<広島学を30回、毎日更新アップします>
★今日の画像は、平昌五輪1.000mで銀銅同時入賞の『小平・高木』、下北半島に打ち上げられた『イワシの大群』、そして春を呼ぶジュリアンのプランター、ハーデンベルギアの可愛い花達です。イワシは海の海水の温度が下がりすぎて、身動きできなくなったらしい。病気ではないので、食べられると、付近の人達がバケツ片手に拾っている風景がのどかである。小平、金惜しかった。でもダブル受賞、見事ですね。高木の頑張りが光ります。
★★★『広島風お好み焼き』が食べられるチャンスは、やはり地元が一番だが、今やかつてとは比べものにならないほど全国区になりつつある。その陰には、広島風お好み焼きに使われているソースメーカーの、地味だが着実な努力があるようだ。つい前までは、広島から離れたところで出会う『広島風お好み焼き』は、姿形こそ広島と同じでも、味は全く別物だったと言っていい。それはひとえにソースの違いにある。
広島ではお好み焼きソースと言えば、一も二もなく『オタフクソース』であるのに対し、ほかのところに行くと辛口のウスターソースを使っていたからである。そのオタフクソースもまた、広島から出発した会社である。大正11年(1922)、佐々木清一が佐々木商店を創業した当初は、酒、醤油など卸・小売を生業としていたが、昭和5年(1930)から醸造酢の製造・販売も手掛けるようになった。戦後は25年(1950)からソースの製造を始めたものの、後発故に苦戦が続いた。だが、戦後広島の人々の間で広く食べられるようになったお好み焼き用ソースの製造を始めた27年が、大きな転機となった。
最初は、従来のソースに比べてとろみをつけた、あまりにどろどろしていたので敬遠されたと言う。だが、お好み焼き店と粘り強く話し合いを重ねながら、様々な試行錯誤を得て、現在のマイルドなお好み焼きソースの完成にこぎつけた。その後、一般消費者向けの商品も売り出した。このころはまだ広島のローカル企業でしかなかったが、お好み焼きが全国に普及していくにつれ業績を伸ばし、現在ではシェアトップのお好み焼きソースをはじめ、ウスターソース、とんかつソース、たこ焼きソースなどを含め、全国2位のソースメーカーとなっている。
ソースの製造・販売だけでなく、昭和62年(1987)から、お好み焼き店・たこ焼き店の経営を志す人達のために『お好み焼き・たこ焼き研修センター』を全国7都市に設けた。より川下の部分を意識したうえで市場の拡大を図ることで商品の売り上げを伸ばすという手法で、これも奏功しているようである。広島風に限定せず、関西風も対象にしているから、裾野は広い。同研修センターが開店をサポートした店は全国で1,000店を上回る盛況、と側聞している。 (参考:岩中祥史著『広島学』)
★<イタリア・シエナ>ローマは、雌狼に育てられた双子の一人、ロムルスによって建国されたと伝えられる。ローマには狼の乳にむしゃぶりつく二人の赤ん坊のイメージが至るところにある。そして殺されたとされる弟セニウスは、馬で北に逃れこの地で興したのが『シエナ』であるという異説がある。実際にはシエナはラテン人ではなく、エルトリア人によって建国された街だが、当のシエラの人々だけはこの説を信じている。
今でも、シエナを本拠とする『モンテ・ディ・パスキ銀行』がイタリアを代表する銀行の一つであるように、街は金融業で財をなした。山をひとつ越えた所にある隣町フィレンツェは、中世末期のヨーロッパにおける一大金融センターとなっていたが、シエナも一時期は肩を並べるほどの成功をおさめていた。両者は互いにライバルであり続け、フィレンツェが一貫してローマ教皇を支持すれば、シエナは神聖ローマ帝国の陣営の雄となった。
シエナの大聖堂は、フィレンツェの大聖堂の向こうをはって、大規模化に凌ぎをけずった。1340年に礎石が置かれた新拡張計画は、しかし開始間もなく頓挫した。百年戦争で対決していたイギリスとフランスの王は、どちらもイタリアの銀行から揃って借金をしていたが、両者揃って借金踏を踏み倒す暴挙に出た。これでイタリアの金融業が大打撃を受けているところへ、1348年、黒死病ペストがヨーロッパで最初の大流行を見せる。シエナに新拡張工事を続ける体力はなかった。今は、計画は放置され、シエナの野望ははかない夢と終わった。
華麗さと豪華さのシエナの大聖堂。ビンチ村と一緒に、一度は訪ねてみたいイタリア史跡ではある。
★<愛媛ミカン、高い=農業危機>『ミカンがなかなか手に入らない』・えひめ飲料の企画部長(57)は苦い表情を浮かべる。看板商品『ポンジュース』を11年ぶりに値上げすると決めた。3月から20%程度引き上げる予定で、取引先への説明に駆け回っている。
