師走の京都で、男性(43)はハローワーク通いを続けていました。月12万円の生活保護を受けながら、昨年3月から就職活動を始めて。30社以上に応募しましたが、いまだ採用はありません。
自動車整備士の専門学校を卒業後、20歳で福岡県の自動車販売会社に入社。入社後、先輩に誘われて初めてパチンコ店に。『千円だけ』と試したら、大当たりを連発。数時間で7万円も儲けました。ビギナーズラックとは考えず、のめり込んで。
負けが込みだし、手取り25万円の月給では追いつかず銀行の個人向けローンに手を出して。それでも足りず、消費者金融に。『もっと稼いでパチンコをしたい』。入社4年後、給料の高い運送会社のドライバーに。嘘をついては仕事を休み、就業中にも店に駆け込んで。3ヵ月で逃げるよう辞めました。
バイクの組み立て期間工やバスの運転手など7回転職。多重債務で業者から借りられなくなると親類や知人を訪ね歩きました。会社の備品を換金し、同僚のカネを盗んだことも。
2010年5月、京都と大阪の境の道路で、ガソリン切れの車内で2週間身を潜めました。自殺が頭をよぎります。カネほしさにコンビニ強盗を考える自分が怖く。『パチンコ漬けの20年』を振り返りました。
『ギャンブル依存症』は、『否認の病気』と言われます。本人の自覚はなく、病態を改めようとしません。心底から『やめたい』と思い至ったどん底を、関係者は『底つき』と呼びます。治療を決意した男性は父親から紹介された京都のリハビリ施設『京都マック』に入所。これまでパチンコに3千万円近くを注ぎ込んで。
ギャンブル依存症は、家族を巻き込みます。『本人はギャンブルで地獄を見たと言うが、家族は地獄にいた』。家族を支援する関係者はそう例えます。
厚労省は昨年3月、医療態勢整備や回復支援など依存症対策の方針を初めて示しました。治療する医療機関が不足しており、各都道府県ﾆ1カ所以上の治療拠点を整備することなどが織り込まれて。国のギャンブル依存症対策は始まったばかり。
自民党や日本維新の会など超党派の議員が、『カジノ設置』の推進法案を国会に提出しました。観光振興や雇用効果をうたいますが、一方でギャンブル依存症の拡大が懸念されます。
私は幸いでしたねえ。高校を卒業し、パチンコが出来ると勇んで店に入ってみたものの、ほとんど負け続け。やがてパチンコのパの字も忘れ、現在に至っています。この人と同じように、ひょっとしてビギナーズラックに出合っていたら、依存症になっていたかも。人生まさに塞翁が馬ではあります。
★スピードスケートの長島圭一郎、加藤条治らソチ五輪代表選手4人が所属する『日本電産サンキョー』は、五輪で金メダルを取った選手に『報奨金2,000万円』を贈ると。銀メダルなら1,000万円、銅なら600万円で、前回バンクーバー五輪と同額。同社と永守社長が折半に。さらには、金メダリストは、ファーストクラスで帰国出来たり、社内で昇格したりと成績による様々な特典を約束。これに対し、長島選手は『2,000万円、ありがとうございます』と応じていました。すごいですねえ、サンキョー、ちょっと前まで破産の憂き目だったのに。素晴らしい復活ぶりではあります。(^.*)
★都知事、『桝添要一元厚労相』で決まりかと思えば、なんと『細川護熙元首相』にも出馬の可能性が、と。『脱原発』を掲げ、小泉元首相との連携がカギとも。さあ元厚労相と元首相、どちらが強いか、ですねえ。都知事選は知名度の高い後出しの候補者が強いというジンクスもあります。はてさてどちらに軍配があがりますか、見ものです。(*.^)
★横浜地検川崎支部から逃げ出した、強姦犯。捕り物大騒ぎ、4千人の警戒網をくぐり、今だ逃走中。この責任は誰が取るのかなあ。弁護士の接見中だから、弁護士にその責任があるものの、検察も警察もいたのだから、はてさて刑法の適用は出来るモノか、しら。
★韓国の朴槿恵大統領が、6日、年初の記者会見を。が、質問は会見前に中国と英国の2社に限定。日本メディアには質問の有無の確認すらなくて。しかし、会見後、邦人記者が朴槿恵にそのことを問いかけてみると、キョトンとした表情。一方で、青瓦台関係者には困惑が広がって。大統領の指示ではなく、周囲の深慮遠謀。韓国の大統領は周辺の高官に外部との接触を謝絶されなんとも孤独な存在ではあります。(＞θ＜)
■今日の画像は、『昨年末有馬記念に優勝し、ファンに別れを告げるオルフェーブル』と、『彩り豊かなカランコエ』です。鮮やかな色合いのカランコエではあります。私は真っ赤が好きです。(^.^) （昨日のアップからのアクセス件数は、363件でした）