『販売網の再編』を積極的に行っていたと言う。さらに、読売新聞が販売強化として送り込む『セールスチーム』の費用も追い打ちをかけたと。販売店の体力が弱い所に無理矢理セールスチームを送り込み、一時的に部数を上げるのだ。この費用は半端ではなく、販売店の負担になる。しかし、セールスチームが力まかせに増やした部数は長続きせず、短期に元に戻るという。この販売店もセールスチームを受け入れ、資金的に厳しい状況だったと話す。

朝日新聞では、2014年9月に群馬県の販売店主が、2017年4月に東京都内の販売店主が自殺している。群馬県の店主は30代の若さだった。『本社は群馬県の店主を若手のモデル店主に育てようとしていたようで、目をかける一方で要求も厳しかったようだ』と話す。東京の店主を知る朝日関係者は『本当に腰の低い謙虚な人だった。本社に言いたいことが言えず、行き詰まったのではないか』と明かす。

いずれも真面目な販売店主の悲劇だ。二人の死について朝日新聞社に問い合わせたが、『故人のプライバシーに関わりますので、弊社としてはお答えする立場にありません』と来た。


『兄が死んでから3年経つが、あの時の新聞社の態度は今でも許せない。墓参りの度に悔し涙が出る』。大阪府の40代の男性はこう語る。この男性の兄は、1990年代から20年間以上毎日新聞の販売店を経営していたが、2015年1月、自家用車の中で練炭自殺した。弟は内幕を語る。『兄の販売店を使い、毎日新聞社は部数を大きく見せていたのです』。店主の販売店は折り込み広告が多いエリアで、2008年のリーマンショック前までは、1部当たり月2千円くらいの折り込み広告手数料が入っていた。毎日新聞から販売店が新聞を買い取る購入原価は月2,300円(朝夕刊セット)だが、購入量が一定部数を超えると月1,000円まで減価が下がるので、読者がいなくても新聞を買えば一部当たり1,000円余儲かることになる。

『だから兄は本社から言われるままに購入部数を増やしていました。折り込みが好調な時には良かったが、要は本社は折り込み広告収入を利用して部数を水増ししていたんです』。2010年代にはいると、折り込み広告の減少が顕著になり、店主は廃業を決意したが、毎日新聞の担当から『補助金を増やすので続けてほしい』と引き止められたと言う。しかし一向に補助金が増額され、怒った店主は弁護士を通じて毎日新聞と交渉し、店主の言い分が認められる形で和解して販売店を廃業した。主が自殺したのはそれから半年後のことだった。『離婚した兄には妻はおらず、遺書もなかったから自殺の真相は分からない。レストラン経営が不調だったのかも知れない』と推し量る。


弟が新聞社を許せないのは、兄の葬式の際の出来事だ。毎日新聞に死亡の連絡をし、日経新聞も扱っていたので日経にも連絡した。その日経新聞の幹部の言葉に耳を疑った。『毎日新聞社から、店主様は楯突いて辞めた人間なので、我が社は葬式に行かない。日経新聞社も行ってもらっては困ると言われた。申し訳ないが、お兄さんの葬式には日経深部社の看板を下ろして個人として行く』。その後日経新聞が葬式に出席したことが毎日新聞に伝わったらしく、日経新聞幹部は弟に改めてこう伝えてきた。『毎日新聞が「葬式に行くなと言ったのに、なぜ行ったんだ。恥をかかせる気かと言ってきたと』。

『モリカケ問題』では、嘘と文書書き換えと忖度が飛び交う。読売も朝日も、毎日もそれをネタに攻撃し、まさに『正義の味方』を標榜している。しかし、販売第一線の現場では、これほど醜い販売店イジメが行われているのだ。ネットに広告で追い越され、部数減にも追いたれられる新聞業界。まだまだ前線の戦乱、混乱は続きそうだ。


★<藤吉郎絶頂期>堅城と言われた鳥取城は落ち、因幡一国は平定した。この天正8年から9年にかけての時期は、織田家の家臣時代の秀吉の得意の絶頂とも癒える時であったろう。

―どうだ。と姫路城(現在の姫路城とは違うもの)での夜食の時など、小姓を相手に誇った。『古イニシエの頼朝も義経も、みな貴種の出だ。生まれながらにして武門の棟梁であった。俺を見よ。前身は尾張中村の草刈り童である。御当家にあっては草履取りから身を起こした。こういう男は、唐天竺にもいまい』。我ながら大したものだと思った。その領国は、近江北部20万石、播磨、但馬50万石余、計70万石の本領の他に、織田家の新しい領地である因幡40万石を預かっている。

『しかし俺は、この100万石は俺の財物とは思っておらぬ。この100万石を資本ネタに、上様を十倍も儲けさせたてまつるのだ』。尾張人らしい商業感覚であった。実際、そう覚悟せねば織田家では務まらぬ。理屈と利益に鋭敏な信長になどに仕えられはしない。膨大な所領を持っていた織田家譜代の家老林通勝や佐久間信盛は、去年、信長から放逐されている。その理由たるや、罪などはない。


林の場合は『私財を貯めすぎている』ということであり、佐久間の場合は『働きが鈍い』ということだけであった。信長は、天下征服の事業がほぼ難所を越しつつある折から、もはや高禄の諸将が不要になってきており、それら重臣にくれてやっている巨領地が惜しくなってきているのであろう。秀吉はそう見た。

年の暮れが迫っている。『安土へ歳暮と届けよう』と、秀吉は思った。100万石の国力を傾ける程の財貨を贈り、信長の恩顧を謝したい。贈る以上は途方もない、空前絶後の歳暮を、安土城下にくり広げてみたい。秀吉は姫路城の金蔵をからにする勢いで、物品を集めさせた。(参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)


★<黄昏流星群、テレビ化>私は弘兼憲史のマンガが好きです。『島耕作シリーズ』は、ビッグコミック連載で、発売日には立ち読みして。また、単行本になって読み返して。その弘兼憲史のもう一つの代表作に『黄昏流星群』というのがあります。これはビッグコミク・オリジナルに連載。主としていい大人の恋愛関係、不倫関係を題材にしたもの。印象的に残っているのは現代の宮本武蔵ファンの女性が『タイムスリップ』して、武蔵の時代に入り込み、武蔵と出会い、武蔵の子供を身ごもって、現代に帰り、子供を産むという筋書き。その子供がまたチャンバラ遊びが好きで、親の血は争えない、を落ちネタにしたのがとても面白かった記憶があります。これからも、まだまだ現役で活躍してほしい『弘兼憲史さん』ではあります。

この『黄昏流星群』、この秋からテレビドラマで放映されるそうです。フジテレだったかしら。面白い。


★<人生で一番暑いと感じた時>今年の全国を覆った猛暑は半端ではない。もう街路樹の日陰に入っても、涼しいどころか、ムッとした熱風が押し寄せて来る。まあ、毎年7月末から8月6日くらいまでがこのような状態だが、今年は早い。

私が人生で一番暑い、と思ったのは、40年近く前になるが、広島県北の庄原カントリーでラウンドした時。このゴルフ場はリョービという会社が開発経営していると聞いていたが、開発費を惜しむため谷越えが多く、また費用をかけずに距離をかせごうと、ティーグラウンドを小高い丘の上に設置し、それもまた谷越えと、なんとなく貧弱なゴルフ場だった。このプレーは今でもはっきり覚えている7月31日。本当に暑く、途中で投げ出したい気分に陥ったのを憶えている。


まあ、泣いても笑っても、この暑さはお盆まで。その頃から急に朝夕が涼しくなる。そして、秋を迎え、また寒い冬が来る。日本列島の四季のサイクルである、な。

それにしても、台風12号、無情、無慈悲ではある。東から西に日本列島を半周。西日本豪雨被災地、広島にも大雨をもたらしそうだ。被災地はいまだ復興に手つかずの状態。被災者の方々の心配が哀れである。ご同情申し上げる。


★<オウム真理教、死刑執行は異例か>毎日新聞は、オウム真理教で死刑が確定した死刑囚13人を、1カ月のうちに全て執行したのが異例だと報じている。論旨は、過去に1カ月に2度の死刑執行はなかったとか、安倍政権になって死刑執行が多くなったとか、批判めいたもの。

何か変。死刑判決が確定した死刑囚の死刑執行は、時期、人数、など法律で決まっているのかえ。過去になかったら異例、とすぐ騒ぐのかえ。この13人は死刑執行しても、死刑が足りない刑罰だと拙者は思うがねえ。法治国家として、法を破り、善良な国民を死に至らしめ、未だサリン被害の底から抜けられない人々が多くいる。その被害者のことを思うと、13人の1カ月での死刑執行は何ら不思議ではない。何でも反対の毎日新聞さん、と見受けるが、どうか。


★<フェイスブック19%安>26日のNY株式市場は、交流サイト大手の『フェイスブック』が急落し、ハイテク株の多いナスダックは、1カ月ぶりの大幅な下げとなった。一気に20兆円もふっとんだとか。

フェイスブックは19%安と、1日の下落率としては過去最大となった。前日に発表した決算で、向こう数年にわたり利益率が悪化するとの見通しを示したことが嫌気された。

フェイスブックのブームは、いまや彼方に去りつつあるのではなかろうか。ツイッターにその場を奪われつつある。拙者もFBを使っているが、もうメインのサイトではない。面白味に欠けるのだ。かと言ってツイッターなど見る気もしないしなあ。


★<アイボ2万台達成>ソニーは、AIを搭載した家庭用犬型ロボット『aiboアイボ』の出荷累計台数が7月中旬ニ2万台に達したと発表した。『愛らしさやしぐさ、形態といったアイボの魅力が支持されている』とソニー。1月の発売開始から今月18日までは先着順や抽選での限定的な販売だったが、19日からは愛知県の工場の生産体制を強化。オンラインストアやソニーストアで予約販売を始め、購入希望者には必ず手に入るようにした。ソニー復活の象徴だね『アイボ』は。

只今、香港トランジット中

$
0
0


台風12号の迷走で、まさかの台風が東から西に走ると言う珍現象。今年の夏山は、スイスアルプと昨年から決めて準備を進めて来ました。ついでに 未踏のブリュッセルも訪れ、水の都ブルージュにも足を運ぼうと考え、最安だった、香港トランジットのキャセイを選択。72,000円、サーチャージなどコミコミ。で、現在香港空港トランジットで、時間待ち、という次第。深夜のトランジットです。
                                           
アマゾンのFire8で入力しているのですが、慣れないのと、キーボードが小さいため、ひどく手間を取ります。

香港に降りたのは、20年ブリで、新しい空港は初めてです。前回は、海南島に行く途中寄りました。新しい空港は素晴らしいです。が、フライトが多いせいでしょうか、着いた時点では、乗り継ぎの搭乗口はきまっておらず、2時間経ってようやくゲートが決まって。

で、搭乗口に来て、ブログのアップをし始めたら、隣に若い白人の女性が。しばらくして、どこから来たのか聞くと、バリからだと。まさかインドネシア人でもあるまいにと、片言の英語で話をすると、バリの大学で勉強中だと。そして今回オランダに一時帰国をするのだと。そんなところから、日本は江戸時代オランダから世界の情勢を教えてもらったことや、NYはそもそもオランダ領だったのを、イギリスが強奪した話や、もとは、ニュー-アムステルダムと言う名前だったことなどで、話に花が咲きました。

また、私が4年前サンチャゴ巡礼で歩いた時、アムステルダムから入り、パリ経由で行ったことなどを話しました。運河のアムステルダムの街を自転車で走り迷った話など、つれづれに。

彼女の話では、インドネシアはオランダの植民地だったことなどで、今でも往来は頻繁だそうです。彼女がバリで勉強しているのもそんな関係があるとのこと。

本旨から外れた話になりましたが、だから旅は面白いと言うことになりますねえ。彼女には、これからの人生に成功するよう激励しました。そして、この搭乗口は、アムステルダムではなく、ブリュッセルだと言うと、彼女はブリュッセルから車でアムステルダムへ帰るのだと。まあ、世の中様々です。

画像の右下をクリックすると、大きな画像が見られます。

明日は、スイスへ

$
0
0





先ほど、アマゾンのFire で、アップ原稿を書いていたら、突然ゲームのアプリが起動し、原稿が全部消えました。Fire の入力は結構手間がかかります。で、ブラッセル3日目、明日は、スイス、ラウターブルネンに移動です。

ブラッセル、ブルージュのスナップをアップします。小便小僧の人気は、小便少女を凌駕していました。なぜでしょうか。

改めて、スイスの強さ美しさ

$
0
0








改めて、スイスのつよさと美しさを見た。ブラッセルからチューリッヒはユーロラインの夜行バス。好んで撰んだ訳ではないが、列車以外はこれしかなかった。しかも隔日で。それほど、旅客がすくないのであろうか。本来飛行機の直行便があってしかるべきなのだが、サベナ航空は倒産し、再建途上。Lccに脱皮を図っており、近距離便は採算にのらないのだろう。以前リスボンからアテネのフライトを検索したら、真っ先に1トランジットながら、14000円というのがヒットした。サベナである。ただしバゲッジは15Kg以内、機内持ち込み手荷物は10X20X20cm、と驚かせた。

夜行バスは、中東系、アフリカ系の人たちでいっぱいであった。かつてパリーロンドン、アムステルダムーパリの乗車時にはほとんどが白人だったから様そうは一変である。車内は騒がしく賑やかで、粗雑であった。バーゼルの手前でイミギュレがあった。若いハンサムな担当官が乗り込んで一人一人パスポートをチェックしながら、確認していく。終わり近く一人の黒人が担当官に連れられてオフィスへ。結果、翌日の帰り便でブラッセルに強制送還となった。

逮捕されておらず、犯罪者ではない。つまり、スイスにトって好ましからざる人物と認定されたのだろう。すごいと思ったのは
、単にパスポートと個人質問でこの人物を探し当てたことである。あらゆる情報、ベルギー国内のものも集積され、この判断となったのであろう。犯罪者でもないベルギー国民を強制送還させたスイスのイミギュレの強さに感嘆した。

チューリッヒからは、ルッツエルン経由で、インターラーケン、そして、宿泊拠点ラウターブルネンに入った。ルッツエルンでは一時下車し懐かしのルッツエルンに浸った。とりわけ、湖上から眺めるメリー協会には感激した。そして、世界遺産カペル橋、もちろん湖上には白鳥のすがたもある。しかし暑い。ブラッセルとあまり違わないのではと思った。駅前で偶然にもビールの販促に会い、よく冷えた350ミリの缶ビールをちょうだいしたのはラッキーだった。アルコール0.4%のこのビールはとても飲み心地がよかったが、当然酔わなかった。

4年前も同じルートでインターラーケンに入ったが、今回は途中の景色を見のがすまいと。道中2時間は素晴らしい景色の連続である。氷河に削られた岸壁が荒々しく姿を見せ、スイッチバックの列車はゆるりと進む。いつかこの地に滞在してみたいものだ。

夕刻、ラウターブルネンのホステルに入った。5人部屋だったが、あとから可愛い女の子2人が入ってきて驚いた。がそのあと礼儀正しい若夫婦が現れ、安心した。

夜行疲れもあり、今日は午前中ホステルで静養。サンフレッチェー湘南の試合をテキスト速報で見てみようと思う。残念ながら、日本版のDAZNは視聴できないようである。

私が、アルプスを歩く訳

$
0
0








仕事から解放された十数年前、明くる日から山歩きを始めた。が、広島市の近郊の山が歩けなかった。牛田山、武田山、鈴が峰...。その後先輩達に連れられて県内、中国地方の山々を連れて歩いてもらった。広島南アルプス、20キロも縦走出来るようになった。そして、6年前、奥穂高に登った。幸い埼玉県の経験豊かな人と一緒になって。

奥穂高の頂上から、北を振り返ると北穂高、槍ヶ岳、遠くに薬師が岳など。こんなに美しい世界があるのか、と一目で気に入り、翌年から、夏はアルプスにが目標となった。

そして、4年前、70歳の記念搭にと、スペインのサンチャゴ巡礼800キロを歩き、イスタンブール経由で、帰国のフライトに乗るべくチューリッヒへ。そこで単なるトランジットでは面白くないと、インターラーケンに足を伸ばし、スイスアルプスの見事さに魅了されたという次第。

基本は、電車、ロープウェイで 上り、下りの道を下りるというコース。これなら毎日歩けそうだと。

今日は、ユングフラウ鉄道の入り口、アイガーグレッチャー2,320mまで上り、そこからアイガーの裾野をグリンテルワルトまで歩いた。5時間半かかった。が、素晴らしいパノラマを堪能出来た。