今冬、ミカンは1袋680円と、1年前に比べて6割高で並んだスーパーもある。卸値は21年ぶりの高値になった。直接の原因は17年夏から秋の日照不足や台風だった、『生産基盤の弱体化で、日本の農業は天候の影響を跳ね返せなくなってきた』と、全農の理事は言う。
『ミカンは斜面で育てるから、あちこち筋肉痛だよ』。松山市高浜港から船で10分の興居ゴゴ島で、男性(57)は朝7時半から収穫に励む。会社員と兼業で10年前に親から継いだ。平均67歳の農業界ではまだ若手だが、大先輩が続々とリタイアする理由を体感した。ミカン栽培は高齢者にはきつい。農水省によると、国内のミカン栽培面積は高度成長期から7割も減少した。
さらに危機的なのは『重い野菜』だ。『白菜をやめて、タマネギに切り替えるべきか』。長野県川上村の男性(30)は悩む。夏のレタス生産日本一のこの村は他の季節にも豊富に野菜を供給してきた。白菜は1箱18キロと重く、大きいためトラックに積める個数も限られる。価格が平年の2倍だからと言って素直に喜べない。毎年の価格変動も考えると、キロ単価が安定して負担も少ない作物に生産はシフトしていく。
農業法人『四季菜(群馬県昭和村)』では氷点下の早朝から野菜を収穫する。パート従業員の66歳の女性は、若手社員の2倍の早さで鎌の刃が欠けるほどの凍ったホウレンソウを刈り取って行く。法人経営でも現場を支える主力は60歳代だ。日本の農業人口はここ10年だけで4割減の181万人になった。農家の43%は70歳以上で、体力の限界から次々と離農している。
『農業は手入れの頻度が減ると、天候不順の影響も受けやすくなる』と言われる。昔は余剰だったコメも、天候の影響を跳ね返す余力を失った。主食米は想定需要量のギリギリで作付けするため、不作になればすぐ不足する。17年8月は仙台の日照時間が半減し、コメ収穫も減少。都内のあるスーパーでは定番品の宮城産『ひとめぼれ』が秋から消えた。17年12月の国内取引で同銘柄は前年より7割減り、卸値は1割上がった。
日本は農水産物の輸出1兆円を目指している。17年は前年比8%増の8千億円。ただ、食料自給率は先進国で最低レベルの38%しかなく、このまま生産者が経ればさらに危うい。世界で食品輸出が目立つ国は、自給率100%を超えるケースが多い。日本の農業の足元は危うい。将来的なグランドビジョンに欠けると見るが、どうだろうか、林農水相殿。
★<見事なチケット手配>『フォートラベル』という、旅行記ブログを発見。素晴らしきトラベラー達が、画像を中心にアップしている。並ではない、1ブログで200枚以上の画像をアップする強者も。そして、チープトラベラーに限らず、リッチトラベラーも。最近で驚いたのは、若い女性2人で、エミレーツに乗り、ドバイで4つ星ホテルに泊まり、ドバイの食と観光を堪能した2人。これはすごかったねえ。そして、今回すごいと驚嘆するのは、ファーストクラスを縦横に操って旅をする熟練者。この人のチケット手配は、マレーシア発でANAのフライトを組み合わせ、東南アジアから北米までを半年間の個人旅行で手配している点。恐らく、日本での発券よりマレーシア発の料金が安いのでしょう。総額42万円也、ですが、歯ごたえが十分だ。
昔、私が4~5年かけて、5月連休に韓国に渡り、江華島から木浦、そしてカンヌンまで旅をした際も、ソウル~広島の往復券を2万5千円で買い、復分を1年後に使うという手配をしていた。当時広島~ソウル往復券が5万円だったから、半額で買えた理屈になり、東京往復より安かったな。
https://4travel.jp/travelogue/11327807?lid=mmnew_os_travelogue
・ANA 203,590円
(27)04/02 MH1143 V ペナン(10:40)⇒クアラルンプール(11:40)
(28)04/02 NH886 M クアラルンプール(14:00)⇒羽田(22:00)
(29)04/29 NH112 M 羽田(10:50)⇒シカゴ(08:40)
(30)04/29 UA1722 M シカゴ(17:36)⇒ヒューストン(20:26)
(31)05/01 UA1955 M ヒューストン(07:15)⇒ワシントンD.C.(11:21)
(32)05/06 NH001 M ワシントンD.C.(12:20)⇒成田(15:25)
(33)02/03 NH885 M 羽田(00:05)⇒クアラルンプール(06:20)
(34)02/03 MH1432 V クアラルンプール(09:00)⇒ランカウイ(10:10)
・ANA 219,470円
(35)02/04 MH1433 V ランカウイ(10:45)⇒クアラルンプール(11:50)
