<広島学を30回、毎日更新アップします>
★今日の画像は、1500m『「銀」の高木美帆』、きらびやかな『越前びな』と、バレンタインのチョコ売り場です。高木美帆、0.2で金を逃しました、が、立派でした。今夜の1,000m決勝、小平との金銀ダブル受賞に期待がかかります。越前びな、見事です。遠い国のきらびやかさ、いいですねえ。豪華なチョコ、私には縁がありませんが、世の中平和ですねえ。
★★★経営者というのは、いつの世でもそうなのだろうが、まわりの評判を気になどしていては大きな成功をつかめないと言う。広島人は概してマイペースを守るところがある。『新人国記』の『安芸』の項にも、『世間の嘲りを恐るる事なき故、頼もしげなき様なれども、底意は実義より起これば、善き所多し』とある。
カルビーも、そうした広島らしさを持った企業の一つではないか。今でこそ知らない人がいないこの会社も、創業の地は広島市の宇品で、広島名産として知られていた柿羊羹のメーカー『松尾巡角堂』(明治38年創業)がその前身である。戦後はダンゴやキャラメルを作り事業を続けていたが、昭和29年(1954)、日本で初めて小麦粉を原料とした『あられ(おかき)』の製造に成功したのが、その後の飛躍的成長の土台となった。清水崑のマンガを包装紙に刷り込んだ『かっぱおかき』の名前が広まり、後の『かっぱえびせん』につながっていく。
社名を『カルビー(製菓株式会社)』に改めたのは、昭和30年(1955)。カルシウムの『カル』とビタミンB1の『ビー』を合わせたものだそうだが、これは同社が栄養食品、健康食品の製品化を目指そうとしていたからだ。そのコンセプトに)従い、昭和39年(1964)『かっぱえびせん』を発売したところ、これが『やめられない、止まらない』のCMと共に大ヒット。全国的なブームとなった。瀬戸内海で獲れるエビを殻ごとすりつぶし、小麦に練り込んだ商品なのだが、この当時、魚と一緒に網にかかる小エビは使い道がなく捨てられていたのだから、大きな利益を得たのは間違いない。
昭和46年(1971)発売の『仮面ライダースナック』、同50年の『ポテトチップス』は、卓抜なテレビCMの効果もあり、どちらも超ヒット商品になる。さらに、平成7年(1995)発売の『じゃがりこ』も大ヒットした。そのご当地バージョンとも言える『じゃがポックル』(平成14年北海道地域限定)も、一時は大変な品薄となった。それにしても『仮面ライダースナック』のヒットぶりは尋常ではなかった。番組自体が視聴率20%を超えるすさまじい人気を博していたから、その相乗効果もあって売れ行きが伸び、最終的には5億袋売れたと言われている。
また、カルビ―は海外進出にも早くから熱心であった。昭和45年(1970)にはアメリカ、同55年にはタイ、平成4年には香港、同7年には中国にそれぞれ現地法人を設立している。このあたり、東京を含めた他の県の企業より一歩も二歩も先んじており、『外へ、外へ』というひろしまらしさが見て取れる。 (参考:岩中祥史著『広島学』)
★<イタリア・ビンチ村>1452年4月15日に、レオナルド・ダ・ビンチが生まれた。母カテリーナと父セル・ピエロとは結婚することなく、母はほかの男性に嫁いだ。父セルはその後フィレンツェ商人の娘アルピエーラと結婚した。レオナルドは婚外子だったため、親の職に就くことさえ禁じられていた。知識階級の子息であれば普通であるはずの、ラテン語やソロバンといった基礎学習の機会もほとんどなく、後にレオナルドはその基礎知識の欠如に苦しめられた。幼いうちに矯正されるはずの左利き筆記もそのままだった。しかし、それが結果的にレオナルドを強制的に職人への道へ進まざるを得なくした。けだし、万能人レオナルドを育てたのは、婚外子という出自にほかならない。