宿に帰って、キッチンで若者に会い、オーストラリアのメルボルンから来たそうだが、彼は今日、標高800mのラウターブルネンからアイガークレッチャー1,500mを登り、そして下りてきたそうだ。世の中は広い。

サンフレッチェに優勝の風吹くかな

$
0
0







前節サンフレッチェは、長崎とのピースマッチを2-0で制した。FC 東京が敗れたため、勝ち点差は再び8と開いた。

残り試合は13試合。優勝勝ち点を高めの70点とすると、
  サンフレッチェ  8勝5敗
  FC東京     10勝3敗
  川崎      11勝2敗
が、到達成績となる。
サンフレッチェが有利には見えるが、連敗をしないことが前提。

J1は、先のいイニエスタの華麗なるゴールで持ちきりの様子。
サンフレッチェにも、タイからティーラシンが加入し活躍しているが、知名度から負けている。

が、サッカーはプロ野球と違い、クラブで世界一の座が取れるスポーツ。
松井くんも、こじんまりとまとまらず、基町の人たちに、サンフレッチェを世界一のクラブにするため、力を貸してほしい、くらいのアドバルーンを上げたらどうなのかえ。

広島市民も、カープ、サンフレッチェは広島の宝と思っているのだから。
知恵と度胸は、生きているうちに使え、とさ。

頑固一徹のスイスを考える

$
0
0







スイスを旅して13日目。今日は、ベルン泊です。これまで12日間、アイガー、ユングフラウの麓、ラウターブルンネンに連泊し、今日の予定は天気任せの日々を送りました。ほぼ天候にも恵まれ全日スイスアルプス.トレッキングを楽しめました。

奈良県から17回目のスイスアルプスと語られた男性は、何より北アルプスのように数珠繋ぎで混まないのがいいとおっしゃっていました。

一体スイスの観光産業はいつ勃興したのでしょうか。世界最高峰の登山電車が登る、ユングフラウ鉄道を開くにはアイガーの岩盤を7キロも切り開く必要がありました。このトンネルの掘削に取りかかったのがなんと日清戦争の始まる明治中期のこと。

18世紀半ば産業革命で世界の先端国になったイギリス。エネルギー源の石炭を燃やすことからロンドンは公害の街。せめて空気のいいところで静養したいと、イギリスのブルジョアジー達が安らぎを求めてスイスを訪れ始めました。

スイス人の嗅覚はすごいですねえ。戦争をしても勝てませんから、積極的に『永世中立宣言』を行い国際社会に受け入れられます。時は1815年のことです。が、武装放棄をしたわけではなく国民皆兵は今でも堅持しています。

そしてそのスイスの美観を守るため農業の保護育成を國華戦略として行います。あのスイスアルプスの、山頂まできれいな景色は農家の方々がアルプ=牧場経営を他の仕事より有利にするため、EUにも入らず、農業を保護し、唯我独尊の政策を進めます。本当に農産品は目が出るほど高いです。そしてあの2,200mの高地にも牧場があるのです。さらにその農家の家はそれほど立派ではありませんが、私の目には、車はベンツ、BMWがめだちました。

あの日本アルプスを、上高地から梓川沿いに歩き、日本アルプスを発見したイギリス人宣教師、ウォルター.ウェストン神父は、イギリス人 紡績製造業を営むブルジョアジーの6男として生まれ、日本には1893年明治26年に来ました。まさしくスイスでアイガートンネル着工の時期でもありました。ウェストン神父は、訪日の前にマッターホルンを歩いておられます(登頂されたかどうか不明)。スイスの観光立国にはこのような背景があったのと、それまでのスイスは涙が出るほど貧しかったのです。そこから、頑固一徹のスイスが生まれたような気がします。

『宗教改革がスイスの時計産業を勃興させた』

$
0
0












16世紀の半ば。『マルチン・ルター』が唱えた宗教革命は燃える火のごとくヨーロッパを覆った。しかし旧教の抵抗勢力は強く、新教徒は迫害され、追われ、国を脱出する者が絶えなかった。

その逃亡する新教徒が、フランスからスイスに30万人ものがれてきた。スイスはそれを受け入れ、またスイス自体にも宗教改革の波が押し寄せ、国内は騒然とした。世界遺産になっている『ルツェルン』は、スイスの旧教の砦であり、町を囲む城壁を構え、川にも木橋をかけて砦の代わりを担わせた。ルツェルンのシンボルとなっている『カペル橋』がそれである。

そのフランス人新教徒の中に、時計職人が何人かいた。スイス人は、伝統的な貧乏生活から抜け出すことには貪欲。その時計職人から技術を学び、短期間に習得。そして欧州での時計産業を確立し、各国の王族からの注文も受けるようになった。

スイスの時計産業への思い入れ、支援の姿勢はそれこそ熱波が伝わるほどの勢いを感じる。主要都市にある『時計博物館』がそれを物語る。私はジュネーブの博物館を見学したが、それはもう大変なもので、芸術的でもあるスイス時計の歴史を熱く語ってくれていた。


そのスイス時計にも危機が来る。『クォーツ』だ。日本の時計会社が取り組んだクォーツ技術は、正確な時刻を刻み、遅れも進みもない優れもの。1970年代、一時スイスの時計産業はこのクォーツショックで危機に陥った。

が、さすがスイス。機械時計の精密さと優秀さをバックに、時計の高級化を図り、日本勢の大衆的時計に大きく差をつけてしまった。私の記憶では、オメガの時計がせいぜい10万円クラスだったものが、100万円をこえる高級品が出現し、中心価格帯も20万円程度に底上げされた。

今、スイスの都市にある大型店に入ってみると、本当、すごい数のお客が入っている。その中心は韓国人と中国人。それはそれはすごい勢いだ。彼女らが50万円もする婦人時計を何ごともなかったようにカードで買い求める姿は、かつて日本人が農協型海外旅行と揶揄された時代の姿に符号する。

かくて、スイスは時計産業の世界に冠たる地位を取り戻した、という次第。今や製薬、化学、IT産業などスイスを支える新しい産業は幾多にも及んでいるが、時計、観光、銀行はその基盤を支える世界に誇る強い産業になっている。


けだし、スイス人はあの貧乏で子供の何人かを傭兵で出さざるを得なかった時代の姿をDNAとし、今だこれらの産業の育成に怠りない。翻って日本はどうだろうか。ちゃらんぽらんの農業政策。韓国がEUとFTA協定で自動車など関税ゼロとなる中、日本は人口減という地雷を抱えてただ指をくわえてながめているだけ。亡国の徒が政治を操っている日本は、かつて貧乏だった時代の努力をかなぐり捨てているのだ。これでいいのか日本国は、安倍晋三殿。


★<マツダスタジアム繁盛記>豪雨で甚大な被害を受けた広島市。復旧の途上だが、元気を取り戻せる場所がある。カープの本拠地『マツダスタジアム』だ。昨年の観客数は217万人と球団史上最多を更新し、球団初の3連覇に向けて独走中。このスタジアム、チームの躍進による人気を三井物産グループが陰で支えている。

『CCダンスで~す』。5回裏が終わると、スタンドの通路にいたビールの売り子がそそくさとフェンス際に移動して、ダンスを始める。踊り手は、給食サービス事業などを手掛ける『エームサービス』の従業員が、振付師のラッキィ池田さんの振り付けで踊る。

球場全体を周回できるコンコースがマツダスタジアムの特徴。三井物産が米社と合弁で設立し、給食事業などを手掛けるエーム社がコンコースの売店も担う。たとえば全部で25あるワゴン販売では機動力を生かし、気温10度前後なら熱かんに変更。夏でも寒ければかき氷をココアに変えて収益を確保する。『場内を一括運営しているので、柔軟に動けるのが特徴だ』と宮内支配人。売り子がチアの踊り手を兼ねられるのも、そのためだ。


多様な観客席も魅力だ。バーベキューをしながら観戦できるテーブル席、大相撲さながらのグラウンド間近でプレーが見られる『砂かぶり席』、ごろ寝しながら観戦できる『寝ソベリア』などを設け、どれも盛況だ。こうした座席のエリア毎に冠スポンサーを募り、収益源にしている。

カープと協力して仕掛けたのは、三井物産の若手だった。今は経営企画部に所属する小野川貴さん(43)が、04年頃、米国に研修に出て現地の大学にも通い、スポーツビジネスを学んだ。そこで担当教授がヒントをくれた。『放映権ビジネスの次に来るのは、ファシリティマネジメント(施設経営)だ』と。

経営不振の球場にエンターテインメント性を加えて『ボールパーク』に変身させたメジャーの現場も多く見て、『導入すれば、絶対成功すると思った』。帰国後に休場運営ビジネスへの参入を提案。広島市民球場に建て替え計画があったのは渡りに船だった。


三井物産は08年、新球場での商品販売や特別観覧席の開発などを広島カープから受託。球場を持つ広島市とも議論を重ね、老若男女が楽しめる空間を作り上げた。観客動員数は13年以降右肩上がり。15年からナゴヤドームでも一部店舗の運営を始めた。

プロスポーツ関連の事業はこれだけではない。16年秋にスタートしたプロバスケットボール『Bリーグ』のチーム運営にも参画している。チームの社長に、子会社の常務で、球場内の事業推進の経験がある林邦彦さん(53)に、アルバルク東京に出資するトヨタ自動車から声がかかった。商機とみた三井物産は共同出資者になり、林さんを派遣した。

林さんは球場運営などのノウハウを生かし、目標や成果の達成度、成長度などを『見える化』。初年度に1千人半ばだった平均入場者数が、昨季は2,500人を超え、アルバルクは5月にリーグ2代目の王者になった。本拠地会場が満席になる3千人が次なる目標だ。


AIを活用し、需給変動に応じてチケット価格を変動させる『ダイナミックプライシング』と呼ばれる先進的なサービスも始めた。チームの順位や天候、繁閑期などの条件をもとに座席ごとに価格を調整し、転売による高騰や空席を解消する仕組みだ。

6月に新会社を設立し、米社が開発したシステムを提供。すでにJリーグ横浜マリノスやプロ野球ソフトバンクが導入した。ここでも商社らしく裏方として汗をかいている。

スポーツビジネスに、科学、セオリーの導入だな。単に興業を見せるだけではなく、来場者にファンを感じてもらう、まさにソフトの開発が先頭を走る、の図だ。カープの試合後、電車などでカープユニフォームを着たファンを見るにつけ、スポーツビジネス、ソフトの重要性を感じる。そのファンの中には多くのお年寄りが参入し、スタンドから黄色い声援を送っているのだ。これこそ長寿社会のアクセントになるビジネスだろう。



画像の右下をクリックすると大きな画像が見られます。

『4ドラゴンズを彷彿させる香港の活力』

$
0
0



















1980年代だったか、経済成長著しい4つの国地域を『4ドラゴンズ』と表した時期があった。今でいう4BRICSの前の時代。韓国、台湾、シンガポールに香港。それから30年。香港の活力は失われていなかった。

私の今回のスイス・チューリッヒへのフライトは、香港のキャリア『キャセイパシフィック』を利用し、往路はブリュッセルへオープンジョー、帰路は香港でストップオーバーと足を伸ばした。
 7/30 福岡16:40-19:10香港  7/31 香港0:35-6:55ブリュッセル
 8/3 ブリュッセル23:00-(バス)-8/4 10:30チューリッヒ11:30-(列車)-12:20ルツェルン
ルツェルン13:30-(列車)17:00インターラーケン経由ラウターブルンネン
 8/16ラウターブルンネン8:06-11:00インターラーケン経由ベルン8/17 11:00-12:00チューリッヒ8/19 13:35-8/20 7:00香港8/23 13:00-17:00福岡


キャセイは南回り路線故、どういう飛行ルートを取るか興味があった。さすが中国のキャリア。飛行を始めると即中国大陸を斜めにモンゴルに向けて飛ぶ。そしてモスクワ、リトアニアの南をかすり、北海へ。ここからは東京からモスクワ直行便と同じく、ドイツ、オランダ上空を経てブリュッセルに。飛行時間は12時間強。南回りといっても、中東のフライトとは極端に飛行時間は短い。

九竜半島を縦に走る『ネイザンロード』。100年前、ネイザン郷が将来の香港のためにと造った真っ直ぐで広い道。ここの街路樹は当時植えられた『ガジュマル』。大木に成長し、ストリートの美観を引き立てている。これの道を軸に香港は発展したと言っていい。そのネイザンの西一筋に『広東道路』という街路がある。なんと、ルイヴィトン、ブルガリ、シャネルなどなど。その店の奥はブランドセンターとなっており、各国の有名ブランドが店を出している。そこへ、そろぞろ、ぞろぞろと飲み込まれるお客。まあ、香港の暑さ、湿気の高さは猛烈故、冷房完備のショッピングセンターは汗引きの場所でもあるが。さも銀座も顔負けのストリートではある。

香港島は、更からの建設で、ノッポビルの競演であるが、九竜側は古い建物に代わり、新しい建物、ストリート、ショッピングセンターが続々と建て替え中。ブランドショップも同じブランドがあちこち、ホテルにも。こんなんで採算が取れるのか、なと他人事ながら心配になる。


往路、香港空港でブリュッセル行へのトランジットの最中、時間待ちで待機していると、うら若き白人女性が隣に。聞くと、オランダ人のバリ島の大学生で、アムスに帰省するのだと。インドネシアはオランダの植民地として虐げられ、抑圧された歴史があると聞いている。その分、両国の関係は日韓同様ギクシャクしているのかと思ったが、なんととても親密な関係を維持しており、両国の人々の往来は頻繁だと。後に、香港でインドネシア人に出会ったので、確認したが、オランダとは仲良くやっているそうだ。日本人の先入観はいかんねえ。

私は香港に来るたびに、『ザ・ペニンシュラ』を覗くことにしている。かつてはここが九竜側の海辺だった。が、その後公共工事で300mほど埋め立てられた。シービューは高い部屋からは見えるが、玄関口からは見えない。それでもロビーは穏やかなカフェ、そしてペニンシュラアーケードも素晴らしい。

今回新発見は、このペニンシュラの西、1ブロックにある『1881ヘリテージ(記念碑)』。1842年のアヘン戦争で、英国が99年の割譲を得た香港に、40年後英国の東アジア進出の拠点として本格的に力を入れ始めたシンボル。ここ10年来で再開発し、昔の面影を残しながら。高級感を残し、実運営でも3階以上にあるホテルの客室は、10室全部スイートに設定しただと。お金持ちを吸い込む香港の観光政策、見事なり、を実感した。


★<醜い官庁の障害者水増し>官庁・自治体が障害者雇用で、資格のない人まで潜り込ませた事件。何と、死亡した人まで雇用者数に繰り入れていたと。何たる暴挙。官庁は裏からみると、ひどく身勝手なことばかりやっているのではないか。財務次官がテレビ局の女性社員にセクハラをした件も、その後この事件が裁判に訴えたという情報も伝わってこない。あの麻生発言は国民を冒涜していた。デタナメ、官庁運営、と言ったらいいすぎか。

私は、この身障者雇用の法律が施行された、40年前、初めて勤めていた会社で、社内の障害者調査をした。確か126名くらいが浮上したと記憶している。が、身障者手帳を持っていた人は2/3程度で、法律が施行されたばかりであり、身障手帳所有の歯止めはなかったと記憶している。その後、身障者手帳所有がマストとなったのだろう。至極当然な話。一般論として、この条件アップは報道されているし、時の話題にもなったはず。それを知らぬ存ぜぬとは、あのモリカケ問題と罪は同根だ。

民間の手本になるべき諸官庁がこの体たらくでは、日本の将来は暗い、な。平気で官僚、大臣、はてさて首相までウソを平気でつく世の中だ。


★<サンマ好漁の異変>毎年右肩下がりのサンマ漁。沖合の領海外で中国、ロシアの大型船漁による資源枯渇とまで言われて、1匹300円なり。

ところが今年のサンマ漁、解禁後即大豊作、大収穫と。根室市の花咲港が突如のサンマ豊漁に沸いている。昨年の記録的な不漁から一転、千島列島沖で大群が見つかり、港は水揚げを待つ船が沖合で順番待ちをするほどの活況になっている。


8年連続サンマ水揚げ日本一の花咲港には、28日未明から大量のサンマを積んだ棒受け網漁船が集結した。朝一番のセリでは、1キロの最高値が227円と、大型船の水揚げ初日となった24日から一気に1/3に値を下げた。

市場は、本格的なシーズン入りを前にした想定外の豊漁に輸送用トラックが間に合わない状況。朝から1匹100円で販売を始めた根室市の鮮魚店『茂勝』では、『昨年は9月1日時点で、1キロ900円の高値で、魚も痩せていた。今年は脂の乗ったサンマを手ごろな値段で提供できる』と喜んでいた。