(36)02/04 NH886 M クアラルンプール(14:15)⇒羽田(22:05)
(37)04/27 NH106 M 羽田(22:05)⇒ロサンゼルス(16:45)
(38)05/04 UA330 M マイアミ(10:51)⇒シカゴ(13:10)
(39)05/04 NH111 M シカゴ(17:25)⇒羽田(20:30)
(40)07/13 NH885 M 羽田(23:30)⇒クアラルンプール(06:00)
(41)07/14 MH2610 V クアラルンプール(09:15)⇒コタキナバル(11:55)
2/3 羽田→クアラルンプル→ランカウイ→2/4 ランカウイ→クアラルンプール→羽田
4/2 (往路不明)クアラルンプール→羽田
4/27 羽田→ロス→(この先不明) →マイアミ→5/4マイアミ→シカゴ→羽田
4/29 羽田→シカゴ→ヒューストン→5/1ワシントン→5/6成田
とい瞭ダブっているが、これは来年使うものが入っていると理解した。
7/13 羽田→クアラルンプール→コタキナバル
こんな手配もあるのか、と。書き込みをすると、米国発の特別料金で、1件5万円以下だったので、手を出したそうだ。日程が入手後変更出来るという、なにやら魔法のチケットのようだ。すごい人がいるもんだねえ。
★<足立美術館>米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデン』が、2017年の日本庭園ランキングで、島根県の足立美術館が15年連続で日本一に輝いた。同誌は毎年、全国の日本庭園900所以上を対象に1年間調査し、庭園や造園の専門家ら30人による委員会でランクを決めている。記事では、ランキングトップ50に島根県から5位の『佳翠園皆実カスイエンミナミ』(松江市)や、『平田本陣記念館』(出雲市)など7件が入っている。そして『日本庭園の愛好家なら、スーパースターである足立美術館を見るために巡礼しなければなない』と論評している。
『足立美術館』は、安来市出身で、吹田市に多くの地所を得た『足立全康さん』が、大坂万博でその地が買い上げとなり、その売却代金で故郷に美術館という、故郷へ錦の御旗を建てたと覚えている。私はあまりに人手の入りすぎたこの庭園はあまり好きではない。自然と人間の手との融合美がやはり庭園として好きだ。
★<北朝鮮オリンピック>今年の冬季オリンピックは、まさに北朝鮮に翻弄された大会となりそうである、な。韓国文大統領は、北朝鮮の『頬笑み外交』に翻弄され、北朝鮮がいかにこれまで残虐、無法な行動をとってきたかを、すっかり忘れている様子。大韓航空を2機も爆破墜落させられて、怨念はないのか。この頬笑み外交で、南北が統一されるとでも言うのか。韓国には統一をする決意はないと見る。余りに経済的負担が大きすぎるから。東西ドイツの比ではない。それなのに、北の路線に乗っかって。危なっかしい、文政権ではある。
★<揺れる三菱系企業>三菱自動車の長年にわたる不正は三菱に対する世間の評価を著しく下げた。そして、三菱マテリアルの品質不正、三菱重工の造船、航空機での巨大赤字。まだどっかあったような気がするが。今度はなんと『郵船』だそうだ。明治期以降、三菱の屋台骨を背負っていた郵船。その郵船が3Qの決算発表を延期した。理由は中国で完成車輸送事業を行う連結子会社で不正な費用支出が行われた可能性があると。最終損益への影響は累計で20億円程度を見込んでいる。三菱UFJ、三菱商事に、まだ不祥事がない分先導役企業は健在ではあるが、な。
★<平野歩夢>残念だったろうねえ。金を狙って、3回目のプレーに臨んだが、失敗して銀に。16歳でソチ五輪デビュー、銀を取ったのはあまりに鮮烈で素晴らしかった。まあ、競争、競技の世界だから自分を上回る選手が世界にはいるということだね。『ちょっと悔しさは残ってるが、自分が今できる範囲の中で全力でやれたのかな、素直に思います』との言。次ぎに期待だね。ガンバレ、歩夢!
★<平野の故郷>平野歩夢の生まれた古里は『村上市』。なんか聞いたことがあるなあ、と思ったら、なんとあの『塩引鮭』の名産地。市内を流れる『三面川』に鮭が回帰するのを見て、鮭の塩引干しを考案し、古くから名産品として育てて来た。なかなか風味がよく、単なる干し鮭とは全く違う風味が醸し出されると言う。一度は食してみたい鮭ではあるな。
★<円高>米国の金利が上がっているのに、ドル安・円高になる理由が分からん。ファンド筋が『安全な通貨としての円』を買ってると言うが、ドルはそんなに不安なのかねえ。まあ財政大赤字をもろともせず、減税や投資を行うトランプだからねえ。一寸先や闇かな。