産みの母はいなく、父と新しい母はフィレンツェにいる。幼いレオナルドを育てたのは、初孫を溺愛する祖父母であり、伯父だった。ビンチ村は、辺疆な場所にある小さな村であり、今日でもその不便なアクセスのためたどり着くだけで大変な作業である。このビンチ村でレオナルドは自然と共に伸び伸びと育つことが出来たことが後の偉大なる、科学者、画師としての大成に寄与している。ビンチ村は、今では観光名所となり、1万人以上の人が住む観光名所となっている。
★<奨学金破産>奨学金が返済出来ず、事故破産する奨学生や保証人の父兄が増えているそうだ。一体どれくらい借りているのか。日本育英会の奨学金では、2016年度の利用者は131万人で、大学・短大生では2.6人に1人が借りていると。1人当たりの平均は無利子(50万人)が237万円、要件の緩やかな有利子(81万人)が343万円。給付型奨学金は17年度から始まり、毎年2万人規模。
奨学金にからむ自己破産は、16年度までの5年間に述べ1万5,338人。内訳は本人が8,108人、連帯保証人と保証人が7,230人だった。国内の一般の自己破産が減る中、奨学金関連は3千人前後が続いており、16年度は3,451人と5年前より13%増えた。
育英会(日本学生支援機構)で調べると、毎月3万円の奨学金を4年間受け、総額144万円の貸与を受けた場合で、年間11万円を13年間で返済するという計算になる。とすると、毎月1万円の返済も出来ずに自己破産するのであろうか。一体どんな仕事をし、どんな生活をしているのだろうか。不思議だ。その気になれば、今時仕事はある。ただ、一面体力や環境が厳しい仕事もある。だけど一生自分の力で生きていくには、自分で出来る仕事は探さなくてはならない。農業、林業は言うに及ばず、漁業など人手不足で困っている。なのに、自己破産か、どうにも止まらないねえ。理由も不明確だなあ。やっぱ病気か、仕事をえり好みしているとしか思えないのだが。
★<ピョンチャン>やっと平昌が『ピョンチャン』と呼べるようになった。毎日のテレビ中継のおかげである。ありがたいことだ(笑)。やはり、報道どおり、東側からはカンヌン江陵から入るんだな、そして、『太白山脈タエバエック』を越えた山中にある、ピョンチャンに入るんだ。その途中に、『外雪岳ソラクサン』連峰がそびえている。途中までロープウエイで上ることが出来る。景観はあまり覚えていないが、かなりのロープウエイだったことを思い出させた。ソウルからカンヌンは30分くらいのフライトだった記憶がある。
★<デンゼル・ワシントン>スカパー録画で映画『イコライザー』を見た。この映画は2度目であるが、活劇にしては面白かった。黒人俳優である『デンゼル・ワシントン』が元CIA諜報員という役柄で、麻薬や少女を売春組織に仕立てているロシアマフィアを相手に、鉄腕アトム並の活躍でこれを退治するという、いわば007の進化版のような映画。このワシントンは何度か見たことがあるが、知的で彫りの深い顔が魅力的である。
★<ワタリガニ料理・豊後の里>山口県の瀬戸内沖は、ワタリガニの宝庫で、冬場には15cmほどの白子(卵)をかかえたメスが採れる。このワタリガニの料理方法は多岐に亘るが、究極の料理として、このワタリガニの焼き料理を編み出した人がいる。宇部市に住む『鴛海オシウミ貞夫さん(63)』だ。焼き具合が難しく、秘伝に属する。この技で卓越した技術者として表彰も受けている。この鴛海さん、元は旅館だった家を継ぎ、父親が大分県出身だったことから『豊後屋』を看板に。
形態を変えながら、今の料理店の形が出来たのが昭和60年(1985)。苦労の末33歳で調理師免許も得た。調理師としてのスタートが遅かった分、他店にない独自のものをと、メニューや食材の仕入れルートも開発。今ではこだわりの食材の店としてすっかり定着した。是非一度、鴛海さんの手になる『月待ちガニ会席』(9,000円)を食してみたいものである。