秋味、日本の風味、サンマが帰って来たね。いいことだ。


★<伊達政宗の子孫、ミス・ワールド代表に>『ミス・ワールド2018世界大会』への出場者を決める選考会が開かれ、応募総数7,210人の中から選ばれたのは、慶応4年生の『伊達内子カナコさん』。伊達さんは、戦国武将・伊達政宗直系の21代目の子孫というプロフィール。

高校時代から、途上国支援活動に青春をささげて来た。今回『ミス・ワールド』に応募したのも、『Beauty with Purpose=目的ある美』というテーマに共感し、一介の学生ではなく『ミス・ワールド』という立場を活かして、『この状況にインパクトを与えられる』と感じたからだと言う。

その崇高な志に加え、堪能な語学力、身長169cmのスタイル、そしてタレント性を披露するステージで見せた圧倒的な歌唱力など、世界大会に送り出す資質を備えていることが、日本代表選出の決め手となった。政宗公も墓の下から、ニヤリ、としていることだろうな。

『悲惨なり新聞販売店―押し紙は公然の秘密』

$
0
0










★今日の画像は、サッカー日本代表森保監督をサッカー無名校『長崎日大高校』からスカウトして、育ててくれた森保さんの恩人『今西和男さんと、森保サンフレ前監督、同じく門下生の小林山形元監督のトークショー』、そして香港の免税店で世界の銘酒に伍して売られている岩国市の『獺祭』。見事なり獺祭ではあります。右下をクリックすると、大きな画像が見られます。

★★★多くの新聞社は部数維持のために押し紙に手を染め続けている。泣き寝入りする店主が多い中、本社と争う店主もいる。『訴訟に向け準備をしています。本社にはまともな話が通じないので、法廷で決着をつける』。こう話すのは、西宮市で毎日新聞の販売店を営む男性(52)だ。2017年10月、男性の販売店は、毎日新聞社から『強制改廃』された。強制改廃とは新聞社側が販売店主の意向に関係なく、一方的に販売契約を打ち切ることだ。そこで男性は、損害賠償や債務不存在を求めて訴訟に踏み切ることにした。

男性は2010年11月から毎日新聞の鳴尾販売所を経営してきた。本社から輸送される『送り部数』2,300部のうち、読者がいるのは980部ほどしかなく、事態を改善しようと年100軒以上のペースで読者を増やした。開業時は販売店の経営を支える補助金『経営補助』が月280万円支給されていたが、2012年度から90万円に減額。にも拘わらず鳴尾販売所は経営が維持出来ており、本社からの経営補助が必要ない『自立』への道を歩んでいた。

開業から4年経った頃、西宮市の南甲子園販売所と今津販売所の2店を経営していた販売店主が廃業することになり、男性は毎日新聞の担当員から経営を持ちかけられた。そして2店のうち南甲子園販売所を引き受けることとし、そのための資金として銀行から新たに1,500万円の融資を受けた。この時から状況が変わった。南甲子園販売所はひどい赤字店で、鳴尾販売所の利益を食われた上に借金だけが残ってしまった。『今思えば、毎日新聞は鳴尾販売所の経営が良好なので金融機関からまだ追加融資が受けられる私に目をつけ、借金させるだけさせてそれを吸い上げるのが目的だったのではないか』との疑いが捨てきれない。


南甲子園販売所は送り部数1,700部のうち、実販売部数はわずか480部しかなかった。毎日新聞からは月100万円弱の補助金が支給されていたが、とても足りず、月300~400万円の赤字。この内情を知らされていなかった男性は、担当員に補助金を増やすか送り部数を減らすよう迫ると、担当員は『補助金を増やす』と答えたと言う。しかし補助金は増額されず、男性は2015年春に金融機関からの融資金を使い切った。さらにその担当員は、補助金増額の約束を果たさぬまま突如会社を辞めてしまった。次の担当員は『補助金の増額は辞めた担当員が勝手に行っただけで社の決定ではない』と主張。男性は弁護士を立てて2015年8月から新聞代の入金をストップし、毎日新聞に話し合いの場につくよう迫った。

その結果、2015年10月から南甲子園販売所への送り部数は1,700部から550部に減ったが、一方で鳴尾販売所への月90万円の経営補助金は打ち切られた。そこで、販売店収入から従業員給与や借金の返済など必要経費を差し引き、請求書の金額と関係なく『本社への新聞代は支払える分だけ支払う』こととした。2016年8月、毎日新聞から和解の申し出があった。それと共に担当員は『来年から鳴尾販売所の販売エリアを拡大する』と提案してきた。男性は承諾し、資金確保のため銀行から800万円の追加融資を受けようと考えた。

銀行からは南甲子園販売所と毎日新聞の業務委託契約書の提示を求められた。だが、男性は本社から契約書を渡されずに経営をしていた。自らは署名捺印した契約書をすでに渡していたが、いくら督促しても、担当員は契約書を持ってこなかった。結局銀行からの融資が受けられず、男性は小切手の不渡りを出してしまった。男性は再び弁護士を立てて、新聞代は払えるだけ支払う方針を継続しながら本社と話し合いと続けようとしたが、『弁護士を降ろせ』と、販売局幹部や販売担当取締役までが圧力をかけてきた。そして2017年10月、男性の販売店は強制改廃された。


男性は、毎日新聞に対して起こす訴訟の中で、自身が目の当たりにした押し紙による部数の偽装など『新聞販売の闇』を明らかにしていくつもりだと言う。男性は、本社との書面を交わさない『口約束』で後に不利を被らないように、南甲子園販売所の契約書トラブルがあって以降、関係者との会話をなるべく録音してきた。その中の一つに『デュプロ』のエンジニアとの会話がある。

押し紙はしかる事ながら、新聞の折り込み広告が『詐欺』という犯罪的要素を孕んでいることはあまり知られていない。男性の録音によって、その暗部に光が当たろうとしている。『新聞販売店の収入は、新聞購読料と折り込み広告の手数料だ。読者のいない押し紙を含めた「送り部数」の広告枚数を受取、行き場のない広告は新聞紙で包んで廃棄していた。折り込み手数料は1枚いくらという枚数に比例した価格設定なので、廃棄分は手数料の詐欺になる』と。『こんな部数の偽装が出来るのは、新聞販売店が日本ABC協会の公査で偽データを見せているから。デュプロのエンジニアはそのデータ改ざんに協力しているのだ』。

慣例で日本ABC協会は公査の前日、新聞社に対してどの販売店が対象かを通告する。『デュプロのエンジニアは、公査対象の販売店が分かったらすぐ店に行き、PCの読者データを改ざんし、「送り部数」と同数の読者がいるよう偽装すると言っていた。本当に販売店の読者データを書き換えてしまったら大変なことになるので、一時的にデータを改ざんし、公査用にプリントアウトする。


数年前にABC協会の公査を受けた別の毎日新聞の元販売店主は、こう述懐する。『公査の時に読者データを改ざんするのは業界の常識だ。担当員から「明日、お宅に公査が入る」と連絡があったので、「ホンマの部数をだそうか」と言ったら、「勘弁してくださいよ」とヘラヘラしていた』。これに対し、朝日新聞の販売店は、2010年押し紙についてのトラブルがあって以来、ABC協会の公査には実数を出していると語る。

そんな朝日新聞について、毎日新聞の元担当員は裏事情を述べる。『公査で生データを出すなんて、朝日新聞だから出来ること。毎日新聞の販売店は5割が残紙なんて珍しくないし、ひどい販売店では7割もある。ウチはとてもじゃないが生データは出せない』。つまり、ABC協会の公査は、形骸化しており、残部、押し紙のトリックを知りながら、知らないふりをしているとしか思えない。

財務省の決済文書改ざんでは、改ざん前の資料、即ち正しいものを国民に見せる権利を主張し、政府を責め立てる新聞メディアも、裏では自分自身が販売データの改ざんをしているのだから、なにをか言わんや、である。


★<就活を終活する>空前の売り手市場。まさに2000年前後に卒業した人達には、地獄と天国ほどの違いがある。よって、内定も複数取っている学生もたんといて。最終的にどこを選び、どこを断るか、まさにそれが問題だ。そして断り方も問題だ。

早稲田大法学部の学生は、今年の就活で7社から内定を得た。メーカーや商社などいずれも就職人気ランク上位の企業。このうち志望度が高いメーカー2社に絞ったが、どちらを選ぶべきか、3週間も悩んだ。この学生は、海外でインターンシップに参加するなど、グローバル志向が強い。入社後のキャリア形成について両企業に相談したところ、それぞれ懇切丁寧に説明してくれた。結局そのうちの1社に決めたが、断った企業にも大変心苦しい思いをした。

『学生から内定辞退の連絡が来るんじゃないかと毎日ドキドキしている』、大手金融企業の採用担当者はこう不安げに漏らす。採用数はクリアしているが、10月の内定式に来てくれるものか、と。昨年東大経済学部の学生は、6月に損保大手から内定を得ていたが、人材サービス大手の秋選考を受け12月に内定を獲得。鞍替えした。損保大手にはすぐ連絡したと言うが、連絡を受けた担当者は唖然としただろう。


学生から連絡を受けた企業側は、電話だけで内定辞退を認めるケースが多い。意外とあっさりしていて拍子抜けした、と言う学生もいる。大学のキャリアセンターからは、『学生には内定辞退のために訪問することは勧めない』という声が聞こえた。学生に引き止めプレッシャーをかける恐れがあるためだ。中には、『内定を出すから、今この書類にサインしてほしい』と、2次面接者の社長から直接要請された女子学生もいる。躊躇していると、それでは内定は出せない、と断られた。

リクルートによると、7月1日時点で、内定を得た企業数は、学生1人当たり平均2.39社。2社以上の内定を得た学生が63%、そのうち3社以上の学生が36%に達している。学生側も企業側も10月の内定式に向け、さらには4月の入社式にむけての凌ぎ合いが続く、暑い年になりそうだ。


★<森保代表監督を一番喜んでいる男『今西和男さん』>日本代表監督になった森保は、『今の自分があるのは今西さんのお蔭』と言って憚らない。『そもそもサッカーでメシが食えて、その上、日の丸を背負う代表選手になれるか、と思っていたのだから』と。

長崎市の深堀中学校でサッカーをしていた森保は、長崎日大高校に進学する。地元のサッカー少年達が憧れた国見高校に進むことも考えていたが、高校受験に努力しない姿勢を見せた厳しい父親が、国見受験を許してくれなかった。当時は、この国見と島原商業が全盛期で、長崎日大高校の全国への壁は厚く、インターハイも選手権も出場することが出来ずに、高校でサッカーは終わってしまった。森保自身無名の存在で、体力もテクニックもない。国見の選手との力の差を痛感していた。

春に学校で練習をしていると、2人の大きな男が訪ねて来た。マツダで強化部長をしていた今西和男とコーチのハンス・オフトだった。森保は日本リーグ一部のチームが、サッカースクールの一環で指導に来てくれたかと思っていた。事実、オフトはキックの指導をしてくれた。正しい蹴り方でバーを狙うというデモンストレーションを行って、その通りバーを当てたのは『オランダ人はやっぱりサッカーが上手いな』と率直に感じた。


2人を呼び寄せたのは、顧問の下田規貴監督だった。下田は、この年の正月に今西に出した年賀状に『是非とも見てもらいたい森保という選手がいるので、一度お越し願いたい』という一文をしたためていた。当の森保はそんなこととは露知らず、漠然とサッカー部のある会社に入ってプレーを続けたいと考えている程度だった。

今西は下田の依頼に心を動かされて、オフトと一緒に広島から長崎に出向いた。『あれが森保か』。練習を見る限り、オフトは全く興味を示さなかった。今西もまた『特別に巧くないし強くない、ストロングポイントのない選手』という印象を持った。ただ、ひとつだけ括目したスキルがあった。『姿勢がええのう。クビを振ってよう周囲を見とる。視野が広いんじゃないか』。どんなことが起きているかをしっかりと把握している。確かにスピードはないので目立たないが、危機を察知する能力があって、危ないところをケアしようといつも動いている。後にポジショニングの的確さから『ビハインドマン』と呼称される危機管理能力の高さを感じ取っていた。

オフトはこの1回しか足を運ばなかった。が、今西はそれからも一人で長崎日大へ通い続けて、森保を見た。夏休みにテストをするからマツダの練習に来い、という通知を出した。テストは愛媛の南宇和の控えチームがキャンプを張っている中で行われた。それでも森保が練習に参加してみると、ついていくのが精いっぱいだった。必死に食らいついていったが、想像以上のレベルの差を感じずにはいられなかった。このキャンプの責任者、高田豊治からは『まだヘタクソで、技術も全然未熟だけど、君のハードワークを厭わない姿勢はすごくいいから、それをこれからも続けてください』と言われた。


採用の最後の評価を下そうと直接面談した今西は、森保の意外な一面を知る。サッカーに対する考えを尋ねると、ずっと目を見て受け答えするのだ。『この年の高校生が大人と向き合って話をすると、普通は5分もすると集中力が無くなって飽きるんじゃが。こいつはしっかりと目を見て来るのう。集中力があるヤツは可能性がある。たちまちサッカーはまだ上手くないが、伸びていくじゃろう』。採用が決まった。森保にすれば望外の幸せであった。特に大きな野心もなく、漫然とサッカーをまだどこかで続けられれば、それで良しと思っていたところ、日本リーグの1部のチーム、それも福利厚生もしっかりしているマツダに入社出来る訳だ。お世話になります、と即答した。

が、マツダのサッカー選手採用枠は5人。森保はそこから漏れた。6番目の採用と言うわけで、子会社のマツダ運輸の社員として採用されたのだ。これは不幸か幸いか。今になってみると、まさにこの出発はゼロからのスタートであり、『人生あざなえる縄のごとし』の始まりであった。

今にして、今西さんは、森保の採用時点で閃いた勘の正しさを噛みしめているだろう。門下生が、日本代表の監督に就任するなんて、そんじょそこらで出来るものではない。原爆にも遭い、負傷したケロイドを隠してサッカーをしたと回顧する今西さんは、今サッカー人生で最大の幸せ感を味わっていると思う。ありがとう、今西さん。そしてガンバレ、森保一監督、だ。


★<復調ニコン、ミラーレスに再参入>工場閉鎖や人員削減などのリストラにメドをつけたニコンが攻勢に転じる。2017年に撤退したミラーレスカメラに再参入すると発表。Z7、Z6シリーズの発売を告知した。今回の参入は、入門ミラーレスではなく、高級ミラーレス。しかし今やカメラ市場が成熟し、成長エンジンにはなり得ない。創業から1世紀を過ぎ、新たな成長事業が育っていないことが浮き彫りになっている。

開発したミラーレス機は『フルサイズ』と呼ばれる一般カメラ用で最大となる画像センサーを搭載した高級価格モデルとなる。ニコンは一時、一眼レフに経営資源を集中したためミラーレス人気に乗り遅れた。さらに業績の悪化による構造改革が影響し、同市場が伸びているにも拘わらず、15年以降はミラーレス機の新製品投入を中止。

が、ここにきてカメラ事業や半導体製造装置でのリストラ効果が出始めた。今期は割増退職金などの費用が減るのに加えて、固定費の削減効果が出る。しかし、リストラ後に業績は上向いてきたものの、次を担う成長事業が見えてこないのが課題だ。ミラーレスへの再参入は、他社や市場の後追いのそしりを待逃れない。栄光のニコンFからの呪縛から脱皮できるか、がニコンの最大の経営課題とも言える。


★<中国外務省の強権をはねつけた日本人記者団>中国北京に駐在する日本の新聞、通信、テレビ各社で作る記者会は、北京で29日に行われた秋葉外務次官と王毅外相との会談の代表取材に産経新聞記者が参加することを認めなかったため、記者会の総意として取材を取りやめた。

代表を巡っては、中国側と窓口となった日本大使館からの人数調整の要請を受け、記者会が抽選で参加記者を決め、産経記者もその一人に選ばれた。日本大使館によると、中国外務相から、産経記者の取材は省の方針に基づき『認められない』との通告があった。

代表取材は、参加記者の人選がメディア側に委ねられることが前提となる。記者会は、今回の中国側の対応では代表取材は成立しないと判断した。


産経新聞の井口東京編集局長は、『産経新聞記者の取材参加を中国当局が拒絶したことは、合法的な取材活動に対する不当な妨害であり、見過ごしできない措置として遺憾の意を表明する』とのコメントを出した。

為政者は、自分に都合の悪いニュース、論評を嫌う。事実、トランプなどは、事実報道であっても、フェイクだとうそぶいて、メディア攻撃をやめない。メディアは権力の監視役である。トランプがメディア報道を拒絶する姿勢を続けるなら、アメリカ民主主義は崩壊の岐路に立っているといえるであろう。それともトランプは、アメリカが中国と同様、メディアの発言を封じ、政権に都合のよい報道だけを期待するのであろうか。バカバカしいトランプ、また中国外務相ではある。


★<BS日テレ、テロップに偽りあり>昨日のカープ-巨人戦を中継放送したBS日テレ。画面の右上にテロップが。なんと『8月最後の東京ドーム。セ・リーグし烈な上位争い』だと。まさか、首位のカープまで入れて『上位争い』はないだろう。1位と2位の差は10ゲーム以上開いている。これを『し烈』というには日本語に誤りがある。日テレとしては、2位、3位争いがし烈、と言いたいのだろうが、このカープ3連戦、3連敗で2位との差は3.5ゲームとし烈どころか、差が開くばかり。日テレのスタッフ殿、日本語を正確に使ってくれやんせ、や。

『悲惨なり新聞販売店―折り込みで税金を搾取するな』

$
0
0













★今日の画像は、昨夜10回表31号のホームランを打ちカープを勝利に導いた丸、活躍が著しいフランスア、奈良県で6人の若者がバイク事故で死亡した事故現場と、福岡空港のスナップです。空港ラウンジの免税店。今や酒の売り場が大縮小され、化粧品売り場が幅を利かせています。タ獺祭も当然店頭に並んでいました。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★2017年、千葉市印西市役所で、新聞の部数偽装問題がさざ波を立てた。ある市議が市議会で追及したからだ。自治体の発行する広報紙など税金で作成した刊行物を新聞に折り込んで配達しているからだ。折り込み広告の詐欺的要素とは、押し紙を含めた部数で自治体の刊行物を提供しているなら、税金をドブに捨てているのと同じである。また、廃棄分の刊行物の印刷代金も本来は必要のない支出となる。

この問題を追及したのは山本清印西市議(54)。現在は地元で学習塾を営んでおり、2001年まで朝日新聞の記者をしていた。『朝日新聞時代も配達されない新聞が販売店に積まれていると聞いていた』と。議会で取り上げようと思うに至ったきっかけは自身の体験だった。『私は市会議員としての政策チラシや学習塾の生徒募集のチラシをかなりこまめに作成しており、自分自身で早朝にポスティングしていた。そして郵便受けに新聞が入っていない家庭を多く見るようになり、新聞離れを実感していた』。印西市は広報紙『広報いんざい』を新聞に折り込んで市民に配達している。折り込み部数を調べてみると、過去10年ほどは大きな変化はなかった。新聞の読者数は落ちているのに、折り込み部数が変わらないのはおかしい―。原因は新聞販売店が押し紙部数も含めて織り込み広告数に入れていることだった。山本議員は、これは税金の搾取とう大きな問題ではないか、と思い始めた。


印西市では、『広報いんざい』を月2回、『議会だより』を年4回、その他『保健センターだより』、『いんざい産業まつり』の案内などがある。また、選挙公報なども織り込まれる。そこで山本議員は、新聞折り込みの委託料について質問した。『広報いんざい』が592万円、『議会だより』が122万円、などなど計852万円だと。仮に3割が『残紙=押し紙と共に捨てられている』とすれば、年300万円の損害である。

『折り込み広告手数料の搾取』を追求する山本議員に対し、市は広告代理店に対し改めて部数を確認して報告するよう求めている、と回答した。ある毎日新聞の元販売店主は『折り込み広告廃棄の罪は重い』と漏らす。自身の店は千部くらいの残紙があり、余った折り込み広告は廃棄していたが、心が痛んだと話す。何より、選挙の際に証紙を張った法定ビラも廃棄していたと言う。残紙=押し紙は単に新聞社と販売店だけの問題ではないのである。全国を集計すれば何百億円にもなるのではないだろうか。新聞社は、新聞は公器と言うならば、『公器で税金を搾取するな』と言いたいね。何をもって公器を主張し、消費増税ではこの『社会の公器』をもって『軽減税率の適用』を勝ち得ている。議員も議員。今時新聞が公器だと信じている人は誰もいないだろうに。


★<プロ野球異変、ドミニカン2投手>巨人メルセデスとカープフランスアの2投手が、セリーグで旋風を起こしている。と言うのも、この両人とも『ドミニカン』で、昨年は両チームの枠外=育成選手として採用されたもの。その活躍が首脳陣の目に止まり、今年になって契約=支配下選手になった。

メルセデスは7月10日、ヤクルト戦で初先発。5回を5被無失点、勝利投手。18日には、阪神戦で先発、7回を投げ6被安打無失点、2勝目。26日には再びヤクルト戦で先発。8回を投げ3被安打無失点なるも、味方の援護なく、試合は延長戦の結果敗戦。昨日は中日戦で投げ、勝利投手になり、5勝目をあげた。それにしても、すごいデビューだ。支配下選手への契約金550万円、今年の年俸550万円。ちょっと巨人さん、しみったれていると思わんかねえ。


もう一人、カープのフランスア。こちらは契約金1,100万円、年俸880万円と、一応活躍への期待値が現れている。5月26日、中日戦で初先発したが、4回5安打3失点のほろ苦いデビュー。が、その後中継ぎに転向し、回またぎで好投している。6月26日には、先発ジョンソンが不調で3回4失点。その後を継ぎ5回を無失点で投げ切り、味方の逆転により初白星を挙げた。7月24日の阪神戦では、7回裏先発ジョンソンが打ち込まれ1失点、ここでフランスア登場。糸原、北條を三振に。8回の裏福留、糸井、と前回から続き4者を三振に。そしてロサリオを3塁ゴロに打ち取り、カープの勝利に大きく貢献した。

メルセデスもフランスアも、来期は相当の年俸になるだろうねえ。メルセデスは4千万、フランスアも3千万程度は獲得するだろう。ドミニカンドリームをジャパンで打ち立てておくれ。


★<トレンド、クラフトジンに酔う>ビールやウイスキーなど『クラフトブーム』に沸くアルコール市場。最近は、地域の蒸留所で素材や製法にこだわったお酒『クラフトジン』が話題を呼んでいる。クラフトジンを取り扱うイベントが次々開かれ、専門店も続々と開業している。地元の食材を使った国産品、昆布・玉露・ユズなどご当地の味も登場するなど、多彩な味わいは消費者を心地よく酔わせている。

『お酒はそんなに強くないけどこれなら私もスッキリ飲めて楽しめる』。6月、東京天王洲で開かれたイベント『GINfest. TOKYO 2018』を訪れた女性(26)は、レモン入りのジンを飲みながら笑顔で話した。


ジンは元々オランダの薬洋酒。ジュニパーベリー=セイヨウネズの果実を使い、香味付けした蒸留酒だ。ベースの蒸留酒の原料は小麦やトウモロコシなど何でもよい。アルコール度数は40~50度が一般的だ。定番のハーブに、レモンやオレンジなどのフルーツ、サンショウや昆布といった食材―。会場には様々な材料で香味漬けした150種類ものボトルが所狭しと並んだ。

1杯100円で試飲も出来、ボトルも買える。女性は『種類が豊富で色んな味を飲み比べ出来るので、はまっちゃいそう』と一本買って行った。来場者は1日間で5千人を超えた。

クラフトジンを扱ったイベントはここ1年で急増している。また7月には酒専門誌『ウイスキーマガジン』が、秋葉原で『GIN LIVE TOKYO』を開いた。入場料2,800円を払えば、50種類ほどのカクテルを飲み比べられるほか、国内外のトークが聞けた。

専門店も続々登場している。6月にはジントニック専門のバー『グローバル・ジントニック・ギャラリー』が東京・水天宮前に開業。100種類以上のクラフトジンからお気に入りを選び、それに合うフルーツやトニックを加えジントニックを作ってくれる。価格は1杯1,000円からだ。『ジントニックに入れるフルーツはライムが主流だったが、様々な味わいのクラフトジンが誕生したことで、入れるものも多様になっている』と説明する。


クラフトジンは欧米産が多いが、国産も急増中だ。2016年にジン専門の京都蒸留所がコメから作ったスピリッツに伏見の名水や玉露、ユズなどを使った国内初のジン『季の美』を発売して以来、今や20種類以上に増えた。

地域の食材を使って独自性を出しやすいことが多彩なクラフトジンが生まれる背景だ。蒸留酒も欧米ではホワイトリカーが多いが、焼酎やウイスキーなど日本が得意な酒でも作れる。関係者は『日本のジンが世界を席巻する日も遠くない』と意気軒高。香りも味わいも飲み方も自分好みに彩れる。自分だけの一本を見つけたい、な。


★<偉大なり、島耕作獺祭を売り切る>西日本豪雨で被災した岩国市の酒造会社・旭酒造は、豪雨の復興支援のために販売した日本酒『獺祭ダッサイ』の売上の一部、2,900万円を山口県に寄付した。

豪雨で酒蔵が停電し、保管していた獺祭が通常の品質で販売出来なくなった。が、岩国市出身の漫画家『弘兼憲史さん』が支援を申し出、ラベルに人気漫画の主人公『島耕作』を描き、1本1,200円で販売したところ、58万本がその日のうちに売り切れたと言う。

1本当たり200円を豪雨の被災地支援に充てると決めており、義援金の額は1億1,600万円になった。山口、広島、岡山、愛媛の4県に寄付する予定。山口県庁を訪れた桜井社長が村岡知事に目録を手渡し、『飲んでくれた人達の「ガンバレ」との思いがこもっている。一番いい形で使ってもらいたい』と語った。村岡知事は『被災者が生活を立て直す上で、大きな力になる』と感謝した。

偉大なり、『獺祭・島耕作』のコラボだ。捨てなければならかかった獺祭を、島耕作のラベルで売り切る力、まさに偉大なりだ。香港の免税店で獺祭が陳列してあるのを見て、獺祭の努力の成果を見る思いがした。


獺祭を造る『旭酒造』。元々酒どころではなかった岩国市で小規模な酒蔵であった家業を34歳で引き継いだ三代目の桜井博志社長が、それまで醸造していた普通酒『旭富士』の醸造をやめ、『酔うための酒ではなく、味わう酒を求めて』とのポリシーの下で純米大吟醸を醸造したところ、これが東京で山口県出身者の口コミをきっかけに広まり、年間売上100億円を超えるまでに大きく伸びたという。

日本酒製造業者のトップは神戸の『白鶴酒造』。2016年の実績で売上348億円。この年旭酒造は8位、108億円、前年比+65%もの実績をのこしている。まさに奇跡的な業績アップだ。ちなみに、広島県の東広島市西条は酒どころとして有名だが、ここのトップブランド『賀茂鶴』でさえ、28億円程度の業績。焼酎も日本酒も造る『中国醸造』でも32億円程度。酒どころ広島が軒並み旭酒造に追い越されている。情けない広島の酒と感じる前に、偉大なり『旭酒造』を讃えたい。


★<カープに比べて阪神は、監督の差だろうな>一体阪神に何が起こっているのか。甲子園でのヤクルト3連戦を3連敗。今季同一カード3連敗、5回目を演じた。プレーに想定外のことが起こる。1点を追う5回、1死満塁から糸原の中飛でタッチアップした3塁走者鳥谷の生還より早く2塁走者梅野が3塁で憤死。思わぬ形で同点が幻に終わり、金本監督は『ありえんことが起こっている』と唖然とするしかなかった。守っても失点がらみで2失点し、今季最悪の借金9へ膨らんだ。

一瞬、何が起こったのか分からなかった。結果的に、そのプレーが勝敗を分けたと言える。『どうしたもんかねえ。ああいうタッチアップとか信じられないプレーも出るし。ちょっと俺も見たことがないし。あんなプレー。ちょっと、ありえんことが起こっている』。金本監督も、唖然とした表情で振り返るしかなかった。


糸原の中飛を青木が捕球した瞬間、3塁走者の鳥谷がタッチアップして本塁へ。同時に2塁走者の梅野も3塁へスタートを切った。青木の捕球体制は3塁送球を意図したものだったが、飛距離も十分だったため、梅野が3塁を狙うのは定石と言えた。だが、スムーズな中継プレーの前に梅野は3塁タッチアウト。そのタイミングが痛恨だった。楽々セーフと思い込んでいたのか、全力疾走していなかった鳥谷が生還するよりも先にアウトになった。同点のはずが一転、変則ダブルプレーでチェンジ。無得点となった。

金満阪神は、金にものを言わせ、有力外人を取ってくるが、これが物にならない。開幕前には、もろ手を挙げてほめたたえていたロサリオも2軍との往来を見せる始末。昨夜、美技に9回は3点を取る先頭に立ってヘッドスライディングをした広島の菊池のような選手は阪神には見当たらない。育成の差、選手眼の差ではかたずけられない問題、監督の差があるのではないだろうか。25年間も優勝がなく、Bクラスの常連になっていたカープの指揮を委ねられるや、2年目にして優勝、翌年も連勝と続き、今年も2位に11ゲームの差をつける3年連続優勝に大手をかけた緒方監督。それほどの補強はなく、自前の選手を鍛え、育成してきた結果。阪神ファンには悪いけれど、監督の差が今のカープと阪神の差だと拙者は思うね。金本監督は、選手のプレー一挙一同を表情に表す。あの渋った顔がテレビに映る度に、金本が監督としての度量の狭さを感じる拙者ではある。巨人の高橋監督の泰然とした態度に比べれば、その心の狭さが歴然としている。


ハッキリしていることは、ヤクルトが小川監督に代わり、カープから河田、石井両コーチを招聘し、大きな補強もないのに、昨年の最下位から2位を快走している事実が、いかに監督、コーチの手腕一つでチームが変わるかを証明している。

30日、ヤクルトに3連敗し今季ワーストの『借金9』となった阪神に、試合終了後の甲子園球場には怒声が響き渡った。拙攻で競り負ける阪神。そんなふがいない戦いぶりに苛立ったのか、試合後の一塁側内野席では泥酔した男性が球場職員、警備員に怒鳴り声を浴びせた。閉門時間で退去を呼び掛けても、一向に立ち去らず。最後は、甲子園署の署員がかけつけるなど、騒然とした。

言葉だけは威勢がいいが、実効、実力ともについてこない金本、今季限りと予想するがどうだろうか。


★<バイク事故で6人死亡>31日午前2時過ぎ、奈良市の国道24号線でトラックを運転していた男性から、『バイクと人が倒れている』を110番通報があった。バイク1台と原付バイク2台が転倒しており、3台に分乗していたとみられる男女計8人のうち男性5人と女性1人の6人が死亡、女性2人が負傷した。女性2人のうち1人は意識不明。

市消防局や奈良県警によると、死傷した8人のうち6人は14~18歳で、他の2人は不明と。現場は国道24号線の高架橋で、トラックの男性は『交差点で信号待ちをしていたら、数台のバイクが信号無視して追い越して行った。その後に道路を進むと、3台が転倒していた』と話しているという。

十代の無鉄砲な若者達の成れの果てだなあ。8人が3台に分乗ということは、1台に3人乗っていたバイクもあるということ。ヘルメットもつけていなかった様子。事故の怖さをしらない、無鉄砲な若者の行為と言えばそれまでだけど、この年まで育ててくれた両親の嘆きはどれほどのものか。物事に知恵が回らない、ということはこのようなことを言うのだろうが。悲しき事故ではあるものの、このような行為が日常化していたグループであろうから、事故が起こるのは必然でもあっただろう。合掌。


★<逃走犯、乱れ飛ぶ噂>大阪府富田林署で留置中の桶田容疑者(30)が逃走してから、20日余り。連日3千人態勢で捜査が続くが、足取りは2週間前に途絶えたままだ。一方で『目撃情報』はSNSを含め、乱れ飛んでいる。

『桶田容疑者によく似ていた』。大阪市生野区のスーパーで24日午後、客からこんな110番通報があった。身長164センチで30歳くらいの男が店に入って行ったと言う。身長、年齢とも桶田容疑者とほぼ一致。生野区では桶田容疑者が関与したとみられるひったくり事件も起きていた。

スーパーはパトカーや捜査車両が一斉に集まり、周辺はものものしい雰囲気に。捜査員が店内の防犯カメラを確認した結果、人違いと分かった。だがこの様子はツイッターなどに投稿され、『警察が取り逃がしたらしい』などと誤った情報が拡散した。府警に寄せられた桶田容疑者に関する情報は1,700件に及ぶ。情報の内容は様々だが、ある府警幹部は『通報があったのに「逃げられてしまった」では許されない。どんな情報でもおろそかに出来ない』と言う。しかり当然だろう。こうした情報を一つずつ確認するのは現場の捜査員。ただ『つぶしの捜査は成果が見えない』という声もあり、捜査が長期化すればするほど疲弊は進んでいく。

素朴な疑問。3千人もの捜査員動員には、どれだけの費用がかかっているのか。いつも大捜査があるたびに、素朴に思う。通常勤務外の手当や時間外、積み重ねると膨大な費用になるはず。これらを公表するシステムは出来ないものか。納税者として関心が高い。

『悲惨なり新聞販売店⑤―積極的に生き残りをかけている店主もいる』

$
0
0












今日の画像は、フルチェンジして1年待ちの大人気、スズキ『ジムニー』、鹿島戦でも大活躍したサンフレ『パトリック』、石炭王として名を残す飯塚市の『旧伊藤伝右衛門邸』。そして今回の旅、福岡空港国際線ラウンジ、キャセイドラゴンの機内のスナップです。アイスクリームがとてもおいしかったです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

★★★一方では、こうした新聞販売店の苦境の中でもしかり地域に根を張り、未来を見据えて安定した経営を続けている販売店もある。千葉県にある全国紙の販売店。2階建ての販売店に入ると、電話が鳴りっぱなしで、従業員らはテキパキ対応していた。読者向けに地元のイベントチケットを販売しているのだと言う。

この販売店の店主は1980年代に新聞販売の世界に入った。『新聞が売れないとか、折り込み広告が減ったとか、販売店主が文句ばっかり言うのは間違っていると思う。人のせいにばかりしていては展望も開けない』ときっぱり。この販売店の経営方針は『新聞販売、配達を通じた生活支援で読者の幸せをお手伝いする』。配達する新聞には『困ったことがあれば連絡を』と書いたチラシを定期的に折り込む。読者からは、廃品回収、庭の草むしり、留守中の植木への水やり、ブロック塀の修理など様々な注文があり、従業員らは『街の便利屋さん』として忙しく駈け回っていると言う。


台風の夜には、高齢者で一人暮らしの読者の家に『明日、雨樋が壊れていたりしたら、連絡してね』と一軒一軒電話を入れる。生活サポートは有料だが、読者からはとても感謝されていると言う。店主は『うちの読者は、他の新聞の勧誘が来て高額な景品を見せられても、絶対に乗り換えない。読者の8割が固定読者と言われる人々だ』と胸を張る。

その一方で『新聞販売には「NO団、NO材」を貫いた』と。拡張団は使わない、購読契約時の拡材は使わない。誰もが幸せにならない手段だから、と。この販売店でも読者の高齢化など業界の悩みは共通だ。しかし、それなら高齢者向けのサービスを充実させればいい。トヨタは元々紡織織機の製造会社だった。時代と共にニーズに合わせて商品は変わっていくものだ。トヨタが『ウチは織機しか作らない』という方針を選んだら、今のトヨタはなかった。新聞屋だって変わって行かなきゃ、と明解だ。

この店主は『新聞販売店主でいることが楽しくてならない』と語る。街を歩けばあちこちから声がかかり、『地域の人の役に立っている』ことを噛みしめられるからだと。変わらない多くの新聞店主が淘汰されていく一方で、時代に合わせ頑として独自の経営方針を貫く販売店はしっかりと生き残っている。


★<クロアチアで中国人警官>クロアチアの人気スポット『ドブロブニク』で、中国人警官と現地警察の初の合同パトロールが始まった。W杯で準優勝のクロアチア。中国のサッカー熱に冒され、人気急上昇。今後増加が見込まれる中国人観光客絡みのトラブルに対応する。中国による同様の景観派遣は、イタリアに次いで2カ国目だと。

クロアチアを昨年訪れた中国人は前年比56%増の16万人で、日本人を2万人上回った。窃盗などの被害に遭う中国人も増加中。クロアチアは中国以外に17カ国から警官を招いており、観光シーズンのここ1ヵ月、アジアで唯一、中国から男女6人の警官を受け入れた。珍しやクロアチア、珍しや中国政府なり、だ。


★<飯塚市、旧伊藤伝右衛門邸人気絶頂中>福岡県飯塚市の観光名所『旧伊藤伝右衛門邸』が、2007年の一般公開から入館者数が累計135万人を突破した。筑豊の炭坑王・伊藤伝右衛門と妻で歌人の柳原白蓮が過ごし、毎年、将棋の女流王位戦の対局会場にもなっている。あのNHK朝ドラ『花子とアン』にも登場した建物だ。近代和風の建築技術や華麗な装飾で知られる。実は現代にも通じる先進性や夫婦の内情がのぞく細工もあると。

旧伊藤伝右衛門邸は明治30年代後半に建造され、大正、昭和期に増改築された。敷地面積は7,570屬如25室を数える。日本庭園を一望出来る書院造りの本座敷、ステンドグラスの出窓や洋風暖炉がある応接間。37枚の畳が真っ直ぐ並ぶ廊下など贅と美の見どころがいっぱいだ。

伝右衛門は、一代で財を成した。1911年、大正天皇のいとこにあたる伯爵令嬢の『白蓮=柳原子アキコ』と再婚。当時は政略結婚と騒がれた。その白蓮の嫁入りに合わせて造られた2階の居室。上品さが漂う竹細工の欄間や銀箔のふすまがある。ふと、床板の天井にひし形で升を表した伊藤家の家紋『三升紋』の竹細工が全面にあしらわれている。居室から外に目を向けると、白蓮の家財道具を置いていた蔵の瓦に二つの文字が施されている。『伊藤』。いずれも広大な邸宅の中で、ここだけにあると言う。

岐阜県の60代夫婦は、感慨深そうにこうつぶやいた。『人も建物も、豪華絢爛の裏に色々ありますねえ』。まさに人生の裏表は夫婦二人にしかわからない部分が多いのだろうな。


★<宮崎焼酎で全米を酔わせろ>ブームだった2000年代をピークに下落傾向にある焼酎の国内需要。そんな状況を打開しようと、宮崎市の小さな酒蔵が9月、米国に進出する。全米の高級ホテルやバーで人気という『スピリッツ=蒸留酒』の世界に、焼酎で風穴を開けるのが狙いだ。

進出の準備を進めているのは『落合酒造場』。主力は芋焼酎だが、米国限定でショウガを原料にした高級焼酎『利平リヘイ』を発売する。『夢は、映画「007」の主人公ジェームス・ボンドのような客が、バーで「欲しいのはウイスキーじゃない。ショウチュウだ」と注文する世界』。そう話す落合亮平さん(40)は、酒蔵所の社長で4代目の杜氏でもある。従業員5人の零細蔵だが、焼酎ブームの際には、先代がヨモギを原料にした焼酎で話題を集めた。各地から『うちの特産物を原料にして』と依頼が相次ぎ、アシタバや練馬大根、行者ニンニクなど変わり種の焼酎も手掛けた。

その後、国内の焼酎熱は徐々に下火に。酒造場の今の売上もピーク時に比べ4割減だ。落合さんはその後ジェトロのセミナーに参加、ウイスキーやウォッカなど米国内での高級スピリッツ人気の高さを知った。そして米国ではまだまだ焼酎の知名度が低いことも。落合さんは、だからこそ米国内の高級バーは、焼酎にとってはまだフロンティアで商機があると考え、『全米の酒飲み』に狙いを定めた。


勝算もあった。米国内での試飲会で観察すると『香りから原料が何か想像つかない蒸留酒には反応が鈍い。あ、ショウガはすぐに分かり好評だった』と言う。また、文字がひしめいていた当初のラベルには、米国人デザイナーは『日本人はごちゃごちゃ書き込みすぎ』と。そんな声から、削ぎ落してシンプルなデザインに改めた。

営業活動を続けていくうち、全米の酒類販売業者にパイプを持つ現地業者の目に留まった。最後の交渉の場は今年2月、東京駅構内だった。自信を得た落合さんは支払で『前払い』を求め、要求通りに契約は成立。そのまま近くの飲食店で一緒に祝ったと言う。

初夏に結果発表があった米西海岸のワイン・蒸留酒鑑評会では、銅賞とデザイン賞を獲得した。『利平は創業者の名前。この焼酎を日本食の食中酒としてではなく、海外の酒好きに評価してもらいたい。いつかは芋焼酎でも挑戦したい』と意欲を見せる意気軒高な落合さんではある。


★<アルゼンチン金利60%に引き上げ>アルゼンチン中央銀行は30日、主要政策金利を45%から60%に引き上げた。まさに気ちがい沙汰だ。31%を越えているインフレ率を制御すると同時に、自国通貨の一段の下落に歯止めをかけたい考えだが、大幅な利上げにもかかわらずアルゼンチンペソは一時20%以上も下落し、終値ベースで最安値を更新した。

マクリ大統領は前日、IMFに対し500億ドルのスタンドバイ取り決めに基づく融資の早期実施でIMFと合意したと表明したことをきっかけに、同国を巡る市場の動乱が勃興。マクリ大統領がアルゼンチン政府の来年の債務に対応する能力に対する『市場の信頼が欠けている』と認めたことで、市場でパニック的な売りが広がった。アルゼンチンでは来年、249億ドルのペソ建てと外貨建ての債務が償還を迎える。ペソは年初から54%も下落したことになる。


IMFがアルゼンチン政府に対して財政赤字を削減するよう要請したことを受け、マクリ大統領は一段の緊縮財政を推し進める方針を示している。ただ、今後労働組合や国民の強い反発に直面する可能性がある。

これはアルゼンチンだけの問題だろうか。大赤字財政、日本の将来を暗示しているように思えて仕方ない。政府、官僚は大赤字をどこ吹く風と、来年度予算の概算要求でもバラマキ、無駄遣いに余念がない。日本の将来は暗い。


★<神様、稲尾様に並んだカープ育成出身フランスア>育成出身の左腕カープ『フランスア』が『神様・稲尾様』にならんだ。30日、1点リードの8回に登板。1死1、2塁のピンチを招いたが、2者連続空振り三振に切った。西鉄・稲尾、ロッテ・益田が記録した2リーグ制後のプロ野球記録に並ぶ月間18試合目の登板を無失点で飾った。

ニューヒーローだ。2月の春キャンプで好投を緒方監督に評価され、3月に育成契約を交わし、5月に支配下契約。先発では結果を残せなかったが、中継ぎに転向し、最速157キロの剛球が生きた。今では勝利の方程式に不可欠な存在までに成長。

2014年秋にアカデミーの練習生として来日したが、翌年に左肩を故障。一時は帰国も考えた。だが、ドミニカ共和国で成功を祈ってくれる母や夫人の存在を支えに、4年目で成功をつかんだ。年俸は880万円と高くはないが、仕送りは欠かさない。タコライスが大好きな愛称『フランキー』の奮闘で、チームも球団3位タイの月間16勝。優勝マジックを19に減らした。お見事、フランスアではある。巨人のメルセデスと並び、今年のドミニカンの英雄であろう。


★<納車1年待ち、「新型ジムニー」人気の理由>20年ぶりにフルモデルチェンジしたスズキの小型SUV『ジムニー』が大人気だ。メーカーの予想を超える注文が入っており、納車までに半年から1年かかる状態だと言う。人気の理由について、自動車研究家の山本シンヤさんは『コンパクトなボディで高機能という伝統のプロスペックを誰でも気軽に扱えるようになったからだ』と分析する。

新型ジムニーの米澤チーフエンジニアは、開発のコンセプトについてこう語る。『継承すべき点、進化させるべき点を明確にした。継承したのは「ジムニーでなければダメ」という性能、つまりオフロード性能は絶対変えないこと。一方、進化させたのは「オンロード性能」と「安全性能」、そして「使い勝手」になると。

トレンドに流されず、シンプルだが長く使えるデザインからは、一眼レフカメラやダイバーズウォッチといったプロ仕様の道具と同じ『無駄のない機能美』が感じられる。色気を出さずに機能に徹した潔さは、最近のデザイントレンドの中で、むしろ新鮮かつ個性的に見える。足し算でも引き算でもなく、『合理的で無駄のない機能美を実現したデザイン』が走りと共に高い評価を受けているのだろう。


★<カープもサンフレも白星>カープは1日、前日の1-5から劇的逆転で6-5と勝ち抜いたヤクルト戦第2戦で、8-3と快勝。大瀬良がリーグトップの15勝&防御率1位を維持し、エースの貫禄を示した。打っては、4回までカラシティーにパーフェクトに押さえられていた打線が、5回先頭バッターの鈴木が27号をセンター越えに打ち込むと爆発、4得点でカラシティーを撲滅した。大瀬良は7回2安打1失点(自責点0)で悠々の15勝目を挙げた。これでマジックは15と減り、残し試合27を15勝12敗で走ればリーグ優勝が待ちかまえている。まあ、ヤクルトも巨人もいくつか黒星に見舞われるだろうから、まあ10勝したくらいのところで優勝が決まるのではなかろうか。セリーグ3連続優勝は巨人以外には記録がない。カープが新しいセリーグの姿を見せてくれる。

同時にサンフレも昨夜、苦手鹿島に3-1と快勝。2位川崎がよもやの低位ガンバに敗れたことで、勝ち点差は9に広がった。昨夜もパトリックが2得点と活躍し、リーグ得点トップを維持している。パトリックがケガでガンバを解任された時、素早くサンフレが獲得した先見性が今季のサンフレ独走に寄与している。反面、パトリックを離したガンバは降格圏を右往左往し、昨夜川崎に劇的勝利を収めたものの、未だ降格圏脱出は出来ていない。


サンフレの残り試合は9試合。仮にこれを5勝4敗で進んだ場合、勝ち点は70となる。川崎は残し試合が1試合多い10試合だが、現在勝ち点46。70を超えるには、24点を積み上げる必要があり、残り10試合を8勝2敗という驚異的な驀進街道を要求される。プロ野球的にマジックを挙げれば、サンフレは残りを7勝すれば勝ち点76となり、川崎が10試合全勝しても、勝ち点76で並び、得失点差で断然優位に立つサンフレの優勝は間違いないということになる。サンフレにはこれからの一戦一戦を大事に勝ち進むことが望まれる。

サンフレが優勝すれば、カープとW優勝という前代未聞の慶事になる。サカスタに反対を唱える基町の皆さんも、サンフレ、カープのW優勝があれば、建設問題にも前向きに取り組んでもらえると思うねえ、広島っ子としては。ガンバレ、カープにサンフレ、だ。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅰ 将来190兆円にもなる社会保障費抑制を避ける』

$
0
0












今日の画像は、アリフォルニアで開催された『モントレー・カー・ウィーク』で24億3,800万円の高値で落札された、かつてゲイリー・クーパーが所有した『1935年製デューセンバーグ「SSJ」』、性かを過ぎても大忙しの和歌山県の『梅干し工場』、今年のJ1優勝を占った『サッカーダイジェスト最新号』、そして深夜の香港トランジット。キャセイ航空を使ったので、キャセイの本拠地香港でブラッセル行きに乗り換えです。

このSSJと呼ばれるモデルはデューセンバーグが2台だけ製造したうちの1台で、もう1台はクラーク・ゲイブルが購入したそうだ。最高出力400hp、スーパーチャージャー付直列8気筒DOHエンジンを搭載し、最高速度は225kmに達したと言う。とてもアメリカンらしい話題だ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。


★★★<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>


4月27日、首相官邸。『キャップをはめるような議論はしたくない』。首相、阿倍晋三(63)は、財務相の麻生太郎(77)と向き合うと、財務省の提言にクギをさした。財務省案は今後3年間の社会保障費の伸びを計1.5兆円増より大幅に抑制する内容だった。『「抑えられる」という言い方はやめてほしい』。阿倍の一言で『抑制目標の明記』は早々に見送りが固まった。

2021年秋までの衆議院議員の任期を見通すと、来年の参院選が最大とも言える関門になる。経済財政諮問会議には40年度の社会保障費給付費が190兆円前後に達するとの試算が報告されたが、骨太方針の社会保障政策からは改革の実施時期が抜け落ちた。

骨太方針は歳出の『抑制』より経済の『成長』に重点が置かれた。基礎的財政収支の黒字化目標は25年度に5年先送り。3年後の21年度に財政状況を検証するとした中間報告目標の指標はすべてGDP比とされた。


なぜ健全化の計画を盛り込んだ骨太方針で歳出抑制が薄れたのか。9月の自民党総裁選をにらむ政調会長、岸田文雄(60)は昨年から財政規律を重視する姿勢を鮮明にしていた。『財政出動が将来への不安を増大させかねない』。2月の衆院予算委員会では阿倍に直接、アベノミクスの根幹とも言える財政出動に注文をつけた。だが5月に入り骨太方針の取りまとめ作業が進むと、岸田は持論を抑え党内調整を優先させた。『歳出削減は国民の所得を減らす。これをまだやるんですか』。衆院当選1~3回の若手議員らで作る勉強会の主宰者、安藤裕(53)らは消費増税凍結を掲げ、財政引き締めを牽制。安藤の背後には阿倍の意向を汲んだ官房副長官、西村康稔(55)らが控え、岸田が突っ込めば阿倍・岸田の衝突は必死だった。

阿倍との関係が悪化すれば、岸田が穏便に政権を引き継ぐシナリオは崩れかねない。岸田派にこうした懸念が持ち上がり、『財政再建なんて暗い話ばかりしても仕方ない』との声が漏れた。首相官邸で岸田が阿倍に渡した党提言書は、社会保障費の抑制目標などが盛り込まれず、結果的に阿倍と歩調を合わせる内容だった。阿倍は『基礎的財政収支の黒字化は25年度までの間に達成すべきだ』との文言から『25年度』が含まれていることを確認すると、うなずいた。


決済文書改ざん問題などの不祥事で揺れる財務省は組織防衛に力を割いた。骨太方針で官邸・与党を抑える余力は残っていなかった。麻生財務相は『財政再建には国民の理解が必要だ。国民の感覚からずれてはいけないし、国民の理解を得る努力をし、能力を身につけないといけない』と説いた。

01年に経済財政諮問会議が出来た当時の財務相『宮沢喜一』が、『予算は財務省に任せて骨太の議論をしていただければ』という趣旨の発言をしたのが『骨太』の呼び名のきっかけだ。骨と言えば細い訳にはいかないから『骨太』と言うのは、骨太を軽んじた皮肉も込めた宮沢一流の表現。今回の骨太はその通りに大胆に踏み込めない内容に止まった。一体どこへ行く、日本丸だ。


★<家康、秀吉に頭を垂れる>翌日、家康は礼装し、藤堂高虎に案内され、海内最大という大坂城に登った。石段をいくつか上り、やがて本丸の門に入ると、そこにかつての同盟者であった大納言織田信雄ノブカツが礼装して家康を迎えた。―どうぞ。と信雄は先導するように大玄関の方角に向い、白砂を踏んだ。大玄関の前には、秀吉自身が白砂を踏んで出迎えていた。秀吉はツト寄り『大納言殿、これへ』と、先に立って、家康を先導した。この瞬間、豊臣家における家康の序列は決まった。さらに細かく、殿中には家康の家来のみ入れた。謁見は無事終わった。

その後数日、大坂城はあげて家康主従を歓待し、連日、城中で能狂言や酒宴が続いた。家康は筆頭の座に座っている。何を思ったか、膝を進め、秀吉に笑いかけ、『上様のお陣羽織のめざましさよ。ぜひとも拝領いたしとうござると、評定が始まった早々に言った。『これはわしの軍用の品である』、とやれないと断った。家康は大声を発し『この家康がかように上様のおそばに侍りました以上は』と言い、その後で何事か暗唱しているように言葉を継ぎ、『家康が兵馬の労をとり申す。上様にはもはや甲冑などお着せするようなことは致しませぬ』と言った。


秀吉は立ち上がって大いに喜び、その陣羽織をぬぎすてながら、『わしはよき妹婿を持ったぞ。わしに戦の苦労をさせぬと申されるか』と申しつつ、手ずから家康にそれを着せた。一座にとってこの両人の仲の良さも意外であったが、さらに驚いたのは家康の献身ぶりであり、あらためて豊臣政権というものがいかに巨大で、いかに尊貴なものであるかを現実の光景の中で知らされた。

寝物語に『あの徳川殿が、よくそのような出過ぎ口をきかれましたな』と、寧々は家康の変貌に驚いた。秀吉は寝ころびながら、『なに、狂言よ』と言った。あらかじめ秀吉が立案し、弟の秀長をして家康に耳打ちせしめ、その狂言を頼んだのである。『おれの天下も、あの狂言で決まったわさ』と言いつつ、ふと秀吉は織田家に仕えた自分の生涯のふりだしも、そもそもから狂言であったような気がした。その辞世は、自作であるらしい。秀吉は歌才には恵まれていたようではある。
  露と置き 露と消えぬ わが身かな  浪華のことは夢のまた夢  (参考:司馬遼太郎著『新史太閤記』)


★<スタバはイタリアには出店なし>日本国内だけで1,000店以上、全世界では2万店を越える店舗展開をしている、世界的コーヒーチェーン『スターバックスコーヒー』。そんな世界のどこにでもあるスタバだが、コーヒー大国・イタリアにはまだ1店舗も出店していない。というのも、イタリアにはスタバが付け入る隙のないくらい、独自のコーヒー文化がしっかり根付いているからだ。

イタリアのコーヒー文化を説明するには、『エスプレッソ』と『バール』がキーワードになる。エスプレッソというのは、蒸気や電気の力で高圧をかけて抽出したコーヒーのこと。普通のコーヒーに比べて量が少なく、凝縮されたパンチのある味わいが特徴だ。このエスプレッソに大量の砂糖を入れて、軽く混ぜて一気に飲み干すのがイタリア流の作法。


そしてバールというのは、イタリア独自スタイルのカフェのことだ。ほとんどは個人経営のこじんまりしたお店で、なんとイタリア全土にあるバールの数は16万店を超える。朝食を食べるため、仕事終わりにお酒を飲むためなど、イタリア人は日常のあらゆるところでバールを利用しているが、特に多いのがエスプレッソを飲むため。

そんなわけでイタリアにはスタバが1店舗もないが、今年の5月、スタバがミラノに新店舗を開店することを発表した。世界中のコーヒーマニア、そしてスタバファンがどうなることやら、と見守っている。なんでもマクドのカフェメニュー『マックカフェ』は、イタリアの若い層を中心に意外と浸透しているとか。なのでスタバも案外うまくいくかも。スタバファンには気が許せないイタリア情勢ではあるな。


★<梅干し、猛暑で注文殺到>記録的な猛暑となったこの夏、『紀州の梅』で知られる日本一の梅の産地、和歌山県の梅干しメーカーがフル稼働している。熱中症予防に手軽に塩分が補給できるとして、注文が殺到しているからだ。生産が追い付かず、受注を控える業者も出ている。

和歌山県みなべ町にある梅干し加工販売会社『ウメタ』の工場では、例年ならお盆を過ぎると生産が落ち着くはずが、今年はフル稼働が続く。注文に応えるため生産を増やしているが、調味用のタンクはすでにいっぱい。梅に味が付くまで1~3週間ほどかかるため、生産能力を超えている状態が7月から続いている。

泰社長(59)は『ありがたいことだが、仕込みが間に合わず、出荷量の調整をせざるを得ない。お客様に申し訳ない』と話す。今年は連日の暑さに加え、7月初旬にテレビのバラエティー番組で『熱中症予防に梅干し』と紹介されたことなども人気に拍車をかけたと見られる。小泉武夫東京農業大名誉教授(75)は、『塩分あり、クエン酸ありで、梅干しは熱中症予防、疲労回復に効く。防腐剤を期待して弁当やおにぎりにも入れられ、日本人の食生活を支えてきた「万能薬」だ』と指摘する。

おうおう、懐かしい名前が。『小泉武夫さん』。福島の醸造家の息子で、とにかく『なっとう博士』と異名を取るほど、加工菌類に目がない人。まだ現役で活躍中と見られるな。いいことだ。


★<食用にセミを捕らないで>『食用を目的としたセミの幼虫等の捕獲はやめてください』。埼玉県川口市の公園に掲示されたこんな看板が話題になっている。

法律や条例で昆虫採集を禁止する公園はあるが、『食用』とわざわざ表記して捕獲を控えるよう呼びかけるのは異例だ。川口市公園課によると、『セミの幼虫を大量に捕っている人がいる』と市民から通報を受けたのが5月頃のことだった。これをきっかけに、6月に市内2カ所の公園に看板を設置したと言う。市では『子供の虫捕りは禁止したくない』との配慮から、あえて『食用』と表記したと言う。セミを食べる文化の国もあることから、英語と中国語も併記した。看板はセミの季節が終わり次第、撤去するそうだ。

そもそも食用目的でセミを捕獲すること自体に戸惑う声も聞こえてきそうだが、セミは中国や東南アジアでは郷土食として親しまれている。近年、昆虫食への世界的な関心の高まりから、中国ではセミが人気となり、高値で取引されることもあると言う。『セミは蜂の子と並んで昆虫食の人気の食材。素揚げや麺つゆをつけて燻製にしていただくことが多い』。こう話すのは昆虫料理研究家の内山さん。とは言え、まだまだ昆虫食は一般的とは言えない。これを機会に公園での虫捕りのルールが整備されればいい、と話す。世は様々なああ。


★<Jリーグ優勝予想・サッカーダイジェスト>サッカーダイジェスト9月13日号が『Jリーグ最終順位予想』なるものを誌面で発表していた。予想するのは、松木、早野、福西など評論家やタレント、記者など計30名。首位の予想では、最終的に広島が16票、川崎が11票、FC東京が3票と別れた。が、評論家の票は、広島5票、川崎4票と拮抗した。その理由として川崎の勢い、昨年優勝の実績などが挙げられている。が、一方タレントでは広島7票、川崎3票と圧倒的に広島が多かった。理由の一部に、川崎と反対に、かつて3回優勝した時の選手がまだ10名以上残っており、最終局面での試合運びでは優勢だという理由。前節は川崎がガンバに0-2と完敗し、サンフレは苦手鹿島を3-1で下したが、この予想はその前の段階。はてさてどうなるか、興味深々ではあるな。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅱ 実らぬ若手の議論』

$
0
0










★今日の画像は、カープ・ドミニカアカデミー出身で、弱投巨人の助っ人になった『メルセデス』と、私のベルギー・スイス行きキャセイ航空乗り継ぎの『香港深夜のトランジット』です。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>


★★★5月29日夜、東京・信濃町駅近くの九州料理店『うまや』。元経済産業相の小淵優子(44)が率いる自民党の財政構造のあり方小委員会の議員が集まった。政府がまとめる『経済財政運営の基本方針=骨太の方針』に向けた党の検討作業に区切りがついた打ち上げだ。小淵が呼びかけた。『次回は友達を1人、2人連れてきていいよ』。専門的でメンバーが偏りがちな財政の議論の参加者を広げる。小渕小委員会は政調会長の岸田文雄(60)が2月に設けた。20人の参加者の大半は30~40代の『責任や負担から逃れられない世代』だ。岸田から『エッジの効いた若々しい議論を期待する』と指示を受け、終末期医療や防衛装備品の調達価格にまでにも切り込んだ。

『医療にも年金のマクロ経済スライドと同じルールを』。2月の会合でこんなアイディアが出た。3月末、社会保障費の抑制策の目玉として経済や人口動態に応じて定期的に患者負担を調整するしくみを提案した。医師会の反発は想像以上だった。4月19日、キャピトルホテル東急。横倉義武会長(73)は朝食を共にした小渕や小委員会事務局長の木原誠二(48)に訴えた。『患者負担ではなく社会全体で負担しないといけません』。


結局骨太方針には盛られなかった。厚生労働省や医師会に近い議員も包囲網を張り、壁は厚かった。5月21日、自民党本部。小渕は骨太の小委員会の運営について岸田らに『歳入・歳出改革の両方でまだやることがあります』と告げた。

自民党の政策議論で中堅・若手が目立つようになってきた。5月17日、国会内で開いた人生100年時代戦略本部の幹部会。事務局長の小泉進次郎(37)が岸田らに社会保障改革の持論を展開した。『原則と例外の逆転が必要です』。年齢によって1~3割と幅がある医療費負担を原則3割にするよう打ち出すべきだと訴えた。岸田は『よし、やろう』と応じた。

とは言え、異論も多い改革案を本部の決定には格上げ出来ない。5月29日、小泉は公表した11頁の文書を手に『決定は1枚目だけ』とことわった上で、『2枚目以降も議論した事実はある』と述べた。2枚目以降には小泉らの主張がぎっしり載った。生煮えの議論を世間にさらすのは異例だ。岸田はつぶやく。『財政も社会保障も若手の議論が記録に残った。今後の議論につながる成果だ』。

財政悪化から30年。有効な政策が打ち出せなかった責任を問う声はあまり聞こえない。国民からも自民党の失政の責任を追及する雰囲気はない。これでいいのか、日本丸!


★<米の変質、金権政治の果て>トランプ大統領は欧州でテロが起きる度に、いかにショックを受けたかとツイッターで伝えたがる。だが、16年にテロ事件を含めEU域内で殺害されたのは5,000人と、10万人に1人の割合だ。米国では1万7,250人が命を奪われており、10万人当たりの割合はEUの5倍だ。トランプ大統領は、そろそろこの問題を考え始めた方がいい。

中国を失った責任は誰にあるのか。中国の国共内戦で1949年に毛沢東が率いる共産党が勝利した後、米国ではこんな嘆き声が上がった。米国が中国を領有したことなどないため、おかしな問いではあったが、この声が52年の米選挙で共和党の政権奪取に成功したし、トランプ米大統領と政治スタイルが近いマッカーシー上院議員(当時)を有名にした。米政府内に共産党に同調する裏切り者がはびこっているとの批判を繰り広げたことが何より彼を台頭させた。マッカーシーが標的にしたのは国務省で、トランプはFBIだ。

米国は他ならぬ米国民のものだ。だが米国は以前、西欧人を含む多くの人にとって一体感を感じさせるような魅力を持っていた。つまり、米国だけでなく、世界の人にとって自由と繁栄を約束してくれる存在だった。大戦前にオーストリアから難民として英国に渡った筆者の父も、まさにそう確信していた。米国は民主主義の砦だった。


戦後の米国の政策には4つの魅力があった。人々を引き付けるような価値観を中心に据え、その価値観を共有する同盟国に忠実で、競争に対して開かれた市場を信じ、様々なルートを制度化して市場を支えた。このシステムは常に未完成で不完全だった。それでも世界を動かして行こうとするその方法は、独創性があり魅力的だった。

しかし今の大統領は、民主主義、自由、法の支配といった米国の中核をなす価値観を敵視しているようだ。同盟国への忠誠心はなく、開かれた市場を否定し、国際機関を嫌っている。トランプは権力が全てだと思っている。

ではなぜ、そんなトランプが大統領なのか。それは米国が乗り越えられない政治的失敗にある。彼がなったのはある意味事故のようなものだが、それだけではない。冷戦後の一極体制の時期に見られた自信過剰なまでの高揚感は消え、不安感が左派から右派まで広がった。米国は以前ほど支配力があるとは考えられなくなり、周りの世界もかつてほど友好的には思えなくなった。米国が国際社会にいいように扱われてきたというトランプの認識は、多くが共有している。保護主義の考えが広がった国で、保護主義者が大統領選で勝利するのは驚きではない。


これほど多くの米国民が貧しい状態に置かれるに至った一因は、金権政治にある。富裕層が組織立った形で、利益の飽くなき追及を続けて来た。税率が低く、社会保障費を抑え、かなりの不平等を許容する政治と、誰もが選挙権を持つ民主主義が併存するには、いくつかの条件が必要となる。その条件とは、減税で上流が潤えば、その効果が下流にも行き渡るという『トリクルダウン』を信じさせ、低所得層を文化や人種によって分断し、選挙区割りを共和党に都合よくどんどん進め、有権者による投票を難しくすることだ。これらは全て実際に行われてきた。

こうした状況は『富裕層のための金権政治とポピュリズム』『貪欲と不満につけ込む政治』と呼ばれ、共和党が白人労働者層の支持を広げる上で驚くほど貢献した。投票制度が公平に機能していないことも注目に値する。

トランプの登場は、富裕層のための金権政治を続けて来た末の当然の結果だ。富裕層の望みをかなえ、一般の共和党支持者には米国第一主義と保護主義を約束する。この組み合わせは見事なもので、一種のカリスマ性を備えたトランプによって、情熱的な支持者は自己肯定感を得ることが出来た。保護主義がトランプの支持基盤に好影響をもたらすかと問われれば、答は『ノー』だ。だが支持者にとってトランプは、待ちに待った真のリーダーなのだ。


かつての魅力あふれる米国を失ってしまった責任は誰にあるのか。それは米国のエリート層、特に共和党のエリートたちにある。富裕層は減税の対価として、トランプが大統領になることを受け入れた。全ては共和党のエリートたちから始まり、その割を食うのは世界の残りの人々だ。我々はかつての米国を取り戻すことが出来るのだろうか。それは普通の人々のニーズや不安に応えるのに、もっと政治的に優れた方法を見出すまでは難しいだろう。(参考:英フィナンシャル・タイムズ チーフ・エコノミスト・コメンテイター マーティン・ウルフ筆)

アメリカ型民主主義の危機ですな。民主主義が完全な政治体制とは言えないことを、『ちゃぶ台返し』のトランプは実証しているのだ。世界の歴史に残るだろうな。まあ、パックスロマーナ『ローマ帝国主義の終焉の時期』、またパックスブルタニカ『英国帝国主義終焉の時期』にもこのようなあがきが随所にあったのだろうな、と歴史を俯瞰する。次は『パックスチャイナ』になるかどうか、な。

マイケン共和党上院議員の葬儀に歴代の大統領が出席した。オバマ、ブッシュ、クリントン。が、トランプの名前はない。彼は招待もされず、ゴルフプレーに浸っていたと。こんな無礼で非礼な人間を、再度大統領に選ぶのかな米国民は。良識が疑われる。日本でもモリカケ問題をきちっと整理できない安倍首相がまた任期を伸ばすそうだ。嘘と強権で事実を捻じ曲げるトップリーダー、やってられない世の中になりつつあるねえ。


★<ドウグラスを清水で発見>2015年、サンフレに在籍し、突如として得点21を挙げ、大久保の23には及ばなかったものの、サンフレの3度目の優勝に大きく貢献してくれた『ドウグラス』。その前は京都、徳島のJ2クラブでプレー。サンフレに加入すると同時に得点ラッシュを見せた。これが中東のUAE、アル・アインの目に止まり、速攻移籍。その後3季プレーの後トルコのアランヤスポルに移籍後、この7月に清水に帰還。前節の仙台戦では1-2で敗れはしたものの、頭で1得点しチームに貢献した。

サンフレは、風の如く現れ、風の如く去ったドウグラスの穴が埋めきらず、翌季はJ2降格の危機に見舞われた。UAEではそれなりの活躍をしたようだが、凡庸の域を出なかったようだ。サッカー選手の入れ替わりは、野球選手の球団への縛りの強さに比べれば、まさに浮き草のようなもの。1季で移籍なんて日常茶飯事だが、ドウグラスに限って言えば、もう1季サンフレで活躍してほしかった選手ではある。


★面積の9割以上を山林が占める鳥取県智頭町。4月、町内初めてとなる『ジビエ』の解体処理施設『ちづDeer’s』が開業した。シカによる農林業の食害に苦しんできた地元の要望を受け、総事業費1,900万円ほどを県と町が補助した。いわば厄介者を地域振興の宝に変える道を探る施設となる。

地元の期待を背負うのが、施設代表についた赤堀広之さん。自己資金に借り入れを加えて、自宅裏に施設を設けた。父親と同町の地域おこし協力隊員のサポートも受け、『鳥取ジビエの新興拠点にしたい』と意気込む。ジビエと特別な関係はなかった。高齢化する地域住民の害獣駆除の要請を受け、『数少ない若手の自分がやるしかない』と、2014年にわな猟の免許を取得したのが契機。ジビエ施設整備の可能性を模索していた町が『将来まで運営を担える若手が欠かせない』と赤堀さんを口説いた。

シカは農作物の芽や樹皮を食べてしまう。猟にためらいはなかったが、仕留めたシカを埋めながら『ちゃんと食べてあげないと成仏しないのではないか』という思いを募らせてきた。焼いて食べてみると、心地よい歯触りと同時にうまみが広がる。こうした経験がジビエ振興に繋がった。


ジビエの処理頭数が県内でも最も多い『わかさ29工房』代表の河戸健さんの下で昨年12月までの半年間、修行した。河戸さんは50年のハンター歴と10年以上の解体経験を重ねてきた。その技と肉の目利き力が生むジビエは首都圏の複数の有名店も顧客に持つ。

『2,000頭はさばなかいと本物のスピードは身につかない』という河戸さん。赤堀さんの施設では年間500頭程度の処理を目標に掲げており、まだ何年もの修行が必要になる。それでも、『仕事が丁寧だから大丈夫。素直だからお客さんにも好かれる』と赤堀さんの腕と人柄に太鼓判を押す。ガンバレ、鳥取県智頭町の赤堀青年!


★<イスラエル急成長の70年>イスラエルが建国70周年を迎えた。1990年代から高度な技術を生み出す国として存在感を高め、イスラエル経済は急成長した。IMFによると、2017年の1人当たりGDPは4万258ドルに達している。日本、フランス、英国とほぼ同じ水準だ。

ユダヤ国家であることを国是とするイスラエルは、世界中からユダヤ教徒の移民を受け入れてきた。出生率が高いイスラム教徒に対抗し、住民の大多数をユダヤ教徒が占め続ける狙いもある。過去30年間にイスラエルの人口は倍増し、1人当たりGDPは4.5倍に増えた。冷戦終結後には、経済が混乱したロシアなど旧ソ連諸国から脱出した百数十万人を受け入れ、これが経済成長の加速に寄与した。旧ソ連からの移民は概して学歴が高く、イスラエルは貴重な労働力を大量に確保出来たからだ。

93年のオスロ合意、PLOとの歴史的和解の効果も大きかった。軍事用に開発した技術の民生用への転換が始まり、米国などから民間の投資資金が入るようにもなった。技術と資金、労働力が結びついて、ハイテクの産業化が進んだ。


インターネットの安全を守るサイバーセキュリティー、あらゆるものがネットに繋がり生産性向上に結びつくIoTの分野で、イスラエルの技術への国際的な関心は高い。自動運転に関連する技術開発にも、300社以上のイスラエル企業が関わっていると言う。日本企業もイスラエルを重視するようになり、田辺三菱製薬が製薬会社『ニューローダム』を買収するなど医薬品の分野でも連携が広がっている。

イスラエルでは、過去にハマスが実行して子供達が犠牲になったテロなどへの反発が激しい。2つの国家が共存する形への和平への期待はしぼみ、パレスチナを力で抑え込んで行くという意識がイスラエルで強まった。その一方で、イランとの軍事紛争への懸念が広がっている。

イスラエルは米国やサウジアラビアと連携してイランへの圧力をさらに強めようと動く。衝突の危険は、どうやって避けるのか。イスラエルの建国70周年は、安全保障でも重要な節目となりそうだ。


★<驕り高ぶる安倍晋三、首相訓示でフライング>安倍首相は、自衛隊高級幹部会合で訓示し、『全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは今を生きる政治家の責任。私は責任をしっかり果たしていく決意だ』と述べた。

この訓示は、自民党総裁としての立場ではなく、日本国首相としての立場であることは明白。その行政の長が憲法を無視する発言を明確にしたことになる。すでに野党や有識者からは、行政府の長として憲法改正に意欲を示した形で問題だと批判が相次いでいる。共産党の小池書記局長は『憲法99条が定める閣僚らの憲法尊重養護義務に反している』とした。自民党ベテラン議員も『全く望ましくない。理解に苦しむ』と困惑している。奢る安倍晋三、久しからず、の図だな。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅲ 国民の目に届かない政策論議』

$
0
0













今日の画像は、23年ぶりメジャー大会の全米オープンテニスでベスト8にアベック進出した『錦織圭と大坂なおみ』、台風21号で冠水し、橋がタンカー衝突で孤立した『関西空港』、そして香港深夜のトランジット『免税店売り場の高級酒』。昔空港の免税店酒売り場といえば多くの人が詰めかけていたが今や昔、人はまばらで売り場面積も大幅に縮小されている。重たいウイスキーなど買って帰る気にはならないねえ、時代だ。それでも超高級酒が並んでいる。レミーの特別版は49,900H$=25万円也だ。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

最後にある女性は、オランダ人でバリ島の大学に在籍中と。インドネシアは戦前オランダ領で厳しい圧政に苦しんだと聞いている。今、両国は日韓のような関係にあると思ったが意に反し、両国の往来は頻繁で仲が良いそうだ。先入観はいけないなあと、反省した。

関空は地盤沈下に悩まされ、かさ上げ工事をしながら使用されている。現在の滑走路は海面より5m上にあるが、台風21号の上げ潮には勝てなかった。さらには突風で停泊中のタンカーが連絡橋を壊し、関空はアクセス不能に陥って、昨日以降閉鎖状態。いつ再開使用できるか不明と。困った関空になってしまった。


★★★<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>


『改ざんしているんじゃないか』。5月中旬、財務省幹部が新しい財政健全化計画を巡り、将来的な社会保障費の膨張などを説明すると、与党議員から厳しい言葉を浴びせられた。『モリトモ学園』への国有地売却に関する決裁文書の改ざんが発覚した以降、財務省に冷ややかな視線を注ぐのは、野党だけではない。

『自分達にとって都合のいい情報は出すけど、都合の悪いのは隠し、偽装してしまう。役人は組織の論理で真実を覆い隠す』。4月9日の国会審議で質問に立った自民党の西田昌司(59)の言葉は与党内の雰囲気を映す。『今は財政再建を正面から議論出来る状況にない』(財務省幹部)。

6月15日に閣議決定した『骨太の方針』について、財務省の事務方が阿倍晋三(63)に直接、説明した機会は4月27日の1回だけ。3年ぶりに財政健全化計画を更新すると言う節目にもかかわらず、だ。今の計画を作った2015年は、予算を仕切る主計局長が頻繁に阿倍と面会した。首相周辺は『財務省は阿部内閣の支持率低下の原因になったモリトモ問題に負い目を感じ、面会を自重した』と見る。


骨太をまとめる責任者である経済財政・再生相の茂木敏充(62)に財務省の考え方を伝えたのも専ら内閣府の官僚だった。3年前の計画策定の際、財務省幹部は経財相の甘利明(68)のもとに通っていた。『茂木さんに余計な注文をされても困る』。そんな主計局の態度に、省内からも『社会保障改革などは直接説明しなければ理解が深まらない』と批判の声が上がる。

財政健全化の節目で与党から冷たくされ、負い目もあって動きづらかった財務省。こんな情勢でも、常に次の一手を探るのが財務省でもある。『財務省が言うことは実現しないと誰もが思っている。だから踏み込んだ改革案を出す。表に出しておけば数年後に効く。今は「死んだふり」だ』。

『年金の支給開始年齢の引き上げを検討して行くべきではないか』。4月11日の財制審の資料には、将来的に年金の支給開始を今の65歳から68歳に引き上げる概念図が示された。財務省が公の場で68歳への引き上げ案を示したのは初めてだ。

財政再建派が多い財制審の委員から『不利益を被る世代があるのではないか』との声が出るほどの案だ。骨太には入らない。だが記録は残る。削るつもりは、ない。

骨太の議論も、財務省の議論も、国民にはさっぱり聞こえてこない。闇の政治、官僚機構のなかで一人渦巻く政策議論。これが日本の政治の実態なのだろうか。


★<乗鞍岳のスカイライン誕生の訳>北アルプス南部に位置する『乗鞍岳3026m』は、スカイラインがあって自動車で頂上付近まで登れる。そのとこが、登山者にとってイメージのマイナスになり、北アルプスの穂高連峰などと比べて見劣りする。一体、この道路はどういういきさつで、誰が造ったのか。

そのわけは非常にシンプルだった。戦時中、軍部が高山で兵器の機能を高める実験をこの山で行ったのだ。そのために道路が造られ、戦後これを利用してバス会社が頂上観光を打ち出したのだ。一時は年間60万人も訪れる人気観光地となってが、ゴミや自動車ラッシュでその後、自動車の通行は禁止され、今に至っている。登山道を登る人もいるが、それほどの人気はない。同じように、伊吹山や立山にもスカイラインがあるにかかわらず、登山者で人気があるのと対照的である。しかし一度は山頂に立ってみたい魅力を備えた乗鞍岳ではある。


★<農業体験最大100人受け入れ>鳥取県八頭町でブランド卵やスイーツを販売する複合施設を運営する『ひよこカンパニー』は町内で閉校した小学校を改修して宿泊施設を開業する。最大100人程度を収容できる施設として2019年春の開業を目指す。地域の農業従事者らと連携して、宿泊者向けの農村体験プログラムも提供し、家族連れから訪日外国人まで幅広い需要を取り込む考えだ。

宿泊施設に改修する校舎は17年3月に閉校した旧大江小学校。改修費は最大で2億円を見込む。当初は年間1億円程度の売上を目指す。現在、同社の社員は160人程度で、今春は17人を新規採用した。


体験するプログラムは地域の農業従事者も交えて今後詰める。構想としては、施設内では若手社員らの指導による工芸や木工の体験を提供。施設外のメニューは豊富な竹林を活用したものづくりや農作物の収穫といった体験のほか、夜には星空鑑賞会など『自然豊な八頭ならではの農村体験を楽しんでもらう』計画だ。『インバウンドが伸びる地域は地域活性化による人口増も期待出来る』として、国の関連交付金の申請も行う予定だ。

山林農家が、自前で手作りのメニューで農村体験を企画するのは珍しくない。ポイントはリピート客をいかに取り込むかにかかる。八頭町も他の過疎地と事情は似たり寄ったり。そこから一頭地抜けるには、地域が一体となったたゆまぬ努力が必要になってくる。


★<ホワイト企業>『ホワイト企業』と呼ばれる会社がある。社員を酷使する『ブラック企業』
の対極だ。社員が生き生き働くそんな会社を顕彰しようとソニーOBの土井利忠(筆名・天外伺朗テンゲシロウ)」さんが、ホワイト企業大賞を設けて普及、啓発する運動に取り組む。

今年初めに第4回ホワイト企業大賞の表彰式を行った。大賞に選ばれたのは3社。その一つ、携帯電話販売支援『ピアズ』の桑野隆司社長(41)は携帯販売員から出発した『たたき上げ』。『お客や社員を大事にする利他の心』が評価された。携帯販売の現場はノルマに追われ、離職者が多い厳しい職種。値引きとキャッシュバックで売ってきたが、総務省の指導で極端な値引きはできない。そこで桑野さんは『ごり押し商法を改めよう』と、お客目線で対応できる販売員の育成に乗り出した。今、そんな営業手法を教える携帯販売コンサルタント業を営む。『人を大事にすると、業績も向上する』と桑野さん。


ソニーでCDやアイボの開発にかかわった天外さんは、2006年に退社後、人間性重視の経営を提唱する『天外塾』を主宰。ブラック企業大賞とは正反対のホワイト企業大賞を14年に設けた。『ソニーを含め米国流経営を導入しる大企業はみな失敗した。社員に権限を渡し、人間重視の日本経営の方が世界の手本』と語る。

第3回大賞で特別賞を受けた尾道市の飲食業『いっとく』の山根浩揮社長(43)は『飲食業は長時間労働でハードワーク。決してホワイトではない』と、表彰式への出席を辞退したほど。評価されたのはそこではなかった。風情ある街並みが残る尾道も商店街は空き家が目立ち、趣のある建物が次々壊されてしまう。『いっとく』は空き家再生を掲げ、古い家を外国人客も来るしゃれたものに改装。跡継ぎのない焼き鳥屋を譲り受け、秘伝のタレも引き継いできた。昨年、蔵のある家の買収をためらううち、開発業者に先を越されて更地にされてしまった。それで『スイッチが入った』という。良い場所が良い使われ方をしないと街づくりができないんです、と語る。


創業170年余、江戸時代から続く老舗『たこ梅』は大阪・道頓堀のおでん店。第4回ホワイト企業大賞の特別賞を受賞した。5代目の岡田哲生社長(51)は、先代が亡くなり、大企業のサラリーマンを辞めて継いだ。赤字の店を、会社員時代に培った営業・宣伝戦略で再生させ、天狗になった。従業員には命令一方の押し付け。だがリーマン・ショック後、売上は下降に。悶々とする日々、たまたま店のカウンターに祖父、父、孫の3世代で座るお客を見て『あ、俺はこれをするんやった』と悟った。世代をまたぐ客をつくり100年後も店を続ける。それは先代の教えでもあった。

天外さんはホワイト企業を『社員の幸せと働き甲斐と社会への貢献を大切にしている企業』と言う。表彰はゴールじゃない。学習し、進化し続けることが大事だ、と熱っぽく語る。労働力不足が顕著になった今、このような経営姿勢が見直されているが、一夜漬けでこの精神が行動になるかと言えば、それは難しいだろう。会社が従業員を選ぶ時代が20年以上続いたが、これからは従業員が会社を選ぶ時代が相当長く続くだろう。少子高齢化の影響が社会変革をもたらす。


★<30代で3億円企業の社長になれる>『30代で3億円企業の社長になれる!』。学生に分かりやすく会社の魅力を伝えようと、広島のスーパー『エブリイ』は福山市立大学生と共同で会社案内パンフレットを作った。SNS画面のような紙面など学生が親しみやすい表現やレイアウトを工夫。1,500部を作製し、会社説明会で活用した。