★<川地民夫死去>元日活の俳優で、裕次郎、旭の脇役として活躍した『川地民夫さん』が脳梗塞のため死去。享年79歳、死因は脳梗塞。神奈川県生まれで、逗子市の自宅の隣に『石原家』が引っ越してきたことから石原裕次郎に可愛がられ、大学1年の時に日活に入社した。58年に青春映画『陽のあたる坂道』で主演の裕次郎の弟役でデビュー。その後は小林旭、沢本忠雄と『三悪トリオ』として売り出され、様々な作品に出演した。ご冥福をお祈りします。 合掌
★<内部通報者保護>政府は不正を告発した内部通報者を報復的に解雇したり、異動させたりした企業に、行政措置や刑事罰を科す検討に入った。現在の制度は、企業が通報者に不利益を与える行為を禁じているが、民事裁判で解決するしかなく実効性に乏しい。通報しやすい制度を整えることで、企業のリスク管理能力を向上させ不正を抑止する。消費者が企業の品質不正などで被害を受けないようにする狙いもある。
典型的なのは、オリンパスの従業員が2007年に上司の不正を告発し、会社から配置転換を命ぜられた際には、会社側が賠償金を支払うなどの内容で和解するのに10年もかかっている。このため政府は通報者保護を手厚くする道を開く。報復人事が明らかになった場合、企業に勧告を出したり、企業名を公表したりする行政措置を設ける方向だ。悪質と認められれば、罰金や懲役などの刑事罰も検討する
米国では企業が通報者を解雇したり減給したりした場合、罰金や10年以下の懲役などの刑事罰に処すると法律で定めている。至極当然な流れであるが、日本はこれに10年以上かかるとは、余りに遅すぎる。何たるスピード感のない政府の動き。オリンパスの案件で、如何に会社側が暗澹たる行動に出たか証明されているのに、その対策に10年も費やすとは。阿倍君は気が付かないのだろうなあ、漫然たる姿勢、気分で仕事をしている官僚、公務員達の姿を。
★<道路公団活躍>旧日本道路公団の『西日本高速道路NEXCO』が、アメリカで道路の点検業務を続々と受注している。優れた技術を持つが米国進出時は全くの無名の存在。米国に狙いを定めたのは2005年の分割民営化の直後。道路延長が世界一のアメリカで老朽化が進み、『点検ビジネスに商機あり』と見たためだ。米国では道路上で鎖を引いて歩き異常音がしないか聞いたり、ひび割れの大きさを一つひとつ手で測ったりする点検が一般的。作業中は道路を封鎖する必要もあった。
これに対してNEXCO西日本は赤外線や高解度画像を使って分析する手法で、カメラを積んだ車を走らせながらでも点検出来る。しかし米国内で実績のないNEXCOに発注する自治体は皆無。考えた末、まず無償で点検を引き受け、実績と知名度を積み上げることと。その結果、現在10の州からの受注が続々と。この実績で、地下鉄橋や建物の検査依頼も舞い込むようになった。トランプ政権のインフラ投資は、日本企業にも商機になり得る。新しい市場に向け、日本元公団NEXCOの奮闘は続く。
官の仕事も市場原理を導入した知恵と工夫が必要だな。政府の官僚達にも競争の原理が持ちこむことが出来ないかな。何でも、宮内庁の職員が1,000人もいることに違和感を覚えるし、行革は必要だよ、阿倍首相殿。
★<RCCパクリ?>ローカル局が活性化し、独自番組を組み立てている。のはいいが、RCC中国放送、NHKのぶらタモリと鶴瓶のファミリーを合わせたような内容の『イマなまっ!』、それなりに工夫してるが、テレビ画面をみて、あれっと。右上のテロップがまるで、NHKの『アサイチ』とまったく同じようなデザイン、カラーリング。やめてほしいなあ、いくら視聴率を稼ごうとするとしても、こんな具合では中味の信用力も落ちるというもんだ、え。本当、見て情けなかった。。