協力したのは福山市立大3年の小寺由里子さん、荻野恵利さん、川広佳奈子さんの3人。昨年夏から月2~3度会合を重ね、A4版、10ページの冊子を作った。

エブリイの店では精肉や鮮魚など各部門の年商が約3億円。若手でも采配を振るえる会社だということを表紙で大きく書き込んだ。社員や学生270人に聞き取りをして『鮮度を売る』『風通しの良い職場』と言った魅力を『自ら創意工夫して働ける人』に訴える内容にまとめ上げた。

同社の今年の新入社員は30名と、目標の50名に届かなかった。採用が一段と厳しくなる中で、『生き生きした会社だということを伝え切れる』と、この会社案内で来春の採用に取組中だ。


★<台風21号の傷跡>最大風速が60キロに達しない台風だから、十数年前広島を襲撃した台風19号の最大風速65キロには及ばないのだから、大したことはないだろうと思っていたが、とんでもない結果になっている。

最大の被害は関西空港。台風の低気圧効果と風による押し寄せ効果で、滑走路が海水に浸かってしまった。滑走路は海面から5m上にあるがそれも効果なし。加えて、停泊中のタンカーが強風にあおられ、関空と本土をつなぐ橋に激突。船は橋に食い込み、橋の道路は歪み通行不能となった。関空には旅客など含めて5千人が封鎖状態に。

さらには、あちこちで突風の被害が。住之江では駐車場の車が吹き飛ばされ、ゴロゴロを転ろびへこんだ車が何十台も出て。神戸ポートビアではコンテナが軒並み倒されて産卵、西宮では中古車販売店の車が100台が火災で燃えてた。19号の時の広島の被害はピンポイントだったが、今回の21号は広域にわたる被害。台風って怖いですねえ。

『財政再建放棄か阿倍政権Ⅳ 野党に政策提案力が必要』

$
0
0















今日の画像は、10月から日テレキャスターに登場する『有働由美子』と、今季で引退を表明したカープの新井貴浩、台風21号で大阪府住之江の咲府庁舎の駐車場から風に飛ばされ、転倒しているSUV、そしてブリュッセルの観光名所『グラン・プラス』のスナップです。右下をクリックすると、大きな画が見られます。

グラン・プラスは街の中心に古くから伝わる大広場。ヴィクトル・ユーゴーが『世界で最も美しい広場』と評したことでも知られる。1965年フランス軍の砲撃で木造建築のほとんどが破壊されたが、しかし各ギルドは集会場として使う目的で現在の石造りの建物を再建してしまった。全部で30以上の建物がぎっしり建てられ、しかも金モールで飾られ、裏町にはあの『小便小僧』が待ちに待っている超人気のたたづまいだ。


★★★<1千兆円にものぼる財政累積赤字。金利が1%上昇しただけで利払いが政府予算の1割、年10兆円も増える。伸び悩むGDP。バブル崩壊から30年。この間政府は財政健全化にどれほど努力したか。少子高齢化が社会保障費の増大につながっているが、少子高齢化は50年前から予測されたこと。何ら有効な手も打たず、ただただ放漫財政、効果のない財政出動を繰り返してきた。一体日本はどこへ行こうとしているのか。先行き短い年寄りには関係ない話だが、孫子の時代が暗黒の日本になりはしないかと、大変心配だ>


6月3日、山梨県昭和町で講演した立憲民主党の枝野幸男(54)は、『立憲は「経済が弱い」とのレッテルを貼られている』と話した。『所得の低い人達の底上げが最大の景気対策』『日本の景気が悪いのは消費不況だ』と訴えた。『モリカケ問題』で政権批判を強めるが、政権交代の受け皿になりきれていない。枝野が経済政策を語る背景には、5月に旗揚げした国民民主党の影がある。

5月30日に開いた今国会で初の党首討論。枝野が森友・加計問題で首相、阿倍晋三(63)の見解を質した後、国民民主党の共同代表、玉木雄一郎(49)は米国との貿易問題や北方領土問題を尋ねた。『追及しないと野党じゃない。民主党は独自路線を取ろうと失敗してきた』と話す枝野とは対照的だ。

『国民民主』は何でも反対の野党から脱却し、対案路線を重視する。『経済と社会保障に強い党を目指そう』『AIのA、ベーシックインカムのB、コミュニティの自立でC。ABC戦略はどうか』。4月の大型連休直前の夜、財務省出身の玉木と日銀OBの共同代表、大塚耕平(58)は党設立大会で打ち出す政策を話し合った。


野党が与党に代わる政策を示しきれない一方、自民党は若手を中心に『人生100年時代』を見据えた社会保障制度改革を議論する。玉木は『人生100年を強調するあまり、将来を心配し、消費にお金が回らないのでは』と語る。国民民主は代表直属の組織を新設し、対案をまとめる。民主党政権で批判された財源も課題だ。

アベノミクスとの違いを出せないか。民進党元代表の前原誠司(56)はブレーンの慶大教授井出英策(46)らと勉強会を再開させた。前原が訴えた『中福祉中負担』の路線、『All for All みんながみんなのために』を残す狙いだ。前原は経済政策に『哲学がいる』と指摘する。安倍は2017年衆院選で消費税の増収分を子育て支援や教育無償化に充てると表明。前原の政策と重なることもいとわなかった。

野党に政策論争がなければ、政府・与党に緊張感は生まれない。玉木や大塚は『野党第1党が政権構想を示すべきだ』と呼びかけるが、枝野は首を縦にふらない。政権追求の対決路線か、提案型の大安路線か。野党分裂の傷跡は消えない。


★<関空の被害甚大か>近畿地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号。関西の玄関口、関西空港も滑走路や空港施設が浸水し、タンカーが連絡橋に衝突する前代未聞の事態に見舞われた。復旧のメドは立っておらず立っておらず、航空便への影響が長期化すれば、好調に推移する関西への外国人客の減少にもつながる恐れがある。

関空を運営する関西エアポートによると、平成29年度の僧侶客数は2,880万人と過去最高を更新。中国や韓国、東南アジア圏を中心とした訪日客が牽引。30年度は開港以来初めて3千万人を突破すると期待されていた。被害の全貌は明らかになっておらず、関西エリアの関係者は『こんなことは初めて。信じられない』と呆然。関空を拠点とし、訪日客の利用も多いLCCのピーチの担当者は『被害の正確な状況が分からないので、今後の運行への影響も見通せない』と話す。


『関空がダメになると関西の訪日客はほぼダメになる。今回の状況が続けば大打撃』と懸念するのは訪日客向け旅行会社『フリープラス』の小西取締役。さらに不安視するのは、冠水した滑走路の映像などが全世界に流れることで起きる可能性のある関空の風評被害。小西さんは『大坂北部地震の影響からようやく元通りになるところだった。イメージダウンがとても怖い』と指摘する。

テレビ画像で見るだけで、正確な判断は出来ないものの、この程度の台風でこんな被害にあう関空は安全面からも今後大きな懸念を残す。無惨なのは追い打ちを掛けた連絡橋の被害だ。早く修復し、機能回復を祈るしかない。


★<米のパキスタン3億ドル軍事支援停止>米国が決定した3億ドル=333億円、の軍事支援停止を受け、パキスタンのカーン政権が対応に苦慮している。支援打ち切りに反発する一方、米国が求めているアフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンとの関係遮断は、国内で強い影響力を持つ軍の意向もあり簡単ではない。経済状態が急速に悪化し、米国との対立は避けたい局面、パキスタン政権の対応が注目されている。

『私達は対テロ戦で大きな犠牲を払った。3億ドルは平和と安全を創出するという共通目的のため荷パキスタンが支出したものだ』。パキスタンのクレシ外相は、記者団を前に支援取り消しについて不満を表明。ポンペオ米国務長官のパキスタン訪問時に議題にすることを明らかにした。

パキスタンは2014年、当時のシャリフ政権が発足時に掲げたイスラム武装勢力『パキスタンのタリバン運動TTP』との対話路線からテロ掃討へ方針転換した。だが、アフガンで跋扈するタリバン内の最強硬派ハッカニ・ネットワークなどについては、米国はパキスタン軍が秘密裏に支援していると繰り返し批判。パキスタンは同グループに隠れ家を与えているとされている。


パキスタン軍は、宿敵インド軍に対抗してアフガン国内で足場を作るために、タリバンを育て、支援してきた。軍の支援を得て7月の総選挙で勝利したとされるカーン首相は、軍の意向を無視出来ない。

一方、パキスタンは現在外貨準備高が急減し、IMFへの支援要請が議論される中、INFを主導する米国との関係を悪化させたくない状況だ。すでにポンペオ国務長官は、IMFのパキスタン支援に懸念を表明している。パキスタンの政治評論家は、『米国は明確なテロ対策強化を求めており、曖昧な対応では米国を刺激しかねない』と分析。ポンペオ訪問を注視している。

パキスタンはインドと同様、英国植民地であったが、独立後主に宗教問題で袂を分けた。以後、インドの発展に対しパキスタンの停滞が目立つ。首相暗殺などの不祥事も相次ぎ、経済的貧困状態から抜け出せないでいる。


★<外付けHDを3TBに増強>イチデジで撮った画像の収納で、手持ちのバックアップ用の外付けHD、1TBが収容能力いっぱいになった。やむを得ず、新しく3TBのHDを購入し、内容をコピーに。すごいねえ、1TBとは言え、相当な量だ。転送が終わるまでなんと27時間。画像はフルフルの大きさではなく、少し落とした画質にしているが、それでも年月を経ていっぱいになった。まあ、今回のスイス旅行で撮った画像が5千枚だから、半端ではないのだが(笑)。それでも、この3TB、I-O DATA製だが、お代9,700円也。1年落ちとは言え、安くなったものだ。


★<TSS 満点ママ>いつの頃からか、広島のテレビ局も自作番組に力を入れだした。各局ともテーマは似たり寄ったりで、広島市内の新名物発見とか、県内各地の話題地探索とか。私の記憶では、この流れを作ったのは、RCCのお笑い芸人がサムライの格好をして、『元就』なる旗をなびかせ県内を流浪した番組が登場してからではないかと思う。夕方のローカルニュース番組も、広島だけのニュースを取り上げただけでは枠が埋まらない状況が続いていたが、これを埋める役目がこの地域発掘番組。

先ほどテレビを付けたら、TSSが『満点ママ』というお題で、女性キャスターの三良坂・塩町の訪問記を流していた。時間にして1時間は超えているだろう。塩町と言えば、あの福山から三次に繋がる『福塩線』の、『塩』の町だ。それほどの注目すべき町ではないが、今映像に映る塩町は古い歴史と新しい世間の波が相まって、新しい魅力を発揮している。これぞテレビ局の役割番組だ、と膝を打った。

自分自身で県内をくまなく回るような興味もないが、テレビ局が各地の特徴を探し出し、県民に知らせる機能を持ったことは新しい進歩だろう。広島にはテレビ東京系がないので4局のローカル局だが、それでも各局が切磋琢磨すれば新しい広島の魅力発見につながる。単に観光名所紹介ではなく、新しいビジネスや企業、さらには起業なども紹介している新しい波は大歓迎だ。


★<有働由美子、日テレキャスターに>10月から日本テレビ系『zews zero』の新キャスターに就任する『有働由美子』が、記者会見をした。その発表会の少し前、彼女のある行動が、」同局報道フロアのハートを鷲掴みにしていた。その現場にいた、報道フロアで働く制作会社社員は『いやあ、やられました』と嬉しそうに言う。

『昼のニュースが終わったところで報道局長から「拍手で迎えましょう!」と声がかかり、白いワンピース姿の有働さんが現れました。「NHKから、日テレに嫁ぐ花嫁衣装のつもりで」と服装の話題でなごませながら、これからの意気込みと、僕らへの挨拶が続いた』と話す。

そして『カメラも一緒だったから放送素材にするのでしょうが、有名人キャスターは記者発表だけで、僕らにまで挨拶するとは思っていなかったので感激した。上司から聞いていた噂通り、意気込みがすごいんだなと思った』と続けた。


普通ニュースキャスターに有名人が就くことは珍しくない。その場合、報道向けの記者発表の場が設けられることはあるが、ニュースを支える大勢の記者やデスク、ディレクターらが常に出入りしている報道フロアへ挨拶に訪れることはあまりない。ところが、有働新キャスターは異例の挨拶ばかりか、超異例の手土産まで持ってきた。正直言って度肝を抜かれたと別の報道番組スタッフが言う。『多分全部署宛に、高級いなり寿司を差し入れてくれたんです。100個どころの人数ではないのに』。

それは、気の利いた手土産として食通で知られるアンジャッシュの渡部健が紹介したことでも知られる六本木のいなり寿司専門店『呼きつね』のもの。箱入り48個で6,500円。『報道フロア全体に差し入れが振る舞われるなんて、初めての経験だった。いつも時間に追われているし、昔はしらないが、今では軽費もそんなにないから、高級弁当なんて縁がない。社員食堂の無料開放に群がるような懐具合だ。そこに、おいしい高級いなり寿司なんて差し入れしてもらったら、モチベーションが上がっちゃう。簡単なヤツだと思われるかも知れないが、いいんですよ、嬉しかったから』とも。民放で番組デビューを前に、まず胃袋から、との有働キャスターの戦略は功を奏したようだ。立派なり、有働由美子さん、ファンの一人としても嬉しいね。野田聖子さんを唸らす、NHKとはまた違ったキャラを出して欲しい。


★<新井さん引退、41歳>カープの新井貴浩内野手が記者会見を行い、今季限りで現役を引退する意向を表明した。新井さんは今季、主に代打として49試合に出場し、打率0.222、4本塁打、20打点。開幕直前にランニング中左ふくらはぎ痛を発症して開幕は2軍スタート。5月11日の阪神戦で1軍復帰して以降は、精神的支柱としてもリーグ3連覇を目指すチームを支えた。

1998年にドラフト6位で広島に入団し、05年には本塁打43本を打って本塁打王に。07年オフにはFA権を行使して阪神に移ったが、14年シーズン終了後に球団に自由契約を申し入れて、カープに復帰した。16年には、2000本安打を記録するなど、チームを25年ぶりのリーグ優勝に導きリーグMVPに選出された。

今季は8月29日の巨人戦で3安打、石井琢郎の40歳7カ月を更新する球団最年長記録の41歳6カ月での猛打賞を記録するなど、衰えない勝負強さを発揮。9月4日の阪神戦でも代打で節目となる2,200本安打を放っていた。


投手の黒田博樹と共に、カープに復帰し、若手の先頭にたって練習に励み、熟達したプレーを見せた。今季、リーグ3連覇はもう規定の路線になったが、巨人以外達成できなかった3連覇をカープが手にできたのも、新井による貢献が大きい。カープも丸、鈴木などの台頭とともに、新しい時代を迎えつつあるということだろう。これからも元気に、カープを助けてほしいですね、新井さんには。

会見での言葉は、『本当の戦いは10月、11月に来ると思う。チームの力になれるように、また最後の最後、かわいい後輩達と喜び合える、それで終わるように頑張っていきたい』と話した。耕平オーナーも天国でほほ笑んでいることでしょう。

カープの新人達よしっかりしろ、と言いたいね。ドラ6でこれほどの活躍するのだから、一昨年ドライチの慶応水田など、早く出てきてエースにならんかい、と怒鳴りたくもなるな。


★<弱小中日に同情す>中日は、4日、神宮でのヤクルト戦、6点ものリードを守れず今季7度目のサヨナラ負け。1分を挟んで4連敗。借金は今季最多の15となった。

森監督は『もう何も言うことはありません』とぼうぜん。6点差を追いつかれた9回は、再昇格したばかりの田島が4失点で降板すると、この回だけで5人の投手を起用した。田島-祖父江-岩瀬-福谷-ロドリゲス。誰もヤクルトの打線を封じられなかった。弱小時代のカープを見ているようで、中日のファンには同情する。昨夜も5-1とリードしていながら、最終5-6で逆転負け。まあ、さっぱりと監督、コーチ陣を総入れ替えし、来季への再出発に備えてほしいねえ。


★<錦織、大坂そろってベスト4>全米オープン、錦織圭と大坂なおみがそろってベスト4に進出。男女そろっての4大大会ベスト4は初記録。ここまで来たら、どちらかは優勝、という嬉しいニュースを発信してほしいねえ。テニス後進国日本が先進国にジャンル変えする、まさに新時代到来だね。素直に嬉しい。
Viewing all 1093 articles
Browse latest